JP4489238B2 - 電動機制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電動機(同期電動機、誘導電動機)を駆動制御する電動機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来のバッテリ駆動サーボアンプと呼ばれる電動機制御装置の一例を示す回路図である。これは12V又は24Vの低圧バッテリ(E)1と、バッテリ1の直流電圧から交流100V又は200Vの電源を作るDC/ACコンバータ24と、コンバータ24の交流電圧を整流するダイオードD21〜D26をブリッジ接続してなるコンバータ部25と、コンバータ部25の直流電圧を交流電圧に変換し、交流電動機(M)6に印加するものであって、スイッチ素子例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)T3〜T8をブリッジ接続し、かつ各IGBTに夫々逆並列に接続されたダイオードD3〜D8からなるインバータ部4と、コンバータ部25の出力直流電圧を平滑する平滑コンデンサ例えば電解コンデンサ3と、インバータ部4の入力側とコンバータ部25の出力側の間接続され、交流電動機6の回生エネルギを消費する抵抗器27とスイッチ素子例えばIGBT28の直列回路と、インバータ部4のIGBTT3〜T8並びにIGBT28をオンオフ制御したり、外部からのトルク指令、速度指令、または位置指令を受けて、インバータ部4のスイッチ素子を制御して交流電動機6にかける電圧を可変させて交流電動機6を制御するための制御部26とからなっている。
【0003】
このように、図8の例ではバッテリ1とバッテリ駆動サーボアンプのインバータ部4を接続するのに、交流電圧を整流するダイオードD21〜D26をブリッジ接続してなるコンバータ部25を介在させているので、交流電動機6の減速時や交流電動機6に駆動される負荷からの回転力で回されている時のインバータ部4の回生エネルギは、バッテリ1には回生できない。
【0004】
図9は従来のバッテリ駆動サーボアンプと呼ばれる電動機制御装置の他例を示す回路図であり、この例は図8のDC/ACコンバータ24と、コンバータ部25と、抵抗器27とIGBT28の直列回路を取り除いたものである。このように構成することにより、交流電動機6の減速時や交流電動機6に駆動される負荷からの回転力で回されている時のインバータ部4の回生エネルギは、バッテリ1には回生できる。この場合、バッテリ1としては、例えば図8のような低圧のバッテリを多数直列接続した高圧のバッテリを直接インバータ部に接続した同様の構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べた図8の構成では、交流電動機6からのインバータ部4における回生エネルギは、バッテリ1に回生できないため、インバータ部4の回生エネルギは、コンバータ部25の電源母線PN間に接続されている電解コンデンサ3に蓄えられるが、回生エネルギの電圧が規定値以上になった場合には、抵抗器27とIGBT28を用いて抵抗器27の発熱で消費することになるためエネルギの無駄が生ずる。又、回生エネルギが大きい場合は、抵抗器27が大容量となるため寸法も大きくなり実装面積やコストが増大する欠点がある。
【0006】
図9では以下のような問題点がある。一般に、IGBTは、AC200Vを整流、平滑した直流電源に接続することを想定して600V耐圧仕様の素子がほとんどである。このため、バッテリ電源を使用するサーボアンプやインバータ部4は、IGBTを効率よく使うためバッテリ電圧を高くして使用している。よって、バッテリ充電作業や交換作業に危険が伴う。また、電圧を高くするため、多くの低圧バッテリ1を直列に接続したり、内部で直列接続した特殊なバッテリを用いなければならない。
【0007】
このようなことから、従来バッテリ電圧を下げるため、図9のインバータ部4を構成するスイッチ素子として、IGBTに代えて低耐圧のパワーMOSFETを使用する方法もあるが、これでも下記の理由により不利な点が多々あり現実的でない。
