JP4476601B2 - 工作機械、工具およびこれを用いた加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械の主軸に装着される工具に関する。
マシニングセンタは、面削り、穴あけ、中ぐり、タッピング等の様々な加工を複合的に行うことができる複合工作機械である。
マシニングセンタにおけるワークの加工は、たとえば、主軸に装着された回転工具と可動テーブルに固定されたワークとを相対移動させることにより行われる。
たとえば、基板や耐熱用鋼板等のワークへ直径が1mm以下のような小径の穴を加工する場合には、回転する主軸の先端に装着されたドリル等の刃具のワークへの切り込みとワークからの退避を繰り返し行って穴あけすることが知られている。
このように、刃具の切り込みと退避を繰り返すことにより、刃具の発熱による折損を抑制するとともに、加工される穴内から切削屑を効果的に排出することができる。
上記したような刃具の切り込みと退避を繰り返し行うためには、主軸を繰り返し往復動作させる必要がある。
一方、穴あけ加工を効率良く行うためには、主軸の往復動作を高速に行う必要がある。主軸の往復動作を高速に繰り返し行うとマシニングセンタにかかる衝撃が大きく、マシニングセンタの性能や寿命に悪影響を及ぼす可能性がある。この工作機械にかかる衝撃を軽減するために、主軸に装着された工具自体に往復運動を行わせる技術が特許文献1に開示されている。
特開2003−94276号公報
ところで、穴あけ加工や溝加工においては、高精度な加工をより一層効率良く行うことへの要請が強い。高精度で高効率の加工を実現するには、切削速度等を向上させるだけでなく、バリの発生や工具の折損を抑制する必要がある。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであって、その目的は、マシニングセンタ等の工作機械による加工において、工作機械への負担を軽減させることが可能で、かつ、高精度で高効率の加工が可能な工具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記の工具が適用された工作機械および上記の工具を用いた加工方法を提供することにある。
本発明の工具は、工作機械の主軸に着脱可能に装着される工具であって、前記主軸に装着され、前記主軸の回転を伝達する回転伝達部と、前記工作機械の非回転部分と係合し、前記回転伝達部を回転自在に保持する保持部と、ワークを加工する回転工具を回転させる複数の駆動モータと、前記複数の駆動モータを保持し、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能な可動部と、前記主軸の回転を前記主軸の軸線方向に沿った所定ストロークの往復運動に変換し、前記可動部へ伝達する変換機構とを有する。
好適には、前記可動部は、前記複数の駆動モータの取付け位置を調整する調整手段をさらに有する。
本発明の工作機械は、主軸と、前記主軸を駆動する駆動手段と、前記主軸とワークとの相対位置を変更する少なくとも一の制御軸とを備える工作機械本体と、前記駆動手段および前記制御軸を制御する制御手段と、前記工作機械本体の主軸に着脱される工具と、を有し、前記工具は、前記主軸に装着され、前記主軸の回転を伝達する回転伝達部と、前記工作機械の非回転部分と係合し、前記回転伝達部を回転自在に保持する保持部と、ワークを加工する回転工具を回転させる複数の駆動モータと、前記複数の駆動モータを保持し、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能な可動部と、前記主軸の回転を前記主軸の軸線方向に沿った所定ストロークの往復運動に変換し、前記可動部へ伝達する変換機構とを有する。
本発明の加工方法は、工作機械の主軸に着脱可能に装着される、前記主軸の回転を伝達する回転伝達部と、前記工作機械の非回転部分と係合し、前記回転伝達部を回転自在に保持する保持部と、ワークを加工する回転工具を回転させる複数の駆動モータと、前記複数の駆動モータを保持し、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能な可動部と、前記主軸の回転を前記主軸の軸線方向に沿った所定ストロークの往復運動に変換し、前記可動部へ伝達する変換機構とを有する工具を用いた加工方法であって、前記主軸および前記駆動モータを駆動し、往復運動する前記回転工具とワークとの相対位置を変更しながら当該ワークを加工する際に、前記回転工具とワークとの相対位置関係に応じて、前記主軸の回転数制御により前記回転工具の往復運動の速度を変更する。
本発明では、複数の駆動モータの各々で回転工具を回転させるとともに、主軸を回転させると、複数の回転工具は往復運動を行う。この複数の回転工具とワークとの相対位置を変更しながら加工を行うと、複数の回転工具によってワークが加工される。このとき、主軸の回転数制御により、回転工具の往復運動の速度を最適化することができる。
