JP4493196B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリーからの電力によって動作するデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、CPUやメモリを内蔵、すなわち情報処理機能や情報記憶機能を内部に有し、バッテリー残量等を算出することが可能なバッテリー(以下、インフォバッテリーと称する)が用いられ始めている。バッテリーの残量計算は、バッテリーの消費電力を逐次カウントすることによって行われる。このインフォバッテリーをデジタルカメラ(電子カメラ)に用いた場合、撮影可能時間等をきめ細かく把握することが可能となる。
【0003】
しかしながら、通常インフォバッテリーは専用化されており、交換用に二つのインフォバッテリーを用意したり、専用のバッテリーチャージャーを用意したりする必要がある。そのため、経済性や可搬性等の観点からユーザーに大きな負担となる。
【0004】
そこで、インフォバッテリーの他に、通常のバッテリー(アルカリ電池、Ni−MH電池、Ni−Cd電池等)にも対応可能であれば、上述したようなユーザーの負担を軽減することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インフォバッテリーは内蔵したCPUによってバッテリーの残量計算を行うことが可能であるのに対し、通常のバッテリーはそのような機能を備えていない。したがって、インフォバッテリー及び通常バッテリーの両者を単に使用可能としただけでは、バッテリー残量の把握を適切に行うことが困難であり、使い勝手に優れたデジタルカメラを構成することはできない。
【0006】
本発明は、このような観点からなされたものであり、装填されるバッテリーに応じてバッテリー残量を適切に把握することが可能な使い勝手に優れたデジタルカメラを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデジタルカメラは、バッテリーからの電力によって動作するデジタルカメラであって、バッテリー残量に関する情報を記憶する情報記憶手段及び情報通信用の端子を有する第1のバッテリーのバッテリーチェックを行うための第1のバッテリーチェック手段と、情報記憶手段を有さない第2のバッテリーのバッテリーチェックを行うための第2のバッテリーチェック手段と、上記第1のバッテリー及び第2のバッテリーのいずれが装填されているかを検出する検出手段と、上記検出手段の検出結果より、上記第1のバッテリーが装填された場合は、上記情報通信用の端子を介してバッテリー残量に関する情報を取得し、バッテリー残量に応じた段階的な残量表示及びこのバッテリー残量に関する情報に基づいてバッテリー残量を数値として表示し、上記第2のバッテリーが装填された場合は、バッテリーチェックを行ってバッテリー残量に応じた段階的な残量表示を行う表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
上記表示手段は、上記第1のバッテリーが装填された場合に、バッテリー残量に応じた段階的な残量表示及びバッテリー残量の数値表示を行った後、バッテリー残量の数値表示を消し、バッテリー残量に応じた段階的な残量表示のみを行うことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0012】
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの主要部の構成例を示したブロック図である。
【0013】
本デジタルカメラは、デジタルカメラ本体1に電力を供給する電源として、バッテリー残量に関する情報を算出可能なインフォバッテリー2、或いはそのような機能を備えていない通常バッテリー3のいずれかを装填可能であり、装填されたバッテリーからの電力によってカメラ動作を行うようになっている。
【0014】
デジタルカメラ本体1の撮像部の基本的な構成は通常のデジタルカメラと同様であり、撮影レンズ系11、絞り12、CCD等の光電変換素子からなる撮像素子13等から構成され、撮像素子13によって光電変換された信号は、A/D変換回路等からなるデジタルプロセス回路14に入力し、デジタル変換等の処理が施された画像信号が得られるようになっている。撮影レンズ系11はレンズ駆動部15及びズーム駆動部16によって駆動され、絞り12は絞り制御部17によって制御される。
【0015】