【0008】
1)交流電動機6の誘起電圧を小さくするため、アマチュア電流を大きくせざるを得なく、このためインバータ部4のスイッチ素子が大型化してしまい、且つインバータ部4と交流電動機6間の電線を太くしなければならない。
【0009】
2)バッテリ電圧に対して、インダクタンスωLIの低下の比率が大きくなるため、交流電動機6のインダクタンスωLIを極力小さくしなければならない。よって、スイッチング周波数を上げなければならず、スイッチング損失が増加する。
【0010】
3)バッテリ電圧に対して、インダクタンスωLIの電圧降下とスイッチ素子の電圧降下の比率が大きくなるため、交流電動機6に印加する電圧が小さくなる。これも、アマチュア電流が大きくなる原因となる。
【0011】
4)直流電源ラインのインダクタンスによって、電流変化率di/dtでの電圧降下が、直流電圧に対して比率が大きくなる。このことは、交流電動機6に印加する電圧が小さくなる原因となる。
【0012】
本発明は、以上のような問題点を除去するためなされたもので、電圧の高い電動機を制御するのに、高圧のバッテリが必要なく、バッテリ交換時の安全性が高くなりメンテナンス性が向上し、省エネならびに小型軽量化が可能となる電動機制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に対応する発明は、12V又は24Vの低圧バッテリ(E)1と、前記バッテリ1の直流電圧を三相交流電圧に変換し、三相交流電動機(M)6に印加するものであって、6個のIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)T3〜T8をブリッジ接続し、かつ各IGBTに夫々逆並列に接続された6個のダイオードD3〜D8からなるインバータ部4と、
前記バッテリ1の出力直流電圧を平滑する電解コンデンサ3と、
第1のIGBTT1のコレクタと第2のIGBTT2のソースを接続し、前記第1のIGBTT1のソースとコレクタに逆並列に第1のダイオードD1を接続し、前記第2のIGBTT2のソースとコレクタに逆並列に第2のダイオードD2を接続し、前記第1及び第2のダイオードD1、D2の接続点並びに前記第1のIGBTT1と前記第2のIGBTT2の接続点にリアクトルLの一端を接続し、前記リアクトルLの他端を前記バッテリ1の陽極に接続し、前記バッテリ1の陰極を前記第2のIGBTT2のコレクタと前記第2のダイオードD2のアノードに接続し前記バッテリ1の直流電圧を昇圧する双方向型昇圧チョッパ部2と、
自動車のエンジン14とダイナモ15からなる発電装置からの交流を整流するダイオードD17又は商用電源からの交流を整流するダイオードD11〜D16をブリッジ接続してなるコンバータ部11と、
前記バッテリ1から前記チョッパ部2に流れる電流を電流検出器7により検出した電流を電流フィ−ドバック値とし、これを第1の比較器13の一方の入力端子に供給し、前記電解コンデンサ3に印加されている電圧を電圧フィ−ドバック値PNとして第2の比較器12の一方の入力端子に供給し、前記第2の比較器12の他方の入力端子にPN電圧指令を供給し、前記第2の比較器12で得られる電圧偏差を、PI制御器とリミッタを備えた制御器8に供給し、前記制御器8において求められる電流指令を、前記第1の比較器13の他方の入力端子に供給し、前記第1の比較器13で求められる電流偏差は、PI制御器9で増幅され、これがパワー増幅器10を介して前記チョッパ部2のIGBTに供給するものであり、前記第1の比較器13の入力端子であって前記制御器8からの出力である電流指令又は充電電流指令のいずれかを切換可能にするとともに、前記電流指令の与えられる側に設ける常閉接点18b及び前記電流指令の与えられる側とは異なる側に設ける常開接点18aからなる2連動スイッチ18と、
前記常開接点18aと前記第1の比較器13との間に設けるものであって、常時開路しているスイッチ19と、
