JP4462508B2 - 情報処理装置並びに定義情報生成方法 - Google Patents

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Description

【0010】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書処理/管理およびデータ処理/管理を行う情報処理方法および装置に関する。
【0020】
【従来の技術】
情報処理装置(コンピュータシステム)では、応用システムを構築する際に、そのアプリケーションで使用され得るデータおよびその属性を定義し登録しておく必要がある。また、システムに個々のデータベースまたはファイルを設ける場合には、そのファイルの属性(ファイル名、フィールド名称、レコード長等)を登録しておく必要がある。
【0030】
従来より、上記のような「データ定義」、「データ定義」は、専用プログラムを使用し、この専用プログラムの提示する設定画面の所定の欄にシステム運用者が仕様書または定義書の必要事項を画面上から入力することで行われる。
【0040】
また、アプリケーションにおいて、たとえば帳表の作成は次のようにして行われている。すなわち、キーボード操作ないしマウス操作によって画面上に任意の表罫線および文字列を入力すると、各々の画面入力データが帳表の定義情報とみなされ、それらの定義情報に基づいて帳表のフォーマットが設定される。
【0050】
また、やはりマウス操作等により、画面上に表罫線を入力してその中の所望のフィールド(領域)を指定すると、そのフィールドに関係した各種属性または定義事項をリストした副画面が現れ、そのリストの中の所望の事項を1つ選択すると、その選択した定義事項によって当該フィールド分の1つのフォーマットが定義(設定)されるようにしたものもある。
【0060】
また、アプリケーションにおいて、コマンドを定義するには、キーボードや画面上のボタンから所定の言語(たとえばVisual Basic)により決められた特殊なコマンド語を設定入力するようにしている。
【0080】
【発明が解決しようとする課題】
ユーザが装置による制約なく自由に作成した文書上においてシステムに何らかの処理、動作を指示するコマンドの定義は、ユーザにとって覚えなくてはならない事項がまだ多い上、定義内容の種別も著しく制限されていた。
【0120】
本発明の目的は、ユーザが自由に作成した文書上において、ユーザにとって覚えごとが非常に少ない簡単な記入操作によって多種多様なコマンドを定義できるようにした情報処理装置並びに定義情報生成方法を提供することにある。
【0130】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の中、請求項1に記載の方法は、情報処理システムにおいて、システムに対してある動作または処理をおこなうべく指示するコマンド定義情報の生成方法であって、
システム内において文書上の各記号または各文字列についてコード列情報と位置情報を登録した文書データを格納する文書データ格納手段と、
特定の記号または用語についてコード列情報と上記コマンド定義上の意味情報とを対応させて登録した辞書データを格納する辞書格納手段とを備えた情報処理システムにあって、
上記辞書データ中に登録された特定の記号または用語であって、文書上において記載された他の記入情報に付加記入することによって、付加記入された当該の他の記入情報をシステムに対するコマンド定義情報に転化させる指定をおこなう第1の記入情報を、上記辞書データ中に登録した該当コード列情報と上記文書データを構成する各記号または各文字列のコード列情報との間の照合を繰り返すことによって文書上から検出するステップと、
検出した上記第1の記入情報と文書上において特定の配置関係にある記号または文字列である第2の記入情報を、当該の第1の記入情報の位置情報と、上記文書データを構成する各記号または各文字列の位置情報との間の照合を繰り返すことによって識別するステップと、
文書上において識別した上記第2の記入情報について、そのコード列情報と上記辞書データに登録された各記号または各用語のコード列情報との間の照合を繰り返すことにより、上記辞書データ中において上記第2の記入情報に対応して登録されているコマンド定義上の意味情報を識別し、該当する処理をシステムに指示するコマンド情報を生成するステップと、
を有することを特徴とする。
【0140】
また、請求項2に記載の方法は、請求項1に記載の発明において、文書上において上記コマンド定義のオペランドを指定するものとして特に定めた記号である第3の記入情報を、その該当コード列情報と上記文書データを構成する各記号または各文字列のコード列情報との間の照合を繰り返すことによって、文書上から検出するステップと、
検出した第3の記入情報と文書上において特定の配置関係にある記号または文字列である第4の記入情報を、当該第3の記入情報の位置情報と、上記文書データを構成する各記号または各文字列の位置情報との間の照合を繰り返すことによって、識別するステップと、
を有し、識別した第4の記入情報に基づいて該当のコマンド定義情報のオペランドを生成することを特徴とする。
また、請求項3に記載の方法は、請求項1ならびに請求項2に記載の発明において、文書データ格納手段に保持される文書データは、文書上の各文字または文字列について色情報を含む修飾情報を備え、
予め定めた修飾情報をもつ記入情報を、当該の修飾情報と上記文書データ中の各記号または文字列に備えた修飾情報との間の照合を繰り返すことにより文書上から検出した後、検出した当該修飾情報をもつ記号または文字列の中から上記第1の記入情報を文書上から検出することを特徴とする。
【0150】
また、請求項4に記載の情報処理装置は、装置に対してある動作、または、データ処理をおこなうべく指示するコマンド定義情報の生成をおこなう情報処理装置であって、
システム内において文書上の各記号または各文字列についてコード列情報と位置情報を登録した文書データを格納する文書データ格納手段と、
特定の記号または用語についてコード列情報と上記コマンド定義上の意味情報とを対応させて登録した辞書データを格納する辞書格納手段とを備えた情報処理装置にあって、
上記辞書データ中に登録された特定の記号または用語であって、文書上において記載された他の記入情報に付加記入することによって、付加記入された当該の他の記入情報をシステムに対するコマンド定義情報に転化させる指定をおこなう第1の記入情報を、上記辞書データ中に登録した該当コード列情報と上記文書データを構成する各記号または各文字列のコード列情報との間の照合を繰り返すことによって、文書上から検出する手段と、
検出した上記第1の記入情報と文書上において特定の配置関係にある記号または文字列である第2の記入情報を、当該第1の記入情報の位置情報と、上記文書データを構成する各記号または各文字列の位置情報との間の照合を繰り返すことによって、識別する手段と、
文書上において識別した上記第2の記入情報について、そのコード列情報と上記辞書データに登録された各記号または各用語のコード列情報との間の照合を繰り返すことにより、上記辞書データ中において上記第2の記入情報に対応して登録されているコマンド定義上の意味情報を識別し、該当する処理をシステムに指示するコマンド情報を生成する手段と、
を有することを特徴とする。
【0160】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明の実施例を説明する。
【0170】
図1に、本発明の一実施例における情報処理装置のハードウェア上のシステム構成を示す。このシステムにおいて、カラーイメージ・スキャナ10、キーボード12、マウス14およびディジタイザ15が入力装置として、内部メモリ16および外部メモリ18が記憶装置として、表示装置20および印字装置22が出力装置として、それぞれ適当なインタフェース回路(図示せず)を介してCPU24に接続されている。また、CPU24は、通信装置26を介して電話回線または通信回線27とも接続されている。
【0180】
カラーイメージ・スキャナ10は、用紙上に記載された文書中の文字、記号および図形をカラー画像情報として読み取る。内部メモリ16および外部メモリ18には、CPU24の処理または制御動作を規定する各種プログラムのほか、各種電子辞書、キャラクタフォント、ファイル等が格納されている。通信装置26は、ファクシミリ通信機能を有している。
【0190】
図2に、本実施例のシステムにおいて帳表の作成に関する動作モードの一覧を示す。「メイン」、「定義」、「環境設定」等の主モードが設定されており、これらの主モードはそれぞれ「取り出し」…、「定義解釈」…、「定義区別設定」等のサブモードに分岐している。
【0200】
図3に、表示装置20のディスプレイ画面20aに表示される「主モード一覧メニュー」を示す。このメニュー画面では、画面の右下部に「メイン」、「定義」、「環境設定」等の主モード選択ボタンが表示される。
【0210】
上記の「主モード一覧メニュー」で、「環境設定」ボタンをクリックすると、環境設定モードが選択される。この環境設定モードに切り替わると、ディスプレイ画面20aに図4に示すような画面が映し出され、画面の右下部に「定義区別設定」、「定義情報設定」等のサブモード選択ボタンが表示される。ここで、「定義情報設定」ボタンをクリックすると、定義情報設定モードに入り、図5〜図8に示すような「定義要素/記入情報対照表」が画面に表示される。
【0220】
図5〜図8において、本実施例では、「共通」、「データ管理」、「データ定義」、「ファイル定義」、「コマンド/手順定義」、「書式定義」、「編集校正定義」等の複数の定義系が用意され、各定義系の中に複数の定義要素が設定されている。これらの定義系のうち、「データ管理」、「データ定義」、「ファイル定義」または「コマンド/手順定義」系の各定義要素はデータ管理上のフォーマットを設定するために用いられ、「書式定義」または「編集校正定義」系の各定義要素は文書の書式上のフォーマットを設定するために用いられる。「共通」の各定義要素は、「データ管理」、「データ定義」、「ファイル定義」、「コマンド/手順定義」、「書式定義」、「編集校正定義」系の各フォーマットに共用される。
【0230】
