JP4492126B2 - レベル制御方法、表示パネルの駆動回路および表示装置 - Google Patents

レベル制御方法、表示パネルの駆動回路および表示装置 Download PDF

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Description

この発明は、PDPパネルなどの表示パネルを駆動する駆動回路、この駆動回路を用いた表示装置およびこの駆動回路に用いられるレベル制御方法に関する。
詳しくは、量子化ノイズなどによる入力レベルの微少変動を抑制することで、安定した出力を得ることができるようにして、これを表示パネルに適用するときは入力レベルの微少変動に基づく表示画像の違和感を払拭できるようにしたものである。
映像表示用の表示モニタとして平面表示モニタが多用されるようになってきた。表示モニタとしてPDP(Plasma Display Panel)パネルを使用する場合には、その駆動回路(PDP駆動回路)には、APC(Automatic Power Control)機能を持たせている場合が多い。
APC機能は、PDPパネルに対して所定値以上の電流が流れないようにするための電流制限用として用いられている。PDPパネルへの電流を制限することで、PDPパネルの輝度(コントラスト)が制限される。電流を制限することでPDPパネルの消費電力が抑制される。
所定値以上の電流が流れないようにするため、PDP駆動回路ではPDPパネルの消費電力を制限している。図8はその一例を示す表示パネルの駆動回路である。
図8において、入力映像信号例えばデジタル化されたR、G、Bの3原色信号がそれぞれ入力信号の平均輝度レベルを演算する平均輝度レベル演算手段(平均輝度レベル算出手段)12に供給されて入力映像信号のフレーム当たり(若しくはフィールド当たり)の平均輝度レベルAPL(Average Picture Level)が算出される。PDPパネルの平均輝度レベルは、映像信号の表示率にほぼ比例する。映像信号の表示率は、全白の映像信号を表示したときの全画素の輝度レベルの積算値に対する、実際の映像信号に基づく画像を表示したときの全画素の輝度レベルの積算値の比率として求められる。
APLに対応する表示率が予め決められた値例えば25%を超えたとき、PDPパネルの発光輝度が制限される。そのため、図8のように平均輝度レベル演算手段12の後段にはAPLによるPDPパネルの発光輝度制限量をデータとして出力する制限手段14が設けられる。この制限手段14は通常、APLと輝度制限量との対応関係を記憶したLUT(Look Up Table)として構成される。この制限手段14と、その輝度制限量の時間的変化の応答を制御する応答制御手段16と、その応答が制御された輝度制限量によりPDPパネルの輝度レベルを制御する表示輝度レベル制御手段18により、例えば図9のように表示率が25%以上になると、PDPパネルの発光輝度が低下するように、そのAPLレベルにより発光輝度が制限される。
表示率と発光輝度の関係を図9のようにすることについては、特許文献1に開示されている。制限すべき表示率は上述したように25%の場合もあれば、特許文献1に開示されているような値(40%)に設定する場合もある。
上述した応答制御手段16を介して表示輝度レベル制御手段18に供給されて、具体的にはAPLレベルに対応する発光維持周波数に変換された後、PDPパネル(PDP表示パネル)の駆動部(図示はしない)に供給される。発光維持周波数が高いとPDPパネルの発光輝度が高くなり、発光維持周波数が低くなるとそれに伴ってPDPパネルの発光輝度が低下する。
このようにPDPパネルの駆動回路10にAPC機能を持たせることによって、PDPパネルの消費電力を適切な値に制限することができる。PDPパネルの消費電力の制限はPDPパネル自体の長寿命化にもつながる。
特開平8−223507号公報
ところで、APL制限手段14として図9に示すようなルックアップ特性のものを使用した場合、表示率の変化つまり平均輝度レベルの変化が、直接発光輝度の変化となって現れることになる。その結果、平均輝度レベルが細かに変動すると、それに追随して発光輝度も変化してしまう。
入力映像信号にはノイズが含まれる場合があり、また入力映像信号をデジタル化する際に生ずる量子化ノイズなどによって、平均化された輝度レベル自体そのレベルが僅かに上下することがある。そのため、静止画や変化の少ない動画であっても、平均輝度レベルが微妙に変化すると、輝度の変化する様子、特に明るい階調より暗い階調が、目視でも輝度の変化する様子が容易に分かるようになる。結果として、画像の変化に違和感を持ってしまう。
この欠点をなくすために、図8のようにAPL制限手段14の後段にローパスフィルタなどの応答制御手段16が設けられているが、そうすると本来の映像の変化より僅かに遅れた映像が表示されることとなるため、本来の入力映像とは異なった表示応答となって、これまた画像の変化に違和感が伴ってしまう。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、特に平均緯度レベルが微妙に変化する場合でもこのレベル変化に追従しないように工夫することで、画像変化の違和感を払拭したレベル制御方法および表示パネルの駆動回路を提案するものである。