JP3445230B2 - 農用作業車 - Google Patents

農用作業車

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JP3445230B2
JP3445230B2 JP2000234376A JP2000234376A JP3445230B2 JP 3445230 B2 JP3445230 B2 JP 3445230B2 JP 2000234376 A JP2000234376 A JP 2000234376A JP 2000234376 A JP2000234376 A JP 2000234376A JP 3445230 B2 JP3445230 B2 JP 3445230B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭乗状態で操作可
能なステアリング操作機構、走行クラッチ操作機構、サ
イドブレーキ操作機構を備えるとともに、山間地や畦越
え時等の狭い路幅で傾斜地を走行する必要がある場合に
は却って操作性のよい、降車状態で走行操作可能な補助
走行操作機構を設けている農用作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された走行機体として
実開昭52‐76032号公報に示されるものが存在
し、この従来例では、降車状態でステアリング操作を行
うために、ステアリング機構のタイロッドに対して着脱
自在な操作用フレームを設け、走行機体の左右中心位置
でかつ走行機体の前端からあまり離れてはいない位置で
運転者が操作用フレームを握って操作するように、操作
用フレームを配置構成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】操作用フレームを走行
機体の左右中心位置に配置しているので、公報の第3図
に示すように、運転者は操作用フレームを握った場合に
走行機体の略直前方に位置することになるので、走行機
体のボンネット等を見ることができるだけである。しか
し、足踏板を使用して走行機体を運搬車の荷台に搭載す
る場合等においては、後車輪の走行状態を見ながら操縦
を行う方がより良好な走行が行えるが、前記したよう
に、略ボンネットしか見えないような位置では、後車輪
の状態等走行機体後部の走行状態が十分に把握すること
ができず、操縦性に難点があった。これに対して、図1
1に示すように、補助クラッチレバー41や補助ブレー
キレバー42等の降車状態で走行操作する為の補助走行
操作機構を走行機体の横側方に位置させることによっ
て、後車輪の動向をも把握することが容易な構成を採用
することも考えられるが、この場合には運転者の操縦位
置が走行機体の横側方に限定されるため、路幅の狭い畦
道等を移動する場合には、大変窮屈な操縦を余儀なくさ
れるだけでなく、実質的に路幅が狭すぎて運転できない
こともある。本発明の目的は、走行機体前方側の比較的
広いスペースを使用しながら、必要な場合には走行機体
に向かう後ろ向き状態で操縦を行いながら左右の前車輪
のみならず、後車輪の走行状態を把握しながら操縦を行
うことができる農用作業車を提供する点にある
【0004】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1に係る
発明の特徴構成は、搭乗状態で操作可能なステアリング
操作機構、走行クラッチ操作機構、ブレーキ操作機構を
備えるとともに、前記ステアリング操作機構、走行クラ
ッチ操作機構、ブレーキ操作機構の少なくとも一つに対
して、降車状態で操作可能な補助走行操作機構を設け、
前記補助走行操作機構を装備する操作用フレームを、走
行機体の前端部より前方に向けて延出し、前記操作用フ
レームにおける人為操作部を、前記走行機体の前端部よ
り前方に離間した位置でかつ走行機体の左右横方向の一
端部側に偏心させて設けてある点にあり、その作用、及
び、効果は次の通りである 〔作用〕降車状態で操縦操作する場合に、操作用フレー
ムにおける人為操作部が走行機体の前方離間した位置に
あるので、比較的広いスペース部分で操縦操作を行うこ
とができるとともに、走行機体全体を離れた位置より見
渡すことができるので、ボンネット部分だけでなく前車
