JP4478359B2 - 画像形成方法及び画像形成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基材上の一方に凸部を有する熱転写層を、基材から最も遠い位置に形成した熱転写フィルムと、基材上の少なくとも一方に熱可塑性樹脂と着色剤とを含有する熱転写インク層を形成した熱転写記録媒体とを用いて、被画像形成体に画像を形成する方法及び、それによって得られる画像形成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
熱転写方式は、可変情報を簡便に記録することができるため、各種の用途で広く利用されている。この方式は、基材上に色材層が設けられた熱転写フィルムと、必要に応じて受容層が設けられた被転写体とを、サーマルヘッド等の加熱デバイスとプラテンロールとの間に圧接し、画像情報に応じて加熱デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、熱転写フィルム上の色材層に含まれる色材を被転写体に移行させることにより画像を記録する方式である。この方法は、溶融熱転写方式と昇華熱転写方式に大別される。
【0003】
溶融熱転写方式は、溶融インキ層を担持した熱転写フィルムを、上述したような加熱手段によって加熱し、軟化した溶融インキ層成分を天然繊維紙またはプラスチックシート等の被転写体上に転写させて画像を形成する方法である。ここで用いる溶融インキ層は、顔料等の色材を熱溶融性のワックスまたは樹脂等のバインダーに分散させたものであり、プラスチックフィルム等の基材に担持させている。形成される画像は、高濃度で鮮鋭性に優れており、文字、線画等の2値画像の記録に適している。
【0004】
昇華転写方式は、昇華染料層を担持した熱転写フィルムを、上述のような加熱手段によって加熱し、染料層中に含まれる昇華染料を昇華させて被転写体上に設けられた受容層に移行させて画像を形成する方法である。ここで用いられる昇華染料は、色材として用いる昇華染料をバインダー樹脂に溶解または分散させたものであり、プラスチックフィルム等の基材フィルムに担持させている。この方式は、サーマルヘッド等の加熱デバイスに加えるエネルギー量によって、ドット単位で染料の移行量を制御できるため、濃度変調による階調再現が可能である。
このように、溶融熱転写方式は、文字や数字等の画像を容易に且つくっきりと形成することができ、また、昇華転写方式は、階調表現に優れ顔写真等の画像を精密に美しく形成することができるといった、それぞれに特徴がある。
【0005】
上記の熱転写方式により形成された画像は、溶融熱転写方式、昇華転写方式のいずれにおいても、耐摩耗性、耐光性、耐改ざん防止性等の耐久性が十分ではないために、画像上に保護層を形成して対応することが行なわれている。例えば、特開平3−159795号公報では、カード基材上に画像及び文字等の情報を形成し、これらの情報の少なくとも一部の表面に透明保護層を設け、該保護層が例えば少なくとも2層以上重なって転写面積が異なるように転写されており、そのうちの少なくとも1層の保護層には蛍光増白剤及び/又は紫外線吸収剤が含有されている。しかし、この方式では、被転写体(カード)上に、保護層転写を2回以上行なうために、被転写体へのダメージが大きく、また印画物を得るまでの工程(転写)が多く、手間がかかり印画物品質の劣化や製造コストの上昇等の問題が生じやすい。
【0006】
また、特開2000−177249号公報には、記録紙上にカラー画像を形成し、このカラー画像上に透明インクによる透明画像を形成した記録物が記載され、またカラー画像と透明画像との間にオーバーコート層を形成することが開示されている。これにより、カラー画像の耐候性、耐摩耗性を向上でき、またカラー画像上の透明画像を、この画像の記録面に対する視線の角度に応じて光の反射によってとらえることができる。この場合でも、記録紙のカラー画像上に、透明画像とオーバーコート層を複数回転写するために、被転写体へのダメージが大きく、また印画物を得るまでの工程(転写)が多く、手間がかかり印画物品質の劣化や製造コストの上昇等の問題が生じやすい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、得られる画像形成物の耐摩耗性、耐光性、耐改ざん防止性等の耐久性に優れ、かつ被画像形成体へのダメージが少なく、画像品質の劣化や製造コストの上昇がない画像形成方法及び画像形成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成方法は、下記条件の熱転写フィルムと、基材上の少なくとも一方に熱可塑性樹脂と着色剤とを含有する熱転写インク層を形成した熱転写記録媒体とを、熱転写フィルムの熱転写層と熱転写記録媒体の熱転写インク層が対向するように重ね合せ、像様に加熱することによって熱転写記録媒体の熱転写インク層または熱転写インク層に含有する着色剤を像様に熱転写フィルムの熱転写層に転写することで一旦熱転写フィルムに逆像を画像形成した後、画像形成された熱転写フィルムの熱転写層と被画像形成体の画像形成面とを対向するように重ね合せ、熱転写フィルムの熱転写層とは反対側から加熱することによって、画像形成された熱転写層ごと被画像形成体に転写することによって、被画像形成体に画像形成するものである。
熱転写フィルムBは、基材上の一方に、少なくともベタ状に熱転写層aを設け、さらに熱転写層aの上に、上部が平坦な形状である凸部を部分的に、かつ前記被画像形成体に転写される面積よりも、小さい形状で熱転写層bが形成されており、熱転写層aを設けた熱転写フィルムBと、熱転写層bを設けた熱転写フィルムAとを互いに熱転写層が対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド加熱手段で、熱転写フィルムBの熱転写層aの上に、熱転写層bを文字、画像パターンを逆像で転写して、前記凸部が形成され、かつ、前記の熱転写層bからなる凸部の厚さが0.3〜3.3μmである。
【0009】
