JP4461423B2 - 内燃機関の排気浄化装置の制御方法 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、内燃機関の排気浄化装置の制御方法に関し、特に触媒暖機のための燃焼式バーナを有する内燃機関の排気浄化装置の制御方法に関する。
近年、自動車等に搭載される内燃機関では、環境保護等の理由により排気中の有害ガス成分を低減させることが要求されている。その対策として、内燃機関の排気通路に触媒等を設け、排気中の有害成分を浄化する排気浄化装置が一般に研究され、用いられている。
特に、ディーゼルエンジンの場合は、排気中に含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)、及び窒素酸化物(NOx)を低減させることが緊急の課題となっている。このような要求に対し、排気中のPMを捕捉するフィルタの一種であるDPF(Diesel Particulate Filter)や、NOxを低減させるNOx低減触媒等を、単独で又は複合させて排気系に具備した内燃機関の研究開発が進められている。
ところで、例えば、上記DPFは、捕集されたPMを酸化除去しなければ、連続して用いることができないという問題点を有している。そこで、この問題点を解決するための技術として、触媒を使用することで走行中に連続して再生が行われる連続再生式DPF(DPR:Diesel Particulate active Reduction system)と呼ばれる技術がある。これは、DPF内の排気通路表面に触媒を担持し、酸化反応を起こさせ、その際の反応熱により、捕捉したPMを燃焼させるものである。
また、上記NOx低減触媒も、NOx吸収効率が低下した時点で、NOxの放出及び還元浄化をさせる必要があり、このためには雰囲気酸素濃度を低下させたり、温度を高くしたりすることが求められている。
一方、ディーゼルエンジンは、概して排気温度が低く、このことは触媒の温度(以下、触媒温度という)を一定以上に上げる必要がある上記DPRや上記NOx低減触媒にとって、大きな障害となっている。そこで、このような場合に触媒温度を上げる技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、内燃機関の始動時等で触媒温度が低い場合に排気浄化装置の触媒をバーナを用いて加熱することにより短時間で活性温度に到達させる技術、すなわち、バーナを利用して触媒を加熱する技術が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、排気系に燃料を添加することで、触媒の温度を上昇させる技術が開示されている。具体的には、ディーゼル機関の排気系に配置されパティキュレートを捕集するためのフィルタと、排気系のフィルタの上流側に配置された酸化触媒へ軽油を供給する軽油供給手段と、フィルタ再生に際して酸化触媒の温度が所定値以下の時に、軽油供給手段から酸化触媒へ供給される軽油を軽油供給初期においてだけ加熱して気化するバーナ等の加熱手段とを具備し、酸化触媒において軽油を燃焼させ、その燃焼熱によって常用運転域における特定領域においてフィルタの再生を可能にする技術が開示されている。
特開平5−86845号公報 特開平8−312331号公報
しかしながら、排気系に燃焼式バーナを備えて触媒の温度を上昇させるときに、燃焼式バーナの燃焼熱のみを用いて触媒を加熱すると、触媒の入口温度が出口温度よりも高くなる。そこで出口温度を十分な温度まで上昇させるためには、入口温度を上昇させる必要があるが、触媒には例えば700℃といった耐熱温度があるために、その耐熱温度を超えて触媒を加熱することができない。すなわち、上記特許文献1に開示された技術のように、燃焼式バーナで触媒を加熱するのみでは、入口温度を十分に上げることができても、出口温度を十分に上げることができず、触媒全体を所定の温度に維持できないという問題がある。