輪に対しても目視することが可能になる。しかも、人為
的操作部が左右一方に偏位した状態にあるので、走行機
体を斜め前方より外観することができ、左右前車輪とと
もに一方の後車輪部分まで目視することができるので、
必要な場合には後ろ向きになって車輪の動向を十分に監
視しながら慎重な運転を行うことができる。又、走行機
体幅に近い幅の狭い路上を走行する場合にも、人為的操
作部が走行機体前方でかつ左右一方に偏心した状態に設
定されているので、人為的操作部の一側方でかつ走行機
体の前方側には広いスペースが確保されているので、操
縦スペースとして十分確保することができる。 〔発明の効果〕以上のように、人為操作部を走行機体の
前方離間した位置に設けるとともに左右一側方側に偏位
させて設ける構成を採用することによって、降車状態で
あっても、かつ、山間地等の狭い道を走行する場合に
も、走行車輪に対して十分な意を配した操縦操作が可能
になり、迅速確実な操作が可能である。
【0005】〔構成〕請求項2に係る発明の特徴構成
は、請求項1に係る発明の特徴構成において、ステアリ
ング操作機構と操作用フレームとを第1連係機構を介し
て連係し、前記操作用フレームの姿勢変更によって前記
ステアリング操作機構を操作すべく構成してある点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである 〔作用効果〕請求項1に係る発明に対する作用効果に加
えて、操作用フレームの姿勢変更のみでステアリング操
作機構を操作できるので、特別な操作具を必要とせず、
他の操作を行うための人為的操作部を装備するために設
けた操作用フレーム自体を操作具に兼用できる良さがあ
る。
【0006】〔構成〕請求項3に係る発明の特徴構成
は、請求項1又は請求項2に係る発明の特徴構成におい
て、操作用フレームに補助走行操作機構として人為的な
補助クラッチ操作具を設け、前記補助クラッチ操作具と
前記走行クラッチ操作機構とを第2連係機構を介して連
係してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通り
である 〔作用効果〕請求項1又は請求項2に係る発明に対する
作用効果に加えて、クラッチ操作が可能になり、走行操
作性の向上を図ることができる。
【0007】〔構成〕請求項4に係る発明の特徴構成
は、請求項1〜請求項3のうちのいずれ1項に係る発明
の特徴構成において、操作用フレームに補助走行操作機
構として人為的な補助ブレーキ操作具を設け、前記補助
ブレーキ操作具とブレーキ操作機構とを第3連係機構を
介して連係してある点にあり、その作用、及び、効果は
次の通りである 〔作用効果〕請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項
に係る発明に対する作用効果に加えて、降車状態でのブ
レーキ操作が可能であるので、ステアリング操作等と兼
ねあわせて使用することによって、走行操作性の向上を
図ることができる。
【0008】〔構成〕請求項5に係る発明の特徴構成
は、請求項1〜請求項4のうちのいずれ1項に係る発明
の特徴構成において、操作用フレームを走行機体の機体
フレームに対して着脱自在に構成してある点にあり、そ
の作用、及び、効果は次の通りである 〔作用効果〕請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項
に係る発明に対する作用効果に加えて、操作用フレーム
を着脱自在に構成できるので、必要な場合だけ操作用フ
レームを装着して用いればよく、乗車状態での走行操作
に操作用フレームが障害となることはない。
【0009】〔構成〕請求項6に係る発明の特徴構成
は、請求項1に係る発明の特徴構成において、操作用フ
レームを上下方向に移動させることによって前記走行ク
ラッチ操作機構又はブレーキ操作機構を操作するように
構成してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通
りである 〔作用効果〕請求項1に係る発明に対する作用効果に加
えて、操作用フレームを上下移動させることで、走行ク
ラッチ機構又はブレーキ機構を操作することができるの
で、操作用フレームに走行クラッチ機構又はブレーキ機
