JP4503957B2 - 3群ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、小型の3群ズームレンズに関し、特に、電子撮像素子を有するコンパクトなデジタルカメラ等の電子撮像装置に好適な3群ズームレンズとそれを用いた電子撮像装置に関するものである。
従来より、デジタルカメラやビデオカメラにおいては、一般のカメラに用いられるものと同様に、高画質、低コストの光学系が要求される。さらに、周辺光量落ちを避けるために像側でのテレセントリック特性の良い光学系が望まれている。例えば、固体撮像素子等の電子撮像素子に好適なズームレンズとして、特許文献1に記載の3群ズームレンズや、特許文献2に記載の3群ズームレンズが知られている。これらの3群ズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群の3つのレンズ群を有し、広角端から望遠端に向けて第1レンズ群と第2レンズ群を移動させて変倍を行っている。
特開2003−15035号公報 特開2001−318311号公報
しかしながら、これらの3群ズームレンズでは、十分なテレセントリック性の確保が不十分か、若しくは、硝材が高価になるか、あるいは、偏心の影響が大きくなるものである。
本発明は従来技術のこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価な硝材を用いた場合であっても、テレセントリック性能、収差性能を十分に確保し得る電子撮像素子に好適な小型、低コストな3群ズームレンズを提供することである。
本発明の別の目的は、テレセントリック性能を確保し、かつ、偏心の影響を抑えやすく、収差性能も十分に確保し得る電子撮像素子に好適な小型、低コストな3群ズームレンズを提供することである。
上記目的を達成する本発明の第1の3群ズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群と、正の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群とからなり、前記各レンズ群の間隔を変化させるように各レンズ群を移動させて変倍を行う3群ズームレンズにおいて、
前記第2レンズ群が、物体側より順に、正屈折力の第1レンズ、正屈折力の第2レンズ、負屈折力の第3レンズの3枚のレンズから構成され、
前記第3レンズ群が以下の条件式(3)を満足する像面に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズで構成されていることを特徴とするものである。
n≦1.53 ・・・(3)
ただし、n:第3レンズ群の正レンズの屈折率、
である。
以下に、上記本発明の第1の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
本発明は、負屈折力の第1レンズ群、正屈折力の第2レンズ群、正屈折力の第3レンズ群の順で配した3群ズームレンズの構成としている。それにより、負屈折力の第1レンズ群と正屈折力の第2レンズ群との間隔を変更させることで、主たる変倍機能を持たせ、像側に配された正屈折力の第3レンズ群の移動にて光束をテレセントリックに近づける調整を行うことで、電子撮像素子を用いたズームレンズに適した構成としている。
特に、このような負正正タイプの3群ズームレンズにおいては、主たる変倍機能を第2レンズ群が担うことになる。
一方、ズームレンズの小型化のためには、第2レンズ群のレンズ枚数を少なくし、高変倍比化の維持のためには、第2レンズ群の主点をなるべく物体側に位置させるとよい。
したがって、本発明では、第2レンズ群を、物体側から順に、正レンズ、正レンズ、負レンズの3枚構成にすることにより、正の屈折力を2つの正レンズに分担し、球面収差とコマ収差のバランスを取りながら主点を物体側寄りに調節している。また、このとき、第3レンズ群を像面側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズから構成することで、第3レンズ群への光線の入射角を小さくし、主として軸外収差の発生を抑え、第2レンズ群と共に全体の収差バランスを良好に補正している。
このとき、第3レンズ群を像面側に凸のメニスカス形状としたので、絞りと第3レンズ群との間隔に対し、絞りと第3レンズ群の主点との距離を長くできるので、テレセントリック性の確保が難しい広角端でのテレセントリック性の確保が容易となる。
特に、第3レンズ群の正レンズが条件式(3)を満足する屈折率の低い硝材を用いることで、第3レンズ群単体での収差の発生を抑え、ズームレンズ系全体の収差バランスの確保がより容易になる。
条件式(3)の上限の1.53を越えると、第3レンズ群での収差が出やすくなる。
本発明の第2の3群ズームレンズは、第1の3群ズームレンズにおいて、前記第3レンズ群が以下の条件式(3−1)を満足することを特徴とするものである。
1.44<n≦1.53 ・・・(3−1)
以下に、本発明の第2の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
さらには、条件式(3)に下限値を設け、1.44よりも屈折率が大きい硝材を用いることが好ましい。この条件式(3−1)の下限値の1.44を越える硝材を安価に製造することは困難になる。
本発明の第3の3群ズームレンズは、物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群と、正の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群とからなり、前記各レンズ群の間隔を変化させるように各レンズ群を移動させて変倍を行う3群ズームレンズにおいて、 前記第2レンズ群が、物体側より順に、正屈折力の第1レンズ、両凸で正屈折力の第2レンズ、両凹で負屈折力の第3レンズの3枚のレンズから構成され、前記第2レンズと前記第3レンズとが接合された接合レンズであり、
