JP4475302B2 - プロジェクタ及び投射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタ及び投射装置に関する。
近年、照明装置により光変調装置を照明し、その光変調装置から射出された画像光を投射レンズ等の投射光学系によりスクリーンに拡大投射するプロジェクタが広く知られている。
そのプロジェクタの照明装置として、従来はメタルハライドランプやハロゲンランプ等が利用されていたが、近時では照明装置およびプロジェクタの小型化を図るため、半導体レーザ(LD)の利用が提案されている。レーザ光源の利点として、小型化以外にも、色再現性がよいことや、輝度およびコントラストの高い映像表示が可能であること、瞬時点灯が可能であることなどが挙げられる。
しかしながら、レーザ光はコヒーレント光であるため、拡大投射された映像光には、明点および暗点がランダムに分布したスペックルパターンが生じる。スペックルパターンは、投射光学系の各点からの出射光が不規則な位相関係で干渉することによって生じるものである。このスペックルパターンを有する映像は、観察者にぎらぎらとしたちらつき感を与えるため問題である。
この問題を解決するため、特許文献1には、拡散素子を外力によって振動・回転させることにより、人間の知覚できる表示の書き換え時間より短い時間でスペックルパターンを変化させ、積分効果による平均化によって観察者の目がスペックルを視覚に留めないようにしたディスプレイ装置が開示されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
特許文献1に記載の投射型画像表示装置は、複数の発光部を一方向に配列した1次元表示素子と、1次元表示素子から射出された光を走査し2次元中間像を形成する光走査手段と、2次元中間像を表示部へ拡大投射する投射レンズとを備えている。また、光走査手段と投射レンズとの間にディフューザを配置し駆動させて、ディフューザを通過する光に時間的な位相変調を与える。このようにして、スペックルノイズを低減して良好な画像を得ている。
また、特許文献2に記載の表示光学系は、光を発する光源と、光源から射出された光を走査する走査手段と、走査手段により走査される光を表示面に表示させる第1光学系及び第2光学系とを備えている。この第1光学系は、走査手段により走査された光に中間像を形成させる光学系であり、第2光学系は、中間像からの光を表示面上に結像させる光学系である。また、第1光学系と第2光学系との間には、入射したレーザビームの拡がり角を拡大して第2光学系に入射させる光拡散角変換素子が設けられている。この光拡散角変換素子により、観察者が観察する走査面上への光束の入射角(拡がり角)を大きくすることで、第2光学系に入射する光の入射角が異なる複数の光成分を生成することができる。これにより、スペックルノイズを低減することが可能である。
特開2005−84117号公報 特開2006−53495号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載及び特許文献2に記載の技術では、入射した光を拡散させる光学素子を用いているが、単にこのような光学素子を用いただけでは、効果的にスペックルノイズを低減するのは困難である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、より確実にスペックルを低減することが可能なプロジェクタ及び投射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のプロジェクタは、光を射出する光源と、該光源からの光を利用して、所望の大きさの画像を形成する画像形成部と、該画像形成部により形成された画像を被投射面に投射する投射装置とを備え、前記投射装置が、前記画像形成部から射出された光により中間像が形成される位置に配置され、前記光を形成された中間像を拡散する光拡散部材と、該光拡散部材により拡散された光を前記被投射面に投射する投射光学系とを有し、前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつの凸部を有する分布を備えることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタでは、光源から射出された光は画像形成部に入射され、画像形成部において所望の大きさの画像を形成する。そして、画像の中間像を形成した後、光拡散部材により拡散させ、投射光学系により画像を被投射面に投射する。
このとき、光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつの凸部を有する分布である。すなわち、光の中心軸に対して一方側の光線と、他方側の光線との光学的距離は長くなるため、スペックルノイズの低減に寄与する光学的距離の差の長い光線の光強度を強くすることができる。したがって、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるため、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。これにより、被投射面と視聴者との間に生じていたシンチレーションが低減されてぎらつき感がなくなり、投射光による画像が良好に視認でき、視聴者の疲労も軽減される。したがって、高画質な画像を投影することが可能となる。
