JP2008248715A - 自動車の電動ウォータポンプ制御装置及びこの制御装置を備えた自動車用空調システム - Google Patents

自動車の電動ウォータポンプ制御装置及びこの制御装置を備えた自動車用空調システム Download PDF

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Abstract

【課題】アイドリングストップ制御を行う自動車において、空調用冷却水回路に冷却水を流すための電動ウォータポンプの消費電力を削減することができる自動車の電動ウォータポンプ制御装置及びこの制御装置を備えた自動車用空調システムを提供する。
【解決手段】空調用冷却水回路Bに電動ウォータポンプ4を備えたシステムに対し、アイドリングストップ制御によってエンジンEが停止した際、電動ウォータポンプ4を起動することで空調用冷却水回路Bに冷却水を流して空調能力を確保する。この際、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の温度を検出し、この冷却水の温度が高いほど空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプ4の駆動を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用空調システムによる車室内空調のために使用される電動ウォータポンプの制御装置及びこの制御装置を備えた自動車用空調システムに係る。特に、本発明は、上記電動ウォータポンプによって消費される電力を削減するための対策に関する。
従来より、自動車用エンジンの冷却系としては冷却水循環回路が備えられている。この冷却水循環回路は、例えば下記の特許文献1に開示されているように、エンジン本体に形成されたウォータジャケットや、ラジエータや、エンジンのクランクシャフトから回転駆動力を受けて作動する機械式ウォータポンプ等から構成されている。そして、エンジンの駆動に伴う上記機械式ウォータポンプの作動により、冷却水循環回路に冷却水を循環させることでエンジンを冷却するようになっている。
また、この冷却水循環回路を循環している比較的高温度(例えば80℃)の冷却水の熱量を利用して車室内の暖房を行うようにもなっている。つまり、上記冷却水循環回路から分岐する空調用冷却水回路を備えさせ、この空調用冷却水回路に設けたヒータコアにより冷却水と空調用空気との間で熱交換を行ってこの空気を加温(加熱)し、この加温後の空気を空調風として車室内に供給するものである。
一方、近年の地球環境問題に鑑みた自動車の制御手法の一つとして、自動車が交差点の信号待ちで停車した場合等において所定の条件が成立すると、燃焼室への燃料供給を停止(所謂フューエルカット)してエンジンを停止し、排気ガスの排出量を抑え且つ燃料消費率の改善を図ることができる所謂「アイドリングストップ制御」が提案されている(例えば下記の特許文献2を参照)。
ところが、上記アイドリングストップ制御によってエンジンが停止すると、上記機械式ウォータポンプも停止してしまい、上記冷却水の循環動作が行われなくなる。その結果、上記空調用冷却水回路にも冷却水(空気を加温するための熱源となる冷却水)が流れなくなって乗員の暖房要求に応えることが難しくなる。
この点に鑑み、例えば下記の特許文献3に開示されているように、上記空調用冷却水回路に電動ウォータポンプを備えさせ、上記アイドリングストップ制御によってエンジンが停止してしまっても、電動ウォータポンプの作動により空調用冷却水回路に冷却水を流すことを可能にし、これによって暖房能力を維持することが提案されている。
特開2003−65051号公報 特開2002−70699号公報 特開2004−204823号公報
ところで、上述した如くアイドリングストップ制御によってエンジンが停止した場合に電動ウォータポンプの作動により空調用冷却水回路に冷却水を流すようにしたシステムにおいては以下の課題があった。
つまり、上記電動ウォータポンプは、エンジンの駆動状態に応じて発停が切り換えられるのみである。即ち、エンジンの駆動時には停止し、エンジンの停止時には一定出力で駆動するのみであるので、暖房要求が小さい場合であっても大きな流量で空調用冷却水回路に冷却水を流している場合がある。このため、必要以上に空調用冷却水回路に冷却水を流していることがあり、電動ウォータポンプによって消費される電力が無駄に浪費されることになってエネルギ効率の悪化に繋がってしまう。
また、この電動ウォータポンプによる電力の浪費に伴い、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう可能性があるため、この蓄電量を十分に確保できるようにエンジンの運転を制御する必要がある。このため、自動車が交差点の信号待ち等で停車した場合であっても、バッテリの蓄電量を十分に確保するためにエンジンを停止することができないといった状況を招いてしまうことになり、上記「アイドリングストップ制御」によるエンジン停止の機会が極端に少なくなって、燃料消費率の改善が期待できなくなったり、排気ガスの排出量を抑えることが困難になって地球環境問題の改善に十分に寄与することが難しくなってしまうといった状況を招いていた。
尚、エンジンの駆動力を受けて作動する機械式ウォータポンプに代えて電動ウォータポンプを採用し、エンジン駆動時及び上記アイドリングストップ制御によるエンジン停止時に拘わらず電動ウォータポンプを継続的に作動させて上記冷却水の循環動作を行うようにしたものも知られている。しかしながら、この場合にあっても、必要以上に空調用冷却水回路に冷却水を流している場合があり、この電動ウォータポンプによって消費される電力が無駄に浪費される状況を招いていた。
本発明の発明者は、空調用冷却水回路における冷却水の流量が低くても空調要求(暖房要求)に十分に応えることが可能となる状況であるにも拘わらず、必要以上に冷却水の流量が多くなっている状態が生じていることに着目し、本発明に至った。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アイドリングストップ制御を行う自動車において、空調用冷却水回路に冷却水を流すための電動ウォータポンプの消費電力を削減することができる自動車の電動ウォータポンプ制御装置及びこの制御装置を備えた自動車用空調システムを提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、空調用冷却水回路に冷却水を流すべく駆動される電動ウォータポンプに対し、空調要求に応えることが可能な必要最小限の冷却水流量が空調用冷却水回路に得られるように電動ウォータポンプ駆動状態(回転数等)を制御するようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、冷却水温度検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。上記冷却水温度検出手段は、上記空調用冷却水回路を流れる冷却水の温度または空調用冷却水回路に導入される冷却水の温度を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記冷却水温度検出手段の出力を受け、上記冷却水の温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この構成は、内燃機関の駆動力を受けて作動する機械式ウォータポンプと、内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止された際に空調用冷却水回路に冷却水を流すべく作動する電動ウォータポンプとの両方を備えたシステム(以下、「ダブルウォータポンプシステム」と呼ぶ)ばかりでなく、上記内燃機関の駆動力を受けて作動する機械式ウォータポンプを廃し、1個の電動ウォータポンプによって内燃機関冷却のための冷却水循環と空調用冷却水回路における冷却水流通動作とが行われるようにしたシステム(以下、「シングルウォータポンプシステム」と呼ぶ)をも含む概念である。
この特定事項により、所定の内燃機関自動停止条件が成立した状態で空調要求(例えば暖房要求)がある際には、電動ウォータポンプによって空調用冷却水回路に冷却水が流されることで空調能力(暖房能力)が維持されることになる。この場合に、電動ウォータポンプ制御手段は、空調用冷却水回路を流れる冷却水の温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定する。つまり、冷却水の温度が比較的高い場合、この冷却水の単位体積当たりの熱量が大きいので、空調用冷却水回路における冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができる。これにより、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られることになる。一方、冷却水の温度が比較的低い場合には、冷却水の単位体積当たりの熱量が小さいので、空調用冷却水回路における冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路における冷却水の流量を増大させる。このように、本解決手段では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、冷却水の温度が比較的高い場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図ることができるようにしている。このため、電動ウォータポンプによる電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「内燃機関自動停止制御(アイドリングストップ制御)」によるエンジン停止の機会を多く得ることができる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
