JP4485104B2 - エンジン冷却系の気液分離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラジエータからの冷却水をウオータポンプを介してシリンダヘッドのウオータジャケットに供給し、シリンダヘッドのウオータジャケットからシリンダブロックのウオータジャケットを通過した冷却水をラジエータに戻すエンジン冷却系の気液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのウオータジャケットおよびラジエータを循環する冷却水に混入したエアを分離して排出するために、ラジエータにリザーブタンクが設けられる。このリザーブタンクはラジエータのアッパータンクに設けた圧力キャップにオーバーフローパイプを介して接続されており、温度上昇による冷却水の膨張でアッパータンクの内圧が高まると圧力キャップに設けた圧力制御弁が開弁し、冷却水から分離したエアと余剰の冷却水とがリザーブタンクに排出されてエア抜きが行われる。
【0003】
またEGRクーラやターボチャージャのような熱負荷の高い機器を、エンジンのウオータジャケットから取り出した冷却水の一部を利用して冷却するものも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、EGRクーラやターボチャージャのような機器はエンジンの運転中に高温になるため、エンジンが停止して冷却水が循環しなくなると、EGRクーラやターボチャージャの近傍に滞留した冷却水がアフターボイリングし、冷却水に含まれていたエアが気泡となってウオータジャケットに流入するため、このエアをラジエータのアッパータンクに確実に導いて圧力キャップから排出する必要がある。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、エンジンの冷却水で冷却される熱負荷の高い機器からアフターボイリングにより発生したエアを確実に分離できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ラジエータからの冷却水をウオータポンプを介してシリンダヘッドのウオータジャケットに供給し、シリンダヘッドのウオータジャケットからシリンダブロックのウオータジャケットを通過した冷却水をラジエータに戻すエンジン冷却系の気液分離装置において、熱負荷の高い機器に冷却水を供給する冷却水回路の第1継ぎ手をシリンダヘッドのウオータジャケットに設けるとともに、第1継ぎ手の近傍にラジエータに連なるエア抜き通路の第2継ぎ手を設け、第1継ぎ手および第2継ぎ手が、その両者を一体化してシリンダヘッドに取り付けられることを特徴とするエンジン冷却系の気液分離装置が提案される。
【0007】
請求項1の上記構成によれば、熱負荷の高い機器に冷却水を供給する冷却水回路の第1継ぎ手とラジエータに連なるエア抜き通路の第2継ぎ手とを、シリンダヘッドのウオータジャケットの相互に隣接する位置に設けたので、エンジンの停止後に熱負荷の高い機器の熱で冷却水がアフターボイリングして発生したエアを、冷却水回路から第1継ぎ手、第2継ぎ手およびエア抜き通路を介してラジエータに確実に導いて冷却水から分離することができる。しかも第1継ぎ手および第2継ぎ手を一体化してシリンダヘッドに取り付けたので、第1継ぎ手および第2継ぎ手をそれぞれ独立して取り付ける場合に比べて部品点数および組付工数を削減することができる。
【0008】
また請求項に記載された発明によれば、ラジエータからの冷却水をウオータポンプを介してシリンダヘッドのウオータジャケットに供給し、シリンダヘッドのウオータジャケットからシリンダブロックのウオータジャケットを通過した冷却水をラジエータに戻すエンジン冷却系の気液分離装置において、熱負荷の高い機器に冷却水を供給する冷却水回路の第1継ぎ手をシリンダヘッドのウオータジャケットに設けるとともに、第1継ぎ手の近傍にラジエータに連なるエア抜き通路の第2継ぎ手を設け、シリンダヘッドのウオータジャケット内の冷却水の流れ方向に関して、第1継ぎ手の下流側に第2継ぎ手を配置したことを特徴とするエンジン冷却系の気液分離装置が提案される。
【0009】
請求項2の上記構成によれば、熱負荷の高い機器に冷却水を供給する冷却水回路の第1継ぎ手とラジエータに連なるエア抜き通路の第2継ぎ手とを、シリンダヘッドのウオータジャケットの相互に隣接する位置に設けたので、エンジンの停止後に熱負荷の高い機器の熱で冷却水がアフターボイリングして発生したエアを、冷却水回路から第1継ぎ手、第2継ぎ手およびエア抜き通路を介してラジエータに確実に導いて冷却水から分離することができる。しかもウオータジャケット内の冷却水の流れ方向の上流側に第1継ぎ手を配置し、下流側に第2継ぎ手を配置したので、アフターボイリングにより発生したエアを第1継ぎ手から第2継ぎ手に確実に導いてエア抜き通路に供給することができる。
【0010】