システムコントローラ18は、デジタルカメラの各部を制御する機能を有する他、インフォバッテリー2と通常バッテリー3のいずれが装填されているかを検出する機能、インフォバッテリー2又は通常バッテリー3に対するバッテリーチェックを選択する機能、バッテリーチェック結果の表示形態を選択する機能、インフォバッテリー2での演算処理によって得られたバッテリー残量に関する情報に基づいてバッテリーチェックを行う機能、バッテリーの実際の電圧検出結果に基づいてバッテリーチェックを行う機能、等の各種処理機能を有している。
【0016】
表示手段としては、主として撮影画像を表示するための液晶モニタ19と、バッテリー残量に関する表示等のカメラに関する各種情報を表示するコンパネLCD20を備えている。コンパネ(コントロールパネル)LCD20には、バッテリー残量に関する表示を行う際に、装填されているバッテリーに応じて、インフォバッテリー2用或いは通常バッテリー3用のいずれかの表示が選択的に行われるようになっている。
【0017】
装填されているバッテリーの電圧を検出する手段としては、A/D変換器21、電圧検出器22及び23を備えており、これらによって取得された電圧情報がシステムコントローラ18に送られるようになっている。A/D変換器21は、装填されているバッテリーの電圧をA/D変換してデジタル情報として取得するためのもの、電圧検出器22は、カメラ動作をロック状態(カメラ動作を禁止する状態)にするロック電圧を検出するためのもの、電圧検出器23は、ロック電圧よりも若干高い所定電圧を検出するためのものである。
【0018】
また、本デジタルカメラは、ストロボ部24、オートフォーカス動作に用いる測距部25、バッテリー電圧を検出する際にダミーの負荷として用いるダミーロード部26を備えている。
【0019】
バッテリーとの電気的な接続は、端子27〜30によって行われる。端子27はグランド端子、端子28は電圧検出用の端子であり、端子29及び30はインフォバッテリー2が接続された場合にバッテリー残量等に関する情報の送受信を行う通信用の端子である。
【0020】
インフォバッテリー2は、すでに述べたように、CPUやメモリを内蔵して情報処理機能や情報記憶機能を備えた充電式のバッテリーであり、バッテリー本体41、電流・電圧検出部42、CPU43、EEPROM44を内蔵したバッテリーパックによって構成されている。また、デジタルカメラ本体1との電気的な接続は、グランド端子45、電圧検出用の端子46、通信用の端子47及び48によって行われる。
【0021】
電流・電圧検出部42は、消費された電力量を検出するものであり、その検出結果はCPU43に送られる。CPU43は、電流・電圧検出部42からの電力消費情報に基づいてバッテリー残量を算出し、その算出結果をEEPROM44に書き込む機能を有している。また、CPU43は、通信用の端子47及び48を介してデジタルカメラ本体1との間で情報の送受を行う機能も有している。
【0022】
通常バッテリーは、インフォバッテリー2のようにCPUやメモリを内蔵していない通常のバッテリーであり、バッテリー本体51、グランド端子52及び電圧検出用の端子53を備えている。
【0023】
(表示形態)
図2は、コンパネLCD20における表示パターンの一部を示したものである。実際にはコンパネLCD20には他の表示パターン部分も設けられているが、図では、本発明に関連する表示部分として、コンパネLCD20の右下の部分のみを示している。バッテリー残量に関する表示は、バッテリーマーク部20a、数字パターン部20b及びパーセントマーク部20cを用いて行われる。
【0024】
図3は、デジタルカメラに通常バッテリーを装填した場合のコンパネLCD20上の表示例を示したものである。
【0025】
通常バッテリーを装填した場合には、バッテリーマーク部20aにバッテリー残量に応じて3段階の残量表示が行われ、数字パターン部20bには撮影可能な残枚数(残コマ数)が表示される。なお、本デジタルカメラはACアダプタを介してAC電源を接続することも可能であるが、この場合にはバッテリー残量に関する表示は行われない。
【0026】
バッテリー残量が十分にある場合には、図3(a)に示すような表示(OK表示)がコンパネLCD20上に行われる。すなわち、パワーオンの後10秒間、バッテリー残量が十分であることを示すために、バッテリーマーク部20aが全表示される。また、数字パターン部20bには残コマ数が表示される。10秒経過した後は、バッテリーマーク部20aの表示が消え、数字パターン部20bには残コマ数がそのまま表示され続ける。
【0027】
