JP4468290B2 - 二次電池の防爆構造 - Google Patents

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Description

この発明は、電解液を外気と隔離した密閉型の二次電池の防爆構造に関する。
携帯電話やその他の各種携帯端末(PAD)のような小型電子機器等に広く使用されている二次電池は、例えばリチウム電池のような有機電解液電池(非水電解質電池)が主流となっている。有機電解液を外気と隔離した密閉型の二次電池は、通常以上の電流供給による過充電状態、あるいは誤使用による短絡状態で大電流が流れたりすると、電解液が急速に分解されてガスが発生し、このガスが電池内に充満して大きな内圧が生じ、場合によっては爆発することもある。
このような内圧による爆発を防止するため、従来から密閉型の二次電池の外装缶の上端部側又は底板に防爆用の安全弁装置を設けたものが知られている。その一例として、特許文献1の「二次電池の防爆構造」が公知である。この二次電池の防爆構造は、外装缶の端に固定した封口板又は底板に設けた安全弁から成り、この安全弁は、外周面に平板状凹部の第1加工部分を形成し、この凹部に切り欠き溝の第2加工部分を設け、その第2残厚を防爆圧+αの圧力で切裂する板厚を有し、この第2加工部分に屈曲断面状の第3加工部分をその第3残厚が防爆圧で作動する厚さと成るようにしたというものである。
上記特許文献1の二次電池の防爆構造の安全弁は、一般にプレスベント形式と呼ばれ、外装缶の端に設けられる端板のアルミ板にプレス加工をし、薄肉部(溝)を所定形状(円又は長円)に形成したものである。これに対し、クラッドベント形式と呼ばれる安全弁が知られている。その一例として、特許文献2の「電池用安全弁付き電池ケース蓋」が公知である。この文献2の電池用安全弁素子は、貫通孔を穿設した金属基板と、貫通孔を閉塞するように基板上に積層された金属箔とから成る。金属基板は、鋼板、ステンレス鋼板、銅板又はアルミニウム板のいずれかとし、金属箔は、鋼箔、ステンレス箔、銅箔、アルミニウム箔、ニッケル箔又はニッケル−鉄合金箔のいずれかが用いられる。
ところで、上記クラッドベント形式の安全弁は、柔軟性があり、落下・変形強度に優れ、ベント作動(開裂)圧は金属箔の箔厚(膜厚)が関与して決まり、ベント開放性(ガス放出性)が優れ、低作動圧で安定して作動する。しかし、金属箔を熱圧着又は冷間圧接で金属基板に積層するため加工処理に時間が掛かり、金属箔には一般にピンホールが生じていることが多いため、全数のピンホール検査を要し、又金属箔を積層した基板を外装缶に取り付ける際も金属箔に傷が付かないようにするため取り付け作業にも時間が掛かり、このためコストが高くなるという問題がある。
一方、プレスベント形式の安全弁は、端板に凹溝をプレス成形するため、コストは安価であるが、特に変形強度に問題があり、ベント作動(開裂)圧は主に缶の膨れに伴う蓋の変形が関与し、変形によるクラックでベント作用が始まる。即ち、内圧が発生して缶に膨れが生じ缶が変形すると、その変形に伴って安全弁の凹溝にクラックが発生して安全弁が作動する。このため、ベント開放性が劣り、ガスがベント作動時に直ちに放出されず、ガス放出性に問題が残っている。特に、特許文献1のプレスベント形式の安全弁では、約数kgf/cm2 程度の低い所定圧力に防爆圧を設定し、この防爆圧以上の内圧で安全弁が作動するとしているが、本願の発明者等が上記安全弁の作動を確認したところ、実際には安全弁の作動に次のような問題がある。
即ち、安全弁の凹溝に第3加工部分をその第3残厚が防爆圧で作動する厚さに設定しているため、理論上は上記約数kgf/cm2 の作動圧で安全弁が作動する筈であるが、実際には安全弁として設定した通りには作動しない。これは、安全弁を形成した端板(封口板1a)を外装缶に取り付ける前の単体の状態で試験したからであり、実際に外装缶にこの端板を固定して内圧を作動させると、上記設定圧では作動しない。つまり、プレスベント形式の安全弁としてクラックが第3残厚に直ちに生じることはなく、やはり外装缶の変形に伴ってクラックが生じる。従って、安全弁としての作動は内圧が上記数kgf/cm2 で作動したのではなく、缶の変形に伴ってクラックが生じたこととなる。