図5〜図8に示すように、各定義要素には、1種類または複数種類の所定の文字(文字列)、記号または図形が対応づけられている。定義要素の中には、たとえば「データ管理」系の定義要素「丸め方」に対応する“切上げ”のようにその記入情報だけで目的の定義内容を表すものもあれば、たとえば「共通」系の「項目名」に対応する“< >”のように、他の記入情報を指定し、その指定した他の記入情報に定義内容を委ねるものもある。また、「共通」系の定義要素「定義要素指定」に対応する“〇”のように、この記入情報によって指定された領域内に記入されている通常記入情報の文字、記号等を定義要素に転化させるべきことを指示するか、あるいは用語辞書を参照して特定の定義内容に解釈すべきことを指示するものもある。
【0240】
また、「データ定義」系における「区分」と「数値」,「テキスト」,「集計数値」との関係のように、互いに対の関係となるデータ項目名(区分)とデータ名(数値,テキスト,集計数値)とがそれぞれ個別的な定義要素として登録される場合は、この対の関係が対象表の中でも判るように表示される。
【0250】
上記のような定義要素と記入情報との対応付けは、システムが最初から用意していてもよく、あるいはユーザが画面入力で随時設定登録できるようにしてもよい。いずれにしても、たとえば図9に示すようなデータフォーマットで、各定義要素毎に図5〜図8の対照表に相当する可変データ長の定義要素識別データが設定される。各定義要素識別データは、後述する定義情報認識部の定義要素識別データ記憶部48(図25)に保持される。
【0260】
なお、図9の「定義要素識別データ」のデータフォーマットにおいて、「定義系コード」のデータ・フィールドには当該定義要素(たとえば「右づめ」)の属する定義系(書式定義)のコードがセットされ、「定義要素種別」のデータ・フィールドには当該定義要素(右づめ)のコードがセットされ、「構成文字列/記号列」の各データ・フィールドには当該定義要素(右づめ)に対応する文字列または記号(「右」,「右づめ」,「右寄せ」)のコードが所定の区切り識別データを挟んでセットされ、末尾のフィールドにはこのデータの終端を示す所定の終端識別データが付けられる。
【0270】
「対関係の定義要素コード」のフィールドには、上記したように「データ定義」系における「区分」と(「数値」,「テキスト」,「集計数値」)のように、対の関係を有する他の定義要素コードがある場合に、該他の定義要素コードがセットされる。したがって、「区分」の「定義要素識別データ」であれば、このフィールドには、「数値」,「テキスト」および「集計数値」の各定義要素コードがセットされる。また、「数値」,「テキスト」または「集計数値」の「定義要素識別データ」であれば、このフィールドには、「区分」の「定義要素識別データ」がセットされる。
【0280】
上記のように、本実施例では、文書上で各種の定義を行うための定義要素が、通常の文書内容を表す通常記入情報としても利用可能な文字、記号または図形と対応づけられている。ただし、後述するように、定義要素として用いられるときは、当該記入情報に特別の修飾情報(たとえば色情報)を付し、文書内容を表す通常記入情報とは区別するようにしている。つまり、ユーザにあっては、普段使い慣れている記入情報を、文書内容を表すための通常記入情報としてそのまま使えるだけでなく、これに特別の修飾情報を付加することで定義内容を示すための定義情報としても使えるようになっている。
【0290】
図4の「環境設定モード画面」において「定義区別設定」のサブモード選択ボタンを選択すると、ディスプレイ画面20aには図10に示すような「定義情報区別指示画面」が現れる。
【0300】
図10において、[定義系]の欄には「データ管理」、「書式定義」、「編集校正定義」等の定義系がリストされている。ユーザは、各定義系の記入情報に用いる[色]、[線修飾]、[線太さ」、[手書き/印刷]の修飾情報または識別情報を各位置に入力すればよい。
【0310】
図10の例では、「データ管理」、「データ定義」、「ファイル定義」、「コマンド/手順定義」にはそれぞれ(青)、「書式定義」、「編集校正定義」にはそれぞれ(赤)を[色]の欄に入力している。なお、上記のように「共通」の各定義要素は全ての定義系に共用されるので、「共通」固有の修飾情報を設定する必要はない。
【0320】
この定義情報区別指示の入力操作に応動してシステム内では、たとえば図11に示すようなデータフォーマットで各定義系についての定義情報区別データが設定される。この定義情報区別データは、後述する定義情報認識部の定義情報区別データ記憶部50(図25)に保持される。
【0330】
図10に、主モードの1つである「メイン」モードの画面を示す。この「メイン」モード画面では、画面の右下部に「取り出し」、「格納」、「次」、「実行」等のサブモード選択ボタンが表示され、各サブモード選択ボタンをクリックすると各ボタンで表示されたサブモードに切り替わるようになっている。なお、電源投入直後のディスプレイ画面20a上にはデフォルトでこの「メイン」モード画面が現れ、画面の左下隅部に常時表示されている「モード」ボタンをクリックすると、上記の「主モード一覧メニュー」画面に切り替わるようになっている。
【0340】
次に、このシステムにおいて、アプリケーションたとえば帳表作成機能の前提としてシステムに設定登録される「データ定義」および「ファイル定義」の各機能について説明する。
【0350】
本例における「データ定義」を設定するには、たとえば図13に示すようなデータ定義書を用意する。このデータ定義書は、応用システムを構築するうえで使用され得るアプリケーション上のデータ項目名とその属性データ名とをリストしたものであり、たとえばシステムエンジニアの作成した仕様書をそのまま用いたものでもよく、あるいは「データ定義」の設定のために本システムの文書作成機能によって新規に作成したものでもよい。
【0360】
なお、本例において、このデータ定義書は、たとえば地色が白の用紙上に黒色の筆記具、インク、トナー等で文書内容が記述された書面であるとする。
【0370】
このデータ定義書では、縦および横方向にそれぞれ所定間隔で引かれた複数の罫線からなる表の中に、「データ定義」のためにシステムに予め登録されている複数の基本データ項目と各対応するアプリケーション上の所望のデータ名とが一覧形式で記載されている。
【0380】
すなわち、表の最上行に設けられた項目記入欄には、各セル(記入枠)に1個(1項目)ずつ、システムに登録されている基本データ項目「データ項目名」、「区分」、「対応マスタ名」、「同義語」を表す各文字列が記入されている。
【0390】
そして、上記項目記入欄の下に設けられているデータ名記入欄の第1行には、「データ項目名」のデータ名として文字列“分類”が、「区分」のデータ名として文字列“テキスト”が、「対応マスタ名」のデータ名として文字列“商品分類スタ”が、「同義語」のデータ名として文字列“商品分類”が各セル(記入枠)に1個(1データ名)ずつ記入されている。
【0400】
この1行(レコード)分の記載は、本システムにおいて、アプリケーション上の「データ項目」の1つとして「分類」を設定し、この「分類」を「テキスト」データとして扱い、「分類」の詳細な情報を「商品分類マスタ」ファイルに登録し、「商品分類」を「分類」と同義語とみなすことを意味している。
【0410】
データ名記入欄の第2行以下でも、アプリケーション上のデータ項目名として選択した「品番」、「売上高」、「単価」、……等の各々について、「区分」、「対応マスタ名」、「同義語」の各属性データ名を記入している。
【0420】
このように、このデータ定義書(図13)は通常記入情報(文書内容を表すために通常用いられている文字、記号または図形)からなる文書であり、その記載内容は取扱い者(たとえばシステムエンジニア)にとっては一目瞭然に理解できるものである。しかし、このままの文書内容で本システムに入力されたならば、単なる文書情報として認識されるにすぎず、実質的に定義書としての意味をなさない。
【0430】
そこで、本システムでは、通常記入情報からなる文書内容に所望の定義付けを支援するための定義支援情報を記入してシステムに入力することで、取扱い者が認識する通りの定義内容をシステムに認識させるようにしている。
【0440】
本例のデータ定義書(図13)については、たとえば図14に示すように「共通」および「データ定義」系の定義支援情報を(青)で記入すればよい。
【0450】
図14において、データ項目名記入欄では、(黒)のデータ項目名文字列“データ項目名”、“区分”、“対応マスタ名”、“同義語”を(青)の「定義要素指定」の定義要素記入情報“〇”で囲むとともに、(青)の「項目」の定義要素記入情報“< >”で括る。これにより、これらの文字列“データ項目名”、“区分”、“対応マスタ名”、“同義語”を定義要素記入情報に転化させるとともに、それぞれデータ項目名であることを定義したことになる。
【0460】
また、データ名記入欄では、各データ項目名「データ項目名」、「区分」、「対応マスタ名」、「同義語」に対応する縦方向の各フィールド(セル列)において最上段および最下段のセルに「範囲指定」の定義要素記入情報“[ ]”を記入する。これにより、これら縦方向の各フィールド(セル列)は各対応するデータ項目名のデータが記入されている、または記入されるべきデータ記入欄であることを定義したことになる。
【0470】
上記のように定義支援情報を追記入されたデータ定義書(図14)は、カラー・イメージスキャナ10より本システムに入力される。
【0480】
図15に、本実施例のシステムにおける文書入力および文書要素データ生成部の構成を示す。文書画像入力部30は、カラー・イメージスキャナ10、キーボード12およびマウス14等の入力装置と、入力ルーチンを実行するCPU24と、入力されたカラー画像をいったん取り込む内部メモリ16または外部メモリ18とによって構成される。文書画像記憶部32、文字/図形パターン辞書36および文書要素データ記憶部38は、内部メモリ16または外部メモリ18の記憶領域を用いている。文字・図形要素認識部34は、文字・図形認識処理プログラムを実行するCPU24によって構成される。文書画像出力部40は、主として、表示制御プログラムを実行するCPU24と、このCPU24の制御の下で文書画像の表示出力を行う表示装置20あるいは文書画像の伝送出力を行う通信装置26とによって構成される。
【0490】