前記電圧フィ−ドバック値PNを入力しこれを反転する反転入力端子及びPNクランプ電圧を入力する入力端子を有し、両者の電圧偏差を求める第1のコンパレータ16と、
前記第1のコンパレータ16の出力と交流電圧の監視信号を入力し、両者の論理積を求め、これを前記2連動スイッチ18に与えて前記常開接点18aを閉じ、かつ前記常閉接点18bを開く論理積回路17と、
前記バッテリ1の電圧を入力し、これを反転する反転入力端子及び過充電クランプ電圧を入力する入力端子を有し、両者の偏差が生じたとき前記スイッチ19を閉じる第2のコンパレータとを備えた制御部5と、
を具備し、前記交流電動機6が回転して3000(1/分)までの回転速度のときは、前記必要なPN電圧を低くし、前記交流電動機6の速度によって前記PN電圧指令を可変させるようにし、かつ前記交流電動機6の回転速度が3000(1/分)を超えたときは前記PN電圧を設定値以上にならないようにしたことを特徴とする電動機制御装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0023】
図1は、本発明に係る電動機制御装置の第1の実施形態を示す回路図であり、概略図9の従来の技術に、リアクトルLと、スイッチ素子例えばIGBTT1,T2及びダイオードD1,D2からなる双方向型昇圧チョッパ部2を、バッテリ1と電解コンデンサ3の間に追加配設したものである。
【0024】
図2は双方向型昇圧チョッパ部2並びにIGBTT1,T2の制御部5の関係を説明するための回路図である。双方向型昇圧チョッパ部2は、具体的には、図2に示すようにIGBTT1のコレクタとIGBTT2のソースを接続し、IGBTT1のソースとコレクタに逆並列にダイオードD1を接続し、IGBTT2のソースとコレクタに逆並列にダイオードD2を接続し、ダイオードD1とD2の接続点並びにIGBTT1とT2の接続点にリアクトルLの一端を接続し、リアクトルLの他端をバッテリ1の陽極に接続し、バッテリ1の陰極をIGBTT2のコレクタとダイオードD2のアノードに接続したものである。
【0025】
制御部5には、バッテリ1に流れる電流を電流検出器例えば変流器7により検出した電流(電流フィードバック値)を入力し、又電解コンデンサ3に印加される電圧(電圧フィードバック値)を入力し、制御部5はPWM制御によりIGBTT1,IGBTT2のゲートに対してゲート信号が与えられる。
【0026】
図3の制御部5の詳細を説明するためのブロック図であり、PN電圧を任意の電圧指令に制御するため、電圧フィードバック信号が比較器12に入力されている。これにより、電動機6の力行時のPN電圧の降下や電動機回生時のPN電圧上昇を抑え、電圧を安定させることができる。
【0027】
比較器12の出力であるPN電圧偏差は、PI制御器とリミッタを備えた制御器8に入力され、制御器8内で電流指令が求められ、この電流指令と電流フィードバック信号が比較器13に入力され、比較器13により得られる電流偏差は、PI制御器9を介してパワー増幅器10に入力される。このようにして電流指令にリミッタを設けることで、IGBTT1,IGBTT2とバッテリ1の過電流を防ぐことができる。
【0028】
ここで、PI制御器9の出力値でIGBTT1,IGBTT2のオン,オフのデュティが決定される。パワー増幅器10の部分がIGBTT1,IGBTT2に当たる。例えばインバータ部4が力行時、PN間の電解コンデンサ3から電流が流出し電圧は下がり、PN電圧指令との誤差が生じ、その誤差をPI制御器9で増幅し、バッテリ1からPN間の電解コンデンサ3への電流指令が発生し、電流フィードバックとの誤差を次のPI制御器9で増幅し、IGBTT2のオンのデュティが広がりより多くの電流が電解コンデンサ3に供給される。
【0029】
