JP4503694B1 - 電子レンジ調理用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器内部の圧力を調整することにより、スープ等の食材のふきこぼれ、蓋の外れや突沸を防止しつつ、食品を蒸らすことができる、繰返し使用可能な電子レンジ調理用容器を提供すること。
【解決手段】電子レンジ調理用容器10Aは、容器本体1a、蓋体2a、及びキャップ3からなる。電子レンジ調理用容器10Aに食材が入れられて、電子レンジにかけられると、蒸気は、環状凹み21とキャップ3のフランジ31の間隙又は蒸気排出溝27から外部に抜ける。加熱が終了すると、キャップ3が自動的に蓋体2aに嵌着し、容器10A内部を密封する。これにより、蓋体2aが容器本体1aから外れるのを防止しつつ、食品を蒸らすことができる。容器本体1aは、市販されているガラス製、陶製又は硬質プラスチック製のカップと同様のものでよく、蓋体と嵌合させるのに特別な加工をしなくてもよい。
【選択図】図1
【解決手段】電子レンジ調理用容器10Aは、容器本体1a、蓋体2a、及びキャップ3からなる。電子レンジ調理用容器10Aに食材が入れられて、電子レンジにかけられると、蒸気は、環状凹み21とキャップ3のフランジ31の間隙又は蒸気排出溝27から外部に抜ける。加熱が終了すると、キャップ3が自動的に蓋体2aに嵌着し、容器10A内部を密封する。これにより、蓋体2aが容器本体1aから外れるのを防止しつつ、食品を蒸らすことができる。容器本体1aは、市販されているガラス製、陶製又は硬質プラスチック製のカップと同様のものでよく、蓋体と嵌合させるのに特別な加工をしなくてもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種食材、特に、スープ等汁物を電子レンジにより加熱調理するのに好適で、繰り返し使用できる電子レンジ調理用容器に関する。
マグカップ等、使い捨てではない容器を用いて、電子レンジで加熱調理する場合、容器をラップ等で覆って加熱するのが一般的である。しかし、容器内の圧力が上昇すると、ラップ等が外れて食材が飛散ったり、突沸により、加熱調理中に突然大きな音がすることがある。また、蓋をせずに加熱すると、容器内が密閉されていないため、食品を蒸らすことができず、しかも、煮汁等が沸騰すると、容器の外に飛散して、電子レンジ内を汚すことがある。
そこで、特許文献1の密閉蓋付き容器がある。
そこで、特許文献1の密閉蓋付き容器がある。
特許文献1の発明は、蓋を閉めたときの密閉性を高くした蓋付き容器で、容器の内壁面の開口部に内方向へ突出する突縁部を形成し、電子レンジ加熱調理時に蓋が容易に外れないようにしている。また、蓋の上部に容器内の空気を抜く開閉つまみ部が設けられ、加熱後に容器内の空気を抜くことで、加熱後の冷却に伴う容器内圧力の低下の際にも、容易に蓋を開けることができる。
しかし、特許文献1の発明は、電子レンジでの加熱調理中に、容器内の圧力を調整できるものではないため、突沸の発生を防止できるものではない。また、蓋体の開閉つまみ部を開けて調理した場合は、つまみ部から煮汁等がふきこぼれ、電子レンジ内を汚す危険性がある。
そこで、本発明は、電子レンジでの加熱調理時に、容器内部の圧力を調整することができ、煮汁等のふきこぼれ、蓋の外れや突沸を防止しつつ、食品を蒸らすことができる、電子レンジ調理用容器を提供することをその目的とする。
本発明は、陶製、ガラス製又は硬質プラスチック製でカップ形状の容器本体、プラスチックシート製の蓋体及びキャップからなる電子レンジ調理用容器であって、
前記蓋体は、上部に環状凹み及び蓋体凹部、下部に蓋体フランジ、該蓋体フランジから上方に突出する蓋体溝部を具え、
前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体蒸気排出溝を具え、
前記キャップは、上部にフランジ、側面にキャップ嵌合部を具え、
前記容器本体と前記蓋体の間にアダプタを有し、
前記アダプタが、上部中央に設けられた開口部、アダプタフランジ、該アダプタフランジから下方向に延びる取付部、前記アダプタフランジから上方向に延びるアダプタ嵌合部、及び前記取付部に設けられたパッキンを具え、
