JP4498272B2 - リソグラフィ装置、リソグラフィ装置のレチクルマスキングデバイス、気体軸受け、およびこのような気体軸受けを有する装置 - Google Patents

リソグラフィ装置、リソグラフィ装置のレチクルマスキングデバイス、気体軸受け、およびこのような気体軸受けを有する装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4498272B2
JP4498272B2 JP2005377265A JP2005377265A JP4498272B2 JP 4498272 B2 JP4498272 B2 JP 4498272B2 JP 2005377265 A JP2005377265 A JP 2005377265A JP 2005377265 A JP2005377265 A JP 2005377265A JP 4498272 B2 JP4498272 B2 JP 4498272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable part
gas
gas supply
nozzle
guide mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005377265A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007180283A (ja
Inventor
フィリップ デュー メー モーリス
ヨハン ブイス エドウィン
アドリアヌス アントニウス テオドルス ダムズ ヨハネス
アンドレアス ヘンリクス マリア ヤコブス ヨハネス
ヘンドリック フェルヴァイユ アントワーヌ
マリア レッケルス エリック
Original Assignee
エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. filed Critical エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ.
Priority to JP2005377265A priority Critical patent/JP4498272B2/ja
Publication of JP2007180283A publication Critical patent/JP2007180283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4498272B2 publication Critical patent/JP4498272B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70066Size and form of the illuminated area in the mask plane, e.g. reticle masking blades or blinds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70808Construction details, e.g. housing, load-lock, seals or windows for passing light in or out of apparatus
    • G03F7/70816Bearings

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

本発明はリソグラフィ装置、リソグラフィ装置に使用する案内機構、気体軸受けデバイスおよびこのようなリソグラフィ装置で使用するレチクルマスキングデバイスに関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板の目標部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は例えば、集積回路(IC)の製造において使用可能である。このような状況では、代替的にマスクまたはレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスは、ICの個々の層に対応する回路パターンの生成に使用することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェハ)上の目標部分(例えば1つあるいはそれ以上のダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射線感光材料(レジスト)の層への描像を介する。一般的に、1枚の基板は、順次照射される近接目標部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体を目標部分に1回露光することによって各目標部分が照射される、いわゆるステッパと、所定の方向(「走査」方向)にパターンを投影ビームで走査し、これと同時に基板をこの方向と平行に、あるいは反平行に走査することにより、各目標部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板に刻印することによって、パターニングデバイスからのパターンを基板へと転写することも可能である。
パターニングデバイスは透過性または反射性でよい。両方の場合で、パターニングデバイスはパターンを含み、パターンはパターニングデバイスの部分の透過または反射に影響する。パターンは、例えばパターンを形成したクロムのような金属の層を含んでよい。パターニングデバイスの有用な(例えばパターン形成した)部分の外側への放射線の転写(つまり透過または反射)を防止するために、パターニングデバイスの表面の残りの部分は、それぞれ透過または反射を防止する材料で覆うことができる。パターニングデバイス上にこのような層を製造することは、非常に費用がかかり、このような透過が望ましくないパターニングデバイスの部分で放射線が透過するのを防止するために、高い光学的基準に適合する必要がある。通常、リソグラフィ装置はその寿命にわたって複数の異なるパターニングデバイスを使用する。このようなパターニングデバイスの製造費を削減するか、その要件を緩和する、あるいはその両方のために、いわゆるレチクルマスキングデバイスをリソグラフィ装置に設けることができる。レチクルマスキングデバイスは、レチクルの使用しない、つまり「ブラインド」部分を遮蔽し、したがってレチクルマスキングデバイスは、レチクルの非使用部分の照射を防止して、それぞれ残留透過または残留反射に関する要件を緩和する。
いわゆるスキャナおよび場合によっては他のタイプのリソグラフィ装置でも、レチクルによって走査動作が基板の走査を追従する。レチクルマスキングデバイスは、レチクルの非使用部分を効果的に遮蔽するために、レチクルの動作の少なくとも一部に追従する必要がある。従来のリソグラフィ装置では、レチクルマスキングデバイスがレチクル自体より物理的に小さいことが一般的である。というのは、レチクルマスキングデバイスは、レチクルマスキングデバイスがレチクルのサイズにまで拡大されるように大きさを光学的に変更される位置で、リソグラフィ装置の光学的投影システム内に位置決めされるからである。将来は、リソグラフィ装置の設計において、投影システムの要件のために、レチクルに対するレチクルマスキングデバイスのこのような大きさの変更は、リソグラフィ装置の様々な設計要件に適合するために防止される。したがって、レチクルマスキングデバイスの寸法を、実際的な実施形態では例えば3次元全部で4倍などに増大させる必要があり、したがって構造のボリュームおよび質量が大幅に増大する。また、レチクルマスキングデバイスの物理的寸法が拡大するので、レチクルの走査運動に追従するためのその加速および減速も増大する。また、質量の増大は加速の増大とともに、マスクの加速および減速のためにはるかに大きい力を必要とし、リソグラフィ装置の残りの部分における妨害(つまり機械的蒸発)が潜在的に非常に大きくなる。
レチクルマスキングデバイスなどの可動部品に対して、改良型の案内機構を提供することが望ましい。
本発明の実施形態によると、可動構造を案内する案内機構を有するリソグラフィ装置が提供され、案内機構は、可動構造に接続された可動部品、および可動部品を案内するほぼ静止状態の部品を含み、可動部品は、可動部品と静止部品の間のギャップに気体を注入する少なくとも1つのノズルを含み、静止部品は、ギャップの一部を介して可動部品に含まれる気体供給入口へと気体を供給する気体供給出口を含み、可動部品は、気体供給入口から少なくとも1つのノズルへと気体を案内する気体供給管路を含む。
