JP4493049B2 - 情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、情報記録媒体、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、情報記録媒体、並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えばDVD等の情報記録媒体、例えばDVDレコーダ等の情報記録装置及び方法、例えばDVDプレーヤ等の情報再生装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報記録装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
例えば、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、DVD−ROM等の情報記録媒体の開発が進められている。更には、情報記録媒体の記録容量を増大させるべく、同一基板上に複数の記録層が積層、または貼り合わされてなる多層型若しくはデュアルレイヤー型の光ディスク等の情報記録媒体も開発されている。
一方で、例えばDVD−R等の記録可能型の情報記録媒体では、記録されたデータの構造を示す管理データが、リードインエリア内に設けられているR-Physical format information zoneに記録される。このような記録可能型の情報記録媒体を認識することができる情報再生装置は、R-Physical format information zone内に記録される管理データを読み取ることで、情報記録媒体上のデータの構造を認識することができ、その結果データの再生が行われる。他方、このような記録可能型の情報記録媒体を認識することができない情報再生装置は、記録可能型の情報記録媒体に特有の構造であるR-Physical format Information zoneを認識することができない。この場合、例えばDVD−ROM等の再生専用型の情報記録媒体と共通の構造であって且つR-Physical format Information zoneに類似した構造を有するControl data zone内に記録されている管理データを読み取ることで、情報記録媒体上のデータ構造を認識することができ、その結果データの再生が行われる。Control data zoneには、情報記録媒体内におけるデータを記録可能な最終領域のアドレス(即ち、リードアウトエリアの直前のアドレス)を示す管理データが、例えばエンボスピット等を用いて予め記録されている。
特開2000−311346号公報 特開2001−23237号公報
このような情報記録媒体では、記録されるデータのサイズに応じて、情報記録媒体内の記録領域を細かく区切ることで構成されるボーダーエリアの単位でデータを記録することができる。具体的には、記録されるデータのサイズが、情報記録媒体の記録容量よりも小さければ、該データのサイズに応じたサイズを有するボーダーエリアに該データを記録し、その後、新たにデータを追記する場合には、そのボーダーエリアに続く新たなボーダーエリアにデータが追記される。これにより、情報記録媒体の記録容量を有効に利用することができる。この場合、情報記録媒体内の記録領域を区切ることで構成されるボーダーエリアのデータ構造を示す管理データは、R-Physical format information zoneに記録される。
しかしながら、R-Physical format information zoneを認識することができない情報再生装置は、情報記録媒体内の記録領域を細かく区切ることで構成されるボーダーエリアのデータ構造を示す管理データを読み取ることができない。また、Control data zoneには、ボーダーエリアの単位でデータを記録する以前の情報記録媒体上のデータ構造を示す管理データが予め記録されているにすぎない。このため、R-Physical format information zoneを認識することができない情報記録再生装置は、情報記録媒体内の記録領域を細かく区切ることで構成される複数のボーダーエリアを正しく認識することができないため、データを再生することができないという技術的な問題点を有している。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えばボーダーエリアの単位でデータが記録される場合であっても好適な再生動作を可能とならしめる情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、情報記録媒体、並びにコンピュータをこのような情報記録装置や情報再生装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(情報記録装置)
本発明の情報記録装置は上記課題を解決するために、記録情報が記録される単位であるボーダーエリア毎に、前記記録情報を情報記録媒体に記録する第1記録手段と、前記記録情報が記録されることで形成される複数のボーダーエリアのうちの最初のボーダーエリアに、前記情報記録媒体に記録された前記記録情報を再生する情報再生装置により実行され且つ前記情報再生装置に前記複数のボーダーエリアの夫々を認識させるブートプログラムを記録する第2記録手段とを備える。
本発明の情報記録装置によれば、第1記録手段の動作により、ボーダーエリアの単位で、ボーダーエリア毎に記録情報が記録される。ボーダーエリアは、記録情報を記録する際の記録の単位であって、関連性を有する又は有さないひとまとまりの記録情報を一のボーダーエリアに記録した後に新たなひとまとまりの記録情報を追記する必要がある場合には、該新たなひとまとまりの記録情報が他のボーダーエリアに記録される。即ち、ボーダーエリアは、情報記録媒体上における記録領域を細分化した単位でもあると言える。各ボーダーエリアは、リードインエリアやリードアウトエリアに類似する構成(具体的には、後述のボーダーインエリアやボーダーアウトエリア等)を有している。そして、各ボーダーエリアの構造を示す管理データは、例えば情報記録媒体上のリードインエリア内に設けられるR-Physical format information zone等に記録される。係る構成を有しているがゆえに、情報再生装置は、例えばR-Physical format information zone等を認識することができれば、ファイナライズ処理がされていなくとも(即ち、リードインエリアやリードアウトエリアに必要な情報が記録されていなくとも)、ボーダーエリアに記録された記録情報を好適に再生することができる。
本発明では特に、第2記録手段の動作により、情報再生装置により、例えば該情報再生装置の例えば初期動作時に実行されるブートプログラムが、複数のボーダーエリアのうちの最初のボーダーエリアに更に記録される。ここに、「最初のボーダーエリア」とは、当該情報記録装置の記録動作により、最初に形成されるボーダーエリアを示しており、具体的には、例えば円盤形状を有する情報記録媒体であれば、例えば最内周側に形成されるボーダーエリアを示している。ブートプログラムは、情報再生装置により実行されることで、該情報再生装置に複数のボーダーエリアの夫々を認識させることができる。尚、ブートプログラムが情報再生装置により実行されることで、ブートプログラム自身が情報再生装置にボーダーエリアを認識させるように直接的に動作してもよい。或いは、ブートプログラムの実行により何らかのプログラム等が情報再生装置上で実行されるないしは何らかのドライバ等が情報再生装置にアタッチされることで、ブートプログラムが情報再生装置にボーダーエリアを認識させるように間接的に動作してもよい。
これにより、例えばR-Physical format information zone等を認識することができない情報再生装置であっても、ブートプログラムを実行すれば、情報記録媒体上の複数のボーダーエリアを認識することができ、その結果、該複数のボーダーエリアに記録された記録情報を好適に再生することができる。つまり、本発明に係る情報記録装置によれば、ボーダーエリアの単位でデータが記録される場合であっても好適な再生動作を実現することができるように記録情報を記録することができる。
本発明の情報記録装置の一の態様は、前記ブートプログラムは、再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を前記情報再生装置が認識することができるか否かを判定する。
この態様によれば、ブートプログラムが情報再生装置により実行されることで、該ブートプログラムは、例えばCD−ROMやDVD−ROM等の再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体(例えば、CD−RやDVD−R等の記録可能型の情報記録媒体)を当該情報再生装置が認識することができるか否かを判定する。言い換えれば、ブートプログラムは、情報再生装置が、例えばR-Physical format information zone等を認識することができるか否かを判定する。これにより、ブートプログラムの動作によって情報再生装置にボーダーエリアを認識させる必要があるか否かを判定することができる。
本発明の情報記録装置の他の態様は、前記認識可能でないと判定された場合に、前記ブートプログラムは、前記情報再生装置に前記複数のボーダーエリアの夫々を認識させる。
この態様によれば、情報再生装置が再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を認識することができない場合に、選択的にブートプログラムの動作によって該情報再生装置にボーダーエリアを認識させることができる。他方、情報再生装置が再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を認識することができる場合には、例えばR-Physical format information zone等に記録されるボーダーエリアの構造を示す管理データを読み取ることで、該情報再生装置は、ブートプログラムの動作によらずにボーダーエリアを認識することができる。これにより、必要な場合に、ブートプログラムの動作によって情報再生装置にボーダーエリアを認識させれば足りるため、効率的な再生動作を実現することができる。
本発明の情報記録装置の他の態様は、前記第2記録手段は、前記最初のボーダーエリアの端部から所定アドレス離れた位置(例えば、所定の第1アドレスだけ離れた位置)に前記ブートプログラムを記録する。
この態様によれば、最初のボーダーエリアの端部(例えば、始端部や終端部等)とブートプログラムが記録される記録領域との位置関係が固定される。従って、情報再生装置は、ブートプログラムを読み取る際にアクセスする記録領域から所定アドレスだけシフトした位置にアクセスすれば、最初のボーダーエリアの端部に比較的容易にアクセスすることができる。その結果、情報再生装置は、例えば該端部に記録される後述の位置情報等を参照して、複数のボーダーエリアを認識することができる。
