JP4462349B2 - 放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法 - Google Patents

放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法 Download PDF

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Description

この発明は、被検体を照射して検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法に係り、特に、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去する技術に関する。
放射線撮像装置の例としてX線を検出してX線画像を得る撮像装置では、従来においてX線検出手段としてイメージインテンシファイア(I.I)が用いられていたが、近年において、フラットパネル型X線検出器(以下、『FPD』と略記する)が用いられている。
FPDは、感応膜が基板上に積層されて構成されており、その感応膜に入射した放射線を検出して、検出された放射線を電荷に変換して、2次元アレイ状に配置されたキャパシタに電荷を蓄積する。蓄積された電荷はスイッチング素子をONすることで読み出されて、放射線検出信号として画像処理部に送り込まれる。そして、画像処理部において放射線検出信号に基づく画素を有した画像が得られる。
かかるFPDを用いた場合、従来から用いられているイメージインテンシファイアなどに比べて、軽量で、かつ複雑な検出歪みが発生しない。したがって、装置構造や画像処理の面でFPDは有利である。
しかしながら、FPDを用いると、X線検出信号に時間遅れ分が含まれる。その時間遅れ分によって前回の撮像におけるX線の照射時の残像がアーティファクトとしてX線画像に写りこんでしまう。特に、短時間の時間間隔(例えば1/30秒)でX線照射を連続的に行う透視においては、時間遅れ分のタイムラグの影響が大きく診断の妨げとなる。
そこで、バックライトを用いて時間遅れ分の長時定数成分の低減を図る(例えば、特許文献1参照)、あるいは時間遅れ分が複数の時定数を有する指数関数の総和であるとして、それら指数関数を用いて再帰的演算処理を行って、ラグ補正を行う(例えば、特許文献2参照)ことで、時間遅れ分によるアーティファクトを低減させる。
上述した特許文献1のようにバックライトを用いるとバックライトのための構造によって構造が複雑化となる。特に、軽量構造を実現したFPDにバックライトを用いると、構造が再度に重量化、複雑化となる。また、上述した特許文献2の場合には、X線検出信号を取得するサンプリングの回数分、再帰的演算処理を行ってラグ補正を行う必要があり、ラグ補正に煩雑さが伴う。
そこで、X線検出信号に含まれる時間遅れ分をX線検出信号から簡易に除去することができるように、ラグ補正を行う際に、撮像におけるX線の照射前の非照射時に複数のX線検出信号を取得して、それらX線検出信号に基づくラグ画像を取得し、それを用いて撮像の対象となるX線画像からラグ除去する手法が考えられる。
ところで、ラグ補正以外には、例えばオフセット補正、ゲイン補正、欠損補正などの補正処理などがある。例えば、オフセット補正を行うためには、X線が非照射時のオフセット画像を予め求める。X線検出信号に基づく原画像から上述したオフセット画像を減算する。蓄積時間やアンプ(増幅器)の増幅率(ゲイン)や画素ビニング(複数の画素の加算)といったモードごとにオフセット画像は異なり、モードに応じたオフセット画像を求めて、オフセット補正を行う(例えば、特許文献3参照)。なお、画素ビニングとしては、各画素を一対一に出力する1×1モードや、縦横ともに2×2の4つの画素を1つの画素に出力する2×2モードや、縦横ともに4×4の16個の画素を1つの画素に出力する4×4モードなどがある。
特開平9−9153号公報(第3−8頁、図1) 特開2004−242741号公報(第4−11頁、図1,3−6) 特開2003−190126号公報(第3−6頁、図1)
しかしながら、上述した取得されたラグ画像を用いて撮像の対象となるX線画像からラグ除去する手法では、以下のような問題点がある。すなわち、非照射時に取得されるX線検出信号は、暗電流によるオフセット成分を含んでいる。したがって、かかる手法では、オフセット補正やゲイン補正を行っていない補正未処理であって撮像直後のX線画像からオフセット成分を含んだラグ画像を用いてラグ除去することで、オフセットおよびラグの両成分について同時に補正することができる。
しかし、実際にはオフセット成分(すなわちオフセット値)は、信号情報(電荷)を蓄積する蓄積時間に応じて異なる性質を持つ。したがって、撮像時で用いられた蓄積時間に対応するオフセット値を減算する必要がある。実際には、撮像時の蓄積時間は、被検体の厚さなどに応じて時間的に伸縮するX線のパルス幅に依存しており、予め知ることは不可能である。
一方、ラグ画像を取得するために非照射時に複数のX線検出信号を収集するときには、最も短い蓄積時間で収集しないと、ラグ収集そのものに時間がかかってしまい望ましくない。したがって、ラグ画像の取得のための収集と実際の撮像とでは、異なる蓄積時間(異なるモード)で行うことになる。このように、異なった蓄積時間の場合でも、ラグ補正が可能な改良が必要となる。なお、ゲイン補正についても、蓄積時間が異なる場合には、それに応じたゲイン補正用画像を用いる必要がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、オフセットあるいはゲイン成分を含めて、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から簡易に除去することができる放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明の放射線撮像装置は、放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、信号に重畳されたオフセット値を除去するオフセット補正を行うために用いられるオフセット画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したオフセット画像を記憶するオフセット画像記憶手段と、放射線検出手段から検出された複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得手段と、その非照射信号取得手段で取得されたそれら放射線検出信号と、前記オフセット画像記憶手段で記憶され、かつ非照射信号取得手段での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得手段と、放射線検出手段から検出された放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得する照射信号取得手段と、その照射信号取得手段で取得された放射線検出信号と、前記オフセット画像記憶手段で記憶され、かつ照射信号取得手段での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する放射線画像取得手段と、その放射線画像取得手段で取得された放射線画像から、前記ラグ画像取得手段で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うラグ補正手段とを備えていることを特徴とするものである。
この発明の放射線撮像装置によれば、信号に重畳されたオフセット値を除去するオフセット補正を行うために用いられるオフセット画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したオフセット画像をオフセット画像記憶手段に記憶する。非照射信号取得手段は、放射線検出手段から検出された複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得し、その非照射信号取得手段で取得されたそれら放射線検出信号と、上述したオフセット画像記憶手段で記憶され、かつ非照射信号取得手段での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、ラグ画像取得手段はラグ画像を取得する。一方、照射信号取得手段は、放射線検出手段から検出された放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得し、その照射信号取得手段で取得された放射線検出信号と、上述したオフセット画像記憶手段で記憶され、かつ照射信号取得手段での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、放射線画像取得手段は撮像の対象となる放射線画像を取得する。そして、その放射線画像取得手段で取得された放射線画像から、上述したラグ画像取得手段で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正をラグ補正手段が行う。このように、上述した特許文献2のように放射線検出信号を取得するサンプリングの回数分、再帰的演算処理を行ってラグ補正を行う必要がない。さらには、上述したラグ補正の元になるラグ画像やラグ補正の対象である放射線画像には、各々の蓄積時間に対応したオフセット画像が考慮されているので、ラグ補正によって蓄積時間に応じたオフセット補正をも適切に行うことが可能になる。したがって、オフセット成分を含めて、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から簡易に除去することができる。また、上述した特許文献1のようなバックライトを用いる必要がなく、装置の構造が複雑化となることもない。
