JP4500086B2 - 車両用自動変速装置、車両用自動変速装置におけるボーク点検出方法 - Google Patents

車両用自動変速装置、車両用自動変速装置におけるボーク点検出方法 Download PDF

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Description

本発明は車両に用いられる車両用自動変速装置、及び、車両用自動変速装置におけるボーク点検出方法に関する。
近年、車両用自動変速装置として、従来から使用されているマニュアルトランスミッションの基本的要素を用いつつ、自動変速させるものが提供されている(特許文献1)。この車両用自動変速装置は、動力作動体をもつモータと、車両変速装置の変速比を変更するために作動する変速作動体としてのシンクロナイザーリングと、シンクロナイザーリングとモータの動力作動体との間に配設された動力伝達機構とを備えている。このものによれば、変速の際には、モータの駆動力がスリーブに伝達され、シンクロナイザーリングが作動し、スリーブとシンクロナイザーリングとが同期し、これにより変速が自動的に行われる。
特開2002−147590号公報
上記した従来技術に係る自動変速装置によれば、従来のように運転者の手動操作により変速していた場合に比較して、自動変速されるので運転操作が便利である。このような車両用自動変速装置は、周方向に列設された複数個のシンクロ歯部をもつシンクロナイザーリングと、周方向に列設され変速時にシンクロ歯部と噛合する複数個のスリーブ歯部(相手歯部)をもつスリーブとを備えている。
そして、変速段をアップ方向に変速するとき、アップ側ボーク点が発現する。また、変速段をダウン方向に変速するとき、ダウン側ボーク点が発現する。自動変速装置においては、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点を把握することが要請されている。殊に、自動変速装置においては、手動変速装置の場合に比較して、変速時における機械的要素が自動的に作動するため、アップ側ボーク点とダウン側ボーク点とを把握することが要請されている。実際のボーク点は、車両ごとに基本的には同じであるが、高精度化の観点からみれば、同一の車種であっても、車両ごとに相違することが多い。寸法公差などの影響である。
そこで、車両の出荷時において、車両ごとに、変速段をアップ方向に実際に変速させることによりアップ側ボーク点を求めると共に、変速段をダウン方向に実際に変速させることによりダウン側ボーク点を求め、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点の双方を車両用自動変速装置のメモリ等に格納することにしている。
しかしながらこの場合、前述したように、変速段をアップ方向に実際に変速させると共に、変速段をダウン方向に実際に変速させる操作を実行する必要がある。しかも、車両用自動変速装置においては変速段は複数存在するため、各変速段ごと、アップ方向に実際に変速させると共にダウン方向に実際に変速させる操作を実行する必要がある。この結果、作業は時間を要するものである。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点の双方を短時間で把握するのに有利な車両用自動変速装置、及び、車両用自動変速装置におけるボーク点検出方法を提供することを課題とする。
本発明に係る車両用自動変速装置は、周方向に列設された複数個のシンクロ歯部をもつシンクロナイザーリングと、周方向に列設され変速時にシンクロ歯部と噛合する複数個の相手歯部をもつ相手部材とを具備すると共に、
変速段をアップ方向に変速するときのアップ側ボーク点と、変速段をダウン方向に変速するときのダウン側ボーク点とを発現させる車両用自動変速装置において、
アップ側ボーク点およびダウン側ボーク点に関する設定値が少なくともシンクロナイザーリングおよび相手部材の設計値に基づいて設定されており、
変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか一方に実際に変速し、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方を実際に求める処理を行う第1処理部と、
第1処理部により求めたアップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点に基づくと共に設定値とに基づいて、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちの他方を予測して、当該他方のボーク点を予測値として求める予測処理を行う第2処理部とを具備することを特徴とするものである
