JP4471805B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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Description

この発明は、カバーに位置決めピンを設けたベーンポンプに関する。
この種のベーンポンプとして特許文献1に開示されたものが従来から知られている。この特許文献1に記載された従来のベーンポンプは、ボディに設けたボディボア内にカムリングを組み込むとともに、このカムリング内に、複数のベーンを出入自在にしたロータを組み入れている。そして、このロータは駆動軸に連係し、駆動軸の回転にともなって回転するとともに、そのロータに設けた上記ベーンをカムリングの内側に沿って出入させる。このようにロータが回転する過程で、ベーンとベーンとで区画された室が収縮したり、あるいは拡張したりするが、その拡張時が吸い込み行程になり、収縮時が吐出行程になる。
さらに、上記カムリングの一方の側面であるボディ側にサイドプレートを設けて、このサイドプレートの外径を、ボディボアに設けたカムリングの外径と等しくするとともに、サイドプレートの背面側全面に吐出圧あるいはそれ以上の高圧を作用させている。このようにサイドプレートの背面に吐出圧あるいはそれ以上の高圧を作用させることによって、サイドプレートをカムリング側に圧接し、上記ベーン間の室の圧力でカムリングとサイドプレートとの微少すき間が大きくならないようにする。このようにすることによってベーンで区画される上記室のシール性を高めるようにしている。
さらに、上記のようにしたベーンポンプのカバー側には、一対の位置決めピンを設けるとともに、この一対の位置決めピンをカムリングとボディボアとの境界部分に突き入れることによって、ボディとカバーとの相対位置関係が決められるとともに、ボディボアの中心とカムリングおよびサイドプレートの中心も一致するようにしている。
特開昭62−271982号公報
上記のようにした従来のベーンポンプでは、一対の位置決めピンによって、ボディとカバーとの相対位置関係が特定されるとともに、ボディボアの中心とカムリングおよびサイドプレートの中心も一致するようにしているが、それらはすべて位置決めピンの起立位置だけに依存している。言い換えると、カバー側面において、位置決めピンを起立させる位置を絶対的に決めなければ、他の部材の相対位置が決まらない構造になっている。そのために、位置決めピンを起立させるためのピン孔の形成が難しくなっているという問題があった。
この発明の目的は、位置決めピンを起立させる位置を相対的に決められるベーンポンプを提供することである。
第1の発明は、ボディと、このボディに形成したボディボアと、このボディボアをふさぐカバーと、上記ボディボアに組み込んだカムリングと、このカムリング内に組み入れたロータと、このロータに形成したベーン溝に組み込んだ複数のベーンと、上記ロータを貫通するとともにロータと一体する回転軸と、ボディ内にあって上記回転軸を支持する軸受と、カバーに形成した凹部と、この凹部に組み入れるリア側サイドプレートと、上記凹部の底面に設けるとともに、上記回転軸の貫通端を支持する軸受穴とを備えたベーンポンプにおいて、カバーの凹部底面には軸受凸部を設け、この軸受凸部にその外周と中心を一致させた軸受穴を形成、上記軸受凸部の中心と、この軸受凸部に組み入れるリア側サイドプレートの中心孔の中心とは、両者を組み合わせたとき、それらの中心が一致する構成にするとともに、上記凹部の底面に位置決めピンを起立させ、この位置決めピンはカバーの凹部に組み入れたリア側サイドプレートを貫通してカムリングに突き入れられる構成にし、さらに上記リア側サイドプレートには上記カバーの凹部に起立させた位置決めピンを貫通させる位置決め凹部を形成するとともに、この位置決め凹部と回転中心を介して対向する位置に上記カバー側の凹部に起立させた位置決めピンとは別の位置決めピンを起立させ、これら位置決めピンがカムリングに突き入れられたとき、カムリングの位置が固定され、ボディ内に設けた軸受中心、カムリングの中心およびカバーに設けた軸受穴中心のそれぞれの回転方向位置および径方向位置が一致する関係にした点に特徴を有する。
