JP4486141B2 - 建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置 - Google Patents

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本発明は、リフトブームの昇降回動により作業部が昇降作動する荷役用作業機を車体に装備せるバケットローダ等の荷役用建機車輌において、荷を支承するバケット・フォーク等の荷役作業機を、リフトブームの上向き回動により上昇させていくときに、その荷役作業機の対地姿勢を略水平な姿勢に保持せしめるために、その荷役作業機を、リフトブームに対し、リフトブームの回動方向と逆方向に傾斜回動させるように作動させる荷役作業機の傾き角度自動制御装置についての改良に関する。
昇降作動する荷役用作業機を車体に装備せるバケットローダ等の荷役用建機車輌は、バケットローダに構成した形態のものについて説明すれば、通常、図1に示しているように、エンジン及びそのエンジンにより駆動されて作動する油圧装置等の動力源aを装架した車体1の前端側の上部に、支点軸Sを設けてこれに前後に長い桁状に形成したリフトブーム2を、それの車体1の前方に突出する先端側が、基端側に軸着嵌合する前記支点軸S中心に自在に昇降回動するように軸架し、このリフトブーム2の長手方向の中間部と車体1との間に、車体1に装架した動力源aの油圧装置から導く圧油によって伸縮作動するリフトシリンダLCを渡架して、このリフトシリンダLCの作動でリフトブーム2が昇降作動するようにし、このリフトブーム2の先端部に、荷役用バケット3を、底部に設けたブラケットに挿通するバケットピン30によりリフトブーム2に対し前後(図において左右)に自在に回動するように軸支し、この荷役用バケット3の背面側に設けたブラケットに、車体1の前面側に設けたバケットシリンダBCを、リンク機構4を介して連繋して、バケットシリンダBCの作動により、荷役用バケット3が、バケットピン30中心に前後に回動するようにした構成態様のものとなっている。
この形態の建機車輌は、荷を収容せしめた荷役用バケット3を、バケットシリンダBCの作動で、図1において破線のイで示しているように、開口部を上向きとした略水平な姿勢に回動させ、この状態においてリフトシリンダLCの作動により、リフトブーム2を上昇回動させて、荷役用バケット3を、図1において破線ロに示している高さ位置を経て、同図1において破線ハに示している高さ位置へと上昇させ、これにより、所定の高さ位置まで上昇させたところで、バケットシリンダBCの作動により荷役用バケット3を、同図1において破線ニで示しているようにダンプ回動させ、収容していた荷を放出することで荷役作業を行うように使用される。
この荷役作業において、荷を収容した荷役用バケット3を、リフトブーム2の上向回動により上昇させていくとき、荷役用バケット3は、それの開放口が略水平となる姿勢を保持して上昇していくように、リフトブーム2に対する取付角度を変更する制御を行う。
リフトブーム2の先端部に取り付けられた荷役用バケット3は、図1において破線イで示しているように、下降しているリフトブーム2の先端部に開放口を上向きとして略水平になる姿勢として支持させた状態において、リフトブーム2に対する荷役用バケット3の取付角度を固定したままにしておくと、リフトブーム2が上昇回動していくに従いこのリフトブーム2の対地角度が変動することで、このリフトブーム2に支持された荷役用バケット3の対地姿勢が変わり、リフトブーム2が起立したときには開放口が後方に向かう姿勢となってくる。これにより、荷が液状のものであるとは、車体1に設けた運転席bに向けて放出され、運転席bに座乗しているオペレータが頭からこれを被るような事態を起こすようになる。
このため、リフトブーム2の先端部に取付支持した荷役用バケット3には、それのリフトブーム2に対する取付角度を、リフトブーム2が上昇回動して、荷役用バケット3の対地姿勢の角度を変動させた角度分だけ逆方向に回動させて、この荷役用バケット3を水平な姿勢に保持させるように変更制御することが必要となる。
前述のリンク機構4は、荷役用バケット3の姿勢を水平にする制御が、リフトブームを上昇回動させたときに、自動的に行われるようにしている機構である。
このリンク機構4は、上端側と下端側とがバケットリンクセンタピン軸41中心に前後に揺動する横向きの天秤状に形成して、リフトブーム2の長手方向における中間部位の前面側に配設したリンク杆42と、このリンク杆42の下端側に基端側が軸着連結する連繋ロッド43とからなり、リンク杆42を軸支するバケットリンクセンタピン41を、リフトブーム2に取り付けた支持部材4aの突出端部に軸架することで、リンク杆42をリフトブーム2と一緒に動くよう該リフトブーム2に支持せしめ、リンク杆42の上端側を、車体1に基端側が連結するバケットシリンダBCのピストンロッドの突出端部に連結し、リンク杆42の下端側に連結した連繋ロッド43の前端側を、荷役用バケット3の背面側に連繋することで、リフトシリンダLCの作動によりリフトブーム2を上向き回動させたときに、一緒に回動するようになるリンク杆42の作動により、バケットシリンダBCが荷役用バケット3を、リフトブーム2の回動方向の逆方向に回動させるようにしている構成のものである。
図1について具体的にいえば、同図1において破線イに示す姿勢に保持せしめた荷役用バケット3を、リフトシリンダLCの作動でリフトブーム2を起立回動させることで上昇させていくと、このリンク機構4が、バケットシリンダBCの作動を、リフトブーム2の上昇回動で荷役用バケット3の対地姿勢を後方に傾斜回動させた角度に対応する角度で、荷役用バケット3を、リフトブーム2の回動方向と逆方向となる前方に回動させるように機能して、これにより荷役用バケット3の対地姿勢を自動的に略水平に保持せしめるようにしている機構である。
荷役用建機車輌には、このように、荷を支承する作業部を、昇降回動するブームにより昇降作動させるときに、その作業部の対地姿勢を略一定に保持せしめるためのリンク機構が組み込まれる。荷役作業機が、昇降回動するブームの先端部に、フォークを取り付けたフォークリフトである場合も同様である。ブームの先端部に取り付けたフォークを、ブームの回動により上昇させていくとき、フォークのブームに対する取付角度が一定であれば、フォークの対地姿勢が順次後方に傾き、持ち上げた荷が運転席に向け放出されるようになるからである。
ところで、このように荷役用建機車輌に設けるリンク機構は、大型の荷役用建機車輌だけで、小型のものには、取り付けるためのスペースが無いことで取り付けられていない。
小型の荷役用建機車輌においては、図2及び図3に示すように、走行装置10により走行する車体1の上面に、縦の旋回軸線をもって旋回する旋回機構cを介して旋回フレームdを装架し、この旋回フレームd上に、エンジン・油圧装置等の動力源aと、室内に運転座席および操縦装置らを収容したキャビンbを装架し、旋回フレームdの左右の両側部に取付ブラケットeを設けて、これに、リフトブーム2の基端部を支点軸Sにより軸支し、そのリフトブーム2の中間部と旋回フレームdとの間に、前記動力源aの油圧装置の油圧により作動して伸縮作動するリフトシリンダLCを渡架するように設けて、このリフトシリンダLCによりリフトブーム2が支点軸S中心に昇降回動するようにし、このリフトブーム2の先端側に、荷役用バケット3をバケットピン30中心に前後に自在に回動するように取り付け連結し、この荷役用バケット3とリフトブーム2との間に、荷役用バケット3をリフトブーム2に対しバケットピン30中心に前後に回動させるバケットシリンダBCを渡架装設することで構成されている小型のバケットローダについていえば、荷役用バケット3の取付角度の変更は、バケットシリンダBCにより行い、前述のリンク機構4はこれを省略したものとしている。