本発明の実施形態によると、マスクブレードおよびマスクブレードを案内する案内機構を含むリソグラフィ装置のレチクルマスキングデバイスが提供され、案内機構はマスクブレードに接続された可動部品、および可動部品を案内するほぼ静止した部品を含み、可動部品は、可動部品と静止部品の間にギャップに気体を注入する気体ノズルを含み、静止部品は、ギャップの一部を介して可動部品に含まれる気体供給入口に気体を供給する気体供給出口を含み、可動部品は、気体供給入口から少なくとも1つのノズルへと気体を案内する気体供給管路を含む。
本発明の実施形態によると、ほぼ静止した部品に対して可動部品を担持する気体軸受けが提供され、可動部品は、可動部品と静止部品の間のギャップに気体を注入する気体ノズルを含み、静止部品は、ギャップの一部を介して可動部品に含まれる気体供給入口へと気体を供給する気体供給出口を含み、可動部品は、気体供給入口から少なくとも1つのノズルへと気体を案内する気体供給管路を含む。
本発明の実施形態によると、本発明による気体軸受けを含む装置が提供される。
本発明の別の実施形態によると、リソグラフィ装置が提供され、これは放射線のビームを調整するように構成された照明システムと、パターニングデバイスを支持するように構成されたパターニングデバイス支持体とを含み、パターニングデバイスは、パターン形成された放射線のビームを形成するために、放射線のビームにパターンを形成するように構成され、さらに基板を保持するように構成された基板支持体と、パターン形成した放射線のビームを基板上の目標部分に投影するように構成された投影システムと、リソグラフィ装置内で可動構造を案内するように構成された案内機構とを含み、案内機構は、(a)可動構造に接続された可動部品と、(b)可動部品を案内するように構成されたほぼ静止した部品とを含み、可動部品は、可動部品と静止部品の間のギャップに気体を注入するように構成されたノズル、気体供給入口、および気体供給管路を含み、静止部品は、ギャップの一部を介して可動部品内に配置構成された気体供給入口へと気体を供給するように構成された気体供給出口を含み、気体供給管路は、気体供給入口からノズルへと気体を案内するように構成される。
次に、本発明の実施形態を添付の略図を参照に、例示の方法においてのみ説明する。図面では対応する参照記号は対応する部品を示すものとする。
図面では、同一の参照番号および参照記号は同一または同様の品目を指す。
図1は、本発明の1つの実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示したものである。この装置は、放射線ビームB(例えばUV放射線またはEUV放射線)を調整するように構成された照明システム(照明装置)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構築され、かつ、特定のパラメータに従って正確にパターニングデバイスの位置決めを行うように構成された第一位置決め装置PMに連結を行った支持構造(例えばマスクテーブル)MTを含む。装置は、基板(例えばレジスト塗布したウェハ)Wを支持するように構築され、かつ、特定のパラメータに従って正確に基板の位置決めを行うように構成された第二位置決め装置PWに連結を行った基板テーブル(例えばウェハテーブル)WT、およびパターニングデバイスMAによって放射線ビームBに与えられたパターンを基板Wの目標部分C(例えば、1つあるいはそれ以上のダイから成る)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折性投影レンズシステム)PSも含む。
照明システムは、放射線の誘導、成形、あるいは制御を行うために、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気、または他のタイプの光学構成要素、またはその組み合わせなどの様々なタイプの光学構成要素を含むことができる。
支持構造は、パターニングデバイスを支持、つまりその重量を担持する。これは、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計、および他の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。支持構造は、パターニングデバイスを保持するために、機械的、真空、静電気、または他の締め付け技術を使用することができる。支持構造は、例えばフレームもしくはテーブルでよく、これは必要に応じて、固定式となるか、もしくは可動式となる。支持構造は、パターニングデバイスが例えば投影システムなどに対して所望の位置にあることを保証することができる。本明細書において使用する「レチクル」または「マスク」なる用語は、より一般的な「パターニングデバイス」なる用途と同義と見なすことができる。
本明細書において使用する「パターニングデバイス」なる用語は、基板の目標部分にパターンを生成するように、放射線ビームの断面にパターンを与えるために使用し得るデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。放射線ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが移相形体またはいわゆるアシスト形体を含む場合、基板の目標部分における所望のパターンに正確に対応しないことがあることに留意されたい。一般的に、放射線ビームに与えられるパターンは、集積回路などの目標部分に生成されるデバイスの特別な機能層に相当する。
パターニングデバイスは透過性または反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、およびプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、様々なハイブリッドマスクタイプのみならず、バイナリマスク、レベンソンマスク、減衰位相シフトマスクといったようなマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例は小さなミラーのマトリクス配列を用いる。そのミラーの各々は、異なる方向に入射の放射線ビームを反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射線ビームにパターンを与える。
本明細書において使用する「投影システム」なる用語は、例えば使用する露光放射線、または浸漬流体の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システムおよび静電気光学システムを含むさまざまなタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」なる用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」なる用語と同義と見なされる。
ここで示しているように、本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、または反射性マスクを使用する)。
リソグラフィ装置は2つ(デュアルステージ)あるいはそれ以上の基板テーブル(および/または2つもしくはそれ以上のマスクテーブル)を有するタイプのものである。このような「多段」機械においては、追加のテーブルが並列して使用される。もしくは、1つ以上の他のテーブルが露光に使用されている間に予備工程が1つ以上のテーブルにて実行される。
リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を充填するよう、基板の少なくとも一部を水などの比較的高い屈折率を有する液体で覆うタイプでもよい。浸漬液は、例えばマスクと投影システムの間など、リソグラフィ装置の他の空間に適用してもよい。浸漬技術は、投影システムの開口数を増加させるために当技術分野でよく知られている。本明細書で使用する「浸漬」なる用語は、基板などの構造を液体に浸さなければいけないという意味ではなく、露光中に投影システムと基板の間に液体を配置するというだけの意味である。
図1を参照すると、照明装置ILは放射線ソースSOから放射線ビームを受け取る。ソースとリソグラフィ装置とは、例えばソースがエキシマレーザである場合に、別個の存在でよい。このような場合、ソースはリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射線ビームは、例えば適切な集光ミラーおよび/またはビーム拡大器などを含むビーム送出システムBDの助けにより、ソースSOから照明装置ILへと渡される。他の場合、例えばソースが水銀ランプの場合は、ソースが装置の一体部品でもよい。ソースSOおよび照明装置ILは、必要に応じてビーム送出システムBDとともに放射線システムと呼ぶことができる。