文書画像記憶部32および文書要素データ記憶部38においては、入力された各書面または各頁PAi 毎に画像データを記憶する画像データエリア32(i) および文書要素データを記憶する文書要素データエリア38(i) がそれぞれ設定される。図16および図17に示すように、各画像データエリア32(i) および各文書要素データエリア38(i) に対するメモリ管理は、入力された各書面または各頁PAi 毎にシートデータエリア管理部35に設定されるシートデータエリア管理データCD(i) を用いて行われる。
【0500】
本システムにおいて、異なる書面または頁の間で所定の処理が定義されるときは、これら複数の書面(頁)は1つのグループ(以下「シートグループ」と称する)に属するものとして扱われる。複数の書面または頁をシートグループとしてグルーピングすることをユーザからシステムに伝えるためには、種々の方法が可能である。たとえば、ユーザが所定のボタン操作を行った上でイメージスキャナ10より複数の書面または頁を連続して入力したときは、これらの書面または頁はシートグループであるとシステムが判断するようにしてよい。
【0510】
本例のデータ定義書(図14)についてイメージスキャナ10による読取動作が行われると、その文書内容(全記入内容)を表すカラー画像信号が入力部30の画像記憶部に取り込まれる。入力部30に取り込まれた各書面毎のカラー画像信号は、信号の形態で(黒),(青),(赤)の各色画像信号に分解され、文書画像記憶部32内では(黒)の画像信号,(青)の画像信号,(赤)の画像信号としてそれぞれ黒画像記憶部32a,青画像記憶部32b,赤画像記憶部32cに蓄積される。
【0520】
次に、文字・図形要素認識部34は、文書画像記憶部32に蓄積された各書面毎の画素データについて、各色(黒,青,赤)毎に文書中の個々の文字、図形要素を認識する。ここで、図形要素とは、線分、矩形、円形のようにその形状が容易に画像認識され得るパターン化された簡単な図形群である。
【0530】
本実施例における画像認識に際しては、たとえば図18に示すようなデータフォーマットで予め設定されている「画像管理データ」が参照される。この「画像管理データ」では、図19に示すように入力画像はマトリクス状に配置された多数の画素PXによって構成されているものとして、画素PXの個数、寸法、ピッチ等を表すデータをセットしている。
【0540】
文字・図形要素認識部34における文字・図形の認識は、基本的には個々の文字、図形要素を構成する線素を認識することによって行われる。線素の識別については従来公知の種々の方法を用いてよい。たとえば、先ず特定の色を有するドットの集合を見い出し、次に隣接領域または周囲をサーチしてそのドットの集合が延長する方向を判定する。この処理を繰り返して、ドットの集合の描く軌跡をそれが消滅(終端)するまで追跡していく。その追跡の途中で、軌跡の向きが急激に変化する箇所があれば、その箇所を屈曲点または尖点として識別する。
【0550】
このようにして抽出された線素は、その形状、大きさにより予め設定された線素パターンの1つとして識別され得る。本実施例では、文字/図形パターン辞書36に、個々の文字、図形毎にそれを構成する線素の種別と、構成線素間の有意な位置関係とが所定の電子辞書方式で予め記憶(設定登録)されている。文字・図形要素認識部34は、上記のようにして抽出した線素を隣接するもの同士で互いに組み合わせてこれを文字/図形パターン辞書36と照合する処理を繰り返すことで、個々の文字、記号、図形を認識する。
【0560】
また、たとえば一覧表のような表を構成する罫線については、次のようにして認識処理を行う。すなわち、上記したような線素の認識において直線とみなして抽出した線素が他の線素よりも桁違いに長く、かつその直線方向が水平線(X軸)または垂直線(Y軸)に対して或る角度内の傾きに収まる場合は、この直線を水平罫線または垂直罫線とみなし、水平線または垂直線と平行になるようにその位置情報を補正する。また、抽出された2つの罫線の端点同士の距離あるいは一方の罫線の端点と他方の罫線との距離が或る値以内にあるときは、両罫線の端点同士が互いに重なり合っている、あるいは片方の罫線の端点が他方の罫線上に重なっているとみなし、両罫線がそのように重なるようにそれぞれの位置情報を補正する。
【0570】
文字・図形要素認識部34は、画像入力した文書の各色(黒,青,赤)画像について上記のような文字・図形認識処理を行うことによって、各文字、各図形要素、各記号につきたとえば図20〜図24に示すようなデータフォーマットで文書要素データを生成する。
【0580】
図20に、1個の文字に対応する文書要素データ(文字データ)のデータフォーマット例を示す。図示のように、当該文字のコード、書体、色、線の太さ、線修飾(実線、点線、鎖線等)、手書き/印刷(手書き文字なのか印刷文字なのかの区別)、記入位置および大きさ(文字サイズ)をそれぞれ表すデータが順次所定のデータ・フィールドにセットされ、末尾にこの文書要素データの終端を示す終端識別データが付けられる。
【0590】
図21に、1つの文字列に対応する文書要素データ(文字列データ)のデータフォーマット例を示す。図示のように、当該文字列の配置位置を示す「先頭文字位置」と「末尾行位置」、当該文字列の書式を示す「行ピッチ」、「文字ピッチ」がセットされるとともに、当該文字列を構成する各文字の文字コードが配置順にセットされる。
【0600】
図22、図23および図24は、それぞれ1つの図形要素または記号に対応する文書要素データ(図形要素データ)のデータフォーマット例である。図22に示すように、線分については始端位置および終端位置のデータが組み込まれる。図23に示すように、長円については中心位置(X,Y方向)と径サイズ(X,Y方向)のデータが組み込まれる。図24に示すように、矩形や“<”等については始端および終端位置に加えて屈曲点または尖点(線分の方向が急峻に変化する点)の位置を示すデータが組み込まれる。
【0610】
上記のようにして、画像入力された各書面中の全ての記入情報が個々の文字、記号、図形に分解されて文字・図形要素認識部34により文書要素データに変換される。これらの文書要素データは、各書面単位で文書要素データ記憶部38に蓄積される。なお、文字・図形認識処理を受けて文書要素データに変換された記入情報に対応する画像情報は、文書画像記憶部32から抹消されてよい。
【0620】
文書画像出力部40は、文書画像記憶部32に保持されている画像信号に基づいて文書画像を出力できるだけでなく、文書要素データ記憶部38に格納されている文書要素データからもそれを文字/図形パターン辞書36を介して画像信号に変換したうえで文書画像を出力することができるように構成されている。
【0630】
図25に、本実施例のシステムにおける定義情報認識およびフォーマット設定部の構成を示す。定義要素データ生成部42および定義データ生成部46は、定義要素データおよび定義データ生成処理を実行するCPU24によって構成される。結合則(構成則)メモリ45、定義情報識別データ記憶部48、定義情報区別データ記憶部50、応用用語辞書52、定義データ記憶部54およびシートグループ定義データ記憶部56は、内部メモリ16または外部メモリ18の所定の記憶領域上に展開されている。
【0640】
文書要素データ記憶部44および定義データ記憶部54においては、入力された各書面または各頁PAi 毎に文書要素データを記憶する文書要素データエリア44(i) および定義データを記憶する定義データエリア54(i) がそれぞれ設定される。
【0650】
図16および図17に示すように、各文書要素データエリア44(i) および各定義データエリア54(i) に対するメモリ管理は、入力された各書面または各頁PAi 毎にシートデータエリア管理部35に設定されるシートデータエリア管理データCD(i) を用いて行われる。
【0660】
この定義情報認識およびフォーマット設定部においては、先ず定義要素生成部42が、定義要素識別データ記憶部48および定義情報区別データ記憶部50にそれぞれ保持されている定義要素識別データ(図9)および定義情報区別データ(図11)を参照して、文書要素識別データ記憶部38に格納されている文書要素識別データ(図20〜図24)を基に各書面または頁に記入されている各定義要素記入情報毎のデータ(定義要素データ)を生成する。
【0670】
図26に、定義要素データのデータフォーマット例を示す。当該定義要素記入情報を識別する「定義系コード」および「定義要素コード」がセットされるとともに、当該定義要素記入情報を構成する文字、図形、記号に対応する文書要素データを参照するためのポインタがセットされる。たとえば、「範囲指定」の“[”の場合は、その記入情報“[”に対応する文書要素データのアドレスを指定するポインタがセットされる。
【0680】
定義要素データを生成するには、特定の修飾情報たとえば(赤)の色情報を有する文書要素データをサーチする。このサーチの結果、たとえば“[”の記入情報を抽出した場合は、それと対をなす他方の記入情報“]”を割り出すことで、「範囲指定」の定義要素記入情報“[ ]”を判別する。これにより、「定義系コード」と「定義要素コード」が決まり、当該定義要素記入情報を構成する“[”および“]”の文書要素データ(図形要素データ)のアドレスをそれぞれ指定するポインタも決まる。
【0690】
上記のようにして定義要素データ生成部42より得られた各定義要素データは各書面また頁単位で定義要素データ記憶部44の該当定義要素データエリアに格納され、シートデータエリア管理部35によって管理される。
【0700】
次に、定義データ生成部46が、定義情報区別データ記憶部50に保持されている定義情報区別データ(図11)を参照して、定義要素データ記憶部44に蓄積されている定義要素データ(図26)、文書要素データ記憶部38に蓄積されている文書要素データ(図20〜図24)および結合則(構成則)メモリ45に格納されている結合則(構成則)アルゴリズムを参照して各書面または頁に、あるいは異なる書面または頁にわたって記入されている各定義情報毎に定義データを生成する。
【0710】
上記のデータ定義書(図14)については、以下に説明するように、「項目定義データ」(図27)、「項目定義データ・チェイン」(図28)、「「セルデータ」(図29)、「フィールド内セルデータ・チェイン」(図30)、「レコード内セルデータ・チェイン」(図31)および「データ定義データ」(図32)を作成する。