図4に示すリフトブーム2を回動させるためのリフトシリンダLCと、荷役用バケット3を回動させるためのバケットシリンダBCとを、油圧により作動させる油圧回路を構成する回路図について具体的に説明すれば、リフトシリンダLCに接続する油圧回路Wは、そのリフトシリンダLCを作動させるだけの単独回路であり、バケットシリンダBCに接続する油圧回路Yは、そのバケットシリンダBCを作動させるための単独回路である。
また、油圧回路Wに接続して設けた主操作弁Aは、油圧回路Wを制御することでリフトシリンダLCの作動を制御するだけの独立した操作弁であり、油圧回路Yに接続して設けた主操作弁Bは、油圧回路Yを制御することでバケットシリンダBCの作動を制御するだけの独立した操作弁である。
この主操作弁A及び主操作弁Bの制御作動は、主操作弁Aにあっては、主油圧源F1から、油圧回路WによりリフトシリンダLCに流れる圧油を、その圧油が油圧回路Wの送り側の回路w1からシリンダに流れて、リフトシリンダLCを「シリンダ伸」に作動させる状態と、圧油が戻り側の回路w2からシリンダに流れて「シリンダ縮」に作動させる状態と、圧油の流れを遮断してシリンダを作動させない「中立」の状態と、に切り換えて、リフトシリンダLCの作動を制御する。また、主操作弁Bにあっては、主油圧源F2から、油圧回路YによりバケットシリンダBCに流れる圧油の流れを、その圧油が油圧回路Yの送り側の回路y1からシリンダに流れてバケットシリンダBCを「シリンダ伸」に作動させる状態と、圧油が戻り側の回路y2からシリンダに流れて「シリンダ縮」に作動させる状態と、圧油の流れを遮断してシリンダを作動させない「中立」の状態と、に切り換えて、バケットシリンダBCの作動を制御する。
このように、リフトシリンダLCとバケットシリンダBCとに、それぞれ単独の油圧回路Wと油圧回路Yとが接続し、かつ、それら油圧回路Wと油圧回路Yには、独立して作動する主操作弁Aと主操作弁Bとがそれぞれ接続して設けた構成となっている小型のバケットローダ型の荷役用建機車輌にあっては、オペレータが、操縦操作の、リフトシリンダLC制御用の操作レバーを操作して、主操作弁Aを作動させ、リフトブーム2を上昇回動させるとき、同時に、バケットシリンダBC制御用の操作レバーを操作して主操作弁Bを作動させて、バケットシリンダBCを作動させることで、バケット3を傾斜回動させることにより、バケット3のリフトブーム2に対する取付角度の変更制御を行って、バケット3の対地姿勢を略水平に修正していくようにしている。
このため、この荷役用バケット3の取付角度を変更制御するための操作は、キャビンb内に位置するオペレータが、一方の手によりリフトブーム2を作動させるリフトシリンダLCの制御用の操作レバーを操作してリフトブーム2を上昇回動させることで、上昇していく荷役用バケット3の対地姿勢を、目視により確認しながら、他方の手で、荷役用バケット3の取付角度変更用のバケットシリンダBCを制御する操作レバーを操作して、荷役用バケット3のリフトブーム2に対する取付角度を変更して、荷役用バケット3の対地姿勢が略水平に保持させるようにしているので、操作制御に熟練を要し、習得するまでには、かなりの、練習・訓練が必要で、そのため、使い勝手が悪い問題がある。
上述したように、リフトブームの先端部に、取付軸のバケットピンを介して前後に傾斜回動自在に、荷役用バケットを取り付け軸支し、そのバケットのリフトブームに対する取付角度の変更制御を、リフトブームと荷役用バケットとの間に渡架装設したバケットシリンダの伸縮作動だけにより行い、リフトブームを上向き回動させて荷役用バケットを上昇させていくときの取付角度を、対地姿勢が略水平となるよう自動的に変更制御するリフト機構を持たない小型の建機車輌においては、リフトブームを上向き回動させて荷役作業を行うときに、リフトアームの対地角度の変化に伴い一緒に対地角度を変化させて、地表に対し傾斜した姿勢となっていく荷役用バケットの姿勢を、バケットシリンダを手動操作による制御作動によって、荷役用バケットをリフトブームに対し、リフトブームの回動方向と逆向きに、そのリフトブームの回動角度に対応する角度だけ傾斜回動させて、荷役用バケットの姿勢を略水平に保持せしめる厄介な制御作動を行わなければならない問題がある。
本発明において解決しようとする課題は、このリフトアームを上向き回動させて荷役用バケットによる荷役作業を行うときに、その荷役用バケットを略水平な姿勢に保持せしめるようリフトアームに対し傾斜回動させるよう行う荷役用バケットの傾斜角度の操作制御が、付設に取付空間を要するリフト機構を用いることなく、格別に取付空間を要しないで、リフトアームを回動させたときにそれに連動して、自動的に、荷役用バケットを略水平な姿勢に回動させる制御作動が適確に行えるようにする手段を構成することにある。
本発明においては、上述の課題を解決するための手段として、リフトブーム(2)を回動させるリフトシリンダ(LC)と荷役用バケット(3)を回動させるバケットシリンダ(BC)とを、略同容積に構成しリフトブーム(2)を回動させるリフトシリンダ(LC)の油圧回路()と、該油圧回路(W)の圧油の流れを制御する主操作弁(A)と、荷役用バケット(3)を回動させるバケットシリンダ(BC)の油圧回路()と、該油圧回路(Y)の圧油の流れを制御する主操作弁(B)と、前記油圧回路(W)と前記油圧回路(Y)とを接続して、リフトシリンダ(LC)に送給された圧油の戻り油が、バケットシリンダ(BC)に送給されて該バケットシリンダ(BC)を経てタンク(T)に戻るようにする接続回路(Z)と、該接続回路(Z)の圧油の流れを制御するための切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)と、前記主操作弁(A)、切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)を操作することにより、前記接続回路(Z)が、前記油圧回路(W)と前記油圧回路(Y)とを接続して、バケットシリンダ(BC)の作動をリフトシリンダ(LC)の作動に連動させる連動手段と、該連動手段による連動を断接制御する遮断手段とを備え、
前記連動手段が、前記主操作弁(A)、切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)を操作して、前記接続回路(Z)が、前記油圧回路(W)と前記油圧回路(Y)とを接続するようにすると、前記リフトブーム(2)を前記リフトシリンダ(LC)の作動により上昇回動させたときに、前記バケットシリンダ(BC)が、リフトシリンダ(LC)の作動に連動して、リフトシリンダ(LC)の作動量を略等しい作動量で、前記荷役用バケット(3)を前記リフトブーム(2)の回動方向と逆方向に回動させ、前記遮断手段が、前記連動手段による連動を遮断すると、前記リフトブーム(2)と前記バケットシリンダ(BC)とを独立して作動させることができることを特徴とする、建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置を提供するものである。
