JP4461753B2 - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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本発明は、携帯端末等の表示部として利用可能な液晶装置及び電子機器に関する。
液晶パネルは、ガラス基板、石英基板等の2枚の基板間に液晶を封入して構成される。液晶パネルでは、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称す)や薄膜ダイオード(Thin Film Diode、以下、TFDと称す)等の能動素子をマトリクス状に配置し、他方の基板に対向電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能にする。
即ち、マトリクス状に配列された画素電極(ITO)に画像信号を供給し、画素電極と対向電極相互間の液晶層に画像信号に基づく電圧を印加して、液晶分子の配列を変化させる。画素電極及び液晶層を通過する光の偏光方向を画像信号に応じて変化させるのである。一方、両基板の入射面及び出射面に偏光板を配置して、基板表面を通過する光の偏光方向を制御する。液晶パネルは、これらの偏光板の偏光方向及び液晶分子の配列の変化による透過光の偏光方向とに基づいて、画素の透過率を変化させて画像表示を行う。
例えば、偏光板は、貼り合わせた両基板の両面に貼り付けられるようになっている。即ち、偏光板を有機フィルム材料で構成し、この偏光フィルムを組立工程後のパネルの前面及び背面の全面に設けた粘着材によってパネルに貼り合わせる。一般的には、偏光フィルムが貼り付けられて構成された液晶パネルは、外部との信号の伝送及び信号処理の一部を担うFPC(フレキシブルプリント基板)が取り付けられた後、合成樹脂又は金属等のケースに収納されるようになっている。
特開平9−114384号公報
ところで、偏光フィルムの貼り付けに際して混入した塵を除去しなければならないことがある。また、偏光フィルムの貼り合わせ時の位置ずれを修正しなければならないこともある。このような場合には、粘着材で貼り付けた偏光フィルムをパネルから剥がさなければならない。また、使用済みの液晶パネルをリサイクルに供する場合にも、ガラス基板と有機フィルムとの再利用を考慮すると、偏光フィルムをパネルから剥がす必要がある。
ところが、偏光フィルムは極めて粘着力が高い粘着材でガラス表面に貼り合わされていることから、偏光フィルムの剥離作業は極めて困難で、作業に長時間を要してしまう。
なお、偏光板に貼付された保護シートを剥がす例として特許文献1の剥離方法が開示されている。この方法では、保護シートの表面に粘着テープを貼り付け、棒状の剥離ローラを用いて、粘着テープと共に保護シートを剥がすようになっている。
しかしながら、特許文献1の方法では、剥離の確実性が低く、また、保護シートの中央に貼り付けた粘着テープと共に保護シートを剥がすようになっていることから、剥離の際の応力によって、保護シートがダメージを受け、剥離後のシートの再利用が困難となってしまう。また、一旦粘着テープを貼り合わせ、棒状の剥離ローラを用いて引き剥がすという手法であることから、剥離作業が比較的煩雑で、作業時間を十分に短縮することができない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、極めて短時間で且つ簡単に偏光フィルムの剥離作業を行うことを可能にすることができる液晶装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る液晶装置は、対向配置される第1基板と第2基板との間に液晶が封入されて構成されるパネル部と、前記パネル部の表面に粘着材によって粘着されて、前記パネル部の表面を通過する光の偏光特性を制御するものであって、縁辺の少なくとも一部に粘着性を有していない材料を接着することにより前記パネル部の表面に粘着されていない剥離補助部を有する偏光フィルムを有し、前記偏光フィルムの縁辺の少なくとも一部の表面に剥離補強部材を更に具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、パネル部は、第1基板と第2基板との間に液晶が封入されて構成される。