また、他の解決手段としては、所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、冷却水温度検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。上記冷却水温度検出手段は、上記空調用冷却水回路を流れる冷却水の温度または空調用冷却水回路に導入される冷却水の温度を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記冷却水温度検出手段の出力を受け、上記冷却水の温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この特定事項の場合、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作が行われる。つまり、車室内の空調要求(例えば暖房要求)がある場合には、この機械式ウォータポンプにより吐出された冷却水の一部が空調用冷却水回路を流れ、その熱量を利用した空調動作が行われる。一方、内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がある場合には、電動ウォータポンプが起動する。この電動ウォータポンプの起動により冷却水が空調用冷却水回路を流れ、その熱量を利用した空調動作が行われることになる。そして、本解決手段にあっても、空調用冷却水回路を流れる冷却水の温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御している。このため、上述の場合と同様に、十分な空調能力を確保しながらも、冷却水の温度が比較的高い場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図ることができる。このため、電動ウォータポンプによる電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
上記目的を達成するための他の解決手段として、車室内に向けての送風量に応じて電動ウォータポンプの駆動を制御するものとして以下の構成が挙げられる。
所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、送風量検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。送風量検出手段は、車室内に向けての送風量を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記送風量検出手段の出力を受け、車室内に向けての送風量が少ないほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この構成も、上記ダブルウォータポンプシステムばかりでなく、シングルウォータポンプシステムをも含む概念である。
この特定事項により、所定の内燃機関自動停止条件が成立した状態で空調要求(例えば暖房要求)がある際には、電動ウォータポンプによって空調用冷却水回路に冷却水が流されることで空調能力(暖房能力)が維持される。この場合に、電動ウォータポンプ制御手段は、車室内に向けての送風量が少ないほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定する。つまり、上記送風量が比較的少ない場合、単位時間当たりに冷却水から奪う熱量も小さいので、空調用冷却水回路における冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができる。これにより、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られることになる。一方、上記送風量が比較的多い場合、単位時間当たりに冷却水から奪う熱量が大きいので、空調用冷却水回路における冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路における冷却水の流量を増大させる。このように、本解決手段では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、上記送風量が比較的少ない場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図っている。このため、電動ウォータポンプによる電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
また、他の解決手段としては、所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、送風量検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。送風量検出手段は、車室内に向けての送風量を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記送風量検出手段の出力を受け、車室内に向けての送風量が少ないほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この特定事項の場合、内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がある場合には、電動ウォータポンプの起動により冷却水が空調用冷却水回路を流れ、その熱量を利用した空調動作が行われる。そして、本解決手段にあっても、車室内に向けての送風量が少ないほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御している。このため、上述の場合と同様に、十分な空調能力を確保しながらも、車室内に向けての送風量が比較的少ない場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図ることができる。このため、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができて、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
上記目的を達成するための他の解決手段として、熱交換前の空気温度(ヒータコア吸気温度)に応じて電動ウォータポンプの駆動を制御するものとして以下の構成が挙げられる。
所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、1次側空気温度検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。1次側空気温度検出手段は、上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と熱交換を行う空気の熱交換前の温度である1次側空気温度を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記1次側空気温度検出手段の出力を受け、上記1次側空気温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この構成も、上記ダブルウォータポンプシステムばかりでなく、シングルウォータポンプシステムをも含む概念である。
この特定事項により、所定の内燃機関自動停止条件が成立した状態で空調要求(例えば暖房要求)がある際には、電動ウォータポンプによって空調用冷却水回路に冷却水が流されることで空調能力(暖房能力)が維持される。この場合に、電動ウォータポンプ制御手段は、上記1次側空気温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定する。つまり、上記1次側空気温度が比較的高い場合、単位時間当たりに冷却水から奪う必要熱量も小さいので、空調用冷却水回路における冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができる。これにより、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られる。一方、上記1次側空気温度が比較的低い場合、単位時間当たりに冷却水から奪う必要熱量が大きいので、空調用冷却水回路における冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路における冷却水の流量を増大させる。このように、本解決手段では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、上記1次側空気温度が比較的高い場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図っている。このため、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができて、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
また、他の解決手段としては、所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、1次側空気温度検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。1次側空気温度検出手段は、上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と熱交換を行う空気の熱交換前の温度である1次側空気温度を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記1次側空気温度検出手段の出力を受け、上記1次側空気温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この特定事項の場合、内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がある場合には、電動ウォータポンプの起動により冷却水が空調用冷却水回路を流れ、その熱量を利用した空調動作が行われる。そして、本解決手段にあっても、上記1次側空気温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御している。このため、上述の場合と同様に、十分な空調能力を確保しながらも、1次側空気温度が比較的高い場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図ることができる。このため、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができて、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
上記目的を達成するための他の解決手段として、熱交換前の空気温度(ヒータコア吸気温度)と空調目標温度との差に応じて電動ウォータポンプの駆動を制御するものとして以下の構成が挙げられる。
所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、1次側空気温度検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。1次側空気温度検出手段は、上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と熱交換を行う空気の熱交換前の温度である1次側空気温度を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記1次側空気温度検出手段の出力を受け、車室内に向けて送風される空調風の目標温度と上記1次側空気温度とを比較し、この1次側空気温度が空調風の目標温度よりも低い場合には、これらの温度差が小さいほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この構成も、上記ダブルウォータポンプシステムばかりでなく、シングルウォータポンプシステムをも含む概念である。
