JP4489502B2 - アームレストの取付構成 - Google Patents
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Description
この課題は、公差が集積して生じるものであるから、製造および組立ての精度を如何に向上させても解決しない。
本願は、背凭ブラケットとシャフトとプレートとの組立構成を工夫することにより、三者を隙間なく取付けたものである。
本発明は、シート1の背凭シート3の側部に設けた背凭ブラケット6またはアームレストフレーム9に固定するバネ取付用ブラケット13の側板43の透孔45に、該シャフト7の長さ方向の中間所定位置に形成した段部40が前記側板43の外面に当接するようにシャフト7を挿通し、シャフト7の端部に、シャフト7の軸方向と略平行に切り欠いて係合溝47と係合突起48とを円周方向に交互に形成し、前記係合溝47と係合突起48のうち各係合突起48を、前記側板43の内面に当接させたプレート50の挿通孔51に挿入係合させ、前記シャフト7の係合溝47の溝底の溝底面52と該溝底面52が当接する部分のプレート50の何れか一方または両方に所定の高さを有して形成したプロジェクション突起53を、溝底面52または/およびプレート50に当接させ、前記側板43には一方側に突き出る円筒形状のバーリング部44を形成し、バーリング部44の端面46にシャフト7の段部40を当接させ、前記バーリング部44を設けた部分の側板43に、前記バーリング部44に近づくに従い次第に凹む凹部55を形成し、該凹部55内の前記バーリング部44に近づくに従って前記シャフト7の段部40に向けて次第に凹む傾斜面にプレート50を当接させて、係合溝47の溝底面52がプレート50の外面Aに当接し、かつ、側板43をシャフト7の段部40とプレート50により隙間なく挟持するように、プロジェクション溶接によりプロジェクション突起53をシャフト7の軸方向に潰しながらシャフト7とプレート50とを溶接固定するアームレストの取付方法としたものである。
本発明は、少なくとも前記溝底面52にプロジェクション突起53を形成し、前記側板43の外面から透孔45の端面46までの間隔を「X」とし、溝底面52からのプロジェクション突起53の高さを「Y」とし、段部40から溝底面52までの間隔を「Z」とし、溶接前は「X<Z+Y」としたとき、プロジェクション突起53を潰しながら溶接し、且つ、溶接後も「Y’」の高さをプロジェクション突起53が有し、これにより「X=Z+Y’」となるように構成したアームレストの取付方法としたものである。
本発明は、シート1の背凭シート3の側部に設けた背凭ブラケット6に、左右方向のシャフト7の軸周りに先端が上下回動自在となるようにアームレスト4を取付けたものにおいて、前記シャフト7の長さ方向の中間所定位置には段部40を形成し、該段部40より一方側のシャフト7は大径部41に、前記段部40より他方側のシャフト7は小径部42に夫々形成し、該小径部42の先端にはシャフト7の軸方向と略平行に切り欠いて係合溝47と係合突起48を円周方向に交互に複数形成し、前記背凭ブラケット6またはアームレスト4のアームレストフレーム9に固定のバネ取付用ブラケット13の側板43には一方側に突き出て前記シャフト7の段部40が当接する端面46を有する円筒形状のバーリング部44を形成し、バーリング部44にはシャフト7の小径部42の外径と同じ透孔45を形成し、前記バーリング部44を設けた部分の側板43に、前記バーリング部44に近づくに従い次第に凹む凹部55を形成し、該凹部55内の前記バーリング部44に近づくに従って前記シャフト7の段部40に向けて次第に凹む傾斜面に前記係合突起48が挿通係合する挿通孔51を形成したプレート50を当接させ、前記シャフト7の係合溝47の溝底の溝底面52と該溝底面52が当接する部分のプレート50の何れか一方または両方に、前記シャフト7の軸方向に潰れた溶接後も所定の高さを有するプロジェクション用のプロジェクション突起53を形成し、前記側板43に前記プレート50の一部が密着するように、前記係合溝47の溝底面52をプレート50の外面Aに当接させた状態で通電してプロジェクション溶接するアームレストの取付構成としたものである。