また、本発明の画像形成物は、上記に記載の画像形成方法によって、被画像形成体に画像形成されたものである。さらに、本発明の画像形成方法及び画像形成物は、上記に記載の熱転写フィルム熱転写層a及び熱転写層bである熱転写層が透明または半透明であることが好ましく、それにより熱転写層の凸部と、熱転写インク層による画像とが重なった位置にあっても、相互に影響して、見えづらくなることがなく、好ましい。また、本発明の画像形成方法及び画像形成物は、上記に記載の熱転写フィルムにおける熱転写層の凸部を形成する熱転写層bの光透過性が、熱転写層aの部分の光透過性と異なることが、その熱転写層の凸部を目立たせるために好ましい。また、本発明の熱転写フィルムBは、基材上の一方に、少なくともベタ状に熱転写層aを設け、さらに熱転写層aの上に、上部が平坦な形状である凸部を部分的に、かつ被画像形成体に転写される面積よりも、小さい形状で熱転写層bが形成されており、熱転写層aを設けた熱転写フィルムBと、熱転写層bを設けた熱転写フィルムAとを互いに熱転写層が対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド加熱手段で、熱転写フィルムBの熱転写層aの上に、熱転写層bを文字、画像パターンを逆像で転写して、前記凸部が形成され、かつ、前記の熱転写層bからなる凸部の厚さが0.3〜3.3μmである。
【0010】
【作用】
本発明の画像形成物は、下記条件の熱転写フィルムと、基材上の少なくとも一方に熱可塑性樹脂と着色剤とを含有する熱転写インク層を形成した熱転写記録媒体とを用いて、その熱転写層と熱転写インク層を対向するように重ね合せ、像様に加熱することによって熱転写記録媒体の熱転写インク層または熱転写インク層に含有する着色剤を像様に熱転写フィルムの熱転写層に転写することで一旦熱転写フィルムに逆像を画像形成した後、画像形成された熱転写フィルムの熱転写層と被画像形成体の画像形成面とを対向するように重ね合せ、熱転写フィルムの熱転写層とは反対側から加熱することによって、画像形成された熱転写層ごと被画像形成体に転写する方法によって、被画像形成体に画像形成されたものである。
熱転写フィルムBは、基材上の一方に、少なくともベタ状に熱転写層aを設け、さらに熱転写層aの上に、上部が平坦な形状である凸部を部分的に、かつ前記被画像形成体に転写される面積よりも、小さい形状で熱転写層bが形成されており、熱転写層aを設けた熱転写フィルムBと、熱転写層bを設けた熱転写フィルムAとを互いに熱転写層が対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド加熱手段で、熱転写フィルムBの熱転写層aの上に、熱転写層bを文字、画像パターンを逆像で転写して、前記凸部が形成され、かつ、前記の熱転写層bからなる凸部の厚さが0.3〜3.3μmである。
【0011】
これにより得られた画像形成物は、熱転写インク層の転写による画像が、透明または半透明な熱転写層に保護されて、耐摩耗性、耐光性、耐改ざん防止性等の耐久性に優れたものになる。また、画像形成物の画像記録面に対する視線の角度に応じて被画像形成体に転写された熱転写層の凸部が、光の反射によって判読できるものとなる。
さらに、基材上の一方に部分的に凸部を有する熱転写層を、基材から最も遠い位置に設け、また熱転写インク層を設けた熱転写記録媒体を用いて、熱転写インク層の転写による画像が形成された熱転写フィルムが、中間転写記録媒体として機能し、この熱転写フィルムを用いて、1回の転写で保護層としての熱転写層と、凸部を被画像形成体に形成できるため、被画像形成体への転写によるダメージが少なく、画像品質の劣化や製造コストの上昇を抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。
図1には、本発明の画像形成方法を説明する概略図を示し、基材21上の一方に熱転写層a(31)を、熱転写層a上に部分的に熱転写層b(32)を順に設けた、すなわち基材21上の一方に部分的に凸部4を有する熱転写層32を、基材21から最も遠い位置に形成した熱転写フィルム1と、基材22上の少なくとも一方に熱可塑性樹脂と着色剤とを含有する熱転写インク層6を形成した熱転写記録媒体5とを、熱転写フィルム1の熱転写層3と熱転写記録媒体5の熱転写インク層6が対向するように重ね合せ、像様に加熱する。その加熱条件は、サーマルヘッド9による加熱で、熱転写フィルム1と熱転写記録媒体5を、サーマルヘッド9とプラテンロール10との間に挟み込み、この場合は熱転写記録媒体5の熱転写インク層6の設けてある面と反対側からサーマルヘッド9で像様に加熱する。(図1(1)参照)
【0013】
上記の加熱後に、熱転写フィルム1と熱転写記録媒体5とを重ね合せた状態から、両者を離して、熱転写記録媒体5の熱転写インク層6または熱転写インク層6に含有する着色剤が像7として熱転写フィルム1の熱転写層3に転写する。但し、この像7はAに示す向きで見た場合、逆像(鏡像)として形成し、Bの方向からこの像7を観察すれば正像となる。(図1(2)参照)
次に上記の画像7を形成した熱転写フィルム1の熱転写層3と被画像形成体8の画像形成面とを対向するように重ね合せ、熱転写フィルム1の熱転写層3とは反対側から、ヒートロール11により加熱する。尚、ヒートロール11による加熱において、熱転写フィルム1と被画像形成体8は、ヒートロール11とプラテンロール10との間に挟まれて、加熱及び加圧される。(図1(3)参照)
そして、その加熱後に、熱転写フィルム1と被画像形成体8とを重ね合せた状態から、両者を離して、熱転写フィルム1の像7、凸部4を含めた熱転写層31、32が、サーマルヘッド9で加熱された部分で、被画像形成体8上に転写される。(図1(4)参照)
【0014】
以下に、本発明の画像形成方法で使用される熱転写フィルムと、熱転写記録媒体の各構成する層や、熱転写手段等について、詳細に説明する。
<熱転写フィルム>
本発明の画像形成方法で用いる熱転写フィルム1を構成する各層について説明する。
(基材)
本発明の熱転写フィルムに用いられる基材2(21)としては、従来の熱転写フィルムに使用されているものと同じ基材を、そのまま用いることができると共に、基材の表面に易接着処理のしてあるものやその他のものも使用することができ、特に制限はされない。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートを始めとするポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、アイオノマー等のプラスチックフィルム、および、グラシン紙、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、セロファン等があり、また、これらの2種以上を積層した複合フィルムなども挙げられる。これらの基材2の厚さは、その強度および耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜変更しているが、通常は、2〜100μm程度が好ましい。
【0015】
(熱転写層)