液晶の作用によって、パネル部は光の偏光特性を制御することができる。パネル部による光の偏光特性の制御と偏光フィルムによる偏光特性の制御とによって、画像表示が可能となる。偏光フィルムは、粘着材によってパネル部の表面に粘着される。偏光フィルムは、縁辺の少なくとも一部にパネル部の表面に粘着されていない剥離補助部を有する。剥離補助部は、パネル部の表面に粘着されていないので、この剥離補助部を引っ張ることで、偏光フィルムはパネル部から比較的容易に剥離される。これにより、偏光フィルムの剥離作業を簡単にし、また、作業時間を短縮することができる。
また、前記剥離補助部は、前記偏光フィルムから突出した平面形状を有することを特徴とする。
このような構成によれば、剥離補助部が偏光フィルムから突出した平面形状を有するので、突出した形状の剥離補助部を例えば人手によって容易に把持することができ、偏光フィルムのパネル部からの剥離作業が容易となる。
また、前記剥離補助部は、前記偏光フィルムの縁辺の少なくとも一部の前記粘着材が設けられていない部分によって構成されることを特徴とする。
このような構成によれば、剥離補助部は、偏光フィルムの縁辺の少なくとも一部の粘着材が設けられていない部分によって構成されるので、剥離補助部を引っ張ることによって、偏光フィルムのパネル部からの剥離作業が容易となる。
また、前記剥離補助部は、前記偏光フィルムの縁辺の少なくとも一部に粘着性を有していない材料を接着することによって構成されることを特徴とする。
このような構成によれば、剥離補助部を引っ張ることによって、剥離補助部に接着された偏光フィルムをパネル部から引き剥がすことができ、偏光フィルムの剥離作業が容易となる。
また、前記偏光フィルムの縁辺部の少なくとも一部の表面に設けられる剥離補強部材を更に具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、剥離補助部を引っ張ることによって生じた応力が剥離補強部材によって効果的に偏光フィルムに伝えられ、偏光フィルムのパネル部からの剥離作業を一層容易にすることができる。
本発明に係る電子機器は、上記液晶装置を搭載したことを特徴とする。
このような構成によれば、液晶装置を構成する偏光フィルムの剥離作業が容易であることから、分解及び組立等作業が簡単なものとなる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る液晶装置を模式的に示す斜視図である。図2は第1の実施の形態の変形例を示す斜視図である。図3は第1の実施の形態の変形例を示す斜視図である。図4は第1の実施の形態の液晶装置をケースに収納して構成した液晶パネルモジュールの断面を示す説明図である。
液晶装置は、例えば、石英基板、ガラス基板、シリコン基板を用いた第1基板2及び第2基板3を貼り合わせて構成されたパネル部4と、パネル部4の上面及び下面に夫々貼り付けられる偏光フィルム5,6とによって構成されている。なお、図1では、パネル部4の上面に貼り付けられた偏光フィルム5のみを示し、下面に貼り付けられた偏光フィルム6(図4参照)は図示していない。
また、図1においては、パネル部4の具体的な構成については図示を省略している。
パネル部4を構成する第1基板2には、画素を構成する画素電極(ITO)等がマトリクス状に配置される。また、第2基板3上には図示しない対向電極(ITO)が設けられる。第1基板2及び第2基板3の電極上には、夫々配向処理が施された配向膜が形成されている。これらの第1基板2及び第2基板3は対向配置され、図示しないシール材によって貼り合わされる。第1基板2と第2基板3との隙間に液晶が封入されている。
電圧無印加時の液晶分子の配列を規定するために、第1基板2及び第2基板3に形成した配向膜にはラビング処理が施されている。ラビング処理によって、電圧無印加時の液晶分子はラビング方向に配列する。例えば、第1基板2と第2基板3とで相互に90度ねじれたラビング処理を施すと、液晶分子は液晶パネル内で連続的に向きを変え、両基板間では90度異なる向きに配列される。