この場合、変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか一方に実際に変速し、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点を実際に求める処理を行う。その後、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点に基づくと共に設定値に基づいて、他方のボーク点を予測して、他方のボーク点を予測値として求める予測処理を行う。このように求められたアップ側ボーク点及びダウン側ボーク点の双方は、車両用自動変速装置におけるメモリ等の記憶要素に格納され、自動変速制御において使用される。
本発明に係る車両用自動変速装置におけるボーク点検出方法は、周方向に列設された複数個のシンクロ歯部をもつシンクロナイザーリングと、周方向に列設され変速時にシンクロ歯部と噛合する複数個の第2歯部をもつ相手部材とを具備すると共に、変速段をアップ方向に変速するときのアップ側ボーク点と、変速段をダウン方向に変速するときのダウン側ボーク点とを発現させる車両用自動変速装置におけるボーク点検出方法であって、
アップ側ボーク点およびダウン側ボーク点に関する設定値を少なくともシンクロナイザーリングおよび相手部材の設計値に基づいて設定する工程と、
変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか一方に実際に変速し、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点を実際に求める処理を行う第1処理工程と、
第1処理工程において求めたアップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点に基づくと共に設定値とに基づいて、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちの他方を予測して、当該他方のボーク点を予測値として求める予測処理を行う第2処理工程とを実施することを特徴とするものである。
この場合、変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか一方に実際に変速し、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点を実際に求める処理を行う。その後、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点と設定値とに基づいて他方のボーク点を予測し、他方のボーク点を予測値として求める予測処理を行う。このように求められたアップ側ボーク点及びダウン側ボーク点の双方は、車両用自動変速装置におけるメモリ等の記憶要素に格納され、自動変速の制御において使用される。
本発明に係る車両用自動変速装置によれば、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点の双方を従来に比較して短時間に把握することができる。アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点は車両の自動変速の制御において使用される。
本発明によれば、シンクロナイザーリングのシンクロ歯部は、互いに背向する第1シンクロチャンファ面及び第2シンクロチャンファ面を有すると共に、相手部材の相手歯部は、互いに背向する第1相手チャンファ面及び第2相手チャンファ面を有する形態を採用することができる。チャンファ面とは面取り状の傾斜をもつ面をいう。
本発明によれば、シンクロナイザーリングにおいて、シンクロナイザーリングのシンクロ歯部の中心線と第1シンクロチャンファ面との角度をα1とし、シンクロ歯部の中心線と第2シンクロチャンファ面との角度をα2とする。また相手部材において、相手歯部の中心線と第1相手チャンファ面との角度をα3とし、相手歯部の中心線と第2相手チャンファ面との角度をα4とする。このとき、α1≠α2である第1条件と、α3≠α4である第2条件とのうちの少なくとも一方が満たされている形態を採用することができる。
なお、α1≠α2とは、α1/α2=1.0以外であることをいう。α3≠α4についても同様である。
