JP4478304B2 - 熱硬化型塗料組成物、その組成物を用いてなる被膜形成方法及びそれらのものから得られる塗装物品 - Google Patents

熱硬化型塗料組成物、その組成物を用いてなる被膜形成方法及びそれらのものから得られる塗装物品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、耐候性、無黄変性、耐酸性、耐擦り傷性に優れた塗膜を形成でき、自動車塗装用上塗り塗料に適した硬化型塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
自動車塗装用上塗り塗料の重要性能として、平滑性、光沢、鮮映性等の仕上がり外観の優れた塗膜を形成することが挙げられる。現在用いられている水酸基含有アクリル樹脂とアミノ樹脂とを主成分とする自動車塗装用上塗り塗料により、仕上がり外観、耐候性、物理的機能等に優れた塗膜を得ることができる。しかし、近年、大気汚染が進み、森林が枯れるなど酸性雨による被害が深刻な社会問題となっており、特に上記塗膜が塗装されている自動車外板は表面劣化しやすいという欠点を有している。また、屋外で使用されている物品に塗装された塗膜においても酸性雨によってエッチングされたり、塗膜に白化、シミ等が発生するという問題があり、酸性雨の良い塗膜が非常に強く要望されている。さらに、自動車外板に塗装されている塗膜は洗浄ブラシ等による摩擦により擦り傷がつきやすく、外観低下の原因の1つになっており、上塗り塗膜の耐擦り傷性向上の要求も非常に強い。
これらの問題を解決する塗料組成物として、該塗料で使用する水酸基含有基体樹脂において、該基体樹脂を構成するモノマー成分としてスチレンモノマーを従来のものよりも多量に含有させることにより、スチレンモノマー成分自体が耐酸性に優れるといった特性を利用して、塗膜の耐酸性を改良した熱硬化型塗料組成物が特開平5−295322号公報に提示されている。
このような熱硬化型塗料組成物で使用されている水酸基含有基体樹脂は、スチレンモノマーをラジカル重合反応させるために使用するラジカル開始剤として、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物が具体例として記載されている。
このようなラジカル開始剤として過酸化ベンゾイルは金属との接触により爆発する危険性があり取り扱いが困難であること、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートはラジカル重合反応時に分解してカルボン酸を発生しこのものが塗膜の耐候性に悪影響を与えたり、また、それ自体が耐候性に劣るといった問題点があった。一方、アゾ化合物は樹脂が黄変するといった問題点があった。
また、近年、塗料工業分野において有機溶剤は塗料用シンナー、ワニス用シンナーとして多く使用されていること、近年、このような有機溶剤は環境規制の問題や廃溶剤のリサイクルの必要性もあって塗料に含まれる有機溶剤量を少なくすることが望まれている。
上記した公報に記載のラジカル開始剤を使用して数平均分子量5000以下の水酸基含有基体樹脂を製造しても、樹脂溶液粘度が高くなりハイソリッド塗料が得られないといった問題点があった。
さらに、公報に記載のラジカル開始剤を使用して分子量5000以下でスチレン濃度の高いものをラジカル重合反応させた場合には、スチレンのホモポリマーができ易くなるために耐候性、耐擦り傷性、耐酸性に優れた塗膜が形成できないといった問題点があった。
本発明は、ハイソリッド塗料で耐候性、耐擦り傷性、耐酸性に優れた塗膜を形成することができる、スチレン濃度が高い塗料を開発することを目的としたものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記した欠点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、スチレン濃度が高い水酸基含有樹脂として分子設計の自由度が高く、低粘度で分子量制御が容易であるラジカル開始剤を使用して設計した塗料組成物が、従来の欠点を全て解消できるものであることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、
「1. (A)共重合体を構成するモノマー成分として、スチレン35〜70重量%、水酸基含有ラジカル性不飽和モノマー10〜40重量%及びその他ラジカル重合性モノマー10〜55重量%のモノマーを、分子末端に夫々炭素数5〜7個のアルキル基を有するジアルキルパーオキサイドの重合開始剤で有機溶剤中でラジカル重合反応させてなる共重合体が数平均分子量1000〜5000のMw/Mn比=1.5〜3.0の分子量分布をもつ水酸基含有共重合体溶液、及び(B)水酸基と反応性を有する硬化剤、必要に応じて(C)重合体微粒子を構成するモノマー成分としてスチレンを35〜70重量%含有する重合体微粒子を含有してなることを特徴とする熱硬化型塗料組成物。
2. 1項に記載された熱硬化型塗料組成物が、塗装粘度で樹脂固形分が50〜80重量%である有機溶剤系熱硬化型塗料組成物であることを特徴とする、1項に記載された熱硬化型塗料組成物。
3. ジアルキルパーオキサイドの配合割合が(A)の共重合体を構成するモノマーの合計量100重量部に対し0.1〜20重量部である、1項に記載された熱硬化型塗料組成物。
4. ラジカル重合反応における溶剤の含有量が水酸基含有共重合体溶液の固形分で60〜90重量%である、1項または2項に記載された熱硬化型塗料組成物。
5. 硬化剤(B)の配合割合が水酸基含有共重合体溶液/硬化剤=80/20〜50/50である、1項ないし3項のいずれか1項に記載された熱硬化型塗料組成物。
6. 重合体微粒子(C)の配合割合が水酸基含有共重合体溶液及び硬化剤の固形分の合計量100重量部に対して0.1〜50重量部である、1項ないし4項のいずれか1項に記載された熱硬化型塗料組成物。
7. 素材に着色ベースコート及びクリヤートップコートを順次形成し、2コート1ベーク方式で仕上げる上塗り塗装方法において、クリヤートップコートを形成する塗料組成物として、1項ない5項のいずれか1項に記載された熱硬化型塗料組成物を用いることを特徴とする塗装方法。
