JP4487679B2 - 鋼管の継手構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼管、例えば鋼管杭、既成コンクリート杭(PHC杭、PRC杭、SC杭)の軸方向の継手構造に関するものである。
ソイルセメント合成鋼管杭などの鋼管杭は、施工現場において溶接接合して継杭して施工されるのが一般的である。しかしながら、溶接による継杭では、(1)溶接部の品質が溶接作業者の技量に左右されること、(2)施工が天候に左右されることなどから、溶接に代わる接合構造の開発が望まれていた。
溶接によらない鋼管の接合構造の一例として、接続するそれぞれの鋼管の突き合わせ端縁部にこの鋼管の径より小さい外径の円筒状接続部を同軸上に固定し、この円筒状接続部の側面上に多数のネジ孔を設け、各鋼管に固定されたこれらの円筒状接続部を相互に突き合わせ、この突き合わせた二つの円筒状接続部の外周を、円弧状に適宜に分割され、各分割片に多数のボルト挿通孔を穿った分割円筒状継手で被い、この分割円筒状継手の各ボルト挿通孔と上記円筒状接続部の各ネジ孔を合わせ、これらのボルト挿通孔にボルトを通してボルト端をネジ孔に螺着して締め付けることによって上記鋼管同士を接続し、上記円筒状接続部に固定された各分割円筒状継手及び締め付けられた各ボルトの頭部は上記接続する鋼管の外径より突出しないようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−19516号公報(4頁、図2)
特許文献1に記載された鋼管の接続構造は、鋼管杭とは別体の分割円筒状継手を用いて、ボルトによって一体化させるため、上継手と下継手のかみ合わせばかりでなく、分割円筒状継手と上下継手のかみ合わせを配慮した精度の高い製作が要求され、製造がむずかしく製作コストも高い。また、分割円筒状継手を別途運搬し取り付ける作業が必要であり、施工性が悪い。
また、鋼管継手部を大径化・肉厚化した場合には、分割円筒状継手の重量が大きくなり、新たにクレーン等の運搬用重機を持ち込まなければならないなど運搬性、施工性がさらに悪くなる。
さらに、上継手と下継手とを偏心させるような水平方向の力が作用すると、ボルトに作用する力が変動してボルトの締め付けが緩み、鋼管の接続構造の耐久性や信頼性が低下するなど、種々問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、構造が簡単で施工が容易であり、コストを低減でき、その上信頼性の高い鋼管の継手構造を提供することを目的としたものである。
(1)本発明に係る鋼管の継手構造は、一方の鋼管に固定された外側継手管と、他方の鋼管に固定され、前記外側継手管に脱着自在に接合される内側継手管とを有し、
前記外側継手管が、先端寄りに位置する第一内径部と、該第一内径部の内半径以上の内半径で鋼管寄りに位置する第二内径部と、前記第一内径部と第二内径部との間に位置する係止部と、前記第二内径部の内半径よりも小さい内半径で前記第二内径部よりも鋼管寄りに位置する第三内径部と、前記第二内径部と第三内径部との間に位置する突出段部とを具備し、
前記内側継手管が、前記外側継手管の第一内径部の内半径より大きい外半径で、前記他方の鋼管寄りに位置する第一外径部と、前記外側継手管の第一内径部の内半径と略同一の外半径で、前記第一外径部よりも先端寄りに位置する第二外径部と、前記第二内径部の内半径と略同一で、かつ前記第二外径部の外半径以上の外半径で、前記第二外径部よりも先端寄りに位置する第三外径部と、前記第一外径部と前記第二外径部との間に位置する段部と、前記第二外径部と前記第三外径部との間に位置する係合突起と、前記第二外径部の鋼管寄りの所定範囲に筒状部とを具備し、
前記内側継手管の前記第二外径部の前記筒状部より先端寄りの範囲と前記第三外径部とに、着脱時の縮径機能を有し、
前記外側継手管に前記内側継手管を接合した際、前記外側継手管の先端部に前記内側継手管の段部が当接し、前記外側継手管の係止部に前記内側継手管の係合突起がほぼ当接し、前記外側継手管の突出段部と前記内側継手管の先端部の間には隙間が確保され、かつ、前記外側継手管の第一内径部の内面に前記内側継手管の筒状部の外面がほぼ当接することを特徴とする。
(2)また、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記縮径機能は、前記内側継手管の前記第二外径部の前記筒状部より先端寄りの範囲と前記第三外径部とが、軸方向に設けたスリットによって複数の分割片に分割されてなり、
前記外側継手管に前記内側継手管を着脱する際、前記分割片が撓むことを特徴とする。
(3)さらに、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記外側継手管に前記内側継手管を接合した際、前記外側継手管の第二内径部と前記内側継手管の第三外径部とをボルトにて締結することにより、前記外側継手管の第二内径部の内面に前記内側継手管の第三外径部の外面が押圧されることを特徴とする。
(4)また、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記外側継手管の第二内径部にボルト挿通孔が設けられ、
該ボルト挿通孔に対応して、前記内側継手管の第三外径部にボルト螺合孔が設けられ、
前記外側継手管に前記内側継手管を接合した際、前記ボルト挿通孔に挿通した締結ボルトを前記ボルト螺合孔に螺合することにより、前記外側継手管の第二内径部の内面に前記内側継手管の第三外径部の外面が押圧されることを特徴とする。
(5)さらに、本発明に係る鋼管の継手構造は、一方の鋼管に固定された外側継手管と、他方の鋼管に固定され、前記外側継手管に脱着自在に接合される内側継手管とを有し、
前記外側継手管が、先端寄りに位置する第一内径部と、該第一内径部の内半径以上の内半径で鋼管寄りに位置する第二内径部と、前記第一内径部と第二内径部との間に位置する係止部と、該第二内径部と鋼管との間に位置する突出段部と、該第二内径部の鋼管寄りの所定範囲に筒状部とを具備し、