また、上記特許文献2に開示された技術のように、軽油を加熱して酸化触媒に供給して、酸化触媒での軽油の燃焼を起こさせることでは、触媒の入口ではその入口近傍が燃焼熱のみにより加熱されるのに対して、触媒の出口ではその出口近傍の燃焼熱に加えて入口から出口近傍までの燃焼熱により加熱されるため、入口温度よりも出口温度の方が高くなる。従って、この場合も触媒全体を所定の温度に維持できないという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題を解消し、触媒の入口温度を触媒の耐熱温度内に維持したまま、触媒の出口温度を上昇させて、触媒全体を温度差なく所定の温度に維持させることを可能にする内燃機関の排気浄化装置の制御方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一形態は、内燃機関の排気通路に設けた排気浄化用触媒を、燃焼式バーナを用いて加熱制御する内燃機関の排気浄化装置の制御方法であって、触媒の入口温度が第1の所定温度より低い、又は触媒の出口温度が前記第1の所定温度より低い第2の所定温度より高いときは、燃焼式バーナを、燃料及び空気を供給して燃焼させ、触媒の入口温度が前記第1の所定温度以上で、且つ触媒の出口温度が前記第2の所定温度以下のときは、燃焼式バーナを、燃焼させずに少なくとも燃料を吐出させるように制御することを特徴とする。
また、本発明の他の形態は、内燃機関の排気通路に設けた排気浄化用触媒を、燃焼式バーナを用いて加熱制御する内燃機関の排気浄化装置の制御方法であって、触媒の入口温度が所定温度より低い、又は触媒の入口温度と出口温度との差である入口出口温度差が所定温度差よりも小さいときは、燃焼式バーナを、燃料及び空気を供給して燃焼させ、触媒の入口温度が前記所定温度以上で、且つ触媒の入口出口温度差が前記所定温度差以上のときは、燃焼式バーナを、燃焼させずに少なくとも燃料を吐出させるように制御することを特徴とする。
また、本発明のさらに他の形態は、内燃機関の排気通路に設けた排気浄化用触媒を、燃焼式バーナを用いて加熱制御する内燃機関の排気浄化装置の制御方法であって、触媒の入口温度が所定温度より低いときは、燃焼式バーナを、燃料及び空気を供給して燃焼させ、入口温度が前記所定温度以上で、且つ燃焼式バーナが既に燃焼させられているときにはその燃焼時間が所定時間以上経過したときには、燃焼式バーナを、燃焼させずに少なくとも燃料を吐出させるように制御することを特徴とする。
本発明の一形態によれば、触媒の加熱が必要なときであって、触媒の入口温度が第1の所定温度よりも低かったり出口温度が第2の所定温度よりも高かったりする場合には燃焼式バーナを燃焼させて燃焼式バーナから供給される燃焼熱により触媒を所定温度以上に加熱する触媒加熱状態に、そして、触媒の入口温度が第1の所定温度以上で且つ出口温度が第2の所定温度以下の場合には触媒に未燃の燃料を燃焼式バーナから供給して触媒上で自発的な燃焼を起こさせて触媒の温度を所定温度以上に維持する維持状態にすることができる。また、触媒の出口温度が第2の所定温度以下になったときに触媒加熱状態から維持状態に移行させるようにするので、一旦触媒加熱状態から維持状態に移行し、その後また触媒加熱状態に移行した後に維持状態に移行させるときに、燃焼式バーナの燃焼による加熱のみをうけて出口温度が低下してきたことを切り替えの要素にでき、触媒加熱状態と維持状態の切り替えにより、入口温度を除く出口温度などが触媒の耐熱温度を超えることを確実に防ぐことが可能になる。そして、このような加熱が触媒の加熱が必要な限り繰り返し行われるので、入口温度と出口温度との温度差を低減して触媒全体の温度の上昇を図り、触媒全体を所定の温度に維持することを可能にする。
また、本発明の他の形態によれば、触媒の加熱が必要なときであって、触媒の入口温度が所定温度よりも低くかったり入口出口温度差が所定温度差よりも小さかったりする場合には触媒加熱状態に、そして、触媒の入口温度が所定温度以上で且つ入口出口温度差が所定温度差以上の場合には維持状態にすることができる。また、入口出口温度差が所定温度差以上になったときに触媒加熱状態から維持状態に移行させるようにしているので、入口温度の温度上昇と出口温度の温度低下のスピードの違いを考慮した温度制御が行われ、入口温度と出口温度の上昇が達成されるばかりか、触媒加熱状態と維持状態を繰り返し行っても触媒の耐熱温度を超えることを確実に防ぐことができるようになる。そして、このような加熱が触媒の加熱が必要な限り繰り返し行われるので、入口温度と出口温度との温度差を低減して触媒全体の温度の上昇を図り、触媒全体を所定の温度に維持することを可能にする。