構を操作する為の専用の操作具を設ける必要がなく、操
作用フレームを操作具として兼用することができ、部品
点数の削減を図ることができる。
【0010】〔構成〕請求項7に係る発明の特徴構成
は、請求項1に係る発明の特徴構成において、操作用フ
レームを押し下げ操作することによって、ブレーキ操作
機構をブレーキ入り状態に切り換えるべく構成してある
点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである 〔作用効果〕請求項1に係る発明に対する作用効果に加
えて、操作用フレームを押し下げ操作することで、ブレ
ーキ操作機構を入り状態に操作することができるので、
操作用フレームにブレーキ操作機構を操作する為の専用
の操作具を設ける必要がなく、操作用フレームを操作具
として兼用することができ、部品点数の削減を図ること
ができる。
【0011】〔構成〕請求項8に係る発明の特徴構成
は、請求項1に係る発明の特徴構成において、操作用フ
レームを一方向に姿勢変更させることによって、一段目
の操作で走行クラッチ操作機構を切り状態に切り換える
とともに、二段目の操作でブレーキ操作機構を伴にブレ
ーキ入り状態に切り換えるように、一連の操作によって
クラッチ切り状態からブレーキ入り状態に切り換えるよ
うに構成している点にあり、その作用、及び、効果は次
の通りである 〔作用効果〕請求項1に係る発明に対する作用効果に加
えて、操作用フレームに対する一連の操作によってクラ
ッチ切り状態からブレーキ入り状態まで切り換えること
ができるので、クラッチ機構とブレーキ機構に対する専
用の操作具を必要とせず操作用フレームによって兼用で
きるとともに、操作用フレームを連続的に一連の操作を
行うだけでクラッチの入り切りとブレーキの入り切りを
行うことができるので、操作性においても簡便であり迅
速な操作を行うことができる。
【0012】〔構成〕請求項9に係る発明の特徴構成
は、請求項1〜8のうちいずれか1項に係る発明の特徴
構成において、補助走行操作機構及び操作用フレームに
対する操作開始位置より所定の初期作動区間は、操作力
が相手側に伝達されない不感帯域に設定されている点に
あり、その作用、及び、効果は次の通りである 〔作用効果〕請求項1〜8のうちいずれか1項に係る発
明に対する作用効果に加えて、補助走行操作機構等の操
作を開始しても、直ぐにはクラッチ機構等が応答するこ
とがないので、反応が敏感すぎず、却って走行操作が安
定する。
【0013】〔構成〕請求項10に係る発明の特徴構成
は、請求項1、5〜9のうちいずれか1項に係る発明の
特徴構成において、ブレーキ操作機構をブレーキ状態に
維持するロック機構を設け、操作用フレームに、前記ロ
ック機構に対するロック操作具を設けている点にあり、
その作用、及び、効果は次の通りである 〔作用効果〕請求項1、5〜9のうちいずれか1項に係
る発明に対する作用効果に加えて、ブレーキロック機構
を設けることによって、坂道での停止が可能であり、補
助走行操作機構から離れて走行機体での搭乗状態で操作
する操作機構に対する操作が可能になり、操作性が良好
である。
【0014】〔構成〕請求項11に係る発明の特徴構成
は、請求項1〜10のうちいずれか1項に係る発明の特
徴構成において、操作用フレームの下端操作限におい
て、その操作用フレームが機体フレームの前端部を押し
下げる方向に接当すべく構成している点にあり、その作
用、及び、効果は次の通りである 〔作用効果〕請求項1〜10のうちいずれか1項に係る
発明に対する作用効果に加えて、足踏板を利用して運搬
車の荷台に乗り移る際や畦越え時において、走行機体が
前上がり状態になる場合にも操作用フレームを走行機体
の前端部に押し当てて押し下げることができるので、走
行機体の前上がり状態を抑えることができ、安定した走
行状態を確保することができる。
【0015】〔構成〕請求項12に係る発明の特徴構成
は、請求項1〜11のうちいずれか1項に係る発明の特
徴構成において、ステアリング操作機構の作動を停止す
るロック機構を設けるとともに、前記ロック機構のロッ
ク状態を解除するロック解除機構を設けている点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである 〔作用効果〕請求項1〜11のうちいずれか1項に係る
