JP4488241B2 - 車載機器制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の使用者が携帯する携帯機と、車両に設けられた通信手段との通信結果に応じて、車両の車載機器を、車両のエンジンの始動に先立って制御する車載機器制御装置に関する。
従来の自動車用電子制御装置は、車載機器を制御するマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータに電源を供給する電源回路とを備え、自動車のイグニッションスイッチが切断されている場合でも、イグニッションスイッチ以外の回路からのウェークアップ信号によって、電源回路を不活性状態から、マイクロコンピュータを動作させる電圧を生成する活性状態に遷移させることで、マイクロコンピュータを起動し、マイクロコンピュータが所定の処理を実行している(例えば、特許文献1参照)。
図5は、上記特許文献1に記載された自動車用電子制御装置を示すブロック図である。
図5において、この自動車用電子制御装置は、車両51と、車両51の運転者が携帯する携帯機52とから構成されている。
携帯機52は、車両51のドアロック開錠の操作に用いる押しボタンスイッチ53と、押しボタンスイッチ53の操作によって開錠コード信号を発信する発信機54とを含んでいる。
車両51は、発信機54から発信される開錠コード信号を、アンテナ55を介して受信する受信器56と、受信した開錠コード信号が正規のものであると認証した場合に、車両51のドアロック57を開錠するためのドアロック開錠信号をドアロック制御手段58に出力するマイクロコンピュータ59と、ドアロック開錠信号に応じてドアロック57を開錠するドアロック制御手段58とを含んでいる。
また、車両51は、エンジン60と、エンジン60に燃料を供給する燃料ポンプ61(車載機器)と、燃料ポンプ61によってエンジン60に供給される燃料を保存する燃料タンク62と、燃料タンク62と燃料ポンプ61との間、あるいは燃料ポンプ61とエンジン60との間で燃料を輸送するフューエルライン63とをさらに含んでいる。
ここで、マイクロコンピュータ59は、ドアロック制御手段58にドアロック開錠信号を出力する際に、燃料ポンプ61に対して、エンジン60の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
また、マイクロコンピュータ59は、車載機器の一部であるそれぞれ図示しないエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対しても、ドアロック制御手段58にドアロック開錠信号を出力する際に、車載機器の全部、あるいは一部を駆動する駆動信号を出力している。
また、従来の車両用エンジンのフューエルポンプ駆動制御装置は、燃料噴射装置を備えた車両用エンジンにおいて、エンジンの運転開始前に運転者の運転意志を検出してフューエルポンプ(燃料ポンプ)を駆動するとともに、フューエルポンプの駆動が開始して所定時間が経過した後にフューエルポンプの駆動を停止する制御手段を有している(例えば、特許文献2参照)。
図6は、上記特許文献2に記載されたフューエルポンプ駆動制御装置を示すブロック図である。
図6において、このフューエルポンプ駆動制御装置は、図5に示した携帯機52、アンテナ55、受信器56、ドアロック57、およびドアロック制御手段58に代えて、車両51の運転者が車両51のドアを開けたこと、あるいは運転者が運転席に着座したことを検出するセンサを備え、運転者の運転する意志を検出する運転意志検出手段64を含んでいる。
また、フューエルポンプ駆動制御装置は、燃料ポンプ61からエンジン60に至るフューエルライン63の燃料圧力を検出する燃料圧力センサ65をさらに含んでいる。
マイクロコンピュータ59は、運転意志検出手段64が運転者の運転する意志を検出した場合に、燃料ポンプ61に対して、エンジン60の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。また、マイクロコンピュータ59は、燃料圧力センサ65で検出される燃料圧力が所定値に達した場合に、燃料ポンプ61を停止する停止信号を出力している。
また、従来の内燃機関の燃料供給装置は、燃料タンク内の燃料を電動式の低圧燃料ポンプにより汲み上げる構成を有し、内燃機関の始動操作が検知されたとき内燃機関のクランキングの開始に先立って低圧燃料ポンプの駆動を開始している(例えば、特許文献3参照)。
図7は、上記特許文献3に記載された燃料供給装置を示すブロック図である。
図7において、この燃料供給装置は、図6に示した運転意志検出手段64に代えて、車両51の運転者が内燃機関を始動するためのイグニッションスイッチ66を含んでいる。
マイクロコンピュータ59は、イグニッションスイッチ66が操作された場合に、燃料ポンプ61に対して、クランキングの開始に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。また、マイクロコンピュータ59は、燃料圧力センサ65で検出される燃料圧力に応じて、燃料ポンプ61の駆動時間を変更している。
特開2004−197585号公報 実開昭58−127171号公報 特開2004−92447号公報
特許文献1に記載された従来の自動車用電子制御装置では、運転者が押しボタンスイッチ53を操作することによって、ドアロック57が開錠されるとともに、車載機器である燃料ポンプ61、センサ類、あるいはヒータ類に対して駆動信号が出力される。
ここで、運転者がドアから遠く離れた場所で押しボタンスイッチ53を操作した場合には、ドアロック57が開錠されて(車載機器が駆動されて)からエンジン60が始動するまでに長時間が経過し、エンジン60の始動に先立って駆動される燃料ポンプ61等の駆動時間が長くなる場合がある。
そのため、エンジン60が始動した時点で、燃料ポンプ61等の駆動時間が既に過剰となり、結果的に燃料ポンプ61等の車載機器の駆動エネルギーが浪費されるという問題点があった。
また、運転者がドアの直近で押しボタンスイッチ53を操作した場合には、ドアロック57が開錠されて(車載機器が駆動されて)からエンジン60が始動するまでの時間が短くなり、エンジン60の始動に先立って駆動される燃料ポンプ61等の駆動時間が短くなる場合がある。
そのため、エンジン60が始動した時点で、燃料ポンプ61で昇圧される燃料圧力が充分に上昇しないことがある。また、センサ類の動作が安定しないこと、あるいはヒータ類の温度が上昇せずに所望の性能が得られないことがある。
すなわち、エンジン60が始動した時点で、車載機器の性能を充分に引き出すことができないという問題点があった。
また、特許文献2に記載された従来のフューエルポンプ駆動制御装置では、運転者が車両51のドアを開けたこと、あるいは運転者が運転席に着座したことが運転意志検出手段64で検出された場合に、車載機器である燃料ポンプ61、センサ類、あるいはヒータ類に対して駆動信号が出力される。
したがって、車載機器が駆動されてからエンジン60が始動するまでの時間が、上記特許文献1において運転者がドアの直近で押しボタンスイッチ53を操作した場合よりも短くなり、エンジン60の始動に先立って駆動される燃料ポンプ61等の駆動時間がさらに短くなる場合がある。
そのため、エンジン60が始動した時点で、車載機器である燃料ポンプ61、センサ類、あるいはヒータ類の性能を充分に引き出すことができないという問題点があった。
また、特許文献3に記載された従来の内燃機関の燃料供給装置では、運転者がイグニッションスイッチ66を操作した場合に、車載機器である燃料ポンプ61、センサ類、あるいはヒータ類に対して駆動信号が出力される。
したがって、車載機器が駆動されてからクランキングが開始するまでの時間が、上記特許文献2の場合よりも短くなり、クランキングの開始に先立って駆動される燃料ポンプ61等の駆動時間がさらに短くなる場合がある。
そのため、クランキングが開始した時点で、車載機器である燃料ポンプ61、センサ類、あるいはヒータ類の性能を充分に引き出すことができないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、エンジンの始動に際し、車載機器の駆動エネルギーの浪費を抑制するとともに、車載機器の性能を充分に引き出すことができる車載機器制御装置を提供することにある。
この発明に係る車載機器制御装置は、車両の使用者が携帯する携帯機と、車両に設けられ、携帯機と通信するとともに、携帯機と車両との距離を推定する通信手段と、車両に設けられ、携帯機と通信手段との通信による通信結果および推定された距離に応じて、使用者が車両のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する始動開始時間算出手段と、始動開始時間に応じて、車両の所定の車載機器の駆動を開始する車載機器連続制御手段とを備えたものである。