また、この発明の別の放射線撮像装置は、放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、出力側の各画素の信号レベルを揃えるゲイン補正を行うために用いられるゲイン補正用画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像を記憶するゲイン補正用画像記憶手段と、放射線検出手段から検出された複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得手段と、その非照射信号取得手段で取得されたそれら放射線検出信号と、前記ゲイン補正用画像記憶手段で記憶され、かつ非照射信号取得手段での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得手段と、放射線検出手段から検出された放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得する照射信号取得手段と、その照射信号取得手段で取得された放射線検出信号と、前記ゲイン補正用画像記憶手段で記憶され、かつ照射信号取得手段での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する放射線画像取得手段と、その放射線画像取得手段で取得された放射線画像から、前記ラグ画像取得手段で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うラグ補正手段とを備えていることを特徴とするものである。
この発明の別の放射線撮像装置によれば、出力側の各画素の信号レベルを揃えるゲイン補正を行うために用いられるゲイン補正用画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像をゲイン補正用画像記憶手段に記憶する。非照射信号取得手段は、放射線検出手段から検出された複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得し、その非照射信号取得手段で取得されたそれら放射線検出信号と、上述したゲイン補正用画像記憶手段で記憶され、かつ非照射信号取得手段での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、ラグ画像取得手段はラグ画像を取得する。一方、照射信号取得手段は、放射線検出手段から検出された放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得し、その照射信号取得手段で取得された放射線検出信号と、上述したゲイン補正用画像記憶手段で記憶され、かつ照射信号取得手段での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、放射線画像取得手段は撮像の対象となる放射線画像を取得する。そして、その放射線画像取得手段で取得された放射線画像から、上述したラグ画像取得手段で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正をラグ補正手段が行う。このように、上述した特許文献2のように放射線検出信号を取得するサンプリングの回数分、再帰的演算処理を行ってラグ補正を行う必要がない。さらには、上述したラグ補正の元になるラグ画像やラグ補正の対象である放射線画像には、各々の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像が考慮されているので、ラグ補正によって蓄積時間に応じたゲイン補正をも適切に行うことが可能になる。したがって、ゲイン成分を含めて、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から簡易に除去することができる。また、上述した特許文献1のようなバックライトを用いる必要がなく、装置の構造が複雑化となることもない。
また、この発明の放射線検出信号処理方法は、被検体を照射して検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る信号処理を行う放射線検出信号処理方法であって、前記信号処理は、信号に重畳されたオフセット値を除去するオフセット補正を行うために用いられるオフセット画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したオフセット画像を撮像前に予め記憶するオフセット画像記憶工程と、複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得工程と、その非照射信号取得工程で取得されたそれら放射線検出信号と、前記オフセット画像記憶工程で記憶され、かつ非照射信号取得工程での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得工程と、放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得する照射信号取得工程と、その照射信号取得工程で取得された放射線検出信号と、前記オフセット画像記憶工程で記憶され、かつ照射信号取得工程での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する放射線画像取得工程と、その放射線画像取得工程で取得された放射線画像から、前記ラグ画像取得工程で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うラグ補正工程とを備えていることを特徴とするものである。
この発明の放射線検出信号処理方法によれば、信号に重畳されたオフセット値を除去するオフセット補正を行うために用いられるオフセット画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したオフセット画像をオフセット画像記憶工程では撮像前に予め記憶する。非照射信号取得工程では、複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得し、その非照射信号取得工程で取得されたそれら放射線検出信号と、上述したオフセット画像記憶工程で記憶され、かつ非照射信号取得工程での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、ラグ画像取得工程ではラグ画像を取得する。一方、一方、照射信号取得工程では、放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得し、その照射信号取得工程で取得された放射線検出信号と、上述したオフセット画像記憶工程で記憶され、かつ照射信号取得工程での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する。そして、その放射線画像取得工程で取得された放射線画像から、上述したラグ画像取得工程で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正をラグ補正工程で行う。このように、上述した特許文献2のように放射線検出信号を取得するサンプリングの回数分、再帰的演算処理を行ってラグ補正を行う必要がない。さらには、上述したラグ補正の元になるラグ画像やラグ補正の対象である放射線画像には、各々の蓄積時間に対応したオフセット画像が考慮されているので、ラグ補正によって蓄積時間に応じたオフセット補正をも適切に行うことが可能になる。したがって、オフセット成分を含めて、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から簡易に除去することができる。
また、この発明の別の放射線検出信号処理方法は、被検体を照射して検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る信号処理を行う放射線検出信号処理方法であって、前記信号処理は、出力側の各画素の信号レベルを揃えるゲイン補正を行うために用いられるゲイン補正用画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像を撮像前に予め記憶するゲイン補正用画像記憶工程と、複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得工程と、その非照射信号取得工程で取得されたそれら放射線検出信号と、前記ゲイン補正用画像記憶工程で記憶され、かつ非照射信号取得工程での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得工程と、放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得する照射信号取得工程と、その照射信号取得工程で取得された放射線検出信号と、前記ゲイン補正用画像記憶工程で記憶され、かつ照射信号取得工程での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する放射線画像取得工程と、その放射線画像取得工程で取得された放射線画像から、前記ラグ画像取得工程で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うラグ補正工程とを備えていることを特徴とするものである。