なお、本発明は、拡散部材の一部における所定の位置から射出された光の拡散強度分布が、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつの凸部を有する分布を備えていれば良い。すなわち、ここで言う拡散強度分布とは、光拡散部材の射出端面に対して垂直な面内の分布であり、いずれの面内においても上述した拡散強度分布を有する円環状の凸部であっても良い。また、任意の面内においては凸部はなく、3次元的に見て2つの凸部を有する拡散強度分布であっても良い。
本発明のプロジェクタは、光を射出する光源と、該光源からの光を利用して、所望の大きさの画像を形成する画像形成部と、該画像形成部により形成された画像を被投射面に投射する投射装置とを備え、前記投射装置が、前記画像形成部から射出された光により中間像が形成される位置に配置され、前記光を形成された中間像を拡散する光拡散部材と、該光拡散部材により拡散された光を前記被投射面に投射する投射光学系とを有し、前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸にまたがって平坦部を有する分布であることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタでは、光源から射出された光は画像形成部に入射され、画像形成部において所望の大きさの画像を形成する。そして、画像の中間像を形成した後、光拡散部材により拡散させ、投射光学系により被投射面に画像を形成する。
このとき、光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸にまたがって平坦部を有する分布である。すなわち、光の中心軸に対して一方側の光線と、他方側の光線との光学的距離は長くなるため、スペックルノイズの低減に寄与する光学的距離の差の長い光線の光強度を強くすることができる。したがって、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるため、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。これにより、被投射面と視聴者との間に生じていたシンチレーションが低減されてぎらつき感がなくなり、投射光による画像が良好に視認でき、視聴者の疲労も軽減される。したがって、高画質な画像を投影することが可能となる。
なお、ここで言う拡散強度分布とは、光拡散部材の射出端面に対して垂直な面内の分布である。
また、本発明のプロジェクタは、前記画像形成部と前記光拡散部材との間の光路上に、前記画像形成部から射出された光の中間像を形成する中間像形成光学系が設けられていることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、中間像形成光学系により画像形成部から射出された画像の中間像を形成した後、光拡散部材により拡散させ、投射光学系により被投射面に画像を形成する。
このように、画像形成部と光拡散部材との間の光路上に中間像形成光学系を設けることにより、光拡散部材に均一な光を入射させることができるため、光拡散部材により射出されるスペックルノイズをより効果的に低減させることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記光拡散部材が、ホログラム素子であることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、光拡散部材が、ホログラム素子であるため、例えば、ガラス基板に計算機で計算して人工的に作成した凹凸構造が形成された計算機合成ホログラム(CGH :Computer Generated Hologram、以下CGHと称す。)を用いることができる。このCGHは回折現象を利用して入射光の波面を変換する波面変換素子である。特に位相変調型のCGHは入射光波のエネルギをほとんど失うことなく波面変換が可能である。このように、CGHは均一な強度分布や単純な形状の強度分布を発生させることができるので、プロジェクタに好適に用いることができる。さらに、CGHは、回折格子の分割領域の自由な設定が可能であり、収差の問題が生じないので好適である。
また、一般に用いられる体積型の光拡散板は、CGHに比べて光軸方向の厚みが厚いため、光拡散版により拡散され投射光学系により被投射面に投射された画像は像ボケが発生してしまう。しかしながら、CGHは、光拡散板に比べて厚みが薄いため、像ボケが発生しないので、鮮明な画像を表示することが可能となる。