この発明の車載機器制御装置によれば、始動開始時間算出手段は、携帯機と通信手段との通信による通信結果に応じて、使用者が車両のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出し、車載機器連続制御手段は、始動開始時間に応じて、車両の所定の車載機器の駆動を開始する。
そのため、エンジンの始動に際し、車載機器の駆動エネルギーの浪費を抑制するとともに、車載機器の性能を充分に引き出すことができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムを示すブロック図である。
図1において、車載機器制御システムは、車両1と、車両1の運転者(使用者)が携帯する携帯機2とから構成されている。
携帯機2は、車載通信機12(後述する)からの携帯機サーチ信号(後述する)を受信する受信機3と、携帯機サーチ信号の受信に応じて、車両1のドアロック開錠のための開錠コード信号を発信する発信機4とを備えている。
また、携帯機2は、CPUとプログラムを格納したメモリとを有するマイクロプロセッサ(図示せず)をさらに備え、携帯機毎に異なる個体識別コードを含む開錠コード信号が、メモリにあらかじめ記憶されている。
車両1は、車載機器制御部5と、ドアロック制御手段6と、ドアロック7と、エンジン8と、燃料ポンプ9(車載機器)と、燃料タンク10と、フューエルライン11D、11Eとを備えている。
車載機器制御部5は、携帯機2と通信する車載通信機(通信手段)12と、携帯機2と車載通信機12との通信による通信結果に応じて、ドアロック制御手段6および燃料ポンプ9を制御するマイクロコンピュータ13とを含んでいる。
ドアロック制御手段6は、マイクロコンピュータ13からの指令信号に応じて、ドアロック7を開錠あるいは施錠する。
燃料ポンプ9は、エンジン8に燃料を供給する。燃料タンク10は、燃料ポンプ9によってエンジン8に供給される燃料を保存する。フューエルライン11Dは、燃料ポンプ9とエンジン8との間で燃料を輸送する。フューエルライン11Eは、燃料タンク10と燃料ポンプ9との間で燃料を輸送する。
車載通信機12は、携帯機2を探査するための携帯機サーチ信号を発信する携帯機サーチ信号発信手段14と、携帯機サーチ信号に応じて携帯機2の発信機4から発信される開錠コード信号を受信する開錠コード信号受信手段15と、携帯機サーチ信号および開錠コード信号を送受信するアンテナ16とを有している。
また、車載通信機12は、CPUとプログラムを格納したメモリとを有するマイクロプロセッサ(図示せず)をさらに有し、携帯機サーチ信号は、メモリにあらかじめ記憶されている。
また、車載通信機12は、開錠コード信号受信手段15で受信した開錠コード信号に基づいて、携帯機2(運転者)とアンテナ16(車両1)との距離を推定し、この距離と開錠コード信号とを含む出力信号を、携帯機2との通信による通信結果としてマイクロコンピュータ13に出力する。
マイクロコンピュータ13は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、運転者が車両1のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する始動開始時間算出手段17と、算出された始動開始時間に応じて、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する車載機器連続制御手段18とを有している。
ここで、マイクロコンピュータ13は、CPUとプログラムを格納したメモリとを有するマイクロプロセッサ(図示せず)で構成されている。
また、マイクロコンピュータ13は、車載通信機12からの出力信号に含まれる開錠コード信号を認証し、認証結果に基づいて、ドアロック7を開錠または施錠するための指令信号をドアロック制御手段6に出力する。開錠コード信号の認証は、開錠コード信号に含まれる個体識別コードと、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された認証用の個体識別コードとを比較することにより実行される。
また、マイクロコンピュータ13は、バッテリ電源(図示せず)によって駆動され、各種センサ(図示せず)から各インタフェースを介して入力される情報を元に、車両1、エンジン8、エンジン8を操作する機能を含む各種アクチュエータ(図示せず)、および各種車載機器を制御する。
以下、図1を参照しながら、この発明の実施の形態1に係る車載機器制御装置の動作について説明する。
最初に、携帯機2の発信機4から発信される開錠コード信号を認証して、ドアロック7を開錠あるいは施錠する動作において、ドアロック7が施錠されている状態から開錠される動作について説明する。
まず、車両1のエンジン8、および燃料ポンプ9等車載機器の駆動が停止し、車両1が駐車状態にあり、ドアロック7が施錠されているとする。
このとき、車載通信機12の携帯機サーチ信号発信手段14は、アンテナ16を介して、任意の所定時間毎に携帯機2を探査するための携帯機サーチ信号を発信している。
携帯機2は、携帯機サーチ信号を受信しない限り、何ら動作を起こさない。
そのため、携帯機2が、携帯機サーチ信号を受信できる領域(以下、「携帯機サーチ信号の覆域」と称する)に存在しない場合には、車載通信機12は、携帯機サーチ信号を発信するのみで、他に何ら動作を起こさない。
続いて、携帯機2を携帯した運転者が携帯機サーチ信号の覆域に進入すると、携帯機2の受信機3は、携帯機サーチ信号を受信し、発信機4は、開錠コード信号を発信する。
車載通信機12の開錠コード信号受信手段15は、アンテナ16を介して、発信機4からの開錠コード信号を受信する。
車載通信機12は、開錠コード信号に基づいて携帯機2と車両1との距離を推定し、この距離と開錠コード信号とを含む出力信号を、携帯機2との通信による通信結果としてマイクロコンピュータ13に出力する。
マイクロコンピュータ13は、車載通信機12からの出力信号に含まれる開錠コード信号に含まれる個体識別コードと、メモリにあらかじめ記憶された認証用の個体識別コードとを比較する。
マイクロコンピュータ13は、双方の個体識別コードが一致した場合には、この携帯機2を携帯している運転者がこの車両1を使用してもよい運転者であると判断して、ドアロック制御手段6に対して、ドアロック7を開錠するための指令信号を出力する。
ドアロック制御手段6は、このドアロック7を開錠するための指令信号に応じて、ドアロック7を開錠する。
また、マイクロコンピュータ13は、双方の個体識別コードが一致しない場合には、この携帯機2を携帯している運転者がこの車両1を使用してはならない運転者であると判断して、ドアロック制御手段6に何ら指令信号を出力せず、ドアロック7が施錠された状態を維持する。
ここで、車載通信機12の携帯機サーチ信号発信手段14は、所定時間毎に携帯機サーチ信号を発信しているので、携帯機2は、携帯機サーチ信号の覆域に存在する限り、携帯機サーチ信号を受信して開錠コード信号を発信する。
すなわち、携帯機2は、最初に携帯機サーチ信号を受信した位置よりもアンテナ16に近い位置に存在する限り、所定時間毎に開錠コード信号を発信する。また、車載通信機12の開錠コード信号受信手段15は、所定時間毎に開錠コード信号を受信し、マイクロコンピュータ13は、所定時間毎に車載通信機12から開錠コード信号を受け取る。
このとき、マイクロコンピュータ13は、携帯機2を携帯している運転者が車両1を使用してもよい運転者であると所定時間毎に判断するので、ドアロック制御手段6に何ら指令信号を出力せず、ドアロック7が開錠された状態を維持する。
したがって、携帯機2を携帯した運転者が携帯機サーチ信号の覆域に進入し、携帯機2が携帯機サーチ信号の覆域に存在する限り、一旦開錠されたドアロック7は、開錠された状態が維持される。
次に、ドアロック7が開錠されている状態から施錠される動作について説明する。
まず、携帯機2を携帯した運転者が携帯機サーチ信号の覆域に存在し、ドアロック7が開錠された状態が維持されているとする。
ここで、携帯機2を携帯した運転者が携帯機サーチ信号の覆域から進出すると、携帯機2は、携帯機サーチ信号を受信できないので、開錠コード信号を発信しない。
そのため、車載通信機12の開錠コード信号受信手段15は、開錠コード信号を受信せず、マイクロコンピュータ13は、車載通信機12から開錠コード信号を受け取らない。
マイクロコンピュータ13は、ドアロック7が開錠された状態を維持している場合に、車載通信機12から開錠コード信号を受け取らなくなると、携帯機2を携帯している運転者が車両1を使用しない状態にある、あるいは携帯機2を携帯している運転者が車両1を使用しない位置に存在すると判断して、ドアロック制御手段6に対して、ドアロック7を施錠するための指令信号を出力する。