特開2001−23596号公報 特開平9−223490号公報
この発明は、上記の問題に留意して、クラッドベント形式ではなくプレスベント形式の安価な安全弁を採用し、封口板単体での試験圧ではなく、外装缶の端部に取り付けた状態で二次電池に対して設定された設定圧で封口板に予め形成された安全弁が、外装缶の大きな膨れを伴わず、防爆圧以上の内圧の作動時に確実に安全弁として作動する二次電池の防爆構造を提供することを課題とする。
この発明は、上記の課題を解決する手段として、発電要素を内蔵し、電池外装缶の端板に内圧で作動する安全弁を設けた二次電池において、安全弁を設ける上記端板の板素材の所定位置に第1残厚t1を有する安全弁用凹部を設け、安全弁用凹部内にさらに薄い第2残厚t2を有しかつ外周辺に波形屈曲部を有する加工凹部を設け、この加工凹部の内周寄り位置に第3残厚t3を有する溝部を形成し、所定の防爆圧以上の内圧発生時に溝部を切裂させて内圧を逃がすことにより安全弁を作動させるように構成した二次電池の防爆構造としたのである。
上記の構成としたこの発明による二次電池の防爆構造では、所定の防爆圧以上の内圧が発生すると、二次電池の外装缶に大きな変形を与えることなく確実に作動し、プレスベント形式の安全弁でありながら、クラッドベントのようにベント開放性に優れている。通常以上の電流供給による過充電状態、あるいは誤使用による短絡状態で大電流が流れたりすると、電解液が急速に分解されてガスが発生し、このガスが電池内に充満して大きな内圧が生じることがある。
しかし、このような所定の防爆圧以上の内圧が生じた場合でも、外装缶が大きく変形することなく上記の安全弁では加工凹部内の溝部より内周側の薄板部が溝部の位置で切裂する。このためクラッドベントのように防爆圧以上の内圧で安全弁として確実に作動する。これは、所定の防爆圧以上の内圧に対して外装缶端板の第1残厚t1を有する安全弁用凹部内に設けた加工凹部の第2残厚t2の残厚が大きく、かつその屈曲部の弾性強度が大きいため上記の内圧では簡単に変形しないのに対して、上記加工凹部の外周辺に波形屈曲部とその内周側には溝部を形成し、溝部ではごく薄い残厚t3となっているため、この位置で確実に所定の防爆圧以上の内圧に対して反応し、安全弁として作動するからである。
また、上記のように形成した溝部は、端板の単体で試験圧を掛けて作動する圧力と二次電池に端板を装着した状態で二次電池が発生する内圧とがほぼ一致した状態で作動し、従来の二次電池のように端板単体での試験圧と二次電池に装着した状態では防爆圧が試験圧と大きく異なるということはなく、従って二次電池に発生する内圧で外装缶が大きく変形しない範囲内で設定される設定圧に一致する作動圧で溝部が切裂し、安全弁として確実に作動する。
以上のように、この発明の二次電池の防爆構造は、安全弁用凹部内にさらに薄い第2残厚を有しかつ外周辺に波形屈曲部を有する加工凹部を設け、この加工凹部の内周寄り位置に第3残厚を有する溝部を形成し、所定の防爆圧以上の内圧発生時に溝部を切裂させて内圧を逃がすことにより安全弁を作動させるようにしたから、安全弁を確実に作動させ、かつプレスベント形式で経済的なコストの二次電池の防爆構造が得られるという利点がある。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は実施形態の二次電池A1の外観斜視図を示す。図示の二次電池は角型電池であるが、円形断面や長円形その他各種の断面形状のものについても以下の構成は同様に適用される。ただし、内蔵される発電要素及びその接続金具の詳細は図示及び説明を省略している。外装缶1は下底板1bで閉じられ、その内部に発電要素2を収容して、上端を封口板1aにより閉じ、密封状に形成されている封口板1aには、図示しない電極部を設けるための円形の孔3,4が設けられ、かつその一端寄りに安全弁5が形成され、この安全弁5により防爆構造が構成されている。なお、5Fは封口板1aの外端面である(例えば、図2参照)。