発明に対する作用効果に加えて、足踏板を利用して運搬
車の荷台に乗り移る際や不整地走行となる畦越え時にお
いては、ロック機構を作用させることによって不測にス
テアリングが作動することがないので、予期せね方向に
走行機体が移動することを未然に阻止できる。ステアリ
ング操作が必要な場合にはロック解除が可能であるの
で、ロック機構を有効に活用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、前車輪1及び
後車輪2を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載
すると共に、このエンジン4からの動力を主クラッチハ
ウジング5に内蔵した主クラッチ5Aを介して走行機体
後部に配置したミッションケース6に伝える伝動系を備
え、走行機体3の中央部にステアリングハンドル7を配
置し、左右後車輪2のフェンダー中間位置に運転座席8
を配置して農用作業車としての農用トラクタを構成す
る。
【0017】図1、図3に示すように、ミッションケー
ス6の側面には左右の後車輪2を独立して制動するサイ
ドブレーキ9を備えており、運転座席8の前方のステッ
プの右側には踏み込み操作で左右のサイドブレーキ9を
制動操作する左右一対のブレーキペダル10を配置して
あり、この左右一対のブレーキペダル10は支軸11周
りで姿勢切換え自在に構成された連結金具12で連結す
ることで一体作動するよう構成されている。ステップの
左側には、踏み込み操作で主クラッチ5Aを切り操作す
る主クラッチペダル13を配置してある。以上、サイド
ブレーキ9,9とサイドブレーキペダル10,10とこ
れらを連係する連係機構とを纏めてブレーキ操作機構と
称する。一方、主クラッチペダル13と主クラッチ5A
とそれらを連係する連係機構とを纏めて主クラッチ操作
機構と称する。
【0018】ステアリング操作機構について説明する。
図3に示すように、ステアリングハンドル7用ハンドル
軸の下端にピットマンアーム14を装着するとともに、
ピットマンアーム14よりタイロッド15,15を延出
し、タイロッド15,15の先端にナックルアーム1
6,16を取り付けて、ナックルアーム16,16を前
車輪1,1と一体で旋回作動可能に構成してある。ステ
アリングハンドル7と前車輪1及びそれらを連係するピ
ットマンアーム14等を纏めてステアリング操作機構と
称する。以上、ステアリング操作機構、主クラッチ操作
機構、サイドブレーキ操作機構は、運転座席8に着座し
た搭乗状態で運転する際に使用されるものである。
【0019】次に、山間地の畦道を走行する場合や、ト
ラクタを運搬車に搭載する際に足踏板を昇降する場合
に、運転者が降車状態で運転する際に利用される補助走
行操作機構について説明する。図1及び図2に示すよう
に、走行機体3の前端に設けてあるバンパー3Aにおけ
る右端近くにチャンネル状のブラケット17を固定する
とともに、ブラケット17に対して縦軸心X周りで左右
揺動自在に揺動受けフレーム18を取り付けてある。図
4に示すように、揺動受けフレーム18に対しては左右
一対の支持ブラケット19,19が立設してあり、支持
ブラケット19,19内に挟み込まれる状態で横軸心Y
周りで上下揺動自在に、揺動ホルダー20を軸支してあ
る。揺動ホルダー20の先端部に棒状の差込保持部20
Aを形成し、この保持部20Aに対して補助走行操作機
構を装備する後記する操作用フレーム21を差込固定す
るように構成してある。
【0020】図5及び図6に示すように、操作用フレー
ム21を略T字型のパイプフレームで形成し、基端フレ
ーム部21Aの上端位置に左右方向の先端フレーム部2
1Bを固着して形成してあり、先端フレーム部21Bの
両端にゴム製のグリップ部21C、21Cを被着してあ
る。基端フレーム部21Aのパイプ状下端部を揺動ホル
ダー20の差込保持部20Aに外嵌させて、止めピンで
固定してある。このような構成によって、操作用フレー
ム21を横軸心Y周りで上下揺動自在に操作することが
できる。又、図示はしていないが、差込保持部20Aに
差込固定されている操作用フレーム21を通常の走行時
には使用する必要がないので取り外すことになるが、取