このように第1条件及び第2条件のうちの少なくとも一方が満たされているとき、一般的には、変速段をアップ方向に実際に変速させたときにおけるアップ側ボーク点と、変速段をダウン方向に実際に変速させたときにおけるダウン側ボーク点とが合致しないことが多い。この場合、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点は異なることになる。このようにアップ側ボーク点及びダウン側ボーク点が異なることになれば、前述した従来技術のように、変速段をアップ方向に実際に変速させてアップ側ボーク点を求める操作と、変速段をダウン方向に実際に変速させてダウン側ボーク点を求める操作との双方を実行する必要があり、操作時間をかなり要することになる。
以下、本発明の実施例について図1〜図5を参照しつつ具体的に説明する。本実施例は運転者の手動により変速操作可能なマニュアルトランスミッションに組み込んだ車両用自動変速装置である。図1は自動変速を行う機構の概念図を示す。本実施例によれば、図1に示すように、車両を走行させる車両駆動源1(一般的にはエンジンまたはモータ等)と、車両駆動源1の駆動力を変速させて車輪に伝達させる車両変速機2と、車両変速機2のギヤの切替を行うために動力の断続を行うクラッチ3と、クラッチ3を作動させるクラッチアクチュエータ4と、ECU6と、自動変速機構8と、変速時に運転者により操作されるシフトレバー10の変速段を検出するシフトセンサ11と、自動変速機構8のセレクト方向のストローク位置を検出するセレクトストロークセンサ13と、自動変速機構8のシフト方向のストローク位置を検出するシフトストロークセンサ14と、変速時に運転者による操作される運転席に装備されているステアリングスイッチ15と、クラッチ3の位置またはクラッチ3の荷重を検出するクラッチセンサ16と、車速を検出する車速センサ17、加速時に運転者により操作されるアクセルペダル等のアクセル要素のアクセル開度を検出するアクセル開度センサ19と、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ20と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ22とを有する。
車両駆動源1がモータであるときには、エンジン回転数センサ22に代えて、モータ回転数を検出するモータ回転数センサとすることもできる。なお、クラッチペダルの装備は必ずしも必要されないが、クラッチペダルを運転席に設けることができる。
図1に示すように、シフトセンサ11、セレクトストロークセンサ13、シフトストロークセンサ14、ステアリングスイッチ15、クラッチセンサ16の各信号は、ECU6に入力される。車速センサ17、アクセル開度センサ19、スロットル開度センサ20、回転数センサ22の各信号はエンジン用ECU25に入力され、エンジン用ECU25を介してECU6に入力される。
ECU6はこれら入力信号に基づいて、自動変速機構8に制御信号を出力し、これらを作動させる。これにより全自動システムによる運転、自動シフトシステムによる運転が可能となる。図1に示すように、ECU6は、入力処理回路6aと、出力処理回路6bと、CPU6cと、メモリ6dとを含む。CPU6cは、第1処理工程を行う第1処理部6mと、第2処理工程を行う第2処理部6nとして機能する。
図2は、本実施例に係る自動変速機構8の概念を模式的に示す。図2に示すように、自動変速機構8は、動力作動体31をもつ動力源30と、変速比を変更するために作動するシンクロナイザーリング32と、シンクロナイザーリング32と動力源30の動力作動体31との間に配設された動力伝達機構33とを備えている。
動力源30は、モータまたは流体圧装置(油圧装置等)とされており、矢印A1方向(前進方向),矢印A2方向(後退方向)に移動する動力作動体31をもつ。動力作動体31は、アーム形状をなしており、間隔を隔てて互いに対面する第1当接部34と第2当接部35とをもつ。第1当接部34は動力源30の前進作動用であり、第2当接部35は動力源30の後退作動用である。
動力伝達機構33は、図2に示すように、(a)動力源30の動力作動体31と当接する第1係合部37、減速機構38及び第2係合部39をもつ可動体40と、(b)可動体40の第2係合部39に係合可能な第3係合部42及び第4係合部43をもつと共に第5係合部としてのフォーク44をもつ第1中間部材として機能するフォークシャフト45と、(c)フォークシャフト45のフォーク44に係合する第6係合部として機能すると共にシンクロナイザーリング32を作動させるスリーブ47とをもつ。
ここで、第1係合部37、第2係合部39をもつ可動体40、第3係合部42及び第4係合部43、フォーク44、スリーブ47は、動力伝達機構33における中間作動体として機能することができる。
