JP4495925B2 - コラーゲン及びエラスチン産生促進剤並びにこれを含む老化防止化粧料 - Google Patents

コラーゲン及びエラスチン産生促進剤並びにこれを含む老化防止化粧料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コラーゲン及びエラスチン産生促進剤並びにこれを含む皮膚外用剤に関し、より詳しくは、皮膚に適用した時真皮マトリックス成分のコラーゲンやエラスチンの産生を促進して皮膚を若々しくハリのある状態に保持或いは改善する剤、並びにかかる剤を含有し皮膚の老化防止や肌荒れの改善にすぐれた効果を発揮する老化防止化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚の老化は、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活性化やホルモン分泌の低下などの内的要因と、日光(紫外線)暴露により誘発される活性酸素に基づく細胞・組織の損傷或いは炎症の発生などの外的要因が複雑に絡み合って生ずる現象である。
それらのうち内的要因に基づく皮膚の老化は、真皮線維芽細胞の増殖能の低下により、該細胞の産生するコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの真皮マトリックス成分の量が減少して皮膚組織が柔軟性や弾力性を失うことや、表皮基底細胞の不活性化により、皮膚表面の角質層のバリア機能、皮脂分泌機能、水分保持機能等が低下することによって生じ、形態的・生理的変化としては、シワ、たるみの発生や肌のかさつき、肌荒れなどとして現れる。
【0003】
この皮膚の老化を予防或いは改善し、皮膚を若々しくハリのある状態に保持するため、従来より、線維芽細胞を増殖或いは活性化させ真皮マトリックス成分のコラーゲンやエラスチン等の産生を促進せしめる成分として、胎盤抽出物、可溶性卵殻膜、α−ヒドロキシカルボン酸類、ホルモン類、各種ビタミン類など種々のものが提案されているが、それら従来の成分は、皮膚刺激性や感作性を有するなど生体に対する安全性に問題があったり或いはマトリックス成分の産生促進能が十分ではないなどの難点があり、必ずしも十分満足し得る成分は見出されていないのが現状である。又、それら従来の成分にあっては、コラーゲンとエラスチンの二つの真皮マトリックス構成蛋白の双方に対して産生促進能を示すものは知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記の如き従来技術の問題点に鑑み、コラーゲンとエラスチンの二つの真皮マトリックス構成蛋白のいずれに対してもその産生を強く促進する作用を有すると共に、生体安全性にもすぐれた成分、並びにかかる成分を含有し、皮膚に適用した時、皮膚刺激性等が少なく安全で、かつ皮膚の老化や肌荒れを防止して皮膚を若々しくハリのある状態に保持或いは改善し得る老化防止化粧料を提供すべく鋭意研究・検討を重ねた結果、グミ科ヒッポファエ属の植物の抽出物がかかる要求に合致するものであることを知り、本発明を完成した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
即ち、本発明は第一に、グミ科ヒッポファエ(Hippophae)属植物の果実の乾燥物から水性溶媒を用いて抽出される抽出物を有効成分とするコラーゲン及びエラスチン産生促進剤に関するものである。
本発明は第二に、グミ科ヒッポファエ(Hippophae)属植物の果実の乾燥物から水性溶媒を用いて抽出される抽出物を有効成分とするコラーゲン及びエラスチン産生促進剤を含有する老化防止化粧料に関するものである。
なお、本明細書に云う老化防止化粧料には、所謂化粧料のほかに医薬部外品も含まれる。
【0006】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のコラーゲン及びエラスチン産生促進剤の調製に用いるグミ科ヒッポファエ属の植物としては、例えばラムノイデス(Hippophae rhamnoides L.)、サリシフォリア(Hippophae salisifolia L.)、チベターナ(Hippophae thibetana L.)、ネウロコルパ(Hippophae neurocorpa L.)などが挙げられる。
それらのうちでも、得られる抽出物のコラーゲン及びエラスチン産生促進能の観点からラムノイデス(Hippophae rhamnoides L.)の使用が最も好ましい。
【0007】
それらグミ科ヒッポファエ属植物の抽出物を調製する場合、該植物の抽出対象部位には特に限定はなく、例えば種子、果実、葉、樹皮、幹、根、地上部など適宜の部分を用いることができるが、なかでも果実が最も好ましい。抽出方法としては、それらの抽出対象部位を必要ならば予め水洗、乾燥、細切もしくは粉砕した上、浸漬法、向流抽出法など常法に従って抽出溶媒と接触せしめることによって行うことができる。
【0008】
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、トリオクタン酸グリセリルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。
【0009】
それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物のコラーゲン及びエラスチン産生促進能の観点から、また化粧料への幅広い適用が可能であるという点からも、本発明に於いては水、低級アルコール類或いは多価アルコール類などの親水性溶媒を用いることが好ましい。又親水性溶媒を用いる場合の好適例としては、、水もしくは低級アルコール類、特にエタノールの単独使用、或いは水と低級アルコール類、特にエタノールとの混合溶媒又は水と多価アルコール類、特に1,3−ブチレングリコールもしくはプロピレングリコールとの混合溶媒の使用等が挙げられる。
