JP4502790B2 - 放射器および放射器を備えるアンテナ - Google Patents

放射器および放射器を備えるアンテナ Download PDF

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Description

この発明は放射器および放射器を備えるアンテナに関し、特に、従来の放射器よりも小型化された放射器、および、そのような放射器を備えるアンテナに関する。
一般的なアンテナは電波を送信したり受信したりするための装置である放射器を備える。たとえばテレビ放送信号の受信に一般的に用いられている八木アンテナの場合、アンテナは導波器、放射器、および反射器から構成される。
従来、アンテナに関する様々な技術が開示されている。たとえば特開昭49−40651号公報(特許文献1)には、導電性塗料を塗布してアンテナ形状の導電パターンを形成するための孔が設けられることにより、コニカルアンテナや八木アンテナなど各種のアンテナを簡単、かつ大量に作成するための治具が開示されている。
アンテナの種類は極めて多く、動作原理や特性、形状に応じて様々な名称がつけられている。そのようなアンテナの1つに「ファン形(扇形)ダイポールアンテナ」と称されるアンテナがある。ファン形ダイポールアンテナは動作可能な周波数範囲が広く、かつ、小型であるという特徴を有する。
ファン形ダイポールアンテナは、基本的には、等しい長さの円柱導体棒を扇状に並べた構造である。なお、ファン形ダイポールアンテナの変形には、複数の円柱導体棒に代えて扇形の金属板あるいは台形の金属板を含むものがある。
図25は、ファン形ダイポールアンテナに用いられる放射器の一例を示す図である。
図25を参照して、放射器103は板状の導電体であるダイポール素子110,112を備える。ダイポール素子110,112はY軸に対称に設けられ、給電点114,116において給電線(たとえばフィーダーや同軸ケーブルなど)にそれぞれ接続される。なお、ダイポール素子110,112のそれぞれの形状は台形であり、給電点から遠ざかるにつれてY軸方向の幅が広がるように形成される。
放射器103のX軸方向のサイズは210mmであり、Y軸方向のサイズは76mmである。一般的に、アンテナが受信できる電波の周波数範囲は放射器の長さや幅に依存する。放射器103はUHF(Ultrahigh Frequency)テレビ放送の電波を受信するために用いられる。
図26は、図25の放射器103の特性を示すグラフである。
図26を参照して、グラフの横軸は周波数を示し、縦軸は利得およびVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電圧定在波比)を示す。
図26において、周波数の範囲は470MHz〜806MHzであるが、この範囲には日本および米国におけるUHFテレビ放送の周波数範囲がともに含まれる。日本の場合、UHFテレビ放送における放送電波の周波数範囲は470MHz〜770MHz(13チャネル〜62チャネル)である。特に、地上波デジタル放送の場合、周波数範囲は470MHz〜710MHz(13チャネル〜52チャネル)である。また、米国におけるUHFテレビ放送の場合、放送電波の周波数は470MHz〜806MHzである。
図26において曲線G100は周波数に対する利得の変化を示し、曲線V100は周波数に対するVSWRの変化を示す。利得は周波数が高いほど高くなり、761MHz付近でピークに達する。一方、VSWRは周波数が高くなるにつれて低下する。利得ができるだけ高くなり、かつ、VSWRができるだけ低くなる周波数がアンテナの特性のピークである。図26では761MHz付近の周波数においてアンテナの特性がピークに達する。
図27は、図25の放射器103の別の特性を示すグラフである。
図27を参照して、グラフの横軸は周波数を示し、縦軸は半値幅(図中、H.P.Aと示す)および前後比(図中、F/Bと示す)を示す。半値幅とは、放射強度(放射電力)が最大値の1/2になる角度幅である。また、前後比とは基準点の方向(角度0°)の放射強度と、基準点の方向に対し180°±60°の範囲の方向の放射強度との比である。なお、アンテナが電波を送信する場合の指向性と電波を受信する場合の指向性とは互いに等しくなる。
曲線H100は周波数に対する半値幅の変化を示し、曲線F100は周波数に対する前後比の変化を示す。曲線H100に示されるように周波数が高くなるほど半値幅は小さくなる(ビーム幅が狭くなる)。一方、曲線F100に示されるように前後比は周波数の変化によらず0dB付近である。
特開昭49−40651号公報
図26では、アンテナの特性がピークに達するときの周波数が761MHz付近であり、周波数範囲の中心(653MHz付近)よりも大きく外れている。実用的な観点から、特性のピークを周波数範囲の中心付近に設定しようとすれば放射器103のX軸方向の長さを210mmより長くしなければならない。
屋外に設置されるアンテナの場合、放射器が長くても設置スペースに余裕がある。これに対して室内アンテナの場合、設置スペースや設置場所などの制約がある。よって室内アンテナはできるだけ小型であることが求められる。よって、室内アンテナに用いられる放射器はできるだけ小型であることが好ましい。
放射器が小型であれば、屋外アンテナおよび室内アンテナの両方にその放射器を使用することができる。しかし従来の放射器の場合、よりよい特性を得るためには放射器を大型化しなければならず、小型化は困難であった。