安全弁5の拡大断面形状を図2に示す。図2の(a)図は図1の矢視IIaの部分断面図、(b)図は矢視IIbの部分断面図、(c)図は安全弁5の部分拡大図である。この安全弁5は、安全弁の板素材の厚さTから複数段のプレス加工処理がされて得られ、3つの加工形状の組み合わせから成る。第1加工凹部5aは、薄板の封口板1aの一端寄りの位置に安全弁5を形成するための安全弁用凹部として形成されている。
この安全弁用凹部である第1加工凹部5aは、後述する図3の(b)図に示すように、板素材の一部に第1残厚t1を有する長円形の凹部を後述する第1プレス加工により形成したものであり、さらに第1プレス加工により残った第1残圧t1に対し第2プレス加工により上記長円形の凹部外周辺に深さdの波形の屈曲部を有しかつその屈曲部内周に第2残厚t2の平板部を有する第2加工凹部5bが形成されている。また、上記第2加工凹部5bが形成された凹部の波形屈曲部より内周側に長円形状の小さな溝部5cが形成されている。この場合、溝部5cが形成された位置の第3残厚t3はt2よりさらに薄い残厚となる。
また、この溝部5cを形成することにより溝部5cより中心側の湾曲部5dは、図示のように、外側へ断面視凸の曲線状として形成される。そして、上記第2加工凹部5bと溝部5cとによりプレスベントが形成されることとなる。封口板1aの板素材厚さTは、例えば0.8〜1.0mmとして設定され、他の残厚t1、t2、t3については次のように設定されている。
t1=0.1〜0.07mm
t2=0.05〜0.07mm
t3=0.020〜0.035mm(好ましくは0.023〜0.025mm)
上記のように、残厚t1、t2、t3を設定した安全弁5は、安全弁5を形成する第2加工凹部5bの波形屈曲部及び屈曲部より中心側の板厚を全体に薄い板厚t2としたため、全体としてプレスベントでありながら、クラッドベントのような柔軟性を確保している。そして、安全弁5の外周辺(長円形又は円形)には薄い残厚t2の材料で波形屈曲部を形成しているため、柔軟性とベント耐力強度が大きくなり、又第3残厚t3の薄肉部として設けた溝部5cにより中心側の湾曲部5dの内圧への関与を大きくしている。なお、第2加工凹部5bの波型屈曲部の深さdは残厚t1と板素材厚さTの間の適当な値に設定している(二次電池の大きさ、種類によって異なる)。従って、安全弁5の防爆作用時には安全弁5のベント開放性が大きく向上している。その作用については後で説明する。
なお、外装缶1の素材はスチール製、封口板1aはアルミニウム又はスチール製である。又、発電要素2は、この発明の特徴ではないため詳細な構成は図示省略しているが、例えば陰極としてリチウム金属板、陽極として硫化モリブデンなどを含む正極活性物質、電解液としてリチウムを含む有機溶媒が用いられたリチウム二次電池が用いられる。さらに、封口板1aの中央部付近で図示しない電極部が突出しないように孔3の周辺が凹入状に形成されている。以上のように形成した安全弁を含むこの実施形態の二次電池A1は、過度の充電等が行われて外装缶1内に内圧が生じた場合、安全弁5が安全な内圧の範囲で、かつ設定された防爆圧から僅かな誤差範囲内で確実に作動し、又電池を誤って落下させたときなどの衝撃があっても安全弁5が破壊されることはない。
上記構成の安全弁5の形成方法について図3A、図3Bを参照して簡単に説明する。図3A、図3Bは上記第1、第2加工凹部5a、5b、溝部5cを形成する過程を示す。図3Aの(a)図では封口板1aの素材に対して安全弁5を設ける位置に第一加工凹部5aの第1プレス加工が行われる。10aはプレス台、11aはプレスパンチである。封口板1aの板素材の厚さはTであり、これにプレスパンチ11aで第1加工凹部5aの平板状の凹部をプレス成形する。この場合、プレスパンチは小径の第1プレスパンチ11a、プレス台も小径の第1プレス台10aを用いている。第1加工凹部はこの例では図1に示す長円形状に形成される。