本発明によれば、マシニングセンタ等の工作機械による加工において、工作機械への負担を軽減させることが可能で、かつ、高精度で高効率の加工が可能となる。
また、本発明によれば、穴あけ加工等におけるバリの発生や工具折損を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の工作機械の一実施形態に係るマシニングセンタの構成図である。なお、マシニングセンタはいわゆる複合加工の可能な数値制御工作機械である。
図1において、マシニングセンタ1は、機械本体2と、数値制御(NC)装置250と、シーケンサ260と、工具ドライバ270とを有する。
なお、NC装置250、シーケンサ260および工具ドライバ270は、本発明の制御手段の一実施態様である。
機械本体2は、門型のコラム38の各軸によって両端部を移動可能に支持されたクロスレール37を備えており、このクロスレール37上を移動可能に支持されたサドル44を介してラム45が鉛直方向(Z軸方向)に移動可能に設けられている。
サドル44には、水平方向にクロスレール37内を通じて図示しないねじ部が形成されており、これに外周にねじ部が形成された送り軸41が螺合している。
送り軸41の一端部には、サーボモータ19が接続されており、送り軸41はサーボモータ19によって回転駆動される。
送り軸41の回転駆動によって、サドル44はY軸方向に移動可能となり、これによってラム45のY軸方向の移動および位置決めが行われる。
さらに、サドル44には、鉛直方向に方向に図示しないねじ部が形成されており、これに外周にねじ部が形成された送り軸42がねじ込まれている。送り軸42の端部には、サーボモータ20が接続されている。
サーボモータ20によって送り軸42が回転駆動され、これによりサドル44に移動可能に設けられたラム45のZ軸方向の移動および位置決めが行われる。ラム45内には、主軸モータ31が内蔵され、この主軸モータ31はラム45に回転自在に保持された主軸46を回転駆動する。
主軸46の先端には、工具50が装着されている。工具50の構造については後述する。
ラム45の下方には、テーブル35がX軸方向に移動可能に設けられている。テーブル35には、図示しないねじ部が形成されており、これにX軸方向に沿って設けられた図示しない送り軸が螺合しており、この図示しない送り軸にサーボモータ18が接続されている。
テーブル35は、サーボモータ18の回転駆動によってX軸方向の移動および位置決めが行われる。
また、2本の門型コラム38には、図示しないねじ部がそれぞれ形成されており、これに螺合する送り軸32aをクロスレール昇降用モータ32によって回転駆動することによりクロスレール37は昇降する。
NC装置250は、上記のサーボモータ18,19,20、クロスレール昇降用モータ32および主軸モータ31の駆動制御を行う。
NC装置250は、具体的には、予め加工プログラムで規定されたワークの加工手順にしたがって、サーボモータ18,19,20による工具50とワークとの間の位置および速度制御を行う。また、NC装置250は、加工プログラムにおいて、たとえば、Sコードで規定された主軸31の回転数を解読することにより主軸46の回転数の制御を行う。
シーケンサ260は、予め作成されたシーケンスプログラムにしたがって、マシニングセンタ1による加工のシーケンス制御を行う。具体的には、シーケンサ260は、機械本体2に設けられた各種センサ類、NC装置250、後述する工具ドライバ270等との間で各種信号を送受することにより、ワークの加工を実行する。
工具ドライバ270は、後述する工具50に設けられた高周波モータの駆動および停止をシーケンサ260からの指令にしたがって行う。
工具の構造
図2は、本発明の一実施形態に係る工具の構成を示す断面図である。図3は、図2に示す工具を上方から見た上面図である。なお、図2は、図3のA−A線方向の断面図である。本実施形態に係る工具は、たとえば、穴あけ加工や溝加工に用いられる。
図2に示すように、工具50は、回転伝達部材51と、回り止め部材62と、保持部材66と、スライド部材69と、可動板70と、高周波モータ80と、カムフォロア52と、カム部材90とを有する。
回転伝達部材51は、下側から、小径部51a,大径部51b,テーパシャンク51c,プルスタッド51dを有している。
回転伝達部材51のテーパシャンク51cは、主軸46のテーパスリーブ46aに装着されることによって、中心軸が主軸46の中心軸と同心になる。
回転伝達部材51のプルスタッド51dは、主軸46に内蔵された図示しないクランプ機構のコレットによってクランプされる。なお、主軸46に内蔵されたクランプ機構は周知技術であるので詳細については省略する。