前記第3レンズ群が、像面に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズで構成されていることを特徴とするものである。
以下に、上記本発明の第3の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
第1の3群ズームレンズと同様に、第2レンズ群と第3レンズ群の構成の工夫により、全体の収差補正とテレセントリック性を良好にバランスさせた3群ズームレンズを提供することができる。
さらに、第2レンズ群の両凸正レンズと両凹負レンズとを接合させることで、偏心し難い構成としている。特に、両凸正レンズと両凹負レンズの組み合わせの接合レンズによる色収差補正等の補正効果により、諸収差の補正が良好に行える。
本発明の第4の3群ズームレンズは、第3の3群ズームレンズにおいて、前記接合レンズが以下の条件式(A−1)、(B−1)を満足することを特徴とするものである。
1.0<r1c/fW <1.2 ・・・(A−1)
−0.72<r1c/rc <−0.40 ・・・(B−1)
ただし、r1c:第2レンズ群における接合レンズの入射面の光軸上での曲率半径、
c :第2レンズ群における接合レンズの接合面の光軸上での曲率半径、
W :広角端における3群ズームレンズ全系での焦点距離、
である。
以下に、本発明の第4の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
両凸レンズと両凹レンズとの色収差補正を維持しつつ接合レンズの物体側の凸面を強くすると、第2レンズ群の第1レンズの正屈折力が弱くでき、球面収差の補正を良好に行うことができる。
具体的には、上記条件式(A−1)、(B−1)を満足することが好ましい(後記の実施例1が対応)。
条件式(A−1)の下限値の1.0を越えると、接合レンズの入射面の曲率半径が小さくなりすぎ、収差が出やすくなる。上限値の1.2を越えると、接合レンズの入射面の正屈折力が弱くなり、この面での収差補正分担が弱くなる。
条件式(A−1)を満足した上で、条件式(B−1)の下限値の−0.72を越えると、接合面の曲率半径が小さくなり、正レンズの光軸上でのレンズ厚が厚くなりやすくなる。上限値の−0.40を越えると、収差補正の効果が小さくなる。
本発明の第5の3群ズームレンズは、第3の3群ズームレンズにおいて、前記接合レンズが以下の条件式(A−2)、(B−2)を満足することを特徴とするものである。
2.0<r1c/fW <4.0 ・・・(A−2)
−6.0<r1c/rc <−1.6 ・・・(B−2)
ただし、r1c:第2レンズ群における接合レンズの入射面の光軸上での曲率半径、
c :第2レンズ群における接合レンズの接合面の光軸上での曲率半径、
W :広角端における3群ズームレンズ全系での焦点距離、
である。
以下に、本発明の第5の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
両凸レンズと両凹レンズとの色収差補正を維持しつつ接合レンズの物体側の凸面を弱くすると、接合レンズの偏心の影響をより小さく抑えることができる。
具体的には、上記条件式(A−2)、(B−2)を満足することが好ましい(後記の実施例2が対応)。
条件式(A−2)の下限値の2.0を越えると、接合レンズの入射面の曲率半径が小さくなり、接合レンズの偏心の影響が出てくる。上限値の4.0を越えると、第2レンズの正屈折力が弱くなりすぎ、第1レンズの正屈折力負担が大きくなる。
条件式(A−2)を満足した上で、条件式(B−2)の下限値の−6.0を越えると、接合面の曲率半径が小さくなり、接合レンズの加工が難しくなる。上限値の−1.6を越えると、第2レンズの正屈折力が弱くなりすぎ、第1レンズの正屈折力負担が大きくなる。
ここで、後記の実施例1、2のr1c/fW とr1c/rc の値を示しておく。
実施例1 実施例2
1c/fW 1.17 2.19
1c/rc −0.67 −1.80
本発明の第6の3群ズームレンズは、第1〜第5の3群ズームレンズにおいて、前記第3レンズ群における前記正レンズの像側面が非球面であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第6の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
第3レンズ群の像側面は曲率が強くなりがちであり、この面に非球面を用いることにより像面湾曲や歪曲収差のより良好な補正が行える。
本発明の第7の3群ズームレンズは、第1〜第6の3群ズームレンズにおいて、前記第3レンズ群における前記正レンズが、以下の条件式(1)を満足することを特徴とするものである。
0.4<(R1 −R2 )/(R1 +R2 )<0.89 ・・・(1)
ただし、R1 :第3レンズ群における正レンズの物体側面の光軸上曲率半径、
2 :第3レンズ群における正レンズの像側面の光軸上曲率半径、
である。
以下に、本発明の第7の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
条件式(1)は、収差補正のためのより好ましい第3レンズ群の正レンズの形状を規定するものである。条件式(1)の上限値の0.89を越えると、第3レンズ群から像面への射出角が大きくなりやすく、コマ収差等の補正が難しくなる。下限値の0.4を越えると、第3レンズ群に十分なパワーを持たせることが難しくなる。
より好ましくは、下限値を0.6、さらには0.65とするとより好ましい。
若しくは、上限値を0.87、さらには0.72とすることがより好ましい。
例えば、以下の条件式(1−1)を満足する構成とするとより好ましい(本発明の第8の3群ズームレンズ)。
0.65<(R1 −R2 )/(R1 +R2 )<0.87 ・・・(1−1)
本発明の第9の3群ズームレンズは、第1〜第8の3群ズームレンズにおいて、前記第2レンズ群が以下の条件式(2)を満足することを特徴とするものである。
0.38<d1 /(d1 +d2 +d3 )<0.65 ・・・(2)