また、本発明のさらに他の形態によれば、触媒の加熱が必要なときであって、触媒の入口温度が所定温度よりも低い場合には触媒加熱状態に、そして、触媒の入口温度が所定温度以上で且つ触媒加熱状態に既になっているときにはその時間が所定時間以上経過している場合には維持状態にすることができる。触媒の加熱時間が所定時間以上経過したときに触媒加熱状態から維持状態に移行させるようにしているので、燃焼式バーナを用いた触媒の加熱時間を考慮することにより触媒に供給される熱量に基づく温度制御ができるようになる。そして、このような加熱が触媒の加熱が必要な限り繰り返し行われるので、入口温度と出口温度との温度差を低減して触媒の最低温度の上昇を図り、触媒全体を所定の温度に維持することを可能にする。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の制御方法の具体的な実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の制御方法が実施され装置の構成を示すブロック図であり、内燃機関としてディーゼルエンジン1に適用された例が示されている。ディーゼルエンジン1には、新気が図示しないエアフィルタにて埃や塵を除去された後、吸気管2を経て供給される。そして、燃焼室内で燃料が燃焼されて、その排気ガスが排気管3を介して排気浄化装置としての触媒を備えたDPR4に導かれる。
ここで、DPR4は、PMを捕捉するフィルタを備え、フィルタ内に酸化触媒が担持されている。すなわち、このフィルタは、表面に多孔・高表面積のアルミナ材を担持しているハニカム形状の一体型構造を有するセラミック材の担体で構成されており、この担体に触媒である例えば白金が担持されている。そして、DPR4は、DPR4の触媒の入口温度を測定する温度センサ7と、その出口温度を測定する温度センサ8とを備えている。
また、DPR4には、上流側からディーゼルエンジン1の排気ガスと共に燃焼式バーナ5により発生された燃焼ガスが導かれるようになっている。燃焼式バーナ5には、吐出側に逆止弁52を有する小型のエアポンプ51と図示しない燃料タンクからの燃料を加圧供給する燃料ポンプ53とが接続され、さらにその出口は配管54を介して排気管3に接続されている。燃焼式バーナ5には、エアポンプ51から空気が、また燃料ポンプ53から燃料が供給され、図示しない点火プラグにより着火され燃焼が開始されるように構成されている。この燃焼式バーナ5で発生した燃焼ガスは、配管54を介して排気管3に導入され、DPR4に流入する。そして、DPR4に流入した燃焼ガスは、DPR4内に担持されている触媒を加熱する。尚、後述するECU6の制御の下、燃焼式バーナ5から燃焼ガスや、未燃の燃料や、空気を、それぞれ排気管3へ供給可能になっている。
一方、燃焼式バーナ5の制御の他、エンジンの燃料噴射制御等の基本制御を行う電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)6を本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は備えている。ECU6は、CPUと、種々のプログラムやデータを記録するメモリと、入力インタフェース回路と、出力インタフェース回路とを備える、例えばマイクロコンピュータで構成されている。入力インタフェース回路には、温度センサ7、8や、エンジンの回転数や負荷などのエンジンの運転状態を検出する手段である図示しないセンサが電気配線を介して接続されている。そして、ECU6は、ディーゼルエンジン1の回転数や負荷を検知ないしは算出して運転状態を得ることができる。一方、出力インタフェース回路は、エアポンプ51や燃料ポンプ53などに接続されていて、燃焼式バーナ5の燃焼が後述するECU6から制御可能になっている。
上記構成の内燃機関の排気浄化装置に対する燃焼式バーナ5の制御の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、図2の排気浄化制御ルーチンは、所定時間毎に実行されるルーチンである。