【0010】
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水とエタノールとの混合溶媒であれば、重量比(以下同じ)で1:1〜10:1、水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒であれば1:1〜10:1、又水とプロピレングリコールとの混合溶媒であれば、1:1〜10:1の範囲とすることが好ましい。
【0011】
抽出物の調製に際して、抽出液のpHに特に限定はないが一般には4〜8の範囲とすることが好ましく、かかる意味で、必要ならば上記の抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性調整剤や、クエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤等を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
【0012】
抽出温度、時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類・pH、植物の抽出部位・細切度等によっても異なるが、例えば水を抽出溶媒とする浸漬法の場合であれば、抽出温度は、一般に1〜80℃、好ましくは2〜40℃の範囲であり、又抽出時間は、4℃の冷温抽出の場合で12時間〜10日間、特に24時間〜7日間、室温抽出の場合で6時間〜7日間、特に24時間〜4日間、80℃の高温抽出の場合で30分〜24時間、特に1時間〜6時間が好適である。
【0013】
かくして得られる抽出物溶液は、一般にはpHを4〜8に調整した上、これをそのままコラーゲン及びエラスチン産生促進剤として使用してもよく、又必要ならば減圧濃縮等により適宜の濃度として用いてもよい。さらに場合によっては、スプレードライ法、凍結乾燥法など常法に従って粉末化することもできる。
【0014】
以上の如くして調製される本発明のグミ科ヒッポファエ属植物の抽出物は、後に試験例に示す通り、真皮マトッリクス成分のコラーゲン及びエラスチンに対して、その産生を顕著に促進する作用を有し、しかも皮膚刺激性が少ないなど生体安全性にもすぐれ、皮膚の老化防止や肌荒れの改善等を目的としたコラーゲン及びエラスチン産生促進剤として用いて極めて有用である。
【0015】
従って、本発明はまた、このコラーゲン及びエラスチン産生促進剤を含有し、皮膚に適用したとき、これを若々しく健康でハリのある状態に保持し或いは改善する効果を有する老化防止化粧料を提供するものでもある。
【0016】
なお、グミ科ヒッポファエ属の植物、例えばラムノイデス(Hippophae rhamnoides L.)の果実から得られる果汁油中にはα−トコフェロールが相当量含まれていることが知られており、又α−トコフェロールはその抗酸化作用に基づき皮膚の老化防止に一定の有効性を示すことが公知であるが、本発明者らの研究結果によれば、本発明の抽出物、例えば後述の実施例1〜6の抽出物には、いずれの場合もα−トコフェロールは実質的に含まれていないことが確認されている。従って、本発明のグミ科ヒッポファエ属植物の抽出物によって齎らされるコラーゲン及びエラスチン産生促進作用、そして皮膚老化防止作用は、α−トコフェロールとは別異の新規成分に基づくものであることが明らかである。
【0017】
本発明のコラーゲン及びエラスチン産生促進剤を含む老化防止化粧料としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉などのメイクアップ化粧料、洗顔料、ボディーシャンプー、石けんなどの清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0018】
本発明の老化防止化粧料に於けるコラーゲン及びエラスチン産生促進剤(グミ科ヒッポファエ属植物抽出物)の配合量は、抽出物の固形分として、基礎化粧料の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、又清浄用化粧料の場合は、一般に0.002〜10.0重量%、好ましくは0.02〜7.0重量%の範囲である。
【0019】
本発明の老化防止化粧料には、必須成分のコラーゲン及びエラスチン産生促進剤(グミ科ヒッポファエ属植物抽出物)のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料、生理活性成分等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0020】
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0021】
界面活性剤としては,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
又、乳化剤乃至乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(Rhamnaceae zizyphus joazeiro)抽出物等を配合することもできる。
【0022】
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、乳酸菌醗酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、ビャッキュウ抽出物、魚介類由来コラーゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
【0023】
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ビャッキュウ抽出物、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