本発明の情報記録装置の他の態様は、前記複数のボーダーエリアの夫々は、前記記録情報が記録されるデータエリア、並びに該データエリアに記録される前記記録情報を管理するための管理情報が前記記録情報として記録されるボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアを含んでおり、前記第2記録手段は、前記最初のボーダーエリアにおける前記データエリア内であって且つ前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアから所定アドレス離れた位置(例えば、所定の第2アドレスだけ離れた位置)に、前記ブートプログラムを記録する。
この態様によれば、ボーダーエリアは、実際に映像情報や音声情報等のコンテンツ情報が記録情報として記録されるデータエリアと、該データエリアに記録された記録情報を管理するための管理情報が記録情報として記録されるボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアとに細分化される。ボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアは、例えばデータエリアの両端に隣接するように形成される。そして、最初のボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリアとブートプログラムが記録される記録領域との位置関係が固定される。従って、情報再生装置は、ブートプログラムを読み取る際にアクセスする記録領域から所定アドレスだけシフトした位置にアクセスすれば、最初のボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリアに比較的容易にアクセスすることができる。その結果、情報再生装置は、例えば該ボーダーアウトエリアに記録される後述の位置情報等を参照して、複数のボーダーエリアを認識することができる。
本発明の情報記録装置の他の態様は、前記第1記録手段は、前記複数のボーダーエリアの夫々に、次のボーダーエリアの位置を示す位置情報を前記記録情報として更に記録し、前記ブートプログラムは、前記情報再生装置に、前記最初のボーダーエリア内の前記位置情報が記録されている記録領域にアクセスさせる。
この態様によれば、各ボーダーエリアには位置情報が更に記録される。位置情報は、該位置情報が記録されるボーダーエリアの次に位置するボーダーエリアの位置を示す。即ち、位置情報は、複数のボーダーエリアの構造をチェイン構造で示す。そして、情報再生装置がブートプログラムを実行すれば、該情報再生装置は、最初のボーダーエリアに記録される位置情報を読み取ることができる。その後、該位置情報が示す次に位置するボーダーエリアを認識し、該認識した次のボーダーエリアの更に次に位置するボーダーエリア等を認識することができる。その結果、情報再生装置は、複数のボーダーエリアを好適に認識することができる。
本発明の情報記録装置の他の態様は、前記複数のボーダーエリアの夫々は、前記記録情報が記録されるデータエリア、並びに該データエリアに記録される前記記録情報を管理するための管理情報が前記記録情報として記録されるボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアを含んでおり、前記第1記録手段は、前記複数のボーダーエリアの夫々における前記ボーダーアウトエリアに、当該ボーダーエリアの次のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリア及び該次のボーダーエリアの更に次のボーダーエリアにおける前記ボーダーインエリアの少なくとも一方の位置を示す位置情報を前記記録情報として更に記録し、前記ブートプログラムは、前記情報再生装置に、前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアにアクセスさせる。
この態様によれば、各ボーダーエリアのボーダーアウトエリアには位置情報が更に記録される。位置情報は、(i)該位置情報が記録されるボーダーアウトエリアが属するボーダーエリアの次に位置するボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリアの位置、及び(ii)該位置情報が記録されるボーダーアウトエリアが属するボーダーエリアの次に位置するボーダーエリアの更に次に位置するボーダーエリアにおけるボーダーインエリアの位置の少なくとも一方の位置を示す。即ち、位置情報は、複数のボーダーエリアの構造をチェイン構造で示す。そして、情報再生装置がブートプログラムを実行すれば、該情報再生装置は、最初のボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリアに記録される位置情報を読み取ることができる。その後、該位置情報が示す次に位置するボーダーエリアを認識し、該認識した次のボーダーエリアの更に次に位置するボーダーエリア等を認識することができる。その結果、情報再生装置は、複数のボーダーエリアを好適に認識することができる。
本発明の情報記録装置の他の態様は、当該情報記録媒体は、前記記録情報が記録される第1記録層及び第2記録層を備え、前記第1記録手段は、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に跨る前記ボーダーエリアの単位で前記記録情報を記録し、前記第2記録手段は、前記第1記録層及び前記第2記録層の少なくとも一方に前記ブートプログラムを記録する。
この態様によれば、2層型の(即ち、デュアルレイヤー型の)或いは多層型の情報記録媒体であっても、上述した各種利益を享受することができる。
上述の如く第1記録層及び第2記録層に記録された情報記録媒体に記録情報を記録する情報記録装置の態様では、前記第1記録手段は、第1記録層の一部の記録領域と該一部の記録領域と相対向する位置にある前記第2記録層の一部の記録領域とを含む前記ボーダーエリアの単位で前記記録情報を記録するように構成してもよい。
このように構成すれば、第1記録層と第2記録層とに交互に概ね同サイズの記録情報が記録されることでボーダーエリアが形成される。従って、第1記録層に記録された記録情報のサイズと第2記録層に記録された記録情報のサイズとを概ね同一とすることができる。これにより、ファイナライズ処理に要する時間を短縮することができる。
本発明の情報記録装置の前記第2記録手段は、UDF(Universal Disk Format)ファイルシステムにおけるBoot Descriptorを利用して、前記ブートプログラムを前記情報記録媒体に記録する。
この態様によれば、UDFファイルシステムのフォーマットを用いて、比較的容易に、情報再生装置に実行させる(特に、初期動作時に実行させる)ブートプログラムを記録することができる。
(情報記録方法)
本発明の情報記録方法は上記課題を解決するために、記録情報が記録される単位であるボーダーエリア毎に、前記記録情報を情報記録媒体に記録する第1記録工程と、前記記録情報が記録されることで形成される複数のボーダーエリアのうちの最初のボーダーエリアに、前記情報記録媒体に記録された前記記録情報を再生する情報再生装置により実行され且つ前記情報再生装置に前記複数のボーダーエリアの夫々を認識させるブートプログラムを記録する第2記録工程とを備える。
本発明の情報記録方法によれば、上述した本発明の情報記録装置と同様の各種利益を享受することができる。
尚、上述した本発明の情報記録装置における各種態様に対応して、本発明の情報記録方法も各種態様を採ることが可能である。
(情報再生装置)
本発明の情報再生装置は上記課題を解決するために、上述した本発明の情報記録装置(但し、その各種態様を含む)により記録された前記記録情報を再生する情報再生装置であって、前記ブートプログラムを読み取る読取手段と、前記読みとられたブートプログラムを実行する実行手段と、前記ブートプログラムが実行された後に、前記複数のボーダーエリアの夫々を認識する認識手段と、前記認識手段により認識された前記複数のボーダーエリアの夫々に記録された前記記録情報を再生する再生手段とを備える。
本発明の情報再生装置によれば、読取手段の動作により、ブートプログラムが読み取られる。読み取られたブートプログラムは、実行手段の動作により実行される。実行されたブートプログラムは、当該情報再生装置に、情報記録媒体上に形成される複数のボーダーエリアの夫々を認識させるように動作する。その結果、認識手段は、複数のボーダーエリアの夫々を認識することができる。その後、認識された複数のボーダーエリアの夫々に記録された記録情報が、再生手段の動作により再生される。
これにより、上述したように、例えばR-Physical format information zone等を認識することができない情報再生装置であっても、ブートプログラムを実行すれば、情報記録媒体上の複数のボーダーエリアを認識することができ、その結果、該複数のボーダーエリアに記録された記録情報を好適に再生することができる。つまり、本発明に係る情報再生装置によれば、ボーダーエリアの単位でデータが記録される場合であっても好適な再生動作を実現することができる。
本発明の情報再生装置の一の態様は、前記ブートプログラムは、前記実行手段により実行されることで、再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を当該情報再生装置が認識することができるか否かを判定し、前記認識可能でないと判定された場合に、前記認識手段は、前記ブートプログラムの動作に基づいて、前記複数のボーダーエリアの夫々を認識する。
この態様によれば、ブートプログラムが実行されることで、当該情報再生装置が、再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を認識することができるか否かが判定される。情報再生装置が再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を認識することができない場合には、実行されたブートプログラムは、当該情報再生装置に、情報記録媒体上に形成される複数のボーダーエリアの夫々を認識させるように動作する。その結果、認識手段は、ブートプログラムの動作に基づき、ボーダーエリアを認識することができる。他方、情報再生装置が再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を認識することができる場合には、情報再生装置は、ブートプログラムの動作によらずにボーダーエリアを認識することができる。これにより、ブートプログラムの動作によって、不必要に情報再生装置にボーダーエリアを認識させる必要がなくなるため、効率的な再生動作を実現することができる。
本発明の情報再生装置の他の態様は、前記ブートプログラムは、前記最初のボーダーエリアの端部から所定アドレス離れた位置に記録されており、前記認識手段は、前記ブートプログラムが記録される記録領域から所定アドレス離れた位置(例えば、所定の第1アドレスだけ離れた位置)にアクセスすることで、前記最初のボーダーエリアを認識する。
この態様によれば、最初のボーダーエリアの端部(例えば、始端部や終端部等)とブートプログラムが記録される記録領域との位置関係は固定されている。従って、認識手段は、ブートプログラムの動作に基づいて、読取手段がブートプログラムを読み取る際にアクセスする記録領域から所定アドレスだけシフトした位置にアクセスすれば、最初のボーダーエリアの端部を比較的容易に認識することができる。その結果、認識手段は、ブートプログラムの動作に基づいて、例えば該端部に記録される後述の位置情報等を参照して、複数のボーダーエリアを認識することができる。