また請求項に記載された発明によれば、請求項1又は2の構成に加えて、第2継ぎ手を第1継ぎ手と同じ高さか、あるいは第1継ぎ手よりも高い位置に設けたことを特徴とするエンジン冷却系の気液分離装置が提案される。
【0011】
請求項3の上記構成によれば、第2継ぎ手を第1継ぎ手と同じ高さか、あるいは第1継ぎ手よりも高い位置に設けたので、アフターボイリングにより発生して上方に移動しようとするエアを第1継ぎ手から第2継ぎ手に確実に導いてエア抜き通路に供給することができる。
【0012】
また請求項に記載された発明によれば、請求項1〜請求項の何れか1項の構成に加えて、シリンダヘッドのウオータジャケットを通過した冷却水をラジエータを迂回してウオータポンプに戻すバイパス通路の入口を、シリンダヘッドのウオータジャケット内の冷却水の流れ方向に関して第1継ぎ手の上流側に設けたことを特徴とするエンジン冷却系の気液分離装置が提案される。
【0013】
請求項4の上記構成によれば、ラジエータを迂回して冷却水をウオータポンプに戻すバイパス通路の入口を、ウオータジャケット内の冷却水の流れ方向に関して第1継ぎ手の上流側に設けたので、アフターボイリングにより発生したエアが冷却水回路からバイパス通路に流入するのを阻止し、そのエアがウオータポンプから再びウオータジャケットに供給されるのを防止することができる。
【0014】
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、第1継ぎ手とバイパス通路の入口との間に冷却水温度センサを設けたことを特徴とするエンジン冷却系の気液分離装置が提案される。
【0015】
請求項5の上記構成によれば、第1継ぎ手とバイパス通路の入口との間に冷却水温度センサを設けたので、バイパス通路に冷却水が流れないときでも、第1継ぎ手から冷却水回路に冷却水が流れることで、冷却水温度センサの近傍の冷却水の澱みを防止して正確な冷却水温度を検出することができる。
【0016】
尚、実施例の継ぎ手30および継ぎ手35はそれぞれ本発明の第1継ぎ手および第2継ぎ手に対応し、実施例の上流側EGRクーラ用パイプ31は本発明の冷却水回路に対応し、実施例のEGRクーラ32は本発明の熱負荷の高い機器に対応し、実施例のエア抜きパイプ36は本発明のエア抜き通路に対応する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すもので、図1はサーモスタット開時のエンジンの冷却水通路の回路図、図2はサーモスタット閉時のエンジンの冷却水通路の回路図、図3は上流側EGRクーラ用パイプおよびエア抜きパイプの継ぎ手の斜視図、図4はバイパス通路およびバイパスパイプの配置を示す図である。
【0019】
先ず、図1に基づいて直列四気筒エンジンEの冷却水回路を説明する。
【0020】
車両に搭載されたエンジンEはシリンダヘッド11のウオータジャケット12およびシリンダブロック13のウオータジャケット14を備えており、シリンダブロック13のウオータジャケット14は冷却水排出通路P1および第1ラジエータホース15を介してラジエータ16に連通し、ラジエータ16は第2ラジエータホース17を介してサーモスタット18を内蔵したサーモケース19に連通する。サーモケース19は冷却水供給通路P2,P3を介してシリンダヘッド11のウオータジャケット12に連通し、上流側冷却水供給通路P2と下流側冷却水供給通路P3との間に、エンジンEのクランクシャフトで駆動されるウオータポンプ20が配置される。
【0021】
シリンダヘッド11のウオータジャケット12の下流側端部にバイパス通路P4の入口が設けられており、そのバイパス通路P4はシリンダヘッド11およびシリンダブロック13の内部を通って該シリンダブロック13の側壁に設けた継ぎ手21に連通する。そして継ぎ手21はバイパスパイプ22を介してサーモケース19に連通する。高温の冷却水の一部を車室暖房用のヒータコア23に循環させるべく、シリンダヘッド11のウオータジャケット12の下流側端部とヒータコア23とが流量制御弁24を介装した上流側ヒータコア用パイプ25で接続され、ヒータコア23とサーモケース19とが下流側ヒータコア用パイプ26で接続される。
【0022】
ウオータポンプ20の下流側冷却水供給通路P3に連なる上流側オイルクーラ用パイプ27と、ウオータポンプ20の上流側冷却水供給通路P2に連なる下流側オイルクーラ用パイプ28との間にオイルクーラ29が配置される。シリンダヘッド11のウオータジャケット12の下流側端部に継ぎ手30を介して接続された上流側EGRクーラ用パイプ31は、EGRクーラ32および下流側EGRクーラ用パイプ33を介して前記下流側ヒータコア用パイプ26に接続される。またシリンダヘッド11のウオータジャケット12の下流側端部に継ぎ手35を介して接続されたエア抜きパイプ36は、ラジエータ16のアッパータンク16に接続される。ラジエータ16のアッパータンク16aに設けられた圧力キャップ37は、オーバーフローパイプ38を介してリザーブタンク39に接続される。圧力キャップ37には、ラジエータ16のアッパータンク16aの内圧が所定値を越えると開弁する圧力制御弁が内蔵される。
