JP4486068B2 - プラズマ生成方法 - Google Patents

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本発明は、プラズマ生成方法に関し、より詳しくは、スロットアンテナを用いて処理容器内に電磁界を供給しプラズマを生成するプラズマ生成方法に関する。
半導体装置やフラットパネルディスプレイの製造において、酸化膜の形成や半導体層の結晶成長、エッチング、またアッシングなどの処理を行うために、プラズマ処理装置が多用されている。これらのプラズマ処理装置の一つに、処理容器内に高周波電磁界を供給し、その作用により処理容器内のガスを電離および解離させてプラズマを生成する高周波プラズマ処理装置がある。この高周波プラズマ処理装置は、低圧力で高密度のプラズマを生成できるので、効率のよいプラズマ処理が可能である。
図8は、処理容器内に高周波電磁界を供給するために従来から用いられる電磁界供給装置の一構成例を示す図である。この図に示す電磁界供給装置510は、高周波電磁界を発生する高周波発生器511と、この高周波発生器511に一端が接続された円筒導波管512と、この円筒導波管512に設けられた円偏波変換器513および負荷整合器514と、円筒導波管512の他端に接続されたラジアルラインスロットアンテナ(以下、RLSAと略記する)515とから構成されている。
RLSA515は、円筒導波管512から導入される高周波電磁界を処理容器(図示せず)内に供給するものである。具体的には、ラジアル導波路521を形成する互いに平行な2つの円形導体板522,523と、これら2つの導体板522,523の外周部を接続し高周波電磁界をシールドする導体リング524とを有している。導体板522の中心部には、円筒導波管512からラジアル導波路521に高周波電磁界を導入する開口525が形成され、導体板523には、ラジアル導波路521を伝搬する高周波電磁界を処理容器内に供給するスロット526が複数形成されている。導体板523とスロット526とからアンテナ面528が構成される。
高周波発生器511で発生した高周波電磁界は、円筒導波管512をTE11モードで伝搬し、円偏波変換器513により回転電磁界に変換され、RLSA515に導入される。RLSA515に導入された高周波電磁界は、ラジアル導波路521を放射状に伝搬しつつ、スロット526を介して処理容器内に供給される。処理容器内では、供給された高周波電磁界によりガスが電離してプラズマが生成され、被処理体に対するプラズマ処理が行われる。
一方、処理容器内に供給されなかった高周波電磁界の一部は、反射電磁界F1としてRLSA515から円筒導波管513を戻っていく。しかし、負荷整合器514により供給側と負荷側とのインピーダンスの整合をとることにより、反射電磁界F1を負荷整合器514により再度反射して、RLSA515からの反射電磁界F1を負荷整合器514からRLSA515へ向かう反射電磁界F2により打ち消すことができる。
しかしながら、反射電磁界F1の電力(反射電力)が大きくなると、負荷整合器514により反射電磁界F1の全電力を反射することができず、反射電磁界F2により反射電磁界F1を完全に打ち消すことができなくなり、負荷整合器514とRLSA515との間に定在波ができる。その結果、この定在波によってRLSA515のアンテナ面528の中心部に電流が発生し、その部分が局所的に発熱することによりアンテナ面528が歪むと、RLSA515による高周波電磁界の放射方向が変化し、処理容器内に所望のプラズマ分布を形成できないという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、スロットアンテナからの反射電力を低減することにある。
このような目的を達成するために、本発明のプラズマ生成方法は、アンテナ面に複数形成されたスロットの放射係数が、アンテナ面の径方向で、アンテナ面の中心部から周縁部へ向かう途中の第1の中間部まで単調に増加し、第1の中間部から周縁部へ向けて第1の中間部での値を維持するスロットアンテナを用いることを特徴とする。
また、スロットの放射係数が、アンテナ面の径方向で、アンテナ面の第1の中間部から周縁部へ向かう途中の第2の中間部まで第1の中間部での値を維持し、第2の中間部から周縁部まで単調に減少するスロットアンテナを用いる。