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係るレベル制御方法は、入力される映像信号の平均輝度レベルの微少変動分を抑制するレベル制御方法であって、上記レベル制御方法が開始される時点におけるフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルを最初の参照レベルとするステップと、入力される映像信号の平均輝度レベルを直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルと比較するステップと、上記映像信号の平均輝度レベルが直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルよりも高いか、当該参照レベルから映像信号の平均輝度レベルをnビット(nは整数)で量子化したときの量子化ステップ幅に相当する量子化レベルに基づいて設定される基準値を引いた分未満であるとき、上記映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとして出力し、当該映像信号の平均輝度レベルを新たな参照レベルとするステップと、上記映像信号の平均輝度レベルが直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルに対し基準値だけ低いときは、当該映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとするステップと、直前のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルさらに直前のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ低い場合に、現在の映像信号の平均輝度レベル前記直前のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ高いときは、上記現在の映像信号の平均輝度レベルより上記基準値分だけ下げたレベルを出力レベルとすることで、上記映像信号の平均輝度レベルの微少変動を抑制するステップと、前記出力レベルに対応して表示パネルの輝度レベルを補正する補正信号を出力するステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項に記載したこの発明に係る表示パネルの駆動回路は、入力映像信号の平均輝度レベルを算出する算出手段と、最初のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルを最初の参照レベルとし、上記算出手段により算出された現在の平均輝度レベルが供給され、入力される映像信号の平均輝度レベルを直前のフレームまたはフィールドの参照レベルと比較し、上記映像信号の平均輝度レベルが直前の参照レベルよりも高いか、当該参照レベルから映像信号の平均輝度レベルをnビット(nは整数)で量子化したときの量子化ステップ幅に相当する量子化レベルに基づいて設定される基準値を引いた分未満であるとき、上記映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとして出力するとともに当該映像信号の平均輝度レベルを新たな参照レベルとし、上記映像信号の平均輝度レベルが直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルに対し基準値だけ低いときは、当該映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとし、直前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルがさらに1つ前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ低い場合に、現在の映像信号の平均輝度レベルが前記直前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ高いときは、上記現在の映像信号の平均輝度レベルより上記基準値分だけ下げたレベルを出力レベルとすることで、直前の平均輝度レベルに対する上記現在の平均輝度レベルの微少変動が抑制された平均輝度レベルを出力するように制御するレベル制御手段と、上記微少変動が抑制された平均輝度レベルが供給され、当該平均輝度レベルに対応して表示パネルの輝度レベルを補正する補正信号を出力する輝度レベル補正手段と、上記補正信号に基づいて上記表示パネル上の表示輝度レベルを制御する表示輝度レベル制御手段とからなることを特徴とする。
さらに、請求項に記載したこの発明に係る表示装置は、映像を表示する表示パネルと、入力映像信号の平均輝度レベルを算出する算出手段と、最初のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルを最初の参照レベルとし、上記算出手段により算出された現在の平均輝度レベルが供給され、入力される映像信号の平均輝度レベルを直前のフレームまたはフィールドの参照レベルと比較し、上記映像信号の平均輝度レベルが直前の参照レベルよりも高いか、当該参照レベルから映像信号の平均輝度レベルをnビット(nは整数)で量子化したときの量子化ステップ幅に相当する量子化レベルに基づいて設定される基準値を引いた分未満であるとき、上記映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとして出力するとともに当該映像信号の平均輝度レベルを新たな参照レベルとし、上記映像信号の平均輝度レベルが直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルに対し基準値だけ低いときは、当該映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとし、直前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルがさらに1つ前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ低い場合に、現在の映像信号の平均輝度レベルが前記直前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ高いときは、上記現在の映像信号の平均輝度レベルより上記基準値分だけ下げたレベルを出力レベルとすることで、直前の平均輝度レベルに対する上記現在の平均輝度レベルの微少変動が抑制された平均輝度レベルを出力するように制御するレベル制御手段と、上記微少変動が抑制された平均輝度レベルが供給され、当該平均輝度レベルに対応して上記表示パネルの輝度レベルを補正する信号を出力する輝度レベル補正手段と、上記輝度レベルを補正する信号に基づいて上記表示パネル上の表示輝度レベルを制御する表示輝度レベル制御手段とからなることを特徴とする。
この発明では、平均輝度レベルが微妙に変化する場合でもそのレベル変化には追従しないように出力レベルを抑制する。平均輝度レベルが微妙に上下する現象は、一種の発振状態であるので、発振状態が発生したとみなされたときには、レベル制御手段を発振防止手段として機能させる。発振防止機能を付与することで、微妙なレベル変化には追従しない平均輝度レベルを得ることができる。
つまり、現在の平均輝度レベルを、現在のフレーム又はフィールドにおける入力映像信号から算出された平均輝度レベルとするとき、直前の平均輝度レベルは、現在のフレーム又はフィールドより1つ前のフレーム又はフィールドにおける入力映像信号から算出された平均輝度レベルとする。そのとき、平均輝度レベルのレベル制御手段では、現在の平均輝度レベルが直前の平均輝度レベルに対し所定値の範囲内であるときは直前の平均輝度レベルを、微少変動が抑制された平均輝度レベルとして出力し、現在の平均輝度レベルが直前の平均輝度レベルに対し所定値の範囲外であるときは現在の平均輝度レベルを、微少変動が抑制された平均輝度レベルとして出力する。
これによって、平均輝度レベルにノイズが重畳されているようなときで平均輝度レベルが微少変動を繰り返すような場合でも、このノイズの影響を受けることなく画像を表示でき、画像変化に伴う違和感を払拭できる。レベル制御は、コンピュータによる制御、つまりCPUからなる制御部に格納されたレベル制御用の処理プログラムを実行する、換言すれば、ソフトウエアによる処理によっても実現できる。
平均輝度レベルの抑制手段としては、発振防止手段の他に、僅かな上下変動を吸収できるようなヒステリシス特性も持ったヒステリシス回路を利用することもできる。
この発明では、平均輝度レベルが微妙に変化する場合でもそのレベル変化には追従しないようなレベル制御(レベル抑制)処理を行うことによって、平均輝度レベルが微妙に上下(微少変動)しているときでも、この微妙なレベル変化には追従しない平均輝度レベルを得ることができる。
これによって、平均輝度レベルにノイズが重畳されているようなときでも、このノイズの影響を受けることなく画像を表示でき、輝度変化(画像変化)に伴う違和感を払拭できる。
続いて、この発明に係るレベル制御方法、表示パネルの駆動回路および表示装置の好ましい実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1はこの発明を、表示パネルの駆動回路を有するPDPパネルの表示装置に適用した場合である。図1に示すように、PDPパネルの表示装置100は、平面表示パネルであるPDPパネル30と、その駆動回路10とで構成される。
PDPパネル30の駆動回路10は、入力映像信号の平均輝度レベルを算出する算出手段22と、算出された平均輝度レベルが供給され、その微少変動が抑制された新たな平均輝度レベルを出力するように制御するレベル制御手段24と、微少変動が抑制された平均輝度レベルが供給され、その平均輝度レベルに対応して表示されるパネルの表示輝度を制限する量(輝度制限量)を示すパラメータとして出力する輝度レベル補正手段26と、その輝度制限量を示すパラメータに基づいてPDPパネル30上の表示輝度レベルを制御する表示輝度レベル制御手段28とからなる。
PDPパネル30を表示パネルとしたこの実施例において、表示輝度レベル制御手段28は輝度制限量を示すパラメータに基づき、PDPパネル30に供給される発光維持パルスの周波数を変化させ、PDPパネル30の各画素における発光輝度レベルを制御する。
また、この実施例では平均輝度レベル算出手段22のレベル算出処理を始めとして、レベル制御手段24におけるレベル制御などは何れもCPUよりなる制御部にストアされた処理プログラムを実行することでも実現することができる。図2はその一例を示す処理機能を中心として図示したコンピュータによる処理ブロック図である。
図2はパーソナルコンピュータを使用した場合であって、CPUからなる制御部31、微少レベル変動を抑制するためのレベル制御を始めとして上述した処理を実現する各種処理プログラムがストアされたフラッシュメモリなどのメモリ手段(ROM)32およびワーキング用のメモリ手段(RAM)34がバス36に接続されている。このバス36を介してさらに入力映像信号(デジタル原色信号)用のインタフェース38やPDPパネル30などが制御部31に接続されている。