り外した後には基端フレーム部21Aを上向き状態でボ
ンネット前端面に先端フレーム部21Bを取り付けて格
納状態に設定できるように構成してある。図5及び図6
に示すように、支持ブラケット19,19の後側に板フ
レーム22を立設し、サイドブレーキ操作機構に連係さ
れるレリーズワイヤ式の連係機構23のアウタワイヤ端
を板フレーム22に取付固定している。板フレーム22
に取り付けられたアウタワイヤ端から出たインナーワイ
ヤ23Aは揺動ホルダー20に連結固定してある。連係
機構23を第2連係機構と称する。以上のような構成に
よって、操作用フレーム21を下方まで押し下げると、
インナーワイヤ23が引張り操作されて、サイドブレー
キ9,9がブレーキ入り状態に設定される。操作用フレ
ーム21とサイドブレーキ9,9との連係は、レリーズ
ワイヤ式の連係機構23を直接サイドブレーキペダル1
0,10に連係してもよく、サイドブレーキペダル1
0,10とサイドブレーキ9,9とを連係する連係機構
に繋げてもよい。
【0021】操作用フレーム21を横軸心Y周りで下向
きに揺動操作すると、ブレーキを入り状態に切り換える
ことのできる構成を明示したが、次に操作用フレーム2
1を左右に揺動させることによってステアリング操作す
る構成について説明する。図3及び図5に示すように、
右前車輪1の回動軸にナックルアーム16と一体で揺動
する受動アーム24を取り付けるとともに、受動アーム
24と操作用フレーム21と一体揺動する揺動受けフレ
ーム18とに亘って連係ロッド25を掛け渡し、操作用
フレーム21でステアリング操作を行うことができるよ
うに構成してある。つまり、操作用フレーム21を基端
フレーム部21Aの軸心周りに回転駆動すると、揺動受
けフレーム18が縦軸心Xを中心として回動し、連係ロ
ッド25を介してナックルアーム16が回転駆動され
て、前車輪1,1が旋回作動される。ここに、揺動受け
フレーム18、連係ロッド25、受動アーム24を第1
連係機構と称する。
【0022】次に、補助クラッチ操作具26について説
明する。図1乃至図3に示すように、補助クラッチ操作
具26は、揺動式アーム26Aを操作用フレーム21の
基端フレーム部21Aに横軸心Z周りで前後揺動自在に
支持して設け、揺動式アーム26Aの先端に指掛け部2
6Bを取り付けて、人為操作可能に構成されている。揺
動式アーム26Aの一端と主クラッチ5Aとを連係すべ
く、揺動式アーム26Aに連係されたレリーズワイヤ式
連係機構27を、主クラッチペダル13と主クラッチ5
Aとを連係する連係機構に繋げて、揺動式アーム26A
を走行機体3側に倒伏させることによって、クラッチ切
り状態に切り換えることができる。
【0023】ブレーキロック操作具28について説明す
る。図2〜図6に示すように、基端フレーム部21Aの
下端部に、横向き軸心P周りで揺動自在にロック片29
を軸支するとともに、揺動受けフレーム18より被係合
片30を立設し、ロック片29と被係合片30との係合
部位に互いに係合する鋸歯状部を形成している。ロック
片29には被係合片30より離間する方向に付勢するバ
ネ31が係止されている。ロック片29を操作するもの
として、先端フレーム部21Bにグリップレバー32が
設けられており、グリップレバー32とロック片29と
に亘ってレリーズワイヤ式連係機構33を設けてあり、
グリップレバー32を握り込むとロック片29が被係合
片30に係合する方向に揺動駆動される。ロック片29
と被係合片30とが係合すると、ロック片29に作用す
る付勢力が係合状態を維持する方向に作用して、グリッ
プレバー32への握り操作を解除してもロック状態は維
持される。以上のような構造によって、ブレーキ操作を
行う場合には、操作用フレーム21を下方に揺動させて
サイドブレーキ9,9を入り状態に切り換えるととも
に、グリップレバー32を握り操作すると、ロック片2
9が被係合片30に係合し、グリップレバー32への操
作を解除しても、付勢バネ31及びロック片29と被係
合片30の鋸歯状係合部の係合作用との協動によって、
ブレーキ入り状態が維持される。このように、ブレーキ
操作を継続しなくてもブレーキ入り状態が維持されるの
で、坂道での停止や走行機体3側に移動しての変速操作
を行うことができる。以上のように操作用フレーム21