保持部材66は、円筒状の部材で形成され、軸受55,56を介して内周に回転伝達部材51を回転自在に保持している。軸受55,56の内周に、回転伝達部材51の大径部51bが嵌合しており、保持部材66の内周に軸受55,56の外周が嵌合している。軸受55と軸受56の間には、円筒状のカラー部材57が設けられている。
回り止め部材62は、ピン状の部材からなり、保持部材66の上端部に形成された鍔部66aに固定されている。この回り止め部材62は、テーパシャンク51cが主軸46のテーパスリーブ46aに装着されたときに、主軸46側の、たとえば、ラム45等の非回転部47に形成された嵌合穴47aに挿入される。この回り止め部材62が嵌合穴47aに挿入されることにより、保持部材66は主軸46および回転伝達部材51の回転に関わらず回転が規制される。
なお、保持部材66および回り止め部材62が本発明の保持部の一実施態様である。
保持部材66の内周の下端側には、複数条のキー溝66kが軸方向に沿って形成されている。
スライド部材69は、円筒状の部材で形成され、このスライド部材69の外周は保持部材66の内周に嵌合している。スライド部材69の外側面には、複数のキー67が固定されており、このキー67はそれぞれキー溝66kに嵌まっている。
これにより、スライド部材69は、回転が規制されながら、保持部材66に対して軸方向に移動可能に案内される。
カム部材90は、スライド部材69の内周の下端部に固定されている。このカム部材90は円筒状の部材からなり、上端面にカム面90aが形成されている。一方、回転伝達部材51の小径部51aの先端部には、カム面90a上を転がる複数(2個)のカムフォロア52が設けられている。
カムフォロア52は、ローラ状の部材で構成され、小径部51aの先端部に設けられた軸53に回転自在に取付けられている。
なお、カム部材90とカムフォロア52は、本発明の変換機構の一実施態様を構成している。
可動板70は、スライド部材69の他端部に固定されており、スライド部材69とともに上下方向(主軸の軸線方向)に移動可能となっている。可動板70は、主軸の軸線方向に垂直に配置されている。
可動板70には、図3に示すように、4か所に長穴71が形成されており、高周波モータ80は長穴71を貫通した状態で可動板70に設けられている。高周波モータ80は可動板70に垂直に配置されている。
高周波モータ80は、長穴71内で移動可能であり、締結部材85によって可動板70に締結されている。この締結部材85の締結位置を調整することにより、可動板70における高周波モータ80の位置を調整することができる。なお、長穴71と締結部材85が本発明の調整手段の一実施態様を構成している。
高周波モータ80は、回転軸81を備えており、この回転軸81を、たとえば、毎分数万回転程度の高速回転させることができる。高周波モータ80は、ケーブル83によって上記した工具ドライバ270と電気的に接続されている。高周波モータ80は、ケーブル83を通じて工具ドライバ270から駆動電力が供給される。
回転軸81の先端部には、チャッキング部材82が設けられており、このチャッキング部材82に、たとえば、ボールエンドミルやドリル等の回転工具100が取り付けられる。
コイルばね75は、可動板70と保持部材66との間に複数設けられており、可動板70と保持部材66とを接近させる向きに引張力を作用させる。
このコイルばね75の作用により、カム部材90のカム面90aとカムフォロア52とが当接した状態が維持される。
次に、上記構成の工具50の動作の一例について説明する。
工具50を主軸46に装着し、主軸46が所定の回転数で回転されると、工具50の回転伝達部材51が主軸46とともに回転する。
回転伝達部材51が回転すると、カムフォロア52がカム部材90のカム面90a上を転がる。
図4に示すように、カムフォロア52がカム面90a上を転がったときに、カムフォロア52はカム面90aの最下部と最上部との間で移動し、カムフォロア52とカム部材90との間に主軸の軸線方向A1,A2のストロークSTの相対運動が発生する。本実施形態では、カムフォロア52がカム面90aを一周だけ転がったときに、ストロークSTの往復運動を2回行うようにカム面90aが形成されている。なお、カム面90aの形状は特に限定されるわけではない。
上記したカムフォロア52とカム面90aとの間の作用により、スライダ69および可動板70は、図5に示すように、保持部材66に対してストロークSTの往復運動を行う。
可動板70の往復運動により、複数の高周波モータ80に取り付けられた回転工具100も往復運動する。たとえば、主軸46の回転数が1000rpmである場合には、1分間あたり2000往復する。
次に、上記構成の工具50を使用した加工方法の一例について説明する。
工具50に使用する回転工具100に、たとえば、直径0.1mmのドリルを使用し、工具50における回転工具100が往復するストロークSTを1mmとし、ワークとして板厚10mmのアルミニウム合金製の板材に貫通孔を加工する場合を例に挙げて説明する。