バッテリー残量が一定量以下になった場合には、図3(b)に示すような表示(警告表示)がコンパネLCD20上に行われる。すなわち、パワーオンの後、バッテリー残量が残り少ないことを警告するために、バッテリーマーク部20aの一部が欠けたパターンが点滅表示(例えば2Hzで点滅する)される。数字パターン部20bには残コマ数が表示される。これらの表示は、パワーオン後に一定時間経過した後も表示され続ける。
【0028】
バッテリー残量がさらに低下して、カメラ動作ができないレベル以下、すなわちロック状態になった場合には、図3(c)に示すような表示(NG表示)がコンパネLCD20上に行われる。すなわち、パワーオンの後10秒間、バッテリーマーク部20aの一部が欠けたパターンが表示されるとともに、数字パターン部20bには残コマ数が表示される。10秒経過した後は、バッテリーマーク部20a以外の表示は全て消され、カメラはディープパワーオフ状態となる。
【0029】
図4は、デジタルカメラにインフォバッテリーを装填した場合のコンパネLCD20上の表示例を示したものである。
【0030】
インフォバッテリーを装填した場合には、バッテリーマーク部20aには通常バッテリーを装填した場合と同様、バッテリー残量に応じて3段階の残量表示が行われるが、数字パターン部20bにはバッテリー残量が一定期間パーセント表示(0〜100%、本例では1%きざみとする)される。すなわち、インフォバッテリーを装填した場合には、通常バッテリーを装填した場合よりも、残量表示が多段階で行われることになる。
【0031】
バッテリー残量が十分にある場合(本例では、バッテリー残量が30%以上100%以下の場合)には、図4(a)に示すような表示(OK表示)がコンパネLCD20上に行われる。すなわち、バッテリー残量が十分であることを示すために、パワーオンの後3秒間は、バッテリーマーク部20aが全表示されるとともに、数字パターン部20bにはバッテリー残量がパーセント表示される(図では、100%、40%、30%の3通りについて示している)。3秒経過した後、バッテリーマーク部20aの表示はそのまま表示され続けるが、数字パターン部20bのパーセント表示は消え、代わりに残コマ数が表示される。パワーオン後10秒経過した後は、バッテリーマーク部20aの表示が消え、数字パターン部20bには残コマ数がそのまま表示され続ける。
【0032】
バッテリー残量が一定量以下になった場合(本例では、バッテリー残量が30%よりも少なく、カメラ動作不能なレベルよりも多い場合)には、図4(b)に示すような表示(警告表示)がコンパネLCD20上に行われる。すなわち、バッテリー残量が残り少ないことを警告するために、パワーオンの後3秒間は、バッテリーマーク部20aの一部が欠けたパターンが点滅表示(例えば2Hzで点滅する)されるとともに、数字パターン部20bにはバッテリー残量がパーセント表示される(図では、29%、1%の2通りについて示している)。3秒経過した後、バッテリーマーク部20aはそのまま点滅表示され続けるが、数字パターン部20bのパーセント表示は消え、代わりに残コマ数が表示される。これらの表示は、その後も表示され続ける。
【0033】
バッテリー残量がさらに低下して、カメラ動作ができないレベル以下、すなわちロック状態になった場合には、図4(c)に示すような表示(NG表示)がコンパネLCD20上に行われる。すなわち、パワーオンの後10秒間、バッテリーマーク部20aの一部が欠けたパターンが表示されるとともに、数字パターン部20bの表示は0%となる。10秒経過した後は、バッテリーマーク部20a以外の表示は全て消され、カメラはディープパワーオフ状態となる。
【0034】
(動作)
以下、本実施形態の動作について、図5〜図9に示したフローチャートを参照して説明する。
【0035】
図5は、パワーオンの後、デジタルカメラにインフォバッテリーと通常バッテリーのいずれが装填されているかを判断するための処理を示したフローチャートである。すなわち、電源スイッチをオンさせた場合やバッテリーが装填されている状態でAC電源を外した場合等、パワーオンリセットが行われた後の処理を示したフローチャートである。
【0036】
この処理では、通信処理を行った結果、一定時間経過するまでに受信が完了したか否かを判断し(S11、S12、S13)、受信が完了した場合にはインフォバッテリーフラグをオンさせ(S14)、受信が完了しない場合にはインフォバッテリーフラグをオフさせる(S15)。
【0037】
すなわち、デジタルカメラにインフォバッテリーが装填されている場合には、それぞれの通信用の端子29及び30と端子47及び48とが接続されて通信が可能となり、それによってインフォバッテリーが装填されているとの判断がなされる。一方、デジタルカメラに通常バッテリーが装填されている場合には、通信を行うことができないので、インフォバッテリーではなく通常バッテリーが装填されているとの判断がなされる。