本発明は、少なくとも前記溝底面52にプロジェクション突起53を形成し、前記側板43の外面から透孔45の端面46までの間隔を「X」とし、溝底面52からのプロジェクション突起53の高さを「Y」とし、段部40から溝底面52までの間隔を「Z」とし、溶接前は「X<Z+Y」としたとき、溶接によりプロジェクション突起53の高さが「Y’」に変化して「X=Z+Y’」となるように構成したアームレストの取付構成としたものである。
請求項3の発明では、バーリング部44が存在することによりシャフト7の段部40とプレート50との間に距離を置くことができ、適切にプロジェクション熔接できる。
請求項4の発明では、溶接作業を容易にでき、バネ取付用ブラケット13にシャフト7またはプレート50の一方または両方が熔接固定される不具合を回避できる。
請求項5の発明では、バネ取付用ブラケット13とシャフト7とプレート50とを軸方向に互いに隙間なく取付けたアームレスト4を提供でき、アームレスト4の先端が左右に振れる振幅量を減少させ、商品価値を向上させる。
請求項6の発明では、バーリング部44が存在することによりシャフト7の段部40とプレート50との間に距離を置くことができ、適切にプロジェクション熔接できる。
請求項7の発明では、バネ取付用ブラケット13とシャフト7とプレート50とを軸方向に互いに隙間なく取付けるための設定が極めて簡単容易にでき、バネ取付用ブラケット13にシャフト7またはプレート50の一方または両方が熔接される不具合を回避できる。
アームレスト4は、例えば、本来使用される使用範囲Aではアームレスト4の下方回動をロックして荷重を支受し、且つ、上方回動のみ自在にして高さ調節可能にし、使用範囲Aの上限位置と同じかそれより間隔を置いて設けた格納範囲Bではアンロック状態になって上下回動自在とし、格納範囲Bから使用範囲Aの最下方位置まで一旦下方回動可能であるが、最下方位置でロック可能状態に復帰させて使用範囲Aでは上方回動のみ自在となるように構成すると、操作性を向上させて好適である(図1)。
前記アームレスト4の前記アームレストフレーム9には、バネ取付用ブラケット13を固定し(図2、図3)、バネ取付用ブラケット13の側板43には一方側に突き出る円筒形状のバーリング部44を形成する。バーリング部44は、その内径を前記シャフト7の小径部42の外径と同じに形成して、小径部42をバーリング部44の透孔45に挿通し、バーリング部44の端面46にシャフト7の段部40を当接させる。
前記小径部42の先端には母線方向に切り欠いて係合溝47と係合突起48を円周方向に交互に複数形成する(図4)。
シャフト7の各係合突起48はプレート50の各挿通孔51に挿入する。
バーリング部44の透孔45に挿通したシャフト7は、シャフト7の小径部42の係合突起48をプレート50の挿通孔51に挿通させた状態で、シャフト7とプレート50とに通電し、電流をプロジェクション突起53に集中させて行うプロジェクション溶接する。
したがって、シャフト7の段部40とバネ取付用ブラケット13の透孔45の端面46と、プレート50とバネ取付用ブラケット13の側板43との二か所は、図示は省略したグリス等の潤滑部材のみが介在するだけで、殆ど、隙間無しで当接し、シャフト7がバネ取付用ブラケット13(アームレストフレーム9、背凭ブラケット6)に対してがたつくのを防止し、その結果、アームレスト4の先端が使用位置にて左右方向に振れるのを防止する。
ロックスプリング11の一端はアームレストフレーム9に固定のバネ取付用ブラケット13のステイ14に係合させて固定側端部15に形成し、ロックスプリング11の他端は自由端20に形成し、コイル部12は、アームレスト4の下動に伴ってシャフト7の大径部41が回転すると、締まる巻き方向に設定し、これにより、他端が自由端20であってもアームレスト4を下方回動させようとすると、シャフト7の大径部41とコイル部12の内周との摩擦抵抗によりコイル部12の直径を小にする方向に作用し、この摩擦抵抗によりアームレスト4の下方回動を阻止してロックさせる。
切替カム溝24は、シャフト7の軸心方向と略平行になるように屈曲させたバネ取付用ブラケット13の屈曲板部25に、基本的には屈曲板部25の先端側(左側)を開放したU型形状に形成する。
実施例では、屈曲板部25はバネ取付用ブラケット13の下側に形成し、図12、図14、図16、図18、図20、図22、図24は、下側から見た状態で図示しているが、図2および図3の実施例ではバネ取付用ブラケット13の前縁に横方向に屈曲させて形成しており、屈曲板部25の設置位置は図示に限定されない。
案内カム面23の先端とアンロック用カム面22の外端縁との間には自由端20が通り抜け可能な隙間26を設ける。
一方、シャフト7の大径部41の端部には、アームレスト4の回動により移動する自由端20が当接する当接部材30を設ける。当接部材30は、シャフト7の軸心に対して交差方向の板部材31をシャフト7の大径部41の端部に固定し、板部材31には切替カム溝24に自由端20を嵌合させるアンロック用当接部32を設ける。アンロック用当接部32はロック状態の自由端20に当接し、自由端20をコイル部12の緩み方向に移動させ、アンロック用当接部32により押された自由端20は案内カム面23により案内されて切替カム溝24に嵌合する(図14、図16)。
また、アンロック保持面33に続く板部材31の後側周縁には交差方向の外れ防止面34を設ける。外れ防止面34は、切替カム溝24および板部材31の周縁の何れもから自由端20が外れて作動不能状態になるのを防止する。
即ち、外れ防止面34を設けないと、自由端20が切替カム溝24に係合し、格納位置より過剰回動が可能になり、アームレスト4が元の位置に戻らないメカロック状態になるが、外れ防止面34によりアームレスト4の過剰回動を停止させ、メカロックを防止する。
アームレスト4は略水平位置を含む使用範囲Aで使用状態となり、使用範囲Aではシャフト7中心に一旦最下方位置にアームレスト4を下方回動させると、ロック装置Lは作動状態となって、上方回動はできるが下方回動はロックして荷重を支持する。
したがって、一旦使用範囲Aの最下方位置にアームレスト4を下方回動させてから、必要に応じてアームレスト4を上方回動させて、アームレスト4の高さ調節を行う。
このように、シャフト7の軸周りにアームレスト4を回動させるように構成した場合、シャフト7自体の取付部分に緩みがあって「がたつく」と、アームレスト4の先端は増幅されて左右に振れることになる。
アームレスト4は、背凭シート3の背凭骨格フレーム5の側部に設けた背凭ブラケット6に、左右方向のシャフト7を軸心として上下回動自在に取付け、シャフト7の長さ方向の中間所定位置に段部40を形成し、段部40より一方側のシャフト7は大径部41に形成し、段部40より他方側のシャフト7は小径部42に形成し、バネ取付用ブラケット13の側板43にはシャフト7の小径部42の外径と同じ透孔45を形成しているから、小径部42を側板43の透孔45に挿通して、側板43にシャフト7の段部40を当接させる。
即ち、突起53が溶接時に潰れるときの圧力(荷重)が、バーリング部44の端面46とシャフト7の段部40の当接面に掛かり、両者の位置を互いに固定するように作用する。
Claims (5)
- シート1の背凭シート3の側部に固定の背凭ブラケット6またはアームレストフレーム9に固定するバネ取付用ブラケット13の側板43の一方側に突き出るように形成した円筒形状のバーリング部44の透孔45に、左右方向のシャフト7を挿通させ、該シャフト7の長さ方向の中間所定位置に形成した段部40を前記バーリング部44の端面46に当接させ、前記シャフト7の端部に、シャフト7の軸方向と略平行に切り欠いて係合溝47と係合突起48とを円周方向に交互に形成し、所定の高さを有して少なくとも前記係合溝47の溝底の溝底面52に形成したプロジェクション突起53がシャフト7の軸方向に潰れながらプレート50の外面Aに当接するように、前記各係合突起48を、前記側板43より突き出させてかつ前記側板43の内面に当接させたプレート50の挿通孔51に挿入係合させ、前記バーリング部44を設けた部分の側板43に、前記バーリング部44に近づくに従い次第に凹む凹部55を形成し、該凹部55内の前記バーリング部44に近づくに従って前記シャフト7の段部40に向けて次第に凹む傾斜面にプレート50を当接させて、前記シャフト7の溝底面52とプレート50の外面Aとの間でプロジェクション突起53を当接させた状態で、前記プロジェクション突起53に所定電流を通電して加圧するプロジェクション溶接し、溶接後、プレート50をバネ取付用ブラケット13の側板43に隙間無しで当接させてシャフト7とプレート50とを固定し、シャフト7の軸周りに先端が上下回動自在となるようにアームレスト4を取付けたアームレストの取付方法。