ドアロック制御手段6は、このドアロック7を施錠するための指令信号に応じて、ドアロック7を施錠する。
すなわち、マイクロコンピュータ13は、携帯機2を携帯している運転者が車両1を使用しない状態にある、あるいは携帯機2を携帯している運転者が車両1を使用しない位置に存在すると判断した場合には、ドアロック7が施錠された状態を維持する。
前述のドアロック7が開錠あるいは施錠される動作において、携帯機2と車載通信機12との通信は、車両1の運転者が携帯機2に対して能動的な任意の操作を行うことなく実行される。
ドアロック7は、携帯機2と車載通信機12との通信による通信結果に応じて、開錠あるいは施錠されている。
次に、車載通信機12が、開錠コード信号受信手段15で受信した開錠コード信号に基づいて、携帯機2とアンテナ16(車両1)との距離を推定する動作について説明する。
ここで、携帯機2と車載通信機12との通信は、電波を用いて実行することができるので、以下のような距離計測原理に基づいて携帯機2と車両1との距離を推定することができる。
まず、電波の強度は、距離の二乗に反比例することが知られているので、車載通信機12は、開錠コード信号の電波強度を測定することにより、携帯機2と車両1との距離を推定することができる。
また、携帯機サーチ信号発信手段14から発信される携帯機サーチ信号の電波強度と、発信機4から発信される開錠コード信号の電波強度とをそれぞれ任意の所定の強度に固定した場合には、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信して、開錠コード信号受信手段15が発信機4からの開錠コード信号を受信することにより、車載通信機12は、より簡単に携帯機2と車両1との距離を推定することができる。
すなわち、携帯機サーチ信号の電波強度が開錠コード信号の電波強度よりも強い場合には、開錠コード信号受信手段15が開錠コード信号を受信できる距離を、携帯機2と車両1との距離として推定することができる。また、開錠コード信号の電波強度が携帯機サーチ信号の電波強度よりも強い場合には、携帯機2の受信機3が携帯機サーチ信号を受信できる距離を、携帯機2と車両1との距離として推定することができる。
また、上記のように携帯機サーチ信号発信手段14から発信される携帯機サーチ信号の電波強度と、発信機4から発信される開錠コード信号の電波強度とをそれぞれ所定の強度に固定した場合には、車載通信機12が開錠コード信号の電波強度を測定し、固定された所定の強度に対する減衰量を測定することにより、携帯機2と車両1との距離を推定することができる
ここで、前述したように、携帯機サーチ信号発信手段14は、所定時間毎に携帯機サーチ信号を発信している。
そのため、開錠コード信号受信手段15が開錠コード信号を受信する度に、車載通信機12が携帯機2と車両1との距離を推定することにより、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎に、携帯機2と車両1との距離が推定される。
また、車載通信機12は、推定された携帯機2と車両1との距離と、開錠コード信号とを含む出力信号を、携帯機2との通信による通信結果としてマイクロコンピュータ13に出力する。
次に、始動開始時間算出手段17が、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、運転者が車両1のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する動作について説明する。
まず、始動開始時間算出手段17は、車載通信機12からの出力信号に含まれる携帯機2と車両1との距離を、運転者の歩行速度で除算することによって、運転者が車両1に到着するまでの時間を算出する。なお、運転者の歩行速度は、平均的な速度として仮定され、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶されているか、あるいはメモリに格納されたプログラムに記述されている。
続いて、始動開始時間算出手段17は、上記の運転者が車両1に到着するまでの時間に、運転者が車両1に到着してエンジン始動を開始するまでの時間を加算して、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎に、運転者が車両1のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。
ここで、上記の運転者が車両1に到着してエンジン始動を開始するまでの時間は、運転者が車両1に到着してからドアを開け、運転席に着座し、エンジン始動を開始するまでの時間を示しており、平均的な時間として仮定することができる。なお、運転者が車両1に到着してエンジン始動を開始するまでの時間は、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶されているか、あるいはメモリに格納されたプログラムに記述されている。
次に、車載機器連続制御手段18が、算出された始動開始時間に応じて、燃料ポンプ9の駆動を開始する動作について説明する。
車載機器連続制御手段18は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された駆動開始時間と一致した場合に、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
ここで、駆動開始時間は、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力が、良好にエンジン8を始動することができる燃料圧力に達するために要する所要時間を示している。
なお、始動開始時間よりも短い時間でエンジン始動が開始された場合に、燃料圧力が不足することを防止するために、駆動開始時間は、上記の所要時間よりも長めに設定されてもよい。
なお、上記の説明では、車載機器連続制御手段18が燃料ポンプ9に対して駆動信号を出力するとしたが、これに限定されない。
車両1は、車載機器としてそれぞれ図示しないエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータをさらに備え、車載機器連続制御手段18は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された駆動開始時間と一致した場合に、燃料ポンプ9と同様に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
ここで、駆動開始時間は、車載機器の種類に応じてそれぞれ異なった個別の時間が設定され、それぞれマイクロコンピュータ13のメモリに記憶されている。
この発明の実施の形態1に係る車載機器制御装置によれば、始動開始時間算出手段17は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、運転者が車両1のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出し、車載機器連続制御手段18は、算出された始動開始時間に応じて、車載機器の駆動を開始する。
すなわち、携帯機2を携帯した運転者が使用する車両1に近づくと、車載機器連続制御手段18からの駆動信号によって、エンジン8の始動に先立って車載機器の駆動が開始され、車載機器の駆動開始から駆動開始時間が経過した後に、運転者がエンジン始動を開始することとなる。
したがって、エンジン8の始動に際し、車載機器の駆動時間が過剰となって、車載機器の駆動エネルギーが浪費されることがなく、車載機器の駆動エネルギーを過不足のない消費量にすることができる。
また、車載機器の駆動時間が短くなって、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力が不足したり、センサ類の動作が不安定になったり、ヒータ類の温度上昇が不足したりして、車載機器の性能が充分に発揮されないという不都合が生じることがなく、エンジン8が始動するまでに、車載機器を好適な動作状態にすることができる。
さらに、燃料圧力が好適になってエンジン8の始動性が良好になり、センサ類およびヒータ類の動作が良好になることによって、これらのセンサ類およびヒータ類を用いた制御システムの制御性能を良好にすることができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、平均的な速度として仮定された運転者の歩行速度を用いて、運転者が車両1に到着するまでの時間を算出したが、これに限定されない。
運転者の歩行速度は、車載通信機12からの出力信号に含まれる携帯機2と車両1との距離に基づいて算出されてもよい。