また、その建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置において、前記主操作弁(A)は、前記油圧回路(W)を、流れる圧油がリフトシリンダ(LC)を「シリンダ伸」に作動させる方向に流れる流路状態と、圧油が「シリンダ縮」に作動させる方向に流れる流路状態と、圧油の流れを遮断した「中立」の流路状態との三つの状態のいずれかに圧油の流路状態を切り換えることができ前記主操作弁(B)は、前記油圧回路(Y)を、流れる圧油がバケットシリンダ(BC)を「シリンダ伸」に作動させる方向に流れる流路状態と、圧油が「シリンダ縮」に作動させる方向に流れる流路状態と、圧油の流れを遮断した流路状態との三つの状態のいずれかに圧油の流路状態を切り換えることができ前記接続回路(Z)は、前記油圧回路(W)が「シリンダ伸」の流路状態に切り換えられている状態時において、前記油圧回路(W)の戻り側の回路を前記油圧回路(Y)の送り側の回路に接続する接続回路(z1)と、前記油圧回路(Y)の戻り側の回路を前記油圧回路(W)の戻り側の回路に接続する接続回路(z2)とを備えるとともに、前記油圧回路(W)が「シリンダ縮」の流路状態に切り換えられている状態時において、前記油圧回路(W)の戻り側の回路を前記油圧回路(Y)の送り側の回路に接続する接続回路(z3)と、前記油圧回路(Y)の戻り側の回路を前記油圧回路(W)の戻り側の回路に接続する接続回路(z4)とを備えさらに、前記切換弁(5)は、前記連動手段による主操作弁(A)の作動に連動して、前記油圧回路(W)を、「シリンダ伸」の流路状態の時に、前記リフトシリンダ(LC)を経た圧油の戻り油が、前記接続回路(z1)を経由して前記油圧回路(Y)に流れ、さらに、前記バケットシリンダ(BC)から前記接続回路(z2)を経由して前記油圧回路(W)のタンク(T)に戻る流れ状態と、「シリンダ縮」の流路状態の時に、前記リフトシリンダ(LC)を経た圧油の戻り油が、前記接続回路(z3)を経由して前記油圧回路(Y)に流れ、さらに、前記バケットシリンダ(BC)から前記接続回路(z4)を経由して前記油圧回路(W)のタンク(T)に戻る流れ状態と、圧油が前記接続回路(z1)・(z2)および前記接続回路(z3)・(z4)を経ないで前記油圧回路(W)のタンク(T)に戻る「中立」の状態とに切り換えることができることを特徴とする。
また、その建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置において、前記主操作弁(A)は、油圧パイロット回路(p1)・(p2)を流れるパイロット圧油によって作動され前記切換弁(5)は、油圧パイロット回路(p5)・(p6)を流れるパイロット圧油によって作動され、前記制御弁(6)及び制御弁(7)は、それぞれ、油圧パイロット回路(p7)・(p8)を流れるパイロット圧油によって作動され、前記切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)の前記油圧パイロット回路を、前記主操作弁(A)の前記パイロット回路に接続して、前記切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)の作動を前記主操作弁(A)の作動に連動させることができ、さらに、前記遮断手段によって、前記主操作弁(A)の前記パイロット回路と前記切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)の前記油圧パイロット回路との連動を遮断することによって、前記リフトシリンダ(LC)と前記バケットシリンダ(BC)とを独立して作動させることができることを特徴とする。
さらに、その建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置において、前記遮断手段が、手動操作により連動を遮断することにより、前記主操作弁(A)が独立して作動できるようにしたことを特徴とする。
この本発明手段は、リフトブームを回動させることで荷役用バケットを上昇させて荷役作業を行うときの、リフトブームを上向き回動させるリフトシリンダの作動と、このときに荷役用バケットを逆向きに傾斜回動させるバケットシリンダの作動との関係について検討を加えて得られた知見に基づいて成されたものである。
リフトブーム2およびこれを支点軸S中心に回動させるリフトシリンダLCと、リフトブーム2の先端側に取付軸のバケットピン30を介し前後に回動自在に取り付け軸支した荷役用バケット3と、これを回動させるバケットシリンダBCとを示して、リフトシリンダLCの作動とバケットシリンダBCの作動を表している図4を用いて説明すれば、荷役用作業機のバケットローダのリフトブーム2が、図の下端側に実線アで示しているように、先端側の地表GLに接地させ、かつ、先端側に取り付けた荷役用バケット3を、バケットシリンダBCの作動により上面側の開放口が略水平となる姿勢に保持されている状態にあるとする。
そして、このバケットローダは、リフトシリンダLCの押し出し作動である「シリンダ伸」の作動によりリフトブーム2を前述の状態位置アから、略90度の上向き回動をさせることで、図の上端側に示している状態位置エまで上昇回動させ、これにより、荷役用バケット3を上昇させて荷役作動を行うものとする。
また、荷役用バケット3を傾斜回動させるバケットシリンダBCは、押し出し作動である「シリンダ伸」の作動により、荷役用バケット3を、取付軸のバケットピン30中心に、リフトブーム2の支点軸S中心とする上昇回動の左回りの回動方向と逆向きの右回りに傾斜回動させて、荷役用バケット3の姿勢を略水平に修正する方向に傾斜回動させていく作動を行うものとする。
このバケットローダにおいて、バケットシリンダBCが、「シリンダ伸」の作動で、ピストンロッドを押し出して、荷役用バケット3を取付軸30中心としてリフトブーム2の回動方向と逆向きに傾斜回動させていくときの、バケットシリンダBCの作動量は、状態位置アにあるリフトブーム2を、リフトシリンダLCの作動で30度上昇回動させて状態位置イにまで荷役用バケット3を上昇させたときにあっては、その荷役用バケット3の左回りの回動方向と逆向きの右回りに30度回転させることで、荷役用バケット3を略水平な姿勢とする作動量であり、リフトブーム2をリフトシリンダLCの作動で60度上昇回動させて状態位置ウとしたときにあっては、荷役用バケット3を60度リフトブーム2の回動方向と逆向きの右回りに回動させる作動量であり、また、リフトシリンダLCがリフトブーム2を90度上昇回動させて状態位置エとしたときにあっては、荷役用バケット3を90度逆向きの方向に回動させる作動量であり、このバケットシリンダBCの作動量は、リフトブーム2を各状態位置に上昇回動させるためのリフトシリンダLCの作動量と略一致する。
このことは、リフトシリンダLCの作動で、リフトブーム2を上昇回動させて荷役用バケット3を上昇させていくときに、荷役用バケット3を傾斜回動させるバケットシリンダBCを、リフトシリンダLCと同じ作動量に作動させれば、荷役用バケット3が略水平な姿勢となっていく、ということである。従って、リフトシリンダLCの作動でリフトブーム2を上昇回動させて荷役作業を行うときに、荷役用バケット3を傾斜回動させるバケットシリンダBCを、それの作動量がリフトシリンダLCの作動量と略一致するように制御することで、荷役用バケット3の対地姿勢を、自動的に略水平な姿勢に保持せしめ得る、ということになる。
リフトシリンダLCの作動量とバケットシリンダBCの作動量とを略一致させるには、リフトシリンダLCとバケットシリンダBCとを、同容積に形成して、ピストンの面積となるシリンダの断面積と、ピストンロッドのストロークとなるシリンダの軸方向の長さとの積が一致するようにしておくことで、作動量が送給する圧油の量に対応するようにしておくことにより、送給するオイルの量を一致させるようにすることで得られる。
そして、リフトシリンダLCに送給するオイルの量とバケットシリンダBCに送給するオイルの量とが一致するようにするには、リフトシリンダLCに送給されたオイルが、そのシリンダの油圧回路の戻り側からオイルタンクに戻るときに、バケットシリンダBCを経てオイルタンクに戻るようにすれば、リフトシリンダLCに送給されたオイルと同量のオイルが必ずバケットシリンダBCに送給されていくようになり、同量のオイルをバケットシリンダBCに送給していけることになり、これにより、同じ作動量が得られるようになる。
このことから、本発明においては、上述の課題を解決するための手段として、前述した手段を提起するものである。