バス36にはさらに図1と同様な処理機能を実現するための処理部200が接続されている。この処理部200は上述した処理プログラムによって実行される処理を機能的に表現したものであって、入力映像信号の平均輝度レベルを算出する算出手段として機能する平均輝度レベル算出部220と、平均輝度レベルのレベル制御手段として機能する平均輝度レベル制御部240と、平均輝度レベルのレベル補正手段として機能する平均輝度レベル補正部260および表示輝度レベルの制御手段として機能する表示輝度レベル制御部280とからなる。
ここに、平均輝度レベル算出部220は入力映像信号の平均輝度レベルを算出するものであり、平均輝度レベル制御部240は、算出された平均輝度レベルが供給され、その微少変動が抑制された新たな平均輝度レベルが出力されるように入力平均輝度レベルに対する制御機能を有する。さらに、平均輝度レベル補正部260は、微少変動が抑制された平均輝度レベルが供給され、その平均輝度レベルに対応して表示されるパネルの表示輝度を制限する量(輝度制限量)を示すパラメータとして出力されるように機能し、表示輝度レベル制御部280は、輝度制限量を示すパラメータに基づいてPDPパネル30上の表示輝度レベルを制御するように機能する。
PDPパネル30を表示パネルとしたこの実施例において、表示輝度レベル制御部280は輝度制限量を示すパラメータに基づき、PDPパネル30に供給される発光維持パルスの周波数を変化させ、PDPパネル30の各画素における発光輝度レベルを制御する。
続いて、説明の都合上、図1を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
平均輝度レベル算出手段22には、入力映像信号であるこの例ではデジタル原色信号R、G、Bが供給される。この入力映像信号はnビット(nは整数)によって量子化されているものとする。入力映像信号がフィールド若しくはフレーム単位で、その輝度レベルが平均化される。平均化された輝度レベル(入力レベル)またはこの平均輝度レベルを有する信号を平均輝度レベルAPLとする。
平均輝度レベルAPLは、後段のレベル制御手段24に供給される。レベル制御手段24は入力映像信号を量子化したときに発生する量子化ノイズや、この入力映像信号に混入した外来ノイズなどに起因して、デジタル化された平均輝度レベル(入力映像信号)が微少変動しているとき、この微少変動を抑えることで、微少変動を抑制した出力映像信号(新たな平均輝度レベルAPLad)が得られるようにするための処理手段である。この微少変動に対する抑制処理を施すことによって、微少変動による輝度の変化が抑制されため、画像変化の違和感を払拭できる。
微少変動が抑制された平均輝度レベルAPLadはさらに輝度レベル補正手段26に供給される。この輝度レベル補正手段26及び表示輝度レベル制御手段28はPDPパネル30の発光輝度レベルを補正(調整)するために設けられたもので、例えば図9曲線Laに示すような特性となるように平均輝度レベルに対する発光輝度レベルの特性が調整される。
この例では、図示するように平均輝度レベルAPLが25%程度になると、輝度レベルの補正が開始され、補正された輝度レベルでPDPパネル30を駆動することで、曲線Laに示すような発光輝度レベルとなるように制御される。この輝度レベルの補正特性は一例である。図9曲線Laの入出力特性は直線状となる入出力特性のように変更することができ、使用する表示パネルの発光輝度特性に併せて特性曲線は選択することができる。
輝度レベル補正手段26は、微少変動が抑制された平均輝度レベルの上昇に伴ってPDPパネル30上の表示輝度レベルを下げるための補正信号を出力するためのもので、この例ではルックアップテーブル(LUT)が使用されている。つまり、平均輝度レベルAPLが入力されると、その平均輝度レベルAPLに対応する輝度制限量、すなわちPDPパネル30の発光輝度を制限する量を示すパラメータを出力するように入出力関係がテーブル化されている。
平均輝度レベルAPLadに対応する輝度制限量はローパスフィルタなどの補正手段を介すことなく、直接表示輝度レベル制御手段28に供給される。この表示輝度レベル制御手段28ではここに入力した平均輝度レベルAPLadに対応する輝度制限量によってPDPパネル30の発光維持パルスの発光維持周波数が制御される。この発光周波数を制御することで発光輝度を適切に制御できる。なお、この表示輝度レベル制御手段28はPDPパネル30内に組み込まれている場合が多い。
さて、図1に示すレベル制御手段24では、上述したように入力映像信号の平均輝度レベルが微少に上下動する場合、そのレベル変動が適切に抑制される。このレベル制御処理は図1に示したようなハードウエアによって実現することができるが、図2に示したようにコンピュータによる処理、具体的には処理部200の機能を実現するための制御部31と、対応処理プログラムを実行することによっても実現できる。
説明の都合上、ソフトウエアによるレベル制御処理例を図3以下を参照して説明する。図3は平均輝度レベルのレベル変動を分かり易くするため図であって、区間aは入力レベル(平均輝度レベル)APLが漸増し、区間bは入力レベルが漸減し、区間cは一定レベルとなる入力レベルを例示する。そして、区間dからfまでは量子化ノイズなどに起因して発生した入力レベルの微少変動区間を示す。そして、この微少変動区間を抜けると、区間gのように再び入力レベルが漸減する例を示す。
(区間a、b)