この発明の別の放射線検出信号処理方法によれば、出力側の各画素の信号レベルを揃えるゲイン補正を行うために用いられるゲイン補正用画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像をゲイン補正用画像記憶工程では撮像前に予め記憶する。非照射信号取得工程では、複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得し、その非照射信号取得工程で取得されたそれら放射線検出信号と、上述したゲイン補正用画像記憶工程で記憶され、かつ非照射信号取得工程での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、ラグ画像取得工程ではラグ画像を取得する。一方、照射信号取得工程では、放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得し、その照射信号取得工程で取得された放射線検出信号と、上述したゲイン補正用画像記憶工程で記憶され、かつ照射信号取得工程での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する。そして、その放射線画像取得工程で取得された放射線画像から、上述したラグ画像取得工程で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正をラグ補正工程で行う。このように、上述した特許文献2のように放射線検出信号を取得するサンプリングの回数分、再帰的演算処理を行ってラグ補正を行う必要がない。さらには、上述したラグ補正の元になるラグ画像やラグ補正の対象である放射線画像には、各々の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像が考慮されているので、ラグ補正によって蓄積時間に応じたゲイン補正をも適切に行うことが可能になる。したがって、ゲイン成分を含めて、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から簡易に除去することができる。
この発明に係る放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法によれば、蓄積時間に対応したオフセット画像あるいはゲイン補正用画像を考慮した放射線画像から、同じく蓄積時間に対応したオフセット画像あるいはゲイン補正用画像を考慮したラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うので、オフセットあるいはゲイン成分を含めて、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から簡易に除去することができる。
各実施例に係るX線透視撮影装置のブロック図である。 X線透視撮影装置に用いられている側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。 平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。 (a),(b)は、オフセット補正について模式的に表した説明図である。 (a),(b)は、ゲイン補正について模式的に表した説明図である。 実施例1に係る非照射信号取得部やラグ画像取得部や照射信号取得部やX線画像取得部やラグ補正部による一連の信号処理を示すフローチャートである。 各X線の照射およびX線検出信号の取得に関するタイミングチャートである。 蓄積時間に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像の記憶を模式的に表した概略図である。 実施例1,2に係る画像処理部およびメモリ部に関するデータの流れを示した概略図である。 実施例2に係る非照射信号取得部やラグ画像取得部や照射信号取得部やX線画像取得部やラグ補正部による一連の信号処理を示すフローチャートである。 実施例3に係る画像処理部およびメモリ部に関するデータの流れを示した概略図である。 実施例3に係る非照射信号取得部やラグ画像取得部や照射信号取得部やX線画像取得部やラグ補正部による一連の信号処理を示すフローチャートである。 実施例3で加重比率をそれぞれ変えたときの再帰的演算の回数に対するランダムノイズの変化を示した概略図である。
符号の説明
2 … X線管
3 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
9a … 非照射信号取得部
9b … ラグ画像取得部
9c … 照射信号取得部
9d … X線画像取得部
9e … ラグ補正部
11a … オフセット画像用メモリ部
11b … ゲイン補正用画像用メモリ部
X,X´,Y … X線画像
L,L´ … ラグ画像
M … 被検体
放射線検出信号処理方法において、複数の蓄積時間に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像を撮像前に予め記憶し、これらの記憶された画像に基づいてラグ画像を取得するとともに、放射線画像を取得する。そして、放射線画像からラグ画像を用いてラグ除去してラグ補正を行う。このように、蓄積時間に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮した放射線画像から、同じく蓄積時間に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したラグ画像を用いてラグ除去することで、オフセットおよびゲイン成分を含めて、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から簡易に除去するという目的を実現した。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。図1は、実施例1に係るX線透視撮影装置のブロック図であり、図2は、X線透視撮影装置に用いられている側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路であり、図3は、平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。後述する実施例2,3も含めて、本実施例1では放射線検出手段としてフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」という)を例に採るとともに、放射線撮像装置としてX線透視撮影装置を例に採って説明する。
本実施例1に係るX線透視撮影装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板1と、その被検体Mに向けてX線を照射するX線管2と、被検体Mを透過したX線を検出するFPD3とを備えている。X線管2は、この発明における放射線照射手段に相当し、FPD3はこの発明における放射線検出手段に相当する。
X線透視撮影装置は、他に、天板1の昇降および水平移動を制御する天板制御部4や、FPD3の走査を制御するFPD制御部5や、X線管2の管電圧や管電流を発生させる高電圧発生部6を有するX線管制御部7や、FPD3から電荷信号であるX線検出信号をディジタル化して取り出すA/D変換器8や、A/D変換器8から出力されたX線検出信号に基づいて種々の処理を行う画像処理部9や、これらの各構成部を統括するコントローラ10や、処理された画像などを記憶するメモリ部11や、オペレータが入力設定を行う入力部12や、処理された画像などを表示するモニタ13などを備えている。
天板制御部4は、天板1を水平移動させて被検体Mを撮像位置にまで収容したり、昇降、回転および水平移動させて被検体Mを所望の位置に設定したり、水平移動させながら撮像を行ったり、撮像終了後に水平移動させて撮像位置から退避させる制御などを行う。FPD制御部5は、FPD3を水平移動させたり、被検体Mの体軸の軸心周りに回転移動させることによる走査に関する制御などを行う。高電圧発生部6は、X線を照射させるための管電圧や管電流を発生してX線管2に与え、X線管制御部7は、X線管2を水平移動させたり、被検体Mの体軸の軸心周りに回転移動させることによる走査に関する制御や、X線管2側のコリメータ(図示省略)の照視野の設定の制御などを行う。なお、X線管2やFPD3の走査の際には、X線管2から照射されたX線をFPD3が検出できるようにX線管2およびFPD3が互いに対向しながらそれぞれの移動を行う。
コントローラ10は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されており、メモリ部11は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。また、入力部12は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。X線透視撮影装置では、被検体Mを透過したX線をFPD3が検出して、検出されたX線に基づいて画像処理部9で画像処理を行うことで被検体Mの撮像を行う。
なお、画像処理部9は、複数のX線検出信号を撮像におけるX線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得部9aと、その非照射信号取得部9aで取得されたそれらX線検出信号と、後述するオフセット画像およびゲイン補正用画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得部9bと、X線検出信号を撮像におけるX線の照射時に取得する照射信号取得部9cと、その照射信号取得部9cで取得されたX線検出信号と、同じく後述するオフセット画像およびゲイン補正用画像とに基づいて、撮像の対象となるX線画像を取得するX線画像取得部9dと、そのX線画像取得部9dで取得されたX線画像から、上述したラグ画像取得部9bで取得されたラグ画像を用いてラグ除去するラグ補正部9eとを備えている。X線画像からラグ画像を用いてラグ除去することで、X線検出信号に含まれる時間遅れ分をX線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正をラグ補正部9eが行う。非照射信号取得部9aは、この発明における非照射信号取得手段に相当し、ラグ画像取得部9bは、この発明におけるラグ画像取得手段に相当し、照射信号取得部9cは、この発明における照射信号取得手段に相当し、X線画像取得部9dは、この発明における放射線画像取得手段に相当し、ラグ補正部9eは、この発明におけるラグ補正手段に相当する。