この発明の実施の形態2に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムの構成は、上記実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
なお、始動開始時間算出手段17は、車載通信機12からの出力信号に含まれる携帯機2と車両1との距離に基づいて、運転者の歩行速度を算出するとともに、携帯機2と車載通信機12との通信結果と、算出された運転者の歩行速度とに応じて、運転者が車両1のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。
以下、図1を参照しながら、この発明の実施の形態2に係る車載機器制御装置の動作について説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
最初に、始動開始時間算出手段17が、車載通信機12からの出力信号に含まれる携帯機2と車両1との距離に基づいて、運転者の歩行速度を算出する動作について説明する。
まず、車載通信機12は、開錠コード信号受信手段15で受信した開錠コード信号に基づいて、上記実施の形態1で示したように、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎に、携帯機2と車両1との距離を推定する。
また、車載通信機12は、推定された携帯機2と車両1との距離と、開錠コード信号とを含む出力信号を、携帯機2との通信による通信結果としてマイクロコンピュータ13に出力する。
始動開始時間算出手段17は、携帯機サーチ信号発信手段14から携帯機サーチ信号が発信される所定時間の間に運転者が移動した距離に基づいて、運転者の歩行速度を算出する。
すなわち、始動開始時間算出手段17は、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎に推定される携帯機2と車両1との距離の差を、携帯機サーチ信号が発信される所定時間で除算することによって、運転者の歩行速度を算出する。
また、始動開始時間算出手段17は、車載通信機12から携帯機2と車両1との距離を含む出力信号が入力された時間を記憶しておき、車載通信機12からの出力信号が2回入力される毎に、携帯機2と車両1との距離の差と、車載通信機12からの出力信号が入力された時間の差とを算出し、算出された距離の差を算出された時間の差で除算することによって、運転者の歩行速度を算出してもよい。
次に、始動開始時間算出手段17が、携帯機2と車載通信機12との通信結果と、算出された運転者の歩行速度とに応じて、運転者が車両1のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する動作について説明する。
まず、始動開始時間算出手段17は、車載通信機12からの出力信号に含まれる携帯機2と車両1との距離を、算出された運転者の歩行速度で除算することによって、運転者が車両1に到着するまでの時間を算出する。
続いて、始動開始時間算出手段17は、上記の運転者が車両1に到着するまでの時間に、運転者が車両1に到着してエンジン始動を開始するまでの時間を加算して、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎に、あるいは運転者の歩行速度が算出される毎に、運転者が車両1のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。
ここで、上記の運転者が車両1に到着してエンジン始動を開始するまでの時間は、運転者が車両1に到着してからドアを開け、運転席に着座し、エンジン始動を開始するまでの時間を示しており、平均的な時間として仮定することができる。
なお、運転者が車両1に到着してエンジン始動を開始するまでの時間は、算出された運転者の歩行速度と相関をもって推定される時間であってもよい。
次に、車載機器連続制御手段18は、上記実施の形態1で示したように、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された駆動開始時間と一致した場合に、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
なお、上記の説明では、車載機器連続制御手段18が燃料ポンプ9に対して駆動信号を出力するとしたが、これに限定されない。
車両1は、上記実施の形態1で示したように、車載機器としてそれぞれ図示しないエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータをさらに備え、車載機器連続制御手段18は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された駆動開始時間と一致した場合に、燃料ポンプ9と同様に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
この発明の実施の形態2に係る車載機器制御装置によれば、始動開始時間算出手段17は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、運転者が車両1のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出し、車載機器連続制御手段18は、算出された始動開始時間に応じて、車載機器の駆動を開始する。
すなわち、携帯機2を携帯した運転者が使用する車両1に近づくと、車載機器連続制御手段18からの駆動信号によって、エンジン8の始動に先立って車載機器の駆動が開始され、車載機器の駆動開始から駆動開始時間が経過した後に、運転者がエンジン始動を開始することとなる。
ここで、始動開始時間算出手段17が、車載通信機12からの出力信号に含まれる携帯機2と車両1との距離に基づいて運転者の歩行速度を算出し、算出された運転者の歩行速度を用いて始動開始時間を算出しているので、上記実施の形態1の場合よりも高精度に始動開始時間を算出することができる。
したがって、エンジン8の始動に際し、車載機器の駆動時間が過剰となって、車載機器の駆動エネルギーが浪費されることがなく、車載機器の駆動エネルギーをさらに過不足のない消費量にすることができる。
また、車載機器の駆動時間が短くなって、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力が不足したり、センサ類の動作が不安定になったり、ヒータ類の温度上昇が不足したりして、車載機器の性能が充分に発揮されないという不都合が生じることがなく、エンジン8が始動するまでに、車載機器をさらに好適な動作状態にすることができる。
さらに、燃料圧力が好適になってエンジン8の始動性が良好になり、センサ類およびヒータ類の動作が良好になることによって、これらのセンサ類およびヒータ類を用いた制御システムの制御性能をさらに良好にすることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、車載機器である燃料ポンプ9、センサ類、およびヒータ類は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された駆動開始時間と一致した場合に、エンジン8の始動に先立って駆動が開始されると説明したが、これに限定されない。
車載機器は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、マイクロコンピュータ13Aのメモリにあらかじめ記憶された所定時間t1(第1の所定時間)と一致した場合に、エンジン8の始動に先立って所定時間t1に渡って駆動され、所定時間t1駆動された後に所定時間t2(第2の所定時間)に渡って停止され、以後駆動と停止とが繰り返して実施されてもよい。
図2は、この発明の実施の形態3に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムを示すブロック図である。
ここでは、上記実施の形態1と同種のものについては、同一符号の後に「A」を付して、詳述は省略する。
図2において、車載機器制御システムは、図1に示した車載機器連続制御手段18に代えて、車載機器間欠制御手段19を備えている。車載機器間欠制御手段19は、算出された始動開始時間に応じて、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って所定時間t1駆動し、所定時間t1駆動した後に所定時間t2停止し、以後駆動と停止とを繰り返して実施する駆動信号を出力する。
その他の構成については、上記実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
