JP4484917B2 - 歩行型作業機のハンドル構造 - Google Patents
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Description
ループ状のハンドルは、ハンドルフレームの左右の後端部から左右の立上部が立ち上げられ、左右の立上部の上端部がクロス部で連結されている(例えば、特許文献1参照。)。
このため、ハンドルをしっかり(確実に)握るためには、操作者に負担がかかることが考えられる。
このため、操作者はメインクラッチレバーをハンドルに押し当てる際に、立上部を握っている手を開いて、メインクラッチレバーに当たらないようにする必要がある。
よって、メインクラッチレバーをクロス部に押し当てた状態で、ハンドルの立上部を握っている手にメインクラッチレバーが当たることを防止できる。
これにより、ハンドルの立上部を握ったままの状態で、メインクラッチレバーをクロス部に押し当てることができる。
これにより、操作者に負担をかけることなくハンドルをしっかり(確実に)握ることができる。
よって、ハンドルフレームのうち、メインクラッチレバーを取り付ける部位の上面側に、操作用部材を設けることができる。
これにより、操作用部材をハンドル側(すなわち、操作者側)に近づけることが可能になり、歩行型作業機の操作性を高めることができるという利点がある。
これにより、メインクラッチレバーを略S字状に形成するだけの簡単な構成で、メインクラッチレバーをクロス部に押し当てたときに、立上部とメインクラッチレバーとの間に間隔を確保することができるという利点がある。
よって、左右の立上部を握った状態で、左右の立上部に連結されているハンドルフレームに小指を当て、クロス部に親指を当てることができる。
なお、本実施の形態では歩行型作業機として歩行型耕耘機を例示するが、歩行型作業機は歩行型耕耘機に限定するものではない。
歩行型作業機10は、機体11の上部に搭載されたエンジン12と、機体11の下端部に車軸13を介して設けられた左右の車輪14と、機体11の後部に設けられた耕耘装置15と、機体11の後部に設けられたハンドル構造20とを備えている。
ハンドルフレーム21は、機体11(図1参照)の左側後部から後斜め上方へ延びる左ハンドルフレーム部26と、機体11の右側後部から後斜め上方へ延びる右ハンドルフレーム部28とを備える。
右ハンドルフレーム部28は、後部に略水平に延びた右水平部29を備えた筒状のパイプ部材である。
左取付ブラケット35は、左水平部27のうち、前端部27bの下側部27cに溶接された上壁部37と、上壁部37の内外の端部から下方にそれぞれ張り出された内外の側壁部38,39とで略コ字状に形成されている。
左係止ピン44は左突片64に設けられている。左突片64については後述する。
左支持ピン42に左コイルばね43を設けることで、左コイルばね43で左支持ピン42を反時計回り方向に付勢している。
右取付ブラケット45は、左取付ブラケット35と左右対称の部材である。
この右取付ブラケット45は、右水平部29のうち、前端部29bの下側部29cに溶接された上壁部47と、上壁部47の内外の端部から下方にそれぞれ張り出された内外の側壁部48,49とで略コ字状に形成されている。
右支持ピン52には、右コイルばね53が取り付けられている。右コイルばね53は、左コイルばね43と同様に、一端部が上壁部47に係止され、他端部が右係止ピン54に係止されている。
右支持ピン52に右コイルばね53を設けることで、右コイルばね53で右支持ピン52を反時計回り方向に付勢している。
右立上部32は、左立上部31と左右対称の部材である。
この右立上部32も、左立上部31と同様に、右立上部32を握った右掌の幅寸法W(図示せず)を基準として高さ寸法Hが設定されている。
すなわち、メインクラッチレバー23は、左取付ブラケット35に左支持ピン42を介してスイング移動自在に取り付けられた左側脚部56と、右取付ブラケット45に右支持ピン52を介してスイング移動自在に取り付けられた右側脚部57と、左側脚部56の上端部56aおよび右側脚部57の上端部57aを連結するクロスバー58とを備えている。
この左側脚部56は、図4に示すように、下端部に左ボス61が設けられ、左ボス61の嵌合孔62が左支持ピン42に嵌合され、左ボス61および左支持ピン42が左ロックピン63で固定され、左ボス61から左突片64が下向きに突出され、左突片64に左係止ピン44が取り付けられている。
なお、左側脚部56には、操作ケーブル66の後端部66aが連結ピン67を介して連結されている。
この右側脚部57は、下端部に右ボス71が設けられ、右ボス71の嵌合孔72が右支持ピン52に嵌合され、右ボス71および右支持ピン52が右ロックピン73で固定され、右ボス71から右突片74が下向きに突出され、右突片74に右係止ピン54が取り付けられている。
よって、メインクラッチレバー23は左右のコイルばね43,53のばね力でクラッチオフ位置P1に保持されている。
この状態で、メインクラッチをオフ状態に保つことができる。
メインクラッチレバー23がクラッチオン位置P2に配置された状態で、クロスバー58がハンドル22のクロス部33に当接される(押し当てられる)。
この状態で、メインクラッチをオン状態に保つことができる。
具体的には、左側脚部56を略S字状に形成することで、左側脚部56の上半部56bは略く字状に形成されている。