8. 被塗装物が7項の塗装方法によって塗装してなる塗装物品。」
に関する。
【0004】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の熱硬化型塗料組成物について以下に記載する。
本発明組成物における水酸基含有共重合体溶液(A)は該重合体溶液(A)で使用する共重合体を構成するモノマー成分として、該共重合体を基準としてスチレン35〜70重量%、好ましくは40〜60重量%、水酸基含有ラジカル性不飽和モノマー10〜40重量%、好ましくは15〜35重量%、及びその他ラジカル重合性モノマー10〜55重量%、好ましくは15〜45重量%の夫々のモノマーを、分子末端に夫々炭素数5〜7個のアルキル基を有するジアルキルパーオキサイドの重合開始剤を使用して有機溶剤中でラジカル重合反応させてなる数平均分子量1000〜5000、好ましくは1500〜4500Mw/Mn比=1.5〜3.0、好ましくは1.5〜2.3の分子量分布をもつ水酸基含有共重合体の有機溶剤溶液である。
【0005】
水酸基含有共重合体を構成するモノマー成分として、スチレンが35重量%未満になると、耐酸性が劣り、一方、70重量%を越えるとベンゼン環成分が多いことにより耐候性が劣る。また、水酸基含有ラジカル性不飽和モノマーが10重量%未満になると、耐擦り傷性が劣り、一方、40重量%を越えると樹脂溶液が高粘度化しハイソリッド適性に優れなくなるし、またコスト的にも高価になってしまう。
水酸基含有ラジカル性不飽和モノマーとしては、1分子中に1個のビニル基と1個以上の水酸基を含有するモノマーであって、2価アルコールのモノ(メタ)アクリル酸エステル、ε−カプロラクトン変性ビニルモノマー等が包含される。2価のアルコールの(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2,3−ヒドロキシプロピル、1,4−ブタンジオールモノアクリレート、(ポリ)エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ε−カプロラクトン変性ビニルモノマーとしては、ε−カプロラクトンと水酸基含有ラジカル性不飽和モノマーとの反応物が包含され、例えば、「プラクセルFA−1」、「プラクセルFA−2」、「プラクセルFA−3」、「プラクセルFA−4」、「プラクセルFM−1」、「プラクセルFM−2」、「プラクセルFM−3」、「プラクセルFM−4」、「プラクセルFM−5」(いずれもダイセル化学株式会社製、商品名、アクリル酸2−ヒドロキシエチル類)等を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
【0006】
その他ラジカル重合性モノマーとしては、炭素数4〜24の1価のアルコールの(メタ)アクリル酸エステルを用いることが好ましく、具体的には、例えばn−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
該炭素数4〜24の1価のアルコールのアクリル酸エステルの具体例としては、例えば前記炭素数4〜24の1価のアルコールの(メタ)アクリル酸エステルのうちアクリル酸エステルのものが挙げられる。
また、上記したその他ラジカル重合性モノマー以外に従来から公知のラジカル重合性モノマーを適宜選択して使用することができる。具体的にはメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。該モノマーは、その他ラジカル重合性モノマー成分中で約5重量%以下の範囲で配合できる。
スチレン、水酸基含有ラジカル重合性モノマー、及びその他ラジカル重合性モノマーのラジカル共重合反応は、これらの成分を有機溶剤に溶解もしくは分散せしめ、分子末端に夫々炭素数5〜7個のアルキル基を有するジアルキルパーオキサイドのラジカル重合開始剤の存在下で、60〜180℃程度の温度で撹拌しながら加熱することにより実施できる。反応時間は通常1〜10時間程度とすれば良い。
【0007】
本発明において、上記した特定のモノマー成分を共重合反応させるために使用する特定のラジカル重合開始剤は、特に重要な構成要件の一つである。
使用されるラジカル重合開始剤は、分子末端に夫々炭素数5〜7個のアルキル基を有するジアルキルパーオキサイドである。このジアルキルパーオキサイドは、ラジカル重合反応性が優れ、低分子量域(数平均分子量約5000以下)でのスチレンオリゴマーの生成量を著しく少なくすることができ、その結果として高固形分にも係わらず低粘度の水酸基含有共重合体溶液が得られ、かつ耐候性を低下させずに耐酸性に優れた塗膜が形成できる。
本発明で使用するジアルキルパーオキサイドは、それ自体爆発の危険性がないので取り扱いが容易である。また、従来使用されていたt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートにおいてはラジカル重合反応時に分解してカルボン酸を発生するために、このカルボン酸が副反応物を生成する原因になりうるが、ジアルキルパーオキサイドは分解してカルボン酸を発生することがないので副反応が起らずに目的とする共重合体が得られる。さらに、理由は明らかではないがアルキル基が炭素数5以上のジアルキルパーオキサイドを用いると耐候性に余り悪影響を及ぼさないのに対して、アルキル基の炭素数が5未満のジアルキルパーオキサイドを使用すると耐候性が著しく悪化するといった欠点がある。
本発明で使用するジアルキルパーオキサイドは、下記一般式
【0008】
【化1】
−00−R
【0009】
(上記式中、R及びRは、夫々炭素数5〜7個の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す)
で表すことができる。
上記した一般式においてアルキル基としては、例えば、N−ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,1−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、N−ヘキシル基、N−ヘプチル基、1−エチルペンチル基等が挙げられる。