入力レベルAPLを参照レベル(ラッチレベル)APLla(APLlatch)としてラッチする。入力レベルAPLが参照レベルAPLlaよりも基準値以上の差があるときは、当該入力レベルAPLを参照レベルAPLlaに置き換える。同時に当該入力レベルAPLを、現在の平均輝度レベルAPLad(APLadjusted)として出力する。
つまり、現在の平均輝度レベルを、現在のフレーム又はフィールド(以下はフレームの例)における入力映像信号から算出された平均輝度レベルとしたとき、直前の平均輝度レベルは、現在のフレームより1つ前のフレームにおける入力映像信号から算出された平均輝度レベルとなる。したがって上述した入力レベルAPLは現在の平均輝度レベルとなる。
そして、この区間(a,b)は、現在の平均輝度レベルが直前の平均輝度レベルに対し所定値の範囲外であるとき、現在の平均輝度レベルを微少変動が抑制された平均輝度レベルとして出力する区間である。
ここに、基準値は、入力映像信号をデジタル化したときの量子化ステップ幅に相当する量子化レベルとすることができる。以下に示す例は、単位量子化レベル(1量子化ステップ幅)を基準値に設定した場合であるが、その値は任意であって、量子化ステップ幅のm倍(mは整数)に選定することもできる。例えば、2量子化ステップ幅に相当する2量子化レベルを基準値として設定することもできる。単位量子化レベルを基準値としたとき、上述の所定値の範囲外とは、(±2)以上のレベル変動を言う。
区間aは、参照レベルに対し基準値を超える、基準値の2倍以上の入力レベル変動があったときの例であり、区間bは、参照レベルに対し基準値を下回る、基準値の2倍以上の入力レベル変動があったときの例であり、このときは何れも入力レベルAPLに対する微少変動状態を示す状態フラグF(Flag)をリセットする(Flag=0)。
(区間c)
この区間cは、入力レベル(平均輝度レベル)APLが参照レベルAPLlaと同じであるときであって、この場合には入力レベルAPLが参照レベルAPLlaとして使用されると共に、入力レベルAPLそのものが出力レベル(平均輝度レベル)APLadとして出力される。状態フラグFはリセットした状態を保持する(Flag=0)。
(区間d)
この区間dは、入力レベルAPLが直前の入力レベルよりも基準値だけ低下した場合である。つまり、微少変動の突入時におけるレベル変動状態のときである。基準値として使用される量子化ステップは、上述したように+1(高い方)又は−1(低い方)として図示する。
入力レベルAPLが基準値(−1)だけ低下したときは、入力レベルAPLは、APL=APLla−1となるので、この入力レベル(直前の平均輝度レベル)そのものが出力レベル(現在の平均輝度レベル)APLadとして出力されるが、参照レベルAPLlaは直前の参照レベルを維持するように制御される。したがって図のように、参照レベルAPLlaは出力レベルAPLadよりも+1(基準値)だけ大きい。
入力レベルAPLが基準値だけ低下したときは、後述するように微少変動状態を示す状態フラグFをセットする(Flag=1)。
(区間eおよびf)
この区間eおよびfは、入力レベルAPLが直前の入力レベルよりも基準値だけ高低する場合を示す。つまりこの区間eとfは入力レベルが微少変動を繰り返す区間(発振区間)を示す。この微少変動は、上述したように入力映像信号に重畳したノイズや、量子化するときの量子化ノイズによって発生する。
(区間e)
区間eは入力レベルAPLが直前の入力レベルよりも+1(基準値)だけ高いときであり、この場合は入力レベルAPLより基準値を引いた値(APL−1)が出力レベルAPLadとして使用されると共に、参照レベルAPLlaは直前の参照レベルAPLlaを保持する。また、状態フラグFも直前の状態(セット)を保持する(Flag=1)。
このような処理を行うことで、入力レベルAPLが基準値だけ変動したにも拘わらず、出力レベルAPLadは直前の出力レベルを保持する。その結果、出力レベルAPLadは破線図示のように定レベルを保持することになり、入力レベルが微少に上下動し、発振しているような場合でも、安定した平均輝度レベルAPLadとして出力することができる。
つまり、区間eは、現在の平均輝度レベルが直前の平均輝度レベルに対し所定値の範囲内であるとき、直前の平均輝度レベルを微少変動が抑制された平均輝度レベルとして出力する区間に当たる。
(区間f)
この区間fでは、入力レベルAPLが直前の入力レベルより基準値だけ低下した場合である。この場合は区間dと同じ処理となって、出力レベルAPLadは入力レベルAPLそのものが出力される。しかし、参照レベルAPLlaは直前の値を保持するから、入力レベルAPLが基準値内での変動であるときは変わらないし、状態フラグFも前の状態(セット状態)を保持することになる(Flag=1)。
この区間fもまた、現在の平均輝度レベルが直前の平均輝度レベルに対し所定値の範囲内であるとき、直前の平均輝度レベルを微少変動が抑制された平均輝度レベルとして出力する区間に当たる。
区間e、fのように、入力レベルが微少変動しているときは、微少変動した直後の値が保持され、発振状態がそのまま出力側に伝達されないようになっている。
(区間g)
この区間は入力レベルAPLが基準値以上変動した場合、例えば2量子化レベルだけ入力レベルAPLが低下した場合を示す。この場合には区間bと同じ処理動作となるから、低下した入力レベルAPLそのものが出力レベルAPLadとして使用されると共に、低下した入力レベルAPLが参照レベルAPLlaとして使用されることになる。そして、この場合には微少変動を示す状態フラグFがリセットされる(Flag=0)。同様に、入力レベルAPLが基準値よりも高くなったときには、区間aと同じ処理となる。