- シート1の背凭シート3の側部に設けた背凭ブラケット6またはアームレストフレーム9に固定するバネ取付用ブラケット13の側板43の透孔45に、該シャフト7の長さ方向の中間所定位置に形成した段部40が前記側板43の外面に当接するようにシャフト7を挿通し、シャフト7の端部に、シャフト7の軸方向と略平行に切り欠いて係合溝47と係合突起48とを円周方向に交互に形成し、前記係合溝47と係合突起48のうち各係合突起48を、前記側板43の内面に当接させたプレート50の挿通孔51に挿入係合させ、前記シャフト7の係合溝47の溝底の溝底面52と該溝底面52が当接する部分のプレート50の何れか一方または両方に所定の高さを有して形成したプロジェクション突起53を、溝底面52または/およびプレート50に当接させ、前記側板43には一方側に突き出る円筒形状のバーリング部44を形成し、バーリング部44の端面46にシャフト7の段部40を当接させ、前記バーリング部44を設けた部分の側板43に、前記バーリング部44に近づくに従い次第に凹む凹部55を形成し、該凹部55内の前記バーリング部44に近づくに従って前記シャフト7の段部40に向けて次第に凹む傾斜面にプレート50を当接させて、係合溝47の溝底面52がプレート50の外面Aに当接し、かつ、側板43をシャフト7の段部40とプレート50により隙間なく挟持するように、プロジェクション溶接によりプロジェクション突起53をシャフト7の軸方向に潰しながらシャフト7とプレート50とを溶接固定するアームレストの取付方法。
- 請求項1または請求項2において、少なくとも前記溝底面52にプロジェクション突起53を形成し、前記側板43の外面から透孔45の端面46までの間隔を「X」とし、溝底面52からのプロジェクション突起53の高さを「Y」とし、段部40から溝底面52までの間隔を「Z」とし、溶接前は「X<Z+Y」としたとき、プロジェクション突起53を潰しながら溶接し、且つ、溶接後も「Y’」の高さをプロジェクション突起53が有し、これにより「X=Z+Y’」となるように構成したアームレストの取付方法。
- シート1の背凭シート3の側部に設けた背凭ブラケット6に、左右方向のシャフト7の軸周りに先端が上下回動自在となるようにアームレスト4を取付けたものにおいて、前記シャフト7の長さ方向の中間所定位置には段部40を形成し、該段部40より一方側のシャフト7は大径部41に、前記段部40より他方側のシャフト7は小径部42に夫々形成し、該小径部42の先端にはシャフト7の軸方向と略平行に切り欠いて係合溝47と係合突起48を円周方向に交互に複数形成し、前記背凭ブラケット6またはアームレスト4のアームレストフレーム9に固定のバネ取付用ブラケット13の側板43には一方側に突き出て前記シャフト7の段部40が当接する端面46を有する円筒形状のバーリング部44を形成し、バーリング部44にはシャフト7の小径部42の外径と同じ透孔45を形成し、前記バーリング部44を設けた部分の側板43に、前記バーリング部44に近づくに従い次第に凹む凹部55を形成し、該凹部55内の前記バーリング部44に近づくに従って前記シャフト7の段部40に向けて次第に凹む傾斜面に前記係合突起48が挿通係合する挿通孔51を形成したプレート50を当接させ、前記シャフト7の係合溝47の溝底の溝底面52と該溝底面52が当接する部分のプレート50の何れか一方または両方に、前記シャフト7の軸方向に潰れた溶接後も所定の高さを有するプロジェクション用のプロジェクション突起53を形成し、前記側板43に前記プレート50の一部が密着するように、前記係合溝47の溝底面52をプレート50の外面Aに当接させた状態で通電してプロジェクション溶接するアームレストの取付構成。
- 請求項4において、少なくとも前記溝底面52にプロジェクション突起53を形成し、前記側板43の外面から透孔45の端面46までの間隔を「X」とし、溝底面52からのプロジェクション突起53の高さを「Y」とし、段部40から溝底面52までの間隔を「Z」とし、溶接前は「X<Z+Y」としたとき、溶接によりプロジェクション突起53の高さが「Y’」に変化して「X=Z+Y’」となるように構成したアームレストの取付構成。
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