本発明手段による、リフトシリンダの作動でリフトブームを上昇回動させて荷役用バケットを上昇させることで荷役作業を行うときの、荷役用バケットの姿勢を、自動的に略水平な姿勢に保持せしめるようにするための建機車輌における荷役作業機の傾き角度自動制御装置は、リフトシリンダとバケットシリンダとを略同容量に構成し、かつ、リフトシリンダに流れたオイルがそのままバケットシリンダに流れて、該バケットシリンダを作動させた後、オイルタンクに戻るようにすることで、同容量のオイルがリフトシリンダとバケットシリンダに流れるようにして、リフトシリンダとバケットシリンダとが、同時に略同じ作動量で作動するようにしているのだから、付設のために組付空間を要するリフト機構を用いることなく、既設のリフトシリンダとバケットシリンダとによって、荷役作業中の荷役用バケットの対地姿勢を自動的に略水平に保持せしめ得るようになり、かつ、大型の建機車輌と同様に、荷役用作業機の姿勢を、略水平な姿勢とする操作が、リフトブームの昇降作動を制御する操作を行うだけの、簡単な操作で得られるようになる。
本発明による建機車輌における荷役作業機の傾き角度自動制御装置は、リフトシリンダに流れた圧油がバケットシリンダを経てタンクに戻るようにしてリフトシリンダとバケットシリンダとに同じ量の圧油が流れて、リフトシリンダの作動量とバケットシリンダの作動量とが略同一になるようにすることで、荷役用バケットがリフトブームの回動方向と逆方向に、リフトブームの回動角度に対応する角度で回動していくようにして、荷役用バケットの姿勢を略水平に保持せしめるようにしている手段であり、それの具体的な構成は、図4に示している従前の小型のバケットローダ型の建機車輌におけるリフトシリンダLCとバケットシリンダBCとの回路構成に、油圧回路Wと油圧回路Yとを接続する接続回路z1・z2と、接続回路z3・z4とを加え、また、図4において鎖線で囲ったところに、主操作弁Aと連動して作動する油圧パイロット作動の切換弁5と制御弁6と制御弁7とを接続して設け、さらに、これら油圧パイロット作動の切換弁5・制御弁6・制御弁7の油圧パイロット回路と主操作弁Aの油圧パイロット回路との連通を断・接制御する電磁弁SVを設けることで構成しているものである。
次に実施の態様を、図面に従い詳述する。
図6・図7・図8は、本発明を実施せる建機車輌における荷役作業機のオートレベルポジショニング装置の油圧の回路構成を示す回路図である。このオートレベルポジショニング装置を実施せる建機車輌は、図2・図3に示している構成態様の小型のバケットローダの形態の建機車輌である。図6・図7・図8において符号LCにより示しているシリンダは、前記図2・図3において、車体1上に旋回機構cを介し旋回自在に装架せる旋回フレームdの、左右の両側部にそれぞれ設けた取付ブラケットeの上端側に、支点軸S中心に上下に回動自在に軸架せる左右のリフトブーム2・2を、それぞれ回動させるよう、それら左右のリフトブーム2・2と旋回フレームdとの間にそれぞれ渡架装設してある左右のリフトシリンダLCであり、また、符号BCにより示しているシリンダは、左右に長い半円筒形状に形成して、前述の左右に一対のリフトブーム2・2の先端部間に、渡架するように支架して、バケットピン30により前後に傾斜回動を自在に取り付け軸架せる荷役用バケット3を、バケットピン30中心に傾斜回動させるよう、左右のリフトブーム2のそれぞれの上面側と、荷役用バケット3の左右の両端部との間に、それぞれ装設した左右のバケットシリンダBCである。
このリフトシリンダLC及びバケットシリンダBCは、それのシリンダの断面積であるピストンの表面面積とシリンダの軸方向の長さであるピストンロッドとの積により算出される内容量が、略同一になるように形成されている。これにより、リフトシリンダLCが圧油の送給により、リフトブーム2を30度の角度だけ傾斜回動させる作動を行ったとき、このリフトシリンダLCに送給したオイルの量と同量のオイルをバケットシリンダBCに送り込めば、このバケットシリンダBCがリフトシリンダLCの作動量と同じ作動量で作動して、リフトシリンダLCがリフトブーム2を30度回動させた作動量と同じ荷役用バケット3を30度の角度だけ傾斜回動させる作動量で作動するようにしている。シリンダに圧油を送給して作動を行わせるときの作動量が、シリンダに送給するオイルの量に比例し、かつ、シリンダに送給するオイルの量が同量であれば、シリンダに同一の作業量を与えるからである。
Wは、リフトシリンダLCを作動させる圧油の流路を構成する油圧回路で、圧油をリフトシリンダLCに送り込む送り側の回路w1とシリンダLCから圧油を戻す戻り側の回路w2とからなる。
Yは、バケットシリンダBCを作動させる圧油の流路を構成する油圧回路で、圧油をバケットシリンダBCに送り込む送り側の回路y1とバケットシリンダBCから圧油を戻す戻り側の回路y2とからなる。
Zは、リフトシリンダLCに送り込んだ圧油が、送り側の回路w1からタンクTに戻るときに、バケットシリンダBCに送り込まれて、このバケットシリンダBCを作動させた後にタンクTに戻るように、油圧回路Wと油圧回路Yとを接続する接続回路である。油圧回路Wが後述する主操作弁Aの作動で、圧油によりシリンダロッドを押し出していく「シリンダ伸」の状態時(図7の回路図の状態)となっているときに、該油圧回路Wの戻り側の回路w2を油圧回路Yの送り側の回路y1に接続する接続回路z1と、同上状態時において、油圧回路Yの戻り側の回路y2を、油圧回路Wの戻り側の回路w2に接続する接続回路z2との、「シリンダ伸」の状態時用の接続回路z1・z2と、油圧回路Wが前述の主操作弁Aの作動で、圧油によりシリンダロッドを引き込んでいく「シリンダ縮」の状態時(図8の回路図の状態)となっているときに、戻り側に切り換わっている油圧回路Wの送り側の回路w1を、油圧回路Yの戻り側の回路y2に接続する接続回路z3とこの状態時において、油圧回路Yの戻り側回路に切り換わっている送り側の回路y1を油圧回路Wの戻り側の回路に切り換わっている送り側の回路w1に接続する接続回路z4との、「シリンダ縮」の状態時用の接続回路z3・z4とからなる。
Aは、リフトシリンダLCに圧油を導く油圧回路Wを、圧油のリフトシリンダLCに対する流れを遮断する状態と、ポンプから吐出される圧油が送り側の回路w1からリフトシリンダLCに流入してピストンロッドに伸び出す作動を行わせて、戻り側の回路w2によりタンクTに戻るように流れる状態と、ポンプから吐出される圧油が戻り側の回路w2からリフトシリンダLC内に流入して、ピストンロッドを引き込めるよう作動せしめて、送り側の回路w1によりタンクTに戻るように流れる状態との、三つの状態に圧油の流れを切り替えるよう作動する主操作弁である。
Bは、バケットシリンダBCに対する圧油の流路を構成する油圧回路Yを、コントロールする主操作弁で、前述の油圧回路Wをコントロールする主操作弁Aと同様に、圧油のバケットシリンダBCに対する流れを遮断する状態と、圧油が送り側の回路y1からシリンダ内に流入してピストンロッドに伸び出す作動を行わせて戻り側の回路y2によりタンクTに戻るように流れる状態と、圧油が、戻り側の回路y2からシリンダ内に流入してピストンロッドを引き込ます作動を行わせて、送り側の回路y1によりタンクTに戻すように流れる状態との三つの状態に圧油の流れを切り替えるよう作動する主操作弁である。
この主操作弁A及び主操作弁Bは、操作レバーの操作により上述の作動が行われるようになればよく、機械的な機構または電気的手段など通常の手段で作動するようにしてよいものであるが、この例においては、作動部に油圧パイロット回路により導くパイロット圧を印加することで、そのパイロット圧力で作動が行われる油圧パイロット作動の主操作弁に構成してある。