さらに、投射光学系が取り込めるように光の拡散度合いが制御されたCGHを作製することも可能となる。これにより、CGHにより拡散された光が、投射光学系から外れることがないため、光の損失を抑えることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記画像形成部が2次元の空間光変調素子であり、前記光拡散部材により前記空間光変調素子の2次元の中間像が拡散されることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、画像形成部が2次元の空間光変調素子であるため、光拡散部材により2次元の中間像を拡散させる。したがって、拡散された2次元の中間像を投射光学系により被投射面に投射させることにより、均一な明るさの画像を表示することが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布が、当該光拡散部材の入射端面の光の入射位置によって異なる分布であることが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、光拡散部材から射出される光の拡散強度分布が、当該光拡散部材の入射端面の光の入射位置によって異なる。すなわち、スペックルノイズの低減に寄与する光学的距離の差が長い光線が光拡散部材の入射位置によって異なる場合に、この光学的距離の長い光線の光強度を強くする光拡散強度分布となっている。これにより、光拡散部材のどの位置に入射した光もスペックルノイズの低減に寄与する光線の光強度が強いため、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるので、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタは、前記画像形成部から前記投射光学系までの光学的距離に比べて、前記投射光学系から前記被投射面までの光学的距離の方が長いことが好ましい。
本発明に係るプロジェクタでは、画像形成部から投射光学系までの光学的距離に比べて、投射光学系から被投射面までの光学的距離の方が長い。これにより、光学的距離が長い区間で、光拡散部材が上述した分布を有することにより、相対的な光学的距離の差を大きくすることが可能となる。したがって、より効果的にスペックルノイズを低減させることが可能となる。
本発明の投射装置は、入射した光の中間像を形成する中間像形成光学系と、該中間像形成光学系から射出された光を拡散する光拡散部材と、該光拡散部材により拡散された光を被投射面に投射する投射光学系とを備え、前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつの凸部を有する分布であることを特徴とする。
本発明に係る投射装置では、光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して一方側の光線と、他方側の光線との光学的距離が長くなる分布である。したがって、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるため、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能な投射装置を提供することができる。
本発明の投射装置は、入射した光の中間像を形成する中間像形成光学系と、該中間像形成光学系から射出された光を拡散する光拡散部材と、該光拡散部材により拡散された光を被投射面に投射する投射光学系とを備え、前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸にまたがって平坦部を有する分布であることを特徴とする。
本発明に係る投射装置では、光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して一方側の光線と、他方側の光線との光学的距離が長くなる分布である。したがって、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるため、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能な投射装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るプロジェクタ及び投射装置の実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
[一実施形態]
本発明のプロジェクタの一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
本実施形態においては、プロジェクタとして空間光変調装置で生成された画像情報を含む色光を投射系を介してスクリーン(被投射面)上に投射する投射型のプロジェクタを例に挙げて説明する。
本実施形態のプロジェクタ1では、図1に示すように、反射型のスクリーン50を用い、スクリーン50の正面側からスクリーン50上に画像情報を含む光を投射する。
プロジェクタ1は、図1に示すように、光源装置10と、光変調装置(画像形成部)20と、ダイクロイックプリズム(色合成手段)30と、投射装置40とを備えている。また、以下の説明においては、光変調装置を液晶ライトバルブと称する。
光源装置10は、赤色光を射出する赤色光源装置(光源)10Rと、緑色光を射出する緑色光源装置(光源)10Gと、青色光を射出する青色光源装置(光源)10Bとからなる。