本発明の情報再生装置の他の態様は、前記複数のボーダーエリアの夫々は、前記記録情報が記録されるデータエリア、並びに該データエリアに記録される前記記録情報を管理するための管理情報が前記記録情報として記録されるボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアを含んでおり、前記ブートプログラムは、前記最初のボーダーエリアにおける前記データエリア内であって且つ前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアから所定アドレス離れた位置(例えば、所定の第2アドレスだけ離れた位置)に記録されており、前記認識手段は、前記ブートプログラムが記録される記録領域から所定アドレス離れた位置にアクセスすることで、前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアを認識する。
この態様によれば、ボーダーエリアは、実際に映像情報や音声情報等のコンテンツ情報が記録情報として記録されるデータエリアと、該データエリアに記録された記録情報を管理するための管理情報が記録情報として記録されるボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアとに細分化されている。そして、最初のボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリアとブートプログラムが記録される記録領域との位置関係は固定されている。従って、認識手段は、ブートプログラムの動作に基づき、読取手段がブートプログラムを読み取る際にアクセスする記録領域から所定アドレスだけシフトした位置にアクセスすれば、最初のボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリアを比較的容易に認識することができる。その結果、認識手段は、ブートプログラムの動作に基づき、例えば該ボーダーアウトエリアに記録される後述の位置情報等を参照して、複数のボーダーエリアを認識することができる。
本発明の情報再生装置の他の態様は、前記複数のボーダーエリアの夫々には、次のボーダーエリアの位置を示す位置情報が前記記録情報として更に記録されており、前記認識手段は、前記位置情報を参照することで、前記複数のボーダーエリアの夫々を認識する。
この態様によれば、各ボーダーエリアには位置情報が更に記録されている。従って、認識手段は、ブートプログラムの動作に基づき、最初のボーダーエリアに記録される位置情報を参照して、該位置情報が示す次に位置するボーダーエリアを認識することができる。その後も同様に、認識手段はブートプログラムの動作に基づき、該認識した次のボーダーエリアの更に次に位置するボーダーエリア等を認識することができる。その結果、認識手段は、複数のボーダーエリアを好適に認識することができる。
本発明の情報再生装置の他の態様は、当該情報記録媒体は、前記記録情報が記録される第1記録層及び第2記録層を備え、前記記録情報は、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に跨る前記ボーダーエリアの単位で記録される。
この態様によれば、2層型の(即ち、デュアルレイヤー型の)或いは多層型の情報記録媒体であっても、上述した各種利益を享受することができる。
(情報再生方法)
本発明の情報再生方法は上記課題を解決するために、上述した本発明の情報記録装置(但し、各種態様を含む)により記録された前記記録情報を再生する情報再生方法であって、前記ブートプログラムを読み取る読取工程と、前記読みとられたブートプログラムを実行する実行工程と、前記ブートプログラムが実行された後に、前記複数のボーダーエリアの夫々を認識する認識工程と、前記認識手段により認識された前記複数のボーダーエリアの夫々に記録された前記記録情報を再生する再生工程とを備える。
本発明の情報再生方法によれば、上述した本発明の情報再生装置と同様の各種利益を享受することができる。
尚、上述した本発明の情報再生装置における各種態様に対応して、本発明の情報再生方法も各種態様を採ることが可能である。
(情報記録媒体)
本発明の情報記録媒体は上記課題を解決するために、夫々に前記記録情報が記録される複数のボーダーエリアを備えており、前記複数のボーダーエリアのうちの最初のボーダーエリアは、当該情報記録媒体に記録された前記記録情報を再生する情報再生装置の初期動作時に実行され且つ前記情報再生装置に前記複数のボーダーエリアの夫々を認識させるブートプログラムが記録されるブートエリアを更に備える。
本発明の情報記録媒体によれば、ブートエリアに記録されたブートプログラムを実行することで、再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を再生することができない情報再生装置にも、当該情報記録媒体上に形成される複数のボーダーエリアを認識させることができる。従って、上述した各種利益を享受することができる。
尚、上述した本発明の情報記録装置における各種態様に対応して、本発明の情報記録媒体も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム)
本発明の第1コンピュータプログラムは上記課題を解決するために、上述した本発明の情報記録装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記第1記録手段及び前記第2記録手段のうち少なくとも一部として機能させる。また、本発明の第2コンピュータプログラムは上記課題を解決するために、上述した本発明の情報再生装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記読取手段、前記実行手段、前記認識手段及び前記再生手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明に係る各コンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報記録装置又は情報再生装置を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の情報記録装置又は情報再生装置における各種態様に対応して、本発明の第1又は第2コンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
コンピュータ読取可能な媒体内の第1コンピュータプログラム製品は上記課題を解決するために、上述した本発明の情報記録装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記第1記録手段及び前記第2記録手段のうち少なくとも一部として機能させる。コンピュータ読取可能な媒体内の第2コンピュータプログラム製品は上記課題を解決するために、上述した本発明の情報再生装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記読取手段、前記実行手段、前記認識手段及び前記再生手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明の各コンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の情報記録装置又は情報再生装置を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の情報記録装置又は情報再生装置として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされる。
以上説明したように、本発明の情報記録装置又は方法によれば、第1記録手段及び第2記録手段、又は第1記録工程及び第2記録工程を備える。また、本発明の情報再生装置によれば、読取手段、実行手段、認識手段及び再生手段、又は読取工程、実行工程、認識工程及び再生工程を備える。また、本発明の情報記録媒体によれば、ボーダーエリア及びブートエリアを備える。従って、ボーダーエリアの単位でデータが記録される場合であっても好適な再生動作を実現することができる。
本発明の情報記録媒体に係る実施例である光ディスクについて、上側に複数のエリアを有する光ディスクの構造を概略平面図で示すと共に、下側にその径方向におけるエリア構造を概念図で対応付けて示す説明図である。 本実施例に係る情報記録装置の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る情報記録装置による、光ディスクへのデータの記録の態様を概念的に示す説明図である。 ボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアのデータ構造をより詳細に説明する図である。 本実施例に係る情報再生装置の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る情報再生装置の再生動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 本実施例に係る情報再生装置による、光ディスク上におけるデータの再生の一の態様を概念的に示す説明図である。 本実施例に係る情報再生装置による、光ディスク上におけるデータの再生の他の態様を概念的に示す説明図である。
符号の説明
100 光ディスク
102 リードインエリア
102a 記録物理フォーマット情報ゾーン
102b コントロールデータゾーン
105 ユーザデータエリア
106 ボーダーインエリア
107 ボーダーアウトエリア
109、119 ミドルエリア
118 リードアウトエリア
120 ブートプログラム
200 情報記録装置
212 光ピックアップ
213 信号記録手段
214、219 CPU
300 情報再生装置
312 光ピックアップ
313 信号再生手段
314、319 CPU
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
(情報記録媒体)
初めに、図1を参照して、本発明の情報記録媒体に係る実施例の基本構造について説明を進める。ここに、図1(a)は、本発明の情報記録媒体に係る実施例としての複数の記録領域を有する光ディスクの基本構造を示した概略平面図であり、図1(b)は、該光ディスクの概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、光ディスク100は、例えば、DVDと同じく直径12cm程度のディスク本体上の記録面に、センターホールを中心として、リードインエリア102又はリードアウトエリア118、ユーザデータエリア105及び115、並びにミドルエリア109及び119が設けられている。そして、光ディスク100は、透明基板110上に記録層等が積層されている。そして、この記録層の各記録領域には、例えば、センターホールを中心にスパイラル状或いは同心円状に、例えば、グルーブトラック及びランドトラック等のトラックが交互に設けられている。また、このトラック上には、データがECCブロックという単位で分割されて記録される。ECCブロックは、記録情報がエラー訂正可能なプリフォーマットアドレスによるデータ管理単位である。