照明装置ILは、放射線ビームの角度強度分布を調節するように構成された調節装置ADを含んでよい。一般的に、照明装置の瞳面における強度分布の外部および/あるいは内部放射範囲(一般的にそれぞれ、σ−outerおよびσ−innerと呼ばれる)を調節することができる。また、照明装置ILは、積分器INおよびコンデンサCOのような他の様々な構成要素を含む。照明装置は、その断面に亘り所望する均一性と強度分布とを有するように、放射線ビームの調整に使用することができる。
放射線ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブルMT)上に保持されているパターニングデバイス(例えばマスクMA)に入射し、パターニングデバイスによってパターン形成される。放射線ビームBはマスクMAを通り抜けて、基板Wの目標部分C上にビームを集束する投影システムPSを通過する。第二位置決め装置PWおよび位置センサIF(例えば干渉計デバイス、リニアエンコーダまたは容量性センサ)の助けにより、基板テーブルWTは、例えば放射線ビームBの経路における異なる目標部分Cに位置を合わせるために正確に運動可能である。同様に、第一位置決め装置PMおよび別の位置センサ(図1には明示的に図示せず)を使用して、例えばマスクライブラリから機械的に検索した後に、あるいは走査運動の間に、放射線ビームBの経路に対してマスクMAを正確に位置決めすることができる。一般的に、マスクテーブルMTの運動は、第一位置決め装置PMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)にて行われる。同様に、基板テーブルWTの運動は、第二位置決め装置PWの部分を形成するロングストロークモジュールおよびショートストロークモジュールを使用して実現することができる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、マスクテーブルMTはショートストロークアクチュエータに連結されるだけであるか、あるいは固定される。マスクMAおよび基板Wは、マスクアラインメントマークM1、M2および基板アラインメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アラインメントマークは、専用の目標位置を占有するが、目標部分の間の空間に配置してもよい(スクライブレーンアラインメントマークと呼ばれる)。同様に、マスクMAに複数のダイを設ける状況では、マスクアラインメントマークをダイ間に配置してもよい。
ここに表した装置は以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
1.ステップモードにおいては、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTは、基本的に静止状態に保たれている。そして、放射線ビームに与えたパターン全体が1回で目標部分Cに投影される(すなわち1回の静止露光)。次に基板テーブルWTがX方向および/あるいはY方向にシフトされ、異なる目標部分Cが照射され得る。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズが、1回の静止露光で描像される目標部分Cのサイズを制限する。
2.走査モードにおいては、マスクテーブルMTおよび基板テーブルWTを同期走査する一方、放射線ビームに与えられたパターンを目標部分Cに投影する(つまり1回の動的露光)。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度および方向は、投影システムPLの拡大(縮小)および像反転特性によって決定される。走査モードでは、露光フィールドの最大サイズが、1回の動的露光で目標部分の(非走査方向における)幅を制限し、走査動作の長さが目標部分の(走査方向における)高さを決定する。
3.別のモードでは、マスクテーブルMTが基本的に静止状態に維持されて、プログラマブルパターニングデバイスを保持し、放射線ビームに与えられたパターンを目標部分Cに投影する間に、基板テーブルWTが動作するか、走査される。このモードでは、一般的にパルス状放射線ソースを使用して、基板テーブルWTを動作させるごとに、または走査中に連続する放射線パルス間に、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクなしリソグラフィに容易に適用することができる。
上述した使用モードの組合せおよび/または変形、または全く異なる使用モードも使用することができる。
図2は、本発明の実施形態による駆動機構の部分切り取り図を示す。駆動機構はマスクブレードMBを駆動し(概括的用語では任意の可動構造を駆動することができる)、マスクブレードMBは駆動機構の可動部品MOに接続される。駆動機構はさらに静止部品STを含み、その一部は図2では明快さを期して切り取られている。図2を検討すると当業者には明白であるように、図2で示すような可動部品MOの位置で可動部品MOを覆うような静止部品STの部分は切り取られている。この切り取り部は点線で示され、切り取り部の縁部は、静止部品の切り取り断面に沿った点線で示されている。
図2で示すように、静止部品STは可動部品MOを案内する開口を含み、開口Oは、y軸線に沿った方向で見た場合に、Lの形状を有する。同じ方向から可動部品を見ると、可動部品もL字形であり、したがって静止部品STの開口Oによって案内される(言うまでもなく、明快さを期して図面では切り取られている静止部品STの区間が存在すると仮定する)。可動部品MOの寸法は、静止部品STの開口Oの寸法よりわずかに小さくなるように選択され、したがってx方向、さらにz方向に沿って静止部品STと可動部品MOの間に小さいギャップが残る。可動部品MOは、可動部品と静止部品の間のギャップに気体を注入する気体ノズルを含む。図2で示す例では、複数のノズルNx、さらに複数のノズルNzが図示されている。ノズルNx、Nzは、ノズルNx、Nzに気体を案内するために、気体供給管路に接続される。個々のノズルが含まれる可動部品の表面と、可動部品MOの表面に面する静止部品STの表面との間のギャップに気体を注入することによって、個々のノズルの方向で、静止部品STに対して可動部品MOを担持するために気体軸受けが形成される。ノズルNxはx方向で軸受けを提供し、ノズルNzはz方向で軸受けを提供する。ノズルNxが含まれる可動部品の表面と、ノズルNzが含まれる可動部品の表面とは、静止部品に対する可動部品の最高の位置精度を達成するために、相互に対してほぼ直角である。
図2はさらに、可動部品MOに含まれる複数の溝を示し、溝は可動部品の表面に配置され、この例では複数のノズルを囲むか封入する。溝Tx1はノズルNxを囲んで設けられ、複数の溝Tzは、それぞれがノズルNzを囲んで設けられる。これらの溝によって、それぞれ溝に囲まれた個々のノズルまたは複数のノズルによってギャップに注入された気体を排出することができる。溝は(例えば可動部品に含まれる適切な管路を介して)気体排気部に接続され、その機能については以下で説明する。図2で示すような溝Tx1およびTzは、可動部品の表面にスリット、溝、または任意の他の適切な形態を含んでよい。
案内機構の気体供給および排気について、次に図3に関して説明する。図3で示すような断面図は、y軸に沿った図を含む。図3は、ノズルNxの1つおよびノズルNzの1つ、さらに溝Tzの2つの部品および溝Tx1の2つの部品を通る断面図を示す。溝Tx1、Tzの断面形状の例は、図3からも分かる。ノズルNx、Nzは、気体供給導管または管路COに接続されて、気体を個々のノズルに供給する。同様に、溝Tx1、Tzは気体排出導体または管路DCOに接続されて、気体を個々の溝から排出する。気体は、以下で説明する方法で静止部品STから可動部品MOに供給される。静止部品STは、ギャップGPで終了する気体供給出口GSOを含む。気体は、気体供給出口GSOを介して(例えば適切な圧力を加えることによって)ギャップGPに流れるように強制される。可動部品MOは気体供給入口を含み、これはこの例では、静止部品STに含まれる気体供給出口GSOに面する入口溝ITである。入口溝ITは気体供給管路COに接続される。したがって、静止部品STの気体供給出口GSOに供給される気体は、気体供給出口GSOからギャップGP内に流れ、次に気体の一部はギャップGPから入口溝ITへ、そこから気体供給管路COに流れる。ギャップGPに流入する気体の別の部分はギャップに逃げ、したがって気体供給の漏れを効果的に形成する。気体供給出口GSOおよび入口溝ITで、静止部品STから可動部品MOへの気体の非接触伝達が達成される。可動部品がy軸線に沿った方向で静止部品STに対して移動できるようにするために、入口溝は細長い溝を含み、これはほぼy軸線に平行な方向に延在し、したがって可動部品がy軸線にほぼ平行な方向で移動することができる一方、(静止部品STに対する可動部品MOの動作範囲にわたって)静止部品STに対する可動部品MOの個々の位置で、気体供給出口から気体供給出口に面する入口溝ITの部分への気体の流れを保証する。気体供給出口GSOと入口溝ITの間に生じる気体漏れ、したがって漏れてギャップに入る気体の部分は、ノズルNxによって形成される気体軸受けに予荷重を提供する。ノズルNxから流れる気体は、図面の面で右側に向かう方向で可動部品MOに力を加える。気体供給出口GSOと入口溝ITの間の気体の漏れは、図面の面で左側へと可動部品MOに力を加える。というのは、可動部品の気体供給入口(したがってこの例では入口溝IT)およびノズルNxは、可動部品の対向する側の表面に配置されるからである。したがって、ギャップへの気体漏れは、ノズルNxによって提供される気体軸受けに予荷重を形成する。予荷重を提供する代替方法について、以下で検討する。