なお、メモリ部11は、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したオフセット画像を記憶するオフセット画像用メモリ部11aと、同じく複数の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像を記憶するゲイン補正用画像用メモリ部11bと、非照射信号取得部9aで取得された非照射時の各X線検出信号を書き込んで記憶する非照射信号用メモリ部11cと、ラグ画像取得部9bで取得されたラグ画像を書き込んで記憶するラグ画像用メモリ部11dと、照射信号取得部9cで取得された照射時のX線検出信号を書き込んで記憶する照射信号用メモリ部11eと、X線画像取得部9dで取得されたX線画像を書き込んで記憶するX線画像用メモリ部11fとを備えている。後述する実施例2も含めて本実施例1では、非照射信号用メモリ部11cから読み出された非照射時の各X線検出信号に基づいてラグ画像取得部9bはラグ画像を取得する(図9を参照)。なお、後述する実施例3ではラグ画像の取得については後述する再帰的な加重平均(リカーシブ処理)によって行われる(図11を参照)。オフセット画像用メモリ部11aは、この発明におけるオフセット画像記憶手段に相当し、ゲイン補正用画像用メモリ部11bは、この発明におけるゲイン補正用画像記憶手段に相当する。
FPD3は、図2に示すように、ガラス基板31と、ガラス基板31上に形成された薄膜トランジスタTFTとから構成されている。薄膜トランジスタTFTについては、図2、図3に示すように、縦・横式2次元マトリクス状配列でスイッチング素子32が多数個(例えば、1024個×1024個)形成されており、キャリア収集電極33ごとにスイッチング素子32が互いに分離形成されている。すなわち、FPD3は、2次元アレイ放射線検出器でもある。
図2に示すようにキャリア収集電極33の上にはX線感応型半導体34が積層形成されており、図2、図3に示すようにキャリア収集電極33は、スイッチング素子32のソースSに接続されている。ゲートドライバ35からは複数本のゲートバスライン36が接続されているとともに、各ゲートバスライン36はスイッチング素子32のゲートGに接続されている。一方、図3に示すように、電荷信号を収集して1つに出力するマルチプレクサ37には増幅器38を介して複数本のデータバスライン39が接続されているとともに、図2、図3に示すように各データバスライン39はスイッチング素子32のドレインDに接続されている。
図示を省略する共通電極にバイアス電圧を印加した状態で、ゲートバスライン36の電圧を印加(または0Vに)することでスイッチング素子32のゲートがONされて、キャリア収集電極33は、検出面側で入射したX線からX線感応型半導体34を介して変換された電荷信号(キャリア)を、スイッチング素子32のソースSとドレインDとを介してデータバスライン39に読み出す。なお、スイッチング素子がONされるまでは、電荷信号はキャパシタ(図示省略)で暫定的に蓄積されて記憶される。各データバスライン39に読み出された電荷信号を増幅器38で増幅して、マルチプレクサ37で1つの電荷信号にまとめて出力する。出力された電荷信号をA/D変換器8でディジタル化してX線検出信号として出力する。
次に、オフセット補正およびゲイン補正について、図4および図5の説明図を参照して説明する。なお、図4および図5では、縦横とも2行2列の4つの画素を例に採って説明する。上述したオフセット画像は、信号に重畳されたオフセット値を除去するオフセット補正を行うために用いられるとともに、上述したゲイン補正用画像は、出力側の各画素の信号レベルを揃えるゲイン補正を行うために用いられる。
X線検出信号に基づく画素の信号レベル(すなわち画素値)には、画像処理部9を経て出力されるときに、オフセット成分(すなわちオフセット値)が重畳される。具体的には、図4(a)に示すように、暗電流によるオフセット値O(={O11,O12,O21,O22})が非照射時に出力され、図4(b)に示すように、画素値S(={S11,S12,S21,S22})に非照射時のオフセット値Oが重畳されて(S+O)(={S11+O11,S12+O12,S21+O21,S22+O22})の値が出力される。そこで、非照射時のオフセット値O、すなわちオフセット画像Oを撮像前に予め求め、オフセット画像用メモリ部11aに書き込んで記憶する。
一方、X線検出信号に基づく画素の信号レベル(すなわち画素値)は、FPD3の増幅器38(図3を参照)の増幅率(ゲイン)の値に応じて出力されるが、各々の画素に対応する各スイッチング素子32などの個体差によって、出力される画素値Sが各々の画素ごとにバラツキが生じる。具体的には、図5(a)に示すように、各画素ごとに入射されたX線の線量が同じだとしたときに、出力される画素値Sが{S11,S12,S21,S22}とバラツキが生じたとする。そして、各ゲインを調節することで、図5(b)に示すように、出力される画素値Sが{SO,SO,SO,SO}と揃ったとする。そこで、ゲイン補正用画像をGとして、そのゲイン補正用画像を{S11/SO,S12/SO,S21/SO,S22/SO}として撮像前に予め求め、ゲイン補正用画像用メモリ部11bに書き込んで記憶する。
次に、本実施例1に係る非照射信号取得部9aやラグ画像取得部9bや照射信号取得部9cやX線画像取得部9dやラグ補正部9eによる一連の信号処理について、図6のフローチャートおよび図7のタイミングチャートを参照して説明する。なお、この処理では、前回の撮像におけるX線の照射の終了から、今回の撮像におけるX線の照射までと、撮像前にオフセット画像およびゲイン補正用画像を準備するときとを例に採って説明する。
(ステップS1)オフセット画像およびゲイン補正用画像の記憶
上述したオフセット画像およびゲイン補正用画像は、X線検出信号に相当する信号情報(電荷)を蓄積する蓄積時間に応じて異なる性質を持つ。そこで、これらの画像を、図8に示すように、各蓄積時間に対応させて撮像前に予め記憶する。
後述する実施例2,3を含めて、本実施例1では非照射時での蓄積時間を、非照射時に信号をサンプリングするサンプリング時間(例えば1/30秒)として、周期ΔT1で表す。一方、『発明が解決しようとする課題』の段落でも述べたように、実際には、撮像直後の蓄積時間は、被検体Mの厚さなどに応じて時間的に伸縮するX線のパルス幅に依存している。後述する実施例2,3を含めて、本実施例1では、撮像におけるX線の照射時間(X線のパルス幅)は、周期ΔT1に同期して、周期ΔT1の複数倍となるとする。ここでは、撮像できうる照射時間(X線のパルス幅)が、ΔT1,ΔT2=ΔT1×2,ΔT3=ΔT1×3の3通りとする。
これらの蓄積時間(サンプリング時間、照射時間)に対応させて、各々の蓄積時間ごとにオフセット画像およびゲイン補正用画像をそれぞれ求め、オフセット画像については、オフセット画像用メモリ部11aに記憶するとともに、ゲイン補正用画像については、ゲイン補正用画像用メモリ部11bに記憶する。
図8では、ΔT1をΔT1のときのオフセット画像O1およびゲイン補正用画像G1に対応させて、ΔT2をΔT2のときのオフセット画像O2およびゲイン補正用画像G2に対応させて、ΔT3をΔT3のときのオフセット画像O3およびゲイン補正用画像G3に対応させる。このステップS1は、オフセット画像記憶工程およびゲイン補正用画像記憶工程に相当する。
(ステップS2)待ち時間が経過したか?
前回の撮像におけるX線の照射の終了から、図7に示すように所定の待ち時間TWが経過したか否かを判断する。照射の終了直後には時間遅れ分のうちの短時定数成分あるいは中時定数成分が多く含まれる。これら短/中時定数成分は短時間で減衰し、減衰後は長時定数成分が支配的になり、ほぼ同じ強さで残留し続ける。そこで、前回の撮像におけるX線の照射から所定時間経過後の非照射時にX線検出信号を取得するように待ち時間TWを設け、その待ち時間TWが経過してから、次のステップS3に進むようにする。なお、待ち時間TWが経過したか否かの判断を、タイマ(図示省略)によって行えばよい。すなわち、前回の撮像におけるX線の照射の終了と同時にタイマをリセットして『0』にして、タイマのカウントを開始して、待ち時間TWに相当するカウントに達したら、待ち時間TWが経過したと判断すればよい。
また、FPD3個別のラグ特性にもよるが、待ち時間TWについては15秒程度が好ましく、30秒程あれば十分である。また、待ち時間TWは長いほど、例えば30秒以上が望ましいが、時間を長くとりすぎると撮影間の時間が延長してしまう。そこで、実際には待ち時間TWは3秒程度が現実的である。
(ステップS3)非照射時のX線検出信号の取得
非照射信号取得部9aは、待ち時間TW経過後の非照射時に各X線検出信号をサンプリング時間ΔT1間隔毎に逐次に取得する。今回の撮像におけるX線の照射の開始までのサンプリング回数を(N+1)(ただし、K=0,1,2,…,N−1,Nとする)とし、待ち時間TW経過直後に最初に取得する添え字をK=0とする。そして、(K+1)番目に取得するX線検出信号をIKとすると、待ち時間TW経過直後に最初に取得されるX線検出信号はI0となり、今回の撮像におけるX線の照射の開始直前に取得されるX線検出信号はINとなる。なお、サンプリング時間ΔT1毎にステップS3〜S6を続けて行うとする。
(ステップS4)今回の撮像に達したか?