ジアルキルパーオキサイドの具体例としては、例えば、ジ(1,1−ジメチルプロピル)パーオキサイド、ジ(1,1−ジメチルブチル)パーオキサイド、ジ(1,1,2−トリメチルプロピル)パーオキサイド等が挙げられ、これらのなかでもジ(1,1−ジメチルプロピル)パーオキサイド、ジ(1,1−ジメチルブチル)パーオキサイドが商品化されており、入手が容易であることからこのものを使用することが好ましい。
ジアルキルパーオキサイドの配合割合は、必要とされる水酸基含有共重合体(A)の平均分子量に応じて適宜配合量を決定すればよいが、通常モノマーの総合計量100重量部に対して0.1〜20重量部、特に1〜10重量部の範囲で配合される。
【0010】
上記有機溶剤としては、例えば、ヘプタン、トルエン、キシレン、オクタン、ミネラルスピリット等の炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、メチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート等のエステル系溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系溶媒、n−ブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル系の溶剤等を使用できる。
上記ラジカル重合反応における有機溶剤の含有量は、水酸基含有共重合体(A)の固形分で通常60〜90重量%、好ましくは65〜85重量%である。
【0011】
かくして得られた水酸基含有共重合体(A)は、数平均分子量が1000〜5000、好ましくは1500〜4500である。数平均分子量が1000未満では耐候性、耐擦り傷性が劣り、一方、5000を超えると塗装時に希釈する有機溶剤量が多くなるためにハイソリッド塗料が得られず、また塗装仕上がり外観が劣るといった欠点がある。
また、水酸基含有共重合体(A)は、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)の比が1.5〜3、好ましくは1.5〜2.3である。比が1.5未満ではリビング重合、アニオン重合、といった精密重合が必要になり、簡易性が劣り、一方、3を超えると分布が広く溶液粘度が上昇しハイソリッド適性に向かなくなる、といった欠点がある。
【0012】
本発明塗料組成物で使用する硬化剤(B)は、具体的にはアミノ樹脂、(ブロック)ポリイソシアネート化合物であり、前記水酸基含有共重合体を硬化させるために使用される。
使用されるアミノ樹脂としては、従来の熱硬化性アクリル樹脂塗料に汎用されているメラミン樹脂等を用いることができる。例えば、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、スピログアナミン、ジシアンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応によって得られる公知の樹脂もしくは完全メチロール化アミノ樹脂が挙げられる。アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙げられる。また、このメチロール化アミノ樹脂を適当なアルコールによってエステル化したものも使用でき、エステル化に用いられるアルコールの例としてはメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノール等が挙げられる。本発明においては、特にヘキサメトキシメチルメラミンやそのメトキシ基の一部または全部をC4以上のアルコールで置換したエーテル化メラミン樹脂を用いることが好ましい。この場合パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸のような通常の硬化触媒を添加するのが好ましい。
また、上記のような強酸触媒を用いる場合、1液型塗料としての貯蔵安定性を付与させるためにトリエチルアミン、ジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール等のアミン化合物で中和(ブロック)してもよい。
上記メラミン樹脂の市販品としては、例えばブチル化メラミン樹脂(三井東圧製ユーバン20SE−60、ユーバン225、大日本インキ製スーパーベッカミンG840、スーパーベッカミンG821等)、メチル化メラミン樹脂(三井サイアナミド株式会社製サイメル303、住友化学製スミマールM−100、スミマールM−40S等)、メチルエーテル化メラミン樹脂(三井サイアナミド株式会社製サイメル303、サイメル325、サイメル327、サイメル350、サイメル370、三和ケミカル製ニカラックMS17、ニカラックMS15、サイモント社製レジミン741、住友化学製スミマールM55等)、メチル化、ブチル化混合エーテル化メラミン樹脂(三井サイアナミド株式会社製サイメル253、サイメル202、サイメル238、サイメル254、サイメル272、サイメル1130、住友化学製スミマールM66B等)、メチル化、イソブチル化混合エーテル化メラミン樹脂(三井サイアナミド株式会社製サイメルXV805、三和ケミカル製ニカラックMS95等)等のメラミン樹脂を用いることができる。
【0013】
硬化剤として用いられるポリイソシアネート化合物としてはフリーのイソシアネート化合物であってもよいし、ブロックされたイソシアネート化合物でもよい。フリーのイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、もしくはトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類、キシレンジイソシアネート、もしくはイソホロンジイソシアネート等の環状脂肪族ジイソシアネート類、トリレンジイソシアネートもしくは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート類等の有機ジイソシアネートそれ自体、またはこれらの各有機ジイソシアネートの過剰量と多価アルコール、低分子量ポリエステル樹脂もしくは水等との付加物、あるいは上掲した各有機ジイソシアネート同志の重合体、さらにはイソシアネート・ビゥレット体等が挙げられるが、それらの代表的な市販品の例としては「バーノックD−750、−800、DN−950、−970もしくは15−455」(以上大日本インキ化学工業株式会社製品)、「ディスモジュールL、N、HL、もしくはN3390」(西ドイツ国バイエル社製品)、「タケネートD−102、−202、−110もしくは−123N」(武田薬品工業株式会社製品)、「コロネートEH、L、HLもしくは203」(日本ポリウレタン工業株式会社製品)または「デゥラネート24A−90CX」(旭化成株式会社製品)等が挙げられる。ブロックされたイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物としては、上記、フリーのイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物をオキシム、フェノール、アルコール、ラクタム、マロン酸エステル、メルカプタン等の公知のブロック剤でブロックしたものが挙げられる。これらの代表的な市販品の例としては「バーノックD−550」(大日本インキ化学工業株式会社製品)、「タケネートB−815−N」(武田薬品工業株式会社製品)、「アディトールVXL−80」(西ドイツ国ヘキスト社製品)または「コロネート2507」[(日本ポリウレタン工業株式会社製品)等が挙げられる。
上記硬化剤(B)の配合割合は、塗膜が硬化し充分な性能を有するように適宜配合すればよいが、水酸基含有重合体/硬化剤の比率は重量比で80/20〜50/50の範囲がよい。
【0014】
本発明塗料組成物において、前記した以外に平均粒子径0.01〜1μmの範囲のポリマー微粒子が配合できる。該微粒子を構成するポリマーは本発明塗料組成物で用いる有機溶剤に不溶性でなければならない。また、該ポリマーは架橋もしくは未架橋であっても構わないが好ましくは架橋したものが望ましい。該微粒子はそれ自体公知のものであり、従来のものから適宜選択して使用できるが、特に非水ディスパージョン型ビニル樹脂を使用することが好ましい。
非水ディスパージョン型ビニル樹脂は、高分子分散安定剤及び有機溶剤の存在下で少なくとも1種のビニルモノマーを分散重合させてなるものである。高分子分散安定剤としては、従来から非水ディスパージョンの分野で使用されている既知のものを使用でき、例えば下記(1)〜(9)のものを例示することができる。
(1) 12−ヒドロキシステアリン酸等の水酸基を含有する脂肪酸の自己縮合ポリエステルとアクリル酸グリシジルまたはメタクリル酸グリシジルを付加して分子中に約1.0個の重合性二重結合を導入したポリエステルマクロモノマー。
(2) 上記(1)のポリエステルマクロモノマーとメチルメタクリレート及び/またはその他の(メタ)アクリル酸エステル、ビニルモノマーを共重合した櫛型ポリマー。
(3) 上記(2)に少量のグリシジル(メタ)アクリレートを共重合させておき、そのグリシジル基に後から(メタ)アクリル酸を付加して二重結合を導入したもの。
(4) 炭素数4以上のモノアルコールの(メタ)アクリル酸エステルを少なくとも20%共重合してなる水酸基含有アクリル共重合体。
(5) 上記(4)に数平均分子量基準で1分子当たり0.3以上の二重結合を導入したもの。導入する方法としては、例えば、もとのアクリル共重合体中に少量の(メタ)アクリル酸グリシジルを共重合しておき、後からそのグリシジル基に(メタ)アクリル酸を付加する方法が挙げられる。
(6) ミネラルスピリット許容率の高いアルキルメラミン樹脂。
(7) 油長15%以上のアルキド樹脂及び/またはそれに重合性二重結合を導入したもの。重合性二重結合を導入する方法としては、例えばアルキド樹脂中のカルボキシル基に(メタ)アクリル酸グリシジルを付加する方法が挙げられる。
(8) ミネラルスピリット許容率の高いオイルフリーポリエステル樹脂、油長15%以上のアルキド樹脂及び/またはそれに重合性二重結合を導入したもの。
(9) 重合性二重結合を導入したセルロースアセテートブチレート。重合性二重結合を導入する方法としては、例えばセルロースアセテートブチレートにイソシアネートエチルメタクリレートを付加する方法が挙げられる。
上記分散安定剤のなかでも、本発明において特に好適な分散安定剤は、脂肪族炭化水素等の比較的低極性溶剤に溶解可能であって、しかも塗膜性能上の要求をもある程度満たすことができるものであり、そのような条件を満たす分散安定剤としては、殊に分子量、ガラス転移温度、極性(ポリマーのSP値)、水酸基価、酸価等を容易に調整することができ、耐候性にも優れている上記(4)及び(5)のアクリル系重合体が好適である。さらに分散微粒子とグラフト重合可能な重合性二重結合を分子中に平均して約0.2〜1.2個有するアクリル系共重合体が好適である。
【0015】
本発明で使用される非水ディスパージョン型ビニル樹脂は、上記高分子分散安定剤の存在下、該分散安定剤及び分散微粒子を形成する後記ビニルモノマーは溶解するが、該ビニルモノマーから生成する重合体微粒子は実質的に溶解しない脂肪族炭化水素を主体とする有機溶剤中で、少なくとも1種のビニルモノマーを分散重合することによって容易に製造される。
前記高分子分散安定剤として好適な上記ビニル系共重合体を形成するモノマーの成分を次に例示する。
特に分散安定剤となるビニル系共重合体の調製に好適に用いられるものは、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル等の比較的長鎖の低極性単量体を主体とし、これに必要に応じてスチレン、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸等を併用した単量体混合物である。
これらの単量体を共重合した重合体にグリシジル(メタ)アクリレートまたはイソシアネートエチルメタクリレートを後付加して重合性二重結合を導入したものが好適である。
【0016】
上記分散微粒子を形成するビニルモノマーとしては、ラジカル重合性不飽和単量体であれば特に制限されることなく、各種のものを使用することができる。その代表的なものを例示すれば以下の通りである。