高周波モータ80を回転させて、各回転工具100を、たとえば、数万rpm程度の高速で回転させる。
また、回転する複数の回転工具100をワークWの上方の所定の位置に位置決めしたのち、主軸46を所定の回転数、たとえば、500rpmで回転させる。これにより、主軸46の回転数に応じた速度で回転工具100が1分間当たり1000回の往復運動を開始する。
次いで、主軸46をZ軸方向に所定の速度、たとえば、200mm/minの速度で下降させる。
回転工具100は、1mmのストロークSTで往復運動を繰り返しながら、徐々にZ軸方向に下降し、ワークWに切り込む。4本の回転工具100が同時にワークWに切り込む。
ワークに切り込んだ回転工具100は、繰り返し往復運動を行うため、切削屑は加工された穴から効率良く排出される。
また、切り込み動作と退避動作が繰り返されるため、回転100の発熱による折損を抑制することができる。
本実施形態では、回転工具100をワークに対して切り込んでいく際に、図6に示すように、たとえば、ワークWの板厚Hの方向を3つの領域に分けて、各領域毎に回転工具100の往復速度をコントロールしながら加工を行う。
すなわち、回転工具100とワークWとの相対位置関係に応じて、主軸46の回転数の制御により回転工具100の往復速度を最適にコントロールする。
回転工具100の往復速度をコントロールするのは、回転工具100の往復速度の大きさによって、ワークWに発生するばりの発生状況や回転工具100の折損のしやすさ等が変わるからである。
なお、主軸46の回転数は、NC装置250の加工プログラムにおいて規定すればよい。
具体的には、図6(a)に示すワークWの表面付近の加工領域(1)と、図6(b)に示すワークWの内部である加工領域(2)と、図6(c)に示すワークWの裏面付近の加工領域(3)に分ける。
加工領域(1)の深さは、板厚Hが10mmの場合、たとえば、1mm程度とする。加工領域(2)の深さは、たとえば、8mm程度とし、残りを加工領域(3)とする。
加工領域(1)は、回転100がワークWへの切り込みを開始する領域であり、加工領域(3)は回転工具100がワークWを貫通する領域である。これらの領域は回転工具100が折損しやすい領域である。
たとえば、加工領域(1)においては、主軸46の回転数を500rpmにし、加工領域(1)の加工が完了したのち、主軸46の回転数を1000rpmに上昇させて加工領域(2)の加工を行い、加工領域(2)の加工が完了したのち、再び主軸46の回転数を500rpmに減速して加工領域(3)の加工を行う。
また、加工領域(3)では、回転工具100の往復運動速度を上昇させるとバリの発生を抑えられる場合には、主軸46の回転数をさらに上昇させることも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、工具50を用いて加工を行う際に、複数の回転工具100を工具50に設けた高周波モータ80で回転させるとともに、主軸46の回転を利用して回転工具100を回転軸方向に往復運動させながら主軸46とワークWとを相対的に位置決めしながら加工を行う。
たとえば、回転工具100の下降および往復動作の双方を主軸46の移動のみで行なった場合には、マシニングセンタ1に大きな負担がかかるが、本実施形態では、往復動作を主軸46の回転を利用してカム部材90およびカムフォロア52によって行わせるため、マシニングセンタ1の負担を大幅に軽減することができる。
また、マシニングセンタ1への負担が大幅に軽減される結果、複数の高周波モータ80(回転工具100)を同時に使用することが可能となり、加工効率を飛躍的に向上させることができる。
さらに、回転工具100の往復運動の速度を主軸46の回転数によってコントロールすることにより、回転工具100の折損やバリの発生を効果的に抑制することが可能となり、さらに加工効率が向上する。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。
上述した実施形態では、本発明の駆動モータとして、高周波モータを用いた場合について説明したが、エアスピンドル型モータを使用することも可能である。エアスピンドル型モータは、電動モータの回転軸が空気軸受けによって回転自在に保持されている。このため、回転工具100を非常に高速に回転させることが可能となる。
なお、エアスピンドル型モータを使用した場合の圧縮空気の供給は、フレキシブルホースを用いてエアスピンドル型モータへ直接供給してもよいし、工作機械の非回転部47や工具50の回り止め部材62等に管路を形成することによって供給してもよい。
上述した実施形態では、工具50の高周波モータ80と工具ドライバ270との間をケーブル83によって直接接続するため、工具50の主軸46に対する着脱を自動化することが難しい。
