JP2011141936A - 光学ドライブ装置、記録パラメータ調整方法 - Google Patents

光学ドライブ装置、記録パラメータ調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多層光記録媒体に対して適切な記録パラメータ調整を実現する。
【解決手段】例えば記録レーザパワーについては、他の記録層が未記録状態のときに調整したパワーで他の記録層が記録状態である位置を記録する場合や、或いは逆に他の記録層が記録状態のときに調整したパワーで他の記録層が未記録状態である位置を記録する場合に、最適とされるレーザパワーで記録を行うことができないこととなる。そこで、記録前領域を対象として記録動作の実行前に予め検出させた反射光情報に基づいて記録パラメータの調整制御を行う。これにより、他の記録層の記録/未記録の別による影響を考慮した記録パラメータ調整を行うことができ、他層が記録/未記録に関わらず記録品質を安定化できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光記録媒体に対してレーザ光照射を行って情報の記録再生を行う光学ドライブ装置とその記録パラメータ調整方法に関し、特に、記録層を複数有する多層光記録媒体に対する記録を行う場合に適用して好適なものである。
特開2005−259312号公報 特開2005−293689号公報 特開2008−77714号公報 特開2006−120281号公報
ライトワンス型光ディスクやリライタブル型光ディスクなどの記録可能型の光記録媒体の記録再生を行う光学ドライブ装置では、メディアの特性バラツキや温度変化等に起因した記録品質悪化の防止を図るべく、各種記録パラメータの調整を行うようにされている。特に、記録レーザパワーに関しては、いわゆるOPC(Optimum Power Control)を行うようにされており、従来より種々の手法が提案されている。
OPC動作は、一般に光ディスクに対する記録動作に先立って行われる。例えばディスク上に設定された所定のテスト領域に対して、レーザパワーを変化させながらテストデータの記録を行う。そして当該記録部分を再生し、再生信号の評価値を測定する。例えばβ値、変調度、ジッター、アシンメトリ、シンボルエラーレート等が評価値として用いられる。
これらの評価値によって、どのレーザパワーで記録したときが再生信号品質が良いかを判断し、最適なレーザパワーを決定する。
また、OPC動作を記録動作の実行中に行うものもある。
特許文献1、2では、いわゆるランニングOPCに関する技術が開示されている。
また特許文献3,4には、ウォーキングOPCに関する技術が開示されている。
ここで、ウィーキングOPC(以下、WOPCとも表記する)は、一連のデータを記録する際、例えば所定の区間ごとなど予め定められたタイミングで逐次記録動作を中断し、既記録区間の記録信号の品質を所定の評価値(例えば上記β値など)により評価し、該評価値が所定の目標値と一致するように記録レーザパワーを調整するものである。このように記録レーザパワーを逐次調整していくことで、光ディスクの全域にわたって記録品質を安定させることができる。
確認のため、図10に従来のWOPCについての模式図を示しておく。
WOPCを行う際には、例えば半径1mmごとなど予め定められた区間長によるWOPC区間が設定される。このことで、例えば記録コマンドで指示された一連のデータを記録すべき区間(図中write区間)は、図のように複数のWOPC区間で分割されるものとして表すことができる。
各WOPC区間には、評価値としてのβ値を測定するにあたって記録信号を再生する区間が予め定められており、図中ではこれを評価値測定区間と示している。この評価値測定区間は、シーク時間の短縮化を考慮した場合には、図のようにWOPC区間の終端部分に設定するのが好ましい。
従来のWOPCは、先ず、WOPC区間の記録を行い(<1>)、その後、評価値測定区間の再生を行って再生信号(RF信号)のエンベロープのトップレベル(Top Lv)、ボトムレベル(Bottom Lv)を測定(<2>)した上で、評価値としてのβ値を計算する(<3>)。
周知のようにβ値は、再生信号の非対称性を表すものであり、

β=(Top Lv+Bottom Lv)/(Top Lv−Bottom Lv)

により計算されるものである。
そして、このように計算されたβ値が予め定められたターゲット値(β-TG)となるように記録レーザパワーを調整する(<4>)。
上記β値は、記録レーザパワーが最適値より大であるとその値が大となり、逆に記録レーザパワーが最適値より小であるとその値が小となる。従って、レーザパワーの調整は、計算したβ値がターゲット値β-TGより大であるときはレーザパワーを低下させ、逆にβ値がターゲット値β-TGより小であるときはレーザパワーを上昇させるようにして行う。
一方で、近年において光ディスクとしては、情報記録容量の増大化のため記録層を多層化するものが提案されている。このような多層光ディスクで考慮すべき点は、他の記録層の記録/未記録の別による影響である。
例えば上記により説明したWOPC等の記録パラメータ調整を行う際には、記録信号品質を評価するための評価値を測定することになるが、このような評価値は、他の記録層が記録/未記録の別により異なる値が得られてしまう可能性がある。また、特に記録レーザパワーに関しては、他の記録層(手前側の層)が記録済みであると、その分、対象とする記録層に到達する光量が減少するため、他の記録層が記録済みと未記録の場合とで最適とされるレーザパワーも異なることになる。
従って、例えば他の記録層が未記録状態のときに調整したパラメータで他の記録層が記録状態である位置を記録する場合や、或いは逆に他の記録層が記録状態のときに調整したパラメータで他の記録層が未記録状態である位置を記録する場合には、最適とされるパラメータで記録を行うことができず、結果として、記録品質の安定化を図ることが困難となってしまう。
図11は、このように他の記録層の記録/未記録の別により与えられる影響について説明するための図として、他の記録層が記録/未記録のときにそれぞれ得られるβ値及びエラーレート(iMLSE)の関係を示している。なお、iMLSEは、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)によるビット検出方式を採用する再生システムで用いられるエラーレート相関の評価値である。
またこの図では、ターゲット値β-TGの設定値も例示している。
図中に示される他の記録層が記録なしの場合のβ値(実線)と記録ありの場合のβ値(破線)とを比較して分かるように、他の記録層が記録ありのときは、他の記録層が記録なしのときよりも記録レーザパワーを上げなければ、同等のβ値が得られないものとなる。これは、換言すれば、同じ記録品質を得るにあたり、他の記録層が記録ありのときのは、記録なしのときよりもさらに大きなパワーを必要とするということである。
前述のように、WOPCにおいては、β値がターゲット値β-TGに一致するように記録レーザパワーの調整が行われるが、上記の記録あり/なしの場合のβ値の関係より、記録なしの状態にて調整された記録レーザパワー(図中では14mWが該当)は、記録ありのときの最適とされるレーザパワー(図中では16mWが該当)とは一致しないものとなる。
つまりこのことで、他の記録層が未記録状態のときに調整したレーザパワーで他の記録層が記録状態である位置を記録する場合や、或いは逆に他の記録層が記録状態のときに調整したレーザパワーで他の記録層が未記録状態である位置を記録する場合には、最適とされるレーザパワーで記録を行うことができないものである。
さらに言えば、このような現象に起因して、他の記録層が記録されている区間と記録されていない区間とで記録品質に比較的大きな差が生じ、結果として、記録品質が安定しないものとなってしまう。
例えばこのようにして、多層光記録媒体についての記録を行う際には、他の記録層の記録/未記録の別によって最適とされる記録パラメータが異なる場合があり、その結果、安定した品質で記録を行うことが非常に困難となる。
上記のような問題点に鑑み、本発明では光学ドライブ装置として以下のように構成することとした。
すなわち、光記録媒体に対するレーザ光照射を行って情報記録を行う記録部を備える。
また、上記光記録媒体に対して照射されたレーザ光の反射光を検出する反射光検出部を備える。
また、上記光記録媒体の記録前領域を対象として記録動作の実行前に予め反射光の検出動作を実行させ、それにより検出された反射光情報に基づいて上記記録部における記録パラメータの調整制御を行う制御部を備えるものである。
上記のようにして記録前領域を対象として記録動作の実行前に予め検出させた反射光情報に基づいて記録パラメータの調整制御を行うものとすれば、上記光記録媒体が多層光記録媒体である場合において、他の記録層の記録/未記録の別による影響を考慮した記録パラメータ調整を行うことができる。
上記のようにして本発明によれば、多層光記録媒体に対する記録時において、他の記録層の記録/未記録の別による影響を考慮した記録パラメータ調整を行うことができる。
このように他の記録層の記録/未記録の別による影響を考慮した記録パラメータ調整ができることで、多層光記録媒体に対する記録品質の安定化を図ることができる。
実施の形態で対象とする光記録媒体の断面構造図である。 実施の形態の第1例としての光学ドライブ装置の内部構成を示した図である。 実施の形態としてのWOPCの概要について説明するための図である。 第1例で計算される評価値Vopcと記録レーザパワーとの関係について説明するための図である。 第1例において初期OPC時に対応して行われるべき具体的な処理の手順について説明するためのフローチャートである。 第1例においてWOPC時に対応して行われるべき具体的な処理の手順について説明するためのフローチャートである。 実施の形態の第2例としての光学ドライブ装置の内部構成を示した図である。 第2例において初期OPC時に対応して行われるべき具体的な処理の手順について説明するためのフローチャートである。 第2例においてWOPC時に対応して行われるべき具体的な処理の手順について説明するためのフローチャートである。 従来のWOPCについて説明するための図である。 他の記録層の記録/未記録の別により与えられる影響について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。ここでは本発明の光学ドライブ装置の例として記録可能型光ディスクに対して記録再生を行うディスクドライブ装置を例に挙げ、そのWOPC(Walking Optimum Power Control)動作について説明する。
なお、説明は次の順序で行うものとする。