第1の発明のベーンポンプによれば、カバーの凹部底面設けた軸受凸部は、その外周の中心を軸受穴の中心と一致させ、しかも、この軸受凸部の中心と、この軸受凸部に組み入れるサイドプレートの中心孔の中心とは、これらを組み合わせたときお互いの軸心が一致する。このようにカバーの軸受凸部に対してサイドプレートの軸心が一致した状態で、上記凹部底面に設けた位置決めピンがサイドプレートを貫通してカムリングに突き入れられるので、カバー、サイドプレートおよびカムリングの相対回転位置および径方向の位置が決められることになる。したがって、位置決めピンをカバーの凹部底面に起立させれば、その位置決めピンを基準にしてその位置決めピンが突き入れられるピン孔を特定できることになるもので、位置決めピン自体の位置特定も簡単になる。
また、この第1の発明では、リア側サイドプレートに起立させた位置決めピンもカムリングに突き入れるようにしているので、これらサイドプレート上記底面に起立した位置決めピンとリア側サイドプレートに起立した位置決めピンとによって、その相対位置が特定されるとともに、ボディボア内においてカムリングの回動も阻止され、上記位置決めピンがカムリングに突き入れられたとき、ボディ内に設けた軸受中心、カムリングの中心およびカバーに設けた軸受穴中心のそれぞれの相対位置が一致する関係にしたので、総合的な相対関係が簡単に定まることになる。
図示の実施形態は、ボディbにボディボア1を形成するとともに、このボディボア1をカバーcでふさぐようにしたものである。このようにしたボディbのボディボア1には、フロント側サイドプレート2およびカムリング3を組み込んでいるが、上記ボディボア1は図2に示すように正円にはなっていない。そして、上記カムリング3は、その中にロータ4を組み入れるが、このロータ4は、回転軸5と一体回転するとともに、回転軸5の軸方向に対しては移動可能にしたものである。このようにしたロータ4には、放射状にかつ等間隔にベーン組み込み用のベーン溝6を形成し、これらベーン溝6にベーン7を出入自在に組み込んでいる。また、上記ベーン溝6は、その基端を背圧室8とし、この背圧室8に吐出圧が導かれるようにしている。
したがって、回転軸5とともにロータ4が回転すると、ベーン7はその先端をカムリング3の内周に接触させながら、カムリング3の内周の軌跡に沿って出入するとともに、各ベーン7間に形成される室が拡張する吸い込み行程と、それが収縮する吐出行程とを繰り返すことになる。そして、上記カムリング3の側面に設けたフロント側サイドプレート2の背面にはシール9で区画された高圧エリア10が形成されているが、この高圧エリア10は、フロント側サイドプレート2に形成した高圧導入孔11を介して吐出側に連通している。なお、高圧導入孔11はこの発明の圧力導入部を構成するものである。
ディボア1をふさぐカバーcには、リア側サイドプレート12を組み込むための凹部13を形成している。そして、上記凹部13の底面13aには、吸い込み溝14を形成しているが、この吸い込み溝14はボディbに設けた吸い込みポート15に連通させている。
また、上記吸い込み溝14よりも中心側に、リア側サイドプレート12の背面凸部16をはめ込むための壁面17a,17bを立ち上がらせている。なお、上記背面凸部16は、図8からも明らかなように楕円形にして、カバーcとの接触面積をより大きくして、カバーcの座屈強度を向上させるようにしている。ただし、この発明において、背面凸部16を楕円形にすることは必須の構成ではない。例えば、この背面凸部16を真円にしてもよい。