前記内側継手管が、前記外側継手管の第一内径部の内半径より大きい外半径で、前記他方の鋼管寄りに位置する第一外径部と、前記外側継手管の第一内径部の内半径と略同一の外半径で、前記第一外径部よりも先端寄りに位置する第二外径部と、前記第二内径部の内半径と略同一で、かつ前記第二外径部の外半径以上の外半径で、前記第二外径部よりも先端寄りに位置する第三外径部と、前記第一外径部と前記第二外径部との間に位置する段部と、前記第二外径部と第三外径部との間に位置する係合突起とを具備し、
前記外側継手管の前記第二内径部の前記筒状部より先端寄りの範囲と前記第一内径部とに、着脱時の拡径機能を有し、
前記外側継手管に前記内側継手管を接合した際、前記内側継手管の先端部に前記外側継手管の突出段部が当接し、前記外側継手管の係止部に前記内側継手管の係合突起がほぼ当接し、前記外側継手管の先端部と前記内側継手管の段部の間には隙間が確保され、かつ、前記外側継手管の筒状部の内面に前記内側継手管の第三外径部の外面がほぼ当接することを特徴とする。
(6)さらに、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記拡径機能は、前記外側継手管の前記第二内径部の前記筒状部より先端寄りの範囲と前記第一内径部とが、軸方向に設けたスリットによって複数の分割片に分割されてなり、
前記外側継手管に前記内側継手管を着脱する際、前記分割片が撓むことを特徴とする。
(7)さらに、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記外側継手管に前記内側継手管を接合する際、前記外側継手管と前記内側継手管の第二外径部とをボルトにて締結することにより、前記外側継手管の第一内径部の内面が前記内側継手管の第二外径部の外面に押圧されることを特徴とする。
(8)さらに、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記外側継手管の第一内径部にボルト挿通孔が設けられ、
該ボルト挿通孔に対応して、前記内側継手管の第二外径部にボルト螺合孔が設けられ、
前記外側継手管に前記内側継手管を接合する際、前記ボルト挿通孔に挿通した締結ボルトを前記ボルト螺合孔に螺合することにより、前記外側継手管の第一内径部の内面が前記内側継手管の第二外径部の外面が押圧されることを特徴とする。
(9)さらに、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記内側継手管の第一外径部の内面と前記他方の鋼管の内面とが、鋼管寄りの所定の範囲に形成された傾斜面によって略なめらかに繋がっていることを特徴とする。
(10)さらに、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記外側継手管の第三内径部の内面と前記一方の鋼管の内面とが、鋼管寄りの所定の範囲に形成された傾斜面によって略なめらかに繋がっていることを特徴とする。
(11)さらに、本発明に係る鋼管の継手構造は、前記外側継手管の第一内径部の内面に係止部が2以上の箇所に設けられ、
前記内側継手管の第二外径部の外面に係合突起が2以上の箇所に設けられ、
前記外側継手管と前記内側継手管とが接合した際、前記外側継手管の前記係止部に前記内側継手の前記係合突起がそれぞれほぼ当接することを特徴とする。
したがって、本発明に係る鋼管の継手構造は、以下の効果を奏する。
(1)内側継手管の所定範囲が縮径機能を具備するため、外側継手管と内側継手管との着脱が容易であって施工性が向上する。
さらに、他方の鋼管に作用する圧縮力は、他方の鋼管に固定された内側継手管の段部において一方の鋼管に固定された外側継手管の先端部に伝達され、他方の鋼管に作用する引っ張り力は、他方の鋼管に固定された内側継手管の係合突部において一方の鋼管に固定された外側継手管の係止部に伝達される。他方の鋼管に作用する水平方向の力(剪断力)は、他方の鋼管に固定された内側継手管の筒状部において一方の鋼管に固定された外側継手管の第一内径部に伝達される。よって、所定の強度、剛性が確保され、鋼管の継手構造の耐久性や信頼性が保証される。
(2)また、前記縮径機能が複数の分割片によって付与される簡素な構造であるため、前記(1)の効果に加え、製造コストが安価に抑えられる。
(3)また、前記外側継手管の第二内径部の内面に前記内側継手管の第三外径部の外面が、ボルトによって押圧されるから、押圧している力以上の外力が作用しない限り、ボルトの内部に生じている引っ張り力が変動することがない。すなわち、ボルトの軸力が変動しないから締結ボルトの緩みが生じないため、鋼管の継手構造の耐久性や信頼性がさらに向上する。
(4)また、前記外側継手管の第二内径部にボルト挿通孔が設けられ、該ボルト挿通孔に対応して、前記内側継手管の第三外径部にボルト螺合孔が設けられるから、前記(3)と同様の効果を奏すると共に、構造が簡素であって、施工が容易が容易である。
(5)さらに、内側継手管に代えて、外側継手管の所定範囲が拡径機能を具備するため、前記(1)と同様の作用効果が得られる。
(6)さらに、前記拡径機能が複数の分割片によって付与される簡素な構造であるため、前記(5)の効果に加え、製造コストが安価に抑えられる。
(7)また、前記外側継手管の第一内径部の内面が前記内側継手管の第二外径部の外面に、ボルトによって押圧されるから、押圧している力以上の外力が作用しない限り、ボルトの軸力が変動しないから締結ボルトの緩みが生じないため、鋼管の継手構造の耐久性や信頼性がさらに向上する。
(8)また、前記外側継手管の第一内径部にボルト挿通孔が設けられ、該ボルト挿通孔に対応して、前記内側継手管の第二外径部にボルト螺合孔が設けられるから、前記(7)と同様の効果を奏すると共に、構造が簡素であって、施工が容易である。
(9)さらに、内側継手管の鋼管寄りの内面と他方の鋼管の内面とが、また、外側継手管の鋼管寄りの内面と一方の鋼管の内面とが、それぞれ傾斜面(略円錐状の面に同じ)によって略なめらかに連結されるから、内側継手管と他方の鋼管との間、また、外側継手管と一方の鋼管との間における力の伝達が円滑になる。よって、鋼管の継手構造の耐久性や信頼性がさらに向上する。