パネル部4の上面に設けられる偏光フィルム5及び下面に設けられる偏光フィルム6は、入射した光のうち所定の偏光成分のみを通過させる。ノーマリホワイトモードでは、パネル部の上面及び下面の偏光フィルムの偏光軸を90度相違させて、夫々第1,第2基板2,3のラビング方向に一致させる。そうすると、パネル部4上面の偏光フィルム5を介して入射した光は、電圧無印加時には、液晶層において液晶分子の配列に従って90度回転し、パネル部4下面から偏光フィルム6を介して出射される。これにより、白表示が行われる。
第1基板2には例えば各画素電極に対応してスイッチング素子が設けられる。パネル部4においては、画素領域において、複数本の走査線と複数本のデータ線とが交差するように形成され、これらの走査線及びデータ線の交点に対応して、スイッチング素子及び画素電極がマトリクス状に配置される。
各スイッチング素子は走査線のON信号によってオンとなり、これにより、データ線に供給された画像信号が画素電極に供給される。この画素電極と対向電極との間の電圧が液晶に印加される。これにより、配向膜による液晶規制力に抗して液晶を画素毎に駆動して、液晶を通過する光の偏光を制御する。こうして、画像表示が可能となる。
偏光フィルム5及び偏光フィルム6は、偏光軸を高度に制御しながら、パネル部4の上面及び下面に貼り付けられている。例えば、偏光フィルム5は粘着材5’(図1では図示省略、図4参照))によってパネル部4の上面に貼り付けられ、偏光フィルム6は粘着材6’(図1では図示省略)によってパネル部4の下面に貼り付けられる。
本実施の形態においては、偏光フィルム5,6は、縁辺部の一部に、粘着材5’,6’によってパネル部4の表面に貼り付けられていない剥離補助部7を有している。図1の破線領域8は、粘着材5’によって粘着されている部分を示しており、剥離補助部7はパネル部4に粘着されていないことを示している。偏光フィルム5のうち破線領域8に対応する領域9がパネル部4を通過する光に対する偏光作用を有し、剥離補助部7の領域はパネル部4を通過する光に対する偏光作用に寄与しない。
図1の例では、剥離補助部7は、偏光フィルム5の4隅のうちの1箇所に設けられ、平面形状が例えば四辺形を有している。剥離補助部7は破線領域8に対応する領域9と一体的に構成されている。従って、剥離補助部7を図1の矢印A方向に引っ張ることによって、粘着材5’に粘着された領域9を粘着材5’の粘着力に抗してパネル部4から引き剥がし、偏光フィルム5を比較的容易にパネル部4上面から剥離することができる。
なお、偏光フィルム6についても、偏光フィルム5と同様の構成であり、偏光フィルム6のパネル部4下面からの剥離を容易にするための剥離補助部7’(図1では図示省略、図4参照)が設けられている。
図2は偏光フィルムの変形例を示している。図1の例では、剥離補助部7は、端部がパネル部4の端辺から外側に突出していない。これに対し、端部がパネル部4の端辺から外側に突出した剥離補助部17を有する偏光フィルム15を採用することも可能である。偏光フィルム15を採用すると、剥離時において、剥離補助部17を指等で把持しやすく、例えば人手によって極めて容易に偏光フィルム15をパネル部4から剥離することが可能である。
ところで、偏光フィルムとして、予め粘着材が塗布されたフィルムを採用することもある。図3はこの場合における剥離補助部の構成例を示している。図3においては、パネル部4の図示を省略している。
図3(a)においては、偏光フィルム18はパネル部4に対向する面に、予め粘着材5’が設けられている。破線領域8は粘着材5’によって偏光フィルム18とパネル部4の上面とが粘着される部分を示している。偏光フィルム18は、この破線領域8に対応して偏光作用を有する領域9を有すると共に、この領域9の端辺の一部に領域9から水平面内で突出して形成される剥離補助部19を有する。
偏光フィルム18は、剥離補助部19部分においても、パネル部4上面に対向する面側に粘着材5’が形成されている。図3(a)の例では、剥離補助部19部分の粘着材5’には、粘着防止フィルム21が貼り付けられている。粘着防止フィルム21は、粘着性を有しておらず、剥離補助部19の下面とパネル部4の上面とが粘着することを防ぐことができるようになっている。