以上説明したように、本発明では、スロットアンテナのスロットの放射係数をアンテナ面の中心部から径方向において単調に増加させ第1の中間部で最大値とし、第1の中間部から周縁部へ向けて最大値を維持させることにより、スロットの放射係数をアンテナ面の中心部から周縁部まで単調に増加させた場合と比較して、スロットアンテナによる放射電力が増大する。したがって、スロットアンテナから放射されずにスロットアンテナ内に残る電力は減少するので、スロットアンテナに高周波電磁界を供給する給電部への反射電力は小さくなる。したがって、反射電力の増大によりアンテナ面が局所的に発熱し歪むことを防止することができる。よって、スロットアンテナによる高周波電磁界の放射方向が変化せず、処理容器内に所望のプラズマ分布を形成することができる。
また、処理容器内の側壁付近でのプラズマ密度がより高密度となる場合は、スロットの放射係数を第2の中間部から周縁部まで単調に減少させ、周縁部付近における高周波電磁界の放射電力を低減することにより、処理容器の側壁付近でのプラズマ生成を抑制し、プラズマが処理容器の側壁内面に接触してスパッターすることによって起こる汚染を低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図4を参照し、本発明にかかるプラズマ処理装置の第1の実施の形態について説明する。図1は、この形態の全体構成を示す図である。このプラズマ処理装置は、被処理体である半導体やLCDなどの基板4を収容しこの基板4に対しプラズマ処理を施す処理容器1と、この処理容器1内に高周波電磁界Fを供給しその作用により処理容器1内にプラズマPを生成する電磁界供給装置10とを有している。
処理容器1は、上部が開口した有底円筒形をしている。この処理容器1の底面中央部には絶縁板2を介して基板台3が固定されている。この基板台3の上面に基板4が配置される。
処理容器1の底面周縁部には、真空排気用の排気口5が設けられている。処理容器1の側壁には、処理容器1内にガスを導入するためのガス導入用ノズル6が設けられている。例えばこのプラズマ処理装置がエッチング装置として用いられる場合、ノズル6からArなどのプラズマガスと、CF4 などのエッチングガスとが導入される。
処理容器1の上部開口は、処理容器1内で生成されるプラズマPが外部に漏れないように、誘電体板7で閉塞されている。この誘電体板7の上に電磁界供給装置10のRLSA15が配設されている。誘電体板7およびRLSA15の外周は、処理容器1の側壁上に環状に配置されたシールド材8によって覆われ、高周波電磁界Fが外部に漏れない構造になっている。
電磁界供給装置10は、RLSA15とその給電部とから構成されている。給電部はさらに、高周波発生器11と、この高周波発生器11とRLSA15との間に接続された円筒導波管12と、この円筒導波管12に設けられた円偏波変換器13および負荷整合器14とから構成されている。
高周波発生器11は、周波数が1GHz〜十数GHzの範囲内の所定周波数(例えば2.45GHz)の高周波電磁界Fを発生させ、出力するものである。なお、高周波発生器11は、マイクロ波帯およびそれより低い周波数帯を含む高周波を出力するものであってもよい。
円偏波変換器13は、円筒導波管12をTE11モードで伝搬する高周波電磁界Fを、その進行方向に対して垂直な面内において、1周期で1回転する回転電磁界に変換するものである。
負荷整合器14は、円筒導波管12の供給側(高周波発生器11側)と負荷側(RLSA15側)とのインピーダンスの整合をとるものである。
RLSA15は、円筒導波管12から導入される高周波電磁界Fを、誘電体板7を介して処理容器1内に供給するものである。具体的には、ラジアル導波路21を形成する互いに平行な2つの円形導体板22,23と、これら2つの導体板22,23の外周部を接続して高周波電磁界Fをシールドする導体リング24とを有している。導体板22,23および導体リング24は、銅またはアルミニウムなどの導体で形成されている。
ラジアル導波路21の上面となる導体板22の中心部には、円筒導波管12に接続される開口25が形成され、この開口25からラジアル導波路21内に高周波電磁界Fが導入される。ラジアル導波路21の下面となる導体板23には、ラジアル導波路21内を伝搬する高周波電磁界Fを処理容器1内に供給するスロット26が複数形成されている。導体板23とスロット26とからアンテナ面28が構成される。
アンテナ面28上の中心部には、導体または誘電体で形成されたバンプ27が設けられている。バンプ27は導体板22の開口25に向かって突出する略円錐形に形成された部材である。このバンプ27により、円筒導波管12からラジアル導波路21へのインピーダンスの変化を緩やかにし、円筒導波管12とラジアル導波路21との接続部での高周波電磁界Fの反射を低減することができる。