この発明は上述の課題を解決するものであって、その目的は、特性を向上させつつ小型化した放射器、およびそのような放射器を備えるアンテナを提供することである。
この発明は、要約すれば放射器であって、第1の軸上に各々の給電点が設けられるとともに、各々の給電点を結ぶ線分の中点で第1の軸と直交する第2の軸に対して互いに対称な形状の第1,第2のダイポール素子を備え、第1,第2のダイポール素子の各々は、第2の軸から第1の軸に沿って中点から遠ざかるにつれて少なくとも一部が第2の軸方向に広がるように形成される。
放射器は、第1の軸の両側に、第1,第2のダイポール素子を共に挟んで設けられ、各々の一端部が第1のダイポール素子の先端部に接続されるとともに、各々の他端部が第2のダイポール素子の先端部に接続される第1、第2の導線部をさらに備え、第1、第2の導線部は、第1、第2のダイポール素子の形状に沿うように形成される。
好ましくは、第1、第2のダイポール素子の各々は、第2の軸に平行な第1の辺と、第1の辺の両端にそれぞれの一端が接続され、第2の軸の向きに広がる第2、第3の辺と、第1の軸に平行であり、かつ、第2、第3の辺のそれぞれの他端に接続される第4、第5の辺と、両端がそれぞれ第4、第5の辺にそれぞれ接続される第6の辺とを含む。
好ましくは、第1、第2のダイポール素子と第1の導線部との間隔、および、第1、第2のダイポール素子と第2の導線部との間隔は、1mm以上、かつ、10mm以下である。
好ましくは、放射器は、第1、第2のダイポール素子および第1、第2の導線部を同一平面上に保持するための表面を有する絶縁基板をさらに備える。
好ましくは、第1、第2のダイポール素子および第1、第2の導線部は、板状に一体成型される。
好ましくは、第1、第2のダイポール素子および第1、第2の導線部は、第1の軸から遠ざかるにつれ、第1、第2の軸を含む平面から遠ざかるように形成される。
好ましくは、放射器は、直方体の空間に沿って設けられ、第1、第2のダイポール素子の各々は、給電点を含む端部が直方体の第1の面に設けられ、先端部が第1の面に垂直、かつ、互いに向かい合う第2、第3の面に設けられるか、または第1の面に平行な第4の面に設けられるように形成され、第1、第2の導線部の各々は、中央部が第1の面に設けられるとともに、各々の一端部と各々の他端部とが、第2の面と第3の面とにそれぞれ設けられるかまたは第4の面に設けられるように形成される。
好ましくは、放射器は、第2の軸上に各々の給電点が設けられるとともに、第1の軸に対して互いに対称な形状であり、第1,第2のダイポール素子に対して第1、第2の導線部のさらに外側に設けられる第3,第4のダイポール素子と、第2の軸の両側に、第3、4のダイポール素子を共に挟んで設けられ、各々の一端部が第3のダイポール素子の先端部に接続されるとともに、各々の他端部が第4のダイポール素子の先端部に接続される第3、第4の導線部とをさらに備え、第3、第4の導線部は、第1のダイポール素子と第2のダイポール素子との間を通るように設けられる。
より好ましくは、放射器は、UHF(Ultrahigh Frequency)帯の電波を受信する。
より好ましくは、アンテナは、上述の放射器を備える。
この発明の放射器によれば、第1,第2のダイポール素子と、第1,第2のダイポール素子の両側に設けられ、各々の一端部が第1のダイポール素子の先端部に接続されるとともに、各々の他端部が第2のダイポール素子の先端部に接続される第1、第2の導線部とを備えることにより、従来の放射器に比較して特性を向上することが可能になるとともに小型化が可能になる。
また、この発明のアンテナによれば、従来の放射器より小型、かつ、特性が優れている放射器を備えることによって、アンテナを小型化することが可能になるとともに、特性を向上させることが可能になる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、この発明のアンテナの構成例を示す図である。
図1を参照して、アンテナ1はUHFテレビ放送の電波を受信するアンテナである。アンテナ1は、電波を後方に導く導波器2と、導波器2から送られる電波を取り込む放射器3と、電波を放射器3に送り返す反射器4とを備える。つまりアンテナ1は八木アンテナである。放射器3には、たとえば受信した電波を受信装置(図示せず)に伝送するためのケーブル5が接続される。アンテナ1はマスト6に固定され、たとえば屋外に設置される。
図2は、図1の放射器3を示す図である。
図2を参照して、放射器3は、板状の導電体であるダイポール素子10,12を備える。ダイポール素子10,12のそれぞれの給電点14,16は、X軸上に設けられる。また、ダイポール素子10,12は給電点14,16を結ぶ線分の中点でX軸と直交するY軸に対して互いに対称な形状であり、少なくとも一部がY軸からX軸に沿って、中点から遠ざかるにつれてY軸の向きに広がる形状である。なお、図2においてダイポール素子10,12の各形状は台形である。
放射器3は、さらに、X軸の両側に、ダイポール素子10、12を共に挟んで設けられ、各々の一端部がダイポール素子10の先端部に接続されるとともに、各々の他端部がダイポール素子12の先端部に接続される導線部18、20を備える。
なお、ここで「ダイポール素子の先端部」とは、給電点から見て、最も距離が遠くなるダイポール素子の端部を示すものとする。