ただし、d1 :第2レンズ群における第1レンズの光軸上の厚さ、
2 :第2レンズ群における第2レンズの光軸上の厚さ、
3 :第2レンズ群における第3レンズの光軸上の厚さ、
である。
以下に、本発明の第9の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ群の各レンズの光軸上の厚みを物体側から順にd1 、d2 、d3 としたときに、条件式(2)の下限の0.38を越えてしまうと、望遠端、特に至近撮影時の望遠端での球面収差の値が大きくマイナス側に振れてしまい、良好な収差の補正が難しくなる。また、条件式(2)の上限の0.65を越えてしまうと、第2レンズ群の最も物体側のレンズの厚みが厚くなりすぎてしまい、製造コストが高くなりやすくなる。
さらには、その下限値を0.40、さらには0.45とすることが好ましい。
また、上限値を0.60、さらには0.55とすることが好ましい。
本発明の第10の3群ズームレンズは、第9の3群ズームレンズにおいて、明るさ絞りが前記第2レンズ群の物体側に位置し、かつ、前記第2レンズ群の第1レンズが両凸レンズであり、前記第2レンズ群の第2レンズが物体側に凸面を向けた正レンズであることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第10の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
このような構成をとると、明るさ絞りに対して第2レンズ群の主たる正屈折力を適度に離すことができる。それにより、第2レンズ群による明るさ絞りの像が物体側に離れるため、テレセントリック性の確保がより行いやすくなる。
本発明の第11の3群ズームレンズは、第1〜第10の3群ズームレンズにおいて、前記第2レンズ群の第3レンズの像側面が凹面であり、以下の条件式(C)を満足することを特徴とするものである。
0.05<d3 /(d1 +d2 +d3 )<0.14 ・・・(C)
ただし、d1 :第2レンズ群における第1レンズの光軸上の厚さ、
2 :第2レンズ群における第2レンズの光軸上の厚さ、
3 :第2レンズ群における第3レンズの光軸上の厚さ、
である。
以下に、本発明の第11の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
条件式(C)は、第2レンズ群の負レンズの像側凹面の適度な位置を規定するものである。条件式(C)の下限値の0.05を越えると、負レンズの射出面が正レンズに近づきすぎ、主点を物体側に位置させる効果が弱くなる。上限値の0.14を越えると、第2レンズ群の負の屈折面が正の屈折面から離れすぎ、収差が発生しやすくなる。
ここで、後記の実施例1、2のd3 /(d1 +d2 +d3 )の値を示しておく。
実施例1 実施例2
3 /(d1 +d2 +d3 ) 0.12 0.11
本発明の第12の3群ズームレンズは、第3〜第5の3群ズームレンズにおいて、前記第3レンズ群が以下の条件式(3)を満足する像面に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズであることを特徴とするものである。
n≦1.53 ・・・(3)
ただし、n:第3レンズ群の正レンズの屈折率、
である。
以下に、本発明の第12の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
第3レンズ群に条件式(3)のような屈折率の低い硝材を用いることにより、第3レンズ群単体での収差の発生を抑えることができる。
条件式(3)の上限の1.53を越えると、第3レンズ群での収差が出やすくなる。
本発明の第13の3群ズームレンズは、第3〜第5の3群ズームレンズにおいて、前記第3レンズ群の正レンズがプラスチックレンズであることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第13の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
第3レンズ群にプラスチックレンズを用いることにより、安価で高画質、高性能なズームレンズを構成できる。
本発明においては、特に第3レンズ群の正レンズにプラスチックレンズを用いることで、低屈折率にしやすく、また、メニスカス形状や非球面の加工も容易となり好ましい。
本発明の第14の3群ズームレンズは、第1〜第13の3群ズームレンズにおいて、前記第3レンズ群が、広角端から望遠端への変倍に際して移動し、以下の条件式(4)、(D)を満足することを特徴とするものである。
0 <(L1 +L2 )/fW <1.6 ・・・(4)
2.5<fT /fW ・・・(D)
ただし、fW :広角端における3群ズームレンズ全系での焦点距離、
T :望遠端における3群ズームレンズ全系での焦点距離、
1 :中間焦点距離状態での3群ズームレンズ全系での焦点距離を(fW ・fT 1/2 としたとき、第3レンズ群の広角端での位置と中間焦点距離状態での位置との差の絶対量、
2 :中間焦点距離状態での3群ズームレンズ全系での焦点距離を(fW ・fT 1/2 としたとき、第3レンズ群の中間焦点距離状態での位置と望遠端での位置との差の絶対量、
である。
以下に、本発明の第14の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
第3レンズ群を移動させることで射出瞳位置を調節し、撮像面側へのテレセントリック性を確保しやすくなる。特に、第3レンズ群の移動量が条件式(4)を満足する場合は、ズーミング時の第3レンズ群への入射角が大きくは変わらず、収差のバランスが良くなり、条件式(D)を満足する高変倍比でありながら、収差の良好な補正が行える。
第3レンズ群の移動量が条件式(4)の上限の1.6を越えた場合、広角端から望遠端に至る第3レンズ群の移動量が大きくなり、ズーミング時の第3レンズ群への入射角が大きく変わってしまう。その結果、広角端から望遠端での収差のバランスが崩れやすく、収差の良好な補正が難しくなる。