図3はさらに、静止部品に含まれる排気管路ECを示す。排気管路ECは1つの溝Tx2の一部分に面する。出口溝Tx2は排出管路または管路DCOに接続されて、気体を排出溝Tx1、Tzから溝Tx2へと案内する。図3で示す実施形態では、溝Tx2は二重の機能を有する。第一に、気体供給出力部GSOと入口溝ITの間から漏れる気体を収集し、第二に、気体を排気管路または管路ECへと案内する排出溝を形成する。溝Tx2の少なくとも一部が、y軸にほぼ平行な方向に延在し、したがって静止部品STに対する可動部品MOの動作範囲で、気体を排気部へと排出することができる。というのは、動作範囲内の各位置で、溝Tx2の一部が排気管路ECに面するからである。図3で示す実施形態では、排気管路は大気圧排気を含むが、例えばポンプなどによる負圧を使用したりして、強制排気を適用し、排気部を介した気体の排出を容易にすることが可能である。
図3はさらに、静止部品STに対して可動部品MOを駆動するモータの部品を概略的に示す。モータは、磁石のアレイを含むリニアモータつまり第一部品、およびコイルのアレイつまり第二部品を含む。図3は、磁石MAの1つおよびコイルCLの1つを通る断面図を示す(コイルおよび/または磁石の1次元または多次元アレイが存在してよい)。図3で示すように、可動部品MOはこのように、磁石MAが配置されたモータ駆動部品、および図面の面で可動部品MOの左側によって形成され、したがって溝Tx1およびTx2、ノズルNxおよび入口溝ITなどを含む部品によって形成される釣り合い錘部品を有する。この釣り合い錘部品により、マスクブレードMBの重量は、少なくとも部分的に釣り合い、したがって静止部品STに対して可動部品MOにかかるトルクを減少させる。というのは、マスクブレードMBの質量が、図面の面で可動部品MOの左側にある釣り合い錘の質量によって少なくとも部分的に釣り合うからである。図3で示す実施形態では、ノズルNzが含まれる表面がモータ駆動部品に含まれて、ノズルNxが含まれる表面が、釣り合い錘部品に含まれ、したがってコイルCLの動作時に静止部品に対して発生し得る可動部品の回転をさらに減少させる。ノズルNxによって形成される気体軸受けが、質量の不均衡または他の動的効果により静止部品に対して発生し得る可動部品の回転を、さらに減少させるからである。図3で示す実施形態では、可動部品は磁石MAを含み、静止部品はコイルCLを含み、これが加熱作用を低減させる。というのは、静止部品STが、可動部品MO(その質量は、高い加速および減速を可能にするために、低く維持することが好ましい)とは違い、ヒートシンクの十分な可能性を提供するので、動作時のコイルCLの熱発生の方が、可動部品の熱発生より容易に扱えるからである。本発明によると、磁石MAも、ノズルNzによって提供される気体軸受けの予荷重を形成する。ノズルNzから流出する気体は、図3による図面の面で上方向に力を提供する。この力は、静止部品の強磁性材料などによって引きつけられる磁石MAで生じる力で打ち消され、強磁性材料は、例えば鉄を含む。図3では、強磁性材料が詳細に図示されていないが、実際の実施形態では、静止部品STの大部分を鉄または他の強磁性材料で構築することができる。磁石MAと静止部品STの強磁性材料との間の距離は、磁石MAとノズルNzに面する静止部品STの部分の間の方が、磁石と、コイルCLを保持し且つ少なくとも部分的に該コイルCLを囲む静止部品STの部分との間より小さい。したがって、動作時にノズルNzによって形成された気体軸受けへの予荷重を提供する(図面の面で)下方向の有効磁力が生成される。
さらなる実施形態では、動作時にノズルNzによって形成される気体軸受けは、可動部品の曲力(bending forces)が最小限まで減少するように、磁石MAに対して位置決めされる。これは、ギャップに面し、ノズルNzが位置決めされた表面に沿って、磁石MAによる磁気予荷重力が最大の位置が、動作時にノズルNzによって形成された気体軸受けが生成する力が最大になる位置と一致するように、磁石MAおよびコイルCOを位置決めすることによって達成される。このようにほぼ一致する最大値が複数存在してよく、例えば1次元または2次元アレイを形成する。一例として、磁石MAのアレイ内の1つの磁石の下で、各ノズルNzを中心に配置し、可動部品の曲力を減少させることが可能である。
図4aは、「透視」図で見た可動部品の斜視図を示す。図4aで見られるように、可動部品MOは、図3に関して説明したような静止部品の気体供給出口GSOと協働する細長い入口溝IT、および細長い溝Tx2を含み、細長い溝Tx2は、供給出口GSOと入口溝ITの間から漏れる気体を収集し、これも図3に関して上述したように、排出かつ/または漏れた気体を排気管路ECへと案内する。さらに、図4aでは、ノズルNzを囲む溝Tzが図示されている。
図4bも、可動部品の斜視図を示すが、図4aとは異なり透視図ではない。図4bは、図3に関して上述したようにノズルNxを囲む溝Tx1を示す。さらに、図4bは、図3に関して説明したように磁石のアレイの一部を形成する磁石MAを示す。
図4aおよび図4bは、図2による実施形態と比較すると、可動部品のわずかに異なる実施形態を示すことが分かる。例えば、1列の溝Nxではなく、2列のそれが図示され、図2で示したようなモータ駆動部品の傾斜した縁部が、図4で示したような実施形態には存在せず、代わりにこれらの実施形態は、2つの三角形の開口を有する部品を示し、この開口が可動部品の重量を減少する働きをする。
図2から図4に関して説明したような案内機構を含むレチクルマスキングデバイスが、図5に図示されている。レチクルマスキングデバイスは、マスクブレードMB1、MB2を案内する第一案内機構、およびマスクブレードMB3およびMB4を案内する第二案内機構を含む。マスクブレードMB1およびMB2は、マスクブレードMB3およびMB4に対してほぼ直角に配向される。したがって、マスクブレードMB1およびMB2は、その間に光学的開口OOを形成する。図5で示す実施形態では、2つの案内機構はそれぞれ2つの可動部品、即ちマスクブレードMB1に接続される可動部品、およびマスクブレードMB2に接続される可動部品、それぞれマスクブレードMB3に接続される可動部品、およびマスクブレードMB4に接続される可動部品を含む。レチクルマスキングデバイスの走査運動に応じて、マスクブレードのうち2つのみ、例えばMB1およびMB2が可動性で、他の2つのマスクブレード、例えばMB3およびMB4が露光中にほぼ静止していることも可能である。図5で示した実施形態では、案内機構が、ばねブレードSBを介してリソグラフィ装置の残りの部分に装着されて、静止部品STに対して1つまたは複数のマスクブレードMB1〜MB4が動作することによって引き起こされる機械的振動の伝達を減少させる。機械的振動のフィルタリングは、当業者には知られているように、ばねブレードの剛性、ほぼ静止した部品STの質量などを適切に選択することによって最適化することができる。
図6は図2から図4に関して上述したような静止部品STから可動部品MOへの気体の非接触移送の代替実施形態を、非常に概略的に示す。代替実施形態では、静止部品STは可動部品MOの窪みを通って延在する案内要素GEを含み、案内要素は可動部品を貫通してその運動方向に延在する。案内要素は、案内要素GE内に点線で示した気体供給部を含み、供給部は案内要素の気体供給出口GSOで終了する。気体は、可動部品の窪みREの気体供給出口GSOを介して流れる。可動部品MOはさらに、気体供給入口(GSIで概略的に図示)および管路COを含み、気体を可動部品の1つまたは複数のノズルNへと案内する。図6による構成の利点は、漏れが窪みREで収集されるので、静止部品の気体供給出口GSOと可動部品MOの気体供給入口GSIとの間のギャップの漏れが少なく、一方で窪みREと案内要素GEとの間の開口が小さく、例えば可動部品MOの端部付近、したがって図6で示すような窪みREの最も狭い部分では20マイクロメートルであることである。可動部品MOの運動範囲は、図6の図面の面で左または右への方向の窪みREの長さによって与えられ、可動要素が左または右へと移動しすぎた場合、静止部品STの一部を形成する気体供給出口GSOは、もう窪みには入らず、したがって気体を可動部品MOに移送することができない。