図3(b)に示す偏光フィルム22においても、パネル部4の上面側において、予め粘着材5’が設けられている。破線領域8は粘着材5’によって偏光フィルム22とパネル部4の上面とが粘着される部分を示している。偏光フィルム22は、この破線領域8に対応して偏光作用を有する領域9を有すると共に、この領域9の端辺の一部に領域9から水平面内で突出して形成される剥離補助部23を有する。
偏光フィルム22は、剥離補助部23部分においても、パネル部4上面に対向する面側に粘着材5’が形成されている。図3(b)の例では、剥離補助部23部分は折り曲げられて、粘着材5’同士で接着しあい、剥離補助部23の底面24側は、上面と同様に粘着性を有していない。これにより、剥離補助部23の底面24とパネル部4の上面とが粘着することを防ぐことができるようになっている。
図4は図1又は図2の液晶装置をケースに収納して液晶パネルモジュールを構成した例を示している。
第1基板2と第2基板3とをシール材13用いて貼り合わせ、図示しない液晶を封入してパネル部4が構成される。パネル部4の上面には粘着材5’によって図2と同一構成の偏光フィルム15が粘着されている。また、パネル部4の下面には、粘着材6’によって図1と同様の構成の偏光フィルム6が粘着されている。偏光フィルム6の下方には光をパネル部4に導く導光板25が配置されている。導光板25はケース26の底面上に配置され、導光板25上に偏光フィルム6,15が貼り付けられたパネル部4がケース26内に配置される。
偏光フィルム6は、縁辺の一部に図1の剥離補助部7と同様の構成の剥離補助部7’を有している。また、偏光フィルム15も縁辺の一部に剥離補助部17を有している。剥離補助部17は水平面内の寸法が比較的大きく、端部がパネル部4の端辺よりも突出する。この場合には、例えば、剥離補助部17を上方に折り曲げることで、偏光フィルム6,15が貼り付けられたパネル部4をケース26内に収納することを可能にしている。なお、偏光フィルム15上には塵の混入等を防止するための防塵ガラス等が配置されるようになっている。
このように構成された液晶装置を例えばリサイクルのために分解するものとする。この場合には、先ず、ケース26内から偏光フィルム6,15が貼り付けられたパネル部4を取り出す。そして、パネル部4から偏光フィルム6,15を剥離する。この場合には、例えば人手によって、偏光フィルム6端部の剥離補助部7’及び偏光フィルム15端部の剥離補助部17をパネル部4から引き剥がす方向に引っ張る。剥離補助部7’,17はパネル部4に粘着されておらず、例えば指によって容易に剥離補助部7’,17を把持することができる。剥離補助部7’,17は、夫々偏光フィルム6,15の領域9に一体的に形成されており、剥離補助部7’,17を上方に引っ張ることで、領域9は剥離補助部7’,17近傍位置から他端側に向かって剥がれる。剥離補助部7’,17の引っ張り方向を適宜調整することで、粘着材5’,6’に抗して、容易に偏光フィル6,15をパネル部4から剥離することができる。
このように、本実施の形態においては、偏光フィルムは、パネル部に粘着されていない剥離補助部を有していることから、剥離補助部から偏光フィルムを簡単に剥がすことができ、剥離作業を著しく簡単にすると共に、作業時間を短縮することができる。
なお、上記実施の形態においては、偏光フィルムの4隅の1箇所に、パネル部に粘着されていない剥離補助部を形成する例について説明したが、剥離補助部の平面形状及びサイズは自由に設定可能である。また、剥離補助部を偏光フィルムの端辺のいずれの位置に形成してもよいことは明らかである。例えば、剥離補助部を偏光フィルムの所定の一辺の全域、或いは、偏光フィルムの全縁辺部の全域に設けてもよい。
図5は本発明の第2の実施の形態を示す斜視図である。図5において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。なお、図5においてもパネル部4の両面に貼り付ける偏光フィルムのうちの一方の偏光フィルムのみを示している。