なお、条件式(4)の下限値を越えて0となると、他のレンズ群の移動も含めて移動機構が複雑となる。
さらには、その上限値を1.1、さらには1.0としてもよい。それにより、射出瞳位置の補正と収差補正との両立が行いやすくなる。
または、下限値を0.3、さらには0.6とすることが好ましい。それにより、第3レンズ群の移動によるテレセントリック性の確保が容易となる。
ここで、後記の実施例1、2のfT /fW の値を示しておく。
実施例1 実施例2
T /fW 2.89 2.89
本発明の第15の3群ズームレンズは、第1〜第14の3群ズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、物体側から順に、像面に凹面を向けたメニスカス形状の第1レンズと、両凹の第2負レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第3正レンズとからなり、前記第1レンズ群の両凹負レンズの物体側の光軸上曲率半径をR3 、像面側の光軸上曲率半径をR4 としたときに、以下の条件式(5)を満たすことを特徴とするものである。
1<(R3 −R4 )/(R3 +R4 )<2 ・・・(5)
以下に、本発明の第15の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
この構成は、レンズ枚数を少なくしつつ収差補正に好ましい第1レンズ群の構成である。特に、第1レンズ群の第2レンズを両凹負レンズにすることにより、第1レンズ群で発生する高次の収差を良好に補正することが可能である。これにより、第1レンズ群に非球面レンズを用いなくとも、高画質、高性能なズームレンズを構成することができ、低コスト化につながる。条件式(5)の下限値の1を越えると、第1レンズ群の第2レンズへの入射角が大きくなり像面湾曲等の発生が大きくなりやすくなる。上限値の2を越えると、十分なパワーを得ることが難しくなる。
本発明の第16の3群ズームレンズは、第15の3群ズームレンズにおいて、前記第1レンズ群における屈折面は全て球面であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第16の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
前記の構成とすることで、第1レンズ群に非球面レンズを用いなくとも、高画質、高性能なズームレンズを構成することができ、低コスト化につながる。
本発明の第17の3群ズームレンズは、第1〜第16の3群ズームレンズにおいて、以下の条件式(6)、(7)を満足することを特徴とするものである。
α1 /(0.4×f1 )<−3.8 ・・・(6)
|f1 /(α1 +α2 )|<0.035 ・・・(7)
ただし、f1 :第1レンズ群の焦点距離、
α1 :β2 ×β3 の値が−0.40のときの像面からみた射出瞳位置、
α2 :β2 ×β3 の値が−1.00のときの像面からみた射出瞳位置、
であり、β2 :無限遠合焦時の第2レンズ群の横倍率、
β3 :無限遠合焦時の第3レンズ群の横倍率、
である。
以下に、本発明の第17の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
条件式(6)の上限の−3.8を越えてしまうと、広角域でのテレセントリック特性が損なわれ、周辺光量の低下が起こりやすくなる。さらに、条件式(7)式の上限値の0.035を越えてしまうと、広角域と望遠域のテレセントリック特性に大きな差ができてしまい、周辺光量の変化が大きくなる。
本発明の第18の3群ズームレンズは、第1〜第17の3群ズームレンズにおいて、前記第2レンズ群の最も物体側の前記第1レンズが両面非球面であることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第18の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ群の最も物体側の正レンズである第1レンズを両面非球面にすることにより、組み立て時等で生じる偏心等の製造誤差による性能劣化を小さくすることができる。
本発明の第19の3群ズームレンズは、第1〜第18の3群ズームレンズにおいて、前記第2レンズ群の最も物体側の前記第1レンズよりもさらに物体側に、前記第2レンズ群と一体的に移動する明るさ絞りを有することを特徴とするものである。
以下に、本発明の第19の3群ズームレンズにおいて上記構成をとる理由と作用を説明する。
本発明のレンズ群の配置とすることにより、明るさ絞りを一体に動かしても、電子撮像素子に適した略テレセントリック性を確保でき、また、明るさ絞りを一体に動かすことにより駆動システムの簡易化ができる。
本発明の第20の電子撮像装置は、第1〜第19の3群ズームレンズ、その像面側に配された電子撮像素子とを備えていることを特徴とするものである。
以下に、本発明の第20の電子撮像装置において上記構成をとる理由と作用を説明する。
本発明のズームレンズは略テレセントリック性を確保しやすく、小型化も可能であるため、像面側に電子撮像素子(CCDやCMOS等)を備えた電子撮像装置に用いることが好ましい。
本発明によって、安価な硝材を用いた場合であっても、テレセントリック性能、収差性能を十分に確保し得る電子撮像素子に好適な小型、低コストな3群ズームレンズを得ることができる。また、テレセントリック性能を確保し、かつ、偏心の影響を抑えやすく、収差性能も十分に確保し得る電子撮像素子に好適な小型、低コストな3群ズームレンズを得ることができる。
以下、本発明の3群ズームレンズの実施例1、2について説明する。実施例1、2の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図をそれぞれ図1、図2に示す。図中、負の第1レンズ群はG1、正の第2レンズ群はG2、正の第3レンズ群はG3、明るさ絞りはS、2枚の平行平板はP1、P2、像面はI、フレア絞りはFSで示してある。2枚の平行平板P1、P2の中、物体側の平行平板P1はローパスフィルターにIRカットコート、近紫外線カットコートを施したものである。像面側の平行平板P2は電子撮像素子であるCCDのカバーガラスである。