【0720】
先ず、「セルデータ」(図29)の作成は次のようにして行う。表の線分ないし罫線を文書要素データを介してサーチすることにより各セル(データ記入枠)を識別し、当該セルの位置を示すデータとともに、同一のフィールドおよびレコード内で次のセルとの繋がりをもたせるためのポインタをセットする。また、当該セル内に文字列が記入されているか否かを文書要素データを介して調べ、記入されていればその対応文書要素データを参照するためのポインタをセットする。
【0730】
また、(青)の範囲指定“[ ]”で区画されたセル列が検出され、かつ(青)の「項目」“< >”で括られた文字列が該セル列(フィールド)の延長方向に隣接しているか、または(青)の「結合線」“−”で該セル列に結ばれているときは、結合則にしたがって該文字列は該フィールドに対応するデータ項目名であると判定し、「項目定義データ」(図27)を作成する。併せて、「フィールド内セルデータ・チェイン」(図30)を作成する。
【0740】
また、複数のフィールドセル列がそのセル列方向に対して直角の方向に隣接し合う場合は、結合則にしたがってこれらの隣接し合うセル列を「レコード内セル列」であると判定して、「レコード内セルデータ・チェイン」(図31)を作成する。併せて、「項目定義データ・チェイン」(図28)を作成する。
【0750】
このように、本システムでは、定義データ生成部46が、結合則メモリ45に登録されている結合則アルゴリズムを参照することで、複数個の定義要素記入情報によってそれぞれ与えられる複数個の単位定義情報を組み合わせて1つの複合的な定義情報を認識し、さらには複数個の単位定義情報と複合定義情報または複合定義情報同士を組み合わせてより複合的または高度な定義情報を認識し、その認識結果に応じて各定義内容を規定する所要の定義データを作成する。
【0760】
上記のようにして「項目定義データ・チェイン」(図28)を作成したなら、図32に示す手順に入り、そのチェインを構成する各「項目定義データ」における一群のデータ項目名を識別する(ステップS1 )。
【0770】
本例においては、データ項目名文字列“データ項目名”、“区分”、“対応マスタ名”、“同義語”が(青)の「定義要素指定」“〇”で囲まれていることから、定義要素識別データ記憶部48に照会することで、「データ定義」系の登録されたテータ項目名であることが判明する。この判定結果が出たことで(ステップS2 )、「データ定義データ作成処理」(ステップS3 )に入る。
【0780】
「データ定義データ作成処理」では、「レコード内セルデータ・チェイン」を基にフィールドと直交するセル列(本例では各行のレコード)を1つずつ取り出して、各セル内のデータ名文字列がシステムに登録されているか否かを判定し、登録されているもの(本例では「区分」のデータ名「テキスト」、「数値」、「集計数値」が定義要素コードとして登録されている)については固定データ長のコードをセットし、登録されていないもの(本例では「データ項目名」、「対応マスタ名」、「同義語」の各データ名が該当する)についてはその文字列に対応する可変データ長の文字コード列をセットすることで、各行(レコード)分の「データ定義データ」(図33)を作成する。
【0790】
したがって、本例のデータ定義書(図14)からは一覧表に記入されている行数に等しい個数の「データ定義データ」(図33)が作成される。これらの「データ定義データ」群は、アプリケーションで使用可能なデータ項目名別に設定登録されたデータ名を参照するための「データ名辞書」を構成する。
【0800】
上記したように、このシステムでは、日常使い慣れている文字、記号または図形を文書に記入する作業または操作により、アプリケーションを構築するうえでの基本設定である「データ定義」を容易に行うことができる。したがって、システムエンジニア等のシステム運用者の負担が軽減するだけでなく、アプリケーション・ソフトの利用者(エンドユーザ)も「データ定義」に参画することが可能である。
【0810】
次に、「ファイル定義」について説明する。一般に、「ファイル定義」は、アプリケーション上の個々のファイルをシステムに登録または格納する度に行われる。本システムでは、たとえば「月別売上げファイル」をシステムに登録(格納)した際に、図34に示すようなファイル定義書を用いて「ファイル定義」を行う。このファイル定義書も、たとえば白色の用紙に(黒)で文書情報(内容)が記載された書面であるとする。
【0820】
このファイル定義書(図34)では、3行×5列のマトリクス状のセル(記入枠)からなる表の中に、一覧形式で、最上段の行には上記データ定義書(図14)を用いて設定登録したアプリケーション上の各データ項目名が、中段の行にはシステム内で予め登録されている各対応フィールド名称(アクセス名)が、最下段の行にはそのデータ項目名に係るデータ名に割り当てるべきフィールド長(バイト)がそれぞれ記載されている。
【0830】
すなわち、アプリケーション上のデータ項目名である「月別」、「分類」、「品番」、「単価」、「売上数」にはそれぞれシステム内フィールド名称「MON」、「BUN」、「HIN」、「TAN」、「SUU」が対応し、それぞれのデータ値フィールド長は「5(バイト)」、「20(バイト)」、「20(バイト)」、「5(バイト)」、「5(バイト)」であることが記述されている。このファイル定義書も、たとえば白色の用紙に(黒)で文書情報(内容)が記載された書面であるとする。
【0840】
このファイル定義書(図34)も、上記データ定義書(図13)と同様に通常記入情報からなる人間向きの定義書であり、このままの文書内容で本システムに入力したならば単なる文書情報として認識されるにすぎず、実質的に定義書としての意味をなさない。
【0850】
この人間向きの定義書を本システムに認識可能な定義書とするためには、図35に示すように「共通」および「ファイル定義」系の定義支援情報を(青)で記入すればよい。
【0860】
図35において、このファイル定義書の一覧表を「項目定義」として定義するために所要の定義情報を記入する。
【0870】
すなわち、表内で横方向に展開されている各行のフィールドを(青)の「範囲指定」の定義要素記入情報“[ ]”で指示する。この表には各行のフィールドの属性を示すデータ項目名が記載されていない。そこで、各フィールドの延長方向で表の外の空欄に定義支援情報として(青)のデータ項目名文字列“データ項目名”、“フィールド名称”、“フィールド長”を記入する。
【0880】
そして、これらの(青)で追記した各データ項目名文字列“データ項目名”、“フィールド名称”、“フィールド長”を(青)の「定義要素指定」の定義要素記入情報“〇”で囲むとともに、左右両側から(青)の「項目」の定義要素記入情報“< >”で括り、(青)の「結合線」の定義要素記入情報“−”を介して各対応するフィールドと結ぶ。
【0890】
また、表題の「月別売上げファイル」をファイル名として登録するため、この表題文字列“月別売上げファイル”を(青)の「範囲指定」“[ ]”で括るとともに、その隣に(青)でデータ項目名“ファイル名”を記入し、さらにこのデータ項目名文字列“ファイル名”を(青)の「定義要素指定」“〇”で囲むとともに、(青)の「項目」の定義要素記入情報“< >”で括る。
【0900】
このように定義支援情報を追記入したファイル定義書(図35)も、上記データ定義書(図13)と同様に、カラー・イメージスキャナ10より本システムに入力される。
【0910】
そうすると、本システムでは、上記と同様の処理部(図19、図28)によりこの定義情報入りのファイル定義書(図35)について▲1▼「文書要素(文字/図形等)の認識」、▲2▼「文書要素(文字/図形等)の補正」、▲3▼「定義要素記入情報の抽出・識別(定義要素データの生成)」および▲4▼「定義内容の解釈(定義データの生成)」を順次行う。
【0920】
その結果、定義データとしては、一覧表に係る定義情報からは「項目定義データ」(図27)、「項目定義データ・チェイン」(図36)、「セルデータ」(図29)、「フィールド内セルデータ・チェイン」(図30)、「レコード内セルデータ・チェイン」(図31)および「ファイル定義データ」(図32)を作成する。なお、この一覧表の場合、フィールドセル列は横方向に展開し、レコードセル列は縦方向に展開する。また、表題「月別売上げファイル」に係る定義情報から「ファイル名」をデータ項目名とする単独の「項目定義データ」(図27)を作成する。
【0930】
この「ファイル定義」でも、一覧表のデータ項目名「データ項目名」、「フィールド名称」、「フィールド長」に対応する「項目定義データ・チェイン」(図36)を作成したなら、図32に示す手順に入り、そのチェインを構成する各「項目定義データ」における一群のデータ項目名を識別する(ステップS1 )。
【0940】
本例では、データ項目名文字列“データ項目名”、“フィールド名称”、“フィールド長”が(青)の「定義要素指定」“〇”で囲まれていることから、定義要素識別データ記憶部48を参照することで、「ファイル定義」系の登録されたデータ項目名であることが判明する。この判定結果が出たことで(ステップS4 )、「ファイル定義データ作成処理」(ステップS5 )に入る。
【0950】
「ファイル定義データ作成処理」では、「レコード内セルデータ・チェイン」を基に、フィールドと直交する各セル列(本例では縦方向の各レコード)を取り出して、各セル内のデータ名文字列が本システムに登録されているか否かを判定する。
【0960】
本例では、アリケーション上の「データ項目名」のデータ名である「月別」、「分類」、「品番」、…が「データ名辞書」つまり「データ定義データ」(図33)に可変データ長の文字コード列の形態で登録されている。また、「フィールド名称」のデータ名である「MON」、「BUN」、「HIN」、…は、システム内のフィールド名称(アクセス名)として固定データ長のコードとして設定登録されている。「フィールド長」のデータ名である「5」、「20」、「20」…は、固定データ長の数値データに変換可能である。
【0970】
上記のようにして1レコードずつ「データ項目名」、「フィールド名」、「フィールド長」のデータ名文字列に各対応する文字コード列または固定データまたはコードを識別し、一覧表内の全部のレコードについて「ファイル定義データ」にセットする。
【0980】