スリーブ47は、シンクロナイザーリング32をこれが変速する方向に作動させ、シンクロ機構の変速を行なう。可動体40の第1係合部37は、動力作動体31の第1当接部34と第2当接部35との間に設けられている。
更に図2に示すように、ギヤ類としての第1ギヤ50をもつ第2中間部材として機能するインプットシャフト51が設けられている。第1ギヤ50に噛合可能なギヤ類としての第2ギヤ52をもつ第3中間部材として機能するアウトプットシャフト53が設けられている。なお、インプットシャフト51及びアウトプットシャフト53は並設されている。
動力源30が一方向に駆動すると、動力作動体31が矢印A1方向(前進方向)に作動し、動力作動体31の第1当接部34が第1係合部37の係合面37aに衝突し、第1係合部37を押圧しつつ矢印A1方向に所定ストローク移動させる。更に、矢印A1方向への第1係合部37の移動は減速機構38により減速され、第2係合部39が矢印A1方向に作動し、ひいては、第2係合部39が第3係合部42に当接し、フォークシャフト45が矢印A1方向にフォーク44と共に作動し、更にスリーブ47が同方向に移動し、シンクロナイザーリング32が変速操作方向に移動し、変速処理が行われる。
変速完了状態では、車両駆動源1(エンジンまたはモータ)で回転駆動されるインプットシャフト51の回転駆動力は、第1ギヤ50,第2ギヤ52を介してアウトプットシャフト53に伝達され、アウトプットシャフト53がこれの軸芯まわりで回転し、その回転駆動力は車輪側に伝達され、車両が走行する。
次に、一般的なシンクロナイザーリング32の噛み合いについて説明する。図3(A)〜図3(C)はその概念を模式的に示す。図3(A)〜図3(C)に示すように、シンクロナイザーリング32は、周方向に間隔を隔てて列設された複数個のシンクロ歯部320をもつ。また、スリーブ47は、周方向に間隔を隔てて列設され変速時にシンクロ歯部320と噛合する複数個のスリーブ歯部470とをもつ。スリーブ47はシンクロナイザーリング32の相手部材として機能する。スリーブ47が変速方向に操作されると、スリーブ47が前進する。このためシンクロナイザーリング32はギヤ50のコーン面に押しつけられ、その摩擦により、ギヤ50は回転し始める。更にスリーブ47が前進すると、図3(B)に模式的に示すようにスリーブ47のスリーブ歯部470がシンクロナイザーリング32のシンクロ歯部320に当たる。ここで、スリーブ47の前進はシンクロナイザーリング32により阻止される。これによりスリーブ47はシンクロナイザーリング32を強く押し、スリーブ47とギヤ50との回転速度が同じとなる。これが同期作用である。
その後、図3(C)に模式的に示すように、スリーブ47は更に前進し、スリーブ47のスリーブ歯部470はシンクロナイザーリング32のシンクロ歯部320を通過し、ギヤ50の歯部と噛合して変速が完了する。
上記したような自動変速装置によれば、変速段をアップ方向に変速するとき、アップ側ボーク点が発現する。また、変速段をダウン方向に変速するとき、ダウン側ボーク点が発現する。
図5は、変速時におけるタイミングを示す。図5の横軸は時間を示し、縦軸はシフトストローク、セレクトストローク、インプット回転数を示す。図5において特性線A1はアップ変速時におけるシフトストローク(基準位置からのスリーブの移動ストローク)を示す。
特性線A2はセレクトストロークを示す。特性線A3はインプットシャフト51のインプット回転数を示す。変速が進行すると、特性線A1に示すように、シフトストロークが変化する。特性線A1におけるNu領域は、シフトストロークが変化しておらず、ニュートラル領域を示す。
特性線A1に示すように、時刻S1から同期が開始しており、時刻S3で同期が完了する。時刻S1と時刻S3間において上記したスリーブ47及びシンクロナイザーリング32による同期作用が行われる。時刻S1においては、特性線A3に示すように、インプットシャフト51のインプット回転数は次のギヤ段に向けて変化している。従ってボーク点とは、他の要素から外力を受けてインプットシャフト51のインプット回転数が目標回転数に向けて変化するとき、そのときにおけるシフトストロークを意味する。
ボーク点は次のような意義をもつ。変速時においてシフトストロークがボーク点に到達すると、インプットシャフト51のインプット回転数がアウトプットシャフト53の回転と同期するため、車両挙動上ショックが発生する。また、同期が完了する前に、シフトストロークが過剰に進行すると、ギヤ鳴りが発生し易くなる。このようなことを抑制するため、ECU6はボーク点を変速制御の際に用いる。