ステップS3でのX線検出信号の取得の時点、すなわちサンプリング時点が、今回の撮像におけるX線の照射の開始に達したか(ここではK=N+1になったか)否かを判断する。もし、達した場合には、ステップS7に跳ぶ。もし、達していない場合には、次のステップS5に進む。
(ステップS5)Kの値を1ずつ繰り上げる
添え字Kの値を1ずつ繰り上げて、次のサンプリングのために準備する。
(ステップS6)前のX線検出信号の棄却
ステップS3で非照射信号取得部9aによって取得されたX線検出信号IKを非照射信号用メモリ部11cに書き込んで記憶する。このとき、X線検出信号IKよりも前の時点で取得されたX線検出信号IK-1は不要となるので棄却する。したがって、最新のX線検出信号のみが非照射信号用メモリ部11cに記憶されることになる。なお、ステップS5でK=0からK=1に繰り上げてステップS6に進んだ場合には、X線検出信号I0よりも前の時点ではX線検出信号は存在しないので棄却する必要がない。そして、次のサンプリングのためにステップS3に戻って、サンプリング時間ΔT1間隔毎にステップS3〜S6を繰り返して行う。本実施例1では前のX線検出信号を棄却して最新のX線検出信号のみを残したが、もちろん、必ずしも棄却する必要はない。上述したステップ3〜S6は、この発明における非照射信号取得工程に相当する。
(ステップS7)ラグ画像の取得
ステップS4でサンプリング時点が今回の撮像におけるX線の照射の開始に達したら、ステップS3で取得された(N+1)番目のX線検出信号INをラグ画像として採用する。すなわち、ラグ画像取得部9bは、今回の撮像におけるX線の照射の開始直前に取得されたX線検出信号INを非照射信号用メモリ部11cから読み出して、そのX線検出信号INをラグ画像として取得する。ラグ画像をLとするとL=INとなる。ただし、このラグ画像Lに対してオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮して、下記(1)式のようにオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したラグ画像L´を求める。
L´=(L−O1)÷G1 …(1)
このときの蓄積時間は、非照射時のサンプリング時間ΔT1であるので、サンプリング時間ΔT1に対応したオフセット画像O1をオフセット画像用メモリ部11aから読み出すとともに、サンプリング時間ΔT1に対応したゲイン補正用画像G1をゲイン補正用画像用メモリ部11bから読み出す。そして、上記(1)式から最終的なラグ画像Lをラグ画像取得部9bは取得する。ラグ画像取得部9bによって取得されたラグ画像L´をラグ画像用メモリ部11dに書き込んで記憶する。このステップS7は、この発明におけるラグ画像取得工程に相当する。
なお、上述した(1)式で用いられるゲイン補正用画像G1や、後述する(2)式で用いられるゲイン補正用画像G2を含めて、各ゲイン補正用画像G1〜G3自身もオフセット成分を含んでいる。したがって、G−O=G´とゲイン補正用画像Gからオフセット画像Oを減算したゲイン補正用画像G´を求めて、ゲイン補正用画像Gの替わりにゲイン補正用画像G´を(1)式や(2)式などの各式に代入するのがより好ましい。
(ステップS8)照射時のX線検出信号の取得
今回の撮像におけるX線の照射を終了すると、その照射によって得られた照射時のX線検出信号を照射信号取得部9cは取得する。照射信号取得部9cで取得された照射時のX線検出信号を照射信号用メモリ部11eに書き込んで記憶する。このステップS8は、この発明における照射信号取得工程に相当する。
(ステップS9)今回の撮像でのX線画像の取得
ステップS8で取得された照射時のX線検出信号をXとすると、この照射時のX線検出信号Xに対してオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮して、下記(2)式のようにオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したX線画像X´を求める。
X´=(X−O2)÷G2 …(2)
このときの蓄積時間を、図7に示すように非照射時のサンプリング時間(すなわち周期)ΔT1の2倍であるΔT2(=ΔT1×2)とする(図7中の2点鎖線を参照)と、サンプリング時間ΔT2に対応したオフセット画像O2をオフセット画像用メモリ部11aから読み出すとともに、サンプリング時間ΔT2に対応したゲイン補正用画像G2をゲイン補正用画像用メモリ部11bから読み出す。そして、上記(2)式から今回の撮像でのX線画像X´をX線画像取得部9dは取得する。X線画像取得部9dによって取得されたX線画像X´をX線画像用メモリ部11fに書き込んで記憶する。このステップS9は、この発明における放射線画像取得工程に相当する。また、X線画像は、この発明における撮像の対象となる放射線画像に相当する。
(ステップS10)ラグ補正
ラグ補正部9eは、ステップS7で取得されたラグ画像L´をラグ画像用メモリ部11dから読み出すとともに、ステップS9で取得されたX線画像X´をX線画像用メモリ部11fから読み出して、X線画像X´からラグ画像L´を減算する。ラグ補正後のX線画像をYとすると、Y=X´−L´となる。
なお、実際には、今回の撮像におけるX線の照射のタイミングは必ずしも予め決定されているわけでない。したがって、K=N+1に達するタイミングも必ずしも事前にわかっているわけでない。そこで、実際には、上述したステップS3〜S6をサンプリング時間間隔毎に繰り返し行って、ステップS4でサンプリング時点が今回の撮像におけるX線の照射の開始に達したときが、K=N+1に達したタイミングとなる。もちろん、今回の撮像におけるX線の照射のタイミングが予め決定されている場合には、K=N+1に達するタイミングも事前にわかっているので、Nの値を予め決定してK=N+1に達したタイミングに合わせて、サンプリング時点が今回の撮像におけるX線の照射の開始に達するように設定してもよい。このステップS10は、この発明におけるラグ補正工程に相当する。
また、X線画像X´からラグ画像L´を用いてラグ除去する手法は、このようなX線画像X´からラグ画像L´を直接的に減算する手法に限定されない。例えば、本実施例1において、ラグ画像の蓄積時間は非照射時のサンプリング時間ΔT1であって、X線画像の蓄積時間はサンプリング時間ΔT1の2倍であるΔT2(=ΔT1×2)であって、両画像間では蓄積時間に関してモードが異なる。このような場合には、ラグ画像を2倍にして減算(ただし増幅器38のゲイン[増幅率]はそのまま)するのがより好ましい。その場合には、Y=X´−2×L´となる。
以上のように構成された本実施例1によれば、信号に重畳されたオフセット値を除去するオフセット補正を行うために用いられるオフセット画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したオフセット画像をオフセット画像用メモリ部11aに記憶するとともに、出力側の各画素の信号レベルを揃えるゲイン補正を行うために用いられるゲイン補正用画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像をゲイン補正用画像用メモリ部11bに記憶する。
非照射信号取得部9aは、フラットパネル型X線検出器(FPD)3から検出された複数のX線検出信号(本実施例1ではI0,I1,I2,…,IN-1,IN)を撮像におけるX線の照射前の非照射時に取得し、その非照射信号取得部9aで取得されたそれらX線検出信号と、上述したオフセット画像用メモリ部11aで記憶され、かつ非照射信号取得部9aでの蓄積時間(本実施例1ではΔT1)に対応したオフセット画像(本実施例1では上記(1)式中のO1)、さらには、上述したゲイン補正用画像用メモリ部11bで記憶され、かつ非照射信号取得部9aでの蓄積時間に対応したゲイン補正用画像(本実施例1では上記(1)式中のG1)とに基づいて、上記(1)式を用いてラグ画像取得部9bはラグ画像を取得する。
一方、照射信号取得部9cは、FPD3から検出されたX線検出信号を撮像におけるX線の照射時に取得し、その照射信号取得部9cで取得されたX線検出信号と、上述したオフセット画像用メモリ部11aで記憶され、かつ照射信号取得部9cでの蓄積時間に対応したオフセット画像(本実施例1では上記(2)式中のO2)、さらには、上述したゲイン補正用画像用メモリ部11bで記憶され、かつ照射信号取得部9cでの蓄積時間(本実施例ではΔT2)に対応したゲイン補正用画像(本実施例1では上記(2)式中のO2)とに基づいて、上記(2)式を用いてX線画像取得部9dは撮像の対象となるX線画像を取得する。
そして、そのX線画像取得部9dで取得されたX線画像から、上述したラグ画像取得部9bで取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、X線検出信号に含まれる時間遅れ分をX線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正をラグ補正部9eが行う。
このように、上述した特許文献2のようにX線検出信号を取得するサンプリングの回数分、再帰的演算処理を行ってラグ補正を行う必要がない。さらには、上述したラグ補正の元になるラグ画像やラグ補正の対象であるX線画像には、各々の蓄積時間(本実施例1ではΔT1やΔT2)に対応したオフセット画像およびラグ補正用画像が考慮されているので、ラグ補正によって蓄積時間に応じたオフセット補正およびラグ補正用画像をも適切に行うことが可能になる。したがって、オフセットおよびゲイン成分を含めて、X線検出信号に含まれる時間遅れ分をX線検出信号から簡易に除去することができる。また、上述した特許文献1のようなバックライトを用いる必要がなく、装置の構造が複雑化となることもない。