【0038】
図6は、インフォバッテリーフラグのオン/オフに応じて、インフォバッテリー用のバッテリーチェック或いは通常バッテリー用のバッテリーチェックのいずれかを選択する処理を示したフローチャートである。
【0039】
すなわち、インフォバッテリーフラグのオン/オフを判断し(S21)、インフォバッテリーフラグがオンの場合には、インフォバッテリー用のバッテリーチェックが行われ、コンパネLCD20上にはインフォバッテリー用の残量表示がなされ(S22)、インフォバッテリーフラグがオフの場合には、通常バッテリー用のバッテリーチェックが行われ、コンパネLCD20上には通常バッテリー用の残量表示がなされる(S23)。
【0040】
このように、デジタルカメラにインフォバッテリーが装填されている場合には、インフォバッテリー用のバッテリーチェック及びインフォバッテリー用の残量表示を行い、通常バッテリーが装填されている場合には、通常バッテリー用のバッテリーチェック及び通常バッテリー用の残量表示を行うことにより、装填されたバッテリーに応じてバッテリー残量を適切に把握することができ、デジタルカメラの使い勝手を向上させることができる。
【0041】
図7は、図6に示した処理によって通常バッテリー用のバッテリーチェックが選択された場合の動作例を示したフローチャートである。
【0042】
まず、A/D変換器21、電圧検出器22等により、バッテリー電圧の検出を行う。具体的には、カメラが負荷状態になっているとき、すなわちデジタルプロセス回路14、レンズ駆動部15、液晶モニタ19或いはダミーロード部26等の負荷がオン状態(動作状態)になっているときのバッテリー電圧を検出する(S31)。
【0043】
電圧検出器22によってバッテリー電圧がロック電圧以下であることが検出された場合には、カメラがロック状態になるとともに、コンパネLCD20上にロック電圧である旨の表示、例えば図3(c)に対応するようなNG表示が行われる(S32、S33)。
【0044】
A/D変換器21からの電圧情報に基づき、バッテリー電圧が警告電圧範囲であると判断された場合には(S34)、コンパネLCD20上に警告電圧範囲である旨の表示、例えば図3(b)に対応するような警告表示が行われる(S34、S35)。
【0045】
A/D変換器21からの電圧情報に基づき、バッテリー電圧が警告電圧以上であると判断された場合には、コンパネLCD20上にバッテリー残量が十分である旨の表示、例えば図3(a)に対応するようなOK表示が行われる(S36)。
【0046】
図8は、図6に示した処理によってインフォバッテリー用のバッテリーチェックが選択された場合の第1の動作例を示したフローチャートである。
【0047】
デジタルカメラ本体1にインフォバッテリー2が装填されている場合には、それぞれの通信用の端子29及び30と端子47及び48とが接続され、通信によって情報の送受が行われる。
【0048】
まず、装填されているインフォバッテリーの種類を判別するために、デジタルカメラ本体1からインフォバッテリー2に対して送信要求がなされ、それに対する回答をインフォバッテリー2から受信する(S41、S42)。続いて、デジタルカメラ本体1からインフォバッテリー2に対して、ロック電圧に関する情報を送信する(S43)。
【0049】
インフォバッテリーのバッテリー残量を把握するために、デジタルカメラ本体1からインフォバッテリー2に対して送信要求がなされ、それに対する回答をインフォバッテリー2から受信する(S44、S45)。すなわち、インフォバッテリー2では、消費された電力量を電流・電圧検出部42によって検出し、その検出結果に基づいてCPU43でバッテリー残量を算出し、その算出結果を逐次EEPROM44に書き込んでいることから、通信によってデジタルカメラ本体1はバッテリー残量に関する情報を取得することができる。
【0050】
バッテリー残量をパーセント表示する場合、ロック電圧以下になるとカメラ動作が停止することから、バッテリー自体の残量がゼロとなった状態を基準(0%)とするよりも、ロック電圧時を基準(0%)とした方が、ユーザーにとってはわかりやすいと考えられる。このような観点から、バッテリー残量は以下のようにして算出される。
【0051】