そして、主操作弁Aにあっては、キャビンb内に設けられている操作レバーの操作により、別に設けられている油圧パイロット操作弁を作動させることによって、油圧源o1から油圧パイロット回路p1にパイロット圧油を流してパイロット圧を主操作弁Aの左端側の作動部a1に印加することで、スプールが右方に動くよう作動し、油圧源o2から油圧パイロット回路p2にパイロット圧油を流してパイロット圧を主操作弁Aの右端側の作動部b1に印加することで、スプールが左方に動くよう作動して、前述した油圧回路Wの切り替え作動を行い、また、油圧パイロット回路p1・p2の何れにもパイロット油圧の流入がないときには、バネ負荷によりスプールを油圧回路Wを油圧源のポンプ及びタンクTに対し遮断したポジションに保持さすようにしてある。
また、主操作弁Bにあっては、前記主操作弁Aと同様に操作レバーの操作により、油圧源o3から油圧パイロット回路p3にパイロット圧油を流してパイロット圧を、該主操作弁Bの左端側の作動部a2に印加することで、スプールが右方に動くよう作動し、油圧源o4から油圧パイロット回路p4にパイロット圧油を流してパイロット圧を、該主操作弁Bの右端側の作動部b2に印加することで、スプールが左方に動くよう作動して、油圧回路Yの切り替え作動を行い、また、油圧パイロット回路p3・p4の何れにもパイロット油圧の流入がないときには、バネ負荷によりスプールを油圧回路Yを油圧源のポンプ及びタンクTに対して遮断したポジションに保持させるようにしてある。
これにより、この主操作弁A・Bは、操作レバーの操作により油圧パイロット回路に対する油圧源の接続をそれぞれ、操作制御することで、独立して各別に作動し、油圧回路Wと油圧回路Yとを各別に制御して、リフトシリンダLCとバケットシリンダBCとを各別に作動させ、かつ、それらの作動を、ピストンロッドが伸び出す「シリンダ伸」の作動とピストンロッドが引き込まれる「シリンダ縮」作動とに切り替えるように作用する。
5は、主操作弁Aの作動により油圧回路Wに流すオイルによりリフトシリンダLCを作動させたとき、そのリフトシリンダLCを作動させたオイルが、接続回路Zを経て油圧回路Yに流れ、バケットシリンダBCを作動させた後、接続回路Zを経て油圧回路Wに戻り、タンクTに流れるように、油圧回路Wを接続回路Zを介し油圧回路Yに接続する状態に切り換える切換弁である。
この切換弁5は、油圧パイロット回路により導くパイロット圧で作動する油圧パイロット作動の三方弁に構成してある。
即ち、左端側の作動部5−a1にパイロット圧が印加されると、スプールが右方に動いて、図7の回路図にあるように、油圧回路Wを流れる圧油が、リフトシリンダLCに流入し、「シリンダ伸」の作動を行わせて戻り側の回路w2を戻るときに、接続回路z1から油圧回路Yの送り側の回路y1を経て、バケットシリンダBCに流入し、それのピストンロッドに押し出す「シリンダ伸」の作動を行わせた後、戻り側の回路y2から接続回路z2を経て油圧回路Wの戻り側の回路w2に流れ、タンクTに流れる状態とするよう作動する。
また、右端側の作動部5−b1にパイロット圧が印加されると、スプールが左方に動いて、図8の回路図にあるように、油圧回路Wの戻り側の回路w2を、図において矢印で示しているように、リフトシリンダLCに流入していく圧油が、ピストンロッドに「シリンダ縮」の作動を行わせて送り側の回路w1によりタンクTに戻るときに、接続回路z3から油圧回路Yの戻り側の回路y2を経てバケットシリンダBCに流入し、それに、そのバケットシリンダBCに、「シリンダ縮」の作動を行わせた後、送り側の回路y1により接続回路z4に流れて、油圧回路Wの送り側の回路w1に戻り、この回路w1によりタンクTに戻るように流れる状態とする。
また、左端側の作動部5−a1及び右端側の作動部5−b1の何れにも、パイロット圧の印加がないときは、図6の回路図にあるように、バネ負荷により、油圧回路Wに制御を加えない中立のポジションに保持される。
しかして、この油圧パイロット作動の三方弁に構成してある切換弁5にパイロット圧油を導く油圧パイロット回路p5・p6は、前述の油圧パイロット作動の主操作弁Aを作動制御する油圧パイロット回路p1・p2に接続させてある。
切換弁5の左端側の作動部5−a1に接続する油圧パイロット回路p5は、主操作弁Aの左端側の作動部a1に接続する油圧パイロット回路p1に接続させてあり、切換弁5の右端側の作動部5−b1に接続する油圧パイロット回路p6は、主操作弁Aの右端側の作動部b1に接続する油圧パイロット回路p2に接続してあって、これにより、油圧源o1から油圧パイロット回路p1にパイロット圧油を流し、主操作弁Aの左端側の作動部a1にパイロット圧を印加して、主操作弁Aを右方に動かすと、同時に切換弁5の左端側の作動部5−a1にもパイロット圧が印加されることになって、切換弁5が同時に右方に動くよう作動し、また、油圧源o2から油圧パイロット回路p2に圧油を流し、主操作弁Aの右端側の作動部b1にパイロット圧を印加して主操作弁Aを左方に動かすと、切換弁5の右端側の作動部5−b1にパイロット圧が同時に印加されることで、この切換弁5が連動して左方に動く作動を行うようにしてある。
そして、これによって、主操作弁Aを右方に動かす操作を行って、油圧回路Wを、それに流れる圧油が、送り側の回路w1からリフトシリンダLC内に流入して「シリンダ伸」の作動を行わす状態に切り換えると、同時に切換弁5の油圧パイロット回路にパイロット圧が印加されることで、切換弁5が主操作弁Aに連動して、右方に動くよう作動し、油圧回路Wが接続回路z1・z2を介して油圧回路Yに接続し、これに流れる圧油が送り側の回路y1からバケットシリンダBC内に流入して「シリンダ伸」の作動を行わせて、戻り側の回路y2から油圧回路Wの戻り側の回路w2に戻り、タンクTに流れていくようになる。
また、主操作弁Aを左方に動かす操作を行って、油圧回路Wを、それに流れる圧油が、戻り側の回路w2からリフトシリンダLC内に流入して「シリンダ縮」の作動を行わす状態に切り換えると、同時に切換弁5のパイロット回路に印加されるパイロット圧により、切換弁5が主操作弁Aに連動して左方に動いて、油圧回路Wが接続回路z3・z4を介して油圧回路Yに接続し、これを流れる圧油が、戻り側の回路y2からバケットシリンダBC内に流入して、「シリンダ縮」の作動を行わせて、送り側の回路y1から接続回路z4を経て油圧回路Wの送り側の回路w1に戻り、その回路w1によりタンクTに流れる状態になるようにしている。
6は、前記切換弁5の作動により、油圧回路Wを、接続回路Zを介して油圧回路Yに接続させたときの、その接続回路Zのうちの接続回路z1・z2をオン・オフ制御する制御弁、7は接続回路z3・z4をオン・オフ制御する制御弁である。
これら制御弁6・7は、共に、油圧パイロット作動の二方弁に構成してあり、かつ、常態においては、一端側に設けたバネの負荷により、接続回路Zを遮断するオフのポジションに維持され、他端側に設けた作動部に、パイロット圧が印加されることで、接続回路Zを連通させるオンのポジションに切り換わる作動を行うように構成して接続回路Zの接続回路z1・z2と接続回路z3・z4とに、それぞれ接続させて装設してある。
そして、これら油圧パイロット作動の三方弁よりなる制御弁6・7は、それらの作動部に対するパイロット圧の印加が、各別に行われるようにしてある。
制御弁6の作動部6−a1に連通する油圧パイロット回路p7は、前記切替弁5の左端側の作動部5−a1に連通する油圧パイロット回路p5および、主操作弁Aの左端側の作動部a1に連通する油圧パイロット回路p1に接続させてあって、主操作弁Aの油圧パイロット回路p1に油圧源o1からパイロット圧を導入して、主操作弁Aを右方に動かし、同時に切替弁5を右方に動かす作動を行わせたときに、この制御弁6が同時にパイロット圧により作動して接続回路z1・z2を連通常態とするようにしてある。
また、制御弁7の作動部7−b1に連通する油圧パイロット回路p8は、前記切替弁5の右端側の作動部5−b1に連通する油圧パイロット回路p6および主操作弁Aの右端側の作動部b1に連通する油圧パイロット回路p2に接続させてあって、これにより、主操作弁Aの油圧パイロット回路p2に、油圧源o2からパイロット圧を導入して、主操作弁Aを左方に動かし、同時に切換弁5を左方に動かす作動を行わせたときに、この制御弁7の作動部7−b1にパイロット圧が印加されることで、この制御弁7が連動して作動し、接続回路z3・z4を連通状態とするようにしてある。