尚、本発明は、このような三つのエリアを有する光ディスクには特に限定されない。例えば、リードインエリア102、リードアウトエリア118又はミドルエリア109(119)が存在せずとも、以下に説明するデータ構造等の構築は可能である。また、後述するように、リードインエリア102、リードアウトエリア118又はミドルエリア109(119)は更に細分化された構成であってもよい。
特に、本実施例に係る光ディスク100は、図1(b)に示されるように、例えば、透明基板110に、本発明に係る第1及び第2記録層の一例を構成するL0層及びL1層が積層された構造をしている。このような二層型の光ディスク100の記録再生時には、図1(b)中、下側から上側に向かって照射されるレーザ光LBの集光位置をいずれの記録層に合わせるかに応じて、L0層におけるデータの記録再生が行なわれるか又はL1層におけるデータの記録再生が行われる。特に、L0層においては内周側から外周側に向かってデータが記録され、他方L1層においては外周側から内周側に向かってデータが記録される。即ち、本実施例に係る光ディスク100は、オポジットトラックパス方式の光ディスクに相当する。但し、パラレルトラックパス方式の光ディスクであっても、以下に説明する構成を採用することで、以下に述べる各種利益を享受することができる。
また、本実施例に係る光ディスク100は、リードインエリア102及びリードアウトエリア118の更に内周側に、PCA(Power Calibration Area:パワー較正エリア)103(113)と、RMA(Recording Management Area:記録管理エリア)104(114)とを備えている。
PCA103(113)は、光ディスク100へデータを記録する際のレーザ光LBのレーザパワーを調整(較正)するOPC(Optimum Power Control)処理を実行するための記録エリアである。レーザパワーを段階的に変化させながらPCA103(113)にOPCパターンが記録され、且つ記録されたOPCパターンの再生品質(例えばアシンメトリ等)が測定されることで、データを記録する際の最適なレーザパワーが算出される。
RMA104(114)は、光ディスク100へのデータの記録を管理するためのRMD(Recording Management Data:記録管理情報)を記録するための記録エリアである。
また、本実施例に係る光ディスク100は、2層片面、即ち、デュアルレイヤーに限定されるものではなく、2層両面、即ちデュアルレイヤーダブルサイドであってもよい。更に、上述の如く2層の記録層を有する光ディスクに限られることなく、3層以上の多層型の光ディスクであってもよい。
(情報記録装置)
次に図2から図4を参照して、本発明の情報記録装置に係る実施例としての構成及び動作について説明する。
(1)基本構成
先ず、図2を参照して、本実施例に係る情報記録装置200の基本的構成について説明する。ここに、図2は、本実施例に係る情報記録装置200の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。尚、情報記録装置200は、光ディスク100にデータを記録する機能を備える。
図2に示すように、情報記録再生装置200は、実際に光ディスク100がローディングされ且つデータの記録やデータの再生が行なわれるディスクドライブ201と、該ディスクドライブ201に対するデータの記録及び再生を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ202とを備えている。
ディスクドライブ201は、光ディスク100、スピンドルモータ211、光ピックアップ212、信号記録手段213、CPU(ドライブ制御手段)214、メモリ215、データ入出力制御手段216、及びバス217を備えて構成されている。また、ホストコンピュータ202は、データ入出力制御手段218、CPU219、メモリ220、バス221、操作/表示制御手段222、操作ボタン223及び表示パネル224を備えて構成される。
スピンドルモータ211は光ディスク100を回転及び停止させるもので、光ディスク100へのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ211は、図示しないサーボユニット等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転及び停止させるように構成されている。
光ピックアップ212は、光ディスク100へのデータの記録を行うために、例えば半導体レーザ装置とレンズ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ212は、光ディスク100に対してレーザービーム等の光ビームを、書き込み光として所定のパワーで且つ変調させながら照射する。
信号記録手段213は、スピンドルモータ211と光ピックアップ212を制御することで光ディスク100に対してデータの記録を行う。より具体的には、信号記録手段213は、例えば、レーザダイオードドライバ(LDドライバ)及びヘッドアンプ等によって構成されている。レーザダイオードドライバは、光ピックアップ212内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。ヘッドアンプは、光ピックアップ212の出力信号、即ち、光ビームの反射光を増幅し、該増幅した信号を出力する。
メモリ215は、データのバッファ領域や、信号記録手段213で使用出来るデータに変換する時の中間バッファとして使用される領域などディスクドライブ201におけるデータ処理全般において使用される。また、メモリ215はこれらレコーダ機器としての動作を行うためのプログラム、即ちファームウェアが格納されるROM領域と、記録再生データの一時格納用バッファや、ファームウェアプログラム等の動作に必要な変数が格納されるRAM領域などから構成される。
CPU(ドライブ制御手段)214は、信号記録手段213及びメモリ215と、バス217を介して接続され、各種制御手段に指示を行うことで、ディスクドライブ300全体の制御を行う。通常、CPU214が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ215に格納されている。
データ入出力制御手段216は、ディスクドライブ201に対する外部からのデータ入出力を制御し、メモリ215上のデータバッファへの格納及び取り出しを行う。情報記録装置200とSCSIや、ATAPIなどのインタフェースを介して接続されている外部のホストコンピュータ202から発行されるドライブ制御命令は、データ入出力制御手段216を介してCPU214に伝達される。また、データも同様にデータ入出力制御手段216を介して、ホストコンピュータ202とやり取りされる。
操作/表示制御手段222はホストコンピュータ202に対する動作指示受付と表示を行うもので、例えば記録といった操作ボタン223による指示をCPU219に伝える。CPU219は、操作/表示制御手段222からの指示情報を元に、データ入出力手段218を介して、情報記録装置200に対して制御命令(コマンド)を送信し、ディスクドライブ201全体を制御する。同様に、CPU219は、ディスクドライブ201に対して、動作状態をホストに送信するように要求するコマンドを送信することができる。これにより、記録中といったディスクドライブ201の動作状態が把握できるためCPU219は、操作/表示制御手段222を介して蛍光管やLCDなどの表示パネル224にディスクドライブ201の動作状態を出力することができる。
メモリ220は、ホストコンピュータ202が使用する内部記憶装置であり、例えばBIOS(Basic Input/Output System)等のファームウェアプログラムが格納されるROM領域、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の動作に必要な変数等が格納されるRAM領域などから構成される。また、データ入出力制御手段218を介して、図示しないハードディスク等の外部記憶装置に接続されていてもよい。
以上説明した、ディスクドライブ201とホストコンピュータ202を組み合わせて使用する一具体例は、映像を記録するレコーダ機器等の家庭用機器である。このレコーダ機器は放送受信チューナや外部接続端子からの映像信号をディスクに記録する機器である。メモリ220に格納されたプログラムをCPU219で実行させることでレコーダ機器としての動作を行っている。また、別の具体例では、ディスクドライブ201はディスクドライブ(以下、適宜ドライブと称す)であり、ホストコンピュータ202はパーソナルコンピュータやワークステーションである。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとドライブはSCSIやATAPIといったデータ入出力制御手段216及び218を介して接続されており、ホストコンピュータ202にインストールされているリーディングソフトウェア等のアプリケーションが、ディスクドライブ201を制御する。
(2)動作原理
続いて、図3及び図4を参照して、本実施例に係る情報記録装置200の、光ディスクへのデータの記録の態様についてより詳細に説明する。ここに、図3は、本実施例に係る情報記録装置200による、光ディスク100へのデータの記録の態様を概念的に示す説明図であり、図4は、ボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアのデータ構造をより詳細に説明する図である。
図3に示すように、本実施例に係る情報記録装置200は、例えば映画データや音声データ等の各種コンテンツデータやその他各種データ等を、ボーダーエリアの単位毎に記録する。その結果、L0層及びL1層の夫々のユーザデータエリア105(115)中に複数のボーダーエリアが形成される。より具体的には、例えば初めにある映画データ(或いは、あるファイル)が光ディスク100に記録されることで第1ボーダーエリアが形成される。その後、例えばある音楽データ(或いは、あるファイル)を新たに追記する場合には、該音楽データを第1ボーダーエリアに続けて記録することで第2ボーダーエリアが形成される。その後、例えばあるPC用データ(或いは、あるファイル)を新たに追記する場合には、該PC用データを第2ボーダーエリアに続けて記録することで第3ボーダーエリアが形成される。
このボーダーエリアについてより詳細に説明すると、各ボーダーエリア中には、ボーダーインエリア106(116)、ユーザデータエリア105(115)及びボーダーアウトエリア107(117)が形成される。但し、リードインエリア102からみて最初の(即ち、リードインエリア102に最も近い位置に形成される)ボーダーエリアに相当する第1ボーダーエリアにおいては、後述するようにリードインエリア102内にエクストラボーダーゾーン102c(或いは、ファイルシステム情報等)が記録されるため、ボーダーインエリア106(116)は形成されない。即ち、第1ボーダーエリアは、ユーザデータエリア105a(115a)、並びにボーダーアウトエリア107a及び117a(更には、エクストラボーダーゾーン102c等)を含んで構成されている。第2ボーダーエリアは、ボーダーインエリア106b(116b)、ユーザデータエリア105b(115b)、並びにボーダーアウトエリア107b(117b)を含んで構成されている。第3ボーダーエリアは、ボーダーインエリア106c(116c)、ユーザデータエリア105c(115c)、並びにボーダーアウトエリア107c(117c)を含んで構成されている。