<1.対象とする光記録媒体の例>
<2.光学ドライブ装置の構成例>
<3.実施の形態としてのWOPC>
[3-1.第1例としてのWOPC]
[3-2.第2例としてのWOPC]
<4.変形例>
<1.対象とする光記録媒体の例>

図1は、本実施の形態で記録再生の対象とする光ディスク記録媒体の断面構造図である。以下、実施の形態で記録再生の対象とする光ディスク記録媒体は、光ディスクDと表記する。
先ず図1において、図中の矢印はレーザ光の照射方向を示している。
光ディスクDには、レーザ光が入射する側の面を上面としたとき、上層側から順にカバー層CV、半透明記録膜R-hlf及び中間層Midの繰り返し層、記録膜R、及び基板BSが形成されいる。
本例の光ディスクDは、4層の光ディスク記録媒体とされ、図示するように半透明記録膜R-hlf及び中間層Midの繰り返し数は3である。
上記半透明記録膜R-hlf及び記録膜Rは、例えば相変化膜や色素変化膜などを有して構成され、記録パワーによるレーザ光が集光した位置に記録マークが形成される。最も下層側に位置する記録膜Rには全反射膜が、また記録膜Rよりも上層側に形成される各半透明記録膜R-hlfには入射レーザ光の一部を透過(一部を反射)する半反射膜が形成されている。
図示するように各半透明記録膜R-hlf及び記録膜Rには、グルーブ(トラック)の形成に伴う凹凸の断面形状が与えられている。
<2.光学ドライブ装置の構成例>

図2は、図1に示した光ディスクDを対象とした記録再生を行うディスクドライブ装置1の内部構成を示している。
図2において、光ディスクDは、ディスクドライブ装置1に装填されると図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ2によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして再生時には光ピックアップ(光ヘッド部)OPによって光ディスクD上のトラックに記録されたマーク情報の再生が行われる。
また光ディスクDに対するデータ記録時には、光ピックアップOPによって光ディスクD上のトラックに、ユーザーデータがフェイズチェンジマークや色素変化マークとして記録される。
なお、光ディスクDの内周エリア等には、再生専用の管理情報として例えばディスクの物理情報等がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読出も光ピックアップOPにより行われる。
さらに光ディスクDに対しては、光ピックアップOPによって光ディスクD上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP(Address in Pregroove)情報の読み出しも行われる。
光ピックアップOP内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、対物レンズを介してディスク記録面にレーザ光を照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系等が形成される。
光ピックアップOP内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
また光ピックアップOP全体はスレッド機構3によりディスク半径方向に移動可能とされている。
また光ピックアップOPにおけるレーザダイオードはレーザドライバ13からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
光ディスクDからの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路4に供給される。
マトリクス回路4には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば光ディスクDに記録された信号を再生した再生信号(RF信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路4から出力されるRF信号はデータ検出処理部5及びレベル測定部19へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路11へ、プッシュプル信号はウォブル信号処理回路15へ、それぞれ供給される。
ここで、上記マトリクス回路4からデータ検出処理部5及びレベル測定部19に供給されるRF信号は、コンデンサによりACカップリングした信号成分(以下、AC成分と称する)である。
データ検出処理部5は、上記RF信号の2値化処理を行う。
例えばデータ検出処理部5では、RF信号に基づくPLLによる再生クロック生成処理、PR(Partial Response)等化処理、ビタビ復号(最尤復号)等を行い、パーシャルレスポンス最尤復号処理(PRML検出方式:Partial Response Maximum Likelihood検出方式)により、2値データ列を得る。
そしてデータ検出処理部5は、光ディスクDに記録された符号を2値化したものに相当する2値データ列を、後段のエンコード/デコード部7に供給する。
エンコード/デコード部7は、再生時おける再生データの復調と、記録時における記録データの変調処理を行う。即ち、再生時にはデータ復調、デインターリーブ、ECCデコード、アドレスデコード等を行い、また記録時にはECCエンコード、インターリーブ、データ変調等を行う。
再生時においては、上記データ検出処理部5で復号された2値データ列がエンコード/デコード部7に供給される。エンコード/デコード部7では上記2値データ列に対する復調処理を行い、光ディスクDからの再生データを得る。
例えばランレングスリミテッドコード変調が施されて光ディスクDに記録されたデータについての復調処理と、エラー訂正としてのECCデコード処理等を行って、光ディスクDからの再生データを得る。
エンコード/デコード部7で再生データにまでデコードされたデータは、ホストインターフェース8に転送され、システムコントローラ10の指示に基づいてホスト機器100に転送される。ホスト機器100とは、例えばコンピュータ装置やAV(Audio-Visual)システム機器などである。
光ディスクDに対する記録/再生時にはADIP情報の処理が行われる。
即ちグルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路4から出力されるプッシュプル信号は、ウォブル信号処理回路6においてデジタル化されたウォブルデータとされる。またPLL処理によりプッシュプル信号に同期したクロックが生成される。
ウォブルデータはADIP復調回路16でADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ9に供給される。
アドレスデコーダ9は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ10に供給する。
記録時には、ホスト機器100から記録データが転送されてくるが、その記録データはホストインターフェース8を介してエンコード/デコード部7に供給される。
この場合エンコード/デコード部7は、記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加(ECCエンコード)やインターリーブ、サブコードの付加等を行う。またこれらの処理を施したデータに対して、ランレングスリミテッドコード変調を施す。
エンコード/デコード部7で処理された記録データは、ライトストラテジ部14において、記録補償処理として、記録層の特性、レーザ光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われた状態のレーザドライブパルスとされ、レーザドライバ13に供給される。
そしてレーザドライバ13は、記録補償処理したレーザドライブパルスを光ピックアップOP内のレーザダイオードに与えてレーザ発光駆動を実行させる。これにより光ディスクDに、記録データに応じたマークが形成されることになる。
なお、レーザドライバ13は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、光ピックアップOP内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニタしながらレーザの出力が温度などによらず一定になるように制御する。
記録時及び再生時のレーザ出力の目標値はシステムコントローラ10から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
記録時の最適なレーザパワーは、後述するOPC処理(初期OPC処理・WOPC処理)によって設定される。
光学ブロックサーボ回路11は、マトリクス回路4からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ18により光ピックアップOP内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによって光ピックアップOP、マトリクス回路4、光学ブロックサーボ回路11、二軸ドライバ18、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路11は、システムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路11は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ19によりスレッド機構3を駆動する。スレッド機構3には、図示しないが、光ピックアップOPを保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、光ピックアップOPの所要のスライド移動が行なわれる。
スピンドルサーボ回路12はスピンドルモータ2をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路12は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、データ信号処理回路5内のPLLによって生成される再生クロックが、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路12は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ17によりスピンドルモータ2のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路12は、システムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。
システムコントローラ10は、ホストインターフェース8を介して与えられるホスト機器100からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホスト機器100から記録命令(記録コマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスに光ピックアップOPを移動させる。そしてエンコード/デコード部7により、ホスト機器100から転送されてきたユーザデータ(例えばビデオデータやオーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにエンコードされたデータに応じてレーザドライバ13がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
また例えばホスト機器100から、光ディスクDに記録されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、システムコントローラ10はまず指示されたアドレスを目標としてシーク動作制御を行う。即ち光学ブロックサーボ回路11に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとする光ピックアップOPのアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホスト機器100に転送するために必要な動作制御を行う。即ちデータ検出処理部5、エンコード/デコード部7における再生処理を実行させ、要求されたデータを転送する。
ここで、上述したようにマトリクス回路4で得られたRF信号(AC成分)は、レベル測定部19にも供給される。
レベル測定部19は、後述するOPC動作の際に、RF信号のAC成分についてのエンベロープのトップレベル及びボトムレベルを測定(検出)し、その結果をシステムコントローラ10に供給する。
メモリ部20は、システムコントローラ10が各種処理に用いるパラメータや係数等を記憶する、例えば不揮発性メモリで構成される。
OPC処理で必要となる評価値(β値)のターゲット値(β-TG)や評価値の補正処理のための係数(a、b)は、当該メモリ部20に記憶される。また、後述する実施の形態としての処理で計算される評価値Vopcのターゲット値(Vopc-TG)等の値もメモリ部20に対して格納される。
なお、図2の例は、ホスト機器100に接続されるディスクドライブ装置として説明したが、本発明の光学ドライブ装置としては他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図2とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われると共に、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。もちろん光学ドライブ装置の構成例としては他にも多様に考えられる。
<3.実施の形態としてのWOPC>
[3-1.第1例としてのWOPC]