(10)さらに、外側継手管の鋼管寄りに内半径の小さい(肉厚の厚いに同じ)第三内径部を具備するから、外側継手管の剛性が向上し、また、第三内径部の鋼管寄りの内面と一方の鋼管の内面とが、それぞ傾斜面(略円錐状の面に同じ)によって略なめらかに連結されるから外側継手管と一方の鋼管との間における力の伝達が円滑になる。よって、鋼管の継手構造の耐久性や信頼性がさらに向上する。
(11)さらに、外側継手管と内側継手管とが接合した際、2以上の箇所がほぼ当接して、2以上の箇所において引っ張り力が伝達されるから、当該係止部および係合突部の負担が減少する。よって、当該係止部および係合突部(追加された係止部および追加された係合突部を含む)の形状の設計や外側継手管および内側継手管を形成する材料の選定の自由度が増すから、製造コストが低減し、継手構造の耐久性や信頼性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図を参照しながら説明する。なお、以下の各図において、同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。また、符号に付した「a、b、・・・」は、互いに相当する機能を奏する部分でありながら、一部に特徴的な相違点を具備する部分について、それぞれを区分けするために付している。
[実施形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る鋼管の継手構造を示す一部を断面で示した模式図である。図1において、Jは2本の鋼管31、32を接合するための継手部で、下が接合対象である一方の鋼管31に溶接接合された円筒状の外側継手管1と、上が他方の鋼管32に溶接接合された円筒状の内側継手管11とからなっている。
(外側継手管)
外側継手管1は、その外半径が鋼管31の外半径とほぼ等しく形成され、先端部2の内周縁は斜め上方に切除されて傾斜面3(C面取りに同じ)が設けられている。
そして、傾斜面3に連続して内半径R1である第一内径部8が形成されている。第一内径部8は先端部2から深さh1に及び、第一内径部8の下方(鋼管31寄りに同じ)には所定の範囲で内半径R2に拡径された凹部4(以下「第二内径部4」と称す)が形成され、第二内径部4の下方には内半径R3である第三内径部9が形成されている。
すなわち、第一内径部8と第二内径部4との段差部に係止部5が形成され、第二内径部4と第三内径部9との段差部に突出段部6が形成されている。
また、第二内径部4に複数のボルト挿通孔7が設けられ、第三内径部9の鋼管寄りの範囲に、鋼管杭31の内面と外側継手管1の内面とを略なめらかに連結する円錐台状の傾斜面9aが設けられている。
このとき、内半径R1は内半径R2より小さく(R1<R2)、内半径R1は後記する内側継手管11の第二外径部の外半径r2に、また、内半径R2は後記する内側継手管11の第三外径部の外半径r3とほぼ等しい内半径である。
また、先端部2と突出段部6との距離を懐深さh0と、先端部2と係止部5との距離を本体深さh1と称す。
なお、図1において、外側継手管1の第一内径部8の内半径R1が軸方向で変動しない場合、すなわち、内面が円筒状である場合を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、内半径R1が軸方向で変動してもよい。
すなわち、外側継手管1の第一内径部8が第二内径部4に近づく程縮径、あるいは、第二内径部4に隣接する範囲が内側に突出して、第一内径部8の先端2に隣接する位置の内半径(以下「R1先」と称す)が、第一内径部8の第二内径部4に隣接する位置の内半径(以下「R1元」と称す)より大きい場合、「R1先>R1元」であって、「R2>R1元」の関係がある。
さらに、第二内径部4の内半径R2が軸方向で変動し、第二内径部4の第一内径部8に隣接する位置の内半径が「R2先」である場合、「R2先>R1元」の関係になる。
(内側継手管)
内側継手管11は、上部に鋼管32の外半径とほぼ等しい外半径である外半径r1の第一外径部12が設けられ、第一外径部12の先端寄りには外半径r1より小さい外半径である外半径r2の第二外径部14が、第二外径部14の先端寄りには外半径r2より大きい外半径である外半径r3の第三外径部17がそれぞれ設けられている。
そして、第一外径部12と第二外径部14との段差部に段部13が形成され、第二外径部14と第三外径部17との段差部に係合突部16が形成され、先端部20と第三外径部17とは傾斜面19(C面取りに同じ)によって略円錐状に連続している。
また、第一外径部12の内面には、鋼管寄りの範囲に傾斜面12aが設けられて、内側継手管11の第一外径部12の内面と鋼管32の内面とが略なめらかに連結している。
このとき、それぞれの外半径には、「r1>r2、および、r3>r2」の関係がある。また、第二外径部14の軸方向長さ、すなわち、段部13と係合突部16との距離を本体長さh2と、段部13と先端部20との距離を挿入長さh3と称す。
なお、図1において、内側継手管11の第二内径部14の外半径r2が軸方向で変動しない場合、すなわち、外面が円筒状である場合を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、外半径r2が軸方向で変動してもよい。
すなわち、内側継手管11の第二外径部14が第三外径部17に近づく程縮径、あるいは、第三外径部17に隣接する範囲が内側に凹陥して、第二外径部14の第一外径部12に隣接する位置の外半径(円筒部22の外半径に同じ、以下「r2元」と称す)が、第三外径部17に隣接する位置の外半径(以下「r2先」と称す)より大きい場合、「r2元>r2先」であって、「r3>r2先」の関係にある。
さらに、第三外径部17の外半径r3が軸方向で変動し、第三外径部17の第二外径部14に隣接する位置の外半径が「r3元」である場合、「r3元>r2先」の関係になる。
(内側継手管のスリット)
内側継手管11の第二外径部14は、鋼管寄りの所定範囲(段部13から所定の範囲であって、図中、断面を複斜線にて示す)が筒状の筒状部22を形成し、筒状部22より先端寄りの第二外径部と第三外径部17とが、円周方向で略等間隔に加工されたスリット15によって複数の分割片21に分割されている。