以下、図2を参照しながら、この発明の実施の形態3に係る車載機器制御装置の動作について説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
ここでは、車載機器間欠制御手段19が、算出された始動開始時間に応じて、燃料ポンプ9を所定時間t1に渡って駆動し、所定時間t1が経過した後に所定時間t2に渡って停止する制御を繰り返して実施する動作について説明する。
まず、始動開始時間算出手段17は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、上記実施の形態1で示したように、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎に、運転者が車両1Aのエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。
車載機器間欠制御手段19は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、マイクロコンピュータ13Aのメモリにあらかじめ記憶された所定時間t1と一致した場合に、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
続いて、車載機器間欠制御手段19は、燃料ポンプ9の駆動開始から所定時間t1が経過すると、燃料ポンプ9に対して、駆動を停止する駆動信号を出力する。
ここで、燃料ポンプ9の駆動が停止した状態で運転者がエンジン始動を開始した場合には、通常のエンジン制御と同様に、燃料ポンプ9の駆動が再び開始され、通常のエンジン稼働時と同様の動作が実施される。
また、車載機器間欠制御手段19は、燃料ポンプ9の駆動が停止されてから、運転者がエンジン始動を開始することなく、マイクロコンピュータ13Aのメモリにあらかじめ記憶された所定時間t2が経過すると、燃料ポンプ9に対して、再び駆動を開始する駆動信号を出力する。
この後、車載機器間欠制御手段19は、運転者がエンジン始動を開始するか、ドアロック7が施錠されるまで、燃料ポンプ9を所定時間t1駆動し、続いて所定時間t2停止する制御を繰り返して実施する。
なお、ドアロック7が施錠された場合には、エンジン8は始動されないと判断されて燃料ポンプ9の駆動は停止し、車両1Aが駐車状態となる。
ここで、所定時間t1は、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力、すなわちフューエルライン11Dの圧力が、所定の圧力に達するために必要な燃料ポンプ9の駆動時間を示している。また、上記の所定の圧力は、良好にエンジン8を始動することができる燃料圧力を示している。
また、所定時間t2は、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力が、良好にエンジン8を始動することができる燃料圧力の最低値よりも低く、良好にエンジン8を始動することができない燃料圧力に達するまでに要する時間を示している。
また、所定時間t1、t2は、外気温等の環境に応じて、例えば車両毎に設定される時間である。
なお、上記の説明では、車載機器間欠制御手段19が燃料ポンプ9に対して駆動信号を出力するとしたが、これに限定されない。
車両1Aは、車載機器としてそれぞれ図示しないエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータをさらに備え、車載機器間欠制御手段19は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、マイクロコンピュータ13Aのメモリにあらかじめ記憶された所定時間t21(第1の所定時間)と一致した場合に、燃料ポンプ9と同様に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
続いて、車載機器間欠制御手段19は、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動開始から所定時間t21が経過すると、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、駆動を停止する駆動信号を出力する。
ここで、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動が停止した状態で運転者がエンジン始動を開始した場合には、通常のエンジン制御と同様に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動が再び開始され、通常のエンジン稼働時と同様の動作が実行される。
また、車載機器間欠制御手段19は、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動が停止されてから、運転者がエンジン始動を開始することなく、マイクロコンピュータ13Aのメモリにあらかじめ記憶された所定時間t22(第2の所定時間)が経過すると、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、再び駆動を開始する駆動信号を出力する。
この後、車載機器間欠制御手段19は、運転者がエンジン始動を開始するか、ドアロック7が施錠されるまで、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータを所定時間t21駆動し、続いて所定時間t22停止する制御を繰り返して実施する。
なお、ドアロック7が施錠された場合には、エンジン8は始動されないと判断されてエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動は停止し、車両1Aが駐車状態となる。
ここで、所定時間t21は、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度が、それぞれ所定の温度に達するために必要なエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの駆動時間を示している。また、上記の所定の温度は、エンジン8の始動に際し、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータがそれぞれ良好に動作することができる温度を示している。
また、所定時間t22は、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度が、良好に動作できるそれぞれの温度の最低値よりも低く、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータが良好に動作することができない温度に達するまでに要する時間を示している。
また、所定時間t21、t22は、車載機器の種類や外気温等の環境に応じて、それぞれ個別に設定される時間である。
この発明の実施の形態3に係る車載機器制御装置によれば、始動開始時間算出手段17は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、運転者が車両1Aのエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。また、車載機器間欠制御手段19は、算出された始動開始時間に応じて、車載機器を所定時間t1(t21)駆動し、続いて所定時間t2(t22)停止する制御を繰り返して実施する。
すなわち、携帯機2を携帯した運転者が使用する車両1Aに近づくと、車載機器間欠制御手段19からの駆動信号によって、エンジン8の始動に先立って車載機器の駆動が開始され、車載機器の駆動開始から所定時間t1(t21)が経過すると、車載機器の駆動が所定時間t2(t22)に渡って停止される。また、運転者がエンジン始動を開始すると、通常の車載機器の駆動が実施される。
したがって、燃料ポンプ9については、エンジン8の始動に際し、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力を、良好に始動できる燃料圧力に昇圧するために必要な駆動エネルギーを低減することができる。また、上記実施の形態1と同様に、エンジン8が始動するまでに、燃料ポンプ9を好適な動作状態にすることができる。
また、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータについても、エンジン8の始動に際し、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度を、良好に動作できる温度に上昇させるために必要な駆動エネルギーを低減することができる。また、上記実施の形態1と同様に、センサ類およびヒータ類の動作が良好になることによって、これらのセンサ類およびヒータ類を用いた制御システムの制御性能を良好にすることができる。
実施の形態4.