バッテリー自体の残量がゼロとなった状態を基準とした残電力量を総残電力量と呼ぶことにし、その時点におけるバッテリーの総残電力量をPa、バッテリーのフル充電時における総残電力量をPfull、ロック電圧時におけるバッテリー総残電力量をPlockとする。この場合、ロック電圧時を基準とした(すなわち、実際に使用可能な)その時点におけるバッテリーの残電力量P1は(Pa−Plock)となり、ロック電圧時を基準としたフル充電時におけるバッテリーの残電力量P2は(Pfull−Plock)となる。したがって、ロック電圧時を基準とした実際に使用可能な残量をパーセントで表すと、(P1/P2)×100(%)となる。
【0052】
インフォバッテリー2では、上述した(P1/P2)を算出し、その算出結果をデジタルカメラ本体1に送信することになる。なお、残電力量はバッテリーの周囲温度によって変動するため、温度条件を加味して残量の算出を行うようにしてもよい。また、インフォバッテリー2側ではなく、デジタルカメラ本体1側で残量の算出を行うようにしてもよい。
【0053】
デジタルカメラ本体1では、A/D変換器21及び電圧検出器22によってバッテリー電圧の検出を行い(S46)、検出された電圧が警告電圧範囲(残電力量のパーセント表記に換算して30%未満の範囲)であるか否かを判断する(S47)。警告電圧範囲である場合には、インフォバッテリー2で算出された値(演算値)が30%未満であるか否かが判断される(S48)。
【0054】
S47のステップにおいて検出された電圧が警告電圧範囲でないと判断された場合、或いはS48のステップにおいてインフォバッテリー2で算出された演算値が30%未満であると判断された場合には、演算値がそのままコンパネLCD20上にパーセント表示される(S49)。
【0055】
S48のステップにおいてインフォバッテリー2で算出された演算値が30%未満でない、すなわち30%以上であると判断された場合には、コンパネLCD20上には演算値ではなく「29%」を表示する(S50)。すなわち、検出された電圧が警告電圧範囲すなわち30%未満である場合には、例えば図4に示したコンパネLCD20上のバッテリーマーク部20aが警告表示状態となるが、その場合にコンパネLCD20上の数字パターン部20bに30%以上のパーセント表示がなされていると、両者間で表示上のミスマッチが生じてしまい、ユーザーが混乱を招くこととなる。このような事態を防止するため、コンパネLCD20上には演算値ではなく「29%」を表示し、ミスマッチが生じないようにしている。
【0056】
さらに、S48のステップにおいてインフォバッテリー2で算出された演算値が30%未満でないと判断された場合には、デジタルカメラ本体1からインフォバッテリー2に対して演算値修正の要求がなされる(S51)。すなわち、検出値に対して演算値に誤差があることから、以後は演算値に係数を乗じて修正した値をデジタルカメラ本体1に送信させるようにする。例えば、検出値が25%で演算値が35%であるとすると、以後インフォバッテリー2からは、演算値×(25/35)を修正値としてデジタルカメラ本体1に送信する。なお、再充電がなされた場合には係数はリセットされる。
【0057】
さらに、デジタルカメラ本体1では、電圧検出器22によって検出されたバッテリー電圧がロック電圧以下であるか否かを判断し(S52)、ロック電圧以下である場合には、コンパネLCD20上に「0%」を表示する(S53)。これも先に述べた警告表示の場合と同様、検出された電圧がロック電圧以下であるにもかかわらず演算値が0%よりも大きい(例えば10%)と、両者間で表示上のミスマッチが生じてしまい、ユーザーが混乱を招くことになるためである。なお、電圧検出器22によって検出する代わりに、電圧検出器23によってロック電圧よりも若干高い電圧を検出し、そのような電圧が検出されたときに同様の処理を行うようにしてもよい。
【0058】
図9は、図6に示した処理によってインフォバッテリー用のバッテリーチェックが選択された場合の第2の動作例を示したフローチャートである。
【0059】
S61〜S66のステップについては、図8に示した第1の動作例におけるS41〜S46のステップと同様であるため、説明は省略する。
【0060】
本動作例では、S66のステップの後、演算によって得られたバッテリー残量に基づき、それに対応するバッテリー電圧を演算する(S67)。その結果、演算値がS66のステップで得られた検出値よりも小さい場合には、その演算値に対応するバッテリー残量値がコンパネLCD20上にパーセント表示される(S69)。演算値がS66のステップで得られた検出値以上の場合には、演算値の代わりに、検出値に対応するバッテリー残量値がコンパネLCD20上にパーセント表示される(S70)。
【0061】
以後のS71〜S73の基本的な動作については、第1の動作例におけるS51〜S53のステップと同様であるため、説明は省略する。