すなわち、筒状部22は第二外径部の段部13から距離h5(以下「筒状部高さ」と称す)の範囲を指している。また、スリット15は、第二外径部の筒状部22を除く範囲と第三外径部に加工されるから、スリット長さh4は挿入長さh3から筒状部高さh5を差し引いた長さ(h4=h3−h5)となる。
また、分割片21の先端に隣接する位置には、外側継手管1に設けたボルト挿通孔7に対応する位置に、ボルト螺合孔18が設けられている。
(外側継手管と内側継手管の関係)
そして、外側継手管1の懐深さh0は内側継手管11の挿入長さh3より長く、外側継手管1の本体深さh1は内側継手管11の本体長さh2とほぼ等しく設定されている。
また、外側継手管1の第一内径部8の内半径R1が内側継手管11の第二外径部14の外半径r2に、外側継手管1の第二内径部4の内半径R2が内側継手管11の第三外径部17の外半径r3に略同一である。
さらに、外側継手管1の第一内径部8の内半径R1、あるいは、内側継手管11の第二内径部14の外半径r2が軸方向で変動する場合、外側継手管1の第一内径部8の先端に隣接する位置の内半径「R1先」が、内側継手管11の第二外径部14の第一外径部12に隣接する位置の内半径、すなわち、円筒部22の外半径「r2元」に略同一である。
(施工手順)
図2〜図4は鋼管の接合構造を施工する施工手順の一例について説明する模式図である。なお、接合対象である鋼管は鋼管杭31a、32aであって、それぞれの端部には、あらかじめ工場等において外側継手管1および内側継手管11が溶接接合(本発明において「固定」と称し、着脱自在な接合との相違を明確にする)されており、これら鋼管杭31a、32aが工事現場に輸送されるものとする。
図2の(a)において、まず、外側継手管1が固定された鋼管杭31aを地中に打込む。打込みが進んで上部の鋼管杭32aを接続する状態になったとき、先端部に内側継手管11が固定された鋼管杭32aを鋼管杭31a上に搬送して位置決めする。
図2の(b)において、鋼管杭32aを自重等による圧下力により下降させる。このとき、外側継手管1の先端部2の内周側に設けた傾斜面3(図中、上方に向かって広がる略円錐状面の一部)は、内側継手管11の第三外径部17の下部に設けた傾斜面19(図中、下方に向かって縮まる略円錐状面の一部)を案内するから、下降は容易であって、内側継手管11の第三外径部17は外側継手管1の第一内径部8に入る。
図3の(c)において、鋼管杭32aを引き続き下降させると、内側継手管11の第三外径部17は外側継手管1の第一内径部8の内面に摺動して、分割片21は軸心に向かって撓むから、第三外径部17は縮径する。すなわち、分割片21は筒状部22に一方端が支持され、「片持ち梁(カンチレバー)」として挙動する。
図4の(d)において、さらに、内側継手管11が下降すると、第三外径部17は外側継手管1の第一内径部8から外れる。このとき、撓んでいた分割片21は外側継手管1の第二内径部4に向かって弾性復元し、内側継手管11の係合突部16が外側継手管1の係止部5に係止する。
そして、内側継手管11の段部13が外側継手管1の先端部2に当接したときに下降が停止する。このとき、外側継手管1の懐深さh0が内側継手管11の挿入長さh3より大きいから、外側継手管1の突出段部6と内側継手管11の先端部20との間には隙間が確保され、両者が当接することがない。
また、内側継手管11の筒状部22の外面と外側継手管1の第一内径部8の内面とが、当接または僅かな隙間を介して対峙している(この状態を「ほぼ当接」と呼ぶ)。
また、外側継手管1の本体深さh1が内側継手管11の本体長さh2より僅かに小さく、略同一であるから、外側継手管1の係止部5と内側継手管11の係合突部16とは、当接または僅かな隙間を介して対峙、すなわち、ほぼ当接している。
図4の(e)において、そこで、外側継手管1のボルト挿通孔7に拡径手段であるボルト35を挿通し、内側継手管11のボルト螺合孔18に螺入して締め付ければ、内側継手管11の分割片21はボルト35に引き寄せられ、第三外径部17の外面が第二内径部4の内面に押圧される。この工程により接合が完了する。
(力の伝達)
以上の施工手順によって接合された鋼管の接合構造における、鋼管杭31aと鋼管杭32aとを軸方向で押し付け合う力(圧縮力)は、外側継手管1の先端部2と内側継手管11の段部13との当接範囲において伝達さる。
また、鋼管杭31aと鋼管杭32aとを軸方向で引き離す力(引っ張り力)は、外側継手管1の係止部5と内側継手管11の係合突部16との当接範囲において伝達される。
さらに、鋼管杭31aと鋼管杭32aとを軸方向に直角の方向に引き離す力(水平方向に作用する剪断力に同じ)は、外側継手管1の第一内径部8の内面と内側継手管11の筒状部22の外面(第二外径部14の外面に同じ)との当接範囲において伝達される。このとき、鋼管杭31aと鋼管杭32aとの偏心量(それぞれの軸心の水平方向でのズレ量)が小さく抑えられる。すなわち、第二外径部14の全長にスリットが加工された場合を仮定すると、該全長スリットによって形成される分割片の断面剛性(断面二次モーメント)は、筒状部22の断面剛性に比較して格段に小さな値になるから、筒状部22を形成することにより、僅かの偏位によって剪断力が伝達される。
また、鋼管杭31aの内面と外側継手管1の第三内径部9の内面とが、円錐台状の傾斜面9aによって略連続し、鋼管杭32aの内面と内側継手管11の第一外径部12の内面とが、円錐台状の傾斜面12aによって略連続しているから、鋼管杭31aと外側継手管1との間、および鋼管杭32aと内側継手管11との間における力の流れが円滑になっている。
さらに、鋼管杭31a、外側継手管1、内側継手管11の第一外径部12、および鋼管杭32aのそれぞれの外半径が略同一であるから、これらを接合して地中に打込む際、該接合部がなめらかである(凹凸がない)から、打込みが容易になっている。
さらに、外側継手管1の第三内径部9は、その内半径が第二内径部4の内半径よりも小さく、肉厚が厚くなっているため、剛性が増している。
(ボルトに働く力)
図5は鋼管の接合構造におけるボルトに働く力を説明する模式図である。図5の(a)において、外側継手管1(鋼管杭31aに同じ)と内側継手管11(鋼管杭32aに同じ)とを軸方向で引き離す力(引っ張り力)が作用した場合、すなわち、分割片21に引っ張り力Tが作用した場合、引っ張り力Tは、前述のように外側継手管1の係止部5と内側継手管11の係合突部16との当接範囲において伝達される。