本実施の形態の光ディスクDのように記録層を複数有する多層光記録媒体についての記録時には、前述のように、他の記録層が未記録状態のときに調整した記録レーザパワーで他の記録層が記録状態である位置を記録する場合や、或いは逆に他の記録層が記録状態のときに調整した記録レーザパワーで他の記録層が未記録状態である位置を記録する場合において、最適とされるレーザパワーで記録を行うことができず、その結果安定した品質により記録を行うことが非常に困難となる。
この点に鑑み本実施の形態では、光記録媒体の記録前領域を対象として記録動作の実行前に予め反射光の検出動作を実行させ、それにより検出された反射光情報に基づいて記録レーザパワーの調整制御を行う、という手法を採る。
具体的には、WOPC時においてWOPC区間ごとに行われるレーザパワーの調整処理に関して、計算したβ値を、記録前に予め検出した反射光情報に基づいて補正し、該補正したβ値が予め設定されたターゲット値(目標値)に一致するようにして記録レーザパワーの調整を行うものである。
図3は、このような実施の形態としてのWOPCの概要について説明するための図である。
図3において、図中の「write区間」は、例えば記録コマンドによりその記録を指示された一連のデータについての記録区間を表している。前述もしたようにWOPCを行う際には、例えば半径1mmごとなどの予め定められた区間長によりWOPC区間が設定されるものとなり、従って上記write区間は、図のように複数のWOPC区間で分割されているものとして表すことができる。
また各WOPC区間には、評価値としてのβ値を測定するにあたって記録信号を再生する区間が予め定められており、これを評価値測定区間と表記している。
この場合、評価値測定区間は、図のようにWOPC区間の終端部分に設定されており、これにより、WOPC区間の記録完了位置からβ値の測定開始位置までの間のシーク時間の短縮化、ひいてはWOPC処理に要する時間の短縮化が実現されるように図られている。
本実施の形態のWOPC処理では、先ずは図中の<1>と示すように、記録前の評価値測定区間でのRF信号の振幅レベル(PreRec Lv)の測定を行う。すなわち、WOPC区間に対する記録を行う前の未記録状態の評価値測定区間において、RF振幅レベルの測定を行うものである。
このように記録前領域にて測定したRF振幅レベルは、他の記録層における記録/未記録状態を反映したものとなる。
そして、このように予めRF振幅レベル(PreRec Lv)の測定を行った上で、WOPC区間の記録を行い(<2>)、その後、評価値測定区間でのRF信号(AC成分)のトップレベル、ボトムレベルの測定を行って(<3>)、β値の計算を行う(<4>)。
ここでβ値は、RF信号(AC成分)のエンベロープのトップレベル、ボトムレベルをそれぞれTop Lv、Bottom Lvとしたとき、次の[式1]で計算されるものである。

β=(Top Lv+Bottom Lv)/(Top Lv−Bottom Lv) ・・・[式1]

なお確認のため述べておくと、Top Lv>0、Bottom Lv<0である。
そして本実施の形態では、このようにβ値を計算した後に、予め測定しておいたRF振幅レベルPreRec Lvの値に応じてβ値を補正した評価値Vopcの計算処理を行う(<5>)。
その上で、当該評価値Vopcが、予め設定されたターゲット値(Vopc-TG)となるように記録レーザパワーを調整する(<6>)。
ここで、このような本実施の形態としてのWOPC処理に関して、上記予め測定しておいたRF振幅レベルPreRec Lvは、前述もしたように他の記録層の記録/未記録の状態を反映したものとなる。具体的には、他の記録層が記録済みである場合と他の記録層が未記録である場合とで、そのレベルが大又は小となるものである。
この一方で、先の図10にて説明した従来のWOPCを行った場合に多層光記録媒体に対して安定した品質で記録を行うことができないことの要因は、他層が記録/未記録の場合で計算されるβ値が変化してしまう点にある。
具体的に、他層が記録ありのときは、他層の記録信号の漏れ込みがRF信号のAC成分の振幅を大とさせる方向に作用するので、β値としては、[式1]の分母の値「Top Lv−Bottom Lv」が大となる傾向となり、結果としてその値は小となる傾向を示す。
逆に、他層が記録なしの場合は、[式1]における分母の値は小であり、従ってβ値としては大となる。
このようにβ値は他層の記録/未記録に応じて変化するので、先の図11を参照して説明したように、他層が記録ありのときに調整したパワーで他層が記録なしの位置を記録する場合や、他層が記録なしのときに調整したパワーで他層が記録ありの位置を記録する場合において、最適とされるパワーから大幅にずれたパワーで記録が行われるものとなってしまう。つまりこの結果として、他層が記録/未記録の別に起因して記録品質が良好/不良な区間が混在する状態となり、記録品質が安定しないものである。
記録品質の安定化を図るためには、他層が記録ありの場合と記録なしの場合とで計算されるβ値が、同じ値となるようにしてβ値の補正を行えばよい。
例えば理想的に、他層が記録ありの場合と記録なしの場合とで完全に同じβ値が計算されるようにできれば、評価値測定時における他層の記録/未記録と実際の記録時における他層の記録/未記録とが一致しない場合における上述のような記録品質の差の発生を完全に防止することができる。
このことからも理解されるように、記録品質の安定化を図るためには、少なくとも他層が記録ありの場合と記録なしの場合とで計算される値が近づくようにしてβ値の補正を行えばよい。
本実施の形態ではこのような観点から、図3の<5>と示したように、計算したβ値を、記録実行前に予め取得したRF振幅レベルPreRec Lvの値に応じて補正するという手法を採るものとしている。
ここで、上記のようにRF振幅レベルPreRec Lvを用いて他層が記録/未記録の場合でそれぞれ計算されるβ値が同じ値となる(少なくとも近づく)ように補正するための具体的な手法、換言すれば、上述の評価値Vopcの具体的な計算手法としては、種々考えることができる。
本実施の形態ではこのような評価値Vopcの具体的な計算手法として、第1の計算手法と第2の計算手法とを例に挙げる。
また一方で、RF振幅レベルPreRec Lvとしては、RF信号のAC成分の振幅レベルを用いる例と、DC成分(ACカップリング前の成分)を用いる例とを挙げることができる。
以下では先ず、評価値Vopcの計算手法として第1の計算手法を採用し且つ、RF振幅レベルPreRec LvとしてRF信号のAC成分の振幅レベルを用いる例を、「第1例」として説明する。
なお、評価値Vopcの計算手法として第2の計算手法を採用し且つRF振幅レベルPreRec LvとしてRF信号のDC成分の振幅レベルを用いるのが、後述する「第2例」となる。
〜具体的な手法〜

以下、実施の形態の第1例について具体的に説明していく。
第1例においては、評価値Vopcを、下記[式2]により計算する。

Vopc={(Top Lv+Bottom Lv)−a(PreRec Top Lv−PreRec Bottom Lv)+b}/(Top Lv−Bottom Lv) ・・・[式2]