そして、上記背面凸部16をカバーcの軸受凸部20にはめ込むことによって、リア側サイドプレート12とがカバーcの中心とを一致させるようにしている。また、上記のように背面凸部16を壁面17a,17bにはめ込むことによって、これら背面凸部16と壁面17a,17bとの間に設けたシール22で、上記吸い込み溝14の開口部分をふさぐようにしている。このように開口部分がふさがれた状態において、吸い込み溝14とリア側サイドプレート12とが相まって吸い込み用通路を構成する。
ただし、上記リア側サイドプレート12であって、上記背面凸部16の短軸方向に対応する部分に、吸い込み用の切り欠き部18a,18bを形成しているが、この切り欠き部18a,18bと上記吸い込み溝14の両端部14a,14bとが相まって、当該ポンプの吸い込み行程位置に対応する吸い込み孔を構成するものである。
さらに、上記壁面17a,17bの内側には、上記背面凸部16が接触する接触面19を残存させるとともに、凹部13の中心に設けた軸受凸部20と上記接触面19との間に高圧エリア用凹部21を形成している。この高圧エリア用凹部21の周囲にはシール22を設け、上記壁面17a,17b間に組み込んだリア側サイドプレート12の背面凸部16との間でシール機能を発揮するようにしている。
上記のようにシール22で区画されたエリアが高圧エリア23ということになるが、この高圧エリア23は、図1および図3からも明らかなように、リア側サイドプレート12に形成した高圧導入孔24を介して前記背圧室8に連通させている。したがって、この高圧エリア23には、背圧室8の圧力が導かれることになる。なお、背圧室8の圧力は、当該ポンプの吐出圧以上になることがある。それは、ベーン7がベーン溝6に進入するときに、ベーン7のピストン作用で背圧室8の圧力を上昇させるからである。
また、上記した軸受凸部20には、その中心部分に軸受穴25を形成しているが、この軸受穴25の中心と軸受凸部20の外周中心とを同心としている。そして、上記カバーcをボディbに取り付けたとき、上記軸受穴25が、ボディbに設けた軸受26およびカムリング3と同心になる構成にしている。しかも、この軸受凸部20の外周と、前記リア側サイドプレート12に形成した中心孔27とをほぼ同径にして、これらの間にシール40を介在させている。このシール40によってで高圧エリア用凹部21のシール機能を果たしている。
なお、図中符号25aは軸受穴5に圧入した軸受ブッシュである。
さらに、上記凹部13の底面13aには、図4に示すように位置決めピン28を起立させている。なお、この位置決めピン28を起立させるためには、それを上記底面13aに圧入してもよいし、いわゆるすき間ばめにしてもよい。この位置決めピン28は、カバーcをボディbに組み付けたとき、図2に示すように、その先端がカムリング3に設けた位置決め凹部29に進入する関係にしている。なお、位置決めピン28を起立させているところは、凹部13の底面13aであるが、それは吸い込み溝14はもちろん、接触面19および高圧エリア用凹部21を外した位置ということである。
一方、リア側サイドプレート12には、図6に示すように位置決めピン30を起立させるとともに、この位置決めピン30と対向する位置に位置決め凹部31を形成しているが、この位置決め凹部31は上記底面13aに起立した位置決めピン28を貫通させるものである。そして、上記位置決め凹部31に位置決めピン28を貫通させた状態で、リア側サイドプレート13の中心孔27を凹部13に形成した軸受凸部20にはめることにより、図9に示すように、上記ピン28と凹部13とでリア側サイドプレート12の回転方向の位置と径方向の位置とが決まる。すなわち、リア側サイドプレート12に形成した一対の圧力導入部32や背圧導入溝33の相対位置が特定されるようにしている。なお、この位置決めピン30も、それをリア側サイドプレート12に圧入してもよいし、すき間ばめにしてもよい。さらに、前記カバーc側から突出したピン28と、リア側サイドプレート12に設けたピント30とで、カムリング3やフロント側サイドプレート2の位置が決まる構成にしている。