図4のW1に示す電動機回転速度が低い場合は、必要なPN電圧も低くてよい。PN電圧が低ければ、スイッチング損失は減少する。よって、電動機6の速度によってPN電圧指令を可変させる方法(低速時にPN電圧を下げる)を用いると、双方向型チョッパ部のみならずインバータ部4のスイッチング損失を低減でき、省エネルギ化が可能になる。図4のW2に示す電動機回転速度が高いときは、PN電圧を設定値以上にならないようにし、IGBTの耐圧保護を行う。
【0030】
力行時のスイッチ素子の動作を説明すると、IGBTT2がオンするとバッテリ1から電流がリアクトルLに流れる。こうして電流は増加し続けるがある値の時に、IGBTT2をオフするとリアクトルLには電流が流れ続けるように逆起電圧が生じ、ダイオードD1を通して電源母線PN間の電解コンデンサ3に流れ込む。PN間電圧が高くても、それに応じた逆起電圧が生じるため昇圧が可能となる。IGBTT2のオンの期間とオフの期間を可変すれば、PN間電圧を任意の値に制御することができる。
【0031】
回生時は、インバータ部4から電解コンデンサ3に電流が流れ、PN間電圧が上昇するが、IGBTT1がオンすると、電解コンデンサ3から電流がIGBTT1とリアクトルLを通して流れバッテリ1に流れこむ。電流が増加し続けるが、ある値の時にIGBTT1をオフするとダイオードD2を通してバッテリ1に電流が流れ込む。このときは、電流が減少を続ける。IGBTT1のオンの期間とオフの期間を可変すれば、平均電流を制御でき、且つPN電圧を回生時でも任意の値に制御することができる。
【0032】
以上述べた実施形態によれば、図1のように双方向型昇圧チョッパ部2を追加配設したので、次のような作用効果が得られる。
【0033】
(1)双方向型昇圧チョッパ部2を用いてバッテリ1の電圧を昇圧すれば、交流電動機6に印加する電圧を高くすることができる(汎用サーボアンプのインバータ回路部分と汎用ACサーボ電動機がそのまま使用できる。)
(2)電動機減速時や負荷からの力で回されている時には、インバータ部4が電源母線PN間の電解コンデンサ3に電力を蓄積するため、電解コンデンサ3の容量を大きくしないと、電源母線PN間の電圧がある限界以上に上昇する。これを図8の従来の技術のような抵抗器27とスイッチ素子例えばIGBT28を用いて抵抗器27に消費させ電圧の上昇を抑える必要があったが、双方向型昇圧チョッパ部2でバッテリ1に充電するため直流電圧の上昇はなく、上昇を抑える抵抗器27とIGBT28も必要ない。
【0034】
(3)バッテリ1に電力回生するため、平滑コンデンサ例えば電解コンデンサ3は大容量でないもので済む。
【0035】
(4)電圧の高い交流電動機6を制御するのに、高圧のバッテリ1が必要なく、バッテリ1の交換時の安全性が高くなりメンテナンス性が向上する。
【0036】
図5は、本発明の電動機制御装置の第2の実施形態を説明するための回路図であり、図1の電動機制御装置において、商用電源が利用できるように、ダイオードD11〜D16からなるコンバータ部11を追加し、制御部5の構成を以下のようにしたものである。このように構成することにより、バッテリ1と商用電源の2通りの利用方法が可能となり実用性が増す。
【0037】
図6は図5の制御部5の構成を示すブロック図であり、図3の制御部5にコンパレータ16,20と、論理積回路17と、常開接点18aと常閉接点18bからなる2連動スイッチ18と、スイッチ1aを追加したものである。
【0038】
具体的には、コンパレータ16には、電圧フィードバック値とPNクランプ電圧指令(=PN電圧指令+α)を入力し、両者の偏差は論理積回路17の一方の入力端子に入力され、論理積回路17の他方の入力端子に図示しない商用電源電圧監視手段からの商用電源電圧監視信号が入力され、両信号が共に存在したとき論理積条件が成立し、2連動スイッチ18の動作が切換る。論理積回路17から信号が出力されたとき閉じる常開接点18aには、充電電流指令が入力されるようになっており、また論理積回路17から信号が出力されたとき開く常閉接点18bは制御器8と比較器13の接続点に接続されている。
【0039】