また、表題「月別売上げファイル」に係る項目定義データに基づいて「ファイル名」を文字コード列でセットするとともに、システム内のいずれかの記憶エリアに格納されているこの「月別売上げファイル」にアクセスするためのファイル名称(アクセス名)をもセットしておく(図37)。ここで、「ファイル名称(アクセス名)」は、ユーザの入力した「ファイル名」に対応するシステム内のファイル識別データであり、システムの方で自動的に割り付ける。
【0990】
図38に、本システムにおけるファイル管理部の構成例を示す。内部メモリ16または外部メモリ18に設けられたファイル格納エリア内に、システムに登録されているファイルA,B,C.…が任意の記憶位置に格納されるとともに、各ファイルを検索するためのインデクスデータ(ファイル管理データ)が所定記憶位置に格納される。ファイルマネージャ(ファイル管理プログラム)はインデクスデータを参照して各ファイルにアクセスする。外部からは、上記「ファイル名称(アクセス名)」でファイルマネージャにアクセスすればよい。
【1000】
上記したように、このシステムでは、日常使い慣れている文字、記号または図形を文書に記入する作業または操作により、ファイルの登録時に必要となる「ファイル定義」を容易に行うことができる。したがって、システム運用者の負担が軽減するだけでなく、エンドユーザも「ファイル定義」に参画することが可能である。
【1010】
次に、本実施例のシステムにおいて帳表を作成する機能について説明する。本システムでは、特にエンドユーザにおいて所望の帳表を容易に作成することができるようになっている。
【1020】
図39に、一例として「月別売上げ台帳」の基本項目が予め手書きで記入されている帳表用紙を示す。この帳表用紙に記入されている文字、記号、図形のいずれも、帳表の文書内容を示す通常記入情報であり、同一色たとえば黒色で記されている。
【1030】
この帳表用紙において、一覧表の最上段の行に設けられた項目名記入欄には、データ項目名「品名」、「売上数」、「単価」、「売上高」が各セル(記入欄)内に1項目名ずつ記入されている。各データ項目名に対するデータ記入欄(フィールド)は、「品名」に2つ、他の項目名「売上数」、「単価」、「売上高」には1つずつ割り当てられている。「品名」のフィールドには「分類」および「品番」の各データ名(たとえば“テレビ”、“J1020”)が記入されており、他のフイールドは空欄になっている。
【1040】
表の上には、中央部に帳表名“月別売上げ台帳”が記載されるとともに、右隅部に注釈として“神田支店”、“1995年”が記載されている。また、表の下には、左右に2つの注釈“(注)月別売上げファイルから出力”および“売上高=単価×売上数”が記載されている。
【1050】
この帳表用紙に対して、ユーザは、図5〜図8の「定義要素/記入情報対照表」を参照して、たとえば図40に示すように定義支援情報をカラー筆記具等で記入してよい。
【1060】
この場合も、各定義系の定義要素記入情報および追加記入情報には、修飾情報として特定の色を割り当てる。この例では、「共通」、「コマンド/手順」定義系の定義支援情報を(青)で記入している。
【1070】
図40の帳表において、縦方向のセル列の最上段および最下段のセルに(青)で「範囲指定」の定義要素記入情報“[ ]”を記入し、これらのセル列(データ記入欄)をフィールドとして定義している。
【1080】
一覧表の左端部の上の空欄に(青)で定義支援情報“<分類>”および“<品番>”を記入し、これらの項目名文字列を(青)の「結合線」“−”を介して「品名」に対応する2つのフィールドにそれぞれ結んでいる。(黒)のデータ項目名文字列“品名”はそのままで、何の(青)の定義支援情報も付けていない。これにより、“品名”の下に位置する左右2列のフィールドを、元(黒)のデータ項目名「品名」にではなく、(青)で追記入したデータ項目名「分類」、「品番」にそれぞれ対応させることを定義したことになる。
【1090】
「品名」の欄の右隣の各欄では、(黒)の各データ項目名文字列“売上数”、“単価”、“売上高”の左右両側に(青)で「項目」の定義要素記入情報“< >”を記入し、“<売上数>”、“<単価>”、“<売上高>”としている。これにより、「売上数」、「単価」、「売上高」をそれぞれデータ項目名として定義したことになる。
【1100】
また、これらのデータ項目名“<売上数>”、“<単価>”、“<売上高>”の下に隣接して、上記のように(青)の「範囲指定」“[ ]”によってフィールドが定義されている。これにより、両者の間に(青)の結合線“−”を省略していても、これらの各データ項目名と各フィールドとを対応づける「項目定義」のための定義情報を記入したことになる。
【1110】
表の外の注釈に関して、右上部の(黒)の注釈“神田支店”を(青)の「範囲指定外」の定義要素記入情報“{ }”で括っている。これにより、この注釈情報は定義情報から除外することを明示的に定義したことになる。
【1120】
また、その下隣では、(黒)の通常記入情報“1995年”の右隣に、(青)で複合的な定義支援情報“□−<月別>”を記入している。この定義情報は、「フィールド(データ記入欄)」の定義要素記入情報と、「項目」の定義要素記入情報“< >”と、データ項目名文字列“月別”と、「結合線」の定義要素記入情報“−”とから構成されている。これにより、この“□”で指定した領域(フィールド)をデータ項目<月別>のデータ記入欄とすることを規定している。
【1130】
帳表の下側では、(黒)の通常記入情報で記載された注釈“売上高=単価×売上数”において、各データ項目名文字列“売上高”、“単価”、“売上数”を(青)の「項目」の定義要素記入情報“< >”で括っている。これによって、この注釈の計算式(通常記入情報)をデータ管理上の計算式とすることを定義したことになる。
【1140】
また、別の注釈“(注)月別売上げファイルから出力“においては、ファイル名の“月別売上げファイル”を(青)の「範囲指定」の定義要素記入情報“[ ]”で括るとともに、述語部分の“から”および“出力”をそれぞれ(青)の「定義要素指定」の定義要素記入情報“〇”で囲んでいる。
【1150】
そして、(青)の「範囲指定“[ ]”で指示したファイル名文字列“月別売上げファイル”と近傍に(青)で記入したデータ項目名“<ファイル名>”とを(青)の「結合線」“−”を介して結んでいる。これにより、ファイル名「月別売上げファイル」について「項目定義」を行うとともに、通常記入情報の“から”および“出力”をそれぞれ「コマンド/手順定義」系の定義要素「送り元」および「出力」を表す定義要素記入情報に転化したことになり、ひいては「月別売上げファイル」(出力元オペランド)よりこの帳表にデータ出力を行うべきこと(コマンド)を定義したことになる。
【1160】
上記のようにして定義支援情報を追記入された帳表文書(図40)は、カラー・イメージスキャナ10より本システムに入力される。
【1170】
そうすると、本システムでは、上記と同様の処理部(図19、図28)によりこの定義情報入りのファイル定義書(図35)について▲1▼「文書要素(文字/図形等)の認識」、▲2▼「文書要素(文字/図形等)の補正」、▲3▼「定義要素記入情報の抽出・識別(定義要素データの生成)」および▲4▼「定義内容の解釈(定義データの生成)」を順次行う。
【1180】
その結果、定義データとしては、一覧表に係る定義情報から「項目定義データ」(図27)、「項目定義データ・チェイン」(図41)、「セルデータ」(図29)、「フィールド内セルデータ・チェイン」(図30)、「レコード内セルデータ・チェイン」(図31)を作成する。なお、この一覧表の場合、フィールドセル列は縦方向に展開し、レコードセル列は横方向に展開する。
【1190】
また、表の上の右隅部に記入された定義情報“□−<月別>”から「月別」をデータ項目名とする単独の「項目定義データ」(図27)を作成する。
【1200】
また、表の下の空欄の右側部分に記載の注釈“売上高=単価×売上数”に係る定義情報から「計算式定義データ」(図42)を作成する。
【1210】
上記のような帳表関係の各種定義データ(「項目定義データ」、「項目定義データ・チェイン」、「計算式定義データ」等)を一括して管理するための「帳表管理データ」(図45)を作成する。
【1220】
また、表の下の空欄の左側部分に記載の注釈“(注)月別売上げファイルから出力”に係る定義情報に対しては「データ出力コマンド定義データ」(図46)を作成する。
【1230】
この場合も、一覧表のデータ項目名「分類」、「品番」、「売上数」、「単価」、「売上高」に対応する「項目定義データ・チェイン」(図41)を作成したなら、図32に示す手順に入り、そのチェインを構成する各「項目定義データ」における一群のデータ項目名を識別する(ステップS1 )。
【1240】
本例においては、データ項目名文字列“分類”、“品番”、“売上数”、“単価”、“売上高”が「データ名辞書」または「データ定義データ」(図33)に登録されていことから、この一覧表はアプリケーション上の定義書(帳表)であることが判明する。この判定結果が出たことで(ステップS6 )、「帳表定義データ作成処理」(ステップS7 )に入る。
【1250】
「帳表定義データ作成処理」では、この一覧表に係る定義データつまり「項目定義データ」、「項目定義データ・チェイン」、「セルデータ」、「フィールド内セルデータ・チェイン」、「レコード内セルデータ・チェイン」だけでなく、結合線“−”で表に結合されている定義情報、あるいは結合線“−”がない場合でも同一の書面または頁内に記入されている所定の定義情報から生成される定義データをも同一帳表に係る構成情報と認識し、これらの定義データを総体的に「帳表定義データ」として「帳表管理データ」(図45)でとりまとめる。すなわち、「帳表管理データ」は、論理的にまとまった1つの帳表を構成する「帳表定義データ」群をとりまとめる管理データである。
【1260】
本例では、一覧表の上の定義情報“□−<月別>”から生成される単独の「項目定義データ」も帳表関連定義データ(構成情報)であると判定し、「帳表管理データ」(図45)でポイントしておく。
【1270】