これにより、この接続回路z1・z2に設けた制御弁6及び接続回路z3・z4に設けた制御弁7は、主操作弁Aの操作により同時に切換弁5を作動させて、油圧回路Wに流れる圧油が、リフトシリンダLCに流入し、「シリンダ伸」の作動を行わせた後、接続回路Zの接続回路z1を経て油圧回路Yに流れ、バケットシリンダBCに「シリンダ伸」の作動を与えて接続回路z2により油圧回路Wに戻り、タンクTに流れる状態としたときは、接続回路z1・z2に設けた制御弁6だけがオンに作動し、接続回路z3・z4に設けた制御弁7はオフに保持されるようになる。また、油圧回路Wに流れる圧油が、リフトシリンダLC内に、ピストンロッドの側から流入して、「シリンダ縮」の作動を行わせた後、接続回路z3を経て、油圧回路Yに流れ、バケットシリンダBCに、「シリンダ縮」の作動を与えて、接続回路z4により油圧回路Wに戻り、タンクTに流れる状態としたときは、この接続回路z3・z4に設けた制御弁7だけがオンに作動し、接続回路z1・z2に設けた制御弁6はオフに保持されるようになる。
このように、油圧回路Wに設けた切換弁5及び油圧回路Wを油圧回路Yに接続する接続回路z1・z2と接続回路z3・z4とに設けた制御弁6・7は、リフトシリンダLCを作動させるように油圧回路Wに流す圧油が、リフトシリンダLCを作動させて戻り油となってタンクTに戻るときに、リフトシリンダLCを経たところで、油圧回路Yに接続するバケットシリンダBCに流れてこのバケットシリンダBCを経てから油圧回路Wに戻りタンクTに流れるように圧油の流れを切り換えて、リフトシリンダLCとバケットシリンダBCとが一緒に作動するようにするときの、流路の切り換えを制御するものである。
そして、この切換弁5・制御弁6・7の作動が、主操作弁Aの作動と連動して行われるようにしているのは、主操作弁Aの操作によりリフトシリンダLCを作動させるときに、バケットシリンダBCが連動して作動するようにしているためである。また、これら弁を油圧パイロット作動の弁に構成して、それらの油圧パイロット回路を接続させているのは、連動手段を構成するためのものであり、電気的または機構的な連動手段にしてよいものである。
SVは、上述の連動手段を遮断して、主操作弁Aを操作作動させたときに連動して行われる流路の切り換え作動が行われないようにすることで、主操作弁Aの作動が独立して行えるようにするための、遮断手段であり、この例においては、主操作弁Aの作動を制御する油圧パイロット回路p1・p2と、切換弁5の作動を制御する油圧パイロット回路p5・p6および制御弁6・7の作動を制御する油圧パイロット回路p7・p8との、接続連通を断接制御するよう設けた電磁弁としている。
この電磁弁SVは、作動部に設けたソレノイドに対する通電のオン・オフ制御により、流路の開閉制御を行う通常の電磁ソレノイド作動のパイロット弁であり、この例においては、主操作弁Aの作動部a1に通ずる油圧パイロット回路p1と切換弁5の作動部5−a1に通ずる油圧パイロット回路p5を接続する流路と、主操作弁Aの作動部b1に通ずる油圧パイロット回路p2と切換弁5の作動部5−b1に通ずる油圧パイロット回路p6とを接続する流路とにおいて、これら流路を開閉制御するように設けていて、これら流路を断として、切換弁5を制御する油圧パイロット回路p5・p6を、主操作弁Aを制御する油圧パイロット回路p1・p2から切り離すことで、制御弁6・7を制御する油圧パイロット回路p7・p8が一緒に油圧パイロット回路p1・p2に対し切り離されるようにしてある。
そして、この電磁弁SVの作動部のソレノイドに対する通電のオン・オフ制御は、車体1のキャビンb内に設置される制御盤に、例えば、図6・図7に示しているように、操作杆90が起伏作動することでオン・オフ作動するスイッチ9を設けておき、これを操作杆90の操作により作動させることで行う。
手動操作により、このスイッチ9をオフにして、電磁弁SVを通電がない状態とし、前述の流路を遮断した状態としておけば、切換弁5及び制御弁6・7は作動せず、油圧回路Wは常態に保持され、接続回路Zは遮断された状態に保持されることになって、主操作弁A・Bは、それぞれ独立して作動し、リフトシリンダLCおよびバケットシリンダBCに、各別に「シリンダ伸」と「シリンダ縮」の作動を行わせるようになる。
また、スイッチ9をオンとして、電磁弁SVを通電によりオンに作動させて、前述の流路を開として、切換弁5を制御する油圧パイロット回路p5・p6と制御弁6・7を制御する油圧パイロット回路p7・p8とを、主操作弁Aを制御する油圧パイロット回路p1・p2に対し接続する状態としておけば、主操作弁Aを作動させると、同時に切換弁5と制御弁6・7が連動して作動するようになり、主操作弁Aを右方に動かし、油圧回路Wに流れる圧油が、リフトシリンダLCに「シリンダ伸」の作動を与えてタンクTに戻るようにしたときには、リフトシリンダLCを作動させた圧油が、接続回路z1・z2により油圧回路Yに流れて、バケットシリンダBCに「シリンダ伸」の作動を行わせ、接続回路z2により油圧回路Wに戻りタンクTに流れるようになる。
また、主操作弁Aを左方に動かし、油圧回路Wを流れる圧油が、リフトシリンダLCに「シリンダ縮」の作動を行わせるようにしたときには、リフトシリンダLCを作動させた圧油が、接続回路z3により油圧回路Yに流れて、バケットシリンダBCに「シリンダ縮」の作動を行わせ、接続回路z4を経て油圧回路Wに戻り、タンクTに流れるようになる。
即ち、リフトシリンダLCに流入してそのシリンダを作動させ、シリンダから流出してきた圧油が、そのまま、バケットシリンダBCに流入して、このシリンダを作動させてからタンクTに戻る。
このとき、バケットシリンダBCに流入してそのシリンダを作動させる圧油は、リフトシリンダLCを作動させてそのシリンダから流出してきた圧油であるから、その油量は、リフトシリンダLCに供給された圧油の量と略等しくなる。そして、バケットシリンダBCはリフトシリンダLCと略同容積に形成してあるのだから、バケットシリンダBCはリフトシリンダLCと略同一の作動量で作動するようになる。
従って、リフトシリンダLCの作動でリフトブーム2を上向き回動させてバケット3を上昇させて荷役作業を行うときの、リフトブーム2を上向き回動させるリフトシリンダLCの作動量と、バケット3をリフトブーム2に対し、そのリフトブーム2の回動方向と逆向きに回動させるバケットシリンダBCの作動量とが等しくなり、バケット3は、リフトブーム2の回動角度と対応する角度だけ逆向きに傾斜回動することになって、対地姿勢を略水平に保持するようになる。
図11は別の実施例を示している。この実施例は、リフトシリンダLCの油圧回路Wに設ける切換弁5と、油圧回路WにバケットシリンダBCの油圧回路Yを接続する接続回路Zに設ける制御弁6・7とを、主操作弁Aの操作・作動時に連動して作動させるのに、切換弁5及び制御弁6・7は、それぞれ電磁弁に構成しておいて、これの作動を電気回路への通電のオン・オフ制御によって、主操作弁Aの作動と連動するようにしている例である。このため、切換弁5及び制御弁6・7に油圧パイロット圧を導く油圧パイロット回路p5・p6・p7・p8はなく、パイロット圧で作動するよう構成している主操作弁A及び主操作弁Bを作動させる油圧パイロット回路p1・p2・p3・p4だけを残したものとしている。
また、油圧パイロット回路p5・p6・p7・p8に対する主操作弁Aの油圧パイロット回路p1・p2の接続連通をオン・オフ制御するために、図8の回路図に示しているように設けていた電磁弁SVは不要となることで除いてある。