さらなる代替実施形態について以下で説明する。ノズルNxによって形成された気体軸受けへの予荷重として図3の気体供給出力部GSOと入口溝ITの間の気体漏れを使用する代わりに、代替構成について以下で説明する。このような代替実施形態では、釣り合い錘部品がその両側に、したがって図3による図の上で左側だけではなく、その右側にもノズルNxを含み、したがって図3によると入口溝ITが存在する表面にも含む。この代替実施形態では、入口溝IT、さらに気体供給出力部GSOは、これで例えばギャップの底部(つまり釣り合い錘部品の底側)に配置される。可動部品MOの釣り合い錘部品の両側でノズルNxから流出する気体は、相互に予荷重を提供し、したがってx方向で可動部品MOの剛性を増大させる一方、気体供給出口GSOと入口溝ITの間の気体漏れによって生成される上方向の力は、可動部品の適切な位置にある磁石によって相殺することができ、磁石は静止部品の強磁性材料(鉄など)と協働して、ギャップ内の気体漏れによって引き起こされる力を打ち消す力を生成する。
図7で示すように、図3に関して説明したような磁石MAのアレイは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6717296号に記載されたようなハルバッハ構成の磁石のアレイを含む。ハルバッハ磁石システムは主磁石MAPのアレイ、および主磁石のアレイの極性に対してほぼ直角の極性を有する副磁石MASを含む。図7では、磁石の極性方向を磁石に引いた矢印で示す。この好ましい実施形態では、副磁石の高さhs(図7では両矢印で記号により示す)は主磁石の高さhp(これも図7では両矢印で記号により示す)より小さく、特に副磁石は、その中心が主磁石の中心よりコイルに近く配置されるように位置決めされる。この位置決めによって、以下の効果が達成される。つまり、副磁石は、コイルの位置で磁界を増大させ、可動部品のノズルNzに面する静止部品の位置、したがってノズルNzで形成される気体軸受けの側で磁界を減少させる傾向がある。本文書の他の場所で説明するように、磁界は、気体軸受けの予荷重を形成するために適用され、したがって可動部品と静止部品の間に適切な有効磁気引力を獲得できるためには、磁界の特定の空間分布が必要である。主磁石に対する副磁石の高さおよび位置を選択することによって、磁界のこのような空間的分布、および特に磁石アレイの上下における図7の図面の面の磁界強度間の関係が決定される。したがって、主磁石に対する副磁石の適切な位置および高さを選択することにより、例えば気体軸受けの予荷重を非常に低くするために副磁石の存在によって磁石の下側における磁界が低下しすぎないことを保証し、それと同時に副磁石の存在によって、コイルの位置で磁界を増加させ、したがってモータの性能を向上させるために、ハルバッハ効果を調整することができる。
可能な限り効果的で高い磁界を獲得するために、主および副磁石MAP、MASのアレイは、その両端が主磁石MAPで終了し、アレイの端部付近で高い磁界を獲得する。その結果、アレイの外側の磁石に近いコイルの位置で、磁界が変化することになる。このように磁界が変化する結果、モータの動作時に、したがってコイルを電気的に駆動すると、可動部品にトルクが生じる。磁石およびコイルの空間的周期性のせいで、トルクはリップルを示し、静止部品に対する可動部品の位置に応じてトルクの周期的変動を生じる。このトルクは、静止部品に対する可動部品の特定の位置で、可動部品の縁部が(図3による図面上で)下方向に押されるように、可動部品を回転させる可能性がある。気体軸受けの剛性は、このトルクによる可動部品の望ましくない回転を防止するほど十分には高くない。端部付近の磁界の変化を少なくとも部分的に防止するために、アレイの端部にある主磁石MAP、したがって外側の主磁石は、それぞれ他の主磁石の極性方向Dcとは異なる極性方向Deを含む。外側にある主磁石の極性方向と、磁石アレイの中心付近にある主磁石の極性方向との違いは、実施形態の1つの実施形態では、以下で説明する最大の有利な効果を獲得するために、−30°と+30°の間の角度である。アレイの端部にある主磁石の1つの極性方向Deは、磁石システムの中心軸線に向かって配向され、アレイの反対端にある他の主磁石の極性方向は、磁石システムの中心軸線から離れる方向に配向される。残りの主磁石の極性方向Dcは、このような中心軸線にほぼ平行に配向される。外側にある主磁石の変更極性方向の効果は、主および副磁石によって生成された磁界の縁部付近では、コイルの位置における磁界が、磁界(したがって残りの主および副磁石による磁界)の中心またはその付近にあるコイルの位置における磁界とほぼ同じ方向を維持することである。その結果、動作時に可動部品の縁部を気体軸受けに押し込むことになるトルクが都合よく減少する。つまり、第一に、位置に依存するトルクのリップルが減少する。第二に、平均トルク(リップルの周期性にわたる平均トルク)が、可動部品の縁部を気体軸受けに押し込むより、気体軸受けから可動部品の縁部を持ち上げる傾向(この方が問題が少ないと見なされる)を有するように、変化する。したがって、モータの駆動時に、より安定し、より精密な可動部品の動作、およびより好ましいその動的挙動を獲得することができる。対称で非常に釣り合った駆動を達成するために、アレイの対向する端部にある主磁石の極性方向は、アレイの中心付近にある主磁石の極性方向に対して対称でよい。
本発明の実施形態による案内機構の利点は、可動部品の質量を低く維持できることである。ノズルが可動部品に配置されているので、可動部品は、静止部品に対する可動部品の運動方向で、静止部品より非常に小さく、可動部品の運動範囲のあらゆる位置で、可動部品のノズルは静止部品の一部に面し、したがってノズルが可動部品ではなく静止部品に含まれている場合に生じるような気体の逃げ、およびそれに伴う気体圧力の損失を防止する。したがって、大きい運動範囲を可動部品の低い質量と組み合わせることができ、したがって高速で大きい距離にわたって可動部品を変位することができる。
本明細書で説明するような案内機構のさらなる利点は、例えば気体を可動部品へと案内する可撓性管路または他の可撓性または変形可能な手段を省略することができ、したがって案内機構に長い運転寿命を提供し、このような管路に含まれる物質による汚染を回避し、管路が存在することによるクロストークを回避し、案内機構の占める容積を減少させることができる。
溝が存在するせいで、気体を再循環かつ/または排出し、大量の気体を案内機構内に流すことができる。このような大きい流れが必要なのは、案内機構の寸法が大きくなる可能性があり、それが案内する可動構造(マスクブレードなど)がさらに大きくなるせいである。溝のさらなる利点は、気体を排出かつ/または再循環することによって、リソグラフィ装置に含まれるレンズまたは他の敏感な部品に気体および/または気体に含まれる物質が付着することが防止されることである。というのは、気体とレンズまたは他の部品との接触を防止できるからである。また、気体が有毒および/または潜在的に危険な物質を含む場合、排出は人間の安全性を改善することができる。
本明細書で説明するような案内機構のさらなる利点は、可動部品と静止部品(の強磁性部品)の磁石間に作用する予荷重の力が、ノズルNx、Nzによって形成された気体軸受けによって動作時に発生する力により、静止部品の変形を打ち消すことである。静止部品は、この例示的実施形態では、可動部品を部分的に囲む、つまり「巻き付けられる」か「折り畳まれる」構造を含む。図3で最もよく見られるように、静止部品は、図3の図面の上で開放した構造を形成する。つまり、図面上で右側に開口を示す。動作時にノズルNx、Nzによって形成される気体軸受けは、気体軸受けに面する静止部品の面に力を提供する。静止部品は開放構造を形成するので、これらの力は静止部品をさらに「開く」、つまり図3の図面上で静止部品の右側にある開口を増大させるように、静止部品を変形する傾向を有する。磁石による磁力も、静止部品にかかる力になる。磁石は静止部品(さらに厳密には、本文書の他の箇所で説明するように、静止部品の強磁性部分)を引きつけ、したがって磁力は静止部品を「閉じる」、つまり図3の図面の面で静止部品の右側にある開口を減少させるように、静止部品を変形する傾向を有する。磁力は、動作時に気体軸受けの力と非常に釣り合い、したがって静止部品の変形を防止するか、少なくとも軽減することができる。