また、表の下の注釈“<売上高>=<単価>×<売上数>”については、▲1▼(青)の「項目」“< >”で括られた複数の文字列<売上高>、<単価>、<売上数>の間に挟まれている文字または記号(“=”、“×”)が存在し、かつ▲2▼これらの挟まれた文字(文字列)または記号が定義要素識別データ記憶部48または応用用語辞書メモリ52に登録されていることの2条件が成立するので、これらの文字(文字列)または記号を登録内容の通りに(本例では演算記号“=”、“×”の意味に)認識する。
【1280】
この認識結果から、この注釈の計算式「<売上高>=<単価>×<売上数>」を規定する「計算式定義データ」(図42)を作成する。そして、この「計算式定義データ」もこの帳表に係る「帳表定義データ」であるから、「帳表管理データ」(図45)でポイントしておく。
【1290】
図43に、応用用語辞書52に収載される用語の例を示す。「単位」、「計算式」、「合計」等の各サプ定義系毎に用語として使用可能な文字、文字列、記号が登録されている。
【1300】
図44に、応用用語辞書52に収載される用語データのデータフォーマット例を示す。ヘッダの「処理系種別」のデータ・フィールドには各サブ定義系(「単位」、「計算式」、「合計」等)のコードがセットされる。このヘッダに続けて「文字コード列」のデータ・フィールドに、当該サブ定義系に属する各文字、文字列、記号を構成する文字コード列が羅列型式で順次セットされる。「区切り識別データ」は図43で各用語を区切っているカンマ(,)に対応している。
【1310】
表の下の別の注釈“(注)月別売上げファイルから出力”に係る定義情報については、「定義要素指定」“〇”で囲まれた文字列“から”、“出力”が「コマンド/手順定義」系の「送り元」、「データ出力」を意味する定義要素として登録されていることから、あるデータ出力元からの「データ出力」を指示するコマンド定義情報であると判定し、「データ出力コマンド定義データ」(図46)の作成処理にとりかかる。
【1320】
この「データ出力コマンド定義データ」作成処理では、出力元オペランドと出力先オペランドとを割り出す。本例では、結合則(構成則)メモリ45に登録されている結合則にしたがい、項目定義を構成する“<ファイル名>−[月別売上げファイル]”を、「コマンド/手順定義」系の定義要素記入情報“から”が指示する出力元オペランドであるとみなす。
【1330】
また、出力先オペランドについては、これを明示的に指示する定義情報が存在しないことから、装置デフォルトで、同一書面または頁上の他の定義情報から作成されている定義データを参照する。そうすると、本例では、上記のような「帳表定義データ」ないし「帳表管理データ」(図45)が作成されているので、これらの定義データによって指示される帳表のフィールドまたはレコード(データ記入欄)を出力先オペランドと判定する。
【1340】
上記のようにして識別した出力元オペランドおよび出力先オペランドを「データ出力コマンド定義データ」(図46)でポイントしておく。なお、本例では省略しているが、一定の文書範囲(たとえば同一書類またはシートグループ)内で複数のコマンドが定義されている場合は、それらに対応する複数の「コマンド定義データ」間の実行順序(シーケンス)を決定し、各「コマンド定義データ」で前後に実行されるべき他の「コマンド定義データ」をポイントしておく。
【1350】
上記のようにして、システムに入力された定義情報入りの帳表(図40)について全ての定義データを生成し終えたところで、本システムがこれまで行った処理、特に認識処理(文字/図形認識、位置/大きさ等の補正、定義内容の確定)の結果を表示出力し、ユーザ側の確認を取る。
【1360】
この表示出力では、システムが認識した各書面の文書内容をたとえばトグル方式で順にディスプレイ画面20a上に表示する。この文書画像を表示するため、文書画像出力部40は、文書要素データ記憶部38に蓄積されている各書面毎の文書要素データを文字/図形パターン辞書36に照会して各文書要素のパターンを識別し、各パターンを展開プログラムによってビットマップ形式の画像データに変換して、映像信号を生成する。
【1370】
このようにして、システムの認識処理結果に応じた帳表の文書内容がディスプレイ画面20a上に表示された時点で、ユーザはキーボード12やマウス14あるいはディジタイザ15を用いて画面上から各文書に補正を行ったり新たな記入情報を入力することができる。
【1380】
キーボード12より入力された記入情報については、文字・図形認識の処理を行うことなく、文字・図形要素入力部37(図19)で文書要素データを生成することができる。マウス14またはディジタイザ15より入力された記入情報については、文字・図形要素入力部37で各記入情報を入力し、文字・図形要素認識部34で逐次(入力記入情報毎に)文字/図形認識処理を行い、文書要素データを生成する。
【1390】
これら画面入力方式の入力装置12,14,15により定義情報を入力する際にも、「環境設定」の「定義情報区別」モード(図8)で各定義系の修飾情報を設定入力する。
【1400】
画面入力方式を用いると、記入情報に対する着色の指示を、記入情報の入力前だけでなく、入力の後に行うことも可能である。つまり、色メニューの使い方としては、文字列等の入力や罫線引きの操作に先立って「色メニュー」の中の所望の「色」ボタンを選択指示してもよく、あるいは標準色で入力したものの中で所望の部分を画面上で指示(特定)し、続けて所望の「色」ボタンを選択指示する方法を採ることもできる。
【1410】
また、所定の定義用サブモード下で画面上から記入情報を入力すれば、システムの方でその入力された記入情報にそのサブモードで指定されている定義区別修飾を付して、画面上に表示することも可能である。この場合、該定義区別修飾を付けられた記入情報から定義情報が認識されることになる。
【1420】
このように画面上で記入情報が入力された場合は、記入情報が入力される度毎にその入力データに基づいて文字・図形要素入力部37(図15)が各記入情報に対応した文書要素データを生成または変更することになる。
【1430】
画面上から入力された記入情報(文字列、記号、図形)は、用紙からイメージ入力された場合と同様に、システム内では文書要素データ(図20〜図24)の形態で表現される。
【1440】
実際の使用レベルでは、このような画面入力方式を上記したイメージ入力方式と併用する形態が便利である。用紙からイメージで入力された記入情報も画面上からコマンドで入力された記入情報もシステム内では同じ文書要素データの形で管理されるため、帳表の元々の記入情報(通常記入情報)かその上に追記される定義用記入情報かに拘りなく、イメージ入力または画面入力のどちらからでも任意の記入情報を入力することができる。
【1450】
このように、ユーザは、文書内容が予め記載されている書面をイメージスキャナ10により入力した後に、上記のような確認のための出力表示の段階で、各書面の文書内容ないし定義内容を確認しながら、キーボード12、マウス14またはディジタイザ15より任意の記入情報、特に定義支援情報を追記することが可能であり、さらには画面上からコマンドで所望の定義情報を入力することも可能である。
【1460】
さらに、ユーザは、いったん入力された定義情報について、その定義情報を形成する記入情報に画面上で所望の編集校正機能を実行することにより、定義情報の変更や取り消し等を行うことも可能である。
【1470】
上記のような画面入力方式においてコマンドによる定義情報の設定入力を可能とするために、本システムでは、図47に示すようにコマンド入力部60およびコマンド認識・実行処理部62を設けている。コマンド入力部60は、キーボード12、マウス14またはディジタイザ15より入力されたコマンドを受け付ける。コマンド認識・実行処理部62は、上記したような入力コマンドの解析とピッキング処理を行い、所要の定義データを生成、変更または削除する。コマンド入力部60およびコマンド認識・実行処理部62は、内部メモリ16に保持されているコマンド入力プログラムおよび文書作成プログラムと、それらのプログラムを実行するCPU24により構成される。
【1480】
なお、このような画面入力方式は、上記した「データ定義」および「ファイル定義」でも行えることはもちろんである。
【1490】
次に、本実施例のシステムにおいて、電子化された帳表にデータファイルよりデータを転記して出力するデータ出力処理の諸機能について説明する。
【1500】
本例では、メインモード下で「実行ボタン」が選択指示されると、定義実行処理部74(図49)において、システムに何らかの処理を求めるコマンド系の定義データについてそれぞれの定義内容を実行する。この際、定義実行処理部74は、定義データ記憶部54およびシートグループ定義データ記憶部56を検索して「定義データ種別」を基にコマンド系の定義データを抽出し、定義実行順序則メモリ59に蓄積されている「定義実行順序則手順(プログラム)またはデータ」にしたがってそれらの定義データの実行順序を決定する。図48に、「定義実行順序則データ」のデータフォーマット例を示す。
【1510】
本例では、先ず「データ出力コマンド定義データ」の定義内容を実行する。この場合、このコマンド内容(データ出力)を「定義データ種別」から識別し、出力元オペランド(月別売上げファイル)を「出力元オペランド」でポイントされる「項目定義データ」の「ファイル名」から「ファイル定義データ」を介して識別し、出力先オペランド(月別売上げ台帳)を「出力先オペランド」でポイントされる「帳表管理データ」ないし「帳表定義データ」を介して識別する。
【1520】
図45に、本システムにおいて帳表関係のデータ出力処理を行うデータ出力部の構成を示す。データ項目変換部72、定義実行処理部74およびレコード/文書要素データ変換部78は、それぞれ所定の変換または処理プログラムを実行するCPU24によって構成される。入力レコード記憶部70、ファイル定義データ記憶部80、帳表定義データ記憶部82、出力レコード記憶部76、およびデータ/文字コード変換テーブル84は内部メモリ16または外部メモリ18によって構成される。
【1530】
データ出力処理が開始されると、先ず「ファイルマネージャ」(図38)を介して出力元ファイル(月別売上げファイル)よりファイルレコードが1レコードずつまたは所定のブロック単位で入力レコード記憶部70に格納される。
【1540】
図50に、出力元ファイルより送られてくる売上げファイルのレコード管理テーブルおよびファイルレコードのフォーマット例を示す。レコード入力部70に入力されるファイルレコードは、出力元ファイル側で定義されたデータ項目「BUN」、「HIN」、「TAN」、……を有している。