まず、ECU6は、エンジンの始動と共に図2の排気浄化制御ルーチンを開始する。そこで、ECU6は、まずステップS101において、「触媒の加熱が必要か否か」を判別する。この触媒の加熱が必要か否かは、ディーゼルエンジン1の運転状態に基づき見積もられるDPR4でのPMの捕捉量の累積値が所定量を超えたか否か、ディーゼルエンジン1の特定領域での運転状態が所定時間以上続いたか否か、触媒温度が所定温度以下であるか否か、またはディーゼルエンジン1の排気ガスの排気温度が所定温度以下であるか否か、等により判別が行われる。そして、触媒の加熱が必要でないと判別したときには、ステップS107に進む。また、触媒の加熱が必要であると判別したときには、ステップS102に進む。
そこで、ステップS101での判別の結果、触媒の加熱が必要であるときは、ステップS102に進み、ECU6は、「触媒の入口温度が第1の所定温度T1以上か否か」を判別する。具体的には、DPR4の温度センサ7により入力インタフェース回路に送られてくる入力信号値より求められる触媒の入口温度が第1の所定温度T1以上であるか否かを判別することが行われる。この第一の実施形態では、第1の所定温度T1は、例えば500℃としている。そして、ECU6は、入口温度が第1の所定温度T1以上のときには、ステップS103へ進む。一方、入口温度が第1の所定温度T1より低いときには、ステップS109に進んで、後述するように燃焼式バーナ5が着火され、燃焼状態とされる。
次に、上述のステップS102での判別の結果、触媒の入口温度が第1の所定温度T1以上であったときは、ステップS103に進み、ECU6は、「触媒の出口温度が第2の所定温度T2以下か否か」を判別する。具体的には、DPR4の温度センサ8により入力インタフェース回路に送られてくる入力信号値より求められる触媒の出口温度が第2の所定温度T2以下であるか否かを判別することが行われる。この第一の実施形態では、第2の所定温度T2は、原則として第1の所定温度T1より低く、例えば300℃としている。そして、ECU6は、出口温度が第2の所定温度T2以下のときには、ステップS104に進む。一方、出口温度が第2の所定温度T2より高いときには、ステップS109に進んで燃焼式バーナ5が着火される。すなわち、上述のステップS102における判別で触媒の入口温度が第1の所定温度T1より低く、又は上述のステップS102における判別で触媒の入口温度が第1の所定温度T1以上であってもステップS103における判別で触媒の出口温度が第2の所定温度T2よりも高いときには、ステップS109における燃焼式バーナ5の着火が行われて燃焼状態とされ、これにより触媒加熱状態とされるのである。なお、触媒加熱状態とは、燃焼式バーナ5で空気と燃料が供給されている燃焼状態で、触媒を加熱している状態をいう。ただし、ECU6が、燃焼式バーナ5に設けられた図示しない炎センサにより既に燃焼式バーナ5が燃焼中、すなわち燃焼状態であると判別するときには、着火させずにその状態を保つ。
そこで、ステップS102、S103での判別の結果、触媒の入口温度が第1の所定温度T1以上で、触媒の出口温度が第2の所定温度T2以下であったときは、ステップS104に進み、ECU6は、「燃焼式バーナが燃焼状態であるか否か」を判別する。具体的には、炎センサにより入力インタフェース回路に送られてくる入力信号値より、燃焼状態であるか否かを判別することが行われる。そして、燃焼状態であるときには、ステップS105に進んで燃焼式バーナ5の燃焼が停止され、その後ステップS106において燃料のみの供給が開始される。一方、燃焼式バーナ5が燃焼状態にないときには、ステップS106に進んで、燃料のみの供給が開始される。なお、この燃料の供給の開始では、燃焼式バーナ5には多少の空気が供給されてもよいが、燃焼式バーナ5では燃焼されずに燃焼式バーナ5から吐出され、触媒での触媒燃焼に費やされる燃料量が供給される。かくて、この触媒燃焼により、触媒温度がある温度以上に維持される。以下、これを維持状態という。