ボーダーインエリア106(116)は、各ボーダーエリアに記録されているデータを管理するための各種管理情報(例えば、後述の最新物理フォーマット情報等)が記録される。ボーダーインエリア106(116)は、例えば光ディスク100の内周から外周方向に向かって数μm程度の大きさを有している。ボーダーインエリア106(116)の具体的なデータ構造については後に詳述する(図4参照)。
ユーザデータエリア105(115)は、実際にコンテンツデータやその他各種データが記録される。本実施例においては、ユーザデータエリア105(115)の大きさは予め定められていてもよいし、或いはデータの記録と並行して適宜大きさを可変してもよい。そして、同一のボーダーエリアに含まれるユーザデータエリア105とユーザデータエリア115とは、光ピックアップ211側から見て同一半径位置或いは概ね同一半径位置に配置される関係にあることが好ましい。即ち、夫々対応するアドレスを有している記録エリアであることが好ましい。
ボーダーアウトエリア107(117)は、各ボーダーエリアに記録されているデータを管理するための各種管理情報が記録される。ボーダーアウトエリア107(117)は、例えば光ディスク100の内周から外周方向に向かって概ね500ないし100μm程度の大きさを有している。ボーダーアウトエリア107(117)の具体的なデータ構造については後に詳述する(図4参照)。
そして、コンテンツデータや各種データは、第1ボーダーエリアから順に、第2ボーダーエリア、第3ボーダーエリアへと記録される。そして、各ボーダーエリア内においては、図中矢印にて示すように、L0層におけるユーザデータエリア105の内周側より記録され、続いてL1層におけるユーザデータエリア115の外周側よりデータが記録される。また、各ボーダーエリア内においても、更に細分化されたデータの記録区画を規定し、該細分化された記録区画毎にデータを記録するように構成してもよい。
記録動作の最中には、情報記録装置200は、光ディスク100上におけるデータの記録の態様に応じて、RMA104(114)に管理情報を記録する。より具体的には、RMA104(114)には、光ディスク100上におけるデータの分布の態様を示すビットマップ情報等がRMDとして記録される。記録動作の最中には、情報記録装置200は、RMA104(114)に記録されるRMDを参照することで、光ディスク100上におけるデータの分布(即ち、データ構造)を認識する。
また、リードインエリア102には、記録物理フォーマット情報ゾーン(R-Physical format information zone)102aと、コントロールデータゾーン(Control data zone)102bと、エクストラボーダーゾーン(Extra Border zone)102cとが予め設けられている。
記録物理フォーマット情報ゾーン102aは、ファイナライズ処理の際に、RMA104(114)に記録されている最新のRMDが記録される。即ち、ファイナライズ処理を行う時点の光ディスク100上におけるデータの分布の態様を示すビットマップ情報等を含む最新のRMDが、ファイナライズ処理の際に記録物理フォーマット情報ゾーンに記録される。そして、例えばDVD−R等の記録可能型の光ディスク100を認識可能な情報再生装置(即ち、例えば記録物理フォーマット情報ゾーン102aを認識可能な情報再生装置)であれば、データの再生時に、該記録物理フォーマット情報ゾーン102aが参照されることで光ディスク100上におけるデータの分布が認識され、光ディスク100に記録されたデータが再生される。
コントロールデータゾーン102aは、再生専用型の光ディスクにも設けられている記録領域であって、光ディスク100上におけるデータ構造が予めエンボスピットや記録ピットないしは記録マーク等で記録されている。より具体的には、コントロールデータゾーン102bには、リードインエリア102の始端部(即ち、最内周型の端部)や終端部(即ち、最外周側の端部)のアドレスや、データを記録可能な記録領域の終端部(即ち、リードアウトエリア118の終端部)のアドレス等が予め記録されている。
例えばDVD−R等の記録可能型の光ディスク100を認識不可能な情報再生装置であれば、上述の記録物理フォーマット情報ゾーン102aを参照することができない。このため、DVD−R等の記録可能型の光ディスク100を認識不可能な情報再生装置は、データの再生時に、該コントロールデータゾーン102bを参照することで光ディスク100上におけるデータの分布を認識する。その結果、例えばDVD−R等の記録可能型の光ディスク100を認識不可能な情報再生装置であっても、光ディスク100に記録されたデータを再生することができる。
エクストラボーダーゾーン102cは、第1ボーダーエリアのボーダーインエリア106(116)に相当する記録領域である。
続いて、図4を参照して、ボーダーインエリア106(116)及びボーダーアウトエリア107(117)の具体的なデータ構造について説明する。ここに、図4は、ボーダーインエリア106(116)及びボーダーアウトエリア107(117)の具体的なデータ構造を概念的に示すデータ構造図である。
図4に示すように、ボーダーインエリア106(116)には、最新物理フォーマット情報(updated physical format information)が記録されている。この最新物理フォーマット情報は、ユーザデータエリア105(115)中におけるデータの分布情報(例えば、マッピング情報等)を示す情報である。より具体的には、最新物理フォーマット情報は、当該ボーダーインエリア106(116)が形成された時点でのユーザデータエリア105(115)中におけるデータの分布情報を示す情報である。そして、最新物理フォーマット情報は、5ECCブロックに相当する大きさを有している。但し、この大きさに限定されるものではない。
ボーダーアウトエリア107(117)には、RMDコピーと、ストップブロックと、ネクストボーダーポインタと、ネクストボーダーマーカーとが記録されている。
RMDコピーは、データの記録を管理する情報であって、且つRMA104(114)内に記録されているRMDと同一の情報を含んでいる。
ストップブロックは、例えば2ECCブロックのサイズを有するフラグ情報を含んでおり、当該ボーダーアウトエリア107(117)以降にデータが記録されているか否かを示す。即ち、当該ボーダーアウトエリア107(117)が属するボーダーエリア以降に、更にボーダーエリアが形成されているか否かを示す。従って、光ディスク100に記録されたデータを再生する情報再生装置が、当該ストップブロックによりデータが記録されていないと判断したら、それ以降のエリアは読み取らない。
ネクストボーダーポインタは、当該ボーダーアウトエリア107(117)が属するボーダーエリアの次に位置するボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリア107(117)の位置、及び該次に位置するボーダーエリアの更に次に位置するボーダーエリアにおけるボーダーインエリア106(116)の位置を示す。具体的には、例えば第1ボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリア107a(117a)に記録されるネクストボーダーポインタは、第2ボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリア107b(117b)及び第3ボーダーエリアにおけるボーダーインエリア106c(116c)を示す。係るネクストボーダーポインタにより、複数のボーダーエリアは夫々が一連のつながりを有するチェイン構造を有するように形成される。
ネクストボーダーマーカーは、光ディスク100にデータを記録する情報記録装置により用いられる情報であって、例えば2ECCブロックのサイズのデータが、3つ記録されることで示される。具体的には、当該ボーダーアウトエリア(107)117に続いて更にデータが記録されている場合に、所定のデータ(例えば、“00h”)をネクストボーダーマーカーとして記録する。他方、当該ボーダーアウトエリア107(117)に続いて更にデータが記録されていない場合、ボーダーアウトエリア107−2(117−2)はミラー状態(即ち、未記録状態)となっている。
再び図3において、本実施例では特に、情報記録装置200は、UDFファイルシステムのBoot Descriptorを設けることで、ブートプログラム120を、最初のボーダーエリアにおけるボーダーアウトエリア107(117)の直前に記録する。具体的には、図3に示すように、最初のボーダーエリアである第1ボーダーエリアのボーダーアウトエリア107aの直前(即ち、ボーダーアウトエリア107aの始端部に隣接する記録領域)にブートプログラム120を記録する。尚、UDFファイルシステムの具体的な説明については、OSTA(Optical Storage Technology Association)が発行しているUDF Specification(Revision 2.50)を参照されたい。もちろん他の規格に準拠したデータ構造であっても、本実施例において説明するブートプログラム120を記録し、以下に説明する動作を行なうことは当然に可能である。
ブートプログラム120は、後述の情報再生装置の初期動作時に実行されるプログラムである。ブートプログラム120が情報再生装置上で実行されると、ブートプログラム120は、情報再生装置が記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができるか否かを判定する。情報再生装置が記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができないと判定された場合には、ブートプログラム120は、該情報再生装置に複数のボーダーエリアを認識させる。尚、ブートプログラム120が実際に情報再生装置に読み込まれ、実行された時の動作の詳細については、後に詳述する(図6等参照)。
(情報再生装置)
続いて、図5から図8を参照して、本実施例に係る情報再生装置の実施例について説明する。
(1)基本構成
先ず、図5を参照して、本実施例に係る情報再生装置300の基本的構成について説明する。ここに、図5は、本実施例に係る情報再生装置300の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。尚、情報再生装置300は、上述した本実施例に係る情報記録装置200により光ディスク100に記録されたデータを再生する機能を備える。
図5に示すように、情報再生装置300は、実際に光ディスク100がローディングされ且つデータの記録やデータの再生が行なわれるディスクドライブ301と、該ディスクドライブ301に対するデータの記録及び再生を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ302とを備えている。