但し[式2]において、PreRec Top Lv、PreRec Bottom Lvは、予め記録前に評価値測定領域において測定したRF信号のAC成分のトップレベル、ボトムレベル(エンベロープのトップレベル、ボトムレベル)である。またa、bは、予め実験的に求めた係数である。
上記[式2]によれば、係数a,bの値を適切に設定することで、他層が記録ありの場合と記録なしの場合とで同じ値が得られるようにβ値を補正することができる。換言すれば、これら係数a,bの値は、上記[式2]により計算されるVopcとしての値が他層が記録ありの場合と記録なしの場合とで同じ値となるようにして、予め実験等を行った結果から定めるものである。
図4は、[式2]により計算される評価値Vopcと記録レーザパワーとの関係について説明するための図である。
なおこの図4においては比較として、記録レーザパワーとβ値との関係も併せて示している。図中に示されているように、グレーの実線が他層の記録なしのときのβ値を、またグレーの破線が他層の記録ありのときのβ値を示している。
また図4では、他層の記録なしの場合の記録レーザパワーとiMLSE(エラーレート相関の評価値)との関係(グレー且つ×印プロットの実線)、及び他層の記録なしの場合の記録レーザパワーとiMLSEとの関係(グレー且つ棒印プロットの破線)も併せて示している。
この図4を参照すると、他層記録なしの場合の評価値Vopcの値と他層記録ありの場合の評価値Vopcの値との差は、他層記録なしの場合のβ値と他層記録ありの場合のβ値との差よりも全体的に小となっており、従ってこの場合の評価値は、他層記録なしの場合と他層記録ありの場合とで同じ値となる傾向に補正されていることが分かる。換言すれば、両場合で計算される評価値の差を縮めるように補正が行われるものである。
ここで、この場合の評価値Vopcのターゲット値(Vopc-TG)としては、β値のターゲット値(β-TG)とは異なる値が設定されることになる。
評価値Vopcのターゲット値Vopc-TGは、初期OPC時において[式2]に基づき予め設定しておくものとなる。
上記初期OPCとは、例えば光ディスクDの最内周領域など、WOPCが行われるユーザデータ領域外に対して設けられたテスト領域において、記録レーザパワーを変更しながら試し書きを行い且つそれら試し書きした信号の評価を行った結果に基づいて最適とされる記録レーザパワーを求める動作を指す。具体的には、それぞれのパワー設定下で記録された信号についてのβ値を計算し、該計算したβ値が予め設定されたβ値の目標値(ターゲット値β-TGとする)に最も近かった記録レーザパワーを、最適とされる記録レーザパワーとして決定するものである。
第1例において、上記ターゲット値Vopc-TGは、このような初期OPC時において、上記試し書きを行うテスト領域の記録前におけるRF信号AC成分のトップレベルPreRec Top Lv及びボトムレベルPreRec Bottom Lvを予め取得しておき、これらトップレベルPreRec Top Lv及びボトムレベルPreRec Bottom Lvと、上記最適とされる記録レーザパワーの設定下で試し書きした区間でβ値の計算に用いたRF信号AC成分のトップレベルTop Lv及びボトムレベルBottom Lvとを用いて、先の[式2]を計算することで求める。すなわち、これら初期OPC時におけるPreRec Top Lv、PreRec Bottom Lv、Top Lv、Bottom Lvを用いて[式2]により計算した評価値Vopcの値を、WOPC時に用いるターゲット値Vopc-TGとして予め設定しておくものである。
このようにして、初期OPC時において実際に試し書きを行った結果から求まった最適とされるレーザパワーの設定下で得られたβ値(≒目標値β-TG)を、[式2]により補正して、その値をWOPC時の評価値Vopcのターゲット値Vopc-TGとして設定する。
ここで、上記のように計算されるターゲット値Vopc-TGは、初期OPCを行うテスト領域が、他層記録なしであるか他層記録ありであるかの別によりそれぞれ異なる値が得られてしまうこととなる。これは、他層記録なしの場合と他層記録ありの場合とで、[式2]における「PreRec Top Lv−PreRec Bottom Lv」の値が異なることを考えれば明らかである。
この点より、初期OPCを行うテスト領域としては、他層が記録なしであることが保証される領域か、或いは他層が記録ありであることが保証される領域の何れかに設定されている必要がある。このとき、他層が記録ありであることが保証される領域を設けるということは、光ディスクDに対して予め該当部分にマーク記録をしておくということになるので、現実的とは言えないものとなる。この点より、本例において上記テスト領域は、他層が記録なしであることが保証された領域として設定されたものであるとする。
ところで、このように初期OPCを行うテスト領域が他層記録なしであることが保証される領域である場合において、仮に従来と同じターゲット値β-TG(図11に示した例ではβ-TG=0.05)による初期OPCを実行してしまうと、該初期OPCで求まる記録レーザパワーは、あくまで他層が記録なしのときに最適とされるレーザパワーとなってしまい、該レーザパワーによる記録動作を実行した場合には他層が記録ありの区間にて信号品質の大幅な劣化を生じさせてしまうことになる。
そこで本例においては、このように初期OPCで求まるレーザパワーが他層記録なしのときのみに最適な値となってしまうことの防止を図るべく、上記ターゲット値β-TGとして、従来とは異なる値を設定するものとしている。具体的には、初期OPCによって他層記録なしの場合と他層記録ありの場合とでの信号品質差を生じさせないようなレーザパワーが求まるように、ターゲット値β-TGを設定するものである。
一例として、このようなターゲット値β-TGの具体的数値としては、先の図11の例で言えば、例えば0.1程度を設定する。図11において、このようにターゲット値β-TG=0.1と設定した場合には、初期OPCで求まる記録レーザパワーは、他層記録なしの場合の最適パワー(iMLSEが最小となる点=14mW程度)と他層記録なしの場合の最適パワー(16mW程度)との中間付近の値に設定されることになる。つまりこれにより、初期OPC時において、他層記録なしの場合と他層記録ありの場合とでの信号品質差を生じさせないようなレーザパワーが設定されるようになる。
WOPC時の説明に戻る。
先の図3にて説明した通り、この場合のWOPCは、[式2]で計算した評価値Vopcの値が、上記のようにして初期OPC時に予め設定したターゲット値Vopc-TGとなるようにして記録レーザパワーを調整することで行う。
このとき、先に説明したように評価値Vopcは、他層が記録なし/記録ありの場合で同じ値となるようにして計算された値となる。またターゲット値Vopc-TGは、上記説明から明らかなように、初期OPCで求めた記録レーザパワーの最適点(実測したβ値に基づき決定した最適点)での評価値Vopcの値である。
これらの点より、上記のように評価値Vopcの値がターゲット値Vopc-TGの値となるように記録レーザパワーの調整が行われることによっては、評価値測定区間が他層の記録なしであった場合と他層の記録ありであった場合とで、記録レーザパワーがほぼ同等の値となるように調整が行われることになる。すなわちこの場合のレーザパワーは、他層が記録なしの場合における最適点と他層が記録ありの場合における最適点の中間付近の値に調整されるものである(図4を参照)。
先に図11を参照して述べたように、他層が記録なしの場合の記録レーザパワーの最適点は14mW程度、他層の記録ありの場合の最適点は16mW程度と比較的大きな開きがあり、このことが、実際の記録区間で他層が記録なしの場合と記録ありの場合とでの大きな品質差を生じさせていたが、本実施の形態のWOPCによれば、記録レーザパワーは、上述のように他層が記録なしの場合の最適点と記録ありの場合の最適点との中間付近に調整されるので、実際の記録区間における他層記録なし/ありのときの最適点からのずれ(つまり品質差)をその分抑制することができる。従ってこのことで、従来よりも他層の記録なし/ありの別による品質差を抑えて、記録品質の安定化が図られる。
〜処理手順〜