本発明の様々な態様、形体および実施形態を組み合わせて、本明細書で説明するような案内機構にすることができる。しかし、任意の態様、形体および/または実施形態を別個に実現する、つまり本文書で説明する様々な態様、形体および実施形態を個々に、または組み合わせて実現することも可能である。一例として、本文書で説明したハルバッハ磁石アレイの代わりに、従来の磁石アレイを適用してもよい。さらなる例として、溝に関連する排出システムを省略してもよい。
可動部品は任意の形状を有してよく、ギャップに面し、表面ノズルが含まれる1つまたは複数の表面を含んでよい。これらの表面は、相互に任意の角度でよい。一例として、可動部品が90°右に回転しているL字の形状を含む図3で示した形状の代わりに、可動部品はU、h、H、mまたはMに類似した形状、または他のこのような形態も含んでよく、このような形態は可動構造内で任意の方向にしてよい(したがって例えば90°左または右に回転したり、180°回転したりする)。これらの例では、ほぼ静止した部品は、可動部品の形状と一致する形状を含み、したがって静止部品は、静止部品と可動部品の間にギャップを残しながら、静止部品で可動部品を案内できるようにするために、可動部品の形状にほぼ相補的な開口を有する形状を含む。さらに、これらの例では、このような可動部品の任意に表面が、1つまたは複数の気体軸受けを形成するために、上述したようなノズルを含む。
ノズルに供給される気体は、窒素、空気、洗浄および/または乾燥空気、または任意の他の気体など、任意の気体を含んでよい。気体は、1つの気体または気体の混合物を含んでよい。
排気部によって排出される気体は、再循環することができ、したがってこれも(例えば適切なポンプによって)圧力を加えて排気するか、リソグラフィ装置の別の部品に配置し、例えばリソグラフィ装置の別の部品に対して供給気体または洗浄気体として使用することができる。
可動構造は、任意のサイズ、寸法の任意の構造を、任意の用途のために含むことができる。可動構造は、必ずしもそれ自体が動作可能でなく、案内機構によって動作可能にしてよい。本明細書で説明するような案内機構は、構造の(好ましくは直線)運動を実現すべき任意の用途で使用することができる。案内機構は、可動構造の任意の運動範囲を達成するために適用することができる。
ほぼ静止したという用語は、可動部品に対してほぼ静止したと理解されたい。ほぼ静止した部品をリソグラフィ装置の残りの部分に接続するために、ばねブレードを適用する場合は、可動部品が動作すると、ほぼ静止した部品も動作するが、例えば可動部品の動作のために、または他の妨害または振動のために生じた静止部品の運動が減衰すると、休止位置または初期位置へと復帰する。さらに、ほぼ静止した部品は静止状態である必要がなく、動作可能であるか、動作時に任意の方向に動作してもよい。静止部品は、可動部品を案内する案内部品と呼んでもよい。一例として、案内機構およびそれによって案内される可動部品は、本明細書で説明するタイプの別の案内機構のような任意の他のアクチュエータによって、全体として動作可能であってよい。
ノズルは、例えば1つの出口開口、多孔性気体出口などを有する任意のタイプのガスノズルを含んでよい。
注入という用語は、ノズルによって任意の速度、任意の圧力、方向、さらに全方向または半球形で気体を移送することを含む。気体の注入は、可動部品の一定の安定した軸受けを提供するために連続的でよいが、パルス状、破裂状など、他の任意のタイプの注入も適用可能である。
可動部品の気体供給入口は任意の形状を有してよく、上記で概略したような方向を有する溝を有することが好ましい。
可動部品のボアまたは穴、さらに任意の他のタイプの知られている気体管路など、可動部品の任意のタイプの供給管路が適用可能であることが理解される。
本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置が他の多くの用途においても使用可能であることは明確に理解されるべきである。例えば、これは、集積光学装置、磁気ドメインメモリ用ガイダンスおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッド等の製造に使用され得る。こうした代替的な用途の状況においては、本文にて使用した「ウェハ」または「ダイ」といった用語は、それぞれ「基板」または「目標部分」といった、より一般的な用語に置き換えて使用され得ることが当業者には理解される。本明細書で言及する基板は、露光前または露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)または計測または検査ツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上およびその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに、基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指す。
以上では光学リソグラフィの状況における本発明の実施形態の使用に特に言及しているが、本発明は、刻印リソグラフィなどの他の用途においても使用可能であり、状況が許せば、光学リソグラフィに制限されないことが分かる。刻印リソグラフィでは、パターニングデバイスの構造が、基板上に生成されるパターンを画定する。パターニングデバイスの構造を、基板に供給されたレジストの層に押しつけ、その後に電磁放射線、熱、圧力またはその組み合わせを適用して、レジストを硬化する。パターニングデバイスをレジストから離し、レジストを硬化した後にパターンを残す。
本明細書では、「放射線」および「ビーム」という用語は、イオンビームあるいは電子ビームといったような粒子ビームのみならず、紫外線(UV)放射線(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm、あるいは126nmの波長を有する)および超紫外線(EUV)放射線(例えば、5nm〜20nmの範囲の波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射線を網羅するものとして使用される。
「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折、反射、磁気、電磁気および静電気光学構成要素を含む様々なタイプの光学構成要素のいずれか、またはその組み合わせを指す。
以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、本発明は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つまたは複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、または自身内にこのようなコンピュータプログラムを有するデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気または光ディスク)の形態をとることができる。
上記の説明は例示的であり、制限的ではない。したがって、請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を変更できることが当業者には明白である。
本発明の実施形態によるリソグラフィ装置を示したものである。 本発明の実施形態によるリソグラフィ装置の案内機構の斜視図を示したものである。 図2による案内機構の断面図を示したものである。 図2による案内機構の可動部品の斜視図を示したものである。 図2による案内機構の可動部品の斜視図を示したものである。 本発明によるレチクルマスキングデバイスの斜視図を示したものである。 本発明の実施形態による別の案内機構の細部を概略的に示したものである。 本発明の実施形態による案内機構に含まれる磁石アレイを示したものである。

Claims (23)

  1. リソグラフィ装置で使用する案内機構であって、前記案内機構はマスクブレードを案内するように構成され、
    (a)前記マスクブレードに接続された可動部品と、
    (b)前記可動部品を案内するように構成されたほぼ静止した部品とを有し、
    前記可動部品が、
    (i)前記可動部品と前記静止部品の間のギャップに気体を注入するように構成されたノズルと、
    (ii)気体供給入口と、
    (iii)前記気体供給入口から前記ノズルへと気体を案内するように構成された気体供給管路とを有し、
    前記静止部品が、前記ギャップの一部を介して前記可動部品に配置構成された気体供給入口へと気体を供給するように構成された気体供給出口を有し、