(a) アクリル酸またはメタクリル酸のエステル:例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル等のアクリル酸またはメタクリル酸のC1−18のアルキルエステル:グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート:アリルアクリレート、アリルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸のC2−8アルケニルエステル:ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸のC2−8ヒドロキシアルキルエステル:アリルオキシエチルアクリレート、アリルオキシエチルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸のC3−18アルケニルオキシアルキルエステル等。
(b) ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルピリジン等。
(c) α,β−エチレン性不飽和酸:例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等。
(d) アクリル酸、またはメタクリル酸のアミド:アクリルアミド、メタクリルアクリルアミド、n−ブトキシメチルアクリルアミド、n−メチロールアクリルアミド、n−ブトキシメチルメタクリルアミド、n−メチロールメタクリルアミド等。
(e) その他:例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メチルイソプロペニルケトン;酢酸ビニル、ベオバモノマー(シェル化学社製)、ビニルプロピオネート、ビニルピバレート、イソシアネートエチルメタクリレート、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、p−スチレンスルホンアミド、N−メチル−p−スチレンスルホンアミド、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等。
【0017】
分散安定剤となるビニル系共重合体はラジカル重合開始剤を用い、従来公知の溶液重合法によって容易に製造される。
分散安定剤の数平均分子量は、1000〜50000程度の範囲が好ましく、3000〜20000程度の範囲がより好ましい。
また、上記した単量体の中でも特に分散微粒子を形成するビニルモノマーとして好適なものは、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリロニトリル等の比較的高極性単量体を主体とし、これに必要に応じて、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルを併用したものを挙げることができる。またジビニルベンゼンやエチレングリコールジメタクリレート等の多官能モノマーをを少量併用するか、メタクリル酸グリシジルとメタクリル酸のようにお互いに反応する官能基を有する複数のモノマーを共重合するか、N−アルコキシメチル化アクリルアミドやγ−メタクリロキシトリアルコキシシランのように自己反応性のモノマーを共重合することによって粒子内を架橋しゲル化粒子としてもよい。分散重合を行なうに当たり、分散安定剤と分散微粒子となるビニルモノマーとの配合割合としては、重量比で5/95〜80/20、好ましくは10/90〜60/40の範囲内とするのが良く、分散重合はラジカル重合開始剤の存在下で従来公知の方法に従い行ない得る。
【0018】
本発明において、ポリマー微粒子を用いることによって、さらに仕上がり該外観及び耐久性に優れた塗膜が形成できる。ポリマー微粒子を構成するモノマー成分として、スチレンを35〜70重量%、特に40〜60重量%含有するすることが好ましい。スチレン量を上記した範囲に調製することにより水酸基含有共重合体とポリマー微粒子との光線の屈折率が同定度となるので塗膜の透明性が優れるといった効果がある。また、ポリマー微粒子の耐酸性、耐擦り傷性等も向上するので好ましい。
ポリマー微粒子の配合割合は、要求される性能などによって適宜配合できるが、通常、前記水酸基含有共重合体及び硬化剤との総合計量100重量部に対して約0.1〜50重量部、好ましくは約1〜30重量部の範囲がよい。本発明塗料組成物には、前記した成分以外にセルロースアセテートブチル、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂等の変性樹脂を少量併用してもよい。また、必要に応じて、有機溶剤、顔料、硬化触媒、紫外線吸収剤、塗面調整剤、酸化防止剤、流動性調整剤、顔料分散剤、シランカップリング剤等の添加剤を配合せしめることができる。
本発明の熱硬化型塗料組成物は、塗装粘度で樹脂固形分50〜80重量%である。50重量%未満では有機溶剤量が多くなるため、安全衛生環境汚染の問題があり、80重量%を越えると塗装作業や仕上がり外観が劣るので好ましくない。
【0019】
本発明塗料組成物は金属(例えば鋼板、表面処理鋼板等)、プラスチック等の被塗物素材に直接または被塗物素材にプライマーもしくはプライマー/中塗りを施した塗膜面に塗布できる。また、自動車用塗料として使用する場合には、例えば、2コート1ベーク、2コート2ベーク等の上塗りエナメル塗料及びクリヤートップコート用塗料、1コート1ベーク等のソリッドカラー塗料として使用できる。
本発明塗料組成物は、例えば静電塗装(ベル型等)、エアースプレー塗装等の手段により、乾燥膜厚10〜60μm程度に塗装し、120〜180℃程度の温度で10〜60分間程度加熱を行なうことによって塗膜を形成することができる。
本発明塗料組成物を上記2コート1ベーク、2コート2ベーク等のクリヤートップコート用塗料として用いる場合には、特に紫外線吸収剤、紫外線安定剤等の添加剤を配合することが好ましい。