このとき、引っ張り力Tの作用する位置と外当接範囲とは同一線上になく偏位しているから、該偏位している量が「曲げモーメントの腕」となり、曲げモーメント(図中、矢印Mにて示す)が発生する。すなわち、分割片21の第三外径部17は、該当接範囲を支点にして軸心方向に倒れようとする。
図5の(b)は、縦軸がボルト35の内部に発生している軸力P、横軸は分割片21に作用する引っ張り力Tであって、両者の関係を示している。
すなわち、前述の施工手順に説明したように、ボルト35は、第三外径部17の外面を第二内径部4の内面に押圧しているから、分割片21に引っ張り力が作用しない(T=0)とき、ボルト35の内部に発生している軸力Pbは、該押圧している力q(面接触部の圧縮力)に同じである。
そして、分割片21に軸方向の引っ張り力Tが作用すると、前述のように曲げモーメントが発生して分割片21の第三外径部17は軸心方向に倒れようとするから、該曲げモーメントに相当する分だけ、押圧している力q(圧縮力)が減少することになる(図中、一点鎖線にて示す)。しかしながら、該曲げモーメントは、押圧している力q(圧縮力)の絶対値の減少として吸収されるため、ボルト35の内部に発生している軸力Pbは変動することがない(図中、実線にて示す)。よって、ボルト35は緩み難いことになる。
なお、引っ張り力Tが過大になって、第三外径部17の外面と第二内径部4の内面とが離れた場合、押圧している力qを示す一点鎖線は横軸に重なり(q=0)、該離れた後に増加する引っ張り力△Tに相当する分が、ボルト35の内部に発生している軸力Pbに追加される変動軸力△Pとして作用する。
(その他の例1)
図6は実施形態1の他の例の説明図である。図6において、外側継手管1aの第一内径部8aの内半径の第二内径部4に近い範囲が縮径し(前記説明に準じると、R1先>R1元)、該縮径に対応して、内側継手管11aの第二外径部14aの外半径で第三外径部17に近い範囲も縮径している(前記説明に準じると、r2元>r2先)。
すなわち、縮径がない場合には、係止部5aの奥行きは、係止部5aの外隅の半径と係止部5aの内角の半径との差である「R2−R1」であったところ、かかる縮径によって、「R2先−R1元」に増大し、同様に、内側継手管11aの係合突部16aの奥行きは、係合突部16aの外角の半径と係合突部16aの内隅の半径との差である「r3−r2」であったところ、かかる縮径によって、「r3元−r2先」に増大している。
よって、鋼管杭31a、31aの作用する引っ張り力を伝達する面積が増大するから、当該部位の損傷が防止され、外側継手管1aおよび内側継手管11aの設計や材料選択の自由度が増し、製造コストが低減する。
なお、前記縮径の形態は限定するものではなく、たとえば、本体深さ(h1)や本体長さ(h2)の全体に渡ってなめらかなテーパ面(円錐面)であっても、円筒面と円錐面との組み合わせによって形成される局部的な突出部や凹陥部であってもよい。また、第二内径部4の内半径R2が、外側継手管1aの第一内径部8aの先端の内半径「R1先」より小さくなっても、あるいは、両者が同一であってもよい。
また、内側継手管11aの第二外径部14aにおいて、分割片21aの内半径が筒状部22の内半径より大きい(分割片21aの肉厚が筒状部22の肉厚より小さい)から、分割片21aが撓み易くなっている。なお、着脱時における分割片21aの撓み、筒状部22における前述した剪断力の伝達、並びに、分割片21aから筒状部22への引っ張り力の流れ込み等を考慮して、両内半径の相違量は適宜選定自在でありまた両内半径を同一にしてもよい。さらに、分割片21aの肉厚は長さ方向(図中、上下方向に同じ)で均一なものに限定するものではなく、テーパ状に変動してもよい。
さらに、外側継手管1に設けたボルト挿通孔7には座7a(内径の大きな凹部)が設けられている。したがって、ボルト35を設置した際、ボルト35の頭部が外側継手管1aの外面から突出する量が減少、または突出しなくなるため、鋼管杭31a、32aを地中に打込む際の貫入抵抗を小さくすることができ、施工性が向上する。なお、ボルト35として六角孔付きボルトを使用すれば、座7aの内径を小さくすることができる。
さらに、内側継手管11のボルト螺合孔18に代えて、ボルト35が挿通自在なボルト挿通孔を設け、第三外径部17の内面にボルト35に螺合するナットを溶接接合してもよい。
(その他の例2)
図7〜図9は実施形態1の他の例の説明図である。図7において、内側継手管11bは、分割片21bの根元、すなわち、筒状部22(スリット15の底に同じ)から所定の範囲の内面側に、断面矩形状の凹部23bが設けられている。
図8において、内側継手管11cは、分割片21cの根元から所定の距離だけ先端側に入った位置の外面側に、断面円弧状の凹部23cが設けられている。すなわち、分割片21cの根元は筒状部22と同じ肉厚あって、根元から少し先端側に入った位置から肉厚が除々に減少し、一旦最少肉厚になってからは再度肉厚が除々に増大している。
図9において、内側継手管11dは、スリット15の底に、貫通孔23dが設けられている。すなわち、筒状部22との接合部において、スリット15の幅が貫通孔23dの略半径分だけ広がっているから、分割片21dの幅が貫通孔23dの略直径分だけ狭くなっている。
したがって、分割片21b、21c、21dは、外側継手管1に内側継手管11b、11c、または11dを着脱する際、いずれも曲げモーメントの大きな位置で曲げ剛性(断面二次モーメント)が低下しているから、撓み易くなっている。このため圧入に要する力が小さくなり、大径の継手部Jであっても、内側継手管11b、11c、または11dに固定された鋼管杭32a(上方に配置されている)の自重等により、内側継手管11b、11c、または11dを外側継手管1の内周に圧入することができる。