前記蓋体溝部と前記アダプタ嵌合部が嵌着され、前記容器本体に前記アダプタフランジが当接することにより、前記容器本体、アダプタ、及び蓋体が一体化され、
前記蓋体の環状凹みと前記キャップのフランジ、及び前記蓋体凹部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、
前記蓋体開口部及び前記蓋体蒸気排出溝により、容器内の蒸気の排出が行なわれることを特徴とする電子レンジ調理用容器により、及び、
陶製、ガラス製又は硬質プラスチック製でカップ形状の容器本体、プラスチックシート製の蓋体及びキャップからなる電子レンジ調理用容器であって、
前記蓋体は、上部に環状凹み及び蓋体凹部、下部に蓋体フランジを具え、
前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体蒸気排出溝を具え、
前記キャップは、上部にフランジ、側面にキャップ嵌合部を具え、
前記容器本体と前記蓋体の間にアダプタを有し、
前記アダプタが、上部中央に設けられた開口部、アダプタフランジ、及び該アダプタフランジから下方向に延びる取付部を具え、
前記取付部がパッキン係止用凹部を具え、該パッキン係止用凹部に断面が長方形の平型のパッキンが嵌め込まれ、
前記蓋体フランジを前記アダプタフランジに嵌合させることで、前記蓋体とアダプタが一体化され、
前記蓋体の環状凹みと前記キャップのフランジ、及び前記蓋体凹部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、
前記蓋体開口部及び前記蓋体蒸気排出溝により、容器内の蒸気の排出が行なわれることを特徴とする電子レンジ調理用容器により前記課題を解決した。
ここで、「カップ形状」とは、市販されているコップやマグカップ等と同様の形状であり、縁が、若干外側に傾斜している場合を含むが、単純に立ち上がっている形状を言う。
また、請求項5のように、パッキン係止用凹部の上部の鍔部の外径を下部の鍔部の外径より短くしたり、請求項6のように、アダプタの取付部にパッキンを水平方向に対して上向きに傾斜させて設けることで、蓋体が閉め易く、且つ、外れにくい容器となる。
前記蓋体は、上部に環状凹み及び蓋体凹部、下部に蓋体フランジ、該蓋体フランジから上方に突出する蓋体溝部を具え、
前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体蒸気排出溝を具え、
前記キャップは、上部にフランジ、側面にキャップ嵌合部を具え、
前記容器本体と前記蓋体の間にアダプタを有し、
前記アダプタが、上部中央に設けられた開口部、アダプタフランジ、該アダプタフランジから下方向に延びる取付部、前記アダプタフランジから上方向に延びるアダプタ嵌合部、及び前記取付部に設けられたパッキンを具え、
前記蓋体溝部と前記アダプタ嵌合部が嵌着され、前記容器本体に前記アダプタフランジが当接することにより、前記容器本体、アダプタ、及び蓋体が一体化され、
前記蓋体の環状凹みと前記キャップのフランジ、及び前記蓋体凹部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、
前記蓋体開口部及び前記蓋体蒸気排出溝により、容器内の蒸気の排出が行なわれることを特徴とする電子レンジ調理用容器により、及び、
陶製、ガラス製又は硬質プラスチック製でカップ形状の容器本体、プラスチックシート製の蓋体及びキャップからなる電子レンジ調理用容器であって、
前記蓋体は、上部に環状凹み及び蓋体凹部、下部に蓋体フランジを具え、
前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体蒸気排出溝を具え、
前記キャップは、上部にフランジ、側面にキャップ嵌合部を具え、
前記容器本体と前記蓋体の間にアダプタを有し、
前記アダプタが、上部中央に設けられた開口部、アダプタフランジ、及び該アダプタフランジから下方向に延びる取付部を具え、
前記取付部がパッキン係止用凹部を具え、該パッキン係止用凹部に断面が長方形の平型のパッキンが嵌め込まれ、