上記実施の形態1では、マイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された駆動開始時間を用いて、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、駆動開始時間と一致した場合に、車載機器である燃料ポンプ9、センサ類、およびヒータ類に対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力したが、これに限定されない。
駆動開始時間は、車載機器の状態に基づいて設定されてもよい。
図3は、この発明の実施の形態4に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムを示すブロック図である。
ここでは、上記実施の形態1と同種のものについては、同一符号の後に「B」を付して、詳述は省略する。
図3において、車載機器制御システムの車載機器制御部5Bは、フューエルライン11Dに設けられ、燃料ポンプ9で昇圧される燃料圧力(機器状態)を検出する燃料圧力センサ20(車載機器状態検出手段)をさらに含んでいる。
また、車載機器制御システムは、図1に示した車載機器連続制御手段18に代えて、車載機器連続制御手段18Bを備えている。車載機器連続制御手段18Bは、燃料圧力センサ20で検出された燃料圧力に基づいて駆動開始時間を設定するとともに、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間と、燃料圧力に基づいて設定された駆動開始時間とに応じて、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
その他の構成については、上記実施の形態1と同様なので、説明を省略する。
以下、図3を参照しながら、この発明の実施の形態4に係る車載機器制御装置の動作について説明する。
なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
ここでは、車載機器連続制御手段18Bが、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間と、燃料圧力に基づいて設定された駆動開始時間とに応じて、燃料ポンプ9の駆動を開始する動作について説明する。
まず、始動開始時間算出手段17は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、上記実施の形態1で示したように、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎に、運転者が車両1Bのエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。
燃料圧力センサ20は、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎、あるいはこの所定時間よりも短い時間毎に、燃料ポンプ9で昇圧される燃料圧力を検出する。
ここで、燃料圧力は、前回エンジン8を始動して停止した時間から、今回エンジン8を始動する時間までの経過時間によって、必ずしも同じ値にはならない。
例えば、前回エンジン8を始動して停止した時間から、今回エンジン8を始動する時間までの経過時間が長い場合には、燃料圧力が低下しているので、エンジン8を良好に始動するために、エンジン8の始動に先立って燃料圧力を昇圧する燃料ポンプ9の駆動時間は、長くする必要がある。また、前回エンジン8を始動して停止した時間から、今回エンジン8を始動する時間までの経過時間が短い場合には、燃料圧力は比較的高いので、燃料ポンプ9の駆動時間は、短くてもよい。
そこで、車載機器連続制御手段18Bは、燃料圧力センサ20で検出された燃料圧力が比較的低い場合には、駆動開始時間を長めに設定する。この燃料圧力が比較的低い場合の駆動開始時間は、例えば上記実施の形態1でマイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された駆動開始時間と同じ程度の時間でよい。
また、車載機器連続制御手段18Bは、燃料圧力センサ20で検出された燃料圧力が比較的高い場合には、駆動開始時間を短めに設定する。
ここで、燃料圧力と駆動開始時間との関係は、マイクロコンピュータ13Bのメモリにマップとして記憶されていてもよい。
続いて、車載機器連続制御手段18Bは、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、燃料圧力に基づいて上記のように設定された駆動開始時間と一致した場合に、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
なお、上記の説明では、車載機器連続制御手段18Bが燃料ポンプ9に対して駆動信号を出力するとしたが、これに限定されない。
車両1Bは、車載機器としてそれぞれ図示しないエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータと、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度(機器状態)をそれぞれ検出する複数の温度センサ(車載機器状態検出手段)とをさらに備えている。
複数の温度センサは、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎、あるいはこの所定時間よりも短い時間毎に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度をそれぞれ検出する。
ここで、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度は、前回エンジン8を始動して停止した時間から、今回エンジン8を始動する時間までの経過時間によって、必ずしも同じ値にはならない。
例えば、前回エンジン8を始動して停止した時間から、今回エンジン8を始動する時間までの経過時間が長い場合には、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度が低下しているので、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの動作を良好にするために、エンジン8の始動に先立って駆動されるエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動時間は、長くする必要がある。
また、前回エンジン8を始動して停止した時間から、今回エンジン8を始動する時間までの経過時間が短い場合には、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度は比較的高いので、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動時間は、短くてもよい。
そこで、車載機器連続制御手段18Bは、複数の温度センサで検出されたエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度が比較的低い場合には、駆動開始時間を長めに設定する。このエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度が比較的低い場合の駆動開始時間は、例えば上記実施の形態1でマイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶されたエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの駆動開始時間と同じ程度の時間でよい。
また、車載機器連続制御手段18Bは、複数の温度センサで検出されたエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度が比較的高い場合には、駆動開始時間を短めに設定する。
続いて、車載機器連続制御手段18Bは、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度に基づいて上記のように設定された駆動開始時間と一致した場合に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
この発明の実施の形態4に係る車載機器制御装置によれば、始動開始時間算出手段17は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、運転者が車両1Bのエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。また、車載機器連続制御手段18Bは、算出された始動開始時間と、燃料圧力センサ20および複数の温度センサからの出力に基づいて設定された駆動開始時間とに応じて、車載機器の駆動を開始する。
すなわち、携帯機2を携帯した運転者が使用する車両1Bに近づくと、車載機器連続制御手段18Bからの駆動信号によって、エンジン8の始動に先立って車載機器の駆動が開始され、車載機器の駆動開始から、車載機器の状態に基づいて上記のように設定された駆動開始時間が経過した後に、運転者がエンジン始動を開始することとなる。
したがって、エンジン8の始動に際し、車載機器の駆動時間が過剰となって、車載機器の駆動エネルギーが浪費されることがなく、車載機器の駆動エネルギーを過不足のない最適な消費量にすることができる。
また、車載機器の駆動時間が短くなって、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力が不足したり、センサ類の動作が不安定になったり、ヒータ類の温度上昇が不足したりして、車載機器の性能が充分に発揮されないという不都合が生じることがなく、エンジン8が始動するまでに、最適な消費エネルギーで車載機器を好適な動作状態にすることができる。
さらに、最適な消費エネルギーで燃料圧力が好適になってエンジン8の始動性が良好になり、センサ類およびヒータ類の動作が良好になることによって、これらのセンサ類およびヒータ類を用いた制御システムの制御性能を良好にすることができる。
実施の形態5.