また、底面13aに起立した位置決めピン28にリア側サイドプレート12の位置決め凹部31をはめて、その位置決めピン28を中心にしてリア側サイドプレート12を回動させたとき、その中心孔27の中心の回動軌跡が、軸受凸部20の中心を通るようにしている。このように構成することによって、リア側サイドプレート12を凹部13に組み付けやすくなるが、それは次のとおりである。すなわち、リア側サイドプレート12を凹部13に組み込むときには、最初に位置決め凹部31を位置決めピン28にはめる。この状態で、リア側サイドプレート12の位置決めピン30をつまんで、上記位置決めピン28を中心にリア側サイドプレート12を回動させながら、中心孔27を軸受凸部20のあたりにもっていく。このとき、上記したように中心孔27の中心の回動軌跡が軸受凸部20の中心に一致しているので、軸受凸部20の中心にあたりをつけながらリア側サイドプレート12をその回動方向に振ることによって、軸受凸部20に上記中心孔27を簡単に一致させることができる。
上記のようにリア側サイドプレート12に起立した位置決めピン30は、カバーcをボディbに組み付けたとき、図2に示すように、カムリング3に形成した位置決め凹部34にはまるようにしている。したがって、カムリング3は、上記底面13aに起立した位置決めピン28とリア側サイドプレート12に起立した位置決めピン30とによって、その相対位置が特定されるとともに、ボディボア1内においてカムリング3の回動も阻止される。
また、この実施形態のように一対の位置決めピンのうち、一方の位置決めピン28をカバーcにおける凹部13の底面13aに起立し、他方の位置決めピン30をリア側サイドプレート12に起立させるようにしたので、例えば、位置決めピン30を起立させる位置を自由に設定できることになる。もし、位置決めピン30を上記底面13a内に起立させようとしたならば、吸い込み溝14の位置を避けなければならない。しかし、カバーcに吸い込み溝14を形成したタイプのベーンポンプでは、その凹部13内にピンを立てるゆとりが少なく、ピンを立てられる位置が必然的に決められてしまう。しかし、一方の位置決めピン28を必然的に決められてしまう底面13aに起立し、他方の位置決めピン30を位置的には自由度の高いリア側サイドプレート12に起立させることによって、設計の自由度を確保することができる。
さらに、位置決めピン30を、吸い込み溝14の位置を避けて起立させようとすると、その起立位置は吸い込み溝14よりも外側ということになる。このように位置決めピン30を外側に設けるようにすれば、それに対応してカムリング3の位置決め凹部34の位置も外側にしなければならない。ところが、カムリング3の位置決め凹部34を外側にすればするほど、カムリング3の外径を大きくしなければならないが、カムリング3の外径を大きくすれば、その分、当該ポンプ全体が大型化してしまう。しかし、この実施形態のように位置決めピン28をカバーcにおける凹部13の底面13aに起立し、他の位置決めピン30をリア側サイドプレート12に起立することによって、両位置決めピン28,30を相対的に内側に位置させることができ、当該ポンプの大型化を阻止することができる。
今、図示していない動力源の動力で回転軸5を回転すると、それにともなってロータ4が回転する。このようにロータ4が回転すると、ロータ4に設けたベーン7がカムリング3の内周に沿って出入し、それらベーン7で区画された室を拡張したり収縮したりする。そして、その室が拡張するとき、吸い込みポート15および吸い込み溝14等で構成される吸い込み通路から作動油を吸い込む吸い込み行程になり、上記室が収縮するとき吐出行程となる。