実施例1の3群ズームレンズは、図1に示すように、物体側から順に、負の第1レンズ群G1、明るさ絞りS、正の第2レンズ群G2、正の第3レンズ群G3からなり、無限遠合焦時において、広角端から中間焦点距離を経て望遠端に至る間に、第1レンズ群G1は一旦像側に移動して途中で物体側に反転し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する像側に凸の軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2は物体側の明るさ絞りSと共に一体に物体側に単調に移動し、第3レンズ群G3は広角端と中間焦点距離の間にて最も像側に位置し、望遠端では広角端の位置より物体側に位置する、像側に凸の軌跡を描いて移動している。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚からなり、第2レンズ群G2は、両面が非球面の両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹レンズとの接合レンズとの2群3枚からなり、第3レンズ群G3は、像側の面が非球面の像側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。
また、本実施例では、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズの物体側の面の直前、第1レンズ群G1の両凹負レンズと正メニスカスレンズの間、第2レンズ群G2の両凸正レンズと接合レンズの間、第2レンズ群G2の接合レンズの像側の面の直後の4か所に軸外光束をカットするフレア絞りFSが配置されている。
実施例2の3群ズームレンズは、図2に示すように、物体側から順に、負の第1レンズ群G1、明るさ絞りS、正の第2レンズ群G2、正の第3レンズ群G3からなり、無限遠合焦時において、広角端から中間焦点距離を経て望遠端に至る間に、第1レンズ群G1は一旦像側に移動して途中で物体側に反転し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する像側に凸の軌跡を描いて移動し、第2レンズ群G2は物体側の明るさ絞りSと共に一体に物体側に単調に移動し、第3レンズ群G3は中間焦点距離と望遠端の間にて最も像側に位置し、望遠端では広角端の位置より像側に位置する、像側に凸の軌跡を描いて移動している。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹負レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの3枚からなり、第2レンズ群G2は、物体側の面が非球面の両凸正レンズと、両凸正レンズと両凹レンズとの接合レンズとの2群3枚からなり、第3レンズ群G3は、像側の面が非球面の像側に凸面を向けた正メニスカスレンズ1枚からなる。
近距離へのフォーカシングは、実施例1、2共に第3レンズ群G3の光軸方向の移動にて行っているが、第1レンズ群G1の移動やズームレンズ全体にて行う等、何れの方式を採用してもよい。
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、fは全系焦点距離、2ωは画角、FNOはFナンバー、WEは広角端、STは中間状態、TEは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A44 +A66 +A88 + A1010
ただし、rは光軸上の曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6、A8、A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。

実施例1
1 = 21.592 d1 = 1.00 nd1 =1.8044 νd1 =39.59
2 = 7.204 d2 = 2.70
3 = -60.57 d3 = 0.95 nd2 =1.741 νd2 =52.64
4 = 18.46 d4 = 0.15
5 = 11.096 d5 = 2.56 nd3 =1.76182 νd3 =26.52
6 = 74.31 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = 0.65
8 = 16.5505(非球面) d8 = 2.99 nd4 =1.58313 νd4 =59.46
9 = -13.6253(非球面) d9 = 0.15
10= 6.991 d10= 2.81 nd5 =1.7859 νd5 =44.2
11= -10.484 d11= 0.80 nd6 =1.71736 νd6 =29.52
12= 3.968 d12= (可変)
13= -124.776 d13= 2.19 nd7 =1.52542 νd7 =55.78
14= -9.2341(非球面) d14= (可変)
15= ∞ d15= 0.79 nd8 =1.54771 νd8 =62.84
16= ∞ d16= 0.78
17= ∞ d17= 0.50 nd9 =1.51633 νd9 =64.14
18= ∞ d18= 0.80
19= ∞(像面)
非球面係数
第8面
K = 7
A4 =-6.91 ×10-4
A6 =-2.17 ×10-5
A8 =-1.16 ×10-6
A10= 0
第9面
K =-1.1993
A4 =-3.21 ×10-4
A6 =-1.74 ×10-5
A8 =-5.19 ×10-7
A10= 0
第14面
K = 0
A4 = 4.17 ×10-4
A6 =-1.20 ×10-5
A8 = 3.33 ×10-7
A10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 5.96 10.11 17.20