図1及び図2の実施の形態においては、剥離補助部は、偏光フィルムの端辺から突出した部分に形成された。本実施の形態は、偏光フィルム31の端辺の形状は四角形であり、偏光フィルム31の端辺の一部において、偏光フィルム31とパネル部4とが粘着材32によって粘着されていない部分を有する点が第1の実施の形態と異なる。
偏光フィルム31は、粘着材32によってパネル部4の上面に貼り付けられる。本実施の形態においては、偏光フィルム31は、4隅の1箇所に、パネル部4の表面に粘着材32によって貼り付けられていない剥離補助部35を有している。図5の破線領域33は、偏光フィルム31が粘着材32によってパネル部4に粘着されている部分を示している。偏光フィルム31のうち破線領域33に対応する領域34がパネル部4を通過する光に対する偏光作用を有し、剥離補助部35はパネル部4を通過する光に対する偏光作用に寄与しない。
図5の例では、剥離補助部35は、偏光フィルム31の4隅のうちの1箇所に設けられ、平面形状が例えば三角形を有している。剥離補助部35は破線領域33に対応する領域34と一体的に構成されている。従って、剥離補助部35を上方に引っ張ることによって、粘着材32に粘着された領域34を粘着材32の粘着力に抗してパネル部4から引き剥がし、偏光フィルム31を比較的容易にパネル部4上面から剥離することができる。
図6は偏光フィルムの剥離補助部の変形例を示している。図5の例では、偏光フィルム31の剥離補助部35においては粘着材32が形成されていない。しかし、予め粘着材が塗布されたフィルムを偏光フィルムとして利用することもある。図6はこの場合における剥離補助部の構成例を示している。図6においては、パネル部4の図示を省略している。
図6においては、偏光フィルムはパネル部4の上面に対向する面の全域において、予め粘着材36が設けられている。破線領域37は偏光フィルムの全域から4隅の1箇所に形成された剥離補助部39を除く部分に対応しており、破線領域37において、粘着材36によって偏光フィルムがパネル部4の上面に粘着される。破線領域37に対向する偏光フィルムの領域38は、偏光作用を有する領域である。
偏光フィルムの4隅の1箇所に形成された剥離補助部39の粘着材36には、粘着防止フィルム40が貼り付けられている。粘着防止フィルム40は、粘着性を有しておらず、剥離補助部39の下面とパネル部4の上面とが粘着することを防ぐことができるようになっている。
他の構成及び作用効果は、第1の実施の形態と同様である。
図7は本発明の第3の実施の形態を示す斜視図である。図7においては、パネル部4(図1参照)は図示を省略している。
本実施の形態は、偏光フィルムと別部材を用いて剥離補助部を構成した例を示している。
図7おいて、偏光フィルム41は、縁辺部の一部に、パネル部4の表面に貼り付けられていない剥離補助部44が設けられている。図7の破線領域42は、平面的には、四角形状の偏光フィルム41の全域から四角形状の剥離補助部44を除く部分を示しており、破線領域42において偏光フィルム41はパネル部4に図示しない粘着材によって粘着されるようになっている。
偏光フィルム41のうち破線領域42に対応する領域がパネル部4を通過する光に対する偏光作用を有し、剥離補助部44はパネル部4を通過する光に対する偏光作用に寄与しない。
図7の例では、剥離補助部44は、偏光フィルム41の4隅のうちの1箇所に設けられているが、上記各実施の形態と同様に、偏光フィルム41の縁辺部のいずれの位置に、いずれの形状及びサイズで構成してもよい。剥離補助部44は、破線領域42に対応する偏光フィルム41の領域の下面に接着材43によって接着されている。従って、剥離補助部44を図7の矢印方向に引っ張ることによって、図示しない粘着材に粘着された偏光フィルム41の領域を粘着材の粘着力に抗してパネル部4から引き剥がし、偏光フィルム41を比較的容易にパネル部4上面から剥離することができる。
他の構成及び作用効果は、上記各実施の形態と同様である。