前記蓋体フランジを前記アダプタフランジに嵌合させることで、前記蓋体とアダプタが一体化され、
前記蓋体の環状凹みと前記キャップのフランジ、及び前記蓋体凹部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、
前記蓋体開口部及び前記蓋体蒸気排出溝により、容器内の蒸気の排出が行なわれることを特徴とする電子レンジ調理用容器により前記課題を解決した。
ここで、「カップ形状」とは、市販されているコップやマグカップ等と同様の形状であり、縁が、若干外側に傾斜している場合を含むが、単純に立ち上がっている形状を言う。
また、請求項5のように、パッキン係止用凹部の上部の鍔部の外径を下部の鍔部の外径より短くしたり、請求項6のように、アダプタの取付部にパッキンを水平方向に対して上向きに傾斜させて設けることで、蓋体が閉め易く、且つ、外れにくい容器となる。
本発明によると、蒸気圧が高まると、キャップが自動的に上方に押上げられ、蓋体開口部及びキャップのフランジ又は蓋体の蒸気排出溝により容器内に発生する水蒸気が自動的に排出されるので、容器本体と蓋体の嵌合が蒸気圧により外れたり、中身が容器の外部に飛び散り易い、スープ等の汁物を加熱した場合でも電子レンジ内部を汚したりする恐れがない。
また、調理加熱後は、キャップが調理前と同じ嵌着状態に戻り、調理前と同様に、容器本体と蓋体、蓋体とキャップが、嵌合部により安定的に嵌着されるので、食品の汁や液を漏らしたり、埃や塵が容器内部に混入することがない。
さらに、容器と蓋の間にパッキンを取付けたアダプタを介在させることで、容器と蓋の密着度を高めつつ、容器内部の圧力を調整することができ、容器本体の開口部の大きさの差異にも対応できる。
容器本体は、陶製、ガラス製又は硬質プラスチック製であり、繰り返し使用できるため、経済的であり、ごみの減量にもつながる。
また、調理加熱後は、キャップが調理前と同じ嵌着状態に戻り、調理前と同様に、容器本体と蓋体、蓋体とキャップが、嵌合部により安定的に嵌着されるので、食品の汁や液を漏らしたり、埃や塵が容器内部に混入することがない。
さらに、容器と蓋の間にパッキンを取付けたアダプタを介在させることで、容器と蓋の密着度を高めつつ、容器内部の圧力を調整することができ、容器本体の開口部の大きさの差異にも対応できる。
容器本体は、陶製、ガラス製又は硬質プラスチック製であり、繰り返し使用できるため、経済的であり、ごみの減量にもつながる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
まず、本発明の前提となる構成を、図1〜図3により説明する。
図1及び図2に示すように、電子レンジ調理用容器(以下、単に「容器」と略称することがある。)10Aは、容器本体1a、蓋体2a、及びキャップ3からなり、容器本体1aは食材収納部11を具え、蓋体2aは、上部に環状凹み21及び蓋体凹部22、下部に蓋体フランジ23a、蓋体フランジ23aから上方に突出する蓋体溝部24を具え、キャップ3は、側面にキャップ嵌合部33、上部にフランジ31を具える。
容器本体1aの縁12aと蓋体溝部24、蓋体凹部22とキャップ嵌合部33、環状凹み21とフランジ31がそれぞれ嵌合されることで、容器本体1a、蓋体2a及びキャップ3が一体化される。
図1及び図2に示すように、電子レンジ調理用容器(以下、単に「容器」と略称することがある。)10Aは、容器本体1a、蓋体2a、及びキャップ3からなり、容器本体1aは食材収納部11を具え、蓋体2aは、上部に環状凹み21及び蓋体凹部22、下部に蓋体フランジ23a、蓋体フランジ23aから上方に突出する蓋体溝部24を具え、キャップ3は、側面にキャップ嵌合部33、上部にフランジ31を具える。
容器本体1aの縁12aと蓋体溝部24、蓋体凹部22とキャップ嵌合部33、環状凹み21とフランジ31がそれぞれ嵌合されることで、容器本体1a、蓋体2a及びキャップ3が一体化される。
環状凹み21の高さは、蓋体上面25の高さよりも低いため、キャップ3の密閉性が高まり、その結果、蒸気による蒸し効果が良好となる。フランジ31の外周に設けられたつまみ32は、端部が、常に、若干上方に持上げられているので、調理が終わったとき、キャップ3の取外しが容易になっている。