本発明の熱転写フィルムにおける基材21上に設ける熱転写層3は、基材21から最も遠い位置に、凸部4の形状で設けられているが、熱転写層3は少なくとも2層から構成されている。その2層は、形成される形状が凸部4の熱転写層b(32)と、その凸部4の熱転写層b(32)の下に位置する熱転写層a(31)とがあり、また熱転写インク層6を基材22上に設けた熱転写記録媒体5から、その熱転写層3上に熱転写画像7が転写される。そして、その画像7を含めて、熱転写層3が被画像形成体8上に転写されて、熱転写層a(31)は、その画像7の保護層として機能し、その画像の耐摩耗性、耐光性、耐改ざん防止性等の耐久性に寄与する。そして、熱転写層b(32)は、被画像形成体8に転写されて、転写された面に対する視線の角度に応じて熱転写層の凸部4が光の反射によって判読でき、耐改ざん防止性をもち、また立体的美観を有したものが得られる。熱転写層b(32)は、文字や画像パターンによる凸部を形成している。(図1参照)
【0016】
熱転写層は、熱転写層aと熱転写層bの少なくとも2層からなるが、いずれの層でも各層の構成する材料は同様のものが使用される。熱転写層は、耐摩擦性、透明性、硬度等に優れた樹脂を適宜用いることができる。具体的には、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂、ポリカーボネート樹脂、及びこれらの樹脂の混合物が挙げられる。また、アクリル系モノマー等を電離放射線照射により架橋硬化した樹脂等も用いることができる。アクリルモノマーの具体例としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ソルビトールテトラグリシジルエーテルテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、電離放射線で硬化される物質は上記モノマーに限らず、オリゴマーとして使用してもよい。更に、上記物質の重合体又はその誘導体からなるポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系等のアクリル反応性重合体も使用可能である。更に、その他のアクリル系樹脂と混合して用いてもよい。
また、これらの樹脂の転写時の膜切れ性を考慮して、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、プラスチックピグメント等の透明性の高い微粒子やワックス等を、透明性を害さない程度に含有させてもよいし、画像の耐摩擦性、光沢等を向上させるために、滑剤等を含有させてもよい。
【0017】
熱転写層は、主成分としてガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を含有することが好ましく、それにより被転写体への転写性、定着性が良好となる。その熱可塑性樹脂として、数平均分子量2000〜30000ポリエステル樹脂、平均重合度150〜500の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または重量平均分子量20000〜60000のメタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体を使用することが好ましく、熱転写層が被転写体に転写された後に、保護層となった時の耐摩耗性、耐光性等の耐久性に優れたものとなる。
上記のポリエステル樹脂は、その酸成分として、例えば、芳香族としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が挙げられ、脂肪族又は脂環族ジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、テトラハイドロフタル酸、ヘキサハイドロフタル酸、ヘキサハイドロイソフタル酸、ヘキサハイドロテレフタル酸等が挙げられる。又、トリメリット酸、ピロメリット酸等の3官能以上のポリカルボン酸を使用することが出来る。
本発明の熱転写フィルムにおける熱転写層として、ポリエステル樹脂の中でも酸成分として、特にテレフタル酸、イソフタル酸、及びトリメリット酸を構成モノマーとして使用したものが、保護層となった時の耐摩耗性、耐光性等の耐久性に優れたものとなり、好ましい。
【0018】
また、ポリエステル樹脂の他の原料であるアルコール成分としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、、1,4−シクロヘキサンジジメタノール及びトリシクロデカングリコール等が挙げられ、保護層となった時の耐摩耗性、耐光性等の耐久性や、転写性、定着性等から、特にエチレングリコール、ネオペンチルグリコール及びトリシクロデカングリコールから選ばれる少なくとも2種以上を構成モノマーとして使用したものが、ガラス転移点が50〜120℃、数平均分子量が2000〜30000の範囲に調整しやすく、好ましい。
【0019】
熱転写層に使用することが好ましい熱可塑性樹脂として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が挙げられる。この塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、ガラス転移点が50〜120℃、平均重合度が150〜500の範囲のものを使用することが好ましい。また、このような塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を得るに際しては、酢酸ビニルモノマーを5〜40重量%配合することが好ましい。酢酸ビニルの配合量が多すぎるとブロッキング現象が生じやすく、反対に酢酸ビニルの配合量が少なすぎると基材上にコーティングするときに使用する溶媒に対する溶解性が低くなり、コーティングしにくくなる。
【0020】
また、熱転写層を構成する熱可塑性樹脂として、メタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体であることが望ましい。
上記のメタクリレート系モノマーとしては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、i−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクレリレート、sec−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。
【0021】