後述する実施例2,3も含めて、本実施例1では、前回の撮像におけるX線の照射から所定時間(本実施例1では待ち時間TW)経過後の非照射時に複数のX線検出信号を取得することで、今回の撮像におけるX線の照射前の非照射時での複数のX線検出信号を取得している。前回の撮像におけるX線の照射が終了して非照射状態に移行すれば、時間遅れ分のうちの短時定数成分あるいは中時定数成分は短時間で減衰し、減衰後は長時定数成分が支配的になり、ほぼ同じ強さで残留し続ける。したがって、前回の撮像におけるX線の照射が終了した直後に、X線検出信号を取得すると短/中時定数成分が含まれた状態で信号が取得されて、短/中時定数成分の時間遅れ分まで正しく除去することができない。そこで、本実施例1のように、前回の撮像におけるX線の照射から所定時間経過後の非照射時に複数のX線検出信号を取得することで、今回の撮像におけるX線の照射前の非照射時での複数のX線検出信号を取得することになり、所定時間経過後に残留している長時定数成分のみが含まれた状態で信号が取得されるので、短/中時定数成分の時間遅れ分がなく、かつ長時定数成分の時間遅れ分をも正確に除去することができる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。上述した実施例1と共通する箇所については同じ符号を付してその説明を省略する。また、実施例2に係るX線透視撮影装置は、実施例1に係るX線透視撮影装置と同様の構成で、非照射信号取得部9aやラグ画像取得部9bや照射信号取得部9cやX線画像取得部9dやラグ補正部9eによる一連の信号処理のみが、実施例1と異なる。
そこで、本実施例2に係る非照射信号取得部9aやラグ画像取得部9bや照射信号取得部9cやX線画像取得部9dやラグ補正部9eによる一連の信号処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。なお、上述した実施例1と共通するステップについては、同じ番号を付してその説明を省略する。
(ステップS1)オフセット画像およびゲイン補正用画像の記憶
上述した実施例1と同じように、蓄積時間(サンプリング時間、照射時間)に対応させて、各々の蓄積時間ごとにオフセット画像およびゲイン補正用画像をそれぞれ求めて、各画像をオフセット画像用メモリ部11aまたはゲイン補正用画像用メモリ部11bに記憶する。
(ステップS2)待ち時間が経過したか?
上述した実施例1と同じように、前回の撮像におけるX線の照射の終了から待ち時間TWが経過したか否かを判断する。待ち時間TWが経過してから、次のステップS12に進む。
(ステップS12)非照射時のX線検出信号の取得
上述した実施例1と同じように、待ち時間TW経過後の非照射時に各X線検出信号をサンプリング時間ΔT1間隔(例えば1/30秒)毎に逐次に取得する。ただし、本実施例2では、後述する説明から明らかなように、8番目のX線検出信号I7(すなわちK=7)を取得するまでは、待ち時間TW経過直後に最初に取得されたX線検出信号I0から7番目に取得されたX線検出信号I6までは棄却されずに、非照射信号用メモリ部11cに記憶された状態である。なお、サンプリング時間間隔毎にステップS12〜S14を続けて行うとする。
(ステップS13)K=7?
添え字Kが7になったか、すなわちサンプリング時点が8番目に達したか(ここではK=7になったか)否かを判断する。もし、達した場合には、ステップS3に跳ぶ。もし、達していない場合には、次のステップS14に進む。
(ステップS14)Kの値を1ずつ繰り上げる
上述した実施例1と同じように、添え字Kの値を1ずつ繰り上げて、次のサンプリングのために準備する。そして、8番目のX線検出信号I7(すなわちK=7)を取得するまでは、ステップS12で非照射信号取得部9aによって取得された各X線検出信号IKを順に非照射信号用メモリ部11cに書き込んで記憶する。このとき、X線検出信号IKよりも前の時点で取得されたX線検出信号IK-1については棄却せずに、非照射信号用メモリ部11cに記憶した状態として、X線検出信号が8個分になるまで蓄積する。そして、次のサンプリングのためにステップS12に戻って、サンプリング時間間隔毎にステップS12〜S14を繰り返して行う。
(ステップS3)〜(ステップS10)
ステップS13でサンプリング時点が今回の撮像におけるX線の照射の開始に達したら、上述した実施例1と同様のステップS3〜S10を行う。ただし、非照射信号用メモリ部11cには8個分のX線検出信号が常に記憶されるようにしており、ステップS6で新たに最新のX線検出信号が非照射信号用メモリ部11cに記憶されると、最古のX線検出信号のみが棄却されるようになっている。そして、ステップS4でサンプリング時点が今回の撮像におけるX線の照射の開始に達したら、ステップS3で取得された(N−6)番目のX線検出信号IN-7から(N+1)番目のX線検出信号INまでの8個分の信号に基づいてラグ画像Lを求め、さらに上記(1)式を用いてオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したラグ画像L´を求める。具体的には、これらの信号の平均をラグ画像として求める(L=ΣIi/8、ただしΣはi=N−7〜Nの総和)。ラグ画像Lの取得以降からラグ補正については実施例1と同様なので、その説明を省略する。
以上のように構成された本実施例2によれば、上述した実施例1と同様に、複数の蓄積時間(ΔT1,ΔT2,ΔT3)に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像を撮像前に予め記憶し、これらの記憶された画像に基づいてラグ画像を取得するとともに、X線画像を取得する。そして、X線画像からラグ画像を用いてラグ除去してラグ補正を行う。このように、蓄積時間に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したX線画像から、同じく蓄積時間に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したラグ画像を用いてラグ除去することで、オフセットおよびゲイン成分を含めて、X線検出信号に含まれる時間遅れ分をX線検出信号から簡易に除去することができる。
なお、実施例1では、ラグ補正後のX線画像Yのランダムノイズ成分がXの21/2倍となるので、SN比が41%(=(21/2−1))劣化する。この劣化を抑えるために、本実施例2の場合には、実施例1と相違して、複数のX線検出信号(本実施例2ではIN-7、IN-6、…IN-1、IN)を直接的に用いてラグ画像Lを求めている。この場合には、ラグ補正後のX線画像Yのランダムノイズ成分は補正前のX線画像Xの6%の劣化に留まるので、SN比を劣化させることなくラグ補正を実現することができる。
本実施例2では8個分のX線検出信号を直接的に用いてラグ画像Lを求めたが、用いるX線検出信号の個数については限定されない。また、信号の平均でラグ画像Lを求めたが、例えば中央値でラグ画像Lを求める、あるいは信号の強度に関するヒストグラムを取って、そのヒストグラムから最頻値をラグ画像Lとして求めるなど、ラグ画像Lの具体的な求め方については特に限定されない。
次に、図面を参照してこの発明の実施例3を説明する。図11は、実施例3に係る画像処理部およびメモリ部に関するデータの流れを示した概略図である。上述した実施例1,2と共通する箇所については同じ符号を付してその説明を省略する。また、実施例3に係るX線透視撮影装置は、図11の画像処理部9およびメモリ部11に関するデータの流れを除けば、実施例1,2に係るX線透視撮影装置と同様の構成である。また、非照射信号取得部9aやラグ画像取得部9bや照射信号取得部9cやX線画像取得部9dやラグ補正部9eによる一連の信号処理についても、実施例1,2と異なる。
本実施例3では、図11に示すように、非照射信号用メモリ部11cから読み出された非照射時のX線検出信号、およびラグ画像用メモリ部11dから読み出された前回のラグ画像に基づいて、ラグ画像取得部9bは再帰的演算処理でラグ画像L(ただしオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮する前)を取得する。再帰的演算処理によるラグ画像Lの取得については、後述する図12のフローチャートで説明する。そして、再帰的演算処理を経て、オフセット画像およびゲイン補正用画像に基づいて、上記(1)式を用いてラグ画像取得部9bはラグ画像L´を取得する。なお、ラグ画像用メモリ部11dから読み出されたラグ画像を用いてラグ補正部9eが今回の撮像でのX線画像からラグ除去するのは、上述した実施例1,2と同様である。
次に、本実施例3に係る非照射信号取得部9aやラグ画像取得部9bや照射信号取得部9cやX線画像取得部9dやラグ補正部9eによる一連の信号処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。なお、上述した実施例1,2と共通するステップについては、同じ番号を付してその説明を省略する。
(ステップS1)オフセット画像およびゲイン補正用画像の記憶
上述した実施例1,2と同じように、蓄積時間(サンプリング時間、照射時間)に対応させて、各々の蓄積時間ごとにオフセット画像およびゲイン補正用画像をそれぞれ求めて、各画像をオフセット画像用メモリ部11aまたはゲイン補正用画像用メモリ部11bに記憶する。
(ステップS2)待ち時間が経過したか?