コンパレータ20の2つの入力端子には過充電クランプ電圧指令とバッテリ1の電圧が入力されるようになっており、コンパレータ20からの出力により開くスイッチ1aはその一端は常開接点18aの他端(充電電流指令が入力される端子とは異なる端子)に接続され、スイッチ19の他端は常閉接点18bと比較器13の接続点に接続されている。
【0040】
このように制御部5が構成されているので、任意の電流指令でバッテリ1を充電できる。また、商用電源が接続されたことを検知した場合に、電圧制御ループを切り離し任意の電流指令でバッテリ1に充電することが可能である。さらに、電動機6の減速等でPN電圧が上昇しある電圧を超えた場合には、電圧制御を開始し、任意の電圧に制御することができる。また、バッテリ1の過充電を防ぐため、バッテリ1の電圧を監視して充電電流指令を切ることができる。以上述べたことから、電動機停止中はもとより電動機運転中も常に商用電源でバッテリ1に充電できる。
【0041】
図5の実施形態は、例えば商用電源として交流(AC)200Vを対象としたが、交流100Vの場合は、図5のコンバータ部11を倍電圧整流回路に代えることで可能となる。
【0042】
図5の実施形態の変形例として、例えば自動車のエンジン14とダイナモ15からなる発電装置を、ダイオードD17を介して電源母線P,Nに接続することで、図5の商用電源の代りに、該発電装置により発電した電力を使用することもできる。
【0043】
図7は、本発明の第3の実施形態を示す回路図であり、双方向型昇圧チョッパ部2を用いて、AC200Vインバータ部41,42及びAC400Vインバータ部43の直流電源を共有化し、インバータ部41,42,43にそれぞれ接続されるAC200V交流電動機61,62及びAC400V交流電動機63を運転することができる。
【0044】
この場合の直流電源21として、AC200Vの整流電源又はバッテリDC280Vを使用し、直流電源21の出力側と双方向型昇圧チョッパ部2並びにインバータ部41,42の入力側の間には、大容量のコンデンサ例えば電解コンデンサ(CE)22が接続される。
【0045】
このような構成のものにおいて、双方向型昇圧チョッパ部2は、直流電圧約280Vを、交流400Vを整流平滑した電圧程度(約560V)に昇圧する。この場合の制御部として図3の実施形態のものを使用すれば、交流400V電動機63が回生の場合に電解コンデンサ22にエネルギが充電され、交流200Vの電動機61,62が力行時のエネルギとして利用できる。
【0046】
また、逆に電動機63が力行時であって電動機61,62が回生時であっても回生エネルギとして利用できる。これに対して本実施形態のように、双方向型昇圧チョッパ部2をしない従来の技術では、交流400Vに昇圧するトランスを用いるため別のコンバータ部が必要になり、電動機回生時は抵抗で回生エネルギを消費することになる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、電圧の高い電動機を制御するのに、高圧のバッテリが必要なく、バッテリ交換時の安全性が高くなりメンテナンス性が向上し、省エネならびに小型軽量化が可能となる電動機制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電動機制御装置の主回路図。
【図2】図1の双方向型昇圧チョッパ部を説明するための回路図。
【図3】図1の制御部を説明するための回路図。
【図4】図1の実施形態の作用効果を説明するための電動機回転速度とPN電圧の特性図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電動機制御装置の主回路図。
【図6】図5の制御部を説明するための回路図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る電動機制御装置の主回路図。
【図8】従来の第1の例の電動機制御装置の主回路図。
【図9】従来の第2の例の電動機制御装置の主回路図。
【符号の説明】