NO 2.95 3.77 5.12
2ω (°) 60.8 36.3 21.6
6 17.21 7.82 1.99
12 4.16 8.62 15.98
14 2.97 3.01 3.51 。

実施例2
1 = 15.8143 d1 = 1.00 nd1 =1.83932 νd1 =37.16
2 = 7.2147 d2 = 2.90
3 = -1207.1502 d3 = 0.97 nd2 =1.73234 νd2 =54.68
4 = 13.2825 d4 = 0.50
5 = 9.9545 d5 = 2.00 nd3 =1.79173 νd3 =26.29
6 = 27.4165 d6 = (可変)
7 = ∞(絞り) d7 = 0.80
8 = 9.8326(非球面) d8 = 3.60 nd4 =1.58547 νd4 =59.38
9 = -13.1652 d9 = 0.51
10= 11.9431 d10= 2.60 nd5 =1.79196 νd5 =47.37 r11= -6.6465 d11= 0.80 nd6 =1.67765 νd6 =32.1
12= 4.5793 d12= (可変)
13= -39.0527 d13= 2.20 nd7 =1.5277 νd7 =55.78
14= -7.9487(非球面) d14= (可変)
15= ∞ d15= 0.96 nd8 =1.54979 νd8 =62.84
16= ∞ d16= 0.60
17= ∞ d17= 0.50 nd9 =1.51825 νd9 =64.14
18= ∞ d18= 0.70
19= ∞(像面)
非球面係数
第8面
K =-7 A4 = 3.68 ×10-4
A6 =-2.89 ×10-5
A8 = 7.08 ×10-7
A10= 0
第14面
K = 0 A4 = 5.15 ×10-4
A6 =-3.11 ×10-6
A8 = 4.04 ×10-8
A10= 0
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f (mm) 5.46 9.28 15.80
NO 3.06 3.88 5.20
2ω (°) 65.2 39.1 23.3
6 18.14 8.47 2.35
12 2.79 7.06 13.50
14 3.11 2.84 3.00 。
以上の実施例1、2の無限遠物点合焦時の収差図をそれぞれ図3、図4に示す。これらの収差図において、(a)は広角端、(b)は中間状態、(c)は望遠端における球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)を示す。
次に、上記各実施例における条件(1)〜(7)に関する値を示す。
実施例1 実施例2
(1) 0.862 0.661
(2) 0.453 0.51
(3) 1.528 1.528
(4) 0.90 0.79
(5) 1.877 1.02
(6) 3.5 3.7
(7) 0.006 0.022 。
さて、以上のような本発明のズームレンズ、結像光学系で物体像を形成しその像をCCD等の撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
図5〜図7は、本発明によるズームレンズをデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図5はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図6は同後方斜視図、図7はデジタルカメラ40の構成を示す断面図である。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1のズームレンズを通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、近紫外線カットコートを施しローパスフィルター作用を持たせた平行平板P1とカバーガラスP2を介してCCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側にそれぞれカバー部材50が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が高性能で小型であるので、高性能・小型化が実現できる。
なお、図7の例では、カバー部材50として平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレンズを用いてもよい。
次に、本発明のズームレンズが対物光学系として内蔵された情報処理装置の一例であるパソコンが図8〜図10に示される。図8はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図9はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図10は図8の状態の側面図である。図8〜図10に示されるように、パソコン300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキーボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明によるズームレンズ(図では略記)からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上には光学的ローパスフィルターFが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。なお、鏡枠113中のズームレンズの駆動機構は図示を省いてある。
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力され、電子画像としてモニター302に表示される、図8には、その一例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