また、切換弁5は、それを2つに分け、かつ、それぞれ二方弁の電磁弁に形成して、第1切換弁5−1は、油圧回路Wの送り側w1に設け、第2切換弁5−2は油圧回路Wの戻り側w2に設けている。そして、この第1・第2切換弁5−1・5−2及び制御弁6・7は、常態において油圧回路を閉じた状態位置に保持され、通電により油圧回路を開く作動をするようにしてあり、第1切換弁5−1を開いて「シリンダ伸」の状態とすると、制御弁7が連動して開き、圧油がバケットシリンダBCを「シリンダ伸」の状態で通過し、追加した戻り回路Nを経てタンクTに戻るようになり、また、第2切換弁5−2を開いて「シリンダ縮」の状態とすると、制御弁6が開いて、リフトシリンダLCを「シリンダ縮」に作動させた圧油が、バケットシリンダBCを経て、戻り回路NでタンクTに戻るようにしてある。
この実施例は、電磁弁に構成した第1・第2の切換弁5−1・5−2及び制御弁6・7の各電気回路に対する通電をオフに保持するよう制御せしめた状態としておけば、主操作弁A及び主操作弁Bはそれぞれ独立して作動し、したがって、リフトシリンダLC及びバケットシリンダBCはそれぞれ独立して作動する。また、第1・第2の切換弁5−1・5−2及び制御弁6・7の各電気回路を、主操作弁Aの操作・作動時に、主操作弁Aを「シリンダ伸」の位置に作動させたときには、第1切換弁5−1と制御弁7とが連動して作動し、油圧回路を開く状態となり、主操作弁Aを「シリンダ縮」の位置に作動させたときには、第2切換弁5−2と制御弁6とが連動して作動し、油圧回路を開く状態となるように制御しておけば、主操作弁Aを操作してリフトシリンダLCを作動させたときに、リフトシリンダLCに流れて該シリンダLCを経た圧油がそのままバケットシリンダBCに流れてタンクTに戻るようになって、同量の圧油がバケットシリンダBCに流れ、リフトシリンダLCと同じ作動量でバケットシリンダBCを作動させるようになる。
図12はさらに別の実施例を示している。この例は、切換弁5を、第1切換弁5−1と第2切換弁5−2とに2分して、リフトシリンダLCの油圧回路Wの送り側w1と戻り側w2とにそれぞれ接続して設け、制御弁6・7を接続回路z1・z2及び接続回路z3・z4とにそれぞれ接続して設けることは前述の図11に示した実施例のものと変わりないが、これら第1・第2切換弁5−1・5−2及び制御弁6・7を油圧パイロット圧で作動する油圧パイロット作動の弁に構成している例である。そして、これら弁の作動が、主操作弁Aの作動に連動して行われるようにするのを、それらの弁の油圧パイロット回路p5・p6・p7・p8を主操作弁Aの油圧パイロット回路p1・p2と接続させておくことで、油圧パイロット圧によって連動するようにしている例である。
そして、この連動・作動をオン・オフ制御するために、これら弁の油圧パイロット回路p5・p6・p7・p8と主操作弁Aの油圧パイロット回路p1・p2との間に設ける電磁弁SVは、第1電磁弁SV−1と第2電磁弁SV−2とに分け、その第1電磁弁SV−1にあっては、主操作弁Aの油圧パイロット回路p1と第2切換弁5−2の油圧パイロット回路p6及び制御弁7の油圧パイロット回路p8との接続をオン・オフ制御するよう油圧パイロット回路p1に接続して設け、第2電磁弁SV−2にあっては、主操作弁Aの油圧パイロット回路p2と第1切換弁5−1の油圧パイロット回路p5及び制御弁6の油圧パイロット回路p7との接続をオン・オフ制御するよう油圧パイロット回路p2に接続して設けてある。また、第1・第2切換弁5−1・5−2及び制御弁6・7は、常態において、図12に示している位置に保持されて、油圧回路に接続してある。
この実施例においては、第1・第2電磁弁SV−1・SV−2の両方に通電が行われない状態としておけば、第1・第2切換弁5−1・5−2及び制御弁6・7はそれぞれこの図12に示す状態位置にあることで、主操作弁A及び主操作弁Bはそれぞれ独立して作動し、リフトシリンダLC及びバケットシリンダBCを各別に作動させるようになる。
また、第1・第2電磁弁SV−1・SV−2への通電が、主操作弁Aの作動に連動して行われるようにしておけば、主操作弁Aを「シリンダ伸」とする位置(右方位置)に作動させたときは、第1電磁弁SV−1が連動して通電オンに作動することで、第2切換弁5−2および制御弁7が油圧パイロット圧により作動して、圧油の流れを、リフトシリンダLCを経た圧油がバケットシリンダBCにピストンを押し出すように流れて、戻り回路Nを経てタンクTに戻るようになって、バケットシリンダBCを同量の圧油で同じ作業量を行わすようになり、主操作弁Aを「シリンダ縮」の位置(左方位置)に作動させたときは、第2電磁弁SV−2への通電が連動して行われ、これにより圧油パイロット圧により第1切換弁5−1及び制御弁6が作動して、リフトシリンダLC内を「シリンダ縮」とする方向に流過した圧油が、バケットシリンダBCに流れ、それを「シリンダ縮」とする方向に流過して戻り回路Nを経てタンクTに戻るようになって、バケットシリンダBCを、リフトシリンダLCと同量の作動量で作動させるようになる。
図13は、さらに異なる実施例を示している。この例は、主操作弁Aの操作作動により圧油の流れをリフトシリンダLCに「シリンダ伸」及び「シリンダ縮」の作動を行わすよう制御されたリフトシリンダLCの油圧回路Wと、主操作弁Bの操作により、バケットシリンダBCに「シリンダ伸」及び「シリンダ縮」の作動を行わすよう制御されたバケットシリンダBCの油圧回路Yとを、リフトシリンダLCの油圧回路Wに流れた圧油が、リフトシリンダLCを経たところで、バケットシリンダBCの油圧回路Yに流れて、そのバケットシリンダBCを経てからタンクTに戻るように接続回路Zで接続しておき、この接続回路Zによる油圧回路Wと油圧回路Yとの接続連通の状態を、主操作弁Aが、リフトシリンダLCに「シリンダ伸」または「シリンダ縮」のそれぞれの動作を与えるように作動したときに、バケットシリンダBCに「シリンダ伸」または「シリンダ縮」の対応する動作を与えるように切換制御するのを、接続回路Zの、油圧回路W及び油圧回路Yとの接続部にそれぞれ設けた切換制御弁v1と切換制御弁v2との連動した動作によって行い、かつ、この切換制御弁v1及び切換制御弁v2は、油圧パイロット圧によって作動する弁に構成しておき、それらを作動させる油圧パイロット回路を、図13において破線に示しているように主操作弁Aの油圧パイロット回路p1及び油圧パイロット回路p2にそれぞれ接続しておいて、主操作弁Aを作動させたときに、油圧パイロット圧により主操作弁Aの動作に連動して作動するようにした場合における、油圧パイロット回路に生ずる圧油の滞りを、解消せしめるようにしている例である。
油圧パイロット圧で作動する切換制御弁v1及び切換制御弁v2のそれぞれの油圧パイロット回路には、それぞれ電磁弁SV3により油圧源O及びタンクTに対し切り換わって連通するように制御された圧力調整回路Mがそれぞれ接続してあって、これにより油圧パイロット回路に生じる圧油の滞りに対処させるようにしている。
大型のバケットローダ型の建機車輌の側面図である。 小型のバケットローダ型の建機車輌の側面図である。 同上建機車輌の平面図である。 本発明手段の原理を説明するための説明図である。 従前手段のリフトシリンダ及びバケットシリンダを作動させる油圧の回路構成を示す回路図である。 本発明の実施例装置のリフトシリンダ及びバケットシリンダを作動させる油圧回路の回路図である。 同上装置の、リフトシリンダを「シリンダ伸」とした状態時の油圧回路の回路図である。 同上装置の、リフトシリンダを「シリンダ縮」とした状態時の油圧回路の回路図である。 同上装置の電磁弁を制御するスイッチの側面図である。 同上スイッチの平面図である。 別の実施例の、油圧の回路構成を示す回路図である。 さらに別の実施例の油圧の回路構成を示す回路図である。 さらに異なる実施例の油圧の回路構成を示す回路図である。
符号の説明
A・B 主操作弁
BC・BC1・BC2 バケットシリンダ
F1・F2 主油圧源
GL 地表
LC・LC1・LC2 リフトシリンダ
M 圧力調整回路
N 戻り回路
O 油圧源
S 支点軸
SV 電磁弁
SV−1 第1電磁弁