導線部18、20の各々は、ダイポール素子10、12の形状に沿うように形成される。このような形状の導線部18、20がダイポール素子10,12に接続されることによって、従来の放射器より広い周波数範囲で良好な特性が得られ、かつ、小型化が可能になる。
具体的に示すと放射器3のX軸方向の長さは190mmであり、Y軸方向の長さは76mmである。図25の放射器103とX軸方向の長さを比較すると、放射器3のほうが20mm短くなる。
導線部18と導線部20とは金属製の接続部22によって接続される。接続部22は放射器3の強度を増すために設けられるものであり、放射器3の強度が十分であれば接続部22はなくてもよい。
導線部18、20がダイポール素子10、12と所定の距離を隔てて設けられた結果、ダイポール素子10と導線部18との間、およびダイポール素子10と導線部20との間にはスリット24が設けられる。同様に、ダイポール素子12と導線部18との間、およびダイポール素子12と導線部20との間にはスリット26が設けられる。スリット24あるいはスリット26の幅は2.5mmである。
なお、図2においてダイポール素子10、12と導線部18、20とは板状に一体成型されている。このように放射器3を形成するには、たとえば金型を用いて板金をプレス加工すればよい。ただし、ダイポール素子10、12とそれぞれ同じ形状の金属板と、導線部18、20および接続部22と同じ形状の金属棒とをはんだ等で接続することによって同一形状の放射器が形成されてもよい。
図3は、図1の放射器3の特性を示すグラフである。
図3を参照して、横軸は周波数範囲を示し、縦軸は利得およびVSWRを示す。周波数範囲は図26と同様に470〜806MHzである。曲線G1は周波数に対する利得の変化を示し、曲線V1は周波数に対するVSWRの変化を示す。
図3と図26とを比較しながら放射器3の特性について説明する。周波数に対して利得の変化が少なく、かつ、VSWRが低いほど(VSWRの値が2.5以下であればなおよい)アンテナの特性としては良好である。従来の放射器の場合、図26の曲線G100に示されるように、周波数が高くなるにつれて利得が高くなり、利得は−4dBから0dBの間で変化する。また、曲線V100に示されるように、周波数が470MHz付近ではVSWRが5以上の値となり、周波数が高くなるにつれてVSWRの値は小さくなる。
一方、図3では、曲線G1に示されるように、利得はほぼ0dB〜−1dBの間で変化し、曲線G100よりも周波数に対する変化が小さい。また、曲線V1に示されるように、VSWRは周波数が高くなると上昇するが、その値の範囲は1〜3程度である。以上のように、放射器3は広い周波数範囲で利得およびVSWRの変化が少なく、従来の放射器よりも特性が優れている。
図4は、図1の放射器3の別の特性を示すグラフである。
図4を参照して、グラフの横軸は周波数を示し、縦軸は半値幅および前後比を示す。曲線H1は周波数に対する半値幅の変化を示し、曲線F1は周波数に対する前後比の変化を示す。周波数に対して前後比がほぼ0dB付近であるので、前後および上下の指向性は対称である。
また、周波数に対する半値幅の変化について図4の曲線H1と図26の曲線H100とを比較すると、曲線H1のほうが曲線H100よりも変化が緩やかであるので、たとえば直交する2つの放射器を用いて90°異なる方向の2つのビームを合成する場合、45°方向に生じる受信電力の強度の低下を抑えることが可能になる。
図5は、実施の形態1の放射器の変形例を示す図である。
図5を参照して、放射器3Aは絶縁基板28をさらに備える点で図2の放射器3と相違する。放射器3Aのその他の部分は放射器3と同様であるので、以後の説明は繰り返さない。放射器3Aでは、絶縁基板28の表面にダイポール素子10、12と導線部18、20と接続部22とが接着されることによって同一平面上にダイポール素子10、12と導線部18、20とが保持される。このようにすれば放射器の強度を増すことができる。
なお、放射器3Aは、図2の放射器3の形状に成型された金属板を絶縁基板に接着するだけでなく、たとえば絶縁基板の表面に金属膜およびレジスト膜を重ね、レジスト膜にマスクパターンを形成し、金属膜をエッチングすることによって製造されてもよい。
図6は、実施の形態1の放射器の別の変形例を示す図である。
図6を参照して、放射器3Bはスリット24B,26Bの幅がそれぞれ5mmである点において、スリット幅が2.5mmである図2の放射器3と相違するが、その他の部分は放射器3と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
屋外に放射器3Bが設置された場合、スリット幅が広いため、雨や雪の付着を防ぐことができる。なお、スリットの幅は、1.0mmから10mmの間であればよく、より好ましくは2.5mmから5mmの間であればよい。
図7は、図6の放射器3Bの特性を示すグラフである。
図7を参照して、横軸は周波数を示し、縦軸は利得およびVSWRを示す。曲線G2は周波数に対する利得の変化を示し、曲線V2は周波数に対するVSWRの変化を示す。
図7と図3とを比較しながら説明する。利得について、曲線G1と曲線G2とを比較すると周波数に対する変化はほぼ同様である。また、VSWRについて曲線V1と曲線V2とを比較すると周波数に対する変化はほぼ同様である。つまり、放射器のスリット幅を2.5mmから5mmに広げても放射器の特性に大きな影響は生じない。
図8は、実施の形態1の放射器のさらに別の変形例を示す図である。