【0023】
シリンダヘッド11のウオータジャケット12の下流側端部に設けられた上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30と、エア抜きパイプ36の継ぎ手35と、バイパス通路P4の入口とのうち、ウオータジャケット12内の冷却水の流れ方向に関して、バイパス通路P4の入口が最も上流側に設けられており、エア抜きパイプ36の継ぎ手35が最も下流側に設けられており、上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30が中間に設けられている。そしてバイパス通路P4の入口と上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30との間に、冷却水の温度を検出するための冷却水温度センサ40が設けられる。
【0024】
図3を併せて参照すると明らかなように、上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30とエア抜きパイプ36の継ぎ手35とは共通のカバー41に設けられており、そのカバー41は2本のボルト42,42でシリンダヘッド11の側壁に固定される。
【0025】
次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【0026】
図2に示すように、エンジンEの暖機が未完了で冷却水の水温が低いときには、サーモスタット18が閉状態となり、サーモケース19の上流側の第2ラジエータホース17および下流側の上流側冷却水供給通路P2の連通が遮断し、かつバイパスパイプ22の下流端がサーモケース19に連通する。その結果、冷却水排出通路P1から第1ラジエータホース15、ラジエータ16および第2ラジエータホース17を経てサーモケース19に冷却水が流れる回路が閉塞され、ウオータポンプ20で圧送された冷却水が、下流側冷却水供給通路P3、シリンダヘッド11のウオータジャケット12、バイパス通路P4、バイパスパイプ22、サーモケース19および上流側冷却水供給通路P2を経てウオータポンプ20に戻る閉回路を循環することで、エンジンEの暖機が促進される。
【0027】
図1に示すように、エンジンEの暖機が完了して冷却水温度が充分に高まると、サーモスタット18が開状態となり、サーモケース19の上流側の第2ラジエータホース17および下流側の上流側冷却水供給通路P2が連通し、かつバイパスパイプ22の下流端が閉塞される。その結果、シリンダヘッド11およびシリンダブロック13のウオータジャケット12,14を通過して温度上昇した冷却水が冷却水排出通路P1、第1ラジエータホース15、ラジエータ16、第2ラジエータホース17、サーモケース19、上流側冷却水供給通路P2、ウオータポンプ20および下流側冷却水供給通路P3を経て循環し、冷却水温度が適温に保持される。
【0028】
この状態では、シリンダヘッド11のウオータジャケット12を出た冷却水が上流側ヒータコア用パイプ25、流量制御弁24、ヒータコア23および下流側ヒータコア用パイプ26を経てサーモケース19に還流し、ヒータコア23で冷却水と熱交換して温度上昇した空気による車室の暖房が行われる。尚、夏期等の暖房が不要なときには、流量制御弁24を閉弁することにより、ヒータコア23に対する冷却水の供給を停止することができる。
【0029】
またウオータポンプ20を出た冷却水は下流側冷却水通路P3から分岐する上流側オイルクーラ用パイプ27を経てオイルクーラ29に供給され、そこで高温のオイルを冷却した後に下流側オイルクーラ用パイプ28を経て上流側冷却水通路P2に戻される。更に、シリンダヘッド11のウオータジャケット12の下流側端部から分岐する上流側EGRクーラ用パイプ31を経てEGRクーラ32に供給された冷却水は、そこで高温のEGRガスを冷却した後に下流側EGRクーラ用パイプ33および下流側ヒータコア用パイプ26を経てサーモケース19に戻される。
【0030】
シリンダヘッド11のウオータジャケット12に滞留したエアは、そのウオータジャケット12の下流側端部に設けられた継ぎ手35からエア抜きパイプ36を経てラジエータ16のアッパータンク16aに供給される。そして冷却水が温度上昇して熱膨張した冷却水の圧力が開弁圧を越えると圧力キャップ37に設けた圧力制御弁が開弁し、アッパータンク16aに溜まったエアが余剰の冷却水と共に圧力キャップ37からオーバーフローパイプ38を介してリザーブタンク39に排出される。
【0031】
ところで、エンジンEの停止後に高温のEGRクーラ32の近傍に残留する冷却水がアフターボイリングし、発生したエアが上流側EGRクーラ用パイプ31および継ぎ手30を逆流して高い位置にあるシリンダヘッド11のウオータジャケット12に流入したとき、エア抜きパイプ36を介してラジエータ16に連なる継ぎ手35が前記継ぎ手30の近傍に配置されているため、EGRクーラ32からシリンダヘッド11のウオータジャケット12に流入したエアを継ぎ手35からエア抜きパイプ36に確実に排出することができる。