図8は本発明の第4の実施の形態を示す斜視図である。図8において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。なお、図8においても、パネル部4の下面に貼り付けられる偏光フィルムは図示を省略している。
偏光フィルム51は、パネル部4の上面に貼り付けられている。本実施の形態においては、偏光フィルム51は、4辺のうちの1辺に沿って、パネル部4の表面に粘着材(図示せず)によって貼り付けられていない剥離補助部52を有している。偏光フィルム51のうちパネル部4に対向して粘着された部分がパネル部4を通過する光に対する偏光作用を有し、剥離補助部52はパネル部4を通過する光に対する偏光作用に寄与しない。
剥離補助部52は、偏光フィルム51の4辺のうちの1辺の全域においてパネル部4から突出して形成され、平面形状が例えば四辺形である。剥離補助部52は偏光フィルム51の他の部分と一体的に構成されている。従って、剥離補助部52を上方に引っ張ることによって、粘着材に粘着された偏光フィルム51の領域をパネル部4から引き剥がし、偏光フィルム51を比較的容易にパネル部4上面から剥離することができる。
更に、本実施の形態においては、偏光フィルム51表面の縁辺部には、剥離補助部52から偏光フィルム51の他端部まで、剥離補強部材としての糸状部材53が接着されている。図8の例では、剥離補助部52が形成された辺に対向する偏光フィルム51の他辺を除く3辺に沿って、糸状部材53が配設されている。糸状部材53は十分な引っ張り強度を有する。
このように構成された実施の形態においても、剥離補助部52を上方に引っ張ることによって、偏光フィルム51をパネル部4から剥離する。この場合には、引っ張り応力が糸状部材53によって、効果的に偏光フィルム51の剥離方向に作用し、偏光フィルム51の剥離を一層容易にする。
このように、本実施の形態においては、上記各実施の形態と同様の効果が得られると共に、剥離を一層容易にし、剥離作業の効率を更に向上させることができるという利点を有する。
なお、本実施の形態は上記各実施の形態のいずれにも適用可能であることは明らかである。
さらに、上記液晶装置を、携帯電話に適用した例について説明する。図9はこの携帯電話の構成を示す斜視図である。同図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302のほか、受話口1304、送話口1306と共に、液晶装置100を備えるものである。この液晶装置100には、必要に応じてその背面にバックライトが設けられることもある。
なお、電子機器としては、図9を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に対して、各実施の形態の液晶装置が適用可能なのは言うまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係る液晶装置を模式的に示す斜視図。 第1の実施の形態の変形例を示す斜視図。 第1の実施の形態の変形例を示す斜視図。 第1の実施の形態の液晶装置をケースに収納して構成した液晶パネルモジュールの断面を示す説明図。 本発明の第2の実施の形態を示す斜視図。 偏光フィルムの剥離補助部の変形例を示す斜視図。 本発明の第3の実施の形態を示す斜視図。 本発明の第4の実施の形態を示す斜視図。 電子機器である携帯電話の構成を示す斜視図。
符号の説明
1…液晶装置、2…第1基板、3…第2基板、4…パネル部、5…偏光フィルム、7…剥離補助部

Claims (2)

  1. 対向配置される第1基板と第2基板との間に液晶が封入されて構成されるパネル部と、前記パネル部の表面に粘着材によって粘着されて、前記パネル部の表面を通過する光の偏光特性を制御するものであって、縁辺の少なくとも一部に粘着性を有していない材料を接着することにより前記パネル部の表面に粘着されていない剥離補助部を有する偏光フィルムを有し、前記偏光フィルムの縁辺の少なくとも一部の表面に剥離補強部材を更に具備したことを特徴とする液晶装置。
  2. 請求項1に記載の液晶装置を搭載した電子機器。
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