    前記可動部品の前記気体供給入口および前記ノズルが、それぞれ前記可動部品における対向する側の表面に配置され、
    前記可動部品がさらに、磁石が配置構成されたモータ駆動部分を間にして前記マスクブレードに面している側と前記マスクブレードに面していない側を持つ、案内機構。
  2. 前記気体供給入口が、前記ギャップに面する前記可動部品の表面に配置構成された入口溝を有し、該入口溝が、前記静止部品に対する前記可動部品の運動方向にほぼ平行に配向される、請求項1に記載の案内機構。
  3. 前記可動部品が、第一ノズルを有する第一表面、および第二ノズルを有する第二表面を有し、該第一および第二表面が相互にほぼ直角であり、それぞれ前記ギャップの少なくとも一部に面する、請求項1又は2に記載の案内機構。
  4. 記可動部品がさらに、前マスクブレードに面していない側に、前記マスクブレードと少なくとも部分的に釣り合う釣り合い錘部品を有する、請求項3に記載の案内機構。
  5. 前記可動部品の前記モータ駆動部分が、前記マスクブレードの表面にほぼ平行な前記第一表面を有し、前記可動部品の前記釣り合い錘部品が前記第二表面を有する、請求項4に記載の案内機構。
  6. 前記可動部品の前記モータ駆動部分の前記第一部品が磁石を有し、前記静止部品の前記第二部品がコイルを有する、請求項5に記載の案内機構。
  7. 前記静止部品が、前記可動部品の前記モータ駆動部分の前記第一表面に面する前記静止部品の側に配置構成された強磁性材料を有し、該強磁性材料が、前記磁石と協働して、前記第一ノズルによって形成された気体軸受けにかかる予荷重を生成するように構成される、請求項6に記載の案内機構。
  8. 前記予荷重の最大予荷重力が、前記第一ノズルによって形成された前記気体軸受けによって生成された最大力と一致するように、前記磁石および前記コイルが前記第一ノズルに対して位置決めされる、請求項7に記載の案内機構。
  9. 前記静止部品が、前記可動部品の運動方向に沿って前記可動部品を部分的に囲み、前記可動部品に配置構成され、前記静止部品の強磁性部品に作用する前記磁石によって生じた力が、前記第一ノズルによって形成された気体軸受けによって生成された気体軸受けの力を部分的に補償する、請求項6に記載の案内機構。
  10. 前記可動部品が、その表面に配置構成された排出溝を有し、該排出溝が、前記可動部品に配置構成された前記ノズルを封入し、前記ノズルによって前記ギャップに注入された気体を排出し、前記静止部品が、前記排出溝から前記気体を放出する排気部を含む、請求項1乃至9のいずれかに記載の案内機構。
  11. 前記静止部品の前記排気部が、前記静止部品に配置構成された排気管路を有し、前記可動部品の前記排出溝が、前記排気管路に面する前記可動部品の表面に設けられ、前記排出溝が、前記静止部品に対する前記可動部品の運動方向にほぼ平行に配向される、請求項10に記載の案内機構。
  12. 前記可動部品が、前記可動部品と前記静止部品に配置構成された強磁性部品との間に引力を生成するように構成された磁石を有し、引力が、前記静止部品の前記気体供給出口と前記可動部品の前記気体供給入口との間の気体漏れによる力を少なくとも部分的に補償する、請求項1乃至3のいずれかに記載の案内機構。
  13. 前記静止部品が案内要素を有し、該案内要素が、前記可動部品の窪みを通して前記可動部品の運動方向に延在し、前記気体供給出口が前記案内要素に配置構成され、前記気体供給入口が前記窪みに配置構成される、請求項1乃至12のいずれかに記載の案内機構。
  14. 前記静止部品が、ばねブレードを介して前記リソグラフィ装置に装着される、請求項1乃至13のいずれかに記載の案内機構。
  15. 前記可動部品が、ハルバッハ構成に配置構成された磁石システムを有し、該磁石システムが主磁石システムおよび副磁石システムを有し、前記磁石システムの端部にある前記主磁石システムの主磁石の極性方向が、前記磁石システムの中心付近にある主磁石の極性方向とは異なる、請求項1乃至3のいずれかに記載の案内機構。
  16. 前記磁石システムの中心付近にある前記主磁石の磁性方向は前記磁石システムの中心軸線にほぼ平行に配向され、前記磁石システムの端部にある1つの前記主磁石の極性方向は前記磁石システムの中心軸線に向かって配向され、前記磁石システムの反対端にある他の前記主磁石の極性方向は前記磁石システムの中心軸線から離れる方向に配向される、請求項15に記載の案内機構。
  17. 前記磁石システムの対向する端部にある前記主磁石の極性方向が、前記磁石システムの中心付近にある前記主磁石の極性方向に対して対称である、請求項16に記載の案内機構。
  18. 前記マスクブレードが、パターニングデバイスの縁部を遮蔽する、請求項1乃至17のいずれかに記載の案内機構。
  19. リソグラフィ装置で使用するレチクルマスキングデバイスであって、
    (a)マスクブレードと、
    (b)前記マスクブレードを案内するように構成された案内機構とを有し、該案内機構が、
    (i)前記マスクブレードに接続された可動部品と、
    (ii)前記可動部品を案内する静止部品とを有し、
    前記可動部品が、
    (1)前記可動部品と前記静止部品の間のギャップに気体を注入するように構成された気体ノズルと、
    (2)気体供給入口と、
    (3)前記気体供給入口から前記ノズルへと気体を案内するように構成された気体供給管路とを有し、
    前記静止部品が、前記ギャップの一部を介して前記可動部品に配置構成された前記気体供給入口へと気体を供給するように構成された気体供給出口を有し、
    前記可動部品の前記気体供給入口および前記ノズルが、それぞれ前記可動部品における対向する側の表面に配置され、
    前記可動部品がさらに、磁石が配置構成されたモータ駆動部分を間にして前記マスクブレードに面している側と前記マスクブレードに面していない側を持つ、レチクルマスキングデバイス。
  20. ほぼ静止した部品に対して可動部品を担持するように構成された気体軸受けであって、
    前記可動部品内に配置構成され、前記可動部品と前記静止部品の間のギャップに気体を注入するように構成された気体ノズルと、
    前記可動部品内に配置構成された気体供給入口と、
    前記静止部品内に配置構成され、前記ギャップの一部を介して前記可動部品内に配置構成された前記気体供給入口へと気体を供給するように構成された気体供給出口と、
    前記可動部品内に配置構成され、前記気体供給入口から前記ノズルへと気体を案内するように構成された気体供給管路とを有し、
    前記可動部品の前記気体供給入口および前記ノズルが、それぞれ前記可動部品における対向する側の表面に配置され、
    前記可動部品は、マスクブレードに接続されており、前記可動部品がさらに、磁石が配置構成されたモータ駆動部分を間にして前記マスクブレードに面している側と前記マスクブレードに面していない側を持つ、気体軸受け。
  21. 請求項20に記載の気体軸受けを有する装置。
  22. リソグラフィ装置であって、
    放射線のビームを調整するように構成された照明システムと、
    パターニングデバイスを支持するように構成されたパターニングデバイス支持体とを有し、パターニングデバイスが、パターン形成された放射線のビームを形成するために、放射円のビームにパターンを形成するように構成され、さらに、
    基板を保持するように構成された基板支持体と、
    パターン形成した放射線のビームを基板の目標部分に投影するように構成された投影システムと、
    リソグラフィ装置内でマスクブレードを案内するように構成された案内機構とを有し、該案内機構が、
    (a)前記マスクブレードに接続された可動部品と、
    (b)前記可動部品を案内するように構成されたほぼ静止した部品とを有し、
    前記可動部品が、
    (i)前記可動部品と前記静止部品の間のギャップに気体を注入するように構成されたノズルと、
    (ii)気体供給入口と、
    (iii)前記気体供給入口から前記ノズルへと気体を案内するように構成された気体供給管路とを有し、
    前記静止部品が、前記ギャップの一部を介して前記可動部品に配置構成された前記気体供給入口へと気体を供給するように構成された気体供給出口を有し、
    前記可動部品の前記気体供給入口および前記ノズルが、それぞれ前記可動部品における対向する側の表面に配置され、
    前記可動部品がさらに、磁石が配置構成されたモータ駆動部分を間にして前記マスクブレードに面している側と前記マスクブレードに面していない側を持つ、リソグラフィ装置。
  23. 前記マスクブレードが、パターニングデバイスの縁部を遮蔽するように構成されている、請求項22に記載のリソグラフィ装置。