以上のような処理がレベル制御手段24で行われる。このレベル制御のための処理プログラムによる処理例を図4に示す。
図4において、まずステップ41において初期化を行う。初期化処理は、参照レベルAPLlaをゼロと置き、出力レベルAPLadを最大値(MAX)とする処理である。
次に、入力レベルAPLの入力待機状態となる(ステップ42)。入力が確認されると、入力レベルAPLと参照レベルAPLlaとのレベル比較処理が行われる(ステップ43)。
このレベル比較処理は以下のケースで示されるようなレベル比較処理である。
(ケース1)
入力レベルAPLが、APL>APLlaか、APL<APLla−1である。
(ケース2)
入力レベルAPLが、APL=APLlaである。
(ケース3)
入力レベルAPLが、APL=APLla−1である。
この3つのケースについてレベル判断する。(ケース1)の場合は、図における区間aと区間bの処理であって、区間aはAPL>APLlaの場合であり、区間bはAPL<APLla−1の場合であるから、これらの場合には、ステップ44に示すように、入力レベルAPLを新たな参照レベルAPLlaに置き換え、そして入力レベルAPLを出力レベルAPLadとして使用する処理が行われる。また、微少変動を示す状態フラグFはリセットする(Flag=0)。
このように(ケース1)は、現在の平均輝度レベルが直前の平均輝度レベルに対し所定値の範囲外であるとき、現在の平均輝度レベルを微少変動が抑制された平均輝度レベルとして出力するケースとなる。
ステップ43において、入力レベルAPLが直前の参照レベルAPLlaと同じ値であると判断されたときには(ケース2)、フラグFの状態が判別される(ステップ45)。
フラグFがリセット状態にあるとき、つまりFlag=0であるときは、入力レベルAPLが微少変動していないと判断できるので、この場合には、ステップ46に遷移して、入力レベルAPLそのものが参照レベルAPLlaとして更新され、入力レベルAPLが出力レベルAPLadとして使用されることになる。この処理が区間cに相当する。
これに対して、状態フラグFがセット状態、つまり直前までの入力レベルAPLが微少変動し、しかもそのレベルが上昇する方向に変動していると判断されたときには(Flag=1)、微少変動を抑えるために、入力レベルAPLから微少変動分(この例では基準値である単位量子化ステップ幅)だけ減算した値が、出力レベルAPLadとして設定される(ステップ48)。
ただし、このステップ48では、出力レベルAPLadのみ更新されるだけで、参照レベルAPLlaや状態フラグFは直前の値を保持するような処理が行われる。このような処理が区間fに相当する。
次に、ステップ43において、入力レベルAPLが直前の参照レベルAPLlaより基準値だけ低いと判断されたときは(ケース3)、その入力レベルAPLが出力レベルAPLadとして使用する処理と、微少変動を示す状態フラグFをセットする処理(Flag=1)が行われる(ステップ49)。
したがって、(ケース3)は、現在の平均輝度レベルが直前の平均輝度レベルに対し所定値の範囲内であるとき、直前の平均輝度レベルを微少変動が抑制された平均輝度レベルとして出力するケースに当たる。
微少変動が発生したときには、その変動分を抑えた出力レベルAPLadが図1に示す後段の輝度レベル補正手段26に供給される。
輝度レベル補正手段26では、APLレベルが所定レベル以上になったとき、PDPパネル30の発光輝度を制限するための処理手段であって、この例では平均輝度レベルAPLが25%を境に、これ以上の平均輝度レベルAPLであるときには、最終的にPDPパネル30の発光輝度が制限されるような平均輝度レベルAPLが出力されるように、平均輝度レベルの補正(制御)が行われる。発光輝度を制限するための特性例を図5以下に示す。
図5以下の例では、発光輝度が2次曲線(例えば双曲線)を描くような特性となるように選定された場合を示す。図5〜図7において、その横軸は平均輝度レベルAPLであり、その縦軸は補正された平均輝度レベルを加えたときのPDPパネル30に対する輝度制限量を示すパラメータ(%)である。
輝度制限量であるから、輝度制限量が増えるにしたがってPDPパネル30の発光輝度が低下し、画面は暗くなる。そして、本例ではAPL=25%を境に発光輝度が曲線Lbで示すように制限される。この曲線Lbは図9に示す曲線Laとその縦軸が相違するだけで内容は同じである。
図5は上述した(ケース1)の場合であって、図示する数値「1」は単位量子化レベル(=基準値)を示す。区間aでは発光輝度がより制限される方向に制御され、区間bでは逆に発光輝度が高くなる方向に制御される。
図6は(ケース2)の場合であり、入力レベルAPLが一定(=参照レベルAPLla)であるときを示し、特定の発光輝度で映像が映し出される。
図7は、(ケース3)の場合であって、入力レベルAPLが上下に微少変動しているときであり、出力レベルAPLadは量子化レベルだけ低下した入力レベルAPLが維持される。そのときの参照レベルAPLlaは1量子化ステップだけ入力レベルAPLよりも高い状態にある。
このような輝度制限特性が付与された平均輝度レベルAPLadは後段の表示輝度レベル制御手段28において、平均輝度レベルAPLに見合った発光維持周波数が選択され、この発光維持周波数に基づいてPDPパネル30が駆動される。その結果、図5〜図7に示すようにPDPパネル30の発光輝度が制限されることになる。