上記実施の形態4では、車載機器である燃料ポンプ9、センサ類、およびヒータ類は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、燃料圧力センサ20および複数の温度センサからの出力に基づいて設定された駆動開始時間と一致した場合に、エンジン8の始動に先立って駆動が開始されると説明したが、これに限定されない。
車載機器は、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、燃料圧力センサ20および複数の温度センサからの出力に基づいて設定された所定時間t3(第1の所定時間)と一致した場合に、エンジン8の始動に先立って所定時間t3に渡って駆動され、所定時間t3駆動された後に所定時間t4(第2の所定時間)に渡って停止され、以後駆動と停止とが繰り返して実施されてもよい。
図4は、この発明の実施の形態5に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムを示すブロック図である。
ここでは、上記実施の形態4と同種のものについては、同一符号の後に「C」を付して、詳述は省略する。
図4において、車載機器制御システムは、図3に示した車載機器連続制御手段18Bに代えて、車載機器間欠制御手段19Cを備えている。車載機器間欠制御手段19Cは、燃料圧力センサ20で検出された燃料圧力に基づいて所定時間t3を設定するとともに、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間と、所定時間t3とに応じて、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って所定時間t3駆動し、所定時間t3駆動した後に所定時間t4停止し、以後駆動と停止とを繰り返して実施する駆動信号を出力する。
その他の構成については、上記実施の形態4と同様なので、説明を省略する。
以下、図4を参照しながら、この発明の実施の形態5に係る車載機器制御装置の動作について説明する。
なお、実施の形態4と同様の動作については、説明を省略する。
ここでは、車載機器間欠制御手段19Cが、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間と、燃料圧力に基づいて設定された所定時間t3とに応じて、燃料ポンプ9を所定時間t3に渡って駆動し、所定時間t3が経過した後に所定時間t4に渡って停止する制御を繰り返して実施する動作について説明する。
まず、始動開始時間算出手段17は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、上記実施の形態1で示したように、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎に、運転者が車両1Cのエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。
燃料圧力センサ20は、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎、あるいはこの所定時間よりも短い時間毎に、燃料ポンプ9で昇圧される燃料圧力を検出する。
車載機器間欠制御手段19Cは、燃料圧力センサ20で検出された燃料圧力が比較的低い場合には、所定時間t3を長めに設定する。この燃料圧力が比較的低い場合の所定時間t3は、例えば上記実施の形態1でマイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶された駆動開始時間と同じ程度の時間でよい。
また、車載機器間欠制御手段19Cは、燃料圧力センサ20で検出された燃料圧力が比較的高い場合には、所定時間t3を短めに設定する。
ここで、燃料圧力と所定時間t3との関係は、マイクロコンピュータ13Cのメモリにマップとして記憶されていてもよい。
次に、車載機器間欠制御手段19Cは、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、所定時間t3と一致した場合に、燃料ポンプ9に対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
続いて、車載機器間欠制御手段19Cは、燃料ポンプ9の駆動開始から所定時間t3が経過すると、燃料ポンプ9に対して、駆動を停止する駆動信号を出力する。
ここで、燃料ポンプ9の駆動が停止した状態で運転者がエンジン始動を開始した場合には、通常のエンジン制御と同様に、燃料ポンプ9の駆動が再び開始され、通常のエンジン稼働時と同様の動作が実施される。
また、車載機器間欠制御手段19Cは、燃料ポンプ9の駆動が停止されてから、運転者がエンジン始動を開始することなく、マイクロコンピュータ13Cのメモリにあらかじめ記憶された所定時間t4が経過すると、燃料ポンプ9に対して、再び駆動を開始する駆動信号を出力する。
この後、車載機器間欠制御手段19Cは、運転者がエンジン始動を開始するか、ドアロック7が施錠されるまで、燃料ポンプ9を所定時間t3駆動し、続いて所定時間t4停止する制御を繰り返して実施する。
なお、ドアロック7が施錠された場合には、エンジン8は始動されないと判断されて燃料ポンプ9の駆動は停止し、車両1Cが駐車状態となる。
ここで、所定時間t3は、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力、すなわちフューエルライン11Dの圧力が、所定の圧力に達するために必要な燃料ポンプ9の駆動時間を示している。また、上記の所定の圧力は、良好にエンジン8を始動することができる燃料圧力を示している。
また、所定時間t4は、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力が、良好にエンジン8を始動することができる燃料圧力の最低値よりも低く、良好にエンジン8を始動することができない燃料圧力に達するまでに要する時間を示している。
また、所定時間t3、t4は、外気温等の環境に応じて、例えば車両毎に設定される時間である。
なお、上記の説明では、車載機器間欠制御手段19Cが燃料ポンプ9に対して駆動信号を出力するとしたが、これに限定されない。
車両1Cは、車載機器としてそれぞれ図示しないエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータと、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度(機器状態)をそれぞれ検出する複数の温度センサ(車載機器状態検出手段)とをさらに備えている。
複数の温度センサは、携帯機サーチ信号発信手段14が携帯機サーチ信号を発信する所定時間毎、あるいはこの所定時間よりも短い時間毎に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度をそれぞれ検出する。
車載機器間欠制御手段19Cは、複数の温度センサで検出されたエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度が比較的低い場合には、所定時間t41(第1の所定時間)を長めに設定する。このエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度が比較的低い場合の所定時間t41は、例えば上記実施の形態1でマイクロコンピュータ13のメモリにあらかじめ記憶されたエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの駆動開始時間と同じ程度の時間でよい。
また、車載機器間欠制御手段19Cは、複数の温度センサで検出されたエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの温度が比較的高い場合には、所定時間t41を短めに設定する。
次に、車載機器間欠制御手段19Cは、始動開始時間算出手段17で算出された始動開始時間が、所定時間t41と一致した場合に、燃料ポンプ9と同様に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、エンジン8の始動に先立って駆動を開始する駆動信号を出力する。