【0024】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物等がある。
【0025】
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
【0026】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
【0027】
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体、ビャッキュウ抽出物、イネ抽出物等がある。
【0028】
生理活性成分としては、例えば美白成分として、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物、米糠抽出物加水分解物、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀類)、白芥子加水分解抽出物、ムラサキシキブ抽出物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物(商品名:カモミラET)、コンブ等の海藻の抽出物、アマモ等の海草の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が挙げられる。
【0029】
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド(2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)、L−アスコルビン酸−5−グルコシド(5−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。
【0030】
又、本発明のコラーゲン及びエラスチン産生促進剤の効果を損なわない限り、生理活性成分として他の皮膚老化防止・肌荒れ改善剤を組み合わせ用いることも何ら差し支えなく、かかるものとしては、例えば動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキスなどの生薬抽出エキス、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、米醗酵エキス、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、アマモ等の海草の抽出物、ソウハクヒエキス、ジュアゼイロ(Rhamnaceae zizyphus joazeiro)抽出物等がある。
【0031】
次に、実施例、処方例(化粧料の実施例)及び試験例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて重量部を、又%はすべて重量%を意味する。
【0032】
実施例1.コラーゲン及びエラスチン産生促進剤の調製(1)
ヒッポファエ属ラムノイデス(Hippophae rhamnoides)の果実の乾燥粉砕物100gに精製水1000gを加え、4℃で12時間抽出した。得られた抽出液をろ過して、淡黄色透明の抽出物溶液(固形分含量:約1.8%)800gを得た。
【0033】
実施例2.コラーゲン及びエラスチン産生促進剤の調製(2)
ヒッポファエ属ラムノイデスの地上部の乾燥粉砕物100gに精製水1000gを加え、80℃で1時間抽出した。得られた抽出液をろ過して、淡黄色透明の抽出物溶液(固形分含量:約3.0%)700gを得た。
【0034】
実施例3.コラーゲン及びエラスチン産生促進剤の調製(3)
ヒッポファエ属ラムノイデスの果実の乾燥粉砕物100gに30%1,3−ブチレングリコール水溶液1000gを加え、室温(25℃)で24時間抽出した。得られた抽出液をろ過して、淡黄色透明の抽出物溶液(固形分含量:約2.7%)650gを得た。
【0035】
実施例4.コラーゲン及びエラスチン産生促進剤の調製(4)
ヒッポファエ属ラムノイデスの果実の乾燥粉砕物100gに50%エタノール水溶液1000gを加え、室温(25℃)で15時間抽出した。得られた抽出液をろ過して、淡黄色透明の抽出物溶液(固形分含量:約1.2%)800gを得た。
【0036】
実施例5.コラーゲン及びエラスチン産生促進剤の調製(5)
実施例1と同様にして得られた抽出物溶液300mlを30mlに濃縮した後凍結乾燥し、抽出物粉末5.5gを得た。
【0037】
実施例6.コラーゲン及びエラスチン産生促進剤の調製(6)
実施例1に於いて、ヒッポファエ属ラムノイデスの果実に代えてヒッポファエ属サリシフォリア(Hippophae salicifolia)の果実を用いるほかは実施例1と同様にして、淡黄色透明の抽出物溶液(固形分含量:約2.0%)800gを得た。
【0038】
処方例1.クリーム
[A成分] 部
流動パラフィン 5.0
ヘキサラン (注1) 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 6.0
ブチルパラベン 0.1
(注1)株式会社テクノーブル製 トリオクタン酸グリセリル
[B成分]
実施例1の抽出物溶液 5.0
グリセリン 5.0
カルボキシメチルモノステアレート 0.1
モイストン・C (注2) 1.0
精製水 全量が100部となる量
(注2)株式会社テクノーブル製 NMF成分
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリームを得た。
【0039】
処方例2.クリーム
処方例1のB成分中実施例1の抽出物溶液に代えて実施例2の抽出物溶液を用いるほかは処方例1と同様にしてクリームを得た。
【0040】
処方例3.乳液
Figure 0004495925
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