ディスクドライブ301は、光ディスク100、スピンドルモータ311、光ピックアップ312、信号再生手段313、CPU(ドライブ制御手段)314、メモリ315、データ入出力制御手段316、及びバス317を備えて構成されている。また、ホストコンピュータ302は、データ入出力制御手段318、CPU319、メモリ320、バス321、操作/表示制御手段322、操作ボタン323及び表示パネル324を備えて構成される。
スピンドルモータ311は光ディスク100を回転及び停止させるもので、光ディスク100へのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ311は、図示しないサーボユニット等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転及び停止させるように構成されている。
光ピックアップ312は、光ディスク100へのデータの記録を行うために、例えば半導体レーザ装置とレンズ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ312は、光ディスク100に対してレーザービーム等の光ビームを、読み取り光として所定のパワーで照射する。
信号再生手段313は、スピンドルモータ311と光ピックアップ312を制御することで光ディスク100に対してデータの再生を行う。より具体的には、信号再生手段313は、例えば、レーザダイオードドライバ(LDドライバ)及びヘッドアンプ等によって構成されている。レーザダイオードドライバは、光ピックアップ312内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。ヘッドアンプは、光ピックアップ312の出力信号、即ち、光ビームの反射光を増幅し、該増幅した信号を出力する。
メモリ315は、データのバッファ領域や、信号再生手段313で使用出来るデータに変換する時の中間バッファとして使用される領域などディスクドライブ301におけるデータ処理全般において使用される。また、メモリ315はこれらプレーヤ機器としての動作を行うためのプログラム、即ちファームウェアが格納されるROM領域と、データの一時格納用バッファや、ファームウェアプログラム等の動作に必要な変数が格納されるRAM領域などから構成される。
CPU(ドライブ制御手段)314は、信号再生手段313及びメモリ315と、バス317を介して接続され、各種制御手段に指示を行うことで、ディスクドライブ300全体の制御を行う。通常、CPU314が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ315に格納されている。
データ入出力制御手段316は、ディスクドライブ301に対する外部からのデータ入出力を制御し、メモリ315上のデータバッファへの格納及び取り出しを行う。情報再生装置300とSCSIや、ATAPIなどのインタフェースを介して接続されている外部のホストコンピュータ302から発行されるドライブ制御命令は、データ入出力制御手段316を介してCPU314に伝達される。また、データも同様にデータ入出力制御手段316を介して、ホストコンピュータ302とやり取りされる。
操作/表示制御手段322はホストコンピュータ302に対する動作指示受付と表示を行うもので、例えば再生といった操作ボタン223による指示をCPU319に伝える。CPU319は、操作/表示制御手段322からの指示情報を元に、データ入出力手段218を介して、情報再生装置300に対して制御命令(コマンド)を送信し、ディスクドライブ301全体を制御する。同様に、CPU319は、ディスクドライブ301に対して、動作状態をホストに送信するように要求するコマンドを送信することができる。これにより、再生中といったディスクドライブ301の動作状態が把握できるためCPU319は、操作/表示制御手段322を介して蛍光管やLCDなどの表示パネル324にディスクドライブ301の動作状態を出力することができる。
メモリ320は、ホストコンピュータ302が使用する内部記憶装置であり、例えばBIOS(Basic Input/Output System)等のファームウェアプログラムが格納されるROM領域、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の動作に必要な変数等が格納されるRAM領域などから構成される。また、データ入出力制御手段318を介して、図示しないハードディスク等の外部記憶装置に接続されていてもよい。
以上説明した、ディスクドライブ301とホストコンピュータ302を組み合わせて使用する一具体例は、映像を再生するプレーや機器等の家庭用機器である。このプレーヤ機器は光ディスク100に記録された映像信号を再生する機器である。メモリ320に格納されたプログラムをCPU319で実行させることでプレーヤ機器としての動作を行っている。また、別の具体例では、ディスクドライブ301はディスクドライブ(以下、適宜ドライブと称す)であり、ホストコンピュータ302はパーソナルコンピュータやワークステーションである。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとドライブはSCSIやATAPIといったデータ入出力制御手段316及び318を介して接続されており、ホストコンピュータ302にインストールされているリーディングソフトウェア等のアプリケーションが、ディスクドライブ301を制御する。
(2)基本動作
続いて、図6から図8を参照して、本実施例に係る情報再生装置300の、光ディスク100に記録されたデータの再生の態様についてより詳細に説明する。ここに、図6は、本実施例に係る情報再生装置300の再生動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図7は、本実施例に係る情報再生装置300による、光ディスク100上におけるデータの再生の一の態様を概念的に示す説明図であり、図8は、本実施例に係る情報再生装置300による、光ディスク100上におけるデータの再生の他の態様を概念的に示す説明図である。
図6に示すように、初めにブートプログラム120が読み込まれ実行される(ステップS101)。ブートプログラム120は、UDFファイルシステムのBoot Descriptorを設けることで光ディスク100上に記録されるため、光ディスク100が情報再生装置300にローディングされれば、初期動作の一つとしてブートプログラム120の読み込み及び実行は自動的に行われる。
続いて、実行されたブートプログラム120の動作により、当該情報再生装置300が、記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができるか否かが判定される(ステップS102)。ここでは、Mt.FujiコマンドセットであるATAPI(AT Attachment Packet Interface)のFeature codeを取得することで、比較的容易に上述の判定を行うことができる。
ステップS102の判定の結果、情報再生装置300が、記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができると判定された場合(ステップS102:Yes)、記録物理フォーマット情報ゾーン(R-Physical format information zone)102aに記録されているRMDが読み取られる(ステップS103)。これにより、情報再生装置300は、光ディスク100上のデータの分布の態様(より具体的には、複数のボーダーエリアの分布の態様)を認識する。その結果、複数のボーダーエリアに記録されたデータが好適に再生される(ステップS108)。
係る再生時の、光ディスク100上における物理的な読み取り(或いは、アクセス)の具体的な態様を図7に示す。図7に示すように、情報再生装置300は、記録物理フォーマット情報ゾーン102aに記録されているRMDを参照することで、第1ボーダーエリアのボーダーアウトエリア107a(117a)の始端部及び第2ボーダーエリアのボーダーインエリア106b(116b)の始端部の夫々のアドレスを認識する。これにより、情報再生装置300は、第1ボーダーエリアのボーダーアウトエリア107a(117a)及び第2ボーダーエリアのボーダーインエリア106b(116b)ボーダーアウトエリア107a(117a)の夫々に記録されている各種情報を読み取ることができる。ボーダーアウトエリア107a(117a)に記録されている各種情報を読み取れば、ネクストボーダーポインタを参照することで、第2ボーダーエリアのボーダーアウトエリア107b(117b)の始端部及び第3ボーダーエリアのボーダーインエリア106c(116c)の始端部の夫々のアドレスを認識できる。また、ボーダーインエリア106b(116b)に記録されている各種情報を読み取れば、最新物理フォーマット情報を参照することで、第2ボーダーエリアのユーザデータエリア105b(115b)のデータの分布を認識することができる。この動作を光ディスク100上に形成されるボーダーエリアの数に応じて繰り返すことで、情報再生装置300は、複数のボーダーエリアを認識することができる。
このときの、UDFファイルシステムに準拠した論理的な情報再生装置300の動作を説明すると、情報再生装置300は、先ずLSN(Logical Sector Number)が“16”である記録領域を読み取ることで、VRS(Volume Recognition Sequence)と称されるデータ構造を取得する。その後、記録物理フォーマット情報ゾーン(R-Physical format information zone)102aに記録されているRMDを読み取ることで認識される複数のボーダーエリアのうちの最後のボーダーエリア(より具体的には、例えば最外周側に形成されるボーダーエリア)の先頭部分のLSNに“256”を加えたLSNが示す記録領域が読み取られる。これにより、情報再生装置300は、光ディスク100のディスクボリューム空間全体を示すための各種情報が記録されているVDS(Volume Description Sequence)が実際に記録されているアドレス位置(論理アドレス)を指し示すポインタ情報であるAVDP(Anchor Volume Description Pointer)を取得する。VDS中には、例えばPVD(Primary Volume Descriptor)、LVD(Logical Volume Descriptor)、PD(Partition Descriptor)、IUVD(Implementation Use Volume Descriptor)、USD(Unallocated Space Descriptor)、TD(Terminating Descriptor)等が、各種情報として記録されている。
このとき、特にLVDはFSD(File Set Descriptor)が実際に記録されているアドレス位置を指し示している。このFSDは、光ディスク100の論理的なディスクボリューム空間毎に一つずつ設けられ、光ディスク100上の実際のファイル構造(具体的には、ルートディレクトリ(Root Directory))を指し示すためのルートディレクトリICBが実際に記録されているアドレス位置を指し示している。