電子レンジ調理用容器10Aに食材が入れられて、電子レンジにかけられると、容器10A内の食品及び煮汁が加熱により沸騰して蒸気が発生し、蒸気圧が高まる。蒸気圧が高まると、図3(B)の状態のまま、蒸気は、蓋体凹部23の底に開けられた蓋体開口部26から階段状の蒸気排出溝27(最下部は常時開いている。)を経て上昇し、キャップ3のフランジ31を弾性変形により押上げ、環状凹み21とキャップ3のフランジ31の間隙を通って外部に抜ける。
蒸気圧がさらに上昇すると、キャップ3自体が、自動的に上方に押上げられ、蒸気排出が促進される(図3(A)参照)。
加熱が終了すると、容器10A内部の温度が下がり、容器10Aの内圧が低下するので、一旦押上げられたキャップ3が自動的に蓋体2aに嵌着し、再び、フランジ31が蓋体2aの環状凹み21に密着して、図3(B)の状態に戻り、容器10A内部を密封する。
なお、図1において、蒸気排出溝27は4つであるが、特に個数は限定されない。
蒸気圧がさらに上昇すると、キャップ3自体が、自動的に上方に押上げられ、蒸気排出が促進される(図3(A)参照)。
加熱が終了すると、容器10A内部の温度が下がり、容器10Aの内圧が低下するので、一旦押上げられたキャップ3が自動的に蓋体2aに嵌着し、再び、フランジ31が蓋体2aの環状凹み21に密着して、図3(B)の状態に戻り、容器10A内部を密封する。
なお、図1において、蒸気排出溝27は4つであるが、特に個数は限定されない。
容器本体1aは、市販されているカップ等と同様の形状でよく、特別な加工は必要とされない。また、素材は繰返し使用できる、陶製、ガラス製や硬質プラスチック製である。さらに、取っ手13が設けられていれば、加熱終了時に容器本体1aが熱くなっていたとしても、持ち運びに支障がなく、特に、スープ等の汁物を調理した場合は、他の容器に移さずにそのまま飲食できる。
蓋体2a、及びキャップ3は、例えば、延伸ポリスチレン(OPS)、耐熱延伸ポリスチレン(耐熱OPS)、又はポリプロピレン等の耐熱性の良好なプラスチックシートを用い、圧空成形や真空成形等のサーモフォーミング法又は材料にチップを用いた射出成形により成形することができる。
容器本体1a、蓋体2aは、図示した形状に限定されず、四角形等であってもよい。
蓋体2a、及びキャップ3は、例えば、延伸ポリスチレン(OPS)、耐熱延伸ポリスチレン(耐熱OPS)、又はポリプロピレン等の耐熱性の良好なプラスチックシートを用い、圧空成形や真空成形等のサーモフォーミング法又は材料にチップを用いた射出成形により成形することができる。
容器本体1a、蓋体2aは、図示した形状に限定されず、四角形等であってもよい。
次に、図4を参照して、本発明の前提となる他の構成の、図1〜3と異なる部分を説明する。
図1〜3の容器本体は、縁に別段の加工を施していないものであるが、蒸し効果を高めたい場合等、容器本体1bと蓋体2aの密着度を高めたい場合がある。
そのような場合は、容器本体1bの縁12bの縦断面の形状を円形状又は楕円状にすることで、容器本体1bと蓋体2aの密着度を高め、蓋体2aが容器本体1bから外れにくくすることができる(図4(A)参照)。
また、図4(B)及び(C)に示すように、容器本体1bの縁12bの縦断面の片側だけの形状を円形状又は楕円状にしてもよい。
そのような場合は、容器本体1bの縁12bの縦断面の形状を円形状又は楕円状にすることで、容器本体1bと蓋体2aの密着度を高め、蓋体2aが容器本体1bから外れにくくすることができる(図4(A)参照)。
また、図4(B)及び(C)に示すように、容器本体1bの縁12bの縦断面の片側だけの形状を円形状又は楕円状にしてもよい。
以下、図5を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1〜3の容器は、容器本体1aを蓋体2aで覆う構造であるが、容器本体がガラス製や陶製の場合は、容器本体1aの開口部の大きさに多少差異があるため、容器本体1aと蓋体2aの間に隙間が生じることがある。