続いて、車載機器間欠制御手段19Cは、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動開始から所定時間t41が経過すると、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、駆動を停止する駆動信号を出力する。
ここで、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動が停止した状態で運転者がエンジン始動を開始した場合には、通常のエンジン制御と同様に、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動が再び開始され、通常のエンジン稼働時と同様の動作が実行される。
また、車載機器間欠制御手段19Cは、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動が停止されてから、運転者がエンジン始動を開始することなく、マイクロコンピュータ13Cのメモリにあらかじめ記憶された所定時間t42(第2の所定時間)が経過すると、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータに対して、再び駆動を開始する駆動信号を出力する。
この後、車載機器間欠制御手段19Cは、運転者がエンジン始動を開始するか、ドアロック7が施錠されるまで、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータを所定時間t41駆動し、続いて所定時間t42停止する制御を繰り返して実施する。
なお、ドアロック7が施錠された場合には、エンジン8は始動されないと判断されてエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの駆動は停止し、車両1Cが駐車状態となる。
ここで、所定時間t41は、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度が、それぞれ所定の温度に達するために必要なエアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータのそれぞれの駆動時間を示している。また、上記の所定の温度は、エンジン8の始動に際し、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータがそれぞれ良好に動作することができる温度を示している。
また、所定時間t42は、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度が、良好に動作できるそれぞれの温度の最低値よりも低く、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータが良好に動作することができない温度に達するまでに要する時間を示している。
また、所定時間t41、t42は、車載機器の種類や外気温等の環境に応じて、それぞれ個別に設定される時間である。
この発明の実施の形態5に係る車載機器制御装置によれば、始動開始時間算出手段17は、携帯機2と車載通信機12との通信結果に応じて、運転者が車両1Cのエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する。また、車載機器間欠制御手段19Cは、算出された始動開始時間と、燃料圧力センサ20および複数の温度センサからの出力に基づいて設定された駆動開始時間とに応じて、車載機器を所定時間t3(t41)駆動し、続いて所定時間t4(t42)停止する制御を繰り返して実施する。
すなわち、携帯機2を携帯した運転者が使用する車両1Cに近づくと、車載機器間欠制御手段19Cからの駆動信号によって、エンジン8の始動に先立って車載機器の駆動が開始され、車載機器の駆動開始から所定時間t3(t41)が経過すると、車載機器の駆動が所定時間t4(t42)に渡って停止される。また、運転者がエンジン始動を開始すると、通常の車載機器の駆動が実施される。
したがって、燃料ポンプ9については、エンジン8の始動に際し、エンジン8に供給される燃料の燃料圧力を、良好に始動できる燃料圧力に昇圧するために必要な駆動エネルギーをさらに低減することができる。また、上記実施の形態1と同様に、エンジン8が始動するまでに、燃料ポンプ9を好適な動作状態にすることができる。
また、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータについても、エンジン8の始動に際し、エアフローセンサ、酸素センサ、および各種ヒータの温度を、良好に動作できる温度に上昇させるために必要な駆動エネルギーをさらに低減することができる。また、上記実施の形態1と同様に、センサ類およびヒータ類の動作が良好になることによって、これらのセンサ類およびヒータ類を用いた制御システムの制御性能を良好にすることができる。
この発明の実施の形態1および2に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムを示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムを示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムを示すブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る車載機器制御装置の車載機器制御システムを示すブロック図である。 従来の自動車用電子制御装置を示すブロック図である。 従来のフューエルポンプ駆動制御装置を示すブロック図である。 従来の燃料供給装置を示すブロック図である。
符号の説明
1、1A〜1C 車両、2 携帯機、8 エンジン、9 燃料ポンプ(車載機器)、12 車載通信機(通信手段)、17 始動開始時間算出手段、18、18B 車載機器連続制御手段、19、19C 車載機器間欠制御手段、20 燃料圧力センサ(車載機器状態検出手段)。

Claims (4)

  1. 車両の使用者が携帯する携帯機と、
    前記車両に設けられ、前記携帯機と通信するとともに、前記携帯機と前記車両との距離を推定する通信手段と、
    前記車両に設けられ、前記携帯機と前記通信手段との通信による通信結果および推定された前記距離に応じて、前記使用者が前記車両のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する始動開始時間算出手段と、
    前記始動開始時間に応じて、前記車両の所定の車載機器の駆動を開始する車載機器連続制御手段と
    を備えたことを特徴とする車載機器制御装置。
  2. 車両の使用者が携帯する携帯機と、
    前記車両に設けられ、前記携帯機と通信する通信手段と、
    前記車両に設けられ、前記携帯機と前記通信手段との通信による通信結果に応じて、前記使用者が前記車両のエンジン始動を開始する始動開始時間を算出する始動開始時間算出手段と、
    前記始動開始時間に応じて、前記車両の所定の車載機器を第1の所定時間に渡って駆動し、前記第1の所定時間が経過した後に第2の所定時間に渡って停止する制御を繰り返して実施する車載機器間欠制御手段と
    を備えたことを特徴とする車載機器制御装置。
  3. 前記車載機器の状態を機器状態として検出する車載機器状態検出手段をさらに備え、
    前記車載機器連続制御手段は、前記始動開始時間算出手段から出力される前記始動開始時間と、前記車載機器状態検出手段から出力される前記機器状態とに応じて、前記車載機器の駆動を開始すること
    を特徴とする請求項1に記載の車載機器制御装置。
  4. 前記車載機器の状態を機器状態として検出する車載機器状態検出手段をさらに備え、
    前記車載機器間欠制御手段は、前記始動開始時間算出手段から出力される前記始動開始時間と、前記車載機器状態検出手段から出力される前記機器状態とに応じて、前記車両の所定の車載機器を第1の所定時間に渡って駆動し、前記第1の所定時間が経過した後に第2の所定時間に渡って停止する制御を繰り返して実施すること
    を特徴とする請求項2に記載の車載機器制御装置。
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