次に、本発明のズームレンズが撮影光学系として内蔵された情報処理装置の一例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話が図11に示される。図11(a)は携帯電話400の正面図、図11(b)は側面図、図11(c)は撮影光学系405の断面図である。図11(a)〜(c)に示されるように、携帯電話400は、操作者の声を情報として入力するマイク部401と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有している。ここで、モニター404は液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置された本発明によるズームレンズ(図では略記)からなる対物レンズ112と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上には光学的ローパスフィルターFが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。なお、鏡枠113中のズームレンズの駆動機構は図示を省いてある。
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段には含まれている。
本発明の3群ズームレンズの実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図である。 実施例2の3群ズームレンズの図1と同様のレンズ断面図である。 実施例1の無限遠物点合焦時の収差図である。 実施例2の無限遠物点合焦時の収差図である。 本発明による3群ズームレンズを組み込んだデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。 図5のデジタルカメラの後方斜視図である。 図5のデジタルカメラの断面図である。 本発明による3群ズームレンズを対物光学系として組み込れたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。 パソコンの撮影光学系の断面図である。 図8の状態の側面図である。 本発明による3群ズームレンズを対物光学系として組み込れた携帯電話の正面図(a)、側面図(b)、その撮影光学系の断面図(c)である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
S…開口絞り
P1、P2…平行平板
I…像面
FS…フレア絞り
E…観察者眼球
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッター
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…ポロプリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
112…対物レンズ
113…鏡枠
114…カバーガラス
160…撮像ユニット
162…撮像素子チップ
166…端子
300…パソコン
301…キーボード
302…モニター
303…撮影光学系
304…撮影光路
305…画像
400…携帯電話
401…マイク部
402…スピーカ部
403…入力ダイアル
404…モニター
405…撮影光学系
406…アンテナ
407…撮影光路

Claims (16)

  1. 物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群と、正の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群とからなり、前記各レンズ群の間隔を変化させるように各レンズ群を移動させて変倍を行う3群ズームレンズにおいて、
    前記第2レンズ群が、物体側より順に、正屈折力の第1レンズ、両凸で正屈折力の第2レンズ、両凹で負屈折力の第3レンズの3枚のレンズから構成され、前記第2レンズと前記第3レンズとが接合された接合レンズであり、
    前記接合レンズが以下の条件式(A−1)、(B−1)を満足し、
    前記第3レンズ群が以下の条件式(1)、(3)を満足する像面に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズで構成されていることを特徴とする3群ズームレンズ。
    1.0<r 1c /f W <1.2 ・・・(A−1)
    −0.72<r 1c /r c <−0.40 ・・・(B−1)
    0.4<(R 1 −R 2 )/(R 1 +R 2 )<0.89 ・・・(1)
    n≦1.53 ・・・(3)
    ただし、 1c :第2レンズ群における接合レンズの入射面の光軸上での曲率半径、
    c :第2レンズ群における接合レンズの接合面の光軸上での曲率半径、
    W :広角端における3群ズームレンズ全系での焦点距離、
    1 :第3レンズ群における正レンズの物体側面の光軸上曲率半径、
    2 :第3レンズ群における正レンズの像側面の光軸上曲率半径、
    n:第3レンズ群の正レンズの屈折率、
    である。
  2. 物体側より順に、負の屈折力の第1レンズ群と、正の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群とからなり、前記各レンズ群の間隔を変化させるように各レンズ群を移動させて変倍を行う3群ズームレンズにおいて、
    前記第2レンズ群が、物体側より順に、正屈折力の第1レンズ、両凸で正屈折力の第2レンズ、両凹で負屈折力の第3レンズの3枚のレンズから構成され、前記第2レンズと前記第3レンズとが接合された接合レンズであり、
    前記接合レンズが以下の条件式(A−2)、(B−2)を満足し、
    前記第3レンズ群が以下の条件式(1)、(3)を満足する像面に凸面を向けたメニス
    カス形状の正レンズで構成されていることを特徴とする3群ズームレンズ。
    2.0<r 1c /f W <4.0 ・・・(A−2)
    −6.0<r 1c /r c <−1.6 ・・・(B−2)