自動化のためには、たとえば、図7に示すように、機械本体2と工具50との間に電気的な接続を行うコネクタ201、202を設ける。
具体的には、たとえば、非回転部47の嵌合穴47a内にコネクタ201を設け、回り止め部材62の先端部にコネクタ202を設ける。また、コネクタ201をケーブル203によって工具ドライバ270と電気的に接続し、コネクタ202をケーブル204によって高周波モータ80と電気的に接続する。回り止め部材62に通路62aを形成してケーブル204を高周波モータ80まで導く構成としてもよい。
このように、機械本体2と工具50との間に、工具ドライバ270と工具50の高周波モータ80との電気的な接続を行うコネクタ201、202を設ける構成とすることにより、工具50の自動交換は可能となる。
上述した実施形態では、本発明の制御手段を、NC装置250、シーケンサ260および工具ドライバ270で構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、制御系の構成は適宜変更可能である。
また、上述した実施形態では、本発明の変換機構としてカム機構を用いた場合について説明したが、カム機構に限らず、主軸46の回転運動を回転工具の回転軸方向の往復運動に変換できる機構であれば適用できる。
本発明の工作機械の一実施形態の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る工具の構造を示す断面図である。 図2に示す工具の上面図である。 カム部材の作用を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る工具の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る加工方法を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る工具における回り止め部材の周辺の構造を示す図である。
符号の説明
1…マシニングセンタ
2…機械本体
46…主軸
50…工具
51…回転伝達部材
66…保持部材
62…回り止め部材
70…可動板
52…カムフォロア
80…高周波モータ
90…カム部材
90a…カム面
100…回転工具
250…NC装置
260…シーケンサ
270…工具ドライバ

Claims (4)

  1. 工作機械の主軸に着脱可能に装着される工具であって、
    前記主軸に装着され、前記主軸の回転を伝達する回転伝達部と、
    前記工作機械の非回転部分と係合し、前記回転伝達部を前記主軸の軸線回りに回転自在に且つ前記主軸の軸線方向に移動不可能に保持する保持部と、
    ワークを加工する回転工具を回転させる複数の駆動モータと、
    前記複数の駆動モータを保持し、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能に且つ前記主軸の軸線回りに回転不可能に前記保持部に保持される可動部と、
    前記主軸の回転を前記主軸の軸線方向に沿った所定ストロークの往復運動に変換し、前記可動部へ伝達する変換機構と
    を有し、
    前記変換機構は、
    前記主軸側に向き、前記主軸の軸線方向に起伏しつつ前記主軸の軸線回りに延びるカム面を有し、前記可動部に固定されたカム部材と、
    前記回転伝達部に軸支され、前記回転伝達部の回転に伴って前記カム面を転がるカムフォロアと、
    前記可動部を前記主軸側へ付勢して、前記カム面を前記カムフォロアに押し付けるばねと
    を有し、
    前記保持部は、前記主軸の軸線を軸とする円筒状の保持部材を有し、
    前記可動部は、
    前記保持部材の内周面に外周面が嵌合する円筒状に形成され、前記主軸の軸線方向に延びるキー及びキー溝により、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能且つ前記主軸の軸線回りに回転不可能とされるスライド部材と、
    前記主軸の軸線方向に直交するように前記スライド部材の前記主軸とは反対側の端部に固定された板状部材であって、前記スライダ部材よりも外周側において前記主軸に対して半径方向に延びる複数の溝が形成された可動板と、
    前記複数の溝に前記半径方向に移動可能に挿入された前記複数の駆動モータを前記可動板に締結するとともに、その締結位置を前記半径方向において調整可能な締結部材と
    を有し、
    前記回転伝達部は、前記スライド部材に挿通されており、
    前記カム部材及び前記カムフォロアは、前記スライド部材の内部に設けられている
    工具。
  2. 主軸と、前記主軸を駆動する駆動手段と、前記主軸とワークとの相対位置を変更する少なくとも一の制御軸とを備える工作機械本体と、
    前記駆動手段および前記制御軸を制御する制御手段と、