の先端フレーム部21Bに設けてある握り部21Cやグ
リップレバー32、又は、基端フレーム部21Aと先端
フレーム部21Bとの連結点近くに設けられている補助
クラッチ操作具26等を人為的操作部と総称することが
でき、これらは、走行機体3の前端より大きく離間した
前方側にある。以上、操作用フレーム21の先端フレー
ム部21Bに設けた左右のグリップ部21C、及び、補
助クラッチ操作具26の指掛け部26B、グリップレバ
ー32等を人為的操作部と総称する。
【0024】〔第1別実施形態〕前記実施形態では、操
作用フレーム21の基端フレーム部21Aに補助クラッ
チ操作具26、及び、操作用フレーム21のグリップ部
21Cにブレーキロック用のグリップレバー32を設け
てあるが、この第1別実施形態においては、図9に示す
ように、補助クラッチ操作具26を設けずに、前記した
グリップレバー32をクラッチ操作具として構成し、グ
リップレバー32と主クラッチ5Aとを連係する構成を
採る方法を採用してもよい。ブレーキ操作は前記した実
施形態と同様に操作用フレーム21を下方に向けて回動
操作し、下端位置近くでブレーキが動作するように構成
する。
【0025】〔第2別実施形態〕前記した実施形態にお
いて明示したように、操作用フレーム21を上下揺動自
在に設けるとともに、操作用フレーム21の先端フレー
ム部21Aにグリップ式のブレーキロック操作具32を
設け、補助クラッチ操作具26は設けないことにする。
この第2別実施形態においては、操作用フレーム21を
揺動させてステアリング操作する補助ステアリング操作
機構は設けないことにする。一方、ブレーキ操作とクラ
ッチ操作とはつぎのような構成となる。図7及び図8
に示すように、バンパー3Aの前面にブラケット17
を取り付けて、ブラケット17よりさらに支持ブラケッ
ト19,19を立設し、この支持ブラケット19,19
に対して横軸心Y周りで上下揺動のみ自在に操作用フレ
ーム21を取り付ける。操作用フレーム21の上下揺動
作動で主クラッチ5Aとサイドブレーキ9,9を操作す
べく、操作用フレーム21と主クラッチ5A、及び、サ
イドブレーキ9,9にレリーズワイヤ機構34を介して
連係する。このレリーズワイヤ機構34は、主クラッチ
5Aとサイドブレーキ9, 9とに連係すべく、中途から
二股状に分岐し、後記するように、最初に主クラッチ5
Aが切り作動され、次にサイドブレーキ9,9が入り状
態に切り換わるように、サイドブレーキ9, 9に連係さ
れる連係機構に長孔状の融通34aを設けてある。図8
に示すように、操作用フレーム21の揺動軸心Y位置に
ステアリング機構に向けて後ろ向きにロック揺動アーム
35を軸支するとともに、ステアリング機構のタイロッ
ド15に、ロック揺動アーム35と係合可能なロック係
合具15Aを設けてある。ロック揺動アーム35に対し
てはロック係合具15Aに係合する方向に付勢するバネ
36を設けてある。ロック揺動アーム35に対して操作
用フレーム21の基端フレーム部21Aより押えロッド
21aを延出するとともに、押えロッド21aをロック
揺動アーム35に上から接当させて、操作用フレーム2
1を上に持ち上げ操作すると、押えロッド21aがロッ
ク揺動アーム35を下向きに揺動させてロック係合具1
5Aより離脱させることができる。したがって、ステア
リングロック状態を解除するには、バネ付勢力に抗して
操作用フレーム21を持ち上げロック揺動アーム35を
ロック係合具15Aより離間させる状態を維持すること
が必要である。図7に示すように、操作用フレーム21
を上から下に向けて回動操作すると、操作域の上端では
ステアリング操作が可能なロック解除状態であり、ロッ
ク解除状態より第1段目の操作を行うとロック揺動アー
ム35がロック係合具15Aに係合して、ステアリング
操作がロックされる。第1段目の操作位置では、主クラ
ッチは入り状態に維持されている。第1段目操作位置よ
り更に下方に向けて操作し第2段目操作位置に設定する
と、主クラッチ5Aが切り操作される。ステアリングロ
ック状態は維持されている。第2段目操作位置より下方
の第3段目操作位置に向けて操作すると、主クラッチ5
Aが切り状態でかつステアリングロック状態を維持しな
がら、サイドブレーキ9, 9がブレーキ入り状態とな