この特定事項により、所定の内燃機関自動停止条件が成立した状態で空調要求(例えば暖房要求)がある際には、電動ウォータポンプによって空調用冷却水回路に冷却水が流されることで空調能力(暖房能力)が維持される。この場合に、電動ウォータポンプ制御手段は、上記1次側空気温度が空調風の目標温度よりも低い場合に、これらの温度差が小さいほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定する。つまり、上記温度差が比較的小さい場合、単位時間当たりに冷却水から奪うべき熱量も小さいので、空調用冷却水回路における冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができる。これにより、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られる。一方、上記温度差が比較的大きい場合、単位時間当たりに冷却水から奪うべき熱量が大きいので、空調用冷却水回路における冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路における冷却水の流量を増大させる。このように、本解決手段では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、上記温度差が比較的小さい場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図っている。このため、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができて、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
また、他の解決手段としては、所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、1次側空気温度検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。1次側空気温度検出手段は、上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と熱交換を行う空気の熱交換前の温度である1次側空気温度を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記1次側空気温度検出手段の出力を受け、車室内に向けて送風される空調風の目標温度と上記1次側空気温度とを比較し、この1次側空気温度が空調風の目標温度よりも低い場合には、これらの温度差が小さいほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この特定事項の場合、内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がある場合には、電動ウォータポンプの起動により冷却水が空調用冷却水回路を流れ、その熱量を利用した空調動作が行われる。そして、本解決手段にあっても、上記1次側空気温度が空調風の目標温度よりも低い場合に、これらの温度差が小さいほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御している。このため、上述の場合と同様に、十分な空調能力を確保しながらも、上記温度差が比較的小さい場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図ることができる。このため、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができて、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
上記目的を達成するための他の解決手段として、熱交換器の目標温度と、実際の熱交換器の温度との差に応じて電動ウォータポンプの駆動を制御するものとして以下の構成が挙げられる。
所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、熱交換器温度検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。熱交換器温度検出手段は、上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と空気との熱交換を行う熱交換器(ヒータコア)の温度を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記熱交換器温度検出手段の出力を受け、熱交換器温度の目標値と上記検出された熱交換器温度とを比較し、この検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この構成も、上記ダブルウォータポンプシステムばかりでなく、シングルウォータポンプシステムをも含む概念である。
この特定事項により、所定の内燃機関自動停止条件が成立した状態で空調要求(例えば暖房要求)がある際には、電動ウォータポンプによって空調用冷却水回路に冷却水が流されることで空調能力(暖房能力)が維持される。この場合に、電動ウォータポンプ制御手段は、上記検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定する。つまり、上記検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも比較的高い場合、この熱交換器では、空調性能を十分に得るための熱量が得られているので、空調用冷却水回路における冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができる。これにより、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られる。一方、上記検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも比較的低い場合、この熱交換器では、空調性能を得るための熱量が十分に得られていないので、空調用冷却水回路における冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路における冷却水の流量を増大させる。このように、本解決手段では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、上記検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも比較的高い場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図っている。このため、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることを可能にできて、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
また、他の解決手段としては、所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置を前提とする。この電動ウォータポンプ制御装置に対し、熱交換器温度検出手段及び電動ウォータポンプ制御手段を備えさせている。熱交換器温度検出手段は、上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と空気との熱交換を行う熱交換器(ヒータコア)の温度を検出するものである。また、上記電動ウォータポンプ制御手段は、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求(例えば暖房要求)がなされている際、上記熱交換器温度検出手段の出力を受け、熱交換器温度の目標値と上記検出された熱交換器温度とを比較し、この検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する。
この特定事項の場合、内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がある場合には、電動ウォータポンプの起動により冷却水が空調用冷却水回路を流れ、その熱量を利用した空調動作が行われる。そして、本解決手段にあっても、上記検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御している。このため、上述の場合と同様に、十分な空調能力を確保しながらも、上記検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも比較的高い場合には、空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御して(出力を低下させて)、この電動ウォータポンプによって消費される電力の削減を図ることができる。このため、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができて、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
また、上述した各解決手段のうち何れか一つの電動ウォータポンプ制御装置を備えた自動車用空調システムも本発明の技術的思想の範疇である。つまり、内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際に、上述の如く電動ウォータポンプの駆動を制御することで空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を調整するよう構成された自動車用空調システムである。
本発明では、空調用冷却水回路に冷却水を流すべく駆動される電動ウォータポンプとして、空調要求に応えることが可能な必要最小限の冷却水流量が空調用冷却水回路に得られるように電動ウォータポンプの駆動状態を制御するようにしている。このため、この電動ウォータポンプによる電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「内燃機関自動停止制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることを可能にできる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、エンジンの冷却系に備えられるウォータポンプとして、機械式ウォータポンプ及び電動ウォータポンプを備えた場合について説明する。上記電動ウォータポンプの出力制御に関する複数の実施形態について説明する前に、エンジンの冷却系の回路構成及びこの冷却系における冷却水の循環動作について説明する。また、本実施形態に係る自動車はアイドリングストップ制御(内燃機関自動停止制御)を行うものであるため、このアイドリングストップ制御についても説明する。