本発明で使用する熱転写フィルムの熱転写層は、被画像形成体に転写された後に、熱転写記録媒体からの熱転写インク層による画像を透過して観察できるように、透明または半透明であることが望ましい。半透明とは、透明状態と不透明状態の中間状態のことを示している。つまり、熱転写層が透明の場合は、画像形成物を観察して、熱転写記録媒体による熱転写インク層による転写画像部と、被画像形成体に転写された熱転写層部分との光の屈折率の差が少なく、熱転写層を透過して、転写画像部が見えやすい。それに反して、熱転写層が不透明の場合、熱転写インク層による転写画像部と、被画像形成体に転写された熱転写層部分との光の屈折率の差が大きく、熱転写層を透過して転写画像部を見ることができない。つまり熱転写層を透過できない。
【0022】
また、熱転写フィルムの熱転写層の凸部の光透過性が、熱転写層のその他の部分の光透過性と異なることが好ましく、この熱転写フィルムを用いて、被画像形成体に転写すると、画像形成物の画像記録面に対する視線の角度に応じて、被画像形成体に転写された熱転写層の凸部が、光の反射によって判読しやすくなる。例えば、被画像形成体に広く被覆する保護層として機能する熱転写層aの方の光透過性を高くし、凸部の熱転写層bの光透過性を熱転写層aよりも少し低めにすることが挙げられる。また、その反対の関係であってもよい。
本発明で、光透過性が異なることは、ヘイズ(曇価)、光透過率、あるいは不透明度が異なることを示している。
【0023】
上記の熱転写層の透明性や光透過性の調整を行なうために、熱転写層に従来公知の着色剤を含有させたり、粒子を含有させたり、あるいは熱転写層の構造を多孔質の網目状態にすることが挙げられる。
上記の着色剤としては、有機または無機の顔料、もしくは染料のうちシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの色相を任意に選択することができる。また、金色、銀色、銅色等の金属光沢を有した顔料や、蛍光性を有する無機顔料や有機顔料、染料、そして白色系や、緑色、橙色、紫色等の中間色系の顔料、染料も使用できる。但し、着色剤の添加量は熱転写インク層による転写画像を隠蔽せず、透過できるように、調整する必要がある。透過性を高めるために、熱転写層の塗工液中で着色剤が溶解状態にあることが望ましく、そのために着色剤として染料を用いることが好ましい。
上記の粒子としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機粒子や、合成樹脂フィラー等の有機粒子を用いることが好ましい。
【0024】
上記熱転写層の多孔質の網目構造を形成するには、従来から行なわれている方法がとれる。例えば、熱転写層の塗工液である、樹脂と比較的低沸点の良溶媒および比較的高沸点の貧溶媒を含んでなる透明な樹脂ワニスを、基材上に塗布する。この樹脂ワニスの塗布は、グラビアコート、シルクスクリーンコートなどの通常の塗工方法により、一般に0.5〜10μmの厚さに塗工する。次に、塗工された樹脂ワニスを乾燥させる。この乾燥工程で、沸点の比較的低い良溶媒が先に蒸発する。この良溶媒の蒸発の進行に伴い、樹脂ワニス中の樹脂相と残存する貧溶媒相とが相分離し、樹脂はゲル化し、他方貧溶媒は該樹脂中に分散した粒子形態をとるようになる。更に乾燥が進むと、この粒子形態の高沸点貧溶媒の蒸発が進行し、貧溶媒の蒸発の完了により多孔質構造の熱転写層が形成される。その乾燥時の温度、風量等の調整により、多孔質の細孔径の調整を行なうことができる。但し、上記の多孔質構造の熱転写層の場合、以下に説明する製造方法で製造された時点での熱転写フィルムにおける熱転写層の透明性、光透過性よりも、被画像形成体にその熱転写層が転写された後の透明性、光透過性を考慮して、多孔質の細孔径の調整を行なう。なぜなら、上記の多孔質構造の熱転写層では、熱転写時の加熱により、多孔質構造が変化し、透明性、光透過性が少し高くなることがあるからである。
【0025】
本発明で使用する熱転写フィルムは、以下に示すような方法で製造することができる。基材上の一方に、熱転写層bを設けた熱転写フィルムAと、基材上の一方に熱転写層aを設けた熱転写フィルムBとが、互いの熱転写層が対向するように重ね合わせて、サーマルヘッド等の加熱手段により熱転写フィルムAの裏面側から、部分的に加熱することにより、熱転写フィルムAの熱転写層bを熱転写フィルムBの熱転写層aへ部分的に転写させることにより、部分的に凸部を有する熱転写層bが形成された熱転写フィルムが用意できる。この熱転写フィルムが基材上の一方に部分的に凸部を有する熱転写層を、基材から最も遠い位置に形成されたものである。
【0026】
上記のような基材上の一方に熱転写層bを設けた熱転写フィルムA、基材上の一方に熱転写層aを設けた熱転写フィルムBのいずれの熱転写層にしても、熱転写層は、上記の熱転写層用の樹脂に必要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の形成手段により、基材上に塗布及び乾燥することにより形成される。熱転写層は任意の厚みに形成することができるが、好ましくは、乾燥後の厚みで0.1〜50g/m2であり、更に好ましくは0.2〜10g/m2である。
上記に説明したように、基材上に部分的に凸部を有する熱転写層を形成するには、別に用意した熱転写フィルムからサーマルヘッド等の熱源を用いて、部分的に加熱して熱転写し、凸部を形成できる。但し、この熱転写手段による凸部を形成することに限定されず、本発明では例えば透明性を有するインクジェットインキを用いて、そのインキをノズルから部分的に吐出させるインクジェット記録方式で凸部を形成したり、あるいは電子写真法を用いて、感光体上に静電潜像を露光により形成し、その潜像を透明トナーにより現像後、トナー画像を凸部として熱転写フィルム上に転写して形成することも可能である。
【0027】
本発明における熱転写フィルムは、基材上に剥離可能に熱転写層を設けるが、基材上に離型層を介して、熱転写層を設けて、加熱により熱転写層を基材からより剥離し易くすることができる。この離型層は熱転写の際に、基材から剥離せずに、基材側に残存する。
(離型層)