また、液晶ライトバルブ20は、赤色光源装置10Rから射出された光を画像情報に応じて光変調する2次元の赤色用光変調装置20Rと、緑色光源装置10Gから射出された光を画像情報に応じて光変調する2次元の緑色用光変調装置20Gと、青色光源装置10Bから射出された光を画像情報に応じて光変調する2次元の青色用光変調装置20Bとからなる。さらに、ダイクロイックプリズム30は、各光変調装置20R,20G,20Bにより変調された各色光を合成するものである。
また、投射装置40は、ダイクロイックプリズム30で合成された光をスクリーン50上に投射するものである。
各光源装置10R,10G,10Bは、光を射出する光源11と、光源11から射出された光を回折する回折光学素子12と、回折光学素子12において回折した光の射出角度を調整する角度調整用光学素子14とを備えている。なお、光源装置10R,10G,10Bの構成はこれに限るものではない。
投射装置40について図2を用いて説明する。なお、図2は、液晶ライトバルブ20R,20G,20Bに入射した光がスクリーン50に投射される光路図を見易くするために、液晶ライトバルブ20R,20G,20B、投射装置40、スクリーン50を直線配置として示し、また、ダイクロイックプリズム30を省略している。
投射装置40は、図2に示すように、光路上に第1レンズ群41と、ディフューザ43と、第2レンズ群45とをこの順に備えている。また、液晶ライトバルブ20R,20G,20Bの射出端面20bから第2レンズ群45までの光学的距離をd1とし、第2レンズ群45からスクリーン50の入射端面50aまでの光学的距離をd2とすると、d1<d2の関係が成り立つ。
第1レンズ群(中間像形成光学系)41は、ダイクロイックプリズム30において合成された光をディフューザ43上またはその近傍に中間像として形成する。また、第1レンズ群41は、開口絞り42に対して略対称に配置された前段レンズ群41a、後段レンズ群41bからなる等倍結像レンズである。また、前段レンズ群41a、後段レンズ群41bは、液晶ライトバルブ20R,20G,20Bの視野角特性を考慮して両側テレセントリック特性を有することが望ましい。前段レンズ群41a、後段レンズ群41bは、複数の凸レンズおよび凹レンズを含んで構成されているが、レンズの形状、大きさ、配置間隔および枚数、テレセントリック性、倍率その他のレンズ特性は、要求される特性によって適宜変更されるものである。
ディフューザ(光拡散部材)43は、第1レンズ群41から射出された光を拡散して拡散光を生成し、射出端面43bから射出させる。本実施形態においては、ディフューザ43は、射出端面43bでレーザ光を屈折させることによって、その光を拡散させる。
図3に、ディフューザ43の一部を拡大した側面図を示す。ディフューザ43は、例えば石英(ガラス)、透明な合成樹脂等、光を透過可能な材料で形成することが可能である。また、本実施形態では、ディフューザ43として表面レリーフ型のホログラム素子を用いる。ホログラム素子としては、例えば、ガラス基板に計算機で計算して人工的に作成した凹凸構造が形成された計算機合成ホログラム(CGH :Computer Generated Hologram、以下CGHと称す。)を用いることができる。このCGHは回折現象を利用して入射光の波面を変換する波面変換素子である。特に位相変調型のCGHは入射光波のエネルギをほとんど失うことなく波面変換が可能である。このように、CGHは均一な強度分布や単純な形状の強度分布を発生させることができる。
具体的には、ディフューザ43は、その表面に互いに異なる深さの複数の矩形状の凹部(凹凸構造)43Mを有している。また、凹部43Mどうしの間の複数の凸部も互いに異なる高さを有している。そして、凹部43Mどうしのピッチd及び凹部43Mの深さ(凸部の高さ)tを含むディフューザ43の表面条件を適宜調整することにより、ディフューザ43に所定の拡散機能を持たせることができる。その表面条件を最適化する設計手法としては、例えば反復フーリエ法など、所定の演算手法(シミュレーション手法)が挙げられる。
また、例えば、図3に示すディフューザ43の深さt1は、約100nmであり、光軸O方向の厚みは1μm〜10μm程度であることが好ましい。
第2レンズ群(投射光学系)45は、図2に示すように、ディフューザ43上またはその近傍に形成された中間像をスクリーン50に拡大投射するものである。なお、第2レンズ群45として、図2に示すように、1枚の凸レンズを示したが、実際には複数のレンズにより構成されており、レンズの形状、大きさ、配置間隔および枚数は、要求される特性によって適宜変更されるものである。
次に、ディフューザ43の所定の位置において拡散された光について説明する。
第1レンズ群41から射出された光は、図2に示すように、ディフューザ43の入射端面43aに対して垂直な方向から入射し、ディフューザ43の射出端面43bから散乱角θで射出され、第2レンズ群45によりスクリーン50に投射される。