よって、メインクラッチレバー23をクラッチオン位置P2に配置した状態(すなわち、クロスバー58がクロス部33押し当てられた状態)において、左側脚部56の略上半部56bが左立上部31から前側に所定距離Lだけ離れた位置に配置される。
よって、メインクラッチレバー23をクラッチオン位置P2に配置した状態において、右側脚部57の略上半部57bが右立上部32から前側に所定距離Lだけ離れた位置に配置される。
なお、左立上部31と左側脚部56との間に間隔Sを確保するとともに、右立上部32と右側脚部57との間に間隔Sを確保した理由は図7で詳しく説明する。
よって、左取付ブラケット35近傍において、左水平部27の上側部27e側に空間を確保することができる。
すなわち、メイン操作スイッチ77をハンドル22側(すなわち、操作者側)に近づけることが可能になり、歩行型作業機の操作性を高めることができる。
メイン操作スイッチ77は、電源(バッテリー)との接続、非接続の状態を切り換えるスイッチである。
よって、右水平部29の上側部29eにも操作用部材を設けることは可能である。
メインクラッチレバー23がクラッチオン位置P2に配置された状態で、クロスバー58がハンドル22のクロス部33に押し当てられる。
クロスバー58を平坦に潰すことで、クロスバー58の前平坦部58bをクロス部33に近づけることができる。
これにより、操作者はクロスバー58をクロス部33と一緒に無理なく握ることができる。
これにより、メインクラッチレバー23をクラッチオフ位置P1(図3参照)に戻すときに、操作者はクロス部33に手をかけたままの状態を保ちながら、人差し指〜小指の4本の指を前に拡げるだけでクロスバー58の把持を解放することができる。
(a)において、操作者が左手81で左立上部31を握った状態で、右手82の人差し指82a〜小指(人差し指82aのみ図示する)をメインクラッチレバー23のクロスバー58にかける。
左手81で左立上部31を握ったままの状態で、右手82を手前側に引き寄せることで、メインクラッチレバー23を矢印Aの如くスイング移動する。
この状態で、左立上部31と左側脚部56との間に間隔Sが確保される。
これにより、左立上部31を握ったままの状態で、メインクラッチレバー23のクロスバー58をクロス部33に押し当てることができる。
これにより、操作者に負担をかけることなく左立上部31をしっかり(確実に)握ることができる。
これにより、歩行型作業機の操作性を高めることができる。
歩行型作業機10を走行させながら、複数の耕耘爪18(図1参照)を駆動することで、土壌の耕耘作業をおこなう。
ところで、歩行型作業機10による耕耘作業中や、歩行型作業機10の発進/停止時に、ハンドル22が上下方向や、前後方向に移動(振動)することが考えられる。
この時、一般的に操作者は歩行型作業機10の姿勢を安定させるためにハンドル22の動きを抑えようとする。
左手の甲81aを横向きに配置することで、左腕を身体に付けた状態(いわゆる、脇をしめた状態)を保つことができる。
これにより、左手81で左立上部31を握ることで、ハンドル22の上下方向や前後方向への移動(振動)を良好に抑えることができる。
よって、左立上部31を左手81で握った際に、左手81の小指81bを左立上部31の下端部31bに配置することができる。左立上部31の下端部31bは、湾曲状に形成されているので、左手81が下方に移動することを防ぐことができる。
したがって、左立上部31を握った左手81で、ハンドル22が上下方向や前後方向に移動(振動)することを一層良好に抑えることができる。
歩行型作業機10が矢印Bの如く左旋回するとき、左立上部31を左手81で握った状態を保つことができる。
前述したように、左立上部31を左手81で握ることで、左手の甲81aを横向きに配置して左腕を身体に付けた状態(いわゆる、脇をしめた状態)を保つことができる。
左手の甲81aが上向きにすることで、左腕が身体から離れた状態(いわゆる、脇がしまらない状態)になる。
これにより、歩行型作業機10の左旋回にハンドル22を容易に対応させて移動することができ、歩行型作業機の操作性を高めることができる。
(a)において、メインクラッチレバー23をクラッチオン位置P2に配置することで、クロスバー58がクロス部33の前壁33aに押し当てられる。
この状態で、クロスバー58はクロス部33の前側に位置する。
クロスバー58の把持を解放することで、メインクラッチレバー23を左右のコイルばね43,53のばね力で矢印Cの如くクラッチオフ位置P1(図3参照)に戻すことができる。
Claims (2)
- 歩行型作業機の機体後部から後斜め上方へ延びるハンドルフレームの左右の後端部から左右の立上部をそれぞれ立ち上げ、該左右の立上部の上端部をクロス部で連結したループ状のハンドルと、
前記ハンドルフレームの下側に回動可能に取り付けられるとともに、左側面視で略S字状に形成され、前記クロス部に押し当てることでクラッチオン状態に切り換えるメインクラッチレバーとを備え、
前記メインクラッチレバーを前記クロス部に押し当てたときに、前記立上部と前記メインクラッチレバーとの間に、前記立上部を把持可能な間隔を確保するように前記メインクラッチレバーを形成したことを特徴とする歩行型作業機のハンドル構造。 - 前記左右の立上部は、該左右の立上部を握った掌の幅寸法を基準として高さ寸法が設定されたことを特徴とする請求項1記載の歩行型作業機のハンドル構造。
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