図4は、シンクロナイザーリング32及びスリーブ47の要部を拡大した展開図を示す。図4に示すように、シンクロナイザーリング32のシンクロ歯部320は、互いに背向する短シンクロチャンファ面321(短い側、第1シンクロチャンファ面)及び長シンクロチャンファ面322(長い側、第2シンクロチャンファ面)を有する。
また図4に示すように、シンクロ歯部320は、互いに背向する長シンクロ側面326(中心線Pcに沿って長い側)及び短シンクロ側面325(中心線Pcに沿って短い側)を有する。長シンクロ側面326(長い側)は、短シンクロチャンファ面321(短い側)に隣設する。短シンクロ側面325(短い側)は、長シンクロチャンファ面322(長い側)に隣設する。シンクロナイザーリング32において、隣設するシンクロ歯部320の間には空間32rが形成されている。
展開図である図4に示すように、相手部材であるスリーブ47のスリーブ歯部470(相手歯部)は、互いに背向する短スリーブチャンファ面471(短い側)及び長スリーブチャンファ面472(長い側)を有する。また、スリーブ歯部470は、互いに背向する長スリーブ側面476(中心線P2に沿っている長い側)及び短スリーブ側面475(中心線P2に沿っている短い側)を有する。長スリーブ側面476(長い側)は短スリーブチャンファ面471(短い側)に隣設する。なお、短スリーブ側面475(短い側)は長スリーブチャンファ面472(長い側)に隣設する。隣設するスリーブ47において、スリーブ歯部470の間には空間47rが形成されている。
ここで、図4に示すように、シンクロナイザーリング32において、シンクロ歯部320の中心線Pcと、短シンクロチャンファ面321(短い側,第1シンクロチャンファ面に相当)との角度をα1とする。シンクロ歯部320の中心線Pcと長シンクロチャンファ面322(長い側,第2シンクロチャンファ面に相当)との角度をα2とする。シンクロ歯部320の中心線Pcと中心線Pcに沿った長シンクロ側面326との最短距離をL1とする。シンクロ歯部320の中心線Pcと中心線Pcに沿った短シンクロ側面325との最短距離をL2とする。このようにα1,α2,L1,L2はシンクロナイザーリング32の寸法に基づく値である。
更に展開図である図4に示すように、スリーブ歯部470の中心線P2と短スリーブチャンファ面471(短い側,第1相手チャンファ面に相当)との角度をα3とする。スリーブ歯部470の中心線P2と長スリーブチャンファ面472(長い側,第2相手チャンファ面に相当)との角度をα4とする。また、スリーブ歯部470の中心線P2と長スリーブ側面476との距離をL3とする。スリーブ歯部470の中心線P2と短スリーブ側面475(短い側)との距離をL4とする。このようにα2,α3,L3,L4はスリーブ47の寸法に基づく値である。
更にスリーブ47において、隣設する2つのスリーブ歯部470の中心線をPrとする。この中心線Prとシンクロ歯部320の中心線Pcとの間隔をβとする。βは、シンクロナイザーリング32とスリーブ47とが接触する際に回転方向の相対位置を決定する値として機能する。なお、α1,α2,α3,α4,L1,L2,βは、シンクロナイザーリング32およびスリーブ47を展開した展開図(図4)における値を意味する。中心線P2,Pcは展開図(図4)における中心線を意味する。
ここで、シンクロナイザーリング32が矢印B1方向に回転すると仮定するとき、同期の際に、スリーブ47の回転速度よりもシンクロナイザーリング32の回転速度が速いときには、スリーブ歯部470とシンクロ歯部320とは接近すると、図4に示す(1)の当たりとなる。(1)の当たりでは、スリーブ歯部470の長スリーブチャンファ面472と、シンクロ歯部320の長シンクロチャンファ面322とが当たる。
また、同期の際に、シンクロナイザーリング32の回転速度よりもスリーブ47の回転速度が速いときには、スリーブ歯部470とシンクロ歯部320とは接近すると、図4に示す(2)の当たりとなる。(2)の当たりでは、シンクロ歯部320の短シンクロチャンファ面321と、スリーブ歯部470の短スリーブチャンファ面471とが当たる。
このようにシンクロナイザーリング32の回転速度スリーブ47の回転速度との相対回転速度差の影響で、アップ変速の際に、(1)の当たりとなったり、あるいは、(2)の当たりとなったりする。同様にダウン変速の際にも、(1)の当たりとなったり、あるいは、(2)の当たりとなったりする。即ち、アップ変速時においても、ダウン変速時においても、ボーク点が相違してしまい易い。