    前記工作機械本体の主軸に着脱される工具と、を有し、
    前記工具は、
    前記主軸に装着され、前記主軸の回転を伝達する回転伝達部と、
    前記工作機械の非回転部分と係合し、前記回転伝達部を前記主軸の軸線回りに回転自在に且つ前記主軸の軸線方向に移動不可能に保持する保持部と、
    ワークを加工する回転工具を回転させる複数の駆動モータと、
    前記複数の駆動モータを保持し、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能に且つ前記主軸の軸線回りに回転不可能に前記保持部に保持される可動部と、
    前記主軸の回転を前記主軸の軸線方向に沿った所定ストロークの往復運動に変換し、前記可動部へ伝達する変換機構と
    を有し、
    前記変換機構は、
    前記主軸側に向き、前記主軸の軸線方向に起伏しつつ前記主軸の軸線回りに延びるカム面を有し、前記可動部に固定されたカム部材と、
    前記回転伝達部に軸支され、前記回転伝達部の回転に伴って前記カム面を転がるカムフォロアと、
    前記可動部を前記主軸側へ付勢して、前記カム面を前記カムフォロアに押し付けるばねと
    を有し、
    前記保持部は、前記主軸の軸線を軸とする円筒状の保持部材を有し、
    前記可動部は、
    前記保持部材の内周面に外周面が嵌合する円筒状に形成され、前記主軸の軸線方向に延びるキー及びキー溝により、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能且つ前記主軸の軸線回りに回転不可能とされるスライド部材と、
    前記主軸の軸線方向に直交するように前記スライド部材の前記主軸とは反対側の端部に固定された板状部材であって、前記スライダ部材よりも外周側において前記主軸に対して半径方向に延びる複数の溝が形成された可動板と、
    前記複数の溝に前記半径方向に移動可能に挿入された前記複数の駆動モータを前記可動板に締結するとともに、その締結位置を前記半径方向において調整可能な締結部材と
    を有し、
    前記回転伝達部は、前記スライド部材に挿通されており、
    前記カム部材及び前記カムフォロアは、前記スライド部材の内部に設けられている
    工作機械。
  3. 前記制御手段は、前記駆動手段の回転数の制御により、前記工具と前記ワークとの相対位置関係に応じて、前記往復運動の速度を変更する
    請求項に記載の工作機械。
  4. 工作機械の主軸に着脱可能に装着される、前記主軸の回転を伝達する回転伝達部と、前記工作機械の非回転部分と係合し、前記回転伝達部を前記主軸の軸線回りに回転自在に且つ前記主軸の軸線方向に移動不可能に保持する保持部と、ワークを加工する回転工具を回転させる複数の駆動モータと、前記複数の駆動モータを保持し、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能に且つ前記主軸の軸線回りに回転不可能に前記保持部に保持される可動部と、前記主軸の回転を前記主軸の軸線方向に沿った所定ストロークの往復運動に変換し、前記可動部へ伝達する変換機構とを有し、前記変換機構は、前記主軸側に向き、前記主軸の軸線方向に起伏しつつ前記主軸の軸線回りに延びるカム面を有し、前記可動部に固定されたカム部材と、前記回転伝達部に軸支され、前記回転伝達部の回転に伴って前記カム面を転がるカムフォロアと、前記可動部を前記主軸側へ付勢して、前記カム面を前記カムフォロアに押し付けるばねとを有し、前記保持部は、前記主軸の軸線を軸とする円筒状の保持部材を有し、前記可動部は、前記保持部材の内周面に外周面が嵌合する円筒状に形成され、前記主軸の軸線方向に延びるキー及びキー溝により、前記主軸の軸線に沿った方向に移動可能且つ前記主軸の軸線回りに回転不可能とされるスライド部材と、前記主軸の軸線方向に直交するように前記スライド部材の前記主軸とは反対側の端部に固定された板状部材であって、前記スライダ部材よりも外周側において前記主軸に対して半径方向に延びる複数の溝が形成された可動板と、前記複数の溝に前記半径方向に移動可能に挿入された前記複数の駆動モータを前記可動板に締結するとともに、その締結位置を前記半径方向において調整可能な締結部材とを有し、前記回転伝達部は、前記スライド部材に挿通されており、前記カム部材及び前記カムフォロアは、前記スライド部材の内部に設けられている工具を用いた加工方法であって、
    前記主軸および前記駆動モータを駆動し、往復運動する前記回転工具とワークとの相対位置を変更しながら当該ワークを加工する際に、前記回転工具とワークとの相対位置関係に応じて、前記主軸の回転数制御により前記回転工具の往復運動の速度を変更する
    加工方法。
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