【0032】
このとき、上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30に対してエア抜きパイプ36の継ぎ手35がシリンダヘッド11のウオータジャケット12内の冷却水の流れ方向の下流側に設けられており、かつ上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30に対してエア抜きパイプ36の継ぎ手35が同じ高さか、あるいは高い位置に配置されているので(図3参照)、継ぎ手35からエア抜きパイプ36へのエアの排出を一層スムーズに行うことができる。しかも、上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30およびエア抜きパイプ36の継ぎ手35が同じカバー41に設けられているので、部品点数および組付工数の削減に寄与することができる。
【0033】
更に、上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30に対してバイパス通路P4の入口がシリンダヘッド11のウオータジャケット12内の冷却水の流れ方向の上流側に設けられているため、前記アフターボイリングにより発生したエアがバイパス通路P4に流入してシリンダヘッド11のウオータジャケット12に再度戻されるのを防止することができる。また上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30とバイパス通路P4の入口との間に冷却水温度センサ40を設けたので、サーモスタット18の開閉状態に関わらず、つまりバイパス通路P4を冷却水が流れるか否かに関わらず、ウオータジャケット12内を上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30に向かって冷却水が流れるため、冷却水温度センサ40の位置で冷却水が澱むのを防止して適切な冷却水温度を検出することが可能となる。
【0034】
また図4に示すように、シリンダヘッド11のウオータジャケット12を外部のバイパスパイプ22に導くバイパス通路P4は、シリンダヘッド11のウオータジャケット12からシリンダブロック13の内部を延びて該シリンダブロック13の側面に設けた継ぎ手21に連通しているので、シリンダヘッド11のウオータジャケット12の端面に設けた継ぎ手21から直接バイパスパイプ22を引き出す場合(図6に示す従来例参照)、に比べて、バイパスパイプ22の長さを短縮して取り回しを容易化することができる。
【0035】
図5は本発明の第2実施例を示すものである。この第2実施例はシリンダブロック13の内部のバイパス通路P4を長く形成したもので、継ぎ手21の位置をサーモケース19に近づけてバイパスパイプ22の長さを更に短縮することができる。
【0036】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0037】
例えば、実施例では熱負荷の高い機器としてEGRクーラ32を例示したが、EGRクーラ32以外にターボチャージャのような他の機器であっても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、ンジンの停止後に熱負荷の高い機器の熱で冷却水がアフターボイリングして発生したエアを、冷却水回路から第1継ぎ手、第2継ぎ手およびエア抜き通路を介してラジエータに確実に導いて冷却水から分離することができる。その上、第1継ぎ手および第2継ぎ手を一体化してシリンダヘッドに取り付けたので、第1継ぎ手および第2継ぎ手をそれぞれ独立して取り付ける場合に比べて部品点数および組付工数を削減することができる。
【0039】
また請求項に記載された発明によれば、エンジンの停止後に熱負荷の高い機器の熱で冷却水がアフターボイリングして発生したエアを、冷却水回路から第1継ぎ手、第2継ぎ手およびエア抜き通路を介してラジエータに確実に導いて冷却水から分離することができる。その上、ウオータジャケット内の冷却水の流れ方向の上流側に第1継ぎ手を配置し、下流側に第2継ぎ手を配置したので、アフターボイリングにより発生したエアを第1継ぎ手から第2継ぎ手に確実に導いてエア抜き通路に供給することができる。
【0040】
また請求項に記載された発明によれば、第2継ぎ手を第1継ぎ手と同じ高さか、あるいは第1継ぎ手よりも高い位置に設けたので、アフターボイリングにより発生して上方に移動しようとするエアを第1継ぎ手から第2継ぎ手に確実に導いてエア抜き通路に供給することができる。
【0041】