上述した実施例では、基準値として単位量子化ステップを例示した。例えば8ビットで入力映像信号が量子化され、符号化されるものであるときには、1/256の入力レベルが単位量子化ステップとなる。基準値としては、この単位量子化ステップに限らず、そのm倍の量子化ステップを基準値として設定することもできる。基準値の値を大きくすればそれだけ、レベル変動幅を抑えることができるようになり、安定した画像を表示できる実益を有する。
また、実施例では、直前のレベルに対する入力レベルAPLの増加が基準値より小さい場合に直前のレベルを出力レベル(平均輝度レベル)APLadとして出力し、直前のレベルから入力レベルAPLが減少する場合は入力レベルAPLを出力レベルAPLadとして出力しているが、その逆に、直前のレベルに対する入力レベルAPLの減少が基準値より小さい場合に直前のレベルを出力レベルAPLadとして出力し、直前のレベルから入力レベルAPLが増加する場合は入力レベルAPLを出力レベルAPLadとして出力してもよい。
換言すれば本発明は、入力レベルが直前のレベルに対し所定値の範囲内であるとき入力変動を抑制するように制御することにより広く実現することができる。
輝度レベル補正手段26における特性曲線Lbは、図示するような2次曲線に限らず、折れ線近似でもよい。
また上述した実施例では、表示パネルとしてPDPパネルを用いたが、微小変動が抑制された平均輝度レベルにより表示輝度を制御する本発明は、液晶表示素子(LCD)、有機ELパネルなどの表示パネルにも広く適用できる。液晶表示素子については、入力信号の平均輝度レベルによりPDPパネルの各画素の発光輝度に替えてバックライトの明るさを制御するものへの適用も考えられる。
この発明は、輝度レベルの上昇に伴って発光輝度を制限する必要のあるPDPパネルや液晶表示素子(LCD)、有機ELパネルなどの表示パネルを駆動するための駆動方法、駆動回路及び表示装置に適用でき、特に表示パネルに供給される電流を制限して消費電力を抑制するAPC機能を持つPDPパネルに好適である。
この発明を、表示パネルの駆動回路を備えた表示装置に適用した場合の一実施例を示す要部の系統図である。 制御部を含めた表示装置の構成例を示す図である。 レベル制御処理例を示すための入力レベルのレベル変動を示す図である。 レベル制御例を示すフローチャートである。 入力レベルと輝度制限量との関係を示す特性図である(その1)。 入力レベルと輝度制限量との関係を示す特性図である(その2)。 入力レベルと輝度制限量との関係を示す特性図である(その3)。 従来の表示パネルの駆動回路を示す系統図である。 その特性図である。
符号の説明
10・・・駆動回路、12・・・輝度レベル算出手段、14・・・輝度レベル補正手段、18・・・表示輝度レベル制御手段、20・・・レベル制御手段、30・・・PDPパネル、31・・・制御部(CPU)

Claims (8)

  1. 入力される映像信号の平均輝度レベルの微少変動分を抑制するレベル制御方法であって、
    上記レベル制御方法が開始される時点におけるフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルを最初の参照レベルとするステップと、
    入力される映像信号の平均輝度レベルを直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルと比較するステップと、
    上記映像信号の平均輝度レベルが直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルよりも高いか、当該参照レベルから映像信号の平均輝度レベルをnビット(nは整数)で量子化したときの量子化ステップ幅に相当する量子化レベルに基づいて設定される基準値を引いた分未満であるとき、上記映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとして出力し、当該映像信号の平均輝度レベルを新たな参照レベルとするステップと、
    上記映像信号の平均輝度レベルが直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルに対し基準値だけ低いときは、当該映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとするステップと、
    直前のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルさらに直前のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ低い場合に、現在の映像信号の平均輝度レベル前記直前のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ高いときは、上記現在の映像信号の平均輝度レベルより上記基準値分だけ下げたレベルを出力レベルとすることで、上記映像信号の平均輝度レベルの微少変動を抑制するステップと、
    前記出力レベルに対応して表示パネルの輝度レベルを補正する補正信号を出力するステップと、
    を有することを特徴とするレベル制御方法。
  2. 上記平均輝度レベルは、フレームまたはフィールド単位の映像信号に基づいて算出される
    ことを特徴とする請求項1記載のレベル制御方法。
  3. 入力映像信号の平均輝度レベルを算出する算出手段と、