上述した実施例1,2と同じように、前回の撮像におけるX線の照射の終了から待ち時間TWが経過したか否かを判断する。待ち時間TWが経過してから、次のステップS22に進む。
(ステップS22)待ち時間経過直後のX線検出信号の取得
上述した実施例1,2と同じように、待ち時間TW経過後の非照射時に各X線検出信号をサンプリング時間ΔT1間隔(例えば1/30秒)毎に逐次に取得する。先ず、待ち時間TW経過直後のX線検出信号I0を取得する。この待ち時間TW経過直後に最初に取得されたX線検出信号I0を非照射信号用メモリ部11cに書き込んで記憶する。
(ステップS23)初期値のラグ画像の取得
そして、ラグ画像取得部9bは、このX線検出信号I0を非照射信号用メモリ部11cから読み出して、そのX線検出信号I0をラグ画像L(ただしオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮する前)の初期値であるラグ画像L0として取得する。そして、ラグ画像取得部9bによって取得された初期値のラグ画像L0をラグ画像用メモリ部11dに書き込んで記憶する。
(ステップS3)〜(ステップS10)
ステップS23で初期値のラグ画像L0を取得したら、上述した実施例1と同様のステップS3〜S10を行う。ただし、ステップS3での非照射時のX線検出信号の取得は、2番目のX線検出信号I1以降であり、ステップS7でラグ画像L(ただしオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮する前)を取得する際には、(N+1)番目のラグ画像LNを、非照射信号用メモリ部11cから読み出された非照射時のX線検出信号IN、およびラグ画像用メモリ部11dから読み出された前回のラグ画像LN-1に基づく再帰的演算処理で求める。本実施例3では、再帰的な加重平均(以下、適宜「リカーシブ処理」という)によって、下記の(3)式のようにラグ画像LNを取得する。
N=(1−P)×LN-1+P×IN …(3)
ただし、上述したようにI0=L0である。また、Pは加重比率であって、0〜1の値をとる。
また、ステップS7で最新のラグ画像LNをラグ画像Lとして取得する際には、そのラグ画像LNよりも前のラグ画像LN-1、すなわち上記(3)式のリカーシブ処理の基となるラグ画像LN-1のみが必要であるが、残りのラグ画像L、すなわち前々回のラグ画像LN-2やそれよりも以前に取得されたラグ画像LN-3,…,L1,L0は不要である。したがって、最新のラグ画像LNがラグ画像用メモリ部11dに記憶されると、前のラグ画像LN-1のみを記憶して、残りのラグ画像Lが棄却されるようになっている。もちろん、前々回のラグ画像LN-2やそれよりも以前に取得されたラグ画像LN-3を必ずしも棄却する必要はない。
さらに、これらの一連のリカーシブ処理を経て、得られた最新のラグ画像LNをLとし、オフセット画像およびゲイン補正用画像に基づいて、上記(1)式を用いてオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したラグ画像取得部9bはラグ画像L´を取得する。
以上のように構成された本実施例3によれば、上述した実施例1,2と同様に、蓄積時間に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したX線画像から、同じく蓄積時間に対応したオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したラグ画像を用いてラグ除去することで、オフセットおよびゲイン成分を含めて、X線検出信号に含まれる時間遅れ分をX線検出信号から簡易に除去することができる。
本実施例3では、非照射時に各X線検出信号をサンプリング時間ΔT1間隔(例えば1/30秒)毎に逐次に取得することで複数のX線検出信号を取得して、非照射時におけるある時点を(N+1)番目としたときに、その(N+1)番目を含めてこれまでに逐次に取得された複数のX線検出信号に基づくラグ画像L、すなわち(N+1)番目のラグ画像LNを取得するために、その(N+1)番目で取得されたX線検出信号INと、その(N+1)番目よりも前の時点であるN番目を含めてこれまでに逐次に取得された複数のX線検出信号に基づくラグ画像L、すなわちラグ画像LNよりも前のラグ画像LN-1とに基づいて行う再帰的演算処理を繰り返し行うことで、ラグ画像L(ただしオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮する前)を取得している。
非照射時に各X線検出信号を逐次に取得するたびに、その得られた最新のX線検出信号INと、過去にこれまでに逐次に取得された複数のX線検出信号に基づくラグ画像(すなわち前のラグ画像)LN-1とに基づいて再帰的演算処理を繰り返し行う。そして、最終的に得られたラグ画像LNがオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮する前のラグ画像Lとなり、さらに、上記(1)式を用いて取得されたオフセット画像およびゲイン補正用画像を考慮したラグ画像L´が、ラグ補正の基となる、求めるべき画像となる。なお、再帰的演算処理で得られた最新のラグ画像LN、およびそのラグ画像よりも前のラグ画像(すなわち再帰的演算処理の基となるラグ画像)LN-1のみを残して、残りのラグ画像(前々回やそれよりも以前のラグ画像)Lを棄却すれば、2画像分のみを保持すればよいので、例えばラグ画像用メモリ部11dの記憶領域を2フレーム分にできるなどのように、構造面でもより簡易になるという効果をも奏する。
本実施例3の場合には、再帰的演算処理として再帰的な加重平均であるリカーシブ処理(上記(3)式を参照)によってラグ画像を取得するので、ラグ補正をより確実に行うことができる。なお、SN比については、図13に示すように、上記(3)式中の加重比率Pにおいて、P=0.25(図13中の実線を参照)の場合には8回以上の再帰的演算を繰り返し実行することでランダムノイズ成分が0.39まで低減し、ラグ補正後のX線画像Yのランダムノイズ成分は、上述した実施例2で8個分のX線検出信号を直接的に用いてラグ画像を求めたときの6%とほぼ同じ7%の劣化に留まる。したがって、SN比を劣化させることなくラグ補正を実現することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、図1に示すようなX線透視撮影装置を例に採って説明したが、この発明は、例えばC型アームに配設されたX線透視撮影装置にも適用してもよい。また、この発明は、X線CT装置にも適用してもよい。なお、この発明は、X線撮影装置のように(透視撮影でなく)実際に撮影を行うとき特に有用である。
(2)上述した各実施例では、フラットパネル型X線検出器(FPD)3を例に採って説明したが、通常において用いられるX線検出手段であれば、この発明は適用することができる。
(3)上述した各実施例では、X線を検出するX線検出器を例に採って説明したが、この発明は、ECT(Emission Computed Tomography)装置のように放射性同位元素(RI)を投与された被検体から放射されるγ線を検出するγ線検出器に例示されるように、放射線を検出する放射線検出器であれば特に限定されない。同様に、この発明は、上述したECT装置に例示されるように、放射線を検出して撮像を行う装置であれば特に限定されない。
(4)上述した各実施例では、FPD3は、放射線(実施例ではX線)感応型の半導体を備え、入射した放射線を放射線感応型の半導体で直接的に電荷信号に変換する直接変換型の検出器であったが、放射線感応型の替わりに光感応型の半導体を備えるとともにシンチレータを備え、入射した放射線をシンチレータで光に変換し、変換された光を光感応型の半導体で電荷信号に変換する間接変換型の検出器であってもよい。
(5)上述した各実施例では、前回の撮像におけるX線の照射から所定時間(各実施例では待ち時間TW)経過後の非照射時にX線検出信号の取得を開始したが、短/中時定数成分が無視できる程度であれば、前回の撮像におけるX線の照射が終了して非照射状態に移行するのと同時にX線検出信号の取得を開始してもよい。X線以外の放射線においても同様である。