また請求項に記載された発明によれば、ラジエータを迂回して冷却水をウオータポンプに戻すバイパス通路の入口を、ウオータジャケット内の冷却水の流れ方向に関して第1継ぎ手の上流側に設けたので、アフターボイリングにより発生したエアが冷却水回路からバイパス通路に流入するのを阻止し、そのエアがウオータポンプから再びウオータジャケットに供給されるのを防止することができる。
【0042】
また請求項に記載された発明によれば、第1継ぎ手とバイパス通路の入口との間に冷却水温度センサを設けたので、バイパス通路に冷却水が流れないときでも、第1継ぎ手から冷却水回路に冷却水が流れることで、冷却水温度センサの近傍の冷却水の澱みを防止して正確な冷却水温度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 サーモスタット開時のエンジンの冷却水通路の回路図
【図2】 サーモスタット閉時のエンジンの冷却水通路の回路図
【図3】 上流側EGRクーラ用パイプおよびエア抜きパイプの継ぎ手の斜視図
【図4】 バイパス通路およびバイパスパイプの配置を示す図
【図5】 第2実施例に係るバイパス通路およびバイパスパイプの配置を示す図
【図6】 従来のバイパスパイプの配置を示す図
【符号の説明】
11 シリンダヘッド
12 ウオータジャケット
13 シリンダブロック
14 ウオータジャケット
16 ラジエータ
20 ウオータポンプ
30 継ぎ手(第1継ぎ手)
31 上流側EGRクーラ用パイプ(冷却水回路)
32 EGRクーラ(熱負荷の高い機器)
35 継ぎ手(第2継ぎ手)
36 エア抜きパイプ(エア抜き通路)
40 冷却水温度センサ
P4 バイパス通路

Claims (5)

  1. ラジエータ(16)からの冷却水をウオータポンプ(20)を介してシリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)に供給し、シリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)からシリンダブロック(13)のウオータジャケット(14)を通過した冷却水をラジエータ(16)に戻すエンジン冷却系の気液分離装置において、
    熱負荷の高い機器(32)に冷却水を供給する冷却水回路(31)の第1継ぎ手(30)をシリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)に設けるとともに、第1継ぎ手(30)の近傍にラジエータ(16)に連なるエア抜き通路(36)の第2継ぎ手(35)を設け
    第1継ぎ手(30)および第2継ぎ手(35)が、その両者を一体化してシリンダヘッド(11)に取り付けられることを特徴とする、エンジン冷却系の気液分離装置。
  2. ラジエータ(16)からの冷却水をウオータポンプ(20)を介してシリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)に供給し、シリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)からシリンダブロック(13)のウオータジャケット(14)を通過した冷却水をラジエータ(16)に戻すエンジン冷却系の気液分離装置において、
    熱負荷の高い機器(32)に冷却水を供給する冷却水回路(31)の第1継ぎ手(30)をシリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)に設けるとともに、第1継ぎ手(30)の近傍にラジエータ(16)に連なるエア抜き通路(36)の第2継ぎ手(35)を設け、
    シリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)内の冷却水の流れ方向に関して、第1継ぎ手(30)の下流側に第2継ぎ手(35)を配置したことを特徴とする、エンジン冷却系の気液分離装置。
  3. 第2継ぎ手(35)を第1継ぎ手(30)と同じ高さか、あるいは第1継ぎ手(30)よりも高い位置に設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のエンジン冷却系の気液分離装置。
  4. シリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)を通過した冷却水をラジエータ(16)を迂回してウオータポンプ(20)に戻すバイパス通路(P4)の入口を、シリンダヘッド(11)のウオータジャケット(12)内の冷却水の流れ方向に関して第1継ぎ手(30)の上流側に設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項の何れか1項に記載のエンジン冷却系の気液分離装置。
  5. 第1継ぎ手(30)とバイパス通路(P4)の入口との間に冷却水温度センサ(40)を設けたことを特徴とする、請求項に記載のエンジン冷却系の気液分離装置。
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