ここで、ディフューザ43の点Q(中間像の端部側の点)において拡散される光について説明する。ここで、ディフューザ43において拡散された光は所定の幅を有する光となり、平面視したときの上端側の光線をL1とし、光の中心軸の光線をL2とし、下端側の光線をL3とする。また、ディフューザ43により拡散された光は、第2レンズ群45により、スクリーン50の上端側に集光する。このとき、光線L1,光線L2,光線L3のディフューザ43からスクリーン50までの光路長(光学的距離)はL1<L2<L3となっている。
ここで、入射端面43aの点Qに対して垂直に入射した光のディフューザ43による光拡散強度分布を図5に示す。図5の横軸は、図2に示すディフューザ43における散乱角θであり、縦軸は光強度を示す。
図5に示すように、ディフューザ43の点Qから射出される光の拡散強度分布が、相対的に光路差が長くなる光、すなわち、散乱角θ1における光線L1の光強度A1及び散乱角θ3における光線L3の光強度A3が最も強くなるように形成されている。すなわち、ディフューザ43は、当該ディフューザ43の点Qから射出される光の拡散強度分布が、中心軸に対して対称に1つずつの凸部を有する拡散強度分布となるように形成されている。具体的には、拡散強度分布は、ディフューザ43の射出端面43bから見て円環状の分布である。なお、ここで言う拡散強度分布とは、ディフューザ43の射出端面43bに対して垂直な面内の分布である。
また、ディフューザ43の同心円上(中間像の端部側の点)から射出される光の拡散強度分布が、図5に示すような分布となっている。
ここで、ディフューザ43から射出される光の拡がり角度から第2レンズ群45が取り込める光の角度の間で、光路差が最大となる角度がθ1,θ3である。例えば、図6に示すように、ディフューザ43から射出される光の拡がり角度は5°であり、第2レンズ群45の取り込み角は12.5°である。また、最大許容角度は、7.5°であり、この最大許容角度をθ1,θ3としている。
なお、図5で示す角度θ1より左側、角度θ3より右側に凸部を有する拡散強度分布となると、光を損失する可能性がある。これにより、図6に示す一点鎖線のガウス分布の半値幅の角度(±2.5°)に凸部を有する拡散強度分布であっても良い(図6に示す実線)。このような拡散強度分布では、角度θ1,θ3に凸部を有する拡散強度分布に比べると光路長は短くなるが、光損失を低減しつつ、スペックルノイズを低減することが可能となる。
本実施形態では、ディフューザ43の点Qから射出される光の拡散強度分布は、図5に示す拡散強度分布及び図6に示す拡散強度分布のいずれも適用することができるが、図5に示す拡散強度分布を例に挙げて説明する。
次に、通常用いられる体積型の拡散板(二光束干渉によって作製した体積型ホログラム素子を含む)と、本実施形態のディフューザ43とを比較する。例えば、通常用いられる体積型の拡散板44として、図4に示すように、基材44a内に拡散粒子44bが分散されたものが挙げられる。この拡散板44の光軸O方向の厚みは、1〜2mmである。ここで、スクリーン50に投射される像は、第2レンズ群45の後側焦点位置に形成される像である。そのため、拡散板44は、本実施形態で用いるディフューザ43に比べて厚みが厚いため、第2レンズ群45として焦点深度が大きいレンズを用いなくてはならない。しかしながら、本実施形態のホログラム素子からなるディフューザ43を用いることにより、第2レンズ群45として焦点深度が小さいレンズを用いれば良いため、レンズのコストを抑えることが可能となる。さらには、ホログラム素子からなるディフューザ43は、第2レンズ群45が取り込めるように光の拡散度合いを制御することも可能となる。これにより、ディフューザ43により拡散された光が、第2レンズ群45から外れることがないため、光の損失を抑えることが可能となる。
ここで、通常のディフューザを用いた場合、このディフューザに垂直に光を入射させると、図6に示すように、光の拡散強度分布はフラットな光強度分布を有さないガウス分布となる。これにより、拡散角θ1の光線L1と拡散角θ3の光線L3との光路差が大きいにも関わらず、光線L1及び光線L3との光強度が減少してしまう。したがって、スペックルノイズの低減効果を十分に活かすことができない。
そこで、本実施形態のディフューザ43は、光路差が大きい光線L1の光強度A1及び光線L3の光強度A3が最も大きくなるように形成されている。すなわち、ディフューザ43から拡散される光の拡散強度分布は、光線L1及び光線L3の2つがピーク強度となり、光線L2の光強度A2は、光線L1及び光線L3の光強度A1,A3に比べて半分程度となっている。これにより、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線L1及び光線L3を十分に活用することができる。
このように、ディフューザ43により複数の散乱パターンを形成し、スクリーン50上で時間的に重畳させることによりスペックルノイズを低減する。