る。尚、図中32は前記した実施形態においても示した
ブレーキロック操作具のグリップレバーであり、グリッ
プレバー32を握り操作すると、ロック片29が被係合
片30に係合してブレーキ状態がロックされる。図7に
示すように、バンパー3Aの先端に設けられたブラケッ
ト17に受け止めピン37が突設され、操作用フレーム
21を第3操作位置より更に押し下げ操作すると、操作
用フレーム21の下向き面が受け止めピン36に接当
し、走行機体全体を前のめり姿勢に切り換える。つま
り、畦越え時や山間地を走行する際に走行機体3が後重
心状態となって前上がり姿勢となり走行操作が難しくな
ることがあるが、操作用フレーム21を押し下げ操作す
ると走行機体3の前上がり状態が抑えられ安定した姿勢
に維持される。
【0026】〔第3別実施形態〕ブレーキの操作形態と
して、次のような構成を採ってもよい。図10に示すよ
うに、操作用フレーム21の両グリップ部21C, 21
C近くに夫々サイドクラッチ操作用のグリップレバー3
2,32を設ける構成を採ってもよい。左右のグリップ
レバー32, 32は、夫々、レリーズワイヤ機構38,
38を介して左右のサイドブレーキ9,9に連係され
る。一方のグリップレバー32,32を操作すると対応
するサイドブレーキ9が操作されて、片ブレーキ操作が
行われ、小旋回が可能である。一方、前記した操作フレ
ーム21によるブレーキ操作機構も維持されており、図
には示していないが、前記した図3の実施形態に示すよ
うに、揺動ホルダー20と左右のサイドブレーキ9,9
を連係するレリーズワイヤ機構23を設けてあり、操作
フレーム21を最下端位置まで押し下げると、両サイド
ブレーキ9, 9が作動して、走行停止状態を得ることが
できる。
【0027】ステアリング操作機構を操作すべく左右に
揺動可能かつクラッチ操作機構、ブレーキ機構を操作す
べく上下動自在な操作用フレーム21での操作、或い
は、操作用フレーム21に設けられたクラッチ操作機構
又はブレーキ操作機構に対するグリップレバー32等を
操作する際には、初期操作段階での不感帯域を備えてお
り、過剰な応答性を回避する構成としている。
【0028】前記した実施形態においては、左右サイド
ブレーキ9,9を装備した農用作業車について説明した
が、ブレーキ操作機構としては、ミッション内に組み込
まれた単一のブレーキ機構に対する操作機構であっても
よい。
【0029】前記した補助クラッチ操作具26、グリッ
プレバー32、及び、クラッチブレーキを操作する操作
用フレーム21に対しては図示してはないが、夫々、ク
ラッチ切り側、ブレーキ入り側に付勢するバネを作用さ
せる構成を採っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの全体側面図
【図2】操作用フレームの取付状態を示す平面図
【図3】操作用フレームとステアリング機構との連係を
示す平面図
【図4】操作用フレームの取付基端部を示す側面図
【図5】操作用フレームの取付基端部を示す縦断側面図
【図6】図5における平面図
【図7】操作用フレームの別実施構造を示す側面図
【図8】図7における平面図
【図9】グリップレバーを、主クラッチ操作機構を操作
するものに構成した別実施構造を示す平面図
【図10】左右グリップレバーを、左右サイドブレーキ
を操作するものに構成した別実施構造を示す平面図
【図11】補助クラッチレバー等を走行機体の側面に取
り付けた比較例を示す平面図
【符号の説明】
3 走行機体 7 ステアリング操作機構 10 ブレーキ操作機構 13 走行クラッチ操作機構 21 操作用フレーム 21C 人為操作部 26 補助クラッチ操作具 28 補助走行操作機構 29 ブレーキロック機構 32 補助ブレーキ操作具 35 ステアリングロック機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安原 拓人 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 打谷 賢 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 実開 平1−169475(JP,U) 実開 昭52−76032(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 49/00 A01B 69/00 302