図8を参照して、放射器3Cは、ダイポール素子10,12を貫通する穴30が設けられている点において図2の放射器3と相違するが、その他の部分については同様であるので以後の説明は繰り返さない。
たとえばデザインの点からこのような穴が放射器に設けられることがあるが、このような穴が設けられてあっても放射器の特性に大きな影響は生じない。なお、図8において穴の個数はダイポール素子10,12に各1つずつ設けられるよう示されるが、このように限定されるものではない。穴の個数や形状、大きさなどは必要に応じて適切に定められる。
図9は、実施の形態1の放射器のさらに別の変形例を示す図である。
図9を参照して、放射器3Dはダイポール素子10,12に代えてダイポール素子10D,12Dを備える点において図2の放射器3と相違する。その他の部分については放射器3と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
ダイポール素子10D,12DはX軸に非対称な形状である点で、X軸に対称な形状であるダイポール素子10,12と相違する。なお、放射器3Dの特性は放射器3の特性と同様である。よって、ダイポール素子の形状はX軸に非対象であってもよい。
以上のように実施の形態1によれば、給電点からみてY軸方向に広がる2つのダイポール素子およびダイポール素子の外周に沿って設けられ、端部が折り曲げられてダイポール素子に接続される2つの導線部を備えることによって、従来の放射器よりも小型化が可能になるとともに、広い周波数範囲で利得の変化を小さくすることが可能になる。
[実施の形態2]
図10は、実施の形態2の放射器を示す図である。
図10を参照して、放射器3Eはダイポール素子10E,12Eを備える点において図2の放射器3と相違する。
ダイポール素子10E,12Eのそれぞれの形状は6角形であり、X軸に対称である。ダイポール素子10Eについて代表的に説明すると、ダイポール素子10EはY軸に平行な辺29Aと、辺29Aの両端に各々接続され、Y軸の向きに広がる辺29B,29Cと、X軸に平行であり、かつ、辺29B,29Cにそれぞれ接続される辺29D,29Eと、両端がそれぞれ辺29D,29Eに接続される辺29Fとを含む。
ダイポール素子10E,12Eがこのような形状を有することにより、放射器3Eは図2の放射器3よりもY軸方向の長さが短くなる。放射器3の場合、Y軸方向の長さは76mmであるが放射器3Eにおいて、Y軸方向の長さは60mmになる。なお、X軸方向の長さは、放射器3,3Eともに190mmである。
なお、放射器3Eを備えるアンテナの構成は、図1に示されるアンテナ1の構成と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
図11は、図10の放射器3Eの特性を示すグラフである。
図11を参照して、横軸は周波数を示し、縦軸は利得およびVSWRを示す。曲線G3は周波数に対する利得の変化を示し、曲線V3は周波数に対するVSWRの変化を示す。
図11と図3とを比較しながら説明する。利得について曲線G3と曲線G1とを比較すると、利得は曲線G3のほうが高い。一方、VSWRについて曲線V3と曲線V1とを比較するとVSWRの値は曲線V3のほうが小さい。よって、放射器3Eは放射器3よりも小型であり、かつ、特性がより優れている。
なお、実施の形態1と同様に放射器3Eは、プレス加工された板金であってもよいし、絶縁基板上に金属膜を重ねて形成されてもよい。
また、ダイポール素子10E,12Eには穴が設けられてもよいし、ダイポール素子10E,12Eの形状は、X軸に非対称な形状であってもよい。
以上のように実施の形態2によれば、ダイポール素子の形状を実施の形態1よりも小型化することによって放射器全体を小型化することが可能であるとともに、実施の形態1の放射器よりも利得が高くなり、かつVSWRを低下することが可能になる。
[実施の形態3]
図12は、実施の形態3の放射器を示す図である。
図12を参照して、放射器3Fは、X軸とY軸とを含む平面に対し、X軸から遠ざかるにつれて平面との距離が大きくなるようにダイポール素子10、12が形成される点において図2の放射器3と相違する。言い換えると、放射器3Fは、X軸方向から見て円弧あるいはU字状に形成される点において図2の放射器3と相違する。放射器3Fのその他の部分については、放射器3と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
放射器3Fの場合、放射器3よりもY軸方向の長さを短くすることが可能になる。放射器3FにおけるY軸方向の長さは25mmであり、放射器3の場合(76mm)と比較してY軸方向の長さは大幅に短くなる。
なお、アンテナの特性については図2の放射器3と同様であるので以後の説明は繰り返さない。また、放射器3Fを備えるアンテナの構成は、図1に示されるアンテナ1の構成と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
放射器3Fは放射器3よりも室内アンテナに収納される場合に、特に有利である。室内アンテナは設置スペースの制約から小型であることが必要であり、収納される放射器も屋外で用いられる放射器より小型でなければならない。実施の形態3はこのような課題を解決することができる。
図13は、実施の形態3の放射器の変形例を示す図である。