ところで本実施例によれば、車両自動変速装置を設計する際における上記設計寸法など(シンクロナイザーリング32に関するα1,α2,スリーブ47に関する角度α3,角度α4,シンクロナイザーリング32に関する距離L1,L2,シンクロナイザーリング32およびスリーブ47に関する値βなど)に基づく設計値から、アップ側ボーク点に関する設定値C1が予め設定されていると共に、ダウン側ボーク点に関する設定値C2が予め設定されている。
なお、設定値C1,C2はECU6のメモリ6dに格納されているが、他の部位に格納されていても良い。設定値C1及び設定値C2は、前述したようにあくまでも車両自動変速装置を設計する際における寸法など(シンクロナイザーリング32に関するα1,α2,スリーブ47に関する角度α3,角度α4,シンクロナイザーリング32に関する距離L1,L2,シンクロナイザーリング32およびスリーブ47に関する値βなど)に基づく設計値から算出した設定値であり、実際のボーク点の目安にはなり得るものの、必ずしも実際のボーク点となり得るものではない。ここで、C1−C2=C3とされている。
設定値C1及び設定値C2、ひいては、その差である設定値C3は、上記したα1,α2,α3,α4の値,上記したL1,L2の値,上記したβの値等に基づいて予め算出されている。設定値C1及び設定値C2、ひいては設定値C3の値は、同一車種であれば、車両ごとに大きな差があるものではないことが経験的に認められている。
まず、代表的な変速例である1速と2速との間における変速について、方法1と方法2に分けて述べる。
(方法1)
方法1によれば、まず、ECU6の第1処理部6mは、変速段をアップ方向(1速→2速)に実際に変速し、アップ側ボーク点D1を発現させ、実際のアップ側ボーク点D1を実際に求める。その後、第2処理部6nは、変速段をアップ方向に実際に変速させることなく、下記の1式または2式に従って、先に求めた実際のアップ側ボーク点D1に基づいて、ダウン側ボーク点D2’を予測値として求める処理を行う。なお、予測値には、ダッシュである『’』を付する。
D2’=D1−C3……(1式)
D2’=D1+C3……(2式)
1式は、シフトが、模擬的に設定した座標上を正の方向に進むときに用いる。2式は、シフトが、模擬的に設定した座標上を負の方向に進むときに用いる。
(方法2)
方法2によれば、まず、ECU6の第1処理部6mは、変速段をダウン方向(2速→1速)に実際に変速し、ダウン側ボーク点D2を発現させ、実際のダウン側ボーク点D2を実際に求める。その後、第2処理部6nは、変速段をアップ方向に実際に変速させることなく、実際のダウン側ボーク点D2に基づいてアップ側ボーク点D1’を予測値として求める処理を行う。即ち、第2処理部6nは、下記の3式または4式に従って、実際のダウン側ボーク点D2に基づいて、アップ側ボーク点D1’を予測値として求める処理を行う。
D1’=D2−C3……3式
D1’=D2+C3……4式
3式は、シフトが、模擬的に設定した座標上を負の方向に進むときに用いる。
4式は、シフトが、模擬的に設定した座標上を正の方向に進むときに用いる。 上記したように本実施例によれば、変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか一方に実際に変速し、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方を求める。その後、変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか他方に変速することなく、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方に基づいて、設定値C1,C2,C3を用いて、他方を予測する予測処理を行う。
上記は、1速と2速との間の変速段について説明しているが、2速と3速との間の変速段についても、基本的には同様に行うことができる。
即ち本実施例によれば、2速と3速との変速段について、車両自動変速装置を設計する際における寸法などに基づく設計値から、2速と3速との間の変速において、アップ側ボーク点に関する設定値C4が予め設定されていると共に、ダウン側ボーク点に関する設定値C5が予め設定されている。一般的には設定値C4,C5はECU6のメモリ6dに格納されているが、それ以外の部位に格納されていても良い。設定値C4及び設定値C5は、あくまでも設計値から算出した設定値であり、実際のボーク点の目安にはなり得るものの、必ずしも実際のボーク点となり得るものではない。ここで、C4−C5=C6とされている。
設定値C4及び設定値C5、ひいては、その差である設定値C6は、上記したα1,α2,α3,α4の値,上記したL1,L2の値,上記したβの値等に基づいて予め算出されている。設定値C1及び設定値C2、ひいては設定値C3の値は、同一車種であれば、車両ごとに大きな差があるものではないことが経験的に認められている。