【1550】
データ項目変換部72は、ファイル定義データ記憶部80に保持されている「ファイル定義データ」(図37)を参照して、入力したファイルレコードの各データ項目「BUN」、「HIN」、「TAN」、……を各対応するシステム内のデータ項目「分類」、「品番」、「単価」、…に変換する(図50)。
【1560】
定義実行処理部74は、データ項目変換部72からのファイルレコードの中から、先ず特定の月たとえば10月分のファイルレコードだけを抽出する。これはファイルレコードの「月」のデータフィールドから判別できる。
【1570】
次に、10月分のファイルレコードのうち、出力先(月別売上げ台帳)に記入されている「分類」、「品番」のデータ名(商品)と一致するものだけを抽出する(図51)。
【1580】
この抽出を行うには、「帳表定義データ」の「項目定義データ」によってポイントされる文書要素データ(文字列データ)から「分類」、「品番」に対応する各データ名の文字列(“テレビ”,“J1020”,…)を識別し、識別した文字列データをデータ/文字コード変換テーブルを参照してレコード上のデータ(コード)に変換する。そして、当該帳表の各レコードと各入力ファイルレコードとの間で集計項目(「売上数」,「売上高」)以外のデータ名を比較し、全部一致するか否か判定する。この場合、比較項目の中で一方のレコードに無記入のもの(本例では帳表側の「単価」)があれば判定条件から除外する。
【1590】
このようにして抽出したファイルレコードに対して、帳表定義データ記憶部82に格納されている「帳表定義データ」(計算式定義データ等)にしたがって「帳表定義」を実行する。
【1600】
図9の帳表の場合、「計算式定義データ」(図42)にしたがって、各ファィルレコードについて計算式「<売上高>=<単価>×<売上数>」を演算し、演算結果のデータをデータ項目「売上高」にセットする。この結果、図50に示すように各ファイルレコードに所要の出力データが揃う。定義実行処理部74による帳表定義の実行処理を終えた各ファイルレコードは出力レコード記憶部76に格納される。
【1610】
レコード/文書要素データ変換部78は、出力レコード記憶部76より各ファイルレコードを取り出し、データ/文字コード変換テーブル84を参照して、このレコード内の各データ項目のデータを文書要素データに変換する。これによって、たとえば、ファイルレコードでは単に数値「396」の大きさを表していたデータが、所定の帳表の中の所定の位置に所定の文字列“396”を表示出力するための文字列データに変換される。
【1620】
ここで、変換された文書要素データの記入先は、「帳表定義データ」の各項目定義データから識別することができる。その際、配置書式が定義されていればその配置書式にしたがって、本例のように配置書式が定義されていなければ装置デフォルトで文字サイズ、文字ピッチ、配置位置(たとえば数字は右詰め、文字列はセンタリング)等も決める。なお、記入文字の色は、他の通常記入情報と同じ色(黒)としてよい。また、各データ記入欄に対応するセルデータ(図29)に当該文書要素データ(文字列データ)へのポインタをセットしておく。
【1630】
レコード/文書要素データ変換部78で生成された文書要素データは、当該帳表に元々記入されている文書要素データと一緒に文書要素データ記憶部38(より詳細には対応文書要素データエリア38(i) )に格納される。
【1640】
したがって、文書画像出力部40が、この文書要素データエリア38(i) より(黒)の通常記入情報に対応する全ての文書要素データを読み出し、それら読み出した文書要素データを文字/図形パータン辞書36に照会して各文書要素のパターンを識別し、各パターンを展開プログラムによってビットマップ形式の画像データに変換することにより、図52に示すような目的の帳表出力文書をたとえばディスプレイ画面20a上に表示することができる。また、印字装置22でプリントアウトしたり、通信装置24によりFAX送信することもできる。
【1650】
このように、帳表定義においても、ユーザは、所望の帳表用紙に日常見慣れた文字、記号、図形からなる所定の定義支援情報を追記入して所定の結合則(構成則)の下で思い通りに定義することができるため、覚えごとが非常に少なく、簡単な作業または操作で済む。
【1660】
特に、本システムでは、共通の「項目定義」機能を使用することにより、「データ定義」、「ファイル定義」、「帳表定義」のいずれも同様(共通)の覚えごと、共通の操作で行うことができる。これにより、システム運用者からエンドユーザまで任意の関係者が「データ定義」、「ファイル定義」、「帳表定義」に容易に参画することが可能である。
【1670】
上記したデータ出力処理はファイルから帳表へデータを出力する処理であったが、反対に帳表からファイルへデータを入力する処理や異なる帳表の間でデータを転記する処理も上記と同様にして行うことができる。
【1680】
上記した帳表における「データ出力コマンド定義」も一例にすぎず、「共通」および「コマンド/手順定義」系の定義要素記入情報等を利用して種々のコマンドを定義することが可能である。
【1690】
以上、本実施例によるシステムの主な機能について説明したが、種々の変形例が可能である。たとえば、図53に、画面上からコマンドで定義情報を入力する例を示す。図53に示すように、入力した帳表文書の文書内容をディスプレイ画面20aに表示し、入力した文書内容を確認しながら、キーボード12またはマウス14等より所定のコマンドを入力することにより、所望の定義情報を入力することができる。
【1700】
図53において、たとえば「定義」モードの下で通常記入情報の“売上数”を指示してクリックすると、この指示された箇所90が特定表示(たとえば反転表示)されると同時に、ディスプレイ画面20a内の適当な位置に「1.フィールド」、「2.データ項目」、「3.単位名」等の各種定義項目をリストした副画面94が現れる。ここで、「2.データ項目」を選択指示すると、通常記入情報“売上数”がデータ項目の「売上数」に転化する。同様にして、“売上数”の欄の下の領域92を指示してクリックし、この領域92について「1.フィールド」を指定すると、領域92は「売上数」のデータを記入するフィールドとして定義される。
【1710】
なお、図53では、説明の便宜上、データ項目の箇所90とフィールドの領域92が同時に選択指示されている様子を示しているが、実際には1回のクリック毎に1箇所ずつ選択指示される。
【1720】
システム内では、上記のようなユーザ操作に対し、コマンド認識・実行処理部62において、入力されたコマンドを解析するとともに、そのコマンドの対象とする画面上の位置(クリック位置)と、文書要素データ記憶部38に保持されている文書要素データの「位置」情報との照合を繰り返して、該当する文書要素データを識別する(ピッキング処理)。そして、識別した文書要素データと入力コマンドの指示内容とから、所要の定義データを生成する。
【1730】
なお、本発明は、上記した本発明の機能を実現するためのプログラムまたはソフトウェアを用いる。かかるソフトウェアは、任意の媒体を介して、たとえば蓄積媒体あるいはオンライン等により本発明のシステムにインストールされ得るものである。したがって、本発明を実施するためのソフトウェアを格納した蓄積媒体を業として譲渡する行為や、該ソフトウェアをオンラインでシステムにインストロールする行為等は本発明の実施の一形態である。
【1740】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1種類の簡単な記号を追記によって、ユーザが自由に作成した文書上において、文書の元々の記入内容、または、使い馴染んだ簡単な記号に1種類の簡単な記号を追記付加するによって、システムに多様な処理を指示するコマンド定義をおこなうことができる。
【1750】
また、さらに少数種類の記号の追記によって、オペランドを備えたいっそう多様なコマンドの定義をおこなうことができる。
【1760】
また、以上のコマンド転化指定の記号に特定の色などの修飾情報を与えることにより、いっそうユーザ視認性とユーザ自由度を増した形で多様なコマンドの定義をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による情報処理装置のハードウェア上のシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】実施例のシステムにおける主なモードの一覧を示す図である。
【図3】実施例のシステムにおける「主モード一覧メニュー画面」を示す図である。
【図4】実施例のシステムにおける「環境設定モード画面」を示す図である。
【図5】実施例のシステムにおける「定義要素/記入情報対照表」を示す図である。
【図6】実施例のシステムにおける「定義要素/記入情報対照表」を示す図である。
【図7】実施例のシステムにおける「定義要素/記入情報対照表」を示す図である。
【図8】実施例のシステムにおける「定義要素/記入情報対照表」を示す図である。
【図9】実施例のシステムにおける「定義要素識別データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図10】実施例のシステムにおける「定義情報区別指示画面」を示す図である。
【図11】実施例のシステムにおける「定義情報区別データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図12】実施例のシステムにおける「メインモード画面」を示す図である。
【図13】実施例のシステムにおいて「データ定義」で用いられる定義書の一例を示す図である。
【図14】図13のデータ定義書に定義支援情報を追記入した例を示す図である。
【図15】実施例のシステムにおける文書入力および文書要素データ生成部の構成を示すブロック図である。
【図16】実施例のシステムにおけるシートデータ管理機能を模式的に示す図である。
【図17】実施例のシステムにおける「シートデータエリア管理データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図18】実施例のシステムにおける「画像管理データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図19】実施例のシステムにおける「画像管理データ」の対象となる入力画像の構成を示す図である。