なお、ラジアル導波路21内に遅波材を配置してもよい。この遅波材は比誘電率が1より大きい誘電体からなり、ラジアル導波路21の管内波長λg が短くなるので、アンテナ面28の径方向に配置されるスロット26を増やし、高周波電磁界Fの供給効率を向上させることが可能である。
次に、RLSA15のアンテナ面28について詳述する。ここでは、スロット26の長さをラジアル導波路21の管内波長λg の1/2以下とした場合について説明する。
図2は、アンテナ面28の一構成例を示す図である。この図において、(a)は図1におけるII−II′線方向からみた平面図、(b)はスロット26の長さの径方向に対する変化を示す図である。図2(b)において、横軸はアンテナ面28の中心Oから径方向の距離であり、縦軸はスロット26の長さLである。
図2(a)では、周方向にのびるスロット26が、同心円上に配置されている。
図2(b)に示すように、アンテナ面28の中心部をA、周縁部をB、中心部Aから周縁部Bへ向かう途中の所定位置(以下、第1の中間部という)をCで表すと、アンテナ面28の径方向において、スロット26の長さLは、中心部AのL1から単調に増加して第1の中間部Cで最大長L2になり、第1の中間部Cから周縁部Bまで最大長L2を維持している。したがって、アンテナ面28の最も内側のスロットから径方向の任意のスロットまで、各スロットの長さがその内側のスロットの長さより長く、前記任意のスロットからアンテナ面28の最も外側のスロットまで、各スロットの長さが前記任意のスロットの長さと等しくなっている。なお、0<L1<L2≦λg/2である。
スロット26の近傍におけるラジアル導波路21内の高周波電磁界Fの電力と、そのスロット26を介して放射される(またはリークする)高周波電磁界Fの電力(放射電力という)との比を、そのスロット26の放射係数という。すなわち放射係数は、(放射電力)/(ラジアル導波路21内の電力)で表され、スロット26の長さLが0(ゼロ)から長くなるにしたがって徐々に大きくなり、λg/2で極大となる。
したがって、スロット26の長さLをアンテナ面28の径方向に対して上述したように変化させると、スロット26の放射係数はアンテナ面28の中心部Aから径方向において単調に増加して第1の中間部Cで最大値となり、第1の中間部Cから周縁部Bまで最大値を維持する。このようにすると、スロットの放射係数をアンテナ面の中心部から周縁部まで単調に増加させた場合と比較して、高周波電磁界Fがラジアル導波路21の中心部から周縁部まで伝搬する間にRLSA15から放射される(またはリークする)電力が増大する。したがって、RLSA15から放射されずにラジアル導波路21内に残る電力は減少するので、ラジアル導波路21から円筒導波管12を戻る反射電磁界F1の反射電力が小さくなる。
したがって、負荷整合器14によるインピーダンスの整合が容易となり、反射電磁界F1の全電力を負荷整合器14により再度反射し、RLSA15からの反射電磁界F1を負荷整合器14からRLSA15へ向かう反射電磁界F2により完全に打ち消すことができる。このため、負荷整合器14とRLSA15との間に定在波ができず、RLSA15のアンテナ面28が局所的に発熱し歪むこともないので、RLSA15による高周波電磁界Fの放射方向が変化せず、処理容器1内に所望のプラズマ分布を形成することができる。
ここでは、スロット26の長さLをラジアル導波路21の管内波長λg の1/2以下とした場合について説明したが、スロット26の長さLが式(4)の範囲であるときも、スロット26の長さLが(N/2+1/4)×λg から長くなるにしたがって徐々に大きくなり、(N+1)×λg/2で極大となるので、スロ
ット26の長さLを同様に形成することにより、ラジアル導波路21から円筒導波管12を戻る電力を小さくすることができる。
(N/2+1/4)×λg ≦L≦(N+1)×λg/2 ・・・(4)
ただし、Nは自然数である(以下同じ)。
一方、スロット26の長さLが式(5)の範囲の場合、スロット26の放射係数は、スロット26の長さLが(N/2+1/4)×λg から短くなるにしたがって徐々に大きくなり、N×λg/2で極大となるので、スロット26の長さL