続いて、上記により説明した第1例としての手法を実現するために行われるべき具体的な処理の手順について、図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。
図5は、上述した初期OPC時に対応して行われるべき具体的な処理の手順を示し、図6は、WOPC時に対応して行われるべき具体的な処理の手順を示している。
なおこれら図5、図6では、第1例としての手法を実現するための処理を、図2に示したシステムコントローラ10がメモリ部20に格納されたプログラムに従って実行する処理として示している。
先ず、初期OPC時に対応した図5の処理から説明する。
図5において、ステップS101では、初期OPCの開始トリガが発生するまで待機するようにされる。すなわち、初期OPCの開始トリガが発生したか否かについての判別処理を、当該判別処理により肯定結果が得られるまで繰り返し実行する。
そして、ステップS101において初期OPCの開始トリガが発生したとして肯定結果が得られた場合は、ステップS102において、初期OPC区間の記録前のRF信号のトップレベル(PreRec Top Lv)、ボトムレベル(PreRec Bottom Lv)を測定するための処理を実行する。
すなわち、先の図2に示した光学ブロックサーボ回路11に対するシーク動作制御等を行って、光ディスクD上のこれから初期OPCを行う区間についての光ピックアップOPによるレーザ光照射及び反射光検出を実行させることで、レベル測定部19によって初期OPC区間の記録前のRF信号AC成分のトップレベルPreRec Top Lv、及びボトムレベルPreRec Bottom Lvを測定させる。
システムコントローラ10は、このように測定された初期OPC時におけるPreRec Top Lv、PreRec Bottom Lvの値を図2に示したメモリ部20に一時保持する。
上記のようなステップS102による記録前測定処理を実行した上で、図中の破線により囲う初期OPC処理(S103〜S105)を実行する。
すなわち、初期OPC処理としては、先ずステップS103において、各パワーによる試し書きを実行させるための処理を行う。具体的には、初期OPC区間内に設定された各テスト区間ごとに記録レーザパワーを逐次変更したテスト信号の記録動作が実行されるように、光学ブロックサーボ回路11に対するシーク動作制御やエンコード/デコード部7に対する記録指示、及びレーザドライバ13に対する記録レーザパワーの指示などを行う。
そして、続くステップS104では、各パワーによる試し書き区間ごとにβ値を測定するための処理を実行する。
すなわち、上記のようにそれぞれ異なるパワーによりテスト信号が記録されたテスト区間ごとに、レベル測定部19によるRF信号AC成分のトップレベルTop Lv、ボトムレベルBottom Lvの測定結果が得られるように、光学ブロックサーボ回路11に対するシーク動作制御等を行うと共に、それにより測定されたTop Lv、Bottom Lvの値に基づき、上記テスト区間ごとに先の[式1]によるβ値の計算を行う。
さらに、次のステップS105において、ターゲット値β-TGに最も近いβ値が得られたときのパワーを初期OPC最適パワーとして保持する処理を実行する。
つまり、上記のようにテスト区間ごと(つまり記録レーザパワーごと)に取得したβ値のうちで、予め設定されたターゲット値β-TG(例えばメモリ部20に格納されている)に最も近いβ値を特定し、該β値が得られたときの記録レーザパワーを、初期OPC時の最適とされる記録レーザパワーとして保持するものである。
続くステップS106では、最適パワーの設定区間で得られたTop Lv、Bottom LvとPreRec Top Lv、PreRec Bottom Lvとに基づき、[式2]により評価値Vopcを計算する処理を実行する。
すなわち、ステップS104におけるβ値の測定処理の過程において得られた最適レーザパワーの設定区間におけるRF信号AC成分のトップレベルTop Lv、ボトムレベルBottom Lvの値と、先のステップS102において記録前に予め取得したRF信号AC成分のトップレベルPreRec Top Lv、ボトムレベルPreRec Bottom Lvの値と、さらに予めメモリ部20に格納された係数a、bの値とを用いて、[式2]による計算を行うことで、評価値Vopcを得る。
そして、次のステップS107において、このように計算した初期OPC時の評価値Vopcを、ターゲット値Vopc-TGとして保持する。該ターゲット値Vopc-TGは、例えばメモリ部20に保持する。
当該ステップS107の処理の実行を以て、この図に示す初期OPC時に対応した処理動作は終了となる。
続いて図6により、WOPC時に対応した処理について説明する。
図6において、先ずステップS201では、図2に示したホスト機器100側からの記録コマンドを待機する。
そして、上記記録コマンドがあったとして肯定結果が得られた場合は、ステップS202において、区間カウント値nを1に設定し、次のステップS203では、N値の設定を行う。
ここで、上記区間カウント値nは、現在記録対象としているWOPC区間を把握するためにシステムコントローラ10が保持する値である。
また上記N値としては、上記記録コマンドにより指示されたデータを記録するにあたって、その記録区間中に含まれることになるWOPC区間の総数を設定する。当該N値は、上記記録コマンドにより指示されたデータを記録する区間長の情報と、予め設定されたWOPC区間の長さの情報とから算出することができる。
続くステップS204においては、n番目のWOPC区間における評価値測定区間の記録前のRF信号のトップレベル(PreRec Top Lv)、及びボトムレベル(PreRec Bottom Lv)を測定するための処理を行う。
すなわち、光学ブロックサーボ回路11に対するシーク動作制御等を行って、光ディスクD上のn番目のWOPC区間に該当する区間についての光ピックアップOPによるレーザ光照射及び反射光検出を実行させることで、レベル測定部19によって上記n番目のWOPC区間の記録前のRF信号AC成分のトップレベルPreRec Top Lv、及びボトムレベルPreRec Bottom Lvを測定させる。
この場合も、測定されたn番目WOPC区間におけるPreRec Top Lv、PreRec Bottom Lvの値は、例えばメモリ部20に一時保持する。
このようにn番目WOPC区間のPreRec Top Lv、PreRec Bottom Lvの値を取得した上で、次のステップS205において、n番目WOPC区間を記録(write)するための処理を実行する。すなわち、上記記録コマンドにより記録指示された一連のデータのうち上記n番目WOPC区間に記録すべきデータをn番目WOPC区間に記録させるものである。
なお、初期OPCの直後にn=1のWOPC区間を記録する際の記録レーザパワーとしては、初期OPCにより求めた最適とされる記録レーザパワーを設定する。
さらに、続くステップS206においては、n番目WOPC区間における評価値測定区間の記録後のRF信号(AC成分)のトップレベル(Top Lv)、ボトムレベル(Bottom Lv)を測定するための処理を実行する。
その上で、次のステップS207において、[式2]により評価値Vopcを計算する。つまり、上記ステップS206にて得られたTop Lv、Bottom Lvの値と、先のステップS204にて得られたPreRec Top Lv、PreRec Bottom Lvの値と、さらにメモリ部20に予め格納された係数a、bの値とを用いて[式2]による計算を行うことで、評価値Vopcを得る。
続くステップS208においては、評価値Vopcとターゲット値Vopc-TGとに基づき記録レーザパワーを調整する。すなわち、上記ステップS207にて得られた評価値Vopcが、初期OPC時に設定したターゲット値Vopc-TGと一致するように記録レーザパワーを調整する。
具体的に、評価値Vopcがターゲット値Vopc-TGに対して小であれば、その差分に応じて記録レーザパワーを上昇させるように調整を行う。
また評価値Vopcがターゲット値Vopc-TGに対して大であれば、その差分に応じて記録レーザパワーを低下させるように調整を行う。
次のステップS209においては、n=Nであるか否か、すなわち記録コマンドにより指示されたデータを全て記録したか否かを判別する。ステップS209において、n=Nではないとして否定結果が得られた場合は、ステップS210に進んで区間カウント値nを1インクリメント(n=n+1)した後、先のステップS204に戻る。
一方ステップS209において、n=Nであるとして肯定結果が得られた場合は、この図に示すWOPC時の対応処理は終了となる。
[3-2.第2例としてのWOPC]

続いて、実施の形態の第2例について説明する。
先にも触れたように、第2例は、β値の補正(評価値Vopcの計算)にあたり、RF信号のAC成分ではなくDC成分を用いるものとし、且つ、第1例の計算手法とは異なる第2の計算手法により評価値Vopcを計算するものである。
〜光学ドライブ装置の構成〜

図7は、第2例におけるディスクドライブ装置30の内部構成を示している。
なおこの図7において、既に先の図2において説明した部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
図7において、第1例からの変更点は、レベル測定部19に代えてレベル測定部31が設けられる点と、マトリクス回路4が、レベル測定部31に対してRF信号のAC成分のみでなくDC成分も出力するように構成されている点である。
レベル測定部31は、マトリクス回路4から入力されるRF信号のAC成分のエンベロープについてのトップレベルとボトムレベルとを測定すると共に、RF信号のDC成分のトップレベルを測定する。
〜具体的な手法〜