本実施形態に係るプロジェクタ1では、ディフューザ43から射出される光の拡散強度分布は、ディフューザ43からスクリーン50までの相対的な光路長の差が長くなる光線L1,L3の光強度が強くなるように、少なくとも2つの凸部を有する分布である。このように、スペックルノイズの低減に寄与する光路長の差の長い光線L1,L3の光強度を強くすることにより、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線L1,L3を十分に活用することができる。したがって、ディフューザ43を回転(揺動等)させることなく、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。これにより、スクリーン50と視聴者との間に生じていたシンチレーションが低減されてぎらつき感がなくなり、投射光による画像が良好に視認でき、視聴者の疲労も軽減される。したがって、高画質な画像を投影することが可能となる。
また、d1<d2なので、光路長が長いd2の区間で、ディフューザ43が図5に示す分布を有することにより、相対的な光路長の差をより大きくすることが可能となる。したがって、より効果的にスペックルを低減させることが可能となる。
つまり、本実施形態のプロジェクタ1は、より確実にスペックルを低減することが可能である。
なお、本実施形態の投射装置40は、より確実にスペックルノイズを低減することが可能な構成であるため、他のプロジェクタに用いた場合においても、プロジェクタ1から射出される画像のスペックルノイズを低減させることが可能となる。
また、ディフューザ43から拡散される光の拡散強度分布は、図5に示すように、中心軸に対して対称な拡散強度分布でなくても良い。すなわち、光線L1の光強度A1と、光線L3の光強度A3とが必ずしも同じ光強度でなくても良く、光線L2の光強度A2より大きい光強度であれば良い。
また、ディフューザ43としてホログラム素子を用いたがこれに限るものではなく、マイクロレンズアレイであっても良い。
また、図2に示すように、ディフューザ43の中心の点Q0から射出された光線L1aと光線L3aとの光路長が同じになるため、光線L1aと光線L2aとの光路差と、光線L2aと光線L3aとの光路差とが同じになる。したがって、点Q0における光の拡散強度分布は、図7に示すように、散乱角θ1aにおける光線L1aの光強度A1a,光線L2aの光強度A2a,散乱角θ3aにおける光線L3aの光強度A3aの光強度が強くなるように、3つの凸部を有する強度分布であることが好ましい。このように、ディフューザ43の所定の位置から射出される光の拡散強度分布が、当該ディフューザ43の入射端面43aの光の入射位置によって異なる分布であっても良い。この構成により、ディフューザ43のどの位置に入射した光もスペックルノイズの低減に寄与する光線の光強度が強いため、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるので、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。
また、ディフューザ43として、図3に示すレリーフ型に限らず、斜面を有する三角形状の凹部を有する、いわゆる、ブレーズ型のものであってもよい。
また、角度θ1及び角度θ3に凸部を有する拡散強度分布としたが、少なくとも角度0°が窪んでいる拡散強度分布であれば良い。
また、本実施形態では、拡散強度分布は、円環状の凸部を有しているディフューザ43を用いたが、任意の面内においては凸部はなく、3次元的に見て2つの凸部を有する拡散強度分布であっても良い。
さらに、画像形成部として液晶ライトバルブ20R,20G,20Bを用いたが、レーザ光源(光源)からのレーザ光をスクリーン50上で走査させることにより表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成部である走査手段を有するような走査型のプロジェクタ(画像表示装置)であっても良い。走査型のプロジェクタは、図8(a)に示すように、ダイクロイックプリズム30により合成された光を、例えば、MEMSミラー(走査手段)51により走査し、平行化レンズ52により平行化された後、ディフューザ43に入射する。そして、第2レンズ群45によりディフューザ43上の中間像をスクリーン50に投射する。
このような走査型のプロジェクタにおいても、本実施形態と同様に、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるので、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。
なお、走査型のプロジェクタにおいて、図8(b)に示すように、平行化レンズ52を省いた構成であっても良い。このとき、ディフューザ43上に入射する光は、図8(b)に示すように、ディフューザ43の入射端面43aに対して斜め方向から角度θAをなして入射する。そして、射出端面43bに垂直な方向と角度θをなして拡散される。このように、走査型のプロジェクタの場合、入射角度θAに応じたスペックルノイズの低減に寄与する光線の光強度が強い光拡散強度分布を有するディフューザ43を用いることにより、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線を十分に活用することができるので、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。この構成では、図8(a)に比べて部品点数が少なくなるため、低コスト化を図ることが可能となる。