紫外線吸収剤として具体的には、例えばベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルフォベンゾフェノン、5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−4′−ジメトキシ−5−スルフォベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メチルアクリロキシ)プロポキシベンゾフェノン等のごときベンゾフェノン系化合物;2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3−′,5′−ジ−tert−イソアミル・フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のごときベンゾトリアゾール系化合物;エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフェニル−アクリレート等のごときアクリレート系;フェニルサリシレート、4−tert−ブチル−フェニルサリシレート、パラ−オクチル−フェニルサリシレート等のごときサリシレート系;エタンジアミド−N−(2−エトキシフェニル)−N′−(4−イソドデシルフェニル)、2−エチル−2′−エトキシオキザルアニリド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2′−エチル−オキザルアニリド及び商品名としてサンドーズ社のサンドボア EPU.USU 3206等の蓚酸アニリド系化合物;ヒドロキシ−5−メトキシ−アセトフェノン、2−ヒドロキシ−ナフトフェノン、2−エトキシエチル−パラ−メトキシシンナメート、ニッケル−ビスオクチルフェニルスルフィド、〔2,2′−チオビス(4−tert−オクチルフェノラト)〕−n−ブチルアミン−ニッケル等その他の化合物等が挙げられる。これらのものは1種もしくは2種以上組み合わせて使用できる。
紫外線安定剤としては、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−2−ブチル−2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)プロパンジオエート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕デカン−2,4−ジオン及び商品名としてチヌビン144、292、440(以上、チバガイギー社製)、サノールLS−770(三共株式会社製)等のヒンダードアミン系等が挙げられる。
上記紫外線吸収剤は単独で使用することができるが、本発明においては、特にこのものと紫外線安定剤と組み合わせて用いることが望ましい。これらの添加剤は前記水酸基含有ビニル系樹脂及び架橋剤との総合計量100重量部当たり約0.1〜4重量部の範囲が望ましい。
また、該クリヤー塗料は、通常着色顔料を添加することなく用いられるがこのものに着色ベース塗膜が隠蔽しない程度に着色顔料を配合することができる。
【0020】
本発明において、2コート1ベークは例えば前記した素材に着色ベースコート用塗料組成物を塗布し、次いで前記クリヤートップコート用塗料を塗装し、焼き付けることによって実施できる。着色ベース及びクリヤートップコート塗料組成物の塗装は、通常の塗装方式、例えば静電塗装もしくは非静電塗装機を用いて行なえる。また、着色ベースコートの厚膜は10〜50μm程度(硬化後)が好ましい。該塗料を塗装後、数分間室温に放置するか、50〜80℃位で数分間強制乾燥した後、クリヤーコート塗料組成物を塗装する。クリヤー塗膜の厚さは10〜60μm(硬化後)が好ましい。次いで120〜180℃程度の温度で20〜40分間程度加熱が行われる。
上記着色ベースコート用塗料組成物は、好ましくは金属フレーク粉末及び/またはマイカ粉末を含有してなる硬化形塗料組成物であって、このような着色ベース塗料自体はすでに公知であり、具体的にはアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル・ポリエステル樹脂等を基体樹脂とし、アミノ樹脂、(ブロック)ポリイソシアネート等を架橋剤とし、さらに必要に応じて、セルロースアセテートブチレート、着色顔料、体質顔料、有機重合体微粒子、沈降防止剤、タレ止め防止剤、顔料分散剤、紫外線吸収剤及びその他塗料用添加剤等を配合してなる有機溶剤形(ハイソリッド、非水分散型も含む)塗料、水性塗料等の硬化形塗料が使用できる。該金属フレーク粉末としては、例えばアルミニウムフレーク、ニッケルフレーク、銅フレーク、ステンレスフレーク、真鍮フレーク及びクロムフレーク等が挙げられ、また、マイカ粉末としては、例えばパールマイカ、着色パールマイカ等が挙げられる。
【0021】
【実施例】
以下、製造例、実施例及び比較例を掲げて本発明をより一層明らかにする。
〔1〕 試料の調製製造例1
(A)成分の水酸基含有アクリル樹脂溶液A−1の製造
撹拌機、温度計、還流冷却機等の備わった通常のアクリル樹脂反応槽に、スワゾール1000〔コスモ石油株式会社製、芳香族系溶剤〕20重量部、ジエチレングリコールモノブチルエーテル20重量部を仕込み、加熱撹拌し、165℃に達してから下記の単量体混合物を4時間で滴下した。
スチレン 35重量部、n−ブチルアクリレート 5重量部、n−ブチルメタクリレート 23重量部、2−エチルヘキシルメタクリレート 10重量部、1,4−ブタンジオールモノアクリレート 20重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート 6重量部、アクリル酸 1重量部、トリゴノクス201(注1)4重量部、上記単量体混合物を滴下終了後さらに30分、165℃に保持した後、トリゴノクス201 0.5重量部及びスワゾール1000を10重量部の混合物を1時間要して滴下した。その後1時間165℃に保ったまま撹拌を続けた後冷却した。このものに酢酸エチルを7重量部加え希釈し、固形分濃度65重量%の水酸基含有アクリル樹脂A−1を得た。このアクリル樹脂の重量平均分子量(Mn)は3500であった。
(註1) トリゴノクス201………化薬アクゾ株式会社製、商品名、固形分約100重量%のジt−アミルパーオキサイド(過酸化物系重合開始剤)
【0022】
製造例2〜12、比較例1〜2