まず、2速と3速との間における変速について方法1と方法2に分けて述べる。
(方法1)
方法1によれば、まず、ECU6の第1処理部6mは、変速段をアップ方向(2速→3速)に実際に変速し、アップ側ボーク点D3を発現させ、実際のアップ側ボーク点D3を実際に求める。その後、第2処理部6nは、変速段をダウン方向に実際に変速させることなく、下記の5式または6式に従って、先に求めた実際のアップ側ボーク点D3に基づいて、ダウン側ボーク点D4’を予測値として求める処理を行う。なお、予測値には、ダッシュである『’』を付する。
D4’=D3−C6……(5式)
D4’=D3+C6……(6式)
5式は、シフトが、模擬的に設定した座標上を正の方向に進むときに用いる。6式は、シフトが、模擬的に設定した座標上を負の方向に進むときに用いる。
(方法2)
方法2によれば、まず、第1処理部6mは、変速段をダウン方向(3速→2速)に実際に変速し、ダウン側ボーク点D4を発現させ、実際のダウン側ボーク点D4を実際に求める。その後、第2処理部6nは、変速段をアップ方向に実際に変速させることなく、実際のダウン側ボーク点D4に基づいてアップ側ボーク点D3’を予測する処理を行う。即ち、下記の7式または8式に従って、実際のダウン側ボーク点D4に基づいて、アップ側ボーク点D3’を予測値として求める処理を行う。
D3’=D4−C3……7式
D3’=D4+C3……8式
7式は、シフトが、模擬的に設定した座標上を負の方向に進むのときに用いる。
8式は、シフトが、模擬的に設定した座標上を正の方向に進むのときに用いる。
上記したように本実施例によれば、変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか一方に実際に変速し、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点を求める。その後、変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか他方に変速することなく、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点に基づいて、設定値C3(C3=C1−C2),C4,C5,C6を用いて、他方のボーク点を予測する予測処理を行う。
上記は1速と2速との間における変速、2速と3速との間における変速について説明しているが、変速段として4速が設けられているときには、3速と4速との変速段についても基本的には同様に行うことができる。また5速が設けられているときには、4速と5速との変速段についても基本的には同様に行うことができる。
上記したようにすれば本実施例によれば、出荷時において、変速段をアップ方向に変速してアップ側ボーク点を求めると共に、変速段をダウン方向に変速してダウン側ボーク点を求める手順を経ずとも、アップ側ボーク点及びダウン側ボーク点の双方を短時間のうちに求めることができる。
なお図1は車両駆動源がエンジンである場合について説明しているが、車両駆動源がモータある場合についても同様である。
(他の例)
本発明に係る車両用自動変速装置は図1,図2に示す構造のものに限定されるものではなく、図1,図2に示す構造以外のものでもよい。例えばステアリングスイッチ15を有しないタイプでもよい。更に減速機構38、動力伝達機構33も図2に示す構造に限定されるものではない。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではない等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
本発明は自動車等の車両に搭載される自動変速装置に利用することができる。
自動変速装置を有する駆動系を模式的に示す構成図である。 自動変速装置の概念を模式的に示す構成図である。 (A)(B)(C)はスリーブ及びシンクロナイザーリングの作動を示す構成図である。 シンクロナイザーリングのシンクロ歯部とスリーブのスリーブ歯部とを展開した展開図である。 シフトストローク、インプット回転数等を変化形態を示すグラフである。
図中、1は車両駆動源、11はシフトセンサ、13はセレクトストロークセンサ、15はステアリングスイッチ、16はクラッチセンサ、17は車速センサ、17は車速センサ、19はアクセル開度センサ、20はスロットル開示センサ、19はアクセル開度センサ、20はスロットル開度センサ、22はエンジン回転数センサ、25はエンジン用ECU、32はシンクロナイザーリング、320はシンクロ歯部、47はスリーブ(相手部材)、470はスリーブ歯部(相手歯部)、6はECU、6mは第1処理部、6nは第2処理部を示す。