熱転写フィルムにおいて、基材と熱転写性層の材質の組合せによっては熱転写の際の離型性が十分でない場合がある。このような場合、基材上に予め離型層を設けることができる。離型層は、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ウレタン樹脂、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等の樹脂から1種乃至、2種以上を選択して用いることができ、2種以上を混合する場合は、適宜水溶性の樹脂を用いてもよい。そして、これらの樹脂を主成分とする塗布液を、従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコート等の方法で塗布、乾燥することにより形成でき、塗膜の厚さは0.01〜2g/m2程度で充分である。尚、離型層に使用する材料を選択する際に、注意しなければならない点としては、熱転写層と適切な離型性を有することは勿論のことであるが、更に、熱転写層との接着力よりも基材との接着力を高くすることが大切であり、もし基材との接着力が十分でない場合には、離型層ごと熱転写層が転写される等の異常転写の原因となる。また、転写後の印画物において艶消しの表面外観が望ましい場合には、離型層中に各種の粒子を包含させるか、或いは、離型層側表面をマット処理した基材を使用することにより、熱転写層を転写した印画物の表面をマット状にすることもできる。
【0028】
本発明における熱転写フィルムは、基材上に剥離可能に熱転写層を設けるが、基材上に剥離層を介して、熱転写層を設けて、加熱により熱転写層を基材からより剥離し易くすることができる。この剥離層は熱転写の際に、基材から剥離可能なものである。
(剥離層)
剥離層は、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース誘導体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリオレフィン等、及びこれらの樹脂群の共重合体等を含有する塗工液を、従来公知のグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により、塗布し、乾燥して、形成することができる。
剥離層の厚みは、乾燥状態で0.01〜5g/m2程度である。
【0029】
また、熱転写フィルムには、基材上に設けた熱転写層の上に接着層を設けて、熱転写の際に被転写体との定着性を向上させることも可能である。この接着層は、加熱により接着性を発現する材料を選択することが好ましく、例えば、熱可塑性の合成樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いて、上記の剥離層と同様の形成手段により、形成することができる。接着層の厚みは、0.01〜5g/m2程度である。
【0030】
(背面層)
また、熱転写フィルムの基材に対し、その基材の熱転写層の設けてある面と反対側の面に、サーマルヘッド等との粘着を防止し、且つ、滑り性を良くするために、背面層を設けることが可能である。
この背面層に用いる樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリルースチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体又は混合物が用いられる。背面層の耐熱性をより高めるために上記の樹脂のうち、水酸基系の反応性基を有している樹脂を使用し、架橋剤としてポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂層とすることが好ましい。
【0031】
さらに、サーマルヘッドとの摺動性を付与するために、背面層に固形あるいは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性をもたせてもよい。離型剤又は滑剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を用いることができる。背面層に含有される滑剤の量は5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%程度である。
背面層を形成する手段は、上記のごとき、樹脂に必要に応じて離型剤や滑剤等を、適当な溶剤中に溶解または分散させて、塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの慣用の塗工手段により、塗工し、乾燥するものである。その背面層の塗工量は、乾燥状態で0.1〜10g/m2程度である。
【0032】
次に本発明で使用する、基材22上の少なくとも一方に熱可塑性樹脂と着色剤とを含有する熱転写インク層6を形成した熱転写記録媒体5について、説明する。
(基材)
熱転写記録媒体で使用する基材22としては、熱転写インク層を支持し、強度や耐熱性を有するものであれば、従来から熱転写記録媒体の基材として使用されているものを用いることができ、具体的には上記の熱転写フィルムの基材で挙げたような材料を同様に挙げることができる。
基材の厚さは、その強度および耐熱性等が適切になるように、材料に応じて適宜選択することができるが、通常は1〜50μm程度のものが好ましく用いられる。
【0033】
(熱転写インク層)
上記に説明した基材上に設けられる熱転写インク層6は、熱可塑性樹脂と着色剤、さらに必要に応じて、ワックス類等の滑剤、分散剤、沈降防止剤等の添加剤を加えた塗工液により形成することができる。
上記の着色剤としては、各種の従来公知の着色剤を用いることができる。着色剤としては、有機または無機の顔料、もしくは染料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度などにより変褪色しないものが好ましい。着色剤としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの色相を任意に選択することができる。また、金色、銀色、銅色等の金属光沢を有した顔料や、蛍光性を有する無機顔料や有機顔料、染料、そして白色系や、緑色、橙色、紫色等の中間色系の顔料、染料も使用できる。
【0034】
金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、クロム等の金属又は合金の粉末である金属顔料の中で、アルミニウム顔料を用いることが好ましく、優れた金属光沢性や、隠蔽性(被画像形成体の転写面の地色等に影響されない)を発揮できる。そのアルミニウム顔料は、球状の形態やそれに類似した形状でもよいが、板状のものが金属光沢性、隠蔽性に優れていて、好ましく用いられる。熱転写層で使用するアルミニウムの大きさは、長さで平均1〜20μm程度、厚さで平均0.01〜5μm程度が、塗工液中の分散性や、得られる画像の金属光沢性に優れ、好ましい。
【0035】
本発明の熱転写記録媒体は、基材の一方の面に熱転写インク層を設けたもので、その熱転写インク層は熱溶融性インク層または昇華性染料インク層の2種類に大別される。まず、熱溶融性インク層は、従来公知の着色剤とバインダーよりなり、必要に応じて、鉱物油、植物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑剤、充填剤等の種々の添加剤を加えたものが使用される。バインダーとして用いられる樹脂成分としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール、ポリエステル等が挙げられる。