を、アンテナ面28の径方向において、中心部Aから第1の中間部Cまで単調に減少させ、第1の中間部Cから周縁部Bまで第1の中間部Cでの長さ(Lの最小長)を維持させる。この場合、アンテナ面28の最も内側のスロットから径方向の任意のスロットまで、各スロットの長さがその内側のスロットの長さより短く、前記任意のスロットからアンテナ面28の最も外側のスロットまで、各スロットの長さが前記任意のスロットの長さと等しくなっている。
N×λg/2≦L≦(N/2+1/4)×λg ・・・(5)
このようにスロット26の長さLを変化させることにより、スロット26の放射係数がアンテナ面28の中心部Aから径方向において単調に増加して第1の中間部Cで最大値となり、第1の中間部Cから周縁部Bまで最大値を維持することとなるので、このようなRLSAを用いることにより、ラジアル導波路21から円筒導波管12を戻る電力を小さくすることができる。
なお、図2(b)では、スロット26の長さLはAC間で一次関数的に変化しているが、これに限られるものではない。また、第1の中間部Cの位置は、プロセス条件などに応じて適切な位置が選ばれる。
図2(a)には、周方向にのびるスロット26が同心円上に配置されている例を示したが、スロット26を渦巻き線上に配置してもよいし、径方向にのびるスロット26を形成してもよい。
また、径方向に隣り合うスロット26の間隔をλg 程度として、RLSA15を放射型アンテナとしてもよいし、λg/3〜λg/40程度としてリーク型アンテナとしてもよい。
また、図3(a)に示すように、一方のスロット26Aの延長線が、他方のスロット26B上またはその延長線上で交差する所謂ハの字スロット、または、図3(b)に示すように、互いに長さが異なる2本のスロット26C,26Dが互いの中心で交差するクロススロットを、アンテナ面28に複数形成し、処理容器1内に円偏波を放射するようにしもよい。
スロット26の平面形状は、図4(a)に示すような矩形でもよいし、図4(b)に示すような平行二直線の両端を円弧などの曲線でつないだ形状であってもよい。また、図4(c)または図4(d)に示すように、図4(a)の矩形の長辺または図4(b)の平行二直線を円弧状にした形状でもよい。スロットの長さLとは、図4(a)では矩形の長辺の長さであり、図4(b)では平行二直線の長さである。なお、スロット26の幅Wは、ラジアル導波路33内の高周波電磁界Fへの影響およびその管内波長などを考慮して、2mm程度とするとよい。
(第2の実施の形態)
次に、図5を参照し、本発明にかかるプラズマ処理装置の第2の実施の形態について説明する。図5は、この形態で用いられるRLSAのアンテナ面の一構成例を示す図である。この図において、(a)は図2(a)に対応する平面図、(b)はスロットの長さの径方向に対する変化を示す図である。この図では、図2と同一部分または相当部分を同一符号で示しており、その説明を適宜省略する。
図5に示すように、アンテナ面128の第1の中間部Cから周縁部Bへ向かう途中の所定位置(以下、第2の中間部という)をDで表すと、アンテナ面128の径方向において、スロット126の長さLは、中心部AのL1から単調に増加して第1の中間部Cで最大長L2になり、第1の中間部Cから第2の中間部Dまで最大長L2を維持し、第2の中間部Dから周縁部Bまで単調に減少している。したがって、アンテナ面128の最も内側のスロットから径方向の第1の中間部Cのスロットまで、各スロットの長さがその内側のスロットの長さより長く、第1の中間部Cのスロットから径方向の第2の中間部Dのスロットまで、各スロットの長さが第1の中間部Cのスロットの長さと等しく、第2の中間部Dのスロットから径方向の最も外側のスロットまで、各スロットの長さがその内側のスロットの長さより短くなっている。
スロット126の長さLをラジアル導波路21の管内波長λg の1/2以下とした場合、アンテナ面128の周縁部付近で、中心部Aから第1の中間部Cまでとは逆にスロット126の長さLを単調に減少させることにより、スロット126の放射係数も単調に減少し、周縁部付近における高周波電磁界Fの放射電力が低減される。その結果、処理容器1の側壁付近の電界強度が弱まり、プラズマガスの電離によるプラズマ生成が抑制される。したがって、処理容器1内の側壁付近でのプラズマ密度が高密度となる場合には、これを低下させ、プラズマPが処理容器1の側壁に接触して金属表面をスパッターすることによって起こる処理容器1内の汚染を低減することができる。
ここでは、スロット126の長さLをラジアル導波路21の管内波長λg の1/2以下とした場合について説明したが、スロット126の長さLを上記式(4)の範囲で形成する場合でも同様である。