JP2005377265A 2005-12-28 2005-12-28 リソグラフィ装置、リソグラフィ装置のレチクルマスキングデバイス、気体軸受け、およびこのような気体軸受けを有する装置 Active JP4498272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005377265A JP4498272B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 リソグラフィ装置、リソグラフィ装置のレチクルマスキングデバイス、気体軸受け、およびこのような気体軸受けを有する装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005377265A JP4498272B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 リソグラフィ装置、リソグラフィ装置のレチクルマスキングデバイス、気体軸受け、およびこのような気体軸受けを有する装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007180283A JP2007180283A (ja) 2007-07-12
JP4498272B2 true JP4498272B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=38305175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005377265A Active JP4498272B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 リソグラフィ装置、リソグラフィ装置のレチクルマスキングデバイス、気体軸受け、およびこのような気体軸受けを有する装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4498272B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1036860A1 (nl) * 2008-04-23 2009-10-26 Asml Netherlands Bv Lithographic apparatus and device manufacturing method.
CN107219729B (zh) * 2017-07-17 2018-10-26 深圳市华星光电技术有限公司 曝光机及遮光叶片
EP3954497A1 (en) 2020-08-11 2022-02-16 Patrick Meunier High accuracy sliding assembly for a manufacturing machine, and manufacturing machine comprising at least one such assembly

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001173654A (ja) * 1999-12-15 2001-06-26 Nikon Corp 静圧軸受装置及びそれを用いた光学装置
JP2002353118A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Nikon Corp ステージ装置及び露光装置
JP2003116261A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Canon Inc リニアモータ、ステージ装置及び露光装置
JP2003528453A (ja) * 2000-03-23 2003-09-24 エイエスエムエル ユーエス, インコーポレイテッド 走査型フレーミングブレード装置
JP2004273666A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Nikon Corp 露光装置
JP2005117049A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001173654A (ja) * 1999-12-15 2001-06-26 Nikon Corp 静圧軸受装置及びそれを用いた光学装置
JP2003528453A (ja) * 2000-03-23 2003-09-24 エイエスエムエル ユーエス, インコーポレイテッド 走査型フレーミングブレード装置
JP2002353118A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Nikon Corp ステージ装置及び露光装置
JP2003116261A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Canon Inc リニアモータ、ステージ装置及び露光装置
JP2004273666A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Nikon Corp 露光装置
JP2005117049A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007180283A (ja) 2007-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5761436B2 (ja) 液浸リソグラフィ用ウェハテーブル
US8860922B2 (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
JP5140268B2 (ja) 磁石アセンブリ、リニアアクチュエータ、平面モータ、およびリソグラフィ装置
US7292317B2 (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method utilizing substrate stage compensating
KR100902644B1 (ko) 평면 모터 구동 지지체를 갖는 리소그래피 장치
JP5161197B2 (ja) リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
KR100699567B1 (ko) 리소그래피 장치 및 디바이스 제조방법
US10488759B2 (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
KR100749949B1 (ko) 리소그래피 투영 장치 및 액추에이터
JP4376224B2 (ja) リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
US7307689B2 (en) Lithographic apparatus, reticle masking device for a lithographic apparatus, gas bearing and apparatus comprising such gas bearing
JP4498272B2 (ja) リソグラフィ装置、リソグラフィ装置のレチクルマスキングデバイス、気体軸受け、およびこのような気体軸受けを有する装置
JP5456848B2 (ja) リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
US20090268190A1 (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
EP1528432B1 (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
US7978307B2 (en) Gas bearing, and lithographic apparatus provided with such a bearing
WO2013153744A1 (ja) 移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法
US20080062394A1 (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090421

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4498272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250