なお、走査型のプロジェクタの場合、ディフューザ43の入射端面43aに対して光が斜めに入射するが、射出端面43bに沿う方向の拡散強度分布は、スペックルノイズの低減に寄与する光線の光強度が強くなる分布である。
[一実施形態の変形例1]
図2に示す一実施形態では、ディフューザ(光拡散部材)43を静止させたままであったが、図9に示すように、ディフューザ43を回転軸Pを中心に回転させても良い。この構成では、ディフューザ43の入射端面43aに入射する光の位置が刻々と変化するため、この変化に伴い、視認されるスペックル(干渉による斑点模様)が移動したり、スペックルのパターンが複雑に変化する。その結果、人間の眼の残像時間内でスペックルのパターンが積分平均化され、スペックルによるシンチレーション(光のぎらつき現象)が視認されなくなる。これにより、スクリーン50と視聴者との間に生じていたシンチレーションが低減されてぎらつき感がなくなり、投射光による画像が良好に視認でき、視聴者の疲労も軽減される。したがって、高画質な画像を投影することが可能となる。
なお、回転軸Pはディフューザ43に形成される液晶ライトバルブ20R,20G,20Bの中間像の対角線の中心に限らず、図10に示すように、中間像の形成領域Kから外れた領域に回転軸Pが配置されたディフューザ60であっても良い。この構成では、ディフューザ60の大きさは、ディフューザ43の約2倍の大きさとなっている。このディフューザ60上の中間像が形成されない領域を回転軸Pとして回転させることにより、ディフューザ60に入射した光は死点(動きが一瞬止まる点)が発生しないため、スペックルノイズの発生をより効果的に抑えることが可能となる。
[一実施形態の変形例2]
図1に示す一実施形態では、ディフューザ43の点Qから射出される光の拡散強度分布は、図5に示すように、2つのピーク強度を有する分布としたが、これに代えて、光の中心軸にまたがって平坦部を有する矩形状の分布(フラットトップ)であっても良い。
すなわち、本変形例のディフューザの点Qから射出される光の拡散強度分布は、図11に示すように、ディフューザからスクリーン50までの相対的な光路差が長くなる拡散角θ1の光線L1及び拡散角θ3の光線L3における光の強度が強くなる分布である。また、本変形例の光の拡散強度分布は、散乱角θ1の光線L1の光強度から散乱角θ3の光線L3までの光強度A1が一定となっている。
なお、本変形例におけるディフューザの点Qから射出される光の拡散強度分布は、製造誤差によりフラットトップとなるのではなく、意図的にフラットトップの分布となるように(所定の領域にわたって平坦部を有するように)、ディフューザを設計し形成したものである。
また、本変形例は、点Qから射出される光線L2の光強度も光線L1及び光線L3の光強度と同じA1である点において第1実施形態と異なる。
本変形例のディフューザにおける光の拡散強度分布でも、図6に示すように、光の拡散光強度分布がガウス分布である場合に比べて、スペックルノイズの低減に寄与する光路差の長い光線L1及び光線L3の光強度を強くすることができる。したがって、複雑な光路差や位相差を与えることが可能な光線L1及び光線L3を十分に活用することができるため、スペックルノイズの低減効果を十分に得ることが可能となる。
また、一実施形態の図5で示した光の拡散強度分布を有するディフューザ43に比べて、本変形例の図11で示した光の拡散強度分布を有するディフューザの製造の方が容易となる。ただし、ディフューザとしてホログラム素子を用いる場合は、第1実施形態の図5に示す光の拡散強度分布を有するディフューザ43も本変形例の図11に示す光の拡散強度分布を有するディフューザも容易に製造することが可能となる。
なお、一実施形態において、ディフューザ43の中心の点Q0から射出される光は、図11に示す本変形例のように、フラットトップである光の拡散強度分布を用いても良い。しかしながら、光のパワーは限られているため、図7に示すように、スペックルノイズの低減効果に大きく寄与する光線L1,L2,L3の光強度のみを強くすることにより、スペックルノイズを低減させつつ、明るい画像をスクリーン50に投射することが可能となる。
また、本変形例のディフューザから射出される光の拡散強度分布は、図11に示すように、矩形状の分布に限らず、図12に示すように、拡散強度分布の裾の部分が最大光強度A1から0になるまで、なだらかに変化する分布であっても良い。
なお、図11,図12に示すように、角度θ1〜θ3まで平坦な領域を有する必要はなく、わずかでも光の中心軸にまたがって平坦部を有する拡散強度分布であれば良い。このように、拡散強度分布がわずかでも光の中心軸にまたがって平坦部を有することにより、スペックルノイズを低減することが可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、色光合成手段として、クロスダイクロイックプリズムを用いたが、これに限るものではない。色光合成手段としては、例えば、ダイクロイックミラーをクロス配置とし色光を合成するもの、ダイクロイックミラーを平行に配置し色光を合成するものを用いることができる。