そこで、容器本体1aと蓋体2aの間にパッキン45aを具えたアダプタ4aを設けることで、容器本体1aと蓋体2aの隙間をなくし、容器本体1aに蓋体2aを密着させることができる。これにより、容器10Bの密閉効果が高まり、電子レンジ加熱時における蒸し効果を始めとした、調理効果をより高めることができる。
そこで、容器本体1aと蓋体2aの間にパッキン45aを具えたアダプタ4aを設けることで、容器本体1aと蓋体2aの隙間をなくし、容器本体1aに蓋体2aを密着させることができる。これにより、容器10Bの密閉効果が高まり、電子レンジ加熱時における蒸し効果を始めとした、調理効果をより高めることができる。
アダプタ4aは、上部中央に設けられた開口部41、アダプタフランジ42aの内周から下方向に延びる取付部43a、アダプタフランジ42aから上方向に延びるアダプタ嵌合部44a、及び取付部43aに設けられたパッキン45aを具える。
パッキン45aは、弾性体で、断面形状が円形状のものを用いているが、楕円状又はその他の形状であってもよい。また、弾性素材の中でも、耐熱、耐水性に優れたシリコンゴム製のものが好適である。
蓋体溝部24とアダプタ嵌合部44aが嵌着され、容器本体1aにアダプタフランジ42aが当接されることで、容器本体1a、アダプタ4a、蓋体2aが一体化される。このとき、パッキン45aが容器本体1aの内周面に密着するため、容器本体1aと蓋体2aの間に隙間が生じることはなく、高い密閉効果が得られる上に、上述した機構により、蒸気が排出されるため、蒸気圧により、容器本体1aから蓋体2aが外れることがない。従って、食品の汁が飛散したり、埃や塵が容器内に混入することを防止できる。
パッキン45aは、弾性体で、断面形状が円形状のものを用いているが、楕円状又はその他の形状であってもよい。また、弾性素材の中でも、耐熱、耐水性に優れたシリコンゴム製のものが好適である。
蓋体溝部24とアダプタ嵌合部44aが嵌着され、容器本体1aにアダプタフランジ42aが当接されることで、容器本体1a、アダプタ4a、蓋体2aが一体化される。このとき、パッキン45aが容器本体1aの内周面に密着するため、容器本体1aと蓋体2aの間に隙間が生じることはなく、高い密閉効果が得られる上に、上述した機構により、蒸気が排出されるため、蒸気圧により、容器本体1aから蓋体2aが外れることがない。従って、食品の汁が飛散したり、埃や塵が容器内に混入することを防止できる。
以下、図6を参照して、本発明の第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分を説明する。
図6に示すように、本実施形態のアダプタ4bにおいては、取付部43bが、第3実施形態と異なり、アダプタフランジ42bの外周側から下方向に延びており、パッキン45bが容器本体1aの外周面に密着するように設けられている。 本実施形態のように容器本体1aの外周面にパッキン45bを密着させて、容器10Cを密閉状態としても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
以下、図7を参照して、本発明の第3実施形態について、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第3実施形態では、蓋体溝部を具えず、蓋体フランジ23bとアダプタフランジ42cが嵌合することで、蓋体2bとアダプタ4cが一体化される。
取付部43cは、アダプタフランジ42cの内周から下方向に垂直に延びているが、アダプタフランジ42cと取付部43cの境界の内周には、全周に渡って平坦な凹み46が設けられている。取付部43cには、パッキン係止用凹部47が全周に渡って設けられている。パッキン45cは、断面が長方形の平型の形状で、パッキン係止用凹部47に嵌め込まれている。
本実施形態では、蓋2bを容器本体1cに装着したときに、パッキン45cが容器本体1cの内周面に密着する。これにより、第1実施形態と同様の密閉効果を得ることができる上、容器本体1cの開口部の大きさの差異が大きい場合でも、他の実施形態に比べて、蓋体2bは容器本体1cの内周に安定的に嵌着される。