【0041】
処方例4.ローション
Figure 0004495925
上記の成分を混合してローションを得た。
【0042】
処方例5.化粧水
Figure 0004495925
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。
これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
【0043】
処方例6.乳液
処方例3のB成分中、実施例1の抽出物溶液に代えて実施例2の抽出物溶液を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
【0044】
処方例7.乳液
処方例3のB成分中、実施例1の抽出物溶液に代えて実施例3の抽出物溶液を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
【0045】
処方例8.乳液
処方例3のB成分中、実施例1の抽出物溶液に代えて実施例6の抽出物溶液を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
【0046】
処方例9.乳液
Figure 0004495925
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
【0047】
実施例10.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
【0048】
処方例11.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
【0049】
処方例12.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン2.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
【0050】
処方例13.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて米糠抽出物加水分解物(株式会社テクノーブル製、商品名「グレイスノウ*雪*HP」、固形分濃度3.5%)5.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
【0051】
処方例14.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えて白芥子抽出物(株式会社テクノーブル製、商品名「シナブランカ−WH」、固形分濃度1.0%)5.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
【0052】
処方例15.乳液
処方例9のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてγ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸1.0部を用いるほかは処方例9と同様にして乳液を得た。
【0053】
処方例16.プレストパウダー
[A成分] 部
ベンガラ 0.5
黄酸化鉄 1.5
黒酸化鉄 0.1
酸化チタン 10.0
ナイロンパウダー 4.0
セリサイト 全量が100部となる量
マイカ 23.0
タルク 25.0
実施例5の抽出物粉末 0.2
[B成分]
スクワラン 1.0
メチルポリシロキサン 4.0
プロピルパラベン 0.1
デヒドロ酢酸 0.1
流動パラフィン 2.0
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ混合攪拌し混合した後、200メッシュのタイラーメッシュの篩にかけ、得られた混合粉末を金型に打型してプレストパウダーを得た。
【0054】
処方例17.リクイドファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
[B成分]
実施例2の抽出物溶液 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを得た。
【0055】
処方例18.クリームファンデーション
Figure 0004495925
C成分を混合し、粉砕機で粉砕した。B成分を混合し、これに粉砕したC成分を加え、コロイドミルで均一分散させた。A成分及び均一分散させたB、C成分をそれぞれ80℃に加温後、B、C成分にA成分を攪拌しながら加え、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、D成分を加えて攪拌混合し、さらに攪拌しながら30℃以下まで冷却してクリームファンデーションを得た。
【0056】
処方例19.ボディシャンプー
Figure 0004495925
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。
【0057】
処方例20.石けん
Figure 0004495925
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加えてケン化した。これを攪拌しながら50℃まで冷却し、C成分を加えた。これを型に流し込み冷却した後、室温下で数日間乾燥させ、充分に乾燥したものを型から取りだして石けんを得た。
【0058】
試験例1.コラーゲン産生促進作用
実施例1で得られた抽出物溶液を試料として用い、本発明のヒッポファエ属植物抽出物のコラーゲン産生促進能を調べた。
【0059】
[試験方法]