図1は、本実施形態に係るエンジンEの冷却系の回路構成を示す概略図である。この図1に示すように、本実施形態に係るエンジンEの冷却系としては、エンジン冷却のための冷却水が流れる冷却水循環回路Aと、この冷却水循環回路Aから分岐され、車室内空調用の熱源(例えば車室内暖房のための熱源)としての冷却水を流すための空調用冷却水回路Bとを備えている。以下、各回路A,Bについて説明する。
−冷却水循環回路A−
冷却水循環回路Aには、ラジエータ1、サーモスタット2、機械式ウォータポンプで成る第1ウォータポンプ3、これら各機器1,2,3を接続する配管及びホースH1,H2,H3,H4が備えられている。
具体的には、ラジエータ1のロアタンク11とサーモスタット2とはロアホースH1によって接続されており、第1ウォータポンプ3の吐出口はエンジンEに形成されたウォータジャケット(図示省略)に連通している。このウォータジャケットでは、第1ウォータポンプ3からの冷却水(熱回収媒体)がシリンダブロック側のウォータジャケットを経た後、シリンダヘッド側のウォータジャケットに導入され、その後、取り出し管H2によってエンジンEから取り出される。この取り出し管H2は分岐され、一方はアッパホースH3によってラジエータ1のアッパタンク12に接続されている一方、他方がバイパス配管H4によって上記サーモスタット2に接続されている。
以下、この冷却水循環回路Aに備えられている各機器の構成及び機能について簡単に説明する。
上記ラジエータ1は、ダウンフロータイプのものであり、アッパタンク12とロアタンク11との間にラジエータコア13が備えられている。また、このラジエータ1の近傍には冷却ファン14が配設されている。この冷却ファン14は、電動モータ14aにより駆動される電動軸流ファンにより構成されている。
これにより、エンジンEから取り出し管H2及びアッパホースH3を経てアッパタンク12に回収された冷却水がロアタンク11に向けてラジエータコア13の内部を流下する際に外気(走行風や冷却ファン14の駆動による送風)との間で熱交換を行い、外気に放熱することで冷却水が冷却されるようになっている。
また、上記アッパタンク12にはラジエータキャップ(図示省略)が着脱自在に装着されている。このラジエータキャップは、冷却水循環回路Aの内圧を大気圧以上に維持することにより冷却水の沸点を高くしてラジエータコア13での熱交換効率を高める機能を有している。また、このラジエータキャップは、冷却水循環経路への注水時や冷却水循環経路からのエア抜き作業時にはアッパタンク12から取り外される。これにより、ラジエータ1の注水口が開放されて冷却水循環経路が大気に連通する。
サーモスタット2は、冷却水循環回路Aの水路を切り換えることによって冷却水の温度を調整するものであって、例えば内部に封入されたワックスの熱膨張を利用し、内装されたバルブが冷却水温度に応じて開閉される機構を備えた冷却水温度応動弁で構成されている。
そして、エンジンEの冷間時、つまり冷却水温度が比較的低い場合には、サーモスタット2のバルブが閉鎖して、ラジエータ1のロアタンク11と第1ウォータポンプ3との間を遮断すると共に、上記バイパス配管H4側を開口して、バイパス配管H4と第1ウォータポンプ3とを連通する。つまり、エンジンEの内部に形成されたウォータジャケットとバイパス配管H4との間で冷却水を循環させる(ラジエータ1をバイパスして流す)ことで暖機性能の向上が図れるようにしている。一方、エンジンEの暖機完了後、つまり冷却水温度が比較的高い場合には、サーモスタット2のバルブが開放して、ラジエータ1のロアタンク11と第1ウォータポンプ3とを連通し、ラジエータ1に冷却水を流すことでその冷却水が回収した熱をラジエータ1によって大気に放出するようにしている。
第1ウォータポンプ3は、冷却水循環回路Aに水流を発生させるためのものであって、その駆動軸に備えられたウォータポンププーリ31とクランクシャフトプーリ(図示省略)との間に伝動ベルトが掛け渡されていることにより、クランクシャフトの回転力を受けて駆動するようになっている。
−空調用冷却水回路B−
次に、冷却水循環回路Aから分岐された空調用冷却水回路Bについて説明する。
この空調用冷却水回路Bは、上流端が上記取り出し管H2に接続されている一方、下流端が第1ウォータポンプ3の吸い込み側に接続されている。
また、この空調用冷却水回路Bには、電動ウォータポンプで成る第2ウォータポンプ4、開度調整可能なヒータバルブ5、ヒータコア(熱交換器)6が備えられ、これら機器4,5,6が直列に接続されている。
上記第2ウォータポンプ4は、電動モータ4aにより駆動され、この電動モータ4aの回転数を制御することにより、この第2ウォータポンプ4の回転数(ポンプ出力)が調整される。これにより空調用冷却水回路Bにおける単位時間当たりの冷却水流量が調整可能となっている。尚、本実施形態では、第1ウォータポンプ3の停止時(アイドリングストップ制御によるエンジンEの停止時など)に乗員からの空調要求(暖房要求など)がある場合に、第2ウォータポンプ4が駆動されるようになっている。この第2ウォータポンプ4の制御動作の詳細については後述する。
上記ヒータバルブ5は、ヒータコア6への冷却水の流れを制御するための開度調整弁である。このヒータバルブ5の弁体(図示せず)は、サーボモータ、電磁駆動機構等の電動アクチュエータ5aにより開閉駆動されるようになっている。
上記ヒータコア6は、冷却水の熱を利用して車室内を暖房するための空気を加温する暖房用熱交換器であって、エアコンディショナの空調用ダクト7に臨んでいる。
図2は、この空調用ダクト7の内部構成を示している。この図2に示すように、ヒータコア6は、空調用送風機71(以下、ブロワと呼ぶ)により送風された空気を冷却水と熱交換して加温するものである。このヒータコア6は空調用ダクト7内の通風路において冷房用蒸発器72の下流側に設置され、例えば、この蒸発器72で冷却された冷風を所定温度まで再加熱することにより車室内への吹出空気温度を制御する。上記ブロワ71はモータ71aにより駆動される電動式遠心ファンにより構成されている。
図2中の7aは図示しない内外気切替箱を通して空気が吸入される空気吸入口、7bはヒータコア6で温度調整された空気を車室内へ吹き出す吹出口である。この吹出口7bとしては、乗員頭部に向けて空気を吹き出すフェイス吹出口、乗員足元部に向けて空気を吹き出すフット吹出口、車両窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出口等が設けられている。
また、図1における81は自動車用空調装置の制御パネル(図示せず)に設けられた空調用スイッチ群で、空調用圧縮機(図示せず)を起動する空調スイッチ、目標温度を設定する温度設定スイッチ、吹出モードスイッチ、ブロワ71の制御スイッチ等からなる。82は自動車用空調装置の自動制御用のセンサ群で、車室内温度を検出する内気温センサ、外気温度を検出する外気温センサ、日射量を検出する日射センサ、上記蒸発器72の冷却温度を検出する蒸発器温度センサ等を包含している。
図中83はエンジンEの冷却水出口部分の冷却水温度を検出する水温センサで、サーミスタ等の感温抵抗素子からなる。84はエンジンEの点火回路に電源を供給するイグニッションスイッチである。
更に、図中8はマイクロコンピュータおよびその周辺回路から構成されるエアコンECUである。このエアコンECU8は、上記空調用スイッチ群81、センサ群82、水温センサ83およびイグニッションスイッチ84等から入力される入力信号を予め設定されたプログラムに従って判定、演算処理を行うとともに、その演算処理結果に基づいて上記ブロワ71、ヒータバルブ5、第2ウォータポンプ4等の作動を制御するようになっている。
尚、図中15は、ラジエータ1の空気上流側(車両前方側)に設置され、自動車用空調システムの冷凍サイクルにおける冷媒凝縮器であり、ラジエータ1とともに共通の冷却ファン14により冷却される。
−冷却水循環動作−
次に、冷却水の循環動作について説明する。
先ず、エンジンの始動初期時等のような冷間時には、サーモスタット2のバルブが閉鎖され、第1ウォータポンプ3、エンジンE内部のウォータジャケット、取り出し管H2、バイパス配管H4、サーモスタット2の順で冷却水が流れる循環動作が行われる(図1に破線で示す矢印参照)。これにより、比較的少量の冷却水を、ラジエータ1をバイパスして循環させ、ラジエータ1における放熱動作を行わせないことでエンジンEの暖機を早期に完了させるようにする。また、この場合、冷却水温度が低く、暖房要求に応えることができないため、上記ヒータバルブ5は閉鎖されている。また、上記第2ウォータポンプ4は停止している。
一方、エンジンの暖機完了後には、サーモスタット2のバルブが開放され、ラジエータ1、ロアホースH1、サーモスタット2、第1ウォータポンプ3、エンジンE内部のウォータジャケット、取り出し管H2、アッパホースH3の順で冷却水が流れる(図1に実線で示す矢印参照)。このアッパホースH3からラジエータ1に戻された冷却水は、その熱がラジエータコア13によって大気に放出され冷却されることになる。
また、このような暖機完了後に、乗員が上記空調用スイッチ群81を操作することで車室内の空調要求(暖房要求等)が生じた場合には、上記空調用冷却水回路Bに備えられているヒータバルブ5が開放され、取り出し管H2によってエンジンEから取り出された冷却水の一部が空調用冷却水回路Bに流れ込むことになる(図1に一点鎖線で示す矢印参照)。また、上記ブロワ71が起動して空調用ダクト7に空気が流されることになる。これにより、冷却水と空気とがヒータコア6において熱交換されて、この空気が加温され、所定温度の温風として上記空調用ダクト7の吹出口7bから車室内に供給され、車室内が空調される。また、上記ヒータバルブ5の開度が調整されて冷却水から空気へ与えられる熱量が調整される。尚、この場合、エンジンEが駆動しており、その駆動力を受ける第1ウォータポンプ3によって空調用冷却水回路Bへの冷却水の導入が可能な状況であるので、第2ウォータポンプ4は停止状態が維持されている。
−アイドリングストップ制御−