図3Aの(b)図では上記プレスパンチ11aよりさらにやや小径の第2プレスパンチ11b、第2プレス台10bを用いて第2加工凹部5bのプレス加工を行う。この場合、図3Aの(b)図の(イ)と(ロ)に示すように、(イ)で加圧の初期に少しだけ加圧した時には未だ押圧面に大きな変化は生じていないが、(ロ)に示す段階まで加圧が進むと第2プレスパンチ11bにより押圧されている面の厚さがt2となると共に、上記凹部の外周辺に断面視波形屈曲状の第2加工凹部5bが形成される。そして、この第2加工凹部5bも図1に示す長円形状に形成される。
さらに、図3Bの(c)図では、第2プレスパンチ11bよりさらに少しだけ小径の第3プレスパンチ11cにより溝部5cが形成される。この場合、第2加工凹部5bの底部の外径より少しだけ径の大きいプレス台10cを用いる。又、第3プレスパンチ11cは、図示のように下端が平面状ではなく、カップ状の突出縁部を有し、かつその下端に断面視凹状の突出加工端を有する。そして、この第3プレスパンチ11cでプレス加工することにより対応する位置の残厚素材には溝部5cが形成される。又、この溝部5cの形成と共に溝部より内周辺は図示のように外に凸の湾曲状に膨出した湾曲部5dとして形成される。
これは、溝部5cを形成する際のプレス圧で湾曲部5dが第3プレス台10cから特別な作用を加えることなく膨出状に変形するからである。溝部5cへのプレス加圧で押された素材が内向きに変形して膨出するものと考えられている。なお、この溝部5cや湾曲部5dの形状も長円形である。
以上のようなプレス加工処理を経て形成された安全弁5によれば、大気圧より大きい所定の防爆圧以上の内圧が作用しても安全に作動する。即ち、この二次電池A1に異状な大電流の充電などが行われて外装缶1内に防爆圧以上の内圧が生じても所定の内圧で確実に安全に作動し、かつ構造強度が十分なものが得られる。所定の内圧は、この例では7〜15kgf/cm2 に設定される。これは、従来の特許文献1のように数kgf/cm2 のように低い内圧に設定しても、それはあくまで理論上の設定であり、実際には安全弁として作用する前に外装缶が先に変形して安全弁としての作用が遅れ安全弁として確実に作用せず、又二次電池A1を不用意に落したような場合には耐衝撃性が低くなるからである。
即ち、特許文献1の安全弁では所定の防爆圧以上の内圧が作用した時、安全弁が作動する前にまず内圧のエネルギで電池の外装缶が大きく変形し、その後安全弁の一部が少しだけ切裂して残圧が排出される。従って、安全弁がまず先に作動して外装缶の変形を生じない状態で一気に内圧を排出するという安全弁本来の作動が得られない。これに対して、この実施形態の二次電池A1は、波形屈曲形状の第2加工凹部5bを有するため、第2加工凹部5bの強度が波形形状部の弾性強度の向上により増大しており、さらにこの第2加工凹部の基部より内周の平板外側面にプレス成形された溝部5cを有する。
このため、所定の防爆圧以上の内圧が作用した時まずこの溝部から内側の湾曲部5dの部分が溝部を境にして一気に切裂し、安全弁として機能する。従って、外装缶1に大きな変形が生じることなく安全弁5が安全に、かつ確実に作用してこの二次電池A1が搭載される機器へ不測の損傷を与えるなどの事故を防止することとなる。この場合、溝部5cは、端板である封口板1aに単体で試験圧を掛けて作動する圧力と二次電池に封口板1aを装着した状態で二次電池A1が発生する内圧とがほぼ一致した状態で作動し、従来の二次電池のように端板単体での試験圧と二次電池に装着した状態では防爆圧が試験圧と大きく異なるということはなく、従って二次電池に発生する内圧で外装缶1が大きく変形しない範囲内で設定される設定圧に一致する作動圧で溝部5cが切裂し、安全弁として確実に作動する。