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭乗状態で操作可能なステアリング操
    作機構、走行クラッチ操作機構、ブレーキ操作機構を備
    えるとともに、前記ステアリング操作機構、走行クラッ
    チ操作機構、ブレーキ操作機構の少なくとも一つに対し
    て、降車状態で操作可能な補助走行操作機構を設け、前
    記補助走行操作機構を装備する操作用フレームを、走行
    機体の前端部より前方に向けて延出し、前記操作用フレ
    ームにおける人為操作部を、前記走行機体の前端部より
    前方に離間した位置でかつ走行機体の左右横方向の一端
    部側に偏心させて設けてある農用作業車。
  2. 【請求項2】 ステアリング操作機構と操作用フレー
    ムとを第1連係機構を介して連係し、前記操作用フレー
    ムの姿勢変更によって前記ステアリング操作機構を操作
    すべく構成してある請求項1記載の農用作業車。
  3. 【請求項3】 操作用フレームに補助走行操作機構と
    して人為的な補助クラッチ操作具を設け、前記補助クラ
    ッチ操作具と前記走行クラッチ操作機構とを第2連係機
    構を介して連係してある請求項1又は2記載の農用作業
    車。
  4. 【請求項4】 操作用フレームに補助走行操作機構と
    して人為的な補助ブレーキ操作具を設け、前記補助ブレ
    ーキ操作具と前記ブレーキ操作機構とを第3連係機構を
    介して連係してある請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の農用作業車。
  5. 【請求項5】 操作用フレームを走行機体の機体フレ
    ームに対して着脱自在に構成してある請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の農用作業車。
  6. 【請求項6】 操作用フレームを上下方向に移動させ
    ることによって前記走行クラッチ操作機構又はブレーキ
    操作機構を操作するように構成してある請求項1記載の
    農用作業車。
  7. 【請求項7】 操作用フレームを押し下げ操作するこ
    とによって、ブレーキ操作機構をブレーキ入り状態に切
    り換えるべく構成してある請求項1記載の農用作業車。
  8. 【請求項8】 操作用フレームを一方向に姿勢変更さ
    せることによって、一段目の操作で走行クラッチ操作機
    構を切り状態に切り換えるとともに、二段目の操作でブ
    レーキ操作機構を伴にブレーキ入り状態に切り換えるよ
    うに、一連の操作によってクラッチ切り状態からブレー
    キ入り状態に切り換えるように構成している請求項1記
    載の農用作業車。
  9. 【請求項9】 補助走行操作機構及び操作用フレーム
    に対する操作開始位置より所定の初期作動区間は、操作
    力が相手側に伝達されない不感帯域に設定されている請
    求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の農用作業車。
  10. 【請求項10】 ブレーキ操作機構をブレーキ状態に維
    持するロック機構を設け、操作用フレームに、前記ロッ
    ク機構に対するロック操作具を設けている請求項1、5
    〜9のうちいずれか1項に記載の農用作業車。
  11. 【請求項11】 操作用フレームの下端操作限におい
    て、その操作用フレームが機体フレームの前端部を押し
    下げる方向に接当すべく構成している請求項1〜10の
    いずれか1項に記載の農用作業車。
  12. 【請求項12】 ステアリング操作機構の作動を停止す
    るロック機構を設けるとともに、前記ロック機構のロッ
    ク状態を解除するロック解除機構を設けている請求項1
    〜11のいずれか1項に記載の農用作業車。
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