SV−2 第2電磁弁
SV3 電磁弁
T タンク
V 主操作弁に連動する連動バルブ群
W 油圧回路
Y 油圧回路
Z 接続回路
a 動力源
a1 主操作弁Aの左端側の作動部
b 運転席(キャビン)
b1 主操作弁Bの右端側の作動部
c 旋回機構
d 旋回フレーム
e 取付ブラケット
o1・o2・o3・o4 油圧源
p1・p2・p3・p4・p5・p6・p7・p8 油圧パイロット回路
v1・v2 切換制御弁
w1 送り側の回路
w2 戻り側の回路
y1 送り側の回路
y2 戻り側の回路
z1・z2・z3・z4 接続回路
1 車体
10 走行装置
2 リフトブーム
3 荷役用バケット
30 バケットピン
4 リンク機構
41 バケットリンクセンタピン
42 バケットリンク
43 連繋ロッド
5 切換弁
5−1 第1切換弁
5−2 第2切換弁
5−a1 左端側の作動部
5−b1 右端側の作動部
6・7 制御弁
6−a1・7−b1 制御弁の作動部
9 スイッチ
90 操作杆

Claims (4)

  1. リフトブーム(2)を回動させるリフトシリンダ(LC)と荷役用バケット(3)を回動させるバケットシリンダ(BC)とを、略同容積に構成し
    リフトブーム(2)を回動させるリフトシリンダ(LC)の油圧回路(
    と、
    該油圧回路(W)の圧油の流れを制御する主操作弁(A)と、
    荷役用バケット(3)を回動させるバケットシリンダ(BC)の油圧回路()と
    該油圧回路(Y)の圧油の流れを制御する主操作弁(B)と、
    前記油圧回路(W)と前記油圧回路(Y)とを接続して、リフトシリンダ(LC)に送給された圧油の戻り油が、バケットシリンダ(BC)に送給されて該バケットシリンダ(BC)を経てタンク(T)に戻るようにする接続回路(Z)と、
    該接続回路(Z)の圧油の流れを制御するための切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)と、
    前記主操作弁(A)、切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)を操作することにより、前記接続回路(Z)が、前記油圧回路(W)と前記油圧回路(Y)とを接続して、バケットシリンダ(BC)の作動をリフトシリンダ(LC)の作動に連動させる連動手段と、
    該連動手段による連動を断接制御する遮断手段とを備え、
    前記連動手段が、前記主操作弁(A)、切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)を操作して、前記接続回路(Z)が、前記油圧回路(W)と前記油圧回路(Y)とを接続するようにすると、前記リフトブーム(2)を前記リフトシリンダ(LC)の作動により上昇回動させたときに、前記バケットシリンダ(BC)が、リフトシリンダ(LC)の作動に連動して、リフトシリンダ(LC)の作動量を略等しい作動量で、前記荷役用バケット(3)を前記リフトブーム(2)の回動方向と逆方向に回動させ
    前記遮断手段が、前記連動手段による連動を遮断すると、前記リフトブーム(2)と前記バケットシリンダ(BC)とを独立して作動させることができることを特徴とする、建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置。
  2. 請求項1の建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置において、
    前記主操作弁(A)は、前記油圧回路(W)を、流れる圧油がリフトシリンダ(LC)を「シリンダ伸」に作動させる方向に流れる流路状態と、圧油が「シリンダ縮」に作動させる方向に流れる流路状態と、圧油の流れを遮断した「中立」の流路状態との三つの状態のいずれかに圧油の流路状態を切り換えることができ
    前記主操作弁(B)は、前記油圧回路(Y)を、流れる圧油がバケットシリンダ(BC)を「シリンダ伸」に作動させる方向に流れる流路状態と、圧油が「シリンダ縮」に作動させる方向に流れる流路状態と、圧油の流れを遮断した流路状態との三つの状態のいずれかに圧油の流路状態を切り換えることができ
    前記接続回路(Z)は、前記油圧回路(W)が「シリンダ伸」の流路状態に切り換えられている状態時において、前記油圧回路(W)の戻り側の回路を前記油圧回路(Y)の送り側の回路に接続する接続回路(z1)と、前記油圧回路(Y)の戻り側の回路を前記油圧回路(W)の戻り側の回路に接続する接続回路(z2)とを備えるとともに、前記油圧回路(W)が「シリンダ縮」の流路状態に切り換えられている状態時において、前記油圧回路(W)の戻り側の回路を前記油圧回路(Y)の送り側の回路に接続する接続回路(z3)と、前記油圧回路(Y)の戻り側の回路を前記油圧回路(W)の戻り側の回路に接続する接続回路(z4)とを備えさらに、
    前記切換弁(5)は、前記連動手段による主操作弁(A)の作動に連動して、前記油圧回路(W)を、「シリンダ伸」の流路状態の時に、前記リフトシリンダ(LC)を経た圧油の戻り油が、前記接続回路(z1)を経由して前記油圧回路(Y)に流れ、さらに、前記バケットシリンダ(BC)から前記接続回路(z2)を経由して前記油圧回路(W)のタンク(T)に戻る流れ状態と、「シリンダ縮」の流路状態の時に、前記リフトシリンダ(LC)を経た圧油の戻り油が、前記接続回路(z3)を経由して前記油圧回路(Y)に流れ、さらに、前記バケットシリンダ(BC)から前記接続回路(z4)を経由して前記油圧回路(W)のタンク(T)に戻る流れ状態と、圧油が前記接続回路(z1)・(z2)および前記接続回路(z3)・(z4)を経ないで前記油圧回路(W)のタンク(T)に戻る「中立」の状態とに切り換えることができることを特徴とする、請求項1の建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置。
  3. 請求項2の建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置において、
    前記主操作弁(A)は、油圧パイロット回路(p1)・(p2)を流れるパイロット圧油によって作動され
    前記切換弁(5)は、油圧パイロット回路(p5)・(p6)を流れるパイロット圧油によって作動され
    前記制御弁(6)及び制御弁(7)は、それぞれ、油圧パイロット回路(p7)・(p8)を流れるパイロット圧油によって作動され
    前記切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)の前記油圧パイロット回路を、前記主操作弁(A)の前記パイロット回路に接続することにより、前記切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)の作動を前記主操作弁(A)の作動に連動させることができさらに、
    前記遮断手段によって、前記主操作弁(A)の前記パイロット回路と、前記切換弁(5)、制御弁(6)及び制御弁(7)の前記油圧パイロット回路との連動を遮断することによって、前記リフトシリンダ(LC)と前記バケットシリンダ(BC)とを独立して作動させることができることを特徴とする、請求項2の建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置。
  4. 請求項3の建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置において、
    前記遮断手段が、手動操作により連動を遮断することにより、前記主操作弁(A)が独立して作動できるようにしたことを特徴とする請求項3の建機車輌における荷役作業機の傾き角度の自動制御装置。
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