(6)上述した各実施例では、ラグ補正の基となるラグ画像は、今回の撮像におけるX線の照射の開始直前に取得されるX線検出信号INのデータが含まれていたが、必ずしもX線検出信号INのデータを含める必要はない。ただし、直前のデータがもっとも信頼性が高いことから、各実施例のようにX線検出信号INのデータを含めてラグ画像を取得して、そのラグ画像を用いてラグ除去することでラグ補正を行うのが好ましい。X線以外の放射線においても同様である。
(7)上述した各実施例では、オフセット画像およびゲイン補正用画像の両画像に基づいて両画像を考慮したラグ画像およびX線画像を取得したが、オフセット画像またはゲイン補正用画像のいずれか一方の画像のみに基づいて一方の画像のみを考慮したラグ画像およびX線画像を取得してもよい。X線以外の放射線においても同様である。
(8)上述した各実施例では、オフセット画像やゲイン補正用画像を考慮するために、ラグ画像を求める際には上記(1)式を用いて、X線画像を求める際には上記(2)式を用いたが、通常の方法においてオフセット画像やゲイン補正用画像を考慮する手法であれば、上記(1)、(2)式のような減算や除算に限定されない。
(9)上述した実施例3では、上記(3)式に示すような再帰的な加重平均(リカーシブ処理)であったが、再帰的演算処理であれば、再帰的な加重平均に限定されず、重み付けなしの再帰的演算処理であってもよい。したがって、X線検出信号INとラグ画像LN-1とで表される関数f(IN、LN-1)が、ラグ画像LNで表されればよい。
以上のように、この発明は、フラットパネル型X線検出器(FPD)を備えた放射線撮像装置に適している。

Claims (4)

  1. 放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、信号に重畳されたオフセット値を除去するオフセット補正を行うために用いられるオフセット画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したオフセット画像を記憶するオフセット画像記憶手段と、放射線検出手段から検出された複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得手段と、その非照射信号取得手段で取得されたそれら放射線検出信号と、前記オフセット画像記憶手段で記憶され、かつ非照射信号取得手段での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得手段と、放射線検出手段から検出された放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得する照射信号取得手段と、その照射信号取得手段で取得された放射線検出信号と、前記オフセット画像記憶手段で記憶され、かつ照射信号取得手段での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する放射線画像取得手段と、その放射線画像取得手段で取得された放射線画像から、前記ラグ画像取得手段で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うラグ補正手段とを備えていることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、出力側の各画素の信号レベルを揃えるゲイン補正を行うために用いられるゲイン補正用画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像を記憶するゲイン補正用画像記憶手段と、放射線検出手段から検出された複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得手段と、その非照射信号取得手段で取得されたそれら放射線検出信号と、前記ゲイン補正用画像記憶手段で記憶され、かつ非照射信号取得手段での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得手段と、放射線検出手段から検出された放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得する照射信号取得手段と、その照射信号取得手段で取得された放射線検出信号と、前記ゲイン補正用画像記憶手段で記憶され、かつ照射信号取得手段での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する放射線画像取得手段と、その放射線画像取得手段で取得された放射線画像から、前記ラグ画像取得手段で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うラグ補正手段とを備えていることを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 被検体を照射して検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る信号処理を行う放射線検出信号処理方法であって、前記信号処理は、信号に重畳されたオフセット値を除去するオフセット補正を行うために用いられるオフセット画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したオフセット画像を撮像前に予め記憶するオフセット画像記憶工程と、複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得工程と、その非照射信号取得工程で取得されたそれら放射線検出信号と、前記オフセット画像記憶工程で記憶され、かつ非照射信号取得工程での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得工程と、放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得する照射信号取得工程と、その照射信号取得工程で取得された放射線検出信号と、前記オフセット画像記憶工程で記憶され、かつ照射信号取得工程での蓄積時間に対応したオフセット画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する放射線画像取得工程と、その放射線画像取得工程で取得された放射線画像から、前記ラグ画像取得工程で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うラグ補正工程とを備えていることを特徴とする放射線検出信号処理方法。
  4. 被検体を照射して検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る信号処理を行う放射線検出信号処理方法であって、前記信号処理は、出力側の各画素の信号レベルを揃えるゲイン補正を行うために用いられるゲイン補正用画像について、信号の情報を蓄積する複数の蓄積時間に対応したゲイン補正用画像を撮像前に予め記憶するゲイン補正用画像記憶工程と、複数の放射線検出信号を撮像における放射線の照射前の非照射時に取得する非照射信号取得工程と、その非照射信号取得工程で取得されたそれら放射線検出信号と、前記ゲイン補正用画像記憶工程で記憶され、かつ非照射信号取得工程での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、ラグ画像を取得するラグ画像取得工程と、放射線検出信号を撮像における放射線の照射時に取得する照射信号取得工程と、その照射信号取得工程で取得された放射線検出信号と、前記ゲイン補正用画像記憶工程で記憶され、かつ照射信号取得工程での蓄積時間に対応したゲイン補正用画像とに基づいて、撮像の対象となる放射線画像を取得する放射線画像取得工程と、その放射線画像取得工程で取得された放射線画像から、前記ラグ画像取得工程で取得されたラグ画像を用いてラグ除去することで、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を放射線検出信号から除去することによる時間遅れ分に関するラグ補正を行うラグ補正工程とを備えていることを特徴とする放射線検出信号処理方法。
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