水酸基含有アクリル樹脂溶液A−1の製造例1と同様の方法でアクリル樹脂溶液A−2〜A−12、比較例の樹脂溶液AC−1〜AC−2を製造した。固形分濃度は全て65重量%であった。アクリル樹脂溶液の組成A−2〜A−12、AC−1〜AC−2とそれらの数平均分子量(Mn)、その重量平均分子量(Mw)との比(Mw/Mn)、水酸基価、酸価を表1に示した。
(註2)パーヘキシルD………日本油脂株式会社製、商品名、固形分約100重量%のジt−ヘキシルパーオキサイド(過酸化物系重合開始剤)
(註3)カヤエステルO………化薬アクゾ株式会社製、商品名、固形分約100重量%のt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート(過酸化物重合開始剤)
【0023】
【表1】
Figure 0004478304
【0024】
なお表1中の(註)は下記の通りである。
(註1) トリゴノクス201………化薬アクゾ株式会社製、商品名、固形分約100重量%のジt−アミルパーオキサイド(過酸化物系重合開始剤)
(註2)パーヘキシルD………日本油脂株式会社製、商品名、固形分約100重量%のジt−ヘキシルパーオキサイド(過酸化物系重合開始剤)
(註3)カヤエステルO………化薬アクゾ株式会社製、商品名、固形分約100重量%のt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート(過酸化物重合開始剤)
【0025】
(C)成分の非水ディスパージョン型ビニル樹脂
撹拌機、温度計、還流冷却機等の備わった通常のアクリル樹脂反応槽に、キシロール45.7重量部、n−ブタノール5重量部を仕込み、加熱撹拌し、125℃に達してから下記の単量体混合物を3時間で滴下した。
スチレン 30重量部、ラウリルメタクリレート 20重量部、n−ブチルアクリレート 10重量部、2−エチルヘキシルメタクリレート 12重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート 20重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート 5重量部、アクリル酸 3重量部、tert−ブチルパーオクトエート4.6重量部、上記単量体混合物を滴下終了後、さらに30分、125℃に保持した後、アゾビスジメチルバレロニトリル 0.5重量部及びキシロールを16重量部の混合物を1時間要して滴下し、さらに5時間熟成を行なった。得られた樹脂溶液の固形分は60重量%であった。次いで、このワニス168重量部に4−tert−ブチルピロカテコール 0.03重量部、グリシジルメタクリレート 2重量部を加えて125℃にて5時間反応を行ない、重合性二重結合を導入した。こうして得た生成物である高分子分散安定剤 90重量部及びキシロール 48重量部、ヘプタン 105重量部をフラスコに仕込み、90℃で下記の単量体及び重合開始剤を4時間かけて滴下した。さらに、tert−ブチルパーオクトエート0.5重量部を添加し、その後3時間熟成して、非水ディスパージョン型ビニル樹脂を得た。
スチレン 40重量部、メチルメタクリレート 20重量部、アクリロニトリル 16重量部、グリシジルメタクリレート 2重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート 20重量部、メタクリル酸 2重量部、α、α′−アゾビスイソブチロニトリル 1重量部、得られた樹脂分散液は固形分45重量%のミルク状白色分散物であった。
【0026】
実施例1
製造例1で得た水酸基含有アクリル樹脂溶液(A−1)を107.7重量部(固形分量で70重量部)、サイメルXV805(註4)4重量部、(C)成分の非水ディスパージョン樹脂 22.2重量部(固形分で10重量部)、ネイキュア5543(註5) 4重量部、表面調整剤(註6)0.1重量部、及び紫外線吸収剤(註7)2重量部の混合物を撹拌し、次いでスワゾール1500(註8)/n−ブタノール=9/1の混合溶剤を加えて塗料粘度30秒(フォードカップ#4/25℃)に調整して試験に供した。
(註4) サイメルXV805………三井サイアナミド株式会社製、固形分約100重量%のメチル、イソブチル混合エーテル化モノメタリックメラミン樹脂。
(註5) ネイキュア5543………米国、キング インダストリイズ社製、有効成分約25重量%のドデシルベンゼンスルホン酸アミン中和剤、商品名。
(註6) 表面調整剤………ビックケミ社製、BYK−300溶液。
(註7) 紫外線吸収剤………チバガイギー社製、チヌビン900。
(註8) スワゾール1500………コスモ石油株式会社製、芳香族系溶剤。
【0027】
実施例2〜12及び比較例1〜2
粘度調整剤の混合物を表2に示した通りとする以外は実施例1と同様に行ない、それぞれ、塗料粘度30秒(フォードカップ#4/25℃)に調整して試験に供した。またその時の樹脂固形分(重量%)を加えたものを表2に示した。
【0028】
【表2】
Figure 0004478304
【0029】
なお表2中の(註)は下記の通りである。
(註4) X:サイメルXV805………三井サイアナミド株式会社製、固形分約100重量%のメチル、イソブチル混合エーテル化モノメタリックメラミン樹脂。
(註5) ネイキュア5543………米国、キング インダストリイズ社製、有効成分約25重量%のドデシルベンゼンスルホン酸アミン中和剤、商品名。
(註6) 表面調整剤………ビックケミ社製、BYK−300溶液。
(註7) 紫外線吸収剤………チバガイギー社製、チヌビン900。
(註9) Y:ユーバン20SE………三井東圧化学株式会社製、固形分約60重量%のブチルエーテル化メラミン樹脂溶液、商品名。
(註10) Z:スミデュールN………住友バイエルウレタン株式会社製、無黄変型ポリイソシアネート(NCO含有率16.5重量%、固形分濃度重量%)。
【0030】
塗膜作成条件
前記実施例及び比較例の粘度調整した塗料を用いて、塗装及び硬化塗膜の作製を行なった。
リン酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8mmのダル鋼板上にエポキシ系カチオン電着塗料を乾燥塗膜約20μmとなるように電着塗装し、焼き付けた電着塗膜上に自動車中塗りサーフェーサー2を乾燥塗膜厚約20μmとなるように塗装焼き付けした後、#400のサンドペーパーで水研ぎし、水切乾燥し、次いで石油ベンジンで脱脂し試験用の素材とした。