よって、大径の継手部Jであっても、分割片21の軸方向の長さ(スリット長さh4に同じ、図1参照)を長くして撓み易くする必要がなくなるから、継手部Jを小型に抑えることができ、軽量化を図り、かつ製造コストの上昇を抑えることが可能になる。また、大径の継手部Jであっても、圧入機等を使用する必要がないため、作業が容易であるから施工コストを安価に抑えることが可能になる。
なお、前記凹部23b、23cや貫通孔23dは一例であって、位置、形状、大きさ(長さ、深さ)は、適宜選択して組み合わせ自在な設計的事項である。たとえば、凹部23bを根元から所定の距離だけ先端側に移動して設けたり、内面に代えて外面に設けたり、あるいは矩形断面をなめらかな曲線からなる断面にしてもよい。また、分割片21b、21c、21dの肉厚を筒状部22の肉厚と相違するものにしてもよい(図6参照)。
(その他の例3)
図10および図11は本実施の形態の他の例の説明図である。図10、11において、外側継手管1eにはボルト挿通孔7に代えて、ボルト螺合孔7eが設けられ、内側継手管11eの第三外径部17eにはボルト螺合孔18に代えて、先端部に開口する逆U字の嵌合溝18eが設けられ、ボルト35eのネジ部の先端部には、先端側からボルト35eを回転するための係止溝36e(たとえば、マイナス溝(−溝)、プラス溝(+溝)、六角形の孔等)が設けられている。
したがって、外側継手管1eが固定された鋼管杭31aが地中に打込まれ、これに鋼管杭32a(図示せず)を接続する状態になったときは、外側継手管1eのボルト孔7eに内側からボルト35eの先端を螺入する(図11の(a)参照)。
そして、内側継手管11eが固定された鋼管杭32aを自重等による圧下力により下降させる。このとき、外側継手管1eのボルト35eの位置と内側継手管11eの嵌合溝18eの位置とを合わせているから、ボルト35eは嵌合溝18eに収まることになる(図11の(b)参照)。
ついで、外側継手管1eの外側からボルト35eの先端に設けた係止溝36eに、例えばL型レンチ等を係合させてボルト35eをさらに締め付ければ、内側継手管11eの分割片21eはボルト35eの頭部により外側継手管1e側に引き寄せられる。
すなわち、外側継手管1eの第二内径部4eの内面と内側継手管11eの第三外径部17eの外面とは互いに押圧される。また、ボルト35eの首下長さが、外側継手管1eの第二内径部4eの肉厚と内側継手管11eの第三外径部17eの肉厚とを合わせた大きさに略同一であるから、ボルト35eの先端が外側継手管1eの外面から突出しないため、ボルト35eが鋼管杭31a、32aを地中に打込む際の抵抗になることがない(図11の(c)参照)。
(その他の例4)
図12は本実施の形態の、係止部と係合突部とが2以上の箇所に設けられた例の説明図である。図12おいて、外側継手管1fの第一内径部8fのに内面に環状に凹陥する追加された係止部5fが形成され、一方、追加された係止部5fに対応した位置に、内側継手管11fの第二外径部14fの外面に、突出する追加された係合突部16fが形成されている。
したがって、内側継手管11fを外側継手管1fに圧入する際、内側継手管11fの第三外径部17は外側継手管1fの追加された係止部5fに落ち込むことなく、外側継手管1fの第二内径部4に到達する。このとき、内側継手管11fの係合突部16は外側継手管1fの係止部5に当接または僅かの隙間を介して対峙(つまり、ほぼ当接)し、同時に、内側継手管11fの追加された係合突部16fが外側継手管1fの追加された係止部5fに当接または僅かの隙間を介して対峙、すなわち、ほぼ当接する。
よって、鋼管杭31aと鋼管杭32aとを軸方向で引き離す力(引っ張り力)は、外側継手管1fの係止部5と内側継手管11fの係合突部16との当接範囲、および外側継手管1fの追加された係止部5fと内側継手管11fの追加された係合突部16fとの当接範囲において伝達されるから、引っ張り力を伝達する面積が増大する。よって、当該部位の損傷が防止され、外側継手管1fおよび内側継手管11fの設計や材料選択の自由度が増し、製造コストが低減する。
なお、追加された係止部5fおよび追加された係合突部16fの数量や形状は図示するものに限定するものではなく、1または2以上であってもよく、係止部5および係合突部16のと同じ形状・大きさにであっても相違する形状・大きさにしてもよい。さらに、外側継手管1の第二内径部4の内面に突出する追加された係止部を形成し、一方、該追加された係止部に対応して、内側継手管11の第三外径部17の外面に、凹陥する追加された係合突部を形成しても同様の作用、効果が得られる。
[実施形態2]
図13は本発明の実施形態2に係る鋼管の継手構造を説明する一部を断面で示した模式図である。実施形態2は、外側継手管1gにスリット15gを加工して分割片41を形成し、外側継手管1gに拡径機能をもたせた点で、内側継手管11にスリット15を加工して内側継手管11に縮径機能をもたせた実施形態1と相違している。
(外側継手管)
外側継手管1gの第一内径部8gに複数のボルト挿通孔7が設けられている。
また、第二内径部4gは、鋼管寄りの所定範囲(突出段部6から所定の範囲に同じ)が筒状の筒状部42(図中、断面を複斜線にて示す)を形成し、第二内径部4gの筒状部42より先端寄りの範囲と第一内径部8gが、円周方向で略等間隔に加工されたスリット15gによって複数の分割片41に分割されている。
すなわち、スリット15gは第二内径部4gの所定位置から先端部2に達し、スリット15gの底から先端部2までの距離であるスリット長さh4の範囲が複数の分割片41を形成し、突出段部6からスリット15gの底までの範囲(懐深さh0からスリット長さh4を差し引いた長さである筒状部高さh7(h7=h0−h4)の範囲が筒状部42を形成している。
(内側継手管)
内側継手管11gは、前述の実施形態1における内側継手管11からスリット15を撤去して、第二外径部14にボルト螺合孔18を設けたものである。
(施工手順)
図14、15は本発明を鋼管の接合構造を施工する施工手順の一例について説明する模式図である。
まず、外側継手管1gが接合された鋼管杭31aが上部の鋼管杭32aを接合する状態まで打込まれたときは、内側継手管11gが接合された鋼管杭32aを鋼管杭31aの上方に位置させて位置決めし、鋼管杭32aを自重等による圧下力により下降させる(図14の(a)参照)。