【0036】
バインダーとして用いられるワックス成分としては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。
また、熱溶融性インク層に含有するバインダーである熱可塑性樹脂は、該インク層が転写される熱転写層のバインダー樹脂と、互いに近似した構造を有するものが好ましく、それによって相溶性の高いものとなる。それにより、熱転写層に対する転写性と定着性に優れたものとなる。
【0037】
着色剤としては、上記に挙げたような公知の有機または無機の顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができる。さらに、熱溶融性インク層に、良好な熱伝導性および熱溶融転写性を与えるため、バインダーの充填剤として熱伝導性物質を配合してもよい。このような充填剤としては、例えばカーボンブラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二硫化モリブデン等の金属および金属化合物等がある。
熱溶融性インク層の形成は、上記のような着色剤成分とバインダー成分と、さらに、これに必要に応じて水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した熱溶融性インク層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の方法で行う。また、水系又は非水系のエマルジョン塗液を用いて形成する方法もある。熱溶融性インク層の厚みは、必要な印字濃度と熱感度との調和がとれるように、決定すべきであって、0.1g/m2〜30g/m2の範囲、好ましくは、1g/m2〜20g/m2程度が、好ましい。
【0038】
次に、熱転写インク層が昇華性染料インク層の場合、昇華性染料をバインダー樹脂で担持させた層である。使用する染料は、従来公知の熱転写記録媒体に使用される染料はいずれも本発明に有効に使用可能であり、特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料として、MS Red G、Macrolex RedVioret R、Ceres Red 7B、Samaron Red HBSL、Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、PTY−52、マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー100等が挙げられる。
【0039】
上記の如き昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂(熱可塑性樹脂)としては、従来公知のものがいずれも使用でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル等が挙げられる。
【0040】
また、熱転写画像形成時の受容側である熱転写層との離型性を高める為に、アクリル系、ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系又はセルロース系樹脂の主鎖にグラフト結合したポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグメント、及び長鎖アルキルセグメントから選ばれる少なくとも1種の離型性セグメントを有するグラフトコポリマーを、熱移行性染料を担持するためのバインダー樹脂としてもよい。
但し、このような昇華性染料インク層の染料を受容する熱転写層には、染料染着性を有する熱可塑性樹脂のバインダーが必要であり、また必要に応じて昇華性染料インク層と熱転写層とが画像形成の加熱時に、熱融着せずにスムーズに剥離するように、フッ素系界面活性剤や、シリコーンオイル及び/又はその硬化物等の離型剤を含有させることができる。フッ素系界面活性剤としては、Fluorad FC−430、FC−431(3M社)が挙げられ、シリコーンオイルとしては、「シリコーンハンドブック」日刊工業新聞社に記載されているような各種変性シリコーンオイルや、その硬化物が使用できる。熱転写層に昇華性染料インク層による染料画像を形成した後に、被画像形成体に、その画像付き熱転写層を転写して接着させる場合には、特にフッ素系界面活性剤や、未硬化シリコーンオイルが接着性が強く、好ましく用いられる。もちろん、上記の離型性セグメントを有するグラフトコポリマーのバインダー樹脂を熱転写層に用いれば、離型剤を添加する必要がなく、被画像形成体と画像付き熱転写層との接着性が高く、好ましい。
【0041】
昇華性染料インク層は、上記の染料、バインダー樹脂の他に必要に応じて従来公知の種々の添加剤を含めることができる。そして、適当な溶剤中に、上記の染料、バインダー樹脂、添加剤を加えて各成分を溶解または分散させてインクを調整し、これを上記の基材上に、熱溶融性インキ層で挙げた従来公知の塗工形成方法と同様の方法により、昇華性染料インク層を形成する。昇華性染料インク層の厚みは0.1〜5.0g/m2、好ましくは0.4〜2.0g/m2程度である。
【0042】
(背面層)
また、熱転写記録媒体の基材に対し、その基材の熱転写インク層の設けてある面と反対側の面に、サーマルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良くするために、背面層を設けることが可能である。この背面層は熱転写フィルムに設けることができる背面層と同様の材料で構成することができる。
【0043】
本発明で使用する熱溶融性インク層による熱転写インク層を有する熱転写記録媒体では、基材上に熱転写インク層を設けるが、基材上に剥離層を介して、熱転写インク層を設けて、加熱により熱転写インク層を基材からより剥離し易くすることができる。また、熱転写記録媒体の熱転写インク層の上に接着層やその他中間層等を設けることが可能である。また、昇華性染料インク層による熱転写インク層を有する熱転写記録媒体では、基材上に熱転写インク層を設けるが、基材と熱転写インク層との間に両者の接着性を高めるプライマー層等の中間層を設けたりすることができる。
尚、熱転写記録媒体で用いる剥離層、接着層は、前記の熱転写フィルムで使用する剥離層、接着層と同様の材料及び形成方法が適用できる。