    最初のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルを最初の参照レベルとし、上記算出手段により算出された現在の平均輝度レベルが供給され、入力される映像信号の平均輝度レベルを直前のフレームまたはフィールドの参照レベルと比較し、上記映像信号の平均輝度レベルが直前の参照レベルよりも高いか、当該参照レベルから映像信号の平均輝度レベルをnビット(nは整数)で量子化したときの量子化ステップ幅に相当する量子化レベルに基づいて設定される基準値を引いた分未満であるとき、上記映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとして出力するとともに当該映像信号の平均輝度レベルを新たな参照レベルとし、上記映像信号の平均輝度レベルが直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルに対し基準値だけ低いときは、当該映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとし、直前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルがさらに1つ前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ低い場合に、現在の映像信号の平均輝度レベルが前記直前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ高いときは、上記現在の映像信号の平均輝度レベルより上記基準値分だけ下げたレベルを出力レベルとすることで、直前の平均輝度レベルに対する上記現在の平均輝度レベルの微少変動が抑制された平均輝度レベルを出力するように制御するレベル制御手段と、
    上記微少変動が抑制された平均輝度レベルが供給され、当該平均輝度レベルに対応して表示パネルの輝度レベルを補正する補正信号を出力する輝度レベル補正手段と、
    上記補正信号に基づいて上記表示パネル上の表示輝度レベルを制御する表示輝度レベル制御手段と
    からなることを特徴とする表示パネルの駆動回路。
  4. 上記現在の平均輝度レベルは、
    現在のフレーム又はフィールドにおける上記入力映像信号から算出された平均輝度レベルであり、上記直前の平均輝度レベルは、上記現在のフレーム又はフィールドより1つ前のフレーム又はフィールドにおける上記入力映像信号から算出された平均輝度レベルであ
    ことを特徴とする請求項記載の表示パネルの駆動回路。
  5. 上記輝度レベル補正手段は、上記微少変動が抑制された平均輝度レベルの上昇に伴って上記表示パネル上の表示輝度レベルを下げるように上記表示輝度レベル制御手段を制御する上記補正信号を出力する
    ことを特徴とする請求項記載の表示パネルの駆動回路。
  6. 上記表示パネルは、プラズマディスプレイパネルであり、
    上記表示輝度レベル制御手段は、供給された上記補正信号により上記プラズマディスプレイパネルの発光維持周波数を制御する
    ことを特徴とする請求項記載の表示パネルの駆動回路。
  7. 上記算出手段による平均輝度レベルの算出および上記レベル制御手段におけるレベル制御処理は、CPUよりなる制御部を用いたソフトウエア処理である
    ことを特徴とする請求項記載の表示パネルの駆動回路。
  8. 映像を表示する表示パネルと、
    入力映像信号の平均輝度レベルを算出する算出手段と、
    最初のフレームまたはフィールドの映像信号の平均輝度レベルを最初の参照レベルとし、上記算出手段により算出された現在の平均輝度レベルが供給され、入力される映像信号の平均輝度レベルを直前のフレームまたはフィールドの参照レベルと比較し、上記映像信号の平均輝度レベルが直前の参照レベルよりも高いか、当該参照レベルから映像信号の平均輝度レベルをnビット(nは整数)で量子化したときの量子化ステップ幅に相当する量子化レベルに基づいて設定される基準値を引いた分未満であるとき、上記映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとして出力するとともに当該映像信号の平均輝度レベルを新たな参照レベルとし、上記映像信号の平均輝度レベルが直前のフレームまたはフィールドにおける参照レベルに対し基準値だけ低いときは、当該映像信号の平均輝度レベルを出力レベルとし、直前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルがさらに1つ前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ低い場合に、現在の映像信号の平均輝度レベルが前記直前のフレームまたはフィールドにおける映像信号の平均輝度レベルより上記基準値だけ高いときは、上記現在の映像信号の平均輝度レベルより上記基準値分だけ下げたレベルを出力レベルとすることで、直前の平均輝度レベルに対する上記現在の平均輝度レベルの微少変動が抑制された平均輝度レベルを出力するように制御するレベル制御手段と、
    上記微少変動が抑制された平均輝度レベルが供給され、当該平均輝度レベルに対応して上記表示パネルの輝度レベルを補正する信号を出力する輝度レベル補正手段と、
    上記輝度レベルを補正する信号に基づいて上記表示パネル上の表示輝度レベルを制御する表示輝度レベル制御手段と
    からなることを特徴とする表示装置。
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