そして、鋼管杭32aを引き続き下降させると、外側継手管1gの先端部2に設けた傾斜面3に内側継手管11gの先端部20に設けた傾斜面19が案内され、さらに、外側継手管1gの第一内径部8gの内面に内側継手管11gの第三外径部17の外面が摺動して、外側継手管1gの分割片41を撓ませるから、第一内径部8gは拡径する。したがって、外側継手管1gの第一内径部8g内に内側継手管11gの第三外径部17が入る(図14の(b)参照)。
さらに、鋼管杭32aを下降させると、内側継手管11gの第三外径部17の外面が外側継手管1gの第一内径部8gの内面に沿って下降し、外側継手管1gの分割片41はさらに撓んで拡径する。すなわち、分割片41は筒状部42に一方端が支持され、「片持ち梁(カンチレバー)」として挙動する。
やがて、内側継手管11gの第三外径部17は外側継手管1gの第一内径部8gから外れるから、分割片41は内側継手管11gの第二外径14に向かって弾性復元(縮径)し、外側継手管1gの係止部5が内側継手管11gの係合突部16に係止する。
そして、内側継手管11gの先端部20が外側継手管1gの突出段部6に当接したときに下降が停止する。このとき、外側継手管1gの筒状部42の内面と内側継手管11gの第三外径部17の外面とが当接または僅かの隙間を介して対峙、つまり、ほぼ当接している。
また、外側継手管1gの本体深さh1が内側継手管11gの本体長さh2より僅かに小さく、略同一であるから、外側継手管1gの係止部5と内側継手管11gの係合突部16とは当接または僅かの隙間を介して対峙、つまり、ほぼ当接する(図14の(c)参照)。
この状態で、外側継手管1gのボルト挿通孔7(一部図示せず)に挿通した縮径手段であるボルト35を、内側継手管11gのボルト螺合孔18(一部図示せず)に螺入して締め付ければ、外側継手管1gの分割片41はボルト35に引き寄せられて縮径し、分割片41の第一内径部8gの内面が内側継手管11gの第二外径部14の外面に押圧される(図15参照)。この工程により接合が完了する。
(力の伝達)
したがって、実施形態2においても前述の実施形態1と同様の作用効果が得られるから、継手構造は安価に製造され、かつ、良好な施工性並びに高い信頼性が保証されるものである。
すなわち、鋼管杭31aと鋼管杭32aとを軸方向で押し付け合う力(圧縮力)は、外側継手管1gの突出段部6と内側継手管11gの先端部20との当接範囲において伝達される。
また、鋼管杭31aと鋼管杭32aとを軸方向で引き離す力(引っ張り力)は、外側継手管1gの係止部5と内側継手管11gの係合突部16との当接範囲において伝達される。
また、鋼管杭31aと鋼管杭32aとを軸方向に直角の方向に引き離す力(水平方向に作用する剪断力)は、外側継手管1gの筒状部42の内面と内側継手管11gの第三外径部17の外面との当接範囲において伝達される。
さらに、ボルト35は、外側継手管1gの第一内径部8gの内面(分割片41の内面に同じ)を内側継手管11gの第二外径部14の外面に押圧しているから、分割片41に軸方向の引っ張り力が作用しても、ボルト35の内部に発生している軸力は変動することがなく、緩み難くくなっている。
また、実施形態2においても前述の実施形態1と同様に、分割片への凹部の加工、嵌合溝18eの設置、あるいは、係止部および係合突部の複数化等を採用することができる。
ところで、実施形態1および実施形態2において、本発明を鋼管の接合構造として、鋼管杭31a、32aの接合に用いた場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、杭以外の鋼管を接合する場合にも実施することができる。
また、内側継手管11を外側継手管1内に圧入する際に、圧入機等を使用してもよい。さらに、鋼管杭31a、32a、あるいは鋼管31、32の位置関係、すなわち、外側継手管1と内側継手管11との位置関係は限定するものではなく、いずれが上方にあっても、双方が水平方向で同じ高さにあってもよい。
本発明は以上の構成であるから、鋼管を溶接によらないで接合する鋼管の接合構造として広く利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る鋼管の継手構造を示す一部断面の模式図。 鋼管の接合構造の施工手順について説明する模式図。 鋼管の接合構造の施工手順について説明する模式図(図2の続き)。 鋼管の接合構造の施工手順について説明する模式図(図3の続き)。 鋼管の接合構造におけるボルトに働く力を説明する模式図。 実施形態1の他の例1の説明図。 実施形態1の他の例2の説明図。 実施形態1の他の例2の説明図。 実施形態1の他の例2の説明図。 実施形態1の他の例3の説明図。 実施形態1の他の例3の説明図。 実施形態1の他の例4(係止部と係合突部とが2箇所以上)の説明図。 本発明の実施形態2に係る鋼管の継手構造を説明する一部断面の模式図。 鋼管の接合構造の施工手順について説明する模式図。 鋼管の接合構造の施工手順について説明する模式図(図14の続き)。
符号の説明
1 外側継手管
2 先端部
3 傾斜面
4 第二内径部
5 係止部
6 突出段部
7 ボルト挿通孔
8 第一内径部
9 第三内径部
11 内側継手管
12 第一外径部
13 段部
14 第二外径部
15 スリット
16 係合突部
17 第三外径部
18 ボルト螺合孔
19 傾斜面
20 先端部
21 分割片
22 筒状部
31 鋼管
32 鋼管
41 分割片
42 筒状部
J 継手部
h0 懐深さ
h1 本体深さ
h2 本体長さ
h3 挿入長さ
h4 スリット長さ
h5 筒状部高さ
r1 第一外径部の外半径
r2 第二外径部の外半径
r3 第三外径部の外半径
R1 第一内径部の内半径
R2 第二内径部の内半径
R3 第三内径部の内半径

Claims (11)

  1. 一方の鋼管に固定された外側継手管と、他方の鋼管に固定され、前記外側継手管に脱着自在に接合される内側継手管とを有し、
    前記外側継手管が、先端寄りに位置する第一内径部と、該第一内径部の内半径以上の内半径で鋼管寄りに位置する第二内径部と、前記第一内径部と第二内径部との間に位置する係止部と、前記第二内径部の内半径よりも小さい内半径で前記第二内径部よりも鋼管寄りに位置する第三内径部と、前記第二内径部と第三内径部との間に位置する突出段部とを具備し、