【0044】
(画像形成方法)
本発明の画像形成方法は、上記に説明した熱転写フィルムと、熱転写記録媒体とを、熱転写フィルムの熱転写層と熱転写記録媒体の熱転写インク層が対向するように重ね合せ、像様に加熱することによって熱転写記録媒体の熱転写インク層または熱転写インク層に含有する着色剤を像様に熱転写フィルムの熱転写層に転写することで一旦熱転写フィルムに逆像を画像形成した後、画像形成された熱転写フィルムの熱転写層と被画像形成体の画像形成面とを対向するように重ね合せ、熱転写フィルムの熱転写層とは反対側から加熱することによって、画像形成された熱転写層ごと被画像形成体に転写することによって、被画像形成体に画像形成するものである。
【0045】
本発明の画像形成方法において、熱転写フィルムの熱転写層に、熱転写記録媒体の熱転写インク層を熱転写して画像形成する際の、像様に加熱する手段は、サーマルヘッド加熱やレーザー光照射等の従来公知の熱転写を行う際の熱エネルギーの付与手段が使用できる。
また、上記の熱転写インク層により画像形成された熱転写層を被画像形成体に転写する手段は、転写画像を形成する際のサーマルヘッドやラインヒーター、ヒートロールあるいはホットスタンプ等の方法が挙げられる。
尚、本発明で最終的に得られる被画像形成体上の画像が正しい向きになるように、熱転写フィルム上の熱転写層にはその最終画像とは鏡像の画像を形成する必要がある。
【0046】
画像形成された熱転写フィルムの熱転写層を再転写して、画像形成される被画像形成体としては、特に限定されず、例えば、普通紙、上質紙、トレーシングペーパー、各種プラスチック等、いずれのシートや立体成型物でもよく、また形状的にはカード、葉書、パスポート、便箋、レポート用紙、ノート、カタログ、コップ、ケース、建材、パネル、電話、ラジオ、テレビ等の電子部品や二次電池等いずれのものでもよい。本発明の画像形成方法によれば、特にポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリメタクリル酸メチル等の難接着性プラスチック材料からなる被画像形成体に対して、転写、接着性に優れた記録が可能である。
【0047】
【実施例】
以下に実施例及び比較例をあげて、本発明をさらに具体的に説明する。尚、文中部または%とあるのは重量基準である。
(熱転写フィルム1〜熱転写フィルム31の作製)
表5に示す各層の条件により、熱転写フィルム1〜熱転写フィルム31を作製する。すなわち、表5に示す基材上に、表4に示す組成で背面層を固形分0.2g/m2になるように塗布し、その基材の他方の面に、表5に示す条件で、離型層、剥離層、熱転写層を順次形成する。尚、離型層の組成は表5の通りであり、使用する樹脂の詳細は表2に示した。
また剥離層の組成は表5の通りであり、使用する樹脂の詳細を表3に示した。
熱転写層の組成は表5の通りであり、使用する樹脂の詳細は表1に示した。
【0048】
【表1】
Figure 0004478359
【0049】
【表2】
Figure 0004478359
【0050】
【表3】
Figure 0004478359
【0051】
【表4】
Figure 0004478359
【0052】
【表5】
Figure 0004478359
【0053】
(熱転写インクシート1〜熱転写インクシート5の作製)
着色画像形成用として熱転写インクシート1〜熱転写インクシート5を、表6に示す各層の条件で、作製した。
【表6】
Figure 0004478359
【0054】
(被転写体)
熱転写フィルムの評価を行なう際に、使用する被転写体として、厚さ200μmの白色軟質塩化ビニルシート、あるいは厚さ200μmの黒色ポリカーボネートシートを用いた。
【0055】
(実施例1〜実施例26)、(比較例1〜比較例4)
表7に示すような組み合わせで、熱転写フィルムAと熱転写フィルムBとをそれぞれの熱転写層が対向するように重ね合せ、熱転写フィルムAの背面側からサーマルヘッドで像様に加熱し、熱転写フィルムAの熱転写層を像様に熱転写フィルムBの熱転写層上に転写し、実施例及び比較例で使用する、基材上に凸部を有する熱転写層を基材から最も遠い位置に形成した熱転写フィルムを用意する。
その得られた凸部を有する熱転写層を設けた各熱転写フィルムにおいて、その熱転写層の凸部とそれ以外の部分の厚みの差を測定し、表7に凸部厚みとして、示した。
上記の凸部を有する熱転写層を形成する際に、以下に示す印画条件でサーマルヘッド加熱を行なった。
プリンタは評価用プリンタを用い、ライン速度2.8msec/line、パルスデューティ80%、またサーマルヘッドの解像度は300DPI、サーマルヘッド抵抗値は1600Ω、印加電圧17.5Vである。
【0056】
【表7】
Figure 0004478359
【0057】
(着色画像及び非着色画像形成方法)
前述の方法で作成した凸部を有する熱転写層を設けた熱転写フィルムと熱転写インクシートとを熱転写フィルムの熱転写層と熱転写インクシートの着色層とが対向するように重ね合わせ、熱転写インクシートの背面側からサーマルヘッドで像様に加熱し、着色剤のみ、または着色剤とバインダーとを熱転写フィルムの熱転写層上に像様に転写することで熱転写フィルムの熱転写層上に着色画像を形成する。その後、被転写体と、着色画像が熱転写層上に形成された熱転写フィルムの熱転写層とが対向するように重ね合わせ、熱転写フィルムの背面側から180℃に加熱されたゴムで被覆されたヒートロールで全面加熱し、熱転写フィルムの熱転写層を全面転写することで被転写体に着色画像及び非着色画像を形成する。尚、着色画像の印画条件は前記の凸部を有する熱転写層を設けた熱転写フィルムの作成時の印画条件と同様である。
【0058】
実施例1〜実施例26及び比較例1〜比較例4として、各例で用意した凸部を有する熱転写層を設けた熱転写フィルム、着色画像形成用の熱転写インクシート、被転写体を表7に示す条件で組み合わせて使用し、着色画像及び非着色画像を被転写体に形成した。
着色画像及び非着色画像の形成された被転写体、凸部を有する熱転写層を設けた熱転写フィルムを用いて、以下に示す評価を行なった。
【0059】
(非着色凸画像視認性)
凸部を有する熱転写層を設けた熱転写フィルムとして、熱転写フィルムAの熱転写層を7ポイントのサイズで「ABC」という文字状に熱転写フィルムBの熱転写層上に転写したものを用い、前述の方法で被転写体に非着色画像と着色画像とを形成し、「ABC」の判読可否を評価した。
(転写性)
前述の方法で被転写体に非着色画像と着色画像とを形成した被転写体において、
・転写不良(熱転写フィルムの熱転写層が転写していない部分がある)