Claims (5)

  1. 周方向に列設された複数個のシンクロ歯部をもつシンクロナイザーリングと、周方向に列設され変速時に前記シンクロ歯部と噛合する複数個の相手歯部をもつ相手部材とを具備すると共に、
    変速段をアップ方向に変速するときのアップ側ボーク点と、変速段をダウン方向に変速するときのダウン側ボーク点とを発現させる車両用自動変速装置において、
    前記アップ側ボーク点および前記ダウン側ボーク点に関する設定値が少なくとも前記シンクロナイザーリングおよび前記相手部材の設計値に基づいて設定されており、
    変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか一方に実際に変速し、前記アップ側ボーク点及び前記ダウン側ボーク点のうちのいずれか一方を実際に求める処理を行う第1処理部と、
    前記第1処理部により求めた前記アップ側ボーク点及び前記ダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点に基づくと共に前記設定値とに基づいて、前記アップ側ボーク点及び前記ダウン側ボーク点のうちの他方を予測して、当該他方のボーク点を予測値として求める予測処理を行う第2処理部とを具備することを特徴とする車両用自動変速装置。
  2. 請求項1において、前記シンクロナイザーリングの前記シンクロ歯部は、互いに背向する第1シンクロチャンファ面及び第2シンクロチャンファ面を有すると共に、
    前記相手部材の前記相手歯部は、互いに背向する第1相手チャンファ面及び第2相手チャンファ面を有することを特徴とする車両用自動変速装置。
  3. 請求項2において、前記シンクロナイザーリングにおいて、前記シンクロ歯部の中心線と前記第1シンクロチャンファ面との角度をα1とし、前記シンクロ歯部の中心線と前記第2シンクロチャンファ面との角度をα2とし、且つ、
    前記相手部材において、前記相手歯部の中心線と前記第1相手チャンファ面との角度をα3とし、前記相手歯部の中心線と前記第2相手チャンファ面との角度をα4としたとき、
    α1≠α2である第1条件と、α3≠α4である第2条件とのうちの少なくとも一方が満たされており、
    前記設定値は、少なくともα1、α2、α3およびα4に基づいて設定されていることを特徴とする車両用自動変速装置。
  4. 請求項1〜3のうちの一項において、前記相手部材はスリーブであり、前記相手歯部はスリーブ歯部であり、前記シンクロナイザーリングの展開図において、前記シンクロ歯部の中心線(Pc)とこの中心線(Pc)に沿った長シンクロ側面(326)との最短距離をL1とし、前記シンクロ歯部の中心線(Pc)とこの中心線(Pc)に沿った短シンクロ側面(325)との最短距離をL2とし、
    更に前記スリーブにおいて、隣設する2つの前記スリーブ歯部間の中心線(Pr)と前記シンクロ歯部の中心線(Pc)との間隔をβとするとき、前記設定値は、α1、α2、α3、α4、L1、L2およびβに基づいて設定されていることを特徴とする車両用自動変速装置。
  5. 周方向に列設された複数個のシンクロ歯部をもつシンクロナイザーリングと、周方向に列設され変速時に前記シンクロ歯部と噛合する複数個の第2歯部をもつ相手部材とを具備すると共に、変速段をアップ方向に変速するときのアップ側ボーク点と、変速段をダウン方向に変速するときのダウン側ボーク点とを発現させる車両用自動変速装置におけるボーク点検出方法であって、
    前記アップ側ボーク点および前記ダウン側ボーク点に関する設定値を、少なくとも前記シンクロナイザーリングおよび前記相手部材の設計値に基づいて設定する工程と、
    変速段をアップ方向及びダウン方向のうちのいずれか一方に実際に変速し、前記アップ側ボーク点及び前記ダウン側ボーク点のうちのいずれか一方を実際に求める処理を行う第1処理工程と、
    前記第1処理工程において求めた前記アップ側ボーク点及び前記ダウン側ボーク点のうちのいずれか一方のボーク点に基づくと共に前記設定値とに基づいて、前記アップ側ボーク点及び前記ダウン側ボーク点のうちの他方を予測して、当該他方のボーク点を予測値として求める予測処理を行う第2処理工程とを実施することを特徴とする車両用自動変速装置におけるボーク点検出方法。
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