    0.4<(R 1 −R 2 )/(R 1 +R 2 )<0.89 ・・・(1)
    n≦1.53 ・・・(3)
    ただし、r 1c :第2レンズ群における接合レンズの入射面の光軸上での曲率半径、
    c :第2レンズ群における接合レンズの接合面の光軸上での曲率半径、
    W :広角端における3群ズームレンズ全系での焦点距離、
    1 :第3レンズ群における正レンズの物体側面の光軸上曲率半径、
    2 :第3レンズ群における正レンズの像側面の光軸上曲率半径、
    n:第3レンズ群の正レンズの屈折率、
    である。
  3. 前記第3レンズ群が以下の条件式(3−1)を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の3群ズームレンズ。
    1.44<n≦1.53 ・・・(3−1)
  4. 前記第3レンズ群における前記正レンズの像側面が非球面であることを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の3群ズームレンズ。
  5. 以下の条件式(1−1)を満足することを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の3群ズームレンズ。
    0.65<(R1 −R2 )/(R1 +R2 )<0.87 ・・・(1−1)
  6. 前記第2レンズ群が以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の3群ズームレンズ。
    0.38<d1 /(d1 +d2 +d3 )<0.65 ・・・(2)
    ただし、d1 :第2レンズ群における第1レンズの光軸上の厚さ、
    2 :第2レンズ群における第2レンズの光軸上の厚さ、
    3 :第2レンズ群における第3レンズの光軸上の厚さ、
    である。
  7. 明るさ絞りが前記第2レンズ群の物体側に位置し、かつ、前記第2レンズ群の第1レンズが両凸レンズであり、前記第2レンズ群の第2レンズが物体側に凸面を向けた正レンズであることを特徴とする請求項記載の3群ズームレンズ。
  8. 前記第2レンズ群の第3レンズの像側面が凹面であり、以下の条件式(C)を満足することを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の3群ズームレンズ。
    0.05<d3 /(d1 +d2 +d3 )<0.14 ・・・(C)
    ただし、d1 :第2レンズ群における第1レンズの光軸上の厚さ、
    2 :第2レンズ群における第2レンズの光軸上の厚さ、
    3 :第2レンズ群における第3レンズの光軸上の厚さ、
    である。
  9. 前記第3レンズ群の正レンズがプラスチックレンズであることを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の3群ズームレンズ。
  10. 前記第3レンズ群が、広角端から望遠端への変倍に際して移動し、以下の条件式(4)、(D)を満足することを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の3群ズームレンズ。
    0 <(L1 +L2 )/fW <1.6 ・・・(4)
    2.5<fT /fW ・・・(D)
    ただし、fW :広角端における3群ズームレンズ全系での焦点距離、
    T :望遠端における3群ズームレンズ全系での焦点距離、
    1 :中間焦点距離状態での3群ズームレンズ全系での焦点距離を(fW ・fT 1/2 としたとき、第3レンズ群の広角端での位置と中間焦点距離状態での位置との差の絶対量、
    2 :中間焦点距離状態での3群ズームレンズ全系での焦点距離を(fW ・fT 1/2 としたとき、第3レンズ群の中間焦点距離状態での位置と望遠端での位置との差の絶対量、
    である。
  11. 前記第1レンズ群は、物体側から順に、像面に凹面を向けたメニスカス形状の第1レンズと、両凹の第2負レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第3正レンズとからなり、前記第1レンズ群の両凹負レンズの物体側の光軸上曲率半径をR3 、像面側の光軸上曲率半径をR4 としたときに、以下の条件式(5)を満たすことを特徴とする請求項1から10の何れか1項記載の3群ズームレンズ。
    1<(R3 −R4 )/(R3 +R4 )<2 ・・・(5)
  12. 前記第1レンズ群における屈折面は全て球面であることを特徴とする請求項11記載の3群ズームレンズ。
  13. 以下の条件式(6)、(7)を満足することを特徴とする請求項1から12の何れか1項記載の3群ズームレンズ。
    α1 /(0.4×f1 )<−3.8 ・・・(6)
    |f1 /(α1 +α2 )|<0.035 ・・・(7)
    ただし、f1 :第1レンズ群の焦点距離、
    α1 :β2 ×β3 の値が−0.40のときの像面からみた射出瞳位置、
    α2 :β2 ×β3 の値が−1.00のときの像面からみた射出瞳位置、
    であり、β2 :無限遠合焦時の第2レンズ群の横倍率、
    β3 :無限遠合焦時の第3レンズ群の横倍率、
    である。
  14. 前記第2レンズ群の最も物体側の前記第1レンズが両面非球面であることを特徴とする請求項1から13の何れか1項記載の3群ズームレンズ。
  15. 前記第2レンズ群の最も物体側の前記第1レンズよりもさらに物体側に、前記第2レンズ群と一体的に移動する明るさ絞りを有することを特徴とする請求項1から14の何れか1項記載の3群ズームレンズ。
  16. 請求項1から15の何れか1項記載の3群ズームレンズと、その像面側に配された電子撮像素子とを備えていることを特徴とする電子撮像装置。
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