図4、図5に第2実施形態の二次電池A2の要部断面図、及びプレス加工方法の説明図を示す。図4の(a)図に示すように、この実施形態では安全弁5’の構成は第1実施形態の安全弁と基本的には同じであるが、第2加工凹部5bの内周側に形成される溝部5c’が湾曲部5d’の内側に設けられている点で第1実施形態の二次電池A1と部分的に異なる。又湾曲部5d’の内周側が平板上であり外に凸状でない点も少し異なっている。これは、後で図5に基づいて説明するように、そのプレス加工方法が異なるからである。その他の基本的な構成は同じであるから、以下では主としてその異なる構成部について説明し、同じ構成部分については第1実施形態の構成をそのまま適用するものとして説明を省略する。
図4に、第1、第2加工凹部5a、5bは第1実施形態と同様であるが、溝部5c’と湾曲部5d’が異なることが示されている。即ち、第2加工凹部5bの内周基部よりさらに内周側に湾曲部5d’に対して外に凸の溝部から成る溝部5c’が形成されており、又湾曲部5d’は平板状のままである。但し、図5に示すように、この例では溝部5c’を加工する際に、上記溝部に対応する突起部をプレス台10c’に設けており、プレスパンチ11c’の下底面はフラットである。
上記構成の二次電池A2の封口板1aのプレス加工方法も、基本的には第1実施形態と同じであり、上述したように、プレス台10’とプレスパンチ11c’の形状が異なるだけである。溝部5cと5c’とは形成される方向が異なるが、湾曲部5d’の外周に残される板厚t3は同じである。なお、上記2つの実施形態では、安全弁5は封口板1aに設けるとして説明したが、反対に外装缶1の下底板1bに設けてもよい。又、第2実施形態のように、湾曲部5d’は必ずしも第1実施形態のように湾曲形状でなくとも、図示のように平板状であってもよいし、あるいは湾曲状としてもよい。
この発明の二次電池は、所定の防爆圧以上の内圧で確実に作動するプレスベント形式の安全弁を設けたから、リチウム電池のような有機電解液電池(非水電解質電池)等に広く利用される。
第1実施形態の二次電池の外観斜視図 (a)図1の矢視IIaの部分断面図、(b)図1の矢視IIbの部分断面図、(c)安全弁の部分拡大断面図 (a)第1プレス加工の説明図、(b)第2プレス加工の説明図 (c)第3プレス加工の説明図 第2実施形態の二次電池の(a)図1の矢視IIaに対応する部分断面図、(b)図1の矢視IIbに対応する部分断面図 同上の二次電池の(c)第2プレス加工の説明図、(d)第3プレス加工の説明図
符号の説明
1 外装缶
1a 封口板
1b 下底板
2 発電要素
3、4 円形の孔
5 安全弁
5a 第1加工凹部
5b 第2加工凹部
5c 溝部
5d 湾曲部
10a 第1プレス台
11a 第1プレスパンチ
11b 第2プレスパンチ
11c 第3プレスパンチ

Claims (3)

  1. 発電要素2を内蔵し、電池外装缶1の端板に内圧で作動する安全弁5を設けた二次電池において、安全弁5を設ける上記端板の板素材の所定位置に第1残厚t1を有する安全弁用凹部5aを設け、安全弁用凹部5a内にさらに薄い第2残厚t2を有しかつ外周辺に波形屈曲部を有する長円形の加工凹部5bを設け、この加工凹部5bの前記波形屈曲部より内周寄り位置に前記第2残厚t2よりさらに薄い第3残厚t3を有する長円形の溝部5cを形成し、この溝部5cより中心側に断面視凸曲線状の湾曲部5dを形成し、所定の防爆圧以上の内圧発生時に溝部5cを切裂させて内圧を逃がすことにより安全弁5を作動させるように構成した二次電池の防爆構造。
  2. 前記溝部5cを、第2残厚t2を有する加工凹部5bの外面又は内面のいずれかに設けたことを特徴とする請求項1に記載の二次電池の防爆構造。
  3. 前記安全弁5を電池外装缶1の上端部の封口板1a又は下底板1bに設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池の防爆構造。
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