図13を参照して、放射器3Gは、X軸方向から見てV字状に形成される点において図12と相違する。その他の部分については図12と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
以上のように実施の形態3によれば、X軸を中心に放射器が曲げられるよう形成されることによって、実施の形態1、2の放射器よりもさらに小型化を可能にする。
[実施の形態4]
図14は、実施の形態4の放射器の斜視図である。
図14を参照して、放射器3Hは、形状が直方体である絶縁体31を備える点において図2の放射器3と相違する。放射器3Hは、さらに、給電点14,16を含むダイポール素子10、12のそれぞれの端部が絶縁体31の面32に設けられるとともに、先端部が、面32に垂直、かつ、互いに向かい合う面33,34にそれぞれ設けられる点において放射器3と相違する。放射器3Hは、さらに、導線部18,20の各々の中央部が面32に設けられるとともに、導線部18,20の各々の一端部と他端部とが、面33と面34にそれぞれ設けられる点において放射器3と相違する。放射器3Hのその他の部分は放射器3と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
図14において、絶縁体31の大きさはX軸方向の長さが110mm、Y軸方向の長さが40mm、Z軸方向の長さが30mmである。図2に示される放射器3の場合、X軸方向の長さが190mmであり、Y軸方向の長さが76mmである。よって実施の形態4の放射器は実施の形態1の放射器よりもX軸方向およびY軸方向の長さをより短くすることが可能になる。
なお、放射器3Hの場合、ダイポール素子10,12の各々と、導線部20の一端部と他端部とが面33においてそれぞれ接続される。一方、ダイポール素子10,12の各々と、導線部18の一端部と他端部とは面33と反対側の面34において接続される。面34におけるダイポール素子10,12の各々の形状および導線部18の形状は面33におけるダイポール素子10,12の各々の形状および導線部20の形状と同様である。
また、放射器3Hを備えるアンテナの構成は、たとえば図1に示されるアンテナ1の構成と同様であるので、以後の説明は繰り返さない。
図15は、図14の放射器3Hの特性を示すグラフである。
図15を参照して、横軸は周波数を示し、縦軸は利得およびVSWRを示す。曲線G4は周波数に対する利得の変化を示し、曲線V4は周波数に対するVSWRの変化を示す。
図15と図3とを比較しながら説明する。曲線G4に示されるように−2dB〜−1dB程度で変化する。図3の曲線G1と比較すると、放射器3Hの利得は低いが周波数に対する変化は同じ程度である。なお、曲線V4に示されるようにVSWRの値は図3の曲線V1よりも高くなる。
実施の形態3と同様に、実施の形態4の放射器は、実施の形態1の放射器よりも小型化されるため、特に室内アンテナに放射器が収納される場合において有利になる。
図16は、実施の形態4の放射器の変形例の斜視図である。
図16を参照して、放射器3Iは、絶縁体31の面32および面35に沿ってダイポール素子10および導線部18,20が形成される点において図2の放射器3と異なる。放射器3Iは、さらに、面32と垂直な面36に沿ってダイポール素子12および導線部18,20が形成される点において図2の放射器3と異なる。
面32および面35において、ダイポール素子10と導線部18,20との間にはスリット24が設けられ、面32および面36において、ダイポール素子12と導線部18,20との間にはスリット26が設けられる。なお、面35におけるダイポール素子10と導線部18,20との形状は面36におけるダイポール素子12と導線部18,20との形状と同様である。放射器3Iのその他の部分については放射器3と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
なお、導線部18,20の各々の端部とダイポール素子10,12とは、絶縁体31の底面、つまり、面32に対して平行な面において接続される。
図17は、図16の絶縁体31の底面を示す図である。
図17を参照して、面37において、ダイポール素子10に導線部18,20の各々の一端部が接続され、ダイポール素子12に導線部18,20の各々の他端部が接続される。なお、図16の面32、面35、面36と同様に、ダイポール素子10と導線部18との間、およびダイポール素子10と導線部20との間にはスリット24が設けられる。同様に、ダイポール素子12と導線部18との間、およびダイポール素子12と導線部20との間にはスリット26が設けられる。
図18は、実施の形態4の放射器の別の変形例の斜視図である。
図18を参照して、放射器3Jは、絶縁体31に溝38が形成されている点において図16の放射器3Iと相違する。放射器3Jは、さらに溝38の表面に沿ってダイポール素子10,12および導線部18,20が形成される点において放射器3Iと相違する。なお、放射器3Jのその他の部分については放射器3Iと同様であるので以後の説明は繰り返さない。
なお、放射器3H〜3Jの説明において、ダイポール素子10,12の形状は図2のダイポール素子10,12とそれぞれ同様であるとしたが、このような形状に限定されるものではなく、図8のダイポール素子10C,12C、または図9のダイポール素子10D,12D、あるいは図10のダイポール素子10E,12Eの形状とそれぞれ同様であってもよい。