一方、スロット126の長さLを上記式(5)の範囲で形成する場合には、逆に、アンテナ面128の径方向において、スロット126の長さLが、中心部Aから第1の中間部Cまで単調に減少させ、第1の中間部Cから第2の中間部Dまで第1の中間部Cでの長さ(Lの最小長)を維持させ、第2の中間部Dから周縁部Bまで単調に増加させる。この場合、アンテナ面128の最も内側のスロットから径方向の第1の中間部Cのスロットまで、各スロットの長さがその内側のスロットの長さより短く、第1の中間部Cのスロットから径方向の第2の中間部Dのスロットまで、各スロットの長さが第1の中間部Cのスロットの長さと等しく、第2の中間部Dのスロットから径方向の最も外側のスロットまで、各スロットの長さがその内側のスロットの長さより長くなる。このようにスロット126の長さLを変化させることにより、アンテナ面128の周縁部付近で、スロット126の放射係数が単調に減少するので、処理容器1内の汚染を低減することができる。
なお、図5(b)では、スロット126の長さLは、DB間で一次関数的に変化しているが、これに限られるものではない。また、スロット126の長さLは、周縁部BでL1まで減少しているが、必ずしもL1まで減少させる必要はない。また、第2の中間部Dの位置は、プロセス条件などに応じて適切な位置が選ばれる。
図1,2,5において、アンテナ面28,128は平板状であるが、図6に示すように、アンテナ面228Aが円錐面状をしていてもよい。円錐面状をしたアンテナ面228Aから放射される(またはリークする)高周波電磁界Fは、平板状をした誘電体板7によって規定されるプラズマ面に対して斜め方向から入射されることになる。このため、プラズマPによる高周波電磁界Fの吸収効率が向上するので、アンテナ面228Aとプラズマ面との間に存在する定在波を弱め、プラズマ分布の均一性を向上させることができる。
アンテナ面228Aは、上に凸の円錐面状をしているが、図7に示すように下に凸の円錐面状をしたアンテナ面228Bを用いることもできる。また、アンテナ面228A,228Bは、円錐面状以外の凸形状であってもよい。
本発明のプラズマ装置は、エッチング装置、プラズマCVD装置、アッシング装置などに利用することができる。
本発明にかかるプラズマ処理装置の第1の実施の形態の全体構成を示す図である。 ラジアルラインスロットアンテナのアンテナ面の一構成例を示す図である。 ハの字スロットおよびクロススロットの一例を示す図である。 アンテナ面に形成されるスロットの形状の例を示す図である。 本発明にかかるプラズマ処理装置の第1の実施の形態で用いられるスロットアンテナのアンテナ面の一構成例を示す図である。 上に凸の円錐面状をしたアンテナ面を有するラジアルラインスロットアンテナの構成を示す図である。 下に凸の円錐面状をしたアンテナ面の構成を示す斜視図である。 従来の電磁界供給装置の一構成例を示す図である。
符号の説明
1…処理容器、2…絶縁板、3…基板台、4…基板(被処理体)、5…排気口、6…ガス導入用ノズル、7…誘電体板、8…シールド材、10…電磁界供給装置、11…高周波発生器、12…円筒導波管、13…円偏波変換器、14…負荷整合器、15,215…ラジアルラインスロットアンテナ、21,221…ラジアル導波路、22,23,222,223A,223B…円形導体板、24,224…リング部材、25,225…開口、26,26A〜26D,126,226…スロット、27…バンプ、28,128,228…アンテナ面、A…中心部、B…周縁部、C,D…中間部、F…高周波電磁界、F1,F2… 反射電磁界
、L…スロットの長さ、P…プラズマ、W…スロットの幅。

Claims (1)

  1. スロットアンテナのアンテナ面に複数形成されたスロットから処理容器内に電磁界を供給しプラズマを生成するプラズマ生成方法において、
    前記スロットの放射係数が、前記アンテナ面の径方向で、前記アンテナ面の中心部から周縁部へ向かう途中の第1の中間部まで単調に増加し、前記第1の中間部から前記周縁部へ向けて前記第1の中間部での値を維持し、
    前記スロットの放射係数が、前記アンテナ面の径方向で、前記アンテナ面の前記第1の中間部から前記周縁部へ向かう途中の第2の中間部まで前記第1の中間部での値を維持し、前記第2の中間部から前記周縁部まで単調に減少するスロットアンテナを用いることを特徴とするプラズマ生成方法。
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