正常ヒト皮膚由来線維芽細胞(NB1RGB)を、0.5%NCS含有イーグルMEM培地を入れた96穴マイクロプレートに1.0×10個/穴になるように播種し、37℃で24時間培養した後、培地に試料(実施例1の抽出物溶液)を2.5又は5.0%の濃度(溶液として)となるように添加し、さらに5日間培養した。次に培養液を除去し、0.04%ファーストグリーン、0.05%シリウスレッド溶液を添加し、細胞内のコラーゲン及び非コラーゲンを染色した後十分に洗浄した。次に0.1%NaOH含有メタノールで抽出し、コラーゲン量は540nm、非コラーゲン量は630nmで測定した。ポジティブコントロールとしてはL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム(APM)を用いた。
【0060】
[結果]
結果を表1に示した。
【表1】
Figure 0004495925
【0061】
表1に示すように、本発明のヒッポファエ属植物の抽出物は、APMに匹敵する高いコラーゲン産生促進作用を有する。
【0062】
試験例2.エラスチン産生促進作用
実施例1で得られた抽出物溶液を試料として用い、本発明のヒッポファエ属植物抽出物のエラスチン産生促進能を調べた。
【0063】
[試験方法]
正常ヒト皮膚由来線維芽細胞(NB1RGB)を、0.5%NCS含有イーグルMEM培地を入れた96穴マイクロプレートに1.0×10個/穴になるように播種し、37℃で24時間培養した後、培地に試料(実施例1の抽出物溶液)を2.5又は5.0%の濃度(溶液として)となるように添加し、さらに7日間培養し
た。培養上清に分泌されたエラスチン量を抗ヒトエラスチン抗体を用いたELISA法で測定した。
【0064】
[結果]
結果を表2に示した。
【表2】
Figure 0004495925
【0065】
表2に示すように、本発明のヒッポファエ属植物抽出物は、試料無添加に比べ顕著にエラスチン産生を促進した。
【0066】
試験例3.皮膚刺激性
[試料]
(1)実施例1で得られた抽出物溶液を日局親水ワセリンに5%の濃度となるように練合したもの(本発明試料)
(2)日局親水ワセリン(対照)
【0067】
[試験方法]
年齢20〜50歳の成人男子5名を被験者とし、各々の上腕部内側をエタノールで拭って皮脂を除去し、該部位に、フィンチャンバーのアルミ板に各試料をそれぞれ0.2g宛塗布したものを貼付した。24時間後にフィンチャンバーを除去し、皮膚刺激の程度をつぎに述べる方法並びに基準により判定した。
[判定]
パッチ除去後1時間後、24時間後及び48時間後に、貼付部位の紅斑及び浮腫の状況を、以下の「ドレイズ法による皮膚刺激性判定基準」に基づき目視判定し、被験者5名の平均値を求めた。
(紅斑)
スコア 皮膚の状態
0 : 紅斑なし
1 : 極く軽度の紅斑
2 : 明らかな紅斑
3 : 中程度から強い紅斑
4 : 深紅色の強い紅斑に軽い痂皮形成
(浮腫)
スコア 皮膚の状態
0 : 浮腫なし
1 : 極く軽度の浮腫
2 : 明らかな浮腫(周囲と明らかに区別可能)
3 : 中程度の浮腫(1mm以上の盛り上がり)
4 : 強い浮腫(さらに周囲にも広がり)
【0068】
[結果]
結果を表3に示す。
【表3】
Figure 0004495925
【0069】
表3の結果から明らかな通り、ヒッポファエ属植物の抽出物は皮膚に対する刺激が殆どなく、生体安全性に極めてすぐれている。
【0070】
試験例4.パネルテスト
本発明のコラーゲン及びエラスチン産生促進剤を含む老化防止化粧料について、パネルテストにより皮膚に対する効果を調べた。
[試料]
(1)処方例1のクリーム (本発明例)
(2)処方例2のクリーム (本発明例)
(3)処方例1に於いて、実施例1の抽出物溶液の代わりに精製水を用いて得られたクリーム(対照)
【0071】
[試験方法]
無作為に抽出した年齢18〜50歳の女性40名を被験者として20名ずつ2つのグループに分け、一方のグループに処方例1のクリームと対照のクリームを、又他方のグループに処方例2のクリームと対照のクリームを割り振り、それぞれ左右の頬部に、本発明例又は対照のクリームを1日2回(朝、晩)、1ヵ月間塗布してもらった後、小じわ及び肌のはり、艶に対する改善効果を、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0072】
[評価基準]
A:明らかに改善された
B:かなり改善された
C:僅かに改善された
D:変わらない
E:かえって悪くなった
【0073】
[結果]
結果を表4に示す。なお、表4のA〜Eの各評価欄の数字は、被験者20名中当該評価を行った被験者の割合(%)を示す。
【0074】
【表4】
Figure 0004495925
【0075】
表4の結果から、本発明のヒッポファエ属植物抽出物からなるコラーゲン及びエラスチン産生促進剤を配合した化粧料が、小ジワや肌のハリ、艶を顕著に改善し、皮膚の老化防止に有効であることが明らかである。
【発明の効果】
本発明のグミ科ヒッポファエ属植物の抽出物は、皮膚に適用したとき、真皮マトッリクス成分のコラーゲン及びエラスチンの双方に対して、その産生を顕著に促進する作用を有し、しかも皮膚刺激性が少ないなど生体安全性にもすぐれ、皮膚の老化防止や肌荒れの改善等を目的としたコラーゲン及びエラスチン産生促進剤として用いて有用である。
又、このグミ科ヒッポファエ属植物抽出物からなるコラーゲン及びエラスチン産生促進剤を配合した本発明の化粧料は、皮膚の老化や肌荒れを防止し、皮膚を若々しく健全でハリのある状態に保持或いは改善する効果を有する。

Claims (3)

  1. グミ科ヒッポファエ(Hippophae)属植物の果実の乾燥物から水性溶媒を用いて抽出される抽出物を有効成分とするコラーゲン及びエラスチン産生促進剤。
  2. ヒッポファエ属ラムノイデス(Hippophae rhamnoides L.)の抽出物を有効成分とする請求項1に記載のコラーゲン及びエラスチン産生促進剤。
  3. 請求項1のコラーゲン及びエラスチン産生促進剤を含有する老化防止化粧料
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