1…バッテリ
2…双方向型昇圧チョッパ部
3…平滑コンデンサ例えば分解コンデンサ
4,41,42,43…インバータ部
11…コンバータ部
5…制御部
6,61,62,63…交流電動機
7…電流検出器例えば変流器
8…PI制御器+リミッタ
9…PI制御器
10…パワー増幅器
Claims (1)
- 12V又は24Vの低圧バッテリ(E)1と、前記バッテリ1の直流電圧を三相交流電圧に変換し、三相交流電動機(M)6に印加するものであって、6個のIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)T3〜T8をブリッジ接続し、かつ各IGBTに夫々逆並列に接続された6個のダイオードD3〜D8からなるインバータ部4と、
前記バッテリ1の出力直流電圧を平滑する電解コンデンサ3と、
第1のIGBTT1のコレクタと第2のIGBTT2のソースを接続し、前記第1のIGBTT1のソースとコレクタに逆並列に第1のダイオードD1を接続し、前記第2のIGBTT2のソースとコレクタに逆並列に第2のダイオードD2を接続し、前記第1及び第2のダイオードD1、D2の接続点並びに前記第1のIGBTT1と前記第2のIGBTT2の接続点にリアクトルLの一端を接続し、前記リアクトルLの他端を前記バッテリ1の陽極に接続し、前記バッテリ1の陰極を前記第2のIGBTT2のコレクタと前記第2のダイオードD2のアノードに接続し前記バッテリ1の直流電圧を昇圧する双方向型昇圧チョッパ部2と、
自動車のエンジン14とダイナモ15からなる発電装置からの交流を整流するダイオードD17又は商用電源からの交流を整流するダイオードD11〜D16をブリッジ接続してなるコンバータ部11と、
前記バッテリ1から前記チョッパ部2に流れる電流を電流検出器7により検出した電流を電流フィ−ドバック値とし、これを第1の比較器13の一方の入力端子に供給し、前記電解コンデンサ3に印加されている電圧を電圧フィ−ドバック値PNとして第2の比較器12の一方の入力端子に供給し、前記第2の比較器12の他方の入力端子にPN電圧指令を供給し、前記第2の比較器12で得られる電圧偏差を、PI制御器とリミッタを備えた制御器8に供給し、前記制御器8において求められる電流指令を、前記第1の比較器13の他方の入力端子に供給し、前記第1の比較器13で求められる電流偏差は、PI制御器9で増幅され、これがパワー増幅器10を介して前記チョッパ部2のIGBTに供給するものであり、前記第1の比較器13の入力端子であって前記制御器8からの出力である電流指令又は充電電流指令のいずれかを切換可能にするとともに、前記電流指令の与えられる側に設ける常閉接点18b及び前記電流指令の与えられる側とは異なる側に設ける常開接点18aからなる2連動スイッチ18と、
前記常開接点18aと前記第1の比較器13との間に設けるものであって、常時開路しているスイッチ19と、
前記電圧フィ−ドバック値PNを入力しこれを反転する反転入力端子及びPNクランプ電圧を入力する入力端子を有し、両者の電圧偏差を求める第1のコンパレータ16と、
前記第1のコンパレータ16の出力と交流電圧の監視信号を入力し、両者の論理積を求め、これを前記2連動スイッチ18に与えて前記常開接点18aを閉じ、かつ前記常閉接点18bを開く論理積回路17と、
前記バッテリ1の電圧を入力し、これを反転する反転入力端子及び過充電クランプ電圧を入力する入力端子を有し、両者の偏差が生じたとき前記スイッチ19を閉じる第2のコンパレータとを備えた制御部5と、
を具備し、前記交流電動機6が回転して3000(1/分)までの回転速度のときは、前記必要なPN電圧を低くし、前記交流電動機6の速度によって前記PN電圧指令を可変させるようにし、かつ前記交流電動機6の回転速度が3000(1/分)を超えたときは前記PN電圧を設定値以上にならないようにしたことを特徴とする電動機制御装置。
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