ルートディレクトリには、実際の各ファイルを識別するファイルID(File Identifier)が記録されている。例えば、ルートディレクトリは、サブディレクトリ(Sub Directory:サブD)に関するファイルID、ファイルに関するファイルIDを備えている。また、サブディレクトリに関するファイルIDは、サブディレクトリICBが実際に記録されているアドレス位置を指し示している。ファイルに関するファイルIDは、ファイルエントリICBが実際に記録されているアドレス位置を指し示しており、そして、サブディレクトリICBは、サブディレクトリの実体が実際に記録されているアドレス位置を指し示している。また、ファイルエントリICBは、ファイルの実体が実際に記録されているアドレス位置を指し示している。
このように、光ディスク100上における物理的な及び論理的なデータ構造を認識することで、情報再生装置300は、複数のボーダーエリアの夫々を認識することができ、その結果、光ディスク100上に記録されたデータを再生することができる。
他方、情報再生装置300が記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができないと判定された場合(ステップS102:No)、ブートプログラム120は、情報再生装置300が複数のボーダーエリアを認識するために必要なドライバを、該情報再生装置300にアタッチする(ステップS104)。係るドライバにより、情報再生装置300は、光ディスク100上に形成される複数のボーダーエリアを認識する(ステップS105)。言い換えれば、情報再生装置300は、複数のボーダーエリアの夫々のボーダーインエリア106(116)及びボーダーアウトエリア107(117)に記録されている各種情報を取得することで、複数のボーダーエリアを認識する。
より具体的説明すると、情報再生装置300が記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができないと判定された場合情報再生装置300は、記録物理フォーマット情報ゾーン102aを認識することができないため、上述の手法で複数のボーダーエリアを認識することはできない。しかしながら、コントロールデータゾーン102cを認識することはできるため、光ディスク100の論理ボリューム空間上における第1ボーダーエリア(いわば、論理ボリューム空間上におけるリードインエリア102とリードアウトエリア118との間に形成される第1ボーダーエリア)を認識することはできる。また、第2ボーダーエリアや第3ボーダーエリア等は、論理ボリューム空間上においては、第1ボーダーエリアの内部に形成される。このため、ブートプログラム120は、第1ボーダーエリアのボーダーアウトエリア107(117)を読み取らせ、該ボーダーアウトエリア107(117)に記録されているネクストボーダーポインタ等を辿らせることで、複数のボーダーエリアを情報再生装置300に認識させるようなドライバを、情報再生装置300にアタッチする。また、ブートプログラム120は、ボーダーインエリア106(116)に記録されている最新物理フォーマット情報を読み取らせることで、ユーザデータエリア105(115)全体(即ち、各ボーダーエリア内のユーザデータエリア105(115))のデータの分布の態様を認識させるようなドライバを、情報再生装置300にアタッチする。
係る再生時の、光ディスク100上における読み取り(或いは、アクセス)の具体的な態様を図8に示す。図8に示すように、必要なドライバがアタッチされた情報再生装置300は、ブートプログラム120に隣接しているボーダーアウトエリア107a、ボーダーアウトエリア117a、並びに第1ボーダーエリアの次に位置する第2ボーダーエリアにおけるボーダーインエリア106b及び116bの夫々にアクセスするように制御される。ボーダーアウトエリア107a及び117aにアクセスすれば、該ボーダーアウトエリア107a(117a)中に記録されているネクストボーダーポインタを参照することで、第2ボーダーエリアのボーダーアウトエリア107b(117b)及び第3ボーダーエリアのボーダーインエリア106c及び116cを認識することができる。また、ボーダーインエリア106b及び116bの夫々にアクセスすれば、該ボーダーインエリア106b及び116b中に記録されている最新物理フォーマット情報を参照することで、第2ボーダーエリア中におけるデータの分布の態様(即ち、データ構造)を認識することができる。この結果、情報再生装置300は、第2ボーダーエリアを認識することができる。第2ボーダーエリアを認識することができれば、ドライバの制御を受ける情報再生装置300は、第2ボーダーエリア中のボーダーアウトエリア107b(117b)に記録されているネクストボーダーポインタを参照することで、第2ボーダーエリアの次に位置する第3ボーダーエリアを認識することができる。
その後、ドライバの制御を受ける情報再生装置300は、最後のボーダーエリアを認識したか否かを判定する(ステップS106)。例えば、図8に示すように3つのボーダーエリアが光ディスク100上に形成されている場合は、第3ボーダーエリアを認識したか否かを判定する。
ステップS106の判定の結果、最後のボーダーエリアを認識していないと判定された場合(ステップS106:No)、ステップS105へ戻り、ボーダーエリアの認識が継続して行われる。
他方、最後のボーダーエリアを認識したと判定された場合(ステップS106:Yes)、最後のボーダーエリアに記録されたファイルシステム情報が取得される(ステップS107)。より具体的には、上述したように、複数のボーダーエリアのうちの最後のボーダーエリア(より具体的には、例えば最外周側に形成されるボーダーエリア)の先頭部分のLSNに“256”を加えたLSNが示す記録領域が読み取られる。その結果、情報再生装置300は、ファイルシステム情報の一具体例として、AVDPやVDS等を取得し、その結果、光ディスク100上における論理的なデータ構造を認識することができる。
このように、記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができない情報再生装置300であっても、ブートプログラム120を読み取り且つ実行することで、光ディスク100上における物理的な及び論理的なデータ構造を認識することができる。これにより、情報再生装置300は、複数のボーダーエリアの夫々を認識することができ、その結果、光ディスク100上に記録されたデータを再生することができる。
以上説明したように、本実施例に係る情報記録装置200によれば、上述した動作を情報再生装置300に行なわせるためのブートプログラム120が複数のボーダーエリアのうちの最初のボーダーエリアに記録される。これにより、記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができない情報再生装置(即ち、記録物理フォーマット情報ゾーン102aを認識することができない情報再生装置)であっても、記録可能型であって且つ2層型の光ディスク100を認識することができる情報再生装置(即ち、記録物理フォーマット情報ゾーン102aを認識することができる情報再生装置)と同様に、光ディスク100上の複数のボーダーエリアを認識させることができる。その結果、光ディスク100上に記録されたデータを好適に再生することができる。
特に、記録可能型であって2層型の光ディスク100が市場に流通し始める際には、情報再生装置が必ずしもこのような光ディスク100に対応しているとは限らない。係る場合であっても、上述の如きブートプログラム120を光ディスク100に記録し、再生時にそれを実行する構成を採用すれば、どのような情報再生装置であっても、光ディスク100に記録されたデータを好適に再生することができるという点で、本発明は大きな利点を有しているといえよう。
更に、ブートプログラム120がボーダーアウトエリア107aの直前に記録されているがゆえに、情報再生装置300は、ブートプログラム120の先頭位置(即ち、始端部)からブートプログラム120自身のサイズだけ外周側にシフトすれば、ボーダーアウトエリア107aにアクセスすることができる。従って、情報再生装置300が複数のボーダーエリアの構造を認識できなくとも、該情報再生装置をボーダーアウトエリア107aに比較的容易にアクセスさせることができる。その結果、ボーダーアウトエリア107aに記録されているネクストボーダーポインタを参照させることで、光ディスク100上の複数のボーダーエリアを認識させることができる。
尚、上述の実施例では、ブートプログラム120をボーダーアウトエリア107aの直前に記録するように構成しているがこれに限定されないことは言うまでもない。即ち、ブートプログラム120とボーダーアウトエリア107aとが、予め定められた所定の位置関係を有していれば、ブートプログラム120が記録されている記録領域からボーダーアウトエリア107aに比較的容易にアクセスさせることができる。その結果、上述した各種利益を享受することができる。
また、上述の実施例では2層型の光ディスク100を情報記録媒体の具体例として用いて説明を進めたが、もちろん2層型の光ディスクや、3つ以上の記録層を有する多層型の光ディスクであっても、上述した構成を採用することで、上述した各種利益を享受することができることはいうまでもない。
また、上述の実施例では、情報記録媒体の一例として光ディスク100及び情報記録再生装置の一例として光ディスク100に係るレコーダ或いはプレーヤについて説明したが、本発明は、光ディスク及びそのレコーダに限られるものではなく、他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種情報記録媒体並びにそのレコーダ或いはプレーヤにも適用可能である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、並びに記録制御用又は再生制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、情報記録媒体、並びにコンピュータプログラムは、例えば、CDやDVD等の記録媒体に利用可能であり、更に、DVDレコーダやDVDプレーヤ等の情報記録再生装置に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な情報記録再生装置等にも利用可能である。

Claims (19)

  1. 記録情報が記録される単位であるボーダーエリア毎に、前記記録情報を情報記録媒体に記録する第1記録手段と、
    前記記録情報が記録されることで形成される複数のボーダーエリアのうちの最初のボーダーエリアに、前記情報記録媒体に記録された前記記録情報を再生する情報再生装置により実行され且つ前記情報再生装置に前記複数のボーダーエリアの夫々を認識させるブートプログラムを記録する第2記録手段と
    を備え、
    前記複数のボーダーエリアの夫々は、前記記録情報が記録されるデータエリア、並びに該データエリアに記録される前記記録情報を管理するための管理情報が前記記録情報として記録されるボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアを含んでおり、
    前記第2記録手段は、前記最初のボーダーエリアにおける前記データエリア内であって且つ前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアから所定アドレス離れた位置に、前記ブートプログラムを記録し、