取付部43cは、アダプタフランジ42cの内周から下方向に垂直に延びているが、アダプタフランジ42cと取付部43cの境界の内周には、全周に渡って平坦な凹み46が設けられている。取付部43cには、パッキン係止用凹部47が全周に渡って設けられている。パッキン45cは、断面が長方形の平型の形状で、パッキン係止用凹部47に嵌め込まれている。
本実施形態では、蓋2bを容器本体1cに装着したときに、パッキン45cが容器本体1cの内周面に密着する。これにより、第1実施形態と同様の密閉効果を得ることができる上、容器本体1cの開口部の大きさの差異が大きい場合でも、他の実施形態に比べて、蓋体2bは容器本体1cの内周に安定的に嵌着される。
また、図8に示すように、パッキン係止用凹部47の上部の鍔部48aの外径を下部の鍔部48bの外径よりも小さくすると、上部の鍔部とパッキン45cの接触面積が小さくなり、パッキン45cが変形しやすくなるため、蓋体2bの装着が容易になる(図8(A)参照。)。反対に、下部の鍔部48bとパッキン45cの接触面積は大きいため、蓋体2bが容器本体1cから外れにくい構造となる(図8(B)参照。)。
このようにすることで、容器本体1cから蓋体2bが容易に外れることがないため、蓋体2bのみを掴んで容器を持上げてしまった場合でも、容器本体1c内の食材をこぼしてしまう心配はない。
このようにすることで、容器本体1cから蓋体2bが容易に外れることがないため、蓋体2bのみを掴んで容器を持上げてしまった場合でも、容器本体1c内の食材をこぼしてしまう心配はない。
以下、図9を参照して、本発明の第4実施形態について、第3実施形態と異なる部分を説明する。
図9に示すように、取付部43dにパッキン係止用凹部を設けず、取付部43dにパッキン45cを水平方向に対して上向きに傾斜させて設けてもよい。パッキン45cを上向きに傾斜させて設けた場合、蓋体2bを閉めるときは、パッキン45cが上向きであるため、容器本体1cの内周面との摩擦が小さく、閉め易くなる。逆に、蓋体2bを開けるときは、パッキン45cと、容器本体1cの内周面との摩擦が大きくなって、開けにくくなる。従って、図9のような構造でも、図8に示した構造と同様の効果が得られることになる。しかも、図9の構造は、パッキン係止用凹部を設けることなく、取付部43bにパッキン45bを水平方向に対して上向きに傾斜させて取付けるだけでよいから、図8よりも簡単な加工で済む利点がある。
以上説明したように、本発明の電子レンジ調理用容器によれば、蓋体とキャップにより、容器内に発生する蒸気が自動的に排出されるので、蓋体が容器から外れたり、中身が容器の外部に飛び散りやすいスープ等の汁物を加熱調理しても、電子レンジ内を汚すことがなく、埃や塵が容器内部に混入することもない。容器本体は、市販されているガラス製、陶製又は硬質プラスチック製のカップと同様のものでよく、蓋体と嵌合させるのに特別な加工をしなくてもよい。
また、容器と蓋の間にパッキンを取付けたアダプタを設けることで、蓋体が容器から外れにくくなる上、容器本体の開口部の大きさに多少差異があっても、蓋体と容器本体の密着度を維持することができる。
さらに、パッキンの取付け方等を変えるだけで、蓋体を閉め易く、且つ、容器本体から外れにくい構造にすることができる。
また、容器と蓋の間にパッキンを取付けたアダプタを設けることで、蓋体が容器から外れにくくなる上、容器本体の開口部の大きさに多少差異があっても、蓋体と容器本体の密着度を維持することができる。
さらに、パッキンの取付け方等を変えるだけで、蓋体を閉め易く、且つ、容器本体から外れにくい構造にすることができる。
1a、1b、1c: 容器本体
12a、12b: 縁
2a、2b: 蓋体
21: 環状凹み
22: 蓋体凹部
23a、23b: 蓋体フランジ
24: 蓋体溝部
26: 蓋体開口部
27: 蓋体蒸気排出溝
3: キャップ
31: フランジ
33: キャップ嵌合部
4a、4b、4c: アダプタ
41: 開口部
42a、42b、42c: アダプタフランジ
43a、43b、43c、43d:取付部
44a、44b: アダプタ嵌合部