また、放射器は絶縁体31に代えて直方体形状の誘電体を含んでもよい。さらに、剛性の金属板で構成された放射器が直方体の空間に沿って形成され、絶縁体あるいは誘電体が放射器に含まれなくてもよい。
以上のように、実施の形態4の放射器によれば、ダイポール素子および導線部が絶縁体の表面に沿って形成されることによって、実施の形態3よりもさらに小型化が可能になる。
[実施の形態5]
図19は、実施の形態5の放射器を示す図である。
図19を参照して、放射器3Kは、Y軸上に各々の給電点14K,16Kが設けられるとともに、X軸に対して互いに対称な形状であり、ダイポール素子10、12に対して導線部18、20のさらに外側に設けられるダイポール素子10K,12Kと、Y軸の両側に、ダイポール素子10K,12Kを共に挟んで設けられ、各々の一端部がダイポール素子10Kの先端部に接続されるとともに、各々の他端部がダイポール素子12Kの先端部に接続される導線部18K,20Kとをさらに備える点において、図2の放射器3と相違する。なお、導線部18K,20Kは、ダイポール素子10とダイポール素子12との間を通るように設けられる。また、ダイポール素子10Kと導線部18Kとの間、およびダイポール素子10Kと導線部20Kとの間にはスリット24Kが設けられる。同様に、ダイポール素子12Kと導線部18Kとの間、およびダイポール素子12Kと導線部20Kとの間にはスリット26Kが設けられる。その他の部分については放射器3と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
なお、放射器3Kは図2の放射器3を2つ備え、一方の放射器を他方の放射器に対し、X軸とY軸との交点を中心に90°回転させ、それぞれの放射器を組み合わせた形状に等しい。よって、放射器3Kに備えられるこれら2つの放射器の各特性は図3あるいは図4に示される特性と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
放射器3Kは、たとえば指向性を切換えることが可能な受信アンテナに含まれる。受信アンテナが八木アンテナの場合、指向性が送信アンテナの方向と一致するように家屋の屋根等に固定して設置されるので、一旦設置されてしまうと、その指向性を変更することは容易ではない。そのため、複数の送信アンテナが分散する場合、受信アンテナは指向性に応じた方向の送信アンテナから送られる放送信号のみを受信することになる。
日本において、たとえば2つの受信エリアにまたがる地域ではアンテナの指向性を切換えなければならない場合がある。また、米国では放送局ごとに送信アンテナが設置されている場合が多く、チャネルを切換えるごとにアンテナの指向性も切換える必要がある。
図20は、図19の放射器3Kを備えるアンテナシステムの構成例を示す図である。
図20を参照して、アンテナシステム40は、同一形状の放射器3KA,3KBを備える。放射器3KA,3KBのそれぞれは図19の放射器3Kの一部分であり、図2の放射器3と同じ形状である。以下では説明の便宜上、放射器3Kを独立した2つの放射器として示す。なお、放射器3KA,3KBとは各々の指向性が互いに直交するように設けられる。
アンテナシステム40は、さらに、放射器3KAに接続されるフィーダー41Aと、フィーダー41Aに接続され、インピーダンス整合を行なう整合器41Bと、整合器41Bに接続される同軸ケーブル41Cと、放射器3KAから同軸ケーブル41Cに伝送された電波の出力を切換えるためのスイッチSW1とを含む。
アンテナシステム40は、さらに、放射器3KBに接続されるフィーダー42Aと、フィーダー42Aに接続され、インピーダンス整合を行なう整合器42Bと、整合器42Bに接続される同軸ケーブル42Cと、放射器3KBから同軸ケーブル42Cに伝送された電波の出力を切換えるためのスイッチSW2とを含む。
スイッチSW1は摺動子C1によって端子A1と端子B1との間で出力を切換える。同様にスイッチSW2は摺動子C2によって端子A2と端子B2との間で出力を切換える。
アンテナシステム40は、さらに、端子A2に接続され、放射器3KBで受信された電波の極性を反転あるいは非反転させて出力する極性反転器44と、スイッチSW1の端子B1の出力と極性反転器44との出力とを合成する合成器46と、出力をスイッチSW1の端子A1、合成器46、スイッチSW2の端子B2との間で切換えるスイッチSW3とを備える。スイッチSW3は摺動子D3によって出力を切換える。
図21は、図20のアンテナシステム40による指向特性を表形式で示す図である。
図21を参照して、4つの指向特性パターンが示される。各パターンはスイッチSW1〜SW3の各摺動子が接触する端子、極性反転器44が入力される電波に対し極性を反転させたか否かが示される。また、図21には、各パターンに対応して、放射器3KAの指向特性と、極性反転器44から出力された電波またはスイッチSW2の端子B2から出力される電波に応じて求められる指向特性(図中では放射器3KAの指向特性と示す)および、スイッチSW3から出力される電波に応じて求められる指向特性(図中では合成後の指向特性と示す)が示される。なお、スイッチSW1〜SW3は連動する。
パターン1の場合、スイッチSW1の摺動子C1が端子A1側に切換わり、スイッチSW3の摺動子D3が端子A3側に切換わる。スイッチSW2の摺動子C2は端子A2、B2のいずれであってもよい。また、端子A2から放射器3KBで受信した電波が出力される場合、極性反転器44は入力される電波の極性を反転させてもよいし反転させなくてもよい。パターン1の場合、合成後の指向特性は放射器3KAの指向特性そのものとなり、利得の最大方向(受信電力が最大になる方向)は0°の方向になる。