第2例においては、記録前領域におけるRF信号のDC成分のトップレベル(以下、PreRec DC Top Lvと表記する)を測定し、該PreRec DC Top Lvの値を用いて、評価値Vopcを次の[式3]により計算する。

Vopc=β×{c×((PreRec DC Top Lv Std/PreRec DC Top Lv)−1)+1}
・・・[式3]

但し[式3]において、PreRec DC Top Lv Stdは、記録前領域におけるRF信号のDC成分のトップレベルPreRec DC Top Lvについての基準レベルであり、初期OPC時において予め測定・保持しておく。
また上記cの値は、予め実験的に求めておくべき値であり、具体的には、他層が記録ありの場合に計算される評価値Vopcと他層が記録なしの場合に計算される評価値Vopcとしてそれぞれ同じ値が得られるように(それぞれの値の差が縮まるように)その値を選定する。
当該cの値は、予めメモリ部20等に格納しておく。
ここで、第2例としても、先の第1例の場合と同様の主旨より、初期OPCを行う領域を、他層の記録なしとされることが保証される領域となるように設定するものとしている。このことより、第2例において上記のように初期OPC時に予め測定しておく基準レベルPreRec DC Top Lv Stdは、他層が記録なしの状態で測定される値となる。
また第2例においても、初期OPC時に用いるβ値のターゲット値β-TGの値としては、従来と同じ値(例えば0.05)を設定するのでなく、他層記録なしの場合と他層記録ありの場合とでの信号品質差を生じさせないようにできる(信号品質差を縮めることのできる)レーザパワーが初期OPCで求まるようにした値(例えば0.1)が設定される。
これらの前提を踏まえた上で、上記[式3]によると、WOPC時に計算されたβ値は、評価値測定区間の記録前に予め測定されたRF信号DC成分のトップレベルPreRec DC Top Lv(以下、「WOPC時記録前レベル」とも称する)の値と、上記基準レベルPreRec DC Top Lv Stdの値との比率に応じて補正されるということが分かる。具体的には、基準レベル/WOPC時記録前レベルの値に応じて補正されるものである。
ここで、RF信号のDC成分のトップレベルの値は、他層が記録ありの場合において相対的に小となり、他層が記録なしの場合において相対的に大となる傾向を示す。
この点と、上述のように基準レベルPreRec DC Top Lv Stdが他層記録なしの状態で測定されるという点とを考慮すると、上記[式3]によっては、WOPC時において評価値測定区間で他層が記録ありの場合には「PreRec DC Top Lv Std/PreRec DC Top Lv」の値が大となる傾向となって、β値が相対的に大となるように補正されることとなる。
一方で、評価値測定区間で他層が記録なしの場合には、[式3]における{c×((PreRec DC Top Lv Std/PreRec DC Top Lv)−1)+1}の値が「1」となり(「PreRec DC Top Lv Std/PreRec DC Top Lv」=1より)、その結果β値としてはそのままの値が維持されることとなる。
ここで、第2例においても、評価値Vopcのターゲット値Vopc-TGは、初期OPC時において予め求めておくことになる。具体的には、最適レーザパワーの設定下で測定されたβ値(≒β-TG)を[式3]により補正して得た評価値Vopcの値を、WOPC時に用いるターゲット値Vopc-TGとして求めておく。
より具体的には、初期OPCを行うテスト領域内の記録前領域にて予め測定したRF信号DC成分のトップレベルPreRec DC Top Lv と、上記基準レベルPreRec DC Top Lv Stdと、最適レーザパワーの設定下で計算されたβ値(≒β-TGである)とを用いて、[式3]により評価値Vopcを計算し、該評価値Vopcをターゲット値Vopc-TGとするものである。
なお、初期OPC時においては、記録前領域にて予め測定したRF信号DC成分トップレベルPreRec DC Top Lv は、基準レベルPreRec DC Top Lv Stdと同義となる。また、上記のように最適レーザパワーの設定下で計算されたβ値はターゲット値β-TGと同義であると見なすことができる。
これらの点より、上記ターゲット値Vopc-TGは、[式3]により計算するものとはせずに、Vopc-TG=β-TGとしておくこともできる。すなわち、初期OPC時のターゲット値として予め設定されたターゲット値β-TGそのものを、WOPC時におけるターゲット値Vopc-TGとして用いるようにすることもできる。
ここで前述のように、第2例において、評価値測定区間で他層が記録なしの場合には、[式3]で求めた評価値Vopcの値は、測定されたβ値そのものとなり、また評価値測定区間で他層が記録ありの場合には、[式3]で求めた評価値Vopcの値は測定されたβ値を大とする方向に補正したものとなる。
このとき、上述のようにターゲット値Vopc-TG≒ターゲット値β-TGであるので、仮に、評価値測定区間で他層が記録なしであった場合には、そこで測定した評価値Vopc(この場合はβ値そのものである)をターゲット値Vopc-TGに一致させるようにレーザパワーの調整を行うと、該レーザパワーは、他層記録なしの場合の最適点と他層記録ありの場合の最適点との中間付近に調整されることになる。
このことは、前述のように初期OPCが他層記録なしが保証される領域にて行われることを前提としている点と、ターゲット値β-TGの値が、他層記録なしの場合と他層記録ありの場合とでの信号品質差を縮めることのできるレーザパワーが初期OPCで求まるように設定されたものであるという点とを考慮すれば明らかである。
つまり、図を参照して言えば、上記のように評価値測定区間が他層記録なし(つまり評価値Vopc=β値)でターゲット値Vopc-TG≒ターゲット値β-TGを設定する状態は、図11における「他層記録なし」の特性(実線による直線)に対してβ-TG=0.1を設定した状態に該当するので、結果、該β-TG=0.1に基づき調整されるレーザパワーは、他層記録なしの場合の最適点と他層記録ありの場合の最適点との中間付近に調整されるものである。
一方で、評価値測定区間で他層記録ありであった場合は、そこで測定されたβ値を大とする方向に補正した評価値Vopcが得られる。
ここで、他層が記録ありの状態で調整された記録レーザパワーは、他層が記録なしの位置で記録を行う際には過大となる(図11を参照)。
また、記録レーザパワーの調整は、β値が大であればパワーを小とするように行われ、逆にβ値が小であればパワーを大とするようにして行われるものである。
従って、上記のようにして評価値測定区間で他層が記録ありの場合にβ値を大とする方向に補正が行われることによると、他層が記録ありの場合に応じて本来は過大に設定されるはずであった記録レーザパワーは、過大な値よりも低めに調整されるようにすることができる。
つまりこのことで、評価値測定区間が他層記録ありの場合としても、他層が記録なしの場合と他層が記録ありの場合での信号品質差を縮めることのできるレーザパワーを設定することができる。
上記説明からも理解されるように、第2例によっても、多層光記録媒体に対する記録品質の安定化を図ることができる。
〜処理手順〜