また、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いても良いし、反射型のライトバルブを用いても良い。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)が挙げられる。投射光学系の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
さらに、プロジェクタに限らず、レーザ加工機、露光装置のようなレーザ光を用いたすべての投射光学系に適用が可能である。
また、第1光学系の構成としては、両側テレセントリック特性を有する光学系としが、液晶ライトバルブにより形成された画像を拡大する拡大レンズと、拡大された光を平行化するコリメータレンズとを有する構成であっても良い。
また、プロジェクタの構成としては、フロントプロジェクタに限らず、リアプロジェクタであっても良い。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示す光路図である。 図1の投射装置の概略構成を示す光路図である。 図1に用いられる光拡散部材を示す平面図である。 一般に用いられる光拡散部材を示す平面図である。 図3の光拡散部材から射出される光の拡散強度分布を示す図である。 一般に用いられる光拡散部材から射出される光の拡散強度分布を示す図である。 図3の光拡散部材から射出される光の拡散強度分布を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプロジェクタの変形例の概略構成の一部を示す光路図である。 図2の光拡散部材の変形例を示す図である。 図2の光拡散部材の変形例を示す図である。 光拡散部材から射出される光の拡散強度分布の変形例を示す図である。 図11の光の拡散強度分布の変形例を示す図である。
符号の説明
1…プロジェクタ、10R…赤色光源装置(光源)、10G…緑色光源装置(光源)、10B…青色光源装置(光源)、20R,20G,20B…液晶ライトバルブ(画像形成部)、40…投射装置、41…第1レンズ群(中間像形成光学系)、43…ディフューザ(光拡散部材)、45…第2レンズ群(投射光学系)、50…スクリーン(被投射面)

Claims (7)

  1. 光を射出する光源と、
    該光源からの光を利用して、所望の大きさの画像を形成する画像形成部と、
    該画像形成部により形成された画像を被投射面に投射する投射装置とを備え、
    前記投射装置が、前記画像形成部から射出された光により中間像が形成される位置に配置され、前記光を拡散する光拡散部材と、
    該光拡散部材により拡散された光を前記被投射面に投射する投射光学系とを有し、
    前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつ、前記光の中心軸上の光強度と比べて同等以上の光強度を示す凸部を有する分布を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記凸部を示す拡散角は、前記投射光学系が前記拡散された光を取り込むことができる最大許容角度と比べて同等以下であることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記画像形成部と前記光拡散部材との間の光路上に、前記画像形成部から射出された光の中間像を形成する中間像形成光学系が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記光拡散部材が、ホログラム素子であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記画像形成部が2次元の空間光変調素子であり、
    前記光拡散部材により前記空間光変調素子の2次元の中間像が拡散されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  6. 前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布が、当該光拡散部材の入射端面の光の入射位置によって異なる分布であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  7. 入射した光の中間像を形成する中間像形成光学系と、
    該中間像形成光学系から射出された光を拡散する光拡散部材と、
    該光拡散部材により拡散された光を被投射面に投射する投射光学系とを備え、
    前記光拡散部材の所定の位置から射出される光の拡散強度分布は、光の中心軸に対して少なくとも両側に1つずつ、前記光の中心軸上の光強度と比べて同等以上の光強度を示す凸部を有する分布であることを特徴とする投射装置。
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