    前記内側継手管が、前記外側継手管の第一内径部の内半径より大きい外半径で、前記他方の鋼管寄りに位置する第一外径部と、前記外側継手管の第一内径部の内半径と略同一の外半径で、前記第一外径部よりも先端寄りに位置する第二外径部と、前記第二内径部の内半径と略同一で、かつ前記第二外径部の外半径以上の外半径で、前記第二外径部よりも先端寄りに位置する第三外径部と、前記第一外径部と前記第二外径部との間に位置する段部と、前記第二外径部と前記第三外径部との間に位置する係合突起と、前記第二外径部の鋼管寄りの所定範囲に筒状部とを具備し、
    前記内側継手管の前記第二外径部の前記筒状部より先端寄りの範囲と前記第三外径部とに、着脱時の縮径機能を有し、
    前記外側継手管に前記内側継手管を接合した際、前記外側継手管の先端部に前記内側継手管の段部が当接し、前記外側継手管の係止部に前記内側継手管の係合突起がほぼ当接し、前記外側継手管の突出段部と前記内側継手管の先端部の間には隙間が確保され、かつ、前記外側継手管の第一内径部の内面に前記内側継手管の筒状部の外面がほぼ当接することを特徴とする鋼管の継手構造。
  2. 前記縮径機能は、前記内側継手管の前記第二外径部の前記筒状部より先端寄りの範囲と前記第三外径部とが、軸方向に設けたスリットによって複数の分割片に分割されてなり、
    前記外側継手管に前記内側継手管を着脱する際、前記分割片が撓むことを特徴とする請求項1に記載の鋼管の継手構造。
  3. 前記外側継手管に前記内側継手管を接合した際、前記外側継手管の第二内径部と前記内側継手管の第三外径部とをボルトにて締結することにより、前記外側継手管の第二内径部の内面に前記内側継手管の第三外径部の外面が押圧されることを特徴とする請求項1及至2の何れかに記載の鋼管の継手構造。
  4. 前記外側継手管の第二内径部にボルト挿通孔が設けられ、
    該ボルト挿通孔に対応して、前記内側継手管の第三外径部にボルト螺合孔が設けられ、
    前記外側継手管に前記内側継手管を接合した際、前記ボルト挿通孔に挿通した締結ボルトを前記ボルト螺合孔に螺合することにより、前記外側継手管の第二内径部の内面に前記内側継手管の第三外径部の外面が押圧されることを特徴とする請求項1及至2の何れかに記載の鋼管の継手構造。
  5. 一方の鋼管に固定された外側継手管と、他方の鋼管に固定され、前記外側継手管に脱着自在に接合される内側継手管とを有し、
    前記外側継手管が、先端寄りに位置する第一内径部と、該第一内径部の内半径以上の内半径で鋼管寄りに位置する第二内径部と、前記第一内径部と第二内径部との間に位置する係止部と、該第二内径部と鋼管との間に位置する突出段部と、該第二内径部の鋼管寄りの所定範囲に筒状部とを具備し、
    前記内側継手管が、前記外側継手管の第一内径部の内半径より大きい外半径で、前記他方の鋼管寄りに位置する第一外径部と、前記外側継手管の第一内径部の内半径と略同一の外半径で、前記第一外径部よりも先端寄りに位置する第二外径部と、前記第二内径部の内半径と略同一で、かつ前記第二外径部の外半径以上の外半径で、前記第二外径部よりも先端寄りに位置する第三外径部と、前記第一外径部と前記第二外径部との間に位置する段部と、前記第二外径部と第三外径部との間に位置する係合突起とを具備し、
    前記外側継手管の前記第二内径部の前記筒状部より先端寄りの範囲と前記第一内径部とに、着脱時の拡径機能を有し、
    前記外側継手管に前記内側継手管を接合した際、前記内側継手管の先端部に前記外側継手管の突出段部が当接し、前記外側継手管の係止部に前記内側継手管の係合突起がほぼ当接し、前記外側継手管の先端部と前記内側継手管の段部の間には隙間が確保され、かつ、前記外側継手管の筒状部の内面に前記内側継手管の第三外径部の外面がほぼ当接することを特徴とする鋼管の継手構造。
  6. 前記拡径機能は、前記外側継手管の前記第二内径部の前記筒状部より先端寄りの範囲と前記第一内径部とが、軸方向に設けたスリットによって複数の分割片に分割されてなり、
    前記外側継手管に前記内側継手管を着脱する際、前記分割片が撓むことを特徴とする請求項5に記載の鋼管の継手構造。
  7. 前記外側継手管に前記内側継手管を接合する際、前記外側継手管と前記内側継手管の第二外径部とをボルトにて締結することにより、前記外側継手管の第一内径部の内面が前記内側継手管の第二外径部の外面に押圧されることを特徴とする請求項5及至6の何れかに記載の記載の鋼管の継手構造。
  8. 前記外側継手管の第一内径部にボルト挿通孔が設けられ、
    該ボルト挿通孔に対応して、前記内側継手管の第二外径部にボルト螺合孔が設けられ、
    前記外側継手管に前記内側継手管を接合する際、前記ボルト挿通孔に挿通した締結ボルトを前記ボルト螺合孔に螺合することにより、前記外側継手管の第一内径部の内面が前記内側継手管の第二外径部の外面が押圧されることを特徴とする請求項5及至6の何れかに記載の鋼管の継手構造。
  9. 前記内側継手管の第一外径部の内面と前記他方の鋼管の内面とが、鋼管寄りの所定の範囲に形成された傾斜面によって略なめらかに繋がっていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の鋼管の継手構造。
  10. 前記外側継手管の第三内径部の内面と前記一方の鋼管の内面とが、鋼管寄りの所定の範囲に形成された傾斜面によって略なめらかに繋がっていることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の鋼管の継手構造。
  11. 前記外側継手管の第一内径部の内面に係止部が2以上の箇所に設けられ、
    前記内側継手管の第二外径部の外面に係合突起が2以上の箇所に設けられ、
    前記外側継手管と前記内側継手管とが接合した際、前記外側継手管の前記係止部に前記内側継手の前記係合突起がそれぞれほぼ当接することを特徴とする請求項1及至10の何れかに記載の鋼管の継手構造。
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