一方、ステップS101で、触媒の加熱が不必要であるとして、ステップS107へ進んだときには、ECU6は、「燃焼式バーナが作動しているか否か」を判別する。燃焼式バーナ5が作動しているときには、ECU6は、ステップS108に進み、燃焼式バーナ5の停止処理を行う。一方、燃焼式バーナ5が作動していないときにはこの制御ルーチンを一旦終了する。
次に、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の制御方法の第二の実施形態について説明する。また、第二の実施形態におけるハード構成は、図1の上記第一の実施形態の構成と同じであるので、その部分の説明は省略する。そこで、第二の実施形態における内燃機関の排気浄化装置に対する燃焼式バーナ5の制御ルーチンの一例について説明するが、第二の実施形態の排気浄化制御ルーチンは、図2に示した上記第一の実施形態の排気浄化制御ルーチンのステップS103での処理のみが異なり、触媒の出口温度ではなく、触媒の入口温度と出口温度の差である、入口出口温度差(入口温度−出口温度)を用いることとしている。この相違点のみをステップS103´として説明する。なお、第二の実施形態の排気浄化制御ルーチンのステップS102における触媒の入口温度の判別の基準である第1の所定温度T1を、第二の実施形態では単に所定温度T1とし、例えば500℃としている。
ステップS102の判別で触媒の入口温度が所定温度T1以上であったのでステップS103´に進むと、ステップS103´で、ECU6は、「入口出口温度差が所定温度差T3以上か否か」を判別する。具体的には、DPR4の温度センサ7を用いて求める入口温度と、DPR4の温度センサ8を用いて求める出口温度との差である入口出口温度差が所定温度差T3以上であるか否かを判別することが行われる。この第二の実施形態では、所定温度差T3は、例えば200℃としている。そして、ECU6は、入口出口温度差が所定温度差T3以上のときには、ステップS104に進む。一方、入口出口温度差が所定温度差T3より小さいときには、ステップS109に進んで燃焼式バーナ5が着火されて、燃焼状態にされる。なお、ECU6は、炎センサにより既に燃焼式バーナ5が燃焼状態であると判別するときには、着火させずにその状態を保つ。
次に、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の制御方法の第三の実施形態について説明する。また、第三の実施形態におけるハード構成は、図1の上記第一の実施形態の構成と同じであるので、その部分の説明は省略する。そこで、第三の実施形態における内燃機関の排気浄化装置に対する燃焼式バーナ5の制御ルーチンの一例について説明するが、図3に示した第三の実施形態の排気浄化制御ルーチンは、図2に示した上記第一の実施形態の排気浄化制御ルーチンのステップS103及びステップS104での処理が異なり、具体的には、その処理に触媒の出口温度ではなく、燃焼式バーナ5が燃焼状態であれば燃焼式バーナ5を着火させて燃焼状態として触媒を加熱した触媒加熱時間を用いることとしている。この相違点のみをステップS103´´およびステップS104´´として説明する。なお、本第三の実施形態の排気浄化制御ルーチンのステップS102における触媒の入口温度の判別の基準である第一の所定温度T1を、第三の実施形態では単に所定温度T1とし、例えば500℃としている。また、ここで触媒加熱時間とは、燃焼式バーナ5を着火して燃焼状態とし、触媒をその燃焼熱で加熱している触媒加熱状態での連続した加熱時間をいう。
ステップS102で触媒の入口温度が所定温度T1以上であったのでステップS103´´に進むと、ステップS103´´でECU6は、「燃焼式バーナが燃焼状態であるか否か」を判別する。この判別は、上記ステップS104と同様に、炎センサを用いて行われる。そして、燃焼状態であるときにはステップS104´´に進み、燃焼状態にないときにはステップS106に進んで燃料のみを供給する。