本実施形態に係る自動車は、交差点での信号待ち等のように一時的に停車した際に、エンジンEの各気筒に備えられた点火プラグ92の点火動作を停止(点火カット)すると共に、インジェクタ93からの燃料供給を停止(フューエルカット)してエンジンEを停止させる所謂アイドリングストップ制御を行うようになっている。以下、このアイドリングストップ制御について説明する。
図1に示すように、エンジンEの運転状態を制御するエンジンECU9にはアイドリングストップ制御を行うためのアイドルストップコントローラ91が接続されている。このアイドルストップコントローラ91は、アイドリングストップ条件(内燃機関自動停止条件)の成立時に、エンジンECU9に向けて点火カット信号及びフューエルカット信号を発信する。一方、エンジン始動条件(アイドリングストップ解除条件)が成立した際、このアイドルストップコントローラ91は、エンジンECU9に向けて点火カット解除信号及びフューエルカット解除信号を発信すると同時に、始動制御信号を図示しないスタータに送信するようになっている。
また、このアイドルストップコントローラ91には、車速センサ94からの車速検知信号、シフトレバー位置センサ95からのシフト位置信号、ブレーキペダルセンサ96からのブレーキペダル踏み込み信号及びブレーキペダル踏み込み解除信号が入力されるようになっている。
また、アイドルストップコントローラ91は、図示しないクランク角センサにより検出されたエンジン回転数信号NEをエンジンECU9から受けるようになっている。
本実施形態に係る自動車のアイドリングストップ条件は、イグニッションがONの状態で、例えば車速センサ94からの車速検知信号によって車速が「0」であることが検知され、且つブレーキペダルセンサ96からのブレーキペダル踏み込み信号によってブレーキペダルの踏み込み操作がなされていることが検知された場合に成立する。このアイドリングストップ条件が成立することで、アイドルストップコントローラ91は、エンジンECU9に向けて点火カット信号及びフューエルカット信号を発信することになる。また、この点火カット信号及びフューエルカット信号の発信に伴って、エンジンECU9は、点火プラグ92の点火動作を停止する制御を行うと共に、インジェクタ93の燃料噴射動作を停止する制御を行ってエンジンEを停止させる。
一方、このアイドリングストップ制御によってエンジンEが停止している状態からエンジンEを始動させるためのエンジン始動条件は、上記アイドリングストップ条件が成立した後に、ブレーキペダルセンサ96からのブレーキペダル踏み込み解除信号によってブレーキペダルの踏み込み解除操作がされたことが検知されるか、またはシフトレバー位置センサ95からのシフト位置信号によってシフトレバーが「N(ニュートラル)」位置或いは「P(パーキング)」位置の何れかの位置から、走行レンジ位置(「D(ドライブ)」の位置、「1(第1速)」の位置、「2(第2速)」の位置、「R(リバース)」の位置の何れか)に操作されたことが検知された場合に成立する。このエンジン始動条件が成立することで、アイドルストップコントローラ91がエンジンECU9に向けて点火カット解除信号及びフューエルカット解除信号を発信すると同時に、始動制御信号をスタータに送信するようになっている。上記点火カット解除信号及びフューエルカット解除信号を受けたエンジンECU9は点火プラグ92の点火動作を開始すると共にインジェクタ93の燃料噴射動作を開始する制御を行う。また、上記始動制御信号によってスタータのスタータモータが作動してエンジンEのクランキングが行われる。
そして、本実施形態では、乗員が車室内の空調(暖房等)を要求している場合に、上記アイドリングストップ条件が成立してエンジンEが停止した際に、上記第2ウォータポンプ4を起動するようになっている。その理由は、上記アイドリングストップ制御によってエンジンEが停止すると、上記第1ウォータポンプ(機械式ウォータポンプ)3も停止してしまい、上記空調用冷却水回路Bへの冷却水の供給が行われなくなり、乗員の空調要求に応えることが難しくなる可能性がある。このため、このような状況では、第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4を作動させて、空調用冷却水回路Bへの冷却水の供給を可能にし、これによって空調能力を維持するようにしている。
そして、本実施形態の特徴は、このようにしてアイドリングストップ制御によるエンジンEの停止に伴う第2ウォータポンプ4の作動時における、この第2ウォータポンプ4の出力制御にある。以下、この第2ウォータポンプ4の出力制御に関する複数の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
先ず、アイドリングストップ制御によるエンジンEの停止に伴う第2ウォータポンプ4の出力制御として、冷却水温度に基づいて制御を行う第1実施形態について説明する。この制御は、上記空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の温度が高いほど第2ウォータポンプ4の回転数を低く設定して(電動ウォータポンプ制御手段による制御動作)、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するようにしたものである。
以下、図3に示すフローチャートに沿って第2ウォータポンプ4の出力制御の手順について説明する。この図3に示すフローチャートでは、ステップST1〜ステップST6、9が上記アイドリングストップ制御に関連するステップであり、ステップST7、8、10〜ステップST12が本実施形態の特徴とする第2ウォータポンプ4の出力制御に関連するステップである。
エンジンが駆動している状態において、先ず、ステップST1で、上記水温センサ83によって検出されている冷却水温度twが所定の暖機完了温度TW1(例えば65℃)を超えているか否かを判定する。これは、エンジンEの暖機運転が完了していない状況では、十分な空調性能が得られないため、この暖機運転が完了するまではエンジンEのアイドリングストップを禁止して(後述するステップST4)、早期に空調性能が得られる状態にするための判定である。
そして、このステップST1の判定で、冷却水温度twが暖機完了温度TW1を超えておりYESに判定された場合には、ステップST2に移って、アイドリングストップ制御の許可を行う。つまり、上記アイドリングストップ条件が成立した場合にアイドリングストップ制御によるエンジンEの停止を行うことを許可する状態にする。
一方、上記ステップST1の判定で、冷却水温度twが暖機完了温度TW1以下であってNOに判定された場合には、ステップST3に移り、上記水温センサ83によって検出されている冷却水温度twが所定のアイドリングストップ禁止温度TW2(上記暖機完了温度TW1よりも低い温度であって例えば50℃)以下であるか否かを判定する。これは、仮に、冷却水温度twが暖機完了温度TW1を超えて暖機運転が完了したとしても、その後に冷却水温度twが低下した場合には十分な空調性能が得られなくなる可能性があるため、このアイドリングストップ禁止温度TW2以下まで冷却水温度twが低下した場合にはエンジンEのアイドリングストップを禁止して(後述するステップST4)、空調性能が得られる状態にするための判定である。
そして、このステップST3の判定で、冷却水温度twがアイドリングストップ禁止温度TW2以下であってYESに判定された場合には、ステップST4に移り、アイドリングストップ制御の禁止を行う。つまり、上記アイドリングストップ条件が成立した場合であってもアイドリングストップ制御によるエンジンEの停止が行われない状態にする。
このように、ステップST1〜ステップST4では、冷却水温度twがアイドリングストップ禁止温度TW2(50℃)と暖機完了温度TW1(65℃)との間でヒステリシスを持たせながらアイドリングストップ制御の許可とアイドリングストップ制御の禁止とを切り換えるようになっている。つまり、冷却水温度twが上昇して暖機完了温度TW1に達すると、アイドリングストップ制御を禁止する状態からアイドリングストップ制御を許可する状態に切り替わり、その後、冷却水温度twが下降した場合に、この冷却水温度twがアイドリングストップ禁止温度TW2まで低下しない限りアイドリングストップ制御を禁止する状態には切り替わらないようにして、この許可状態と禁止状態との間でのハンチングの発生を防止している。尚、上記ステップST3でNOに判定された場合、つまり、冷却水温度twがアイドリングストップ禁止温度TW2(50℃)と暖機完了温度TW1(65℃)との間の温度(例えば55℃)である場合には、現在の状態(アイドリングストップ制御を禁止する状態またはアイドリングストップ制御を許可する状態)を維持する。
そして、ステップST5では、上記アイドリングストップ条件が成立しているか否かを判定し、このアイドリングストップ条件が成立しているYESに判定された場合には、ステップST6において、現在のアイドリングストップ制御状態は、その制御を許可する状態にあるか、つまり、上記ステップST2においてアイドリングストップ制御の許可がなされた状態であるか否かを判定する。ここで、アイドリングストップ制御の許可がなされた状態であるYESに判定された場合にはステップST7に移り、上記第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4を起動させる。つまり、アイドリングストップ制御の許可がなされた状態で上記アイドリングストップ条件が成立したことによりエンジンEが停止されるため、第2ウォータポンプ4を起動させ、これにより空調用冷却水回路Bへの冷却水の流通が行えるようにする。また、この際、上記ヒータバルブ5は全開または比較的大きな開度に固定される。
一方、上記ステップST5において、アイドリングストップ条件が成立していないNOに判定された場合には、ステップST8において、第2ウォータポンプ4を停止する。つまり、アイドリングストップ条件が成立していないため、エンジンEが停止されることはなく、第1ウォータポンプ3の駆動による空調用冷却水回路Bへの冷却水の流通が行える状態であるので、第2ウォータポンプ4を停止する。
更に、上記ステップST6において、現在のアイドリングストップ制御状態がその制御を禁止する状態であるNOに判定された場合には、ステップST9に移って、現在、アイドリングストップ制御によってエンジンEが停止している場合にはエンジンEの始動動作を行うと共に、ステップST8において第2ウォータポンプ4を停止する。
そして、上記ステップST7において上記第2ウォータポンプ4が起動されると、この第2ウォータポンプ4の回転数を、上記空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の温度に応じて制御する電動ウォータポンプ制御動作に移る。先ず、ステップST10において、上記空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の温度を検出する。この温度を検出するための構成(冷却水温度検出手段)としては、上記水温センサ83を使用してもよいし、上記空調用冷却水回路Bにおけるヒータコア6の上流側に水温センサを備えさせ、この水温センサによって冷却水温度を検出するようにしてもよい。