    前記第1記録手段は、前記複数のボーダーエリアの夫々における前記ボーダーアウトエリアに、当該ボーダーエリアの次のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリア及び該次のボーダーエリアの更に次のボーダーエリアにおける前記ボーダーインエリアの少なくとも一方の位置を示す位置情報を前記記録情報として更に記録し、
    前記ブートプログラムは、前記情報再生装置に、前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアにアクセスさせることを特徴とする情報記録装置。
  2. 前記ブートプログラムは、再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を前記情報再生装置が認識することができるか否かを判定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  3. 前記認識可能でないと判定された場合に、前記ブートプログラムは、前記情報再生装置に前記複数のボーダーエリアの夫々を認識させることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  4. 前記第2記録手段は、前記最初のボーダーエリアの端部から所定アドレス離れた位置に前記ブートプログラムを記録することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  5. 前記第1記録手段は、前記複数のボーダーエリアの夫々に、次のボーダーエリアの位置を示す位置情報を前記記録情報として更に記録し、
    前記ブートプログラムは、前記情報再生装置に、前記位置情報が記録されている記録領域にアクセスさせることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  6. 当該情報記録媒体は、前記記録情報が記録される第1記録層及び第2記録層を備え、
    前記第1記録手段は、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に跨る前記ボーダーエリアの単位で前記記録情報を記録し、
    前記第2記録手段は、前記第1記録層及び前記第2記録層の少なくとも一方に前記ブートプログラムを記録することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  7. 前記第1記録手段は、第1記録層の一部の記録領域と該一部の記録領域と相対向する位置にある前記第2記録層の一部の記録領域とを含む前記ボーダーエリアの単位で前記記録情報を記録することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の情報記録装置。
  8. 前記第2記録手段は、UDF(Universal Disk Format)ファイルシステムにおけるBoot Descriptorを利用して、前記ブートプログラムを前記情報記録媒体に記録することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録装置。
  9. 記録情報が記録される単位であるボーダーエリア毎に、前記記録情報を情報記録媒体に記録する第1記録工程と、
    前記記録情報が記録されることで形成される複数のボーダーエリアのうちの最初のボーダーエリアに、前記情報記録媒体に記録された前記記録情報を再生する情報再生装置により実行され且つ前記情報再生装置に前記複数のボーダーエリアの夫々を認識させるブートプログラムを記録する第2記録工程と
    を備え、
    前記複数のボーダーエリアの夫々は、前記記録情報が記録されるデータエリア、並びに該データエリアに記録される前記記録情報を管理するための管理情報が前記記録情報として記録されるボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアを含んでおり、
    前記第2記録工程は、前記最初のボーダーエリアにおける前記データエリア内であって且つ前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアから所定アドレス離れた位置に、前記ブートプログラムを記録し、
    前記第1記録工程は、前記複数のボーダーエリアの夫々における前記ボーダーアウトエリアに、当該ボーダーエリアの次のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリア及び該次のボーダーエリアの更に次のボーダーエリアにおける前記ボーダーインエリアの少なくとも一方の位置を示す位置情報を前記記録情報として更に記録し、
    前記ブートプログラムは、前記情報再生装置に、前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアにアクセスさせることを特徴とする情報記録方法。
  10. 請求の範囲第1項に記載の情報記録装置により記録された前記記録情報を再生する情報再生装置であって、
    前記ブートプログラムを読み取る読取手段と、
    前記読みとられたブートプログラムを実行する実行手段と、
    前記ブートプログラムが実行された後に、前記複数のボーダーエリアの夫々を認識する認識手段と、
    前記認識手段により認識された前記複数のボーダーエリアの夫々に記録された前記記録情報を再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
  11. 前記ブートプログラムは、前記実行手段により実行されることで、再生専用型の情報記録媒体以外の情報記録媒体を当該情報再生装置が認識することができるか否かを判定し、
    前記認識可能でないと判定された場合に、前記認識手段は、前記ブートプログラムの動作に基づいて、前記複数のボーダーエリアの夫々を認識することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の情報再生装置。
  12. 前記ブートプログラムは、前記最初のボーダーエリアの端部から所定アドレス離れた位置に記録されており、
    前記認識手段は、前記ブートプログラムが記録される記録領域から所定アドレス離れた位置にアクセスすることで、前記最初のボーダーエリアを認識することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の情報再生装置。
  13. 前記複数のボーダーエリアの夫々は、前記記録情報が記録されるデータエリア、並びに該データエリアに記録される前記記録情報を管理するための管理情報が前記記録情報として記録されるボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアを含んでおり、
    前記ブートプログラムは、前記最初のボーダーエリアにおける前記データエリア内であって且つ前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアから所定アドレス離れた位置に記録されており、
    前記認識手段は、前記ブートプログラムが記録される記録領域から所定アドレス離れた位置にアクセスすることで、前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアを認識することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の情報再生装置。
  14. 前記複数のボーダーエリアの夫々には、次のボーダーエリアの位置を示す位置情報が前記記録情報として更に記録されており、
    前記認識手段は、前記位置情報を参照することで、前記複数のボーダーエリアの夫々を認識することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の情報再生装置。
  15. 当該情報記録媒体は、前記記録情報が記録される第1記録層及び第2記録層を備え、
    前記記録情報は、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に跨る前記ボーダーエリアの単位で記録されることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の情報再生装置。
  16. 請求の範囲第1項に記載の情報記録装置により記録された前記記録情報を再生する情報再生方法であって、
    前記ブートプログラムを読み取る読取工程と、
    前記読みとられたブートプログラムを実行する実行工程と、
    前記ブートプログラムが実行された後に、前記複数のボーダーエリアの夫々を認識する認識工程と、
    前記認識手段により認識された前記複数のボーダーエリアの夫々に記録された前記記録情報を再生する再生工程と
    を備えることを特徴とする情報再生方法。
  17. 夫々に前記記録情報が記録され複数のボーダーエリアを備えており、
    前記複数のボーダーエリアのうちの最初のボーダーエリアは、当該情報記録媒体に記録された前記記録情報を再生する情報再生装置の初期動作時に実行され且つ前記情報再生装置に前記複数のボーダーエリアの夫々を認識させるブートプログラムが記録されブートエリアを更に備え、
    前記複数のボーダーエリアの夫々は、前記記録情報が記録されるデータエリア、並びに該データエリアに記録される前記記録情報を管理するための管理情報が前記記録情報として記録されボーダーインエリア及びボーダーアウトエリアを含んでおり、
    前記ブートエリアは、前記最初のボーダーエリアにおける前記データエリア内であって且つ前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアから所定アドレス離れた位置にあり、
    前記複数のボーダーエリアの夫々における前記ボーダーアウトエリアに、当該ボーダーエリアの次のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリア及び該次のボーダーエリアの更に次のボーダーエリアにおける前記ボーダーインエリアの少なくとも一方の位置を示す位置情報が前記記録情報として記録され、
    前記ブートプログラムは、前記情報再生装置に、前記最初のボーダーエリアにおける前記ボーダーアウトエリアにアクセスさせることを特徴とする情報記録媒体。
  18. 請求の範囲第1項に記載の情報記録装置に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記第1記録手段及び前記第2記録手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  19. 請求の範囲第10項に記載の情報再生装置に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記読取手段、前記実行手段、前記認識手段及び前記再生手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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