この素材上にマジクロンベースコートHM−22(関西ペイント社製、メタリック塗料、商品名)をエアスプレーガンF5(明治機械製作所製、商品名)を用いて硬化膜厚で約15μmとなるように塗装し、室温で約3分間放置後、実施例1〜12及び比較例1〜2の粘度調整した塗料を、前記エアスプレーガンF5を用いて硬化膜厚で約40μmの厚さになるように塗装した後、約10分間室温に放置セッテングした。次いで、このものを電気熱風乾燥機で140℃、30分間加熱硬化せしめた。
また、ゲル分率を測定すうるために実施例1〜12及び比較例1〜2をブリキ板に硬化膜厚が約40μmの厚さになるように塗装した。
得られたそれぞれの焼き付け塗板について種々の試験を行なった。その試験結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
Figure 0004478304
【0032】
表3における試験は回の試験方法にしたがって行なった。
試験方法塗膜外観:塗膜の仕上がり外観をツヤ感、肉もち感から次の基準で評価した。◎:非常に良好、○:良好、×:不良。
光沢:20°で鏡面反射率を測定した。
鉛筆硬度:JIS K 5400による鉛筆引っ掻き値を表示した。
耐酸性:人口雨を試験塗板に0.4ml滴下し、85℃に加熱したホットプレート上で、15分間加熱した後、水洗し、塗面を観察し、次の基準で評価した。◎:全く変化のないもの、○:塗面に異常はないが、滴下部と非滴下部の境界にわずかに段差が認められるもの、×:塗面が白化したもの。
人口雨としては、NaNO1mg/g溶液を19.6g、KNO1mg/g溶液を5.2g、CaCl・2HO1mg/g溶液を3.7、MgSO・7HO1mg/g溶液を8.2g、(NHSO1mg/g溶液を73.3g、0.1NHSOを30.0g、0.1NHNOを20.0g,0.05NHClを10.0g及びNaF1mg/g溶液を4.7g配合し、pHをHSOで1に調整したものを使用した。
耐水性:40℃の温水に240時間浸漬した後、水洗し、塗面を観察し、次の基準で評価した。○:全く変化のないもの、△:わずかにツヤ引けするもの。
耐溶剤性:キシロールを浸みこませたガーゼで塗面を10回払拭した後、塗面を観察し、次の基準で評価した。○:全く変化のないもの、△:塗面にキズが目立つもの、×:塗面が膨潤し、白化傾向にあるもの。
耐擦り傷性:ルーフに試験用塗板を貼りつけた自動車を洗車機で5回洗車した後の該塗板の塗面状態を観察した。洗車機はヤスイ産業製「PO 20FWRC」を用いた。評価基準は次の通りである。◎:目視観察でほとんど擦り傷が見つからず、合格、○:少し擦り傷が見つかるが、その程度は軽い、△:目視観察で擦り傷が目立ち、不合格、×:目視観察ではっきりと著しい擦り傷が判り、不合格。
ゲル分率:ブリキ板から剥離した塗膜を300メッシュのステンレススチール製の網状容器に入れ、アセトン/メタノール=1/1溶媒を用いて6時間抽出させた後、次式にしたがってゲル分率を計算した。
ゲル分率(%)=抽出後の試料の重量/抽出前の試料の重量×100
耐候性:サンシャインウェザーメーターに1600時間暴露した後の塗膜を観察し、次のように評価した。○:異常なし、△:小さいひび割れが少し発生、×:ひび割れ。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、上記したごとく特定の熱硬化型塗料組成物であることから、有機溶剤含有量が少ないハイソリッド塗料となり、そして塗膜の仕上がり外観、耐候性、耐酸性、物理的性質等に優れた塗膜が形成できる。

Claims (8)

  1. (A)共重合体を構成するモノマー成分として、スチレン35〜70重量%、水酸基含有 ラジカル性不飽和モノマー10〜40重量%及びその他ラジカル重合性モノマー10 〜55重量%を、重合開始剤として分子末端に夫々炭素数5〜7個のアルキル基を有 するジアルキルパーオキサイドの存在下に、有機溶剤中でラジカル重合反応させてな る、数平均分子量1000〜5000で且つMw/Mn比=1.5〜3.0の分子量 分布をもつ水酸基含有共重合体溶液
    (B)水酸基と反応性を有する硬化剤、及び
    (C)重合体微粒子を構成するモノマー成分としてスチレンを35〜70重量%含有する 重合体微粒子
    を含有してなることを特徴とするクリヤートップコート用熱硬化型塗料組成物。
  2. 請求項1に記載された熱硬化型塗料組成物が、塗装粘度で樹脂固形分が50〜80重量%である有機溶剤系熱硬化型塗料組成物であることを特徴とする、請求項1に記載された熱硬化型塗料組成物。
  3. ジアルキルパーオキサイドの配合割合が(A)の共重合体を構成するモノマーの合計量100重量部に対し0.1〜20重量部である、請求項1に記載された熱硬化型塗料組成物。
  4. ラジカル重合反応における溶剤の含有量が水酸基含有共重合体溶液の固形分で60〜90重量%である、請求項1または2に記載された熱硬化型塗料組成物。
  5. 硬化剤(B)の配合割合が水酸基含有共重合体溶液/硬化剤=80/20〜50/50である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された熱硬化型塗料組成物。
  6. 重合体微粒子(C)の配合割合が水酸基含有共重合体溶液及び硬化剤の固形分の合計量100重量部に対して0.1〜50重量部である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された熱硬化型塗料組成物。
  7. 素材に着色ベースコート及びクリヤートップコートを順次形成し、2コート1ベーク方式で仕上げる上塗り塗装方法において、クリヤートップコートを形成する塗料組成物として、請求項1ない5のいずれか1項に記載された熱硬化型塗料組成物を用いることを特徴とする塗装方法。
  8. 被塗装物が請求項7の塗装方法によって塗装してなる塗装物品。
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