図8、図9のフローチャートは、第2例において行われるべき具体的な処理の手順を示している。
図8は初期OPC時に対応して行われるべき具体的な処理の手順を示し、図9はWOPC時に対応して行われるべき具体的な処理の手順を示している。
なおこれら図8,図9においては、第2例において行われるべき具体的な処理の手順を、図7に示したシステムコントローラ10がメモリ部20内に格納されたプログラムに基づき実行する処理の手順として示している。
またこれら図8、図9において、既に先の図5、図6にて説明した処理と同様の内容となる処理については同一ステップ番号を付して説明を省略する。
図8において、この場合の初期OPC時には、ステップS101にて初期OPC開始トリガが発生したとの肯定結果が得られたことに応じ、図5におけるステップS102の処理に代えて、図中のステップS301の処理を実行する。すなわちこのステップS301においては、初期OPC区間の記録前のRF信号のDC成分のトップレベル(PreRec DC Top Lv)を測定させ、これを基準レベルPreRec DC Top Lv stdとして保持する処理を実行する。
またこの場合は、図5におけるステップS106の処理(ターゲット値Vopc-TGとなるべき値の計算処理)に代えて、ステップS302の処理を実行する。
このステップS302においては、最適パワーの設定区間で得られたβ値と基準レベルPreRec DC Top Lv stdとに基づき、[式3]により評価値Vopcを計算する。
ここで前述もしたように、初期OPC時における記録前領域のRF信号DC成分のトップレベルPreRec DC Top Lvの値は、ステップS301にて取得したRF信号DC成分の基準レベルPreRec DC Top Lv stdの値そのものとなり、また、最適パワーの設定区間で得られたβ値は、初期OPCで用いるターゲット値β-TGと同値と見なすことができる。このため、初期OPC時において計算すべき[式3]は、Vopc(Vopc-TG)≒β-TGと読み替えることができ、従って上記ステップS302の計算処理は省略が可能である。
上記ステップS302の処理を実行した後は、ステップS107において、計算した評価値Vopcをターゲット値Vopc-TGとして保持する。
続いて、図9に示すWOPC時の対応処理としては、この場合も第1例の場合と同様に先ずはステップS201〜S203の処理を実行する。
そしてこの場合は、図6に示したステップS204の処理に代えて、n番目のWOPC区間における評価値測定区間のRF信号DC成分のトップレベル(PreRec DC Top Lv)を測定するための処理を実行する。つまり、n番目のWOPC区間の評価値測定区間について光ピックアップOPによるレーザ光照射及び反射光検出を実行させた際にレベル測定部31で測定されたRF信号のDC成分のトップレベルの値を取得するものである。
またこの場合は、図6に示したステップS207に代えて、図中のステップS402として、[式3]により評価値Vopcを計算する処理を実行する。すなわち、先ずはステップS206にて得られたRF信号AC成分のトップレベルTop Lv及びボトムレベルBottom Lvの値に基づきβ値を計算した上で、当該β値と、ステップS401にて得られたRF信号DC成分のトップレベルPreRec DC Top Lvの値と、先の図8におけるステップS107にて保持した基準レベルPreRec DC Top Lv stdの値と、さらにメモリ部20に格納されたcの値とを用いて、[式3]により評価値Vopcを計算するものである。
上記ステップS402により[式3]に基づく評価値Vopcを計算した後は、ステップS208において、当該評価値Vopcとターゲット値Vopc-TG(図8のステップS302にて計算した値)とに基づき記録レーザパワーの調整が行われる。
そして、このように記録レーザパワーの調整を行った後は、ステップS209に進むものとなり、これによりn=NとなるまでステップS401→S205→S206→S402→S208の処理が繰り返され、WOPC区間単位で第2例としてのβ値補正及び補正後β値に基づく記録レーザパワーの調整が繰り返される。
<3.変形例>

以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えばこれまでの説明では、β値の具体的な補正手法として、記録前領域のRF信号のAC成分を用いる場合は[式2]による補正を行い、また記録前領域のRF信号のDC成分を用いる場合は[式3]による補正を行う場合を例示したが、例えば前者の記録前領域のRF信号のAC成分を用いる場合において、[式3]のような形式でβ値を補正するといったこともできる。
その場合は、初期OPC時において、予め記録前の初期OPC区間でRF信号AC成分のトップレベル(PreRec Top Lv)とボトムレベル(PreRec Bottom Lv)とを測定しておくと共に、第2例の場合における基準となるRF振幅レベル「PreRec DC Top Lv std」に相当する値として、基準レベル「PreRec Top Lv−PreRec Bottom Lv」を計算し、その値を保持しておく。ここで、上記のように初期OPC時に記録前領域で予め測定した上記「PreRec Top Lv−PreRec Bottom Lv」の値は、「PreRec Top Lv std−PreRec Bottom Lv std」と表記する。
そしてこの場合、WOPC時には、上記基準レベル「PreRec Top Lv std−PreRec Bottom Lv std」の値を用いて、下記の[式4]により評価値Vopcを計算する。

Vopc=β×{c×[((PreRec Top Lv−PreRec Bottom Lv)/(PreRec Top Lv Std−PreRec Bottom Lv Std))−1]+1} ・・・[式4]

ここで、RF信号のDC成分の振幅レベル(Dc Top Lv)は、[他層が記録ありの場合に小、他層が記録なしの場合に大]となるので、先の第2例においては、[式3]によりβ値を「基準レベル/WOPC時記録前レベル」の値に応じて補正するものとした。これに対し、RF信号のAC成分の振幅レベル(トップレベル−ボトムレベル)は、逆に[他層が記録ありの場合に大、他層が記録なしの場合に小]となるので、この点に鑑み上記[式4]においては、β値を「WOPC時記録前レベル/基準レベル」の値に応じて補正するようにした。
なお、この場合も初期OPC領域は他層で記録が行われないことが保証される領域に設定される。すなわち、この場合も初期OPC時に設定するターゲット値Vopc-TGとしては、第2例の場合と同様に「Vopc-TG=β-TG」として、その計算処理は省略することができる。
或いは上記とは逆に、記録前領域のRF信号のDC成分を用いる場合において、[式2]のような形式でβ値を補正することもできる。
具体的にその場合のWOPC時におけるβ値の補正は、予め記録前の評価値測定区間で測定したRF信号DC成分のトップレベルをPreRec DC Top Lvとしたとき、下記の[式5]により行う。

Vopc={(Top Lv+Bottom Lv)+a(PreRec DC Top Lv)+b}/(Top Lv−Bottom Lv)
・・・[式5]

すなわち、上述のようにRF信号のAC成分とDC成分とは、他層記録あり/なしに対する振幅変化の特性が逆の関係となるので、先の第1例ではβ値の分子の値をPreRec Top Lvで減算して補正していたものを、この場合はPreRec DC Top Lvを加算して補正するように変更したものである。
なお、この場合におけるターゲット値Vopc-TGは、初期OPC時に求めた最適パワーのときのβ値(≒β-TG)を上記[式5]により補正した値とすればよい。具体的には、初期OPC時において、予め記録前の初期OPC区間でRF信号DC成分のトップレベルを測定しておき、その値を[式5]における「PreRec DC Top Lv」として代入して上記初期OPC時に求めた最適パワーのときのβ値を補正した値を、ターゲット値Vopc-TGとするものである。
また、これまでの説明では、マーク記録部分で反射率が低下するメディア(通常のメディアと称する)を用いる場合を前提としたが、逆に、マーク記録部分で反射率が上昇するメディアも存在する。
このようなメディアを用いた場合、RF信号のDC成分のトップレベルの値は、通常のメディアを用いる場合とは逆となり、従ってRF信号のDC成分のトップレベルの値は他層が記録ありの場合において大となり、他層が記録なしの場合において小となる。
先の第2例において説明した[式3]は、RF信号のDC成分のトップレベルの値が、他層が記録ありの場合において大となり他層が記録なしの場合において小となることを前提として設計されたものであった。
但し、このようにマーク記録部分で反射率が上昇するメディアの場合には、図11における他層記録ありの場合のβ値の特性直線(実線による直線)と他層記録なしの場合のβ値の特性直線(破線による直線)との位置関係が逆転するものとなる。つまり、記録部分で反射率が上昇するメディアの場合、他層記録ありの場合における最適パワーが、他層記録なしの場合における最適パワーよりも小となる関係となる。
これらの点より、マーク記録部分で反射率が上昇するメディアを用いる場合としても、先に掲げた[式3]そのものを用いたβ値の補正を行うことで、通常のメディアを用いる場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、多層光記録媒体に対する記録品質の安定化を図ることができる。
また、これまでの説明では、本発明が記録レーザパワーの調整に適用される場合を例示したが、本発明は、例えばライトストラテジなど記録レーザパワー以外の他の記録パラメータの調整を行う場合にも好適に適用することができる。
実施の形態で例示したように、記録前領域を対象として記録動作の実行前に予め検出させた反射光情報に基づいて記録パラメータの調整制御を行うことで、他の記録層の記録/未記録の別による影響を考慮した記録パラメータ調整を行うことができ、その結果、他層が記録/未記録に関わらず記録品質を安定化できる。
またこれまでの説明では、本発明で対象とする光記録媒体が、4層記録媒体(記録層数=4)である場合を例示したが、本発明としてはより層数の少ない光記録媒体、或いはより多層の光記録媒体を対象とした記録を行う場合にも好適に適用できる。
また本発明は、BD(Blu-ray Disc:登録商標)システムを始めとして、各種の光記録システムにおいて適用可能である。
1,30 ディスクドライブ装置、5 データ検出処理部、7 エンコード/デコード部、10 システムコントローラ、13 レーザドライバ、14 ライトストラテジ部、19,31 レベル測定部、20 メモリ部、OP 光ピックアップ、D 光ディスク