その後、ステップST11に移り、上記検出された冷却水温度に基づき、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量を算出する。この必要冷却水流量は、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の温度が高いほど空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定する。この必要冷却水流量は、演算により求めるようにしてもよいし、上記エアコンECU8のROMに必要冷却水流量設定マップを記憶させておき、このマップに基づいて必要冷却水流量を設定するようにしてもよい。図4には、この必要冷却水流量設定マップの一例を示している。
このようにして空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量を算出した後、ステップST12に移って、この必要冷却水流量が得られるように上記第2ウォータポンプ4の回転数を制御する。例えばこの第2ウォータポンプ4の電流制御または電圧制御により、上記必要冷却水流量が得られるようにする。
このように、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水温度に基づいて第2ウォータポンプ4を制御し、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量だけ冷却水を流すようにしている。つまり、冷却水の温度が比較的高い場合、この冷却水の単位体積当たりの熱量が大きいので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができる。このため、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られるようにしている。一方、冷却水の温度が比較的低い場合には、冷却水の単位体積当たりの熱量が小さいので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を増大させる。このように、本実施形態では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、冷却水の温度が比較的高い場合には、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するように第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4の駆動を制御して(出力を低下させて)、この第2ウォータポンプ4によって消費される電力の削減を図ることができるようにしている。このため、第2ウォータポンプ4による電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「アイドリングストップ制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
(第2実施形態)
次に、アイドリングストップ制御によるエンジンEの停止に伴う第2ウォータポンプ4の出力制御として、ブロワ71の送風量(車室内に向けての送風量)に基づいて制御を行う第2実施形態について説明する。この制御は、上記車室内に向けての送風量が少ないほど第2ウォータポンプ4の回転数を低く設定して、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するようにしたものである。
以下、図5に示すフローチャートに沿って第2ウォータポンプ4の出力制御の手順について説明する。この図5に示すフローチャートでは、ステップST1〜ステップST9の動作は、上記第1実施形態におけるステップST1〜ステップST9の動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
上記ステップST7において、エンジンEの停止に伴って上記第2ウォータポンプ4が起動されると、この第2ウォータポンプ4の回転数を、上記ブロワ71の送風量(ブロワ71の回転数)に応じて制御する電動ウォータポンプ制御動作に移る。先ず、ステップST20において、上記ブロワ71の送風量を検出する。この送風量を検出するための構成(送風量検出手段)としては、上記空調用ダクト7の内部における上記ブロワ71の下流側に風量センサを備えさせてもよいし、上記空調用スイッチ群81のブロワ制御スイッチの操作位置から送風量を求めるようにしてもよい。
その後、ステップST21に移り、上記検出されたブロワ71の送風量に基づき、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量を算出する。この必要冷却水流量は、送風量が少ないほど空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定する。この必要冷却水流量は、演算により求めるようにしてもよいし、上記エアコンECU8のROMに必要冷却水流量設定マップを記憶させておき、このマップに基づいて必要冷却水流量を設定するようにしてもよい。図6には、この必要冷却水流量設定マップの一例を示している。
このようにして空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量を算出した後、ステップST22に移って、この必要冷却水流量が得られるように上記第2ウォータポンプ4の回転数を制御する。
このように、ブロワ71の送風量に基づいて第2ウォータポンプ4を制御し、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量だけ冷却水を流すようにしている。つまり、上記送風量が比較的少ない場合、単位時間当たりに冷却水から奪う熱量も小さいので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができるため、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られるようにしている。一方、上記送風量が比較的多い場合、単位時間当たりに冷却水から奪う熱量が大きいので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を増大させる。このように、本実施形態では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、上記送風量が比較的少ない場合には、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するように第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4の駆動を制御して(出力を低下させて)、この第2ウォータポンプ4によって消費される電力の削減を図ることができるようにしている。このため、第2ウォータポンプ4による電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「アイドリングストップ制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
(第3実施形態)
次に、アイドリングストップ制御によるエンジンEの停止に伴う第2ウォータポンプ4の出力制御として、ヒータコア6の吸気温度(ヒータコア6に導入される空気の温度:以下、1次側空気温度と呼ぶ)に基づいて制御を行う第3実施形態について説明する。この制御は、上記1次側空気温度が高いほど第2ウォータポンプ4の回転数を低く設定して、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するようにしたものである。
以下、図7に示すフローチャートに沿って第2ウォータポンプ4の出力制御の手順について説明する。この図7に示すフローチャートでは、ステップST1〜ステップST9の動作は、上記第1実施形態におけるステップST1〜ステップST9の動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
上記ステップST7において上記第2ウォータポンプ4が起動されると、この第2ウォータポンプ4の回転数を、上記1次側空気温度に応じて制御する電動ウォータポンプ制御動作に移る。先ず、ステップST30において、上記ヒータコア6の吸気温度(上記1次側空気温度)を検出する。この1次側空気温度を検出するための構成(1次側空気温度検出手段)としては、上記空調用ダクト7の内部における上記ヒータコア6の上流側に温度センサを備えさせる。
その後、ステップST31に移り、上記検出された1次側空気温度に基づき、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量を算出する。この必要冷却水流量は、1次側空気温度が高いほど空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定する。この必要冷却水流量は、演算により求めるようにしてもよいし、上記エアコンECU8のROMに必要冷却水流量設定マップを記憶させておき、このマップに基づいて必要冷却水流量を設定するようにしてもよい。図8には、この必要冷却水流量設定マップの一例を示している。
このようにして空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量を算出した後、ステップST32に移って、この必要冷却水流量が得られるように上記第2ウォータポンプ4の回転数を制御する。