パターン2の場合、スイッチSW1の摺動子C1が端子B1側に切換わり、スイッチSW2の摺動子C2が端子A2側に切換わり、スイッチSW3の摺動子D3が端子B3側に切換わる。また、極性反転器44は入力される電波の極性を反転させずに出力する。この場合、合成後の指向特性においては、利得の最大方向は45°の方向になる。
パターン3の場合、スイッチSW1の摺動子C1は端子A1か端子B1かのいずれであってもよい。スイッチSW2の摺動子C2が端子B2側に切換わり、スイッチSW3の摺動子D3が端子C3側に切換わる。この場合、合成後の指向特性は放射器3KBの指向特性そのものであり、利得の最大方向は90°の方向になる。
パターン4の場合、スイッチSW1の摺動子C1が端子B1側に切換わり、スイッチSW2の摺動子C2が端子A2側に切換わり、スイッチSW3の摺動子D3が端子B3側に切換わる。また、極性反転器44は入力される電波の極性を反転させる。合成後の指向特性において、利得の最大方向は−45°方向になる。このようにしてアンテナの指向特性を切換えることが可能になる。
図22は、半値幅の大小によるアンテナの指向性の違いを模式的に示す図である。
図22を参照して、半値幅が小さい場合と大きい場合の各場合について、互いに90°異なる指向性曲線および、これらの指向性曲線を合成した結果を示す。曲線P1は、互いに90°異なる指向特性を示す曲線P1A,P1Bを合成して得られる指向特性を示す。同様に、曲線P2は互いに90°異なる指向特性を示す曲線P2AとP2Bとを合成して得られる指向特性を示す。なお曲線P1A,P1Bの半値幅(ビーム幅)は曲線P2A,P2Bよりも小さい。合成後の曲線P1とP2とについて、ともに45°方向にくぼんだ形状となる。45°方向のくぼみは曲線P1のほうがより大きくなる。
図20の放射器3KA,3KBのそれぞれについて、周波数に対する半値幅の変化は図4の曲線H1である。一方、放射器3KA,3KBの各々を図25の放射器103に置き換えた場合、周波数に対する半値幅の変化は図27の曲線H100である。上述のように、曲線H1のほうが周波数の変化に対する半値幅の減少が緩やかである。よって、周波数が高くなるほど放射器3KA,3KBを備えるアンテナ(つまり、図19の放射器3Kを備えるアンテナ)のほうが従来の放射器を組み合わせて構成されるアンテナよりも、合成後の指向特性に45°方向の谷が生じにくくなるので、指向性可変アンテナとして使いやすい。
図23は、実施の形態5の放射器の変形例を示す図である。
図23を参照して、放射器3Lは、さらに絶縁基板28を含む点において図19の放射器3Kと相違するがその他の部分については放射器3Kと同様であるので以後の説明は繰り返さない。絶縁基板28を含む理由は、屋外に設置された場合に十分な強度を確保するためである。特に、絶縁基板28を含むことによって放射器3Lの中央付近の強度を高くすることが可能になる。
図24は、実施の形態5の放射器の別の変形例を示す図である。
図24を参照して、放射器3Mはダイポール素子10,12に代えて図10のダイポール素子10E,12Eを含み、ダイポール素子10K,12Kに代えてダイポール素子10M,12Mを含む点において放射器3Kと相違する。なお、ダイポール素子10M,12Mはダイポール素子10E,12EをX軸とY軸との交点を中心に90°回転させた形状とそれぞれ同様の形状である。ダイポール素子をこのような形状にすることにより、放射器3Kよりも小型化することが可能になる。
放射器3Mは、さらに絶縁基板28を含む点において図19の放射器3Kと相違する。絶縁基板28を含む理由は放射器3Lの場合と同様に、強度を確保するためである。なお、放射器3Lのその他の部分については放射器3Mと同様であるので以後の説明は繰り返さない。
なお、実施の形態5のさらに別の変形例として、たとえば放射器3Kのダイポール素子10,12およびダイポール素子10K,12Kのそれぞれを図8のダイポール素子10C,12Cあるいは図9のダイポール素子10D,12Dと同一形状のダイポール素子に置き換えてもよい。
以上のように実施の形態5によれば、実施の形態1あるいは形態2に示される2つの放射器を互いに直交するように組み合わせた形状の放射器を構成することによって、指向性を切換えても従来のアンテナより受信特性のよりアンテナを構成することが可能になる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明のアンテナの構成例を示す図である。 図1の放射器3を示す図である。 図1の放射器3の特性を示すグラフである。 図1の放射器3の別の特性を示すグラフである。 実施の形態1の放射器の変形例を示す図である。 実施の形態1の放射器の別の変形例を示す図である。 図6の放射器3Bの特性を示すグラフである。 実施の形態1の放射器のさらに別の変形例を示す図である。 実施の形態1の放射器のさらに別の変形例を示す図である。 実施の形態2の放射器を示す図である。 図10の放射器3Eの特性を示すグラフである。 実施の形態3の放射器を示す図である。 実施の形態3の放射器の変形例を示す図である。 実施の形態4の放射器の斜視図である。 図14の放射器3Hの特性を示すグラフである。 実施の形態4の放射器の変形例の斜視図である。 図16の絶縁体31の底面を示す図である。 実施の形態4の放射器の別の変形例の斜視図である。 実施の形態5の放射器を示す図である。 図19の放射器3Kを備えるアンテナシステムの構成例を示す図である。 図20のアンテナシステム40による指向特性を表形式で示す図である。 半値幅の大小によるアンテナの指向性の違いを模式的に示す図である。 実施の形態5の放射器の変形例を示す図である。 実施の形態5の放射器の別の変形例を示す図である。 ファン形ダイポールアンテナに用いられる放射器の一例を示す図である。 図25の放射器103の特性を示すグラフである。 図25の放射器103の別の特性を示すグラフである。