【0062】
以上のように、図8及び図9に示した動作例によれば、演算値(バッテリー電圧或いはバッテリー残量に対応する演算値)が検出値(バッテリー電圧或いはバッテリー残量に対応する検出値)と異なり、それによって表示上の矛盾が生じてしまうような場合には表示を修正するようにしたので、使用者の無用な混乱を防止することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0063】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、装填されるバッテリーに応じてバッテリーチェックや残量表示を切り替えるようにしたので、装填されたバッテリーに応じてバッテリー残量を適切に把握することができ、デジタルカメラの使い勝手を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、その主要部の構成例を示したブロック図。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、コンパネLCDの表示パターンの一部を示した図。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、コンパネLCD上における表示形態の一例を示した図。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、コンパネLCD上における表示形態の他の例を示した図。
【図5】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、その動作例を示したフローチャート。
【図6】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、その動作例を示したフローチャート。
【図7】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、その動作例を示したフローチャート。
【図8】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、その動作例を示したフローチャート。
【図9】本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて、その動作例を示したフローチャート。
【符号の説明】
1…デジタルカメラ本体
2…インフォバッテリー
3…通常バッテリー
11…撮影レンズ系
12…絞り
13…撮像素子
14…デジタルプロセス回路
15…レンズ駆動部
16…ズーム駆動部
17…絞り制御部
18…システムコントローラ
19…液晶モニタ
20…コンパネLCD
21…A/D変換器
22、23…電圧検出器
24…ストロボ部
25…測距部
26…ダミーロード部
27、28、29、30…端子
41…バッテリー本体
42…電流・電圧検出部
43…CPU
44…EEPROM
45、46、47、48…端子
51…バッテリー本体
52、53…端子

Claims (2)

  1. バッテリーからの電力によって動作するデジタルカメラであって、
    バッテリー残量に関する情報を記憶する情報記憶手段及び情報通信用の端子を有する第1のバッテリーのバッテリーチェックを行うための第1のバッテリーチェック手段と、
    情報記憶手段を有さない第2のバッテリーのバッテリーチェックを行うための第2のバッテリーチェック手段と、
    上記第1のバッテリー及び第2のバッテリーのいずれが装填されているかを検出する検出手段と、
    上記検出手段の検出結果より、上記第1のバッテリーが装填された場合は、上記情報通信用の端子を介してバッテリー残量に関する情報を取得し、バッテリー残量に応じた段階的な残量表示及びこのバッテリー残量に関する情報に基づいてバッテリー残量を数値として表示し、上記第2のバッテリーが装填された場合は、バッテリーチェックを行ってバッテリー残量に応じた段階的な残量表示を行う表示手段と、
    を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 上記表示手段は、上記第1のバッテリーが装填された場合に、バッテリー残量に応じた段階的な残量表示及びバッテリー残量の数値表示を行った後、バッテリー残量の数値表示を消し、バッテリー残量に応じた段階的な残量表示のみを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
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