このように、1次側空気温度に基づいて第2ウォータポンプ4を制御し、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量だけ冷却水を流すようにしている。つまり、上記1次側空気温度が比較的高い場合、単位時間当たりに冷却水から奪う熱量も小さいので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができるため、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られるようにしている。一方、上記1次側空気温度が比較的低い場合、単位時間当たりに冷却水から奪う熱量が大きいので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を増大させる。このように、本実施形態では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、上記1次側空気温度が比較的高い場合には、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するように第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4の駆動を制御して(出力を低下させて)、この第2ウォータポンプ4によって消費される電力の削減を図ることができるようにしている。このため、第2ウォータポンプ4による電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「アイドリングストップ制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
(第4実施形態)
次に、アイドリングストップ制御によるエンジンEの停止に伴う第2ウォータポンプ4の出力制御として、車室内に向けて送風される空調風の目標温度と上記1次側空気温度(ヒータコア6に導入される空気の温度)との差に基づいて制御を行う第4実施形態について説明する。この制御は、上記1次側空気温度が空調風の目標温度よりも低い場合であって、これらの温度差が小さいほど第2ウォータポンプ4の回転数を低く設定して、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するようにしたものである。
以下、図9に示すフローチャートに沿って第2ウォータポンプ4の出力制御の手順について説明する。この図9に示すフローチャートでは、ステップST1〜ステップST9の動作は、上記第1実施形態におけるステップST1〜ステップST9の動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
上記ステップST7において上記第2ウォータポンプ4が起動されると、この第2ウォータポンプ4の回転数を、上記1次側空気温度と空調風の目標温度との差に応じて制御する電動ウォータポンプ制御動作に移る。先ず、ステップST40において、空調風の目標温度(空調風設定温度To)を検出する。この目標温度(To)を検出するための構成としては、上記空調用スイッチ群81の温度設定スイッチの操作位置から求める。また、ステップST41において、上記1次側空気温度(ヒータコア6の吸気温度Ti)を検出する。この1次側空気温度(Ti)を検出するための構成(1次側空気温度検出手段)としては、上記空調用ダクト7の内部における上記ヒータコア6の上流側に温度センサを備えさせる。
その後、ステップST42に移り、上記検出された1次側空気温度と、空調風の目標温度との差(Ti−To)に基づき、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量を算出する。この必要冷却水流量は、上記温度差が小さいほど空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定する。この必要冷却水流量は、演算により求めるようにしてもよいし、上記エアコンECU8のROMに必要冷却水流量設定マップを記憶させておき、このマップに基づいて必要冷却水流量を設定するようにしてもよい。図10には、この必要冷却水流量設定マップの一例を示している。
このようにして空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量を算出した後、ステップST43に移って、この必要冷却水流量が得られるように上記第2ウォータポンプ4の回転数を制御する。
このように、1次側空気温度に基づいて第2ウォータポンプ4を制御し、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量だけ冷却水を流すようにしている。つまり、上記温度差が比較的小さい場合、単位時間当たりに冷却水から奪うべき熱量も小さいので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができるため、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られるようにしている。一方、上記温度差が比較的大きい場合、単位時間当たりに冷却水から奪うべき熱量が大きいので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を増大させる。このように、本実施形態では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、上記温度差が比較的小さい場合には、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するように第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4の駆動を制御して(出力を低下させて)、この第2ウォータポンプ4によって消費される電力の削減を図ることができるようにしている。このため、第2ウォータポンプ4による電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「アイドリングストップ制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
(第5実施形態)
次に、アイドリングストップ制御によるエンジンEの停止に伴う第2ウォータポンプ4の出力制御として、ヒータコア6の目標温度(以下、単にヒータコア目標温度(tht)と呼ぶ)と、検出されたヒータコア6の温度(以下、実ヒータコア温度(th)と呼ぶ)との差に基づいて制御を行う第5実施形態について説明する。この制御は、上記実ヒータコア温度(th)がヒータコア目標温度(tht)よりも高いほど第2ウォータポンプ4の回転数を低く設定して、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するようにしたものである。
以下、図11に示すフローチャートに沿って第2ウォータポンプ4の出力制御の手順について説明する。この図11に示すフローチャートでは、ステップST1〜ステップST9の動作は、上記第1実施形態におけるステップST1〜ステップST9の動作と同様であるので、ここでの説明は省略する。
上記ステップST7において上記第2ウォータポンプ4が起動されると、この第2ウォータポンプ4の回転数を、上記ヒータコア目標温度(tht)と実ヒータコア温度(th)との差に応じて制御する電動ウォータポンプ制御動作に移る。先ず、ステップST50において、ヒータコア目標温度(tht)を検出する。このヒータコア目標温度(tht)を検出するための構成としては、上記空調用スイッチ群81の温度設定スイッチの操作位置とブロワ71の制御スイッチの操作位置とを考慮し、所定の演算式により求める。尚、このヒータコア目標温度(tht)を求めるための手法としてはこれに限られるものではない。また、ステップST51において、実ヒータコア温度(th)を検出する。この実ヒータコア温度(th)を検出するための構成(熱交換器温度検出手段)としては、上記ヒータコア6の熱交換フィンに温度センサを取り付ける。
その後、ステップST52に移り、ヒータコア目標温度(tht)から実ヒータコア温度(th)を減算し、その値が所定値TH1(例えば2.5deg)を超えているか否か、つまり、実ヒータコア温度(th)がヒータコア目標温度(tht)よりも2.5deg以上下回っているか否かを判定する。この判定がYESである場合には、ステップST53に移って第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4の出力を増加させる。つまり、空調用冷却水回路Bにおける冷却水流量を増加させる。
一方、上記ステップST52の判定がNOである場合には、ステップST54に移って、ヒータコア目標温度(tht)から実ヒータコア温度(th)を減算し、その値が所定値TH2(例えば−2.5deg)を下回っているか否か、つまり、実ヒータコア温度(th)がヒータコア目標温度(tht)よりも2.5degを超えて高い値にあるか否かを判定する。この判定がYESである場合には、ステップST55に移って第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4の出力を減少させる。つまり、空調用冷却水回路Bにおける冷却水流量を減少させる。
このように、ヒータコア目標温度(tht)と実ヒータコア温度(th)との差に基づいて第2ウォータポンプ4を制御し、空調用冷却水回路Bにおける必要冷却水流量だけ冷却水を流すようにしている。つまり、上記実ヒータコア温度(th)がヒータコア目標温度(tht)よりも比較的高い場合、このヒータコア6では、空調性能を十分に得るための熱量が得られているので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量が少なくても十分な空調能力を確保することができるため、必要最小限の冷却水の流量で、必要十分な空調能力が得られるようにしている。一方、上記実ヒータコア温度(th)がヒータコア目標温度(tht)よりも比較的低い場合、このヒータコア6では、空調性能を十分に得るための熱量が十分に得られていないので、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を多くせねば十分な空調能力(暖房能力)を確保することができなくなる可能性がある。このため、十分な空調能力が得られるように、空調用冷却水回路Bにおける冷却水の流量を増大させる。このように、本実施形態では、如何なる状況においても十分な空調能力を確保しながらも、上記実ヒータコア温度(th)がヒータコア目標温度(tht)よりも比較的高い場合には、空調用冷却水回路Bを流れる冷却水の流量を少なく設定するように第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)4の駆動を制御して(出力を低下させて)、この第2ウォータポンプ4によって消費される電力の削減を図ることができるようにしている。このため、第2ウォータポンプ4による電力の浪費が解消され、バッテリの蓄電量が少なくなってしまう状況を抑制することで、「アイドリングストップ制御」によるエンジン停止の機会を多く得ることができる。その結果、燃料消費率の改善及び排気ガスの排出量の抑制を図ることが可能になる。
また、本実施形態では、第2ウォータポンプ4の出力を増加させる場合と減少させる場合とを切り換える上記演算(tht−th)の値に不感帯域(具体的には±2.5deg)を持たせている。これにより、実ヒータコア温度(th)がヒータコア目標温度(tht)付近にある場合における制御動作のハンチングを防止している。また、上記ヒータコア目標温度(tht)と実ヒータコア温度(th)との差が上記不感帯域にある場合には、上記ステップST54でNO判定されることになり、現在の第2ウォータポンプ4の出力が維持されることになる。