Claims (14)

  1. 光記録媒体に対するレーザ光照射を行って情報記録を行う記録部と、
    上記光記録媒体に対して照射されたレーザ光の反射光を検出する反射光検出部と、
    上記光記録媒体の記録前領域を対象として記録動作の実行前に予め反射光の検出動作を実行させ、それにより検出された反射光情報に基づいて上記記録部における記録パラメータの調整制御を行う制御部と
    を備える光学ドライブ装置。
  2. 上記制御部は、
    上記記録前領域についての反射光の検出動作を実行させた後、
    上記記録前領域に対する記録動作を実行させ、該記録動作により記録された信号を再生させて得た再生信号の評価値を計算し、
    該計算した評価値を、予め取得した上記記録前領域についての反射光情報に基づいて補正し、
    補正した上記評価値に基づき上記記録パラメータの調整制御を行う
    請求項1に記載の光学ドライブ装置。
  3. 上記制御部は、上記補正した評価値に基づき記録レーザパワーについてのパラメータ調整制御を行う
    請求項2に記載の光学ドライブ装置。
  4. 記録動作を逐次中断し、既記録領域の再生信号についての評価値を取得した結果に基づいて記録レーザパワーを調整するWOPC(Walking Optimum Power Control)を行うためのWOPC領域が、上記光記録媒体のユーザデータ領域内にて複数設定されており、
    上記制御部は、
    記録を行うべきWOPC領域について、その記録前に 上記WOPC領域内に設定された評価値測定領域にて反射光の検出動作を実行させ、該反射光の検出実行後に上記WOPC領域の記録を実行させた上で上記評価値測定領域を再生させて上記評価値を計算すると共に、
    該計算した評価値を予め記録前に上記評価値測定領域にて検出した反射光情報に基づいて補正し、該補正した評価値が予め設定された目標値に一致するように記録レーザパワーの調整制御を行う
    請求項3に記載の光学ドライブ装置。
  5. 上記制御部は、上記評価値としてβ値を計算する請求項4に記載の光学ドライブ装置。
  6. 上記制御部は、
    上記WOPC領域に対する記録後に上記評価値測定領域を再生させて得た上記β値としての評価値を、予め記録前の上記評価値測定領域にて実行させた反射光検出動作の結果から得た再生信号のAC成分の振幅レベルに基づいて補正する
    請求項5に記載の光学ドライブ装置。
  7. 上記制御部は、
    上記WOPC領域における上記評価値測定領域に対する記録及び再生を実行させて得た上記β値としての評価値を、予め記録前の上記評価値測定領域にて実行させた反射光検出動作の結果から得た再生信号のDC成分の振幅レベルに基づいて補正する
    請求項5に記載の光学ドライブ装置。
  8. 上記制御部は、
    上記WOPC領域における上記評価値測定領域に対する記録及び再生を実行させて得た上記β値について、その分子の値を、予め記録前の上記評価値測定領域にて実行させた反射光検出動作の結果から得た再生信号のAC成分の振幅レベル又はDC成分の振幅レベルに応じて変化させることで上記β値の補正を行う
    請求項6又は請求項7に記載の光学ドライブ装置。
  9. 上記制御部は、
    上記WOPC領域に対する記録後に上記評価値測定領域を再生させて得た上記β値を、予め記録前の上記評価値測定領域にて実行させた反射光検出動作の結果から得た再生信号のAC成分の振幅レベル又はDC成分の振幅レベルと予め設定された基準レベルとの比率に応じて補正する
    請求項6又は請求項7に記載の光学ドライブ装置。
  10. 上記制御部は、
    上記光記録媒体の上記ユーザデータ領域外に設定されたOPC領域にて初期OPCを実行する際に、
    上記OPC領域における記録前領域にて予め反射光の検出動作を実行させて上記再生信号のAC成分又はDC成分の振幅レベルを取得し、その後、上記初期OPCを行う初期OPC区間内の各テスト区間に対して記録レーザパワーを逐次変更したテスト信号の記録及び再生を実行させて上記テスト区間ごとのβ値を計算し、それら計算したβ値に基づき最適とされる記録レーザパワーを決定すると共に、
    上記各テスト区間のうち上記決定した記録レーザパワーの設定下で記録の行われたテスト区間にて得られた上記β値としての評価値を、上記記録前領域にて予め得た上記再生信号のAC成分又はDC成分の振幅レベルに基づいて補正し、該補正した評価値を上記目標値として設定する
    請求項8に記載の光学ドライブ装置。
  11. 上記制御部は、
    上記初期OPC時において決定した上記記録レーザパワーの設定下で記録の行われたテスト区間にて得られた上記再生信号のAC成分のピークレベル,ボトムレベルをそれぞれTop Lv,Bottom Lvとし、上記記録前領域にて予め得た上記再生信号のAC成分のピークレベル,ボトムレベルをそれぞれPreRec Top Lv,PreRec Bottom Lvとしたとき、

    {(Top Lv+Bottom Lv)−a(PreRec Top Lv−PreRec Bottom Lv)+b}/(Top Lv−Bottom Lv) ・・・[式I]

    (ただし[式I]において、a、bは予め設定された係数である)による計算を行って上記β値を補正し、該補正したβ値を上記目標値として設定し、
    上記WOPC時においては、既記録状態の上記評価値測定領域を再生させて得られた上記再生信号のAC成分のピークレベル,ボトムレベルをそれぞれTop Lv,Bottom Lvとし、記録前の上記評価値測定領域にて予め実行させた反射光検出動作の結果から得た上記再生信号のAC成分のピークレベル,ボトムレベルをそれぞれPreRec Top Lv,PreRec Bottom Lvとしたとき、上記[式I]による計算を行うことで上記評価値測定領域にて得られたβ値を補正し、該β値を補正した値が上記目標値と一致するように記録レーザパワーの調整制御を行う
    請求項10に記載の光学ドライブ装置。
  12. 上記制御部は、
    上記光記録媒体の上記ユーザデータ領域外に設定されたOPC領域にて初期OPCを実行する際に、上記OPC領域における記録前領域にて予め反射光の検出動作を実行させて上記再生信号のAC成分又はDC成分の振幅レベルを取得し、該取得した再生信号のAC成分又はDC成分の振幅レベルを上記基準レベルとして設定した上で、その後、上記初期OPCを行う初期OPC区間内の各テスト区間に対して記録レーザパワーを逐次変更したテスト信号の記録及び再生を実行させて上記テスト区間ごとのβ値を計算し、それら計算したβ値に基づき最適とされる記録レーザパワーを決定すると共に、
    上記WOPC時には、上記WOPC領域における上記評価値測定領域に対する記録及び再生を実行させて得た上記β値を、予め記録前の上記評価値測定領域にて実行させた反射光検出動作の結果から得た再生信号のAC成分の振幅レベル又はDC成分の振幅レベルと上記基準レベルとの比率に応じて補正し、該β値を補正した値が上記目標値と一致するように記録レーザパワーの調整制御を行う
    請求項9に記載の光学ドライブ装置。
  13. 上記制御部は、
    上記初期OPC時において、上記OPC領域における記録前領域にて予め得た上記再生信号のDC成分のトップレベルを上記基準レベルとして設定すると共に、
    上記WOPC時においては、上記初期OPC時に設定した上記基準レベルをPreRec DC Top Lv Stdとし、上記WOPC時において記録前の上記評価値測定領域にて予め得た上記再生信号のDC成分のピークレベルをPreRec DC Top Lvとしたとき、

    β×{c×((PreRec DC Top Lv Std/PreRec DC Top Lv)−1)+1} ・・・[式II]

    (ただし[式II]においてcは予め設定された係数である)により上記評価値測定領域にて得られたβ値を補正し、該β値を補正した値が上記目標値と一致するように記録レーザパワーの調整制御を行う
    請求項12に記載の光学ドライブ装置。
  14. 光記録媒体に対するレーザ光照射を行って情報記録を行う記録部と、上記光記録媒体に対して照射されたレーザ光の反射光を検出する反射光検出部とを備えた光学ドライブ装置の記録パラメータ調整方法であって、
    上記光記録媒体の記録前領域を対象として記録動作の実行前に予め反射光の検出動作を実行させ、それにより検出された反射光情報に基づいて上記記録部における記録パラメータの調整制御を行う
    記録パラメータ調整方法。
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