このとき、フロント側サイドプレート2に形成した高圧導入孔11とリア側サイドプレート12の圧力導入部32とが円周方向にずれてそれらの対向位置が正確に定まっていないと、それが脈動の原因になることがあるが、その理由は次のとおりである。つまり、上記高圧導入孔11および圧力導入部32は、当該ポンプの吐出工程に対応する位置に形成されているために、そこには常に高圧が導かれることになる。これら高圧導入孔11および圧力導入部32に高圧が導かれるということは、そこを通過するベーン7の両側にも上記高圧導入孔11および圧力導入部32の高圧が作用することになる。このような状況の中で、高圧導入孔11および圧力導入部32の円周方向の相対位置がずれたりすると、ベーン7の両サイドに高圧が作用するタイミングがずれることになり、このタイミングのずれが脈動の原因になってしまう。しかし、この実施形態のように、一対の位置決めピン28,30でカバーcとリア側サイドプレート12とカムリング3の相対位置が特定されるので、これらをフロント側サイドプレート2との相対位置が合うように配置することで、高圧導入孔11および圧力導入部32の円周方向の相対位置がずれたりせず、したがって脈動も発生しない。また、図示していない吸い込み孔と高圧導入孔あるいは上記圧力導入部32との相対位置がずれた場合にも、脈動の原因になるが、この実施形態ではそれも防止できる。
ベーンポンプの断面図である。 カバーを取り外した状態の正面図である。 部分断面図である。 リア側サイドプレートを外したカバー正面図である。 カバーの側面図である。 リア側サイドプレートの正面図である。 リア側サイドプレートの側面図である。 リア側サイドプレートの背面図である。 カバーにリア側サイドプレートを組み込んだ正面図である。
符号の説明
b ボディ
1 ボディボア
c カバー
2 フロント側サイドプレート
3 カムリング
4 ロータ
5 回転軸
6 ベーン溝
7 ベーン
11 圧力導入部を構成する高圧導入孔
12 リア側サイドプレート
13 カバーの凹部
13a 凹部の底面
20 軸受凸部
25 軸受穴
26 軸受
27 サイドプレートの中心孔
28 位置決めピン
30 位置決めピン
31 位置決め凹部
32 圧力導入部

Claims (3)

  1. ボディと、このボディに形成したボディボアと、このボディボアをふさぐカバーと、上記ボディボアに組み込んだカムリングと、このカムリング内に組み入れたロータと、このロータに形成したベーン溝に組み込んだ複数のベーンと、上記ロータを貫通するとともにロータと一体する回転軸と、ボディ内にあって上記回転軸を支持する軸受と、カバーに形成した凹部と、この凹部に組み入れるリア側サイドプレートと、上記凹部の底面に設けるとともに、上記回転軸の貫通端を支持する軸受穴とを備えたベーンポンプにおいて、カバーの凹部底面には軸受凸部を設け、この軸受凸部にその外周と中心を一致させた軸受穴を形成、上記軸受凸部の中心と、この軸受凸部に組み入れるリア側サイドプレートの中心孔の中心とは、両者を組み合わせたとき、それらの中心が一致する構成にするとともに、上記凹部の底面に位置決めピンを起立させ、この位置決めピンはカバーの凹部に組み入れたリア側サイドプレートを貫通してカムリングに突き入れられる構成にし、さらに上記リア側サイドプレートには上記カバーの凹部に起立させた位置決めピンを貫通させる位置決め凹部を形成するとともに、この位置決め凹部と回転中心を介して対向する位置に上記カバー側の凹部に起立させた位置決めピンとは別の位置決めピンを起立させ、これら位置決めピンがカムリングに突き入れられたとき、カムリングの位置が固定され、ボディ内に設けた軸受中心、カムリングの中心およびカバーに設けた軸受穴中心のそれぞれの回転方向位置および径方向位置が一致する関係にしたベーンポンプ。
  2. カバーの凹部底面には吸い込み流路を設けるとともに、この凹部底面側に設けた位置決めピンは上記吸い込み流路を外して起立させた請求項1記載のベーンポンプ。
  3. カバー側のサイドプレートには、カバーの凹部底面に設けた位置決めピンがはめられる位置決め凹部を形成する一方、上記凹部底面に設けた位置決めピンに上記位置決め凹部をはめた状態で、その位置決めピンを中心にサイドプレートを回動したとき、サイドプレートの中心の回動軌跡が軸受凸部の中心を通る構成にした請求項1または2に記載したベーンポンプ。
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