【図20】実施例のシステムにおける「文字データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図21】実施例のシステムにおける「文字列データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図22】実施例のシステムにおける線分に対応する「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図23】実施例のシステムにおける長円に対応する「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図24】実施例のシステムにおける矩形等に対応する「図形要素データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図25】実施例のシステムにおける定義情報認識およびフォーマット設定部および定義実行処理部の構成を示すブロック図である。
【図26】実施例のシステムにおける「定義要素データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図27】実施例のシステムにおける「項目定義データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図28】実施例のシステムにおいて「データ定義」で作成される「項目定義データ・チェイン」の構造を模式的に示す図である。
【図29】実施例のシステムにおける「セルデータ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図30】実施例のシステムにおける「フィールド内セルデータ・チェイン」の構造を示す図である。
【図31】実施例のシステムにおける「レコード内セルデータ・チェイン」の構造を示す図である。
【図32】実施例のシステムにおいて「項目定義データ・チェイン」に基づいて「データ定義データ」、「ファイル定義データ」、「帳表定義データ」の各定義データ作成処理に分岐する全体手順を示すフローチャートである。
【図33】実施例のシステムにおける「データ定義データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図34】実施例のシステムにおいて「ファイル定義」で用いられる定義書の一例を示す図てある。
【図35】図35のファイル定義書に定義支援情報を追記入した例を示す図である。
【図36】実施例のシステムにおいて「ファイル定義」で作成される「項目定義データ・チェイン」の構造を模式的に示す図である。
【図37】実施例のシステムにおける「ファイル定義データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図38】実施例のシステムにおけるファイル管理部の構成を示す図である。
【図39】実施例のシステムにおいて「帳表作成」で用いられる帳表用紙の一例を示す図である。
【図40】図39の帳表に定義支援情報を追記入した例を示す図である。
【図41】実施例のシステムにおいて「帳表作成」で作成される「項目定義データ・チェイン」の構造を模式的に示す図である。
【図42】実施例のシステムにおける「計算式定義データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図43】実施例のシステムにおける応用用語辞書に収載されている用語の例を示す図である。
【図44】実施例のシステムにおける「辞書用語データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図45】実施例のシステムにおける「帳表管理データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図46】実施例のシステムにおける「データ出力コマンド定義データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図47】実施例のシステムにおいて画面入力方式による文書の記入情報および定義情報の処理を行うための構成を示すブロック図である。
【図48】実施例のシステムにおける「定義実行順序則データ」のデータフォーマット例を示す図である。
【図49】実施例のシステムにおいて帳表関係のデータ出力処理を行うデータ出力部の構成を示す図である。
【図50】実施例のシステムにおいてファイルレコードのフォーマット変換を示す図である。
【図51】実施例のシステムにおいてファイルレコードの抽出処理を示す示す図である。
【図52】実施例のシステムにおける帳表出力文書の一例を示す図である。
【図53】実施例のシステムにおいてコマンドを用いて画面上から定義情報を入力する例を示す図である。
【符号の説明】
10 カラーイメージスキャナ
12 キーボード
14 マウス
15 ディジタイザ
16 内部メモリ
18 外部メモリ
20 表示装置
24 CPU(マイクロプロセッサ)
27 通信装置
34 文字・図形要素認識部
35 シートデータエリア管理部
37 文字・図形要素入力部
38 文書要素データ記憶部
40 文書画像表示出力部
42 定義要素データ生成部
46 定義データ生成部
48 定義要素識別データ記憶部
50 定義情報区別データ記憶部
52 応用用語辞書
54 定義データ記憶部
56 シートグルーブ定義データ記憶部
60 コマンド入力部
62 コマンド認識実行処理部
73 定義実行処理部

Claims (4)

  1. 情報処理システムにおいて、システムに対してある動作または処理をおこなうべく指示するコマンド定義情報の生成方法であって、
    システム内において文書上の各記号または各文字列についてコード列情報と位置情報を登録した文書データを格納する文書データ格納手段と、
    特定の記号または用語についてコード列情報と上記コマンド定義上の意味情報とを対応させて登録した辞書データを格納する辞書格納手段とを備えた情報処理システムにおいて、 上記辞書データ中に登録された特定の記号または用語であって、文書上において記載された他の記入情報に付加記入することによって、付加記入された当該の他の記入情報をシステムに対するコマンド定義情報に転化させる指定をおこなう第1の記入情報を、上記辞書データ中に登録した該当コード列情報と上記文書データを構成する各記号または各文字列のコード列情報との間の照合を繰り返すことによって文書上から検出するステップと、 検出した上記第1の記入情報と文書上において特定の配置関係にある記号または文字列である第2の記入情報を、当該の第1の記入情報の位置情報と、上記文書データを構成する各記号または各文字列の位置情報との間の照合を繰り返すことによって識別するステップと、
    文書上において識別した上記第2の記入情報について、そのコード列情報と上記辞書データに登録された各記号または各用語のコード列情報との間の照合を繰り返すことにより、上記辞書データ中において上記第2の記入情報に対応して登録されているコマンド定義上の意味情報を識別し、該当する処理をシステムに指示するコマンド情報を生成するステップと、
    を有する情報処理システムにおける方法。
  2. 文書上において上記コマンド定義のオペランドを指定するものとして特に定めた記号である第3の記入情報を、その該当コード列情報と上記文書データを構成する各記号または各文字列のコード列情報との間の照合を繰り返すことによって、文書上から検出するステップと、
    検出した第3の記入情報と文書上において特定の配置関係にある記号または文字列である第4の記入情報を、当該第3の記入情報の位置情報と、上記文書データを構成する各記号または各文字列の位置情報との間の照合を繰り返すことによって、識別するステップと、
    を有し、識別した第4の記入情報に基づいて該当のコマンド定義情報のオペランドを生成する請求項1に記載の方法。
  3. 上記文書データ格納手段に保持される文書データは、文書上の各記号または文字列について色情報を含む修飾情報を備え、
    予め定めた修飾情報をもつ記入情報を、当該の修飾情報と上記文書データ中の各記号または文字列に備えた修飾情報との間の照合を繰り返すことにより文書上から検出した後、検出した当該修飾情報をもつ記号または文字列の中から上記第1の記入情報を文書上から検出する請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 装置に対してある動作、または、データ処理をおこなうべく指示するコマンド定義情報の生成をおこなう情報処理装置であって、
    システム内において文書上の各記号または各文字列についてコード列情報と位置情報を登録した文書データを格納する文書データ格納手段と、
    特定の記号または用語についてコード列情報と上記コマンド定義上の意味情報とを対応させて登録した辞書データを格納する辞書格納手段と
    上記辞書データ中に登録された特定の記号または用語であって、文書上において記載された他の記入情報に付加記入することによって、付加記入された当該の他の記入情報をシステムに対するコマンド定義情報に転化させる指定をおこなう第1の記入情報を、上記辞書データ中に登録した該当コード列情報と上記文書データを構成する各記号または各文字列のコード列情報との間の照合を繰り返すことによって、文書上から検出する手段と、
    検出した上記第1の記入情報と文書上において特定の配置関係にある記号または文字列である第2の記入情報を、当該第1の記入情報の位置情報と、上記文書データを構成する各記号または各文字列の位置情報との間の照合を繰り返すことによって、識別する手段と、
    文書上において識別した上記第2の記入情報について、そのコード列情報と上記辞書データに登録された各記号または各用語のコード列情報との間の照合を繰り返すことにより、上記辞書データ中において上記第2の記入情報に対応して登録されているコマンド定義上の意味情報を識別し、該当する処理をシステムに指示するコマンド情報を生成する手段と、
    を有する情報処理装置。
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