符号の説明
1 アンテナ、2 導波器、3,3A〜3M,3KA,3KB,103 放射器、4 反射器、5 ケーブル、6 マスト、10,12,10C,12C,10D,12D,10E,12E,10K,12K,10M,12M,110,112 ダイポール素子、14,16,14K,16K,114,116 給電点、18,20,18K,20K 導線部、22 接続部、24,26,24B,26B,24K,26K スリット、28 絶縁基板、29A〜29F 辺、30 穴、31 絶縁体、32〜37 面、38 溝、40 アンテナシステム、41A,42A フィーダー、41B,42B 整合器、41C,42C 同軸ケーブル、44 極性反転器、46 合成器、A1〜A3,B1〜B3,C3 端子、C1,C2,D3 摺動子、F1,F100,G1〜G4,G100,H1,H100,P1,P2,P1A,P1B,P2A,P2B,V1〜V4,V100 曲線、SW1-SW3 スイッチ。

Claims (9)

  1. 第1の軸上に各々の給電点が設けられるとともに、前記各々の給電点を結ぶ線分の中点で前記第1の軸と直交する第2の軸に対して互いに対称な形状の第1,第2のダイポール素子を備え、
    前記第1,第2のダイポール素子の各々は、前記第2の軸から前記第1の軸に沿って前記中点から遠ざかるにつれて少なくとも一部が前記第2の軸方向に広がるように形成され、
    前記第1の軸の両側に、前記第1,第2のダイポール素子を共に挟んで設けられ、各々の一端部が前記第1のダイポール素子の先端部に接続されるとともに、各々の他端部が前記第2のダイポール素子の先端部に接続される第1、第2の導線部をさらに備え、
    前記第1、第2の導線部は、前記第1、第2のダイポール素子の形状に沿うように形成され
    前記第1、第2のダイポール素子と前記第1の導線部との間隔、および、前記第1、第2のダイポール素子と前記第2の導線部との間隔は、2.5mm以上、かつ、5mm以下である、放射器。
  2. 前記第1、第2のダイポール素子の各々は、
    前記第2の軸に平行な第1の辺と、
    前記第1の辺の両端にそれぞれの一端が接続され、前記第2の軸の向きに広がる第2、第3の辺と、
    前記第1の軸に平行であり、かつ、前記第2、第3の辺のそれぞれの他端に接続される第4、第5の辺と、
    両端がそれぞれ第4、第5の辺にそれぞれ接続される第6の辺とを含む、請求項1に記載の放射器。
  3. 前記第1、第2のダイポール素子および前記第1、第2の導線部を同一平面上に保持するための表面を有する絶縁基板をさらに備える、請求項1に記載の放射器。
  4. 前記第1、第2のダイポール素子および前記第1、第2の導線部は、板状に一体成型される、請求項1に記載の放射器。
  5. 前記第1、第2のダイポール素子および前記第1、第2の導線部は、前記第1の軸から遠ざかるにつれ、前記第1、第2の軸を含む平面から遠ざかるように形成される、請求項1に記載の放射器。
  6. 前記放射器は、直方体の空間に沿って設けられ、
    前記第1、第2のダイポール素子の各々は、前記給電点を含む端部が前記直方体の第1の面に設けられ、前記先端部が前記第1の面に垂直、かつ、互いに向かい合う第2、第3の面に設けられるか、または前記第1の面に平行な第4の面に設けられるように形成され、
    前記第1、第2の導線部の各々は、中央部が前記第1の面に設けられるとともに、前記各々の一端部と前記各々の他端部とが、前記第2の面と第3の面とにそれぞれ設けられるかまたは前記第4の面に設けられるように形成される、請求項1に記載の放射器。
  7. 前記放射器は、
    前記第2の軸上に各々の給電点が設けられるとともに、前記第1の軸に対して互いに対称な形状であり、前記第1,第2のダイポール素子に対して前記第1、第2の導線部のさらに外側に設けられる第3,第4のダイポール素子と、
    前記第2の軸の両側に、前記第3、4のダイポール素子を共に挟んで設けられ、各々の一端部が前記第3のダイポール素子の先端部に接続されるとともに、各々の他端部が前記第4のダイポール素子の先端部に接続される第3、第4の導線部とをさらに備え、
    第3、第4の導線部は、前記第1のダイポール素子と前記第2のダイポール素子との間を通るように設けられる、請求項1に記載の放射器。
  8. 前記放射器は、UHF(Ultrahigh Frequency)帯の電波を受信する、請求項1からのいずれか1項に記載の放射器。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の放射器を備える、アンテナ。
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