45a、45b、45c: パッキン
46: 凹み
47: パッキン係止用凹部
48a、48b: パッキン係止用凹部の鍔部
10A、10B、10C、10D: 電子レンジ調理用容器
12a、12b: 縁
2a、2b: 蓋体
21: 環状凹み
22: 蓋体凹部
23a、23b: 蓋体フランジ
24: 蓋体溝部
26: 蓋体開口部
27: 蓋体蒸気排出溝
3: キャップ
31: フランジ
33: キャップ嵌合部
4a、4b、4c: アダプタ
41: 開口部
42a、42b、42c: アダプタフランジ
43a、43b、43c、43d:取付部
44a、44b: アダプタ嵌合部
45a、45b、45c: パッキン
46: 凹み
47: パッキン係止用凹部
48a、48b: パッキン係止用凹部の鍔部
10A、10B、10C、10D: 電子レンジ調理用容器
Claims (6)
- 陶製、ガラス製又は硬質プラスチック製でカップ形状の容器本体、プラスチックシート製の蓋体及びキャップからなる電子レンジ調理用容器であって、
前記蓋体は、上部に環状凹み及び蓋体凹部、下部に蓋体フランジ、該蓋体フランジから上方に突出する蓋体溝部を具え、
前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体蒸気排出溝を具え、
前記キャップは、上部にフランジ、側面にキャップ嵌合部を具え、
前記容器本体と前記蓋体の間にアダプタを有し、
前記アダプタが、上部中央に設けられた開口部、アダプタフランジ、該アダプタフランジから下方向に延びる取付部、前記アダプタフランジから上方向に延びるアダプタ嵌合部、及び前記取付部に設けられたパッキンを具え、
前記蓋体溝部と前記アダプタ嵌合部が嵌着され、前記容器本体に前記アダプタフランジが当接することにより、前記容器本体、アダプタ、及び蓋体が一体化され、
前記蓋体の環状凹みと前記キャップのフランジ、及び前記蓋体凹部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、
前記蓋体開口部及び前記蓋体蒸気排出溝により、容器内の蒸気の排出が行なわれることを特徴とする、
電子レンジ調理用容器。 - 前記アダプタのパッキンが、前記蓋体を前記容器本体に装着したときに、前記容器本体の外周面に密着するように設けられている、請求項1の電子レンジ調理用容器。
- 陶製、ガラス製又は硬質プラスチック製でカップ形状の容器本体、プラスチックシート製の蓋体及びキャップからなる電子レンジ調理用容器であって、
前記蓋体は、上部に環状凹み及び蓋体凹部、下部に蓋体フランジを具え、
前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体蒸気排出溝を具え、
前記キャップは、上部にフランジ、側面にキャップ嵌合部を具え、
前記容器本体と前記蓋体の間にアダプタを有し、
前記アダプタが、上部中央に設けられた開口部、アダプタフランジ、及び該アダプタフランジから下方向に延びる取付部を具え、
前記取付部がパッキン係止用凹部を具え、該パッキン係止用凹部に断面が長方形の平型のパッキンが嵌め込まれ、
前記蓋体フランジを前記アダプタフランジに嵌合させることで、前記蓋体とアダプタが一体化され、
前記蓋体の環状凹みと前記キャップのフランジ、及び前記蓋体凹部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、
前記蓋体開口部及び前記蓋体蒸気排出溝により、容器内の蒸気の排出が行なわれることを特徴とする、
電子レンジ調理用容器。 - 前記アダプタフランジと取付部の境界の内周に全周に渡って凹みが設けられた、請求項3の電子レンジ調理用容器。
- 前記パッキン係止用凹部の上部の鍔部の外径が、下部の鍔部の外径よりも小さい、請求項3又は4の電子レンジ調理用容器。
- 前記取付部に、断面が長方形の平型のパッキンが前記取付部に水平方向に対して上向きに傾斜して取付けられている、請求項3から5のいずれかの電子レンジ調理用容器。
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