・尾引き(被転写体に転写した熱転写層が被転写体の端面からはみ出している)の有無を目視にて観察し、転写性の評価をした。
【0060】
(耐摩耗性)
非着色画像及び着色画像を形成した被転写体に対して、TABER試験機で、摩耗輪CS−10Fを使用し、荷重500gfにて、200回転の耐摩耗性試験を行ない、着色画像の欠損の有無を評価した。
(耐熱性)
熱転写フィルムの熱転写層と熱転写フィルムの背面層とを重ね合わせ、50℃で2日間保存試験を行ない、ブロッキングの有無を評価した。
【0061】
各実施例及び比較例の評価結果は表7に示した。
【0062】
但し、上記の非着色である凸部の画像の視認性について、実施例25と実施例26で得られた画像形成物は、実施例1〜24の画像形成物に比べ、凸部が少し白濁していて、半透明状態であり、その凸部と隣接する部分の熱転写層は透明であるため、凸部と隣接する部分の熱転写層の光透過性が異なっていて、凸部は目立つものであった。
【0063】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の画像形成方法によれば、下記条件の熱転写フィルムと、基材上の少なくとも一方に熱可塑性樹脂と着色剤とを含有する熱転写インク層を形成した熱転写記録媒体とを用い、その熱転写層と熱転写インク層を対向するように重ね合せ、像様に加熱することによって熱転写記録媒体の熱転写インク層、または熱転写インク層に含有する着色剤を像様に熱転写フィルムの熱転写層に転写することで一旦熱転写フィルムに逆像を画像形成した後、画像形成された熱転写フィルムの熱転写層と被画像形成体の画像形成面とを対向するように重ね合せ、熱転写フィルムの熱転写層とは反対側から加熱することによって、画像形成された熱転写層ごと被画像形成体に転写することにより、被画像形成体に画像を形成できる。
熱転写フィルムBは、基材上の一方に、少なくともベタ状に熱転写層aを設け、さらに熱転写層aの上に、上部が平坦な形状である凸部を部分的に、かつ前記被画像形成体に転写される面積よりも、小さい形状で熱転写層bが形成されており、熱転写層aを設けた熱転写フィルムBと、熱転写層bを設けた熱転写フィルムAとを互いに熱転写層が対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド加熱手段で、熱転写フィルムBの熱転写層aの上に、熱転写層bを文字、画像パターンを逆像で転写して、前記凸部が形成され、かつ、前記の熱転写層bからなる凸部の厚さが0.3〜3.3μmである。
【0064】
これにより得られた画像形成物は、熱転写インク層の転写による画像が、透明または半透明な熱転写層に保護されて、耐摩耗性、耐光性、耐改ざん防止性等の耐久性に優れたものとなる。また、画像形成物の画像記録面に対する視線の角度に応じて被画像形成体に転写された熱転写層の凸部が、光の反射によって判読できるものとなる。
さらに、基材上の一方に部分的に凸部を有する熱転写層を、基材から最も遠い位置に設け、また熱転写インク層を設けた熱転写記録媒体を用いて、熱転写インク層の転写による画像が形成された熱転写フィルムが、中間転写記録媒体として機能し、この熱転写フィルムを用いて、1回の転写で保護層としての熱転写層と、凸部を被画像形成体に一括形成できるため、被画像形成体への転写によるダメージが少なく、画像品質の劣化や製造コストの上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 熱転写フィルム
2 基材
3 熱転写層
4 凸部
5 熱転写記録媒体
6 熱転写インク層
7 像
8 被画像形成体
9 サーマルヘッド
10 プラテンロール
11 ヒートロール
21 (熱転写フィルム)基材
22 (熱転写記録媒体)基材
31 熱転写層a
32 熱転写層b

Claims (5)

  1. 下記条件の熱転写フィルムと、基材上の少なくとも一方に熱可塑性樹脂と着色剤とを含有する熱転写インク層を形成した熱転写記録媒体とを、熱転写フィルムの熱転写層と熱転写記録媒体の熱転写インク層が対向するように重ね合せ、像様に加熱することによって熱転写記録媒体の熱転写インク層または熱転写インク層に含有する着色剤を像様に熱転写フィルムの熱転写層に転写することで一旦熱転写フィルムに逆像を画像形成した後、画像形成された熱転写フィルムの熱転写層と被画像形成体の画像形成面とを対向するように重ね合せ、熱転写フィルムの熱転写層とは反対側から加熱することによって、画像形成された熱転写層ごと被画像形成体に転写することによって、被画像形成体に画像形成することを特徴とする画像形成方法。
    熱転写フィルムBは、基材上の一方に、少なくともベタ状に熱転写層aを設け、さらに熱転写層aの上に、上部が平坦な形状である凸部を部分的に、かつ前記被画像形成体に転写される面積よりも、小さい形状で熱転写層bが形成されており、熱転写層aを設けた熱転写フィルムBと、熱転写層bを設けた熱転写フィルムAとを互いに熱転写層が対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド加熱手段で、熱転写フィルムBの熱転写層aの上に、熱転写層bを文字、画像パターンを逆像で転写して、前記凸部が形成され、かつ、前記の熱転写層bからなる凸部の厚さが0.3〜3.3μmである。
  2. 請求項1に記載の画像形成方法によって、被画像形成体に画像形成されたことを特徴とする画像形成物。
  3. 請求項1または2に記載の熱転写フィルム熱転写層a及び熱転写層bである熱転写層が透明または半透明であることを特徴とする画像形成方法及び画像形成物。
  4. 請求項3に記載の熱転写フィルムの熱転写層の凸部を形成する熱転写層bの光透過性が、熱転写層aの部分の光透過性と異なることを特徴とする画像形成方法及び画像形成物。
  5. 基材上の一方に、少なくともベタ状に熱転写層aを設け、さらに熱転写層aの上に、上部が平坦な形状である凸部を部分的に、かつ被画像形成体に転写される面積よりも、小さい形状で熱転写層bが形成されており、熱転写層aを設けた熱転写フィルムBと、熱転写層bを設けた熱転写フィルムAとを互いに熱転写層が対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド加熱手段で、熱転写フィルムBの熱転写層aの上に、熱転写層bを文字、画像パターンを逆像で転写して、前記凸部が形成され、かつ、前記の熱転写層bからなる凸部の厚さが0.3〜3.3μmであることを特徴とする熱転写フィルムB。
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