(その他の実施形態)
以上説明した各実施形態は、エンジンEの駆動力を受けて作動する機械式ウォータポンプ(第1ウォータポンプ3)と、アイドリングストップ制御によってエンジンEが停止された際に空調用冷却水回路Bに冷却水を流すべく作動する電動ウォータポンプ(第2ウォータポンプ4)との両方を備えたシステムに本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、上記エンジンEの駆動力を受けて作動する機械式ウォータポンプを備えておらず、1個の電動ウォータポンプによってエンジン冷却のための冷却水循環と空調用冷却水回路Bにおける冷却水流通動作とが行われるようにしたシステムにも適用可能である。この場合、アイドリングストップ制御によってエンジンEが停止された際には、1個の電動ウォータポンプが継続して駆動し、空調用冷却水回路Bにおける冷却水流通動作を行うことになるが、この電動ウォータポンプの駆動状態を上述した各実施形態の如く制御することになる。
また、本発明は、エンジンと走行用電動モータとを搭載しこれらのうち片側の駆動力または両方の駆動力により走行する所謂ハイブリッド車において、走行中にエンジンを自動停止させる場合(走行用電動モータのみの駆動力による走行時や回生運転時)に、空調要求がある際の電動ウォータポンプ制御にも適用可能である。
実施形態に係るエンジンの冷却系の回路構成を示す概略図である。 空調用ダクトの内部構成を示す図である。 第1実施形態における第2ウォータポンプの制御手順を示すフローチャート図である。 第1実施形態における必要冷却水流量設定マップの一例を示す図である。 第2実施形態における第2ウォータポンプの制御手順を示すフローチャート図である。 第2実施形態における必要冷却水流量設定マップの一例を示す図である。 第3実施形態における第2ウォータポンプの制御手順を示すフローチャート図である。 第3実施形態における必要冷却水流量設定マップの一例を示す図である。 第4実施形態における第2ウォータポンプの制御手順を示すフローチャート図である。 第4実施形態における必要冷却水流量設定マップの一例を示す図である。 第5実施形態における第2ウォータポンプの制御手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
3 第1ウォータポンプ(機械式ウォータポンプ)
4 第2ウォータポンプ(電動ウォータポンプ)
6 ヒータコア(熱交換器)
8 エアコンECU
83 水温センサ
9 エンジンECU
A 冷却水循環回路
B 空調用冷却水回路
E エンジン(内燃機関)

Claims (11)

  1. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置において、
    上記空調用冷却水回路を流れる冷却水の温度または空調用冷却水回路に導入される冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記冷却水温度検出手段の出力を受け、上記冷却水の温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  2. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置において、
    上記空調用冷却水回路を流れる冷却水の温度または空調用冷却水回路に導入される冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記冷却水温度検出手段の出力を受け、上記冷却水の温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  3. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置において、
    車室内に向けての送風量を検出する送風量検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記送風量検出手段の出力を受け、車室内に向けての送風量が少ないほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  4. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置において、
    車室内に向けての送風量を検出する送風量検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記送風量検出手段の出力を受け、車室内に向けての送風量が少ないほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  5. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置において、
    上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と熱交換を行う空気の熱交換前の温度である1次側空気温度を検出する1次側空気温度検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記1次側空気温度検出手段の出力を受け、上記1次側空気温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  6. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置において、
    上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と熱交換を行う空気の熱交換前の温度である1次側空気温度を検出する1次側空気温度検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記1次側空気温度検出手段の出力を受け、上記1次側空気温度が高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  7. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置において、
    上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と熱交換を行う空気の熱交換前の温度である1次側空気温度を検出する1次側空気温度検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記1次側空気温度検出手段の出力を受け、車室内に向けて送風される空調風の目標温度と上記1次側空気温度とを比較し、この1次側空気温度が空調風の目標温度よりも低い場合には、これらの温度差が小さいほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  8. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置において、
    上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と熱交換を行う空気の熱交換前の温度である1次側空気温度を検出する1次側空気温度検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記1次側空気温度検出手段の出力を受け、車室内に向けて送風される空調風の目標温度と上記1次側空気温度とを比較し、この1次側空気温度が空調風の目標温度よりも低い場合には、これらの温度差が小さいほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  9. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプを制御する制御装置において、
    上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と空気との熱交換を行う熱交換器の温度を検出する熱交換器温度検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記熱交換器温度検出手段の出力を受け、熱交換器温度の目標値と上記検出された熱交換器温度とを比較し、この検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  10. 所定の内燃機関自動停止条件が成立した際に、内燃機関の駆動を停止する内燃機関自動停止制御を行う自動車に搭載され、上記内燃機関の駆動力を受け且つ内燃機関の冷却水循環回路に冷却水を流すための駆動源となる機械式ウォータポンプと、この内燃機関の冷却水循環回路から分岐された空調用冷却水回路に冷却水を流すための駆動源となる電動ウォータポンプとを備え、内燃機関の駆動時には機械式ウォータポンプの駆動により冷却水の循環動作を行う一方、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際には、上記電動ウォータポンプの駆動により空調用冷却水回路に冷却水を流通させるよう構成された自動車用空調システムの電動ウォータポンプ制御装置において、
    上記空調用冷却水回路を流れる冷却水と空気との熱交換を行う熱交換器の温度を検出する熱交換器温度検出手段と、
    上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際、上記熱交換器温度検出手段の出力を受け、熱交換器温度の目標値と上記検出された熱交換器温度とを比較し、この検出された熱交換器温度が熱交換器温度の目標値よりも高いほど空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を少なく設定するように電動ウォータポンプの駆動を制御する電動ウォータポンプ制御手段とを備えていることを特徴とする自動車の電動ウォータポンプ制御装置。
  11. 上記請求項1〜10のうち何れか一つに記載の電動ウォータポンプ制御装置を備えた自動車用空調システムであって、上記内燃機関自動停止制御によって内燃機関の駆動が停止され、且つ車室内の空調要求がなされている際に、電動ウォータポンプの駆動を制御することで空調用冷却水回路を流れる冷却水の流量を調整するよう構成されていることを特徴とする自動車用空調システム。
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