ステップS103´´で燃焼状態にあると判別されてステップS104´´に進むと、ステップS104´´で、ECU6は、「触媒加熱時間が所定時間t以上か否か」を判別する。具体的には、ECU6は、時間を計測する手段である図示しないタイマ装置で、燃焼式バーナ5に着火した時からの触媒加熱時間を計測していて、所定時間tと、カウントアップされた触媒加熱時間とを比較して、触媒加熱時間が所定時間以上経過したか否かを判別することが行われる。ただし、この第三の実施形態では、所定時間tは30秒としている。そして、ECU6は、触媒加熱時間が所定時間t以上のときには、ステップS105に進む。一方、触媒加熱時間が所定時間tより短いときには、この制御ルーチンを一旦終了する。なお、所定時間tは、15秒から30秒に任意に設定することが望ましい。
実施形態により上記した三つの本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の制御方法の作用について、図4及び図5を参照してさらに説明する。まず触媒を加熱する必要があるときには、例えば燃焼式バーナ5を着火させて燃焼状態とし、その燃焼熱を触媒に供給することで触媒を加熱する触媒加熱状態とする。その結果、例えば図4に燃焼式バーナ燃焼の曲線Aで示すように、触媒の入口温度が所定温度T1以上に至るように加熱される。その後、燃焼式バーナ5を失火させてから燃焼式バーナ5から未燃の燃料のみを触媒に供給して触媒燃焼を起こさせて維持状態とする。その結果、図4に燃焼式バーナ燃焼後燃料供給の曲線Bで示すように、入口温度は所定温度T1よりも低くなるが触媒の出口温度が上昇する。そして、この後、少なくとも入口温度が所定温度以上か否かにより、触媒加熱状態と維持状態とを交互に切り替えて繰り返し行うことで、図5に例示するように触媒の入口温度と出口温度をほぼ同じ温度まで上昇させつつ、触媒全体を触媒の耐熱温度以下に抑えたまま、触媒の全体を加熱して触媒全体の温度を所定の温度以上に維持することが可能になる。
以上、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の制御方法について、好ましい実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態の異なる組み合わせを本発明は含むものである。また、本発明は、これらの実施形態に限定されない。
具体的には、本発明は、触媒として、カリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類金属、ランタンLa、イットリウムYのような希土類、貴金属を用いることが可能である。また、本発明は、上記した第一から第三の実施形態で用いた内燃機関の排気浄化手段としてのDPR以外に、PMとNOxを同時に連続的に浄化するDPNR(Diesel Particulate-NOx Reduction system)等の内燃機関の排気浄化手段を用いることも可能である。
また、上記第一から第三の実施形態では、触媒温度を温度センサを用いて検出することとした。しかし、触媒温度を、内燃機関であるディーゼルエンジンの運転状態から推定することとしてもよい。また、上記第一から第三の実施形態では、触媒加熱状態から維持状態に移行する際に、燃焼式バーナを失火させてから移行することを述べたが、本発明はこの失火に際して燃料および空気を共に供給停止することのみならず、燃料のみ一時停止することをも含めるものである。さらに、上記第一から第三の実施形態では、内燃機関をディーゼルエンジンとしたが、ガソリンエンジンの排気浄化装置にも本発明は適用できるものである。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の制御方法の第一の実施形態の概略構成を示す図である。 本発明に係る第一の実施形態における排気浄化制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明に係る第三の実施形態における排気浄化制御ルーチンを示すフローチャートである。 触媒の入り口からの距離と、触媒温度との関係を、二つの形態に関して表したグラフである。 触媒の入口温度と出口温度の推移を時間に関して表したグラフである。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン
2 吸気管
3 排気管
4 DPR
5 燃焼式バーナ
6 ECU
7、8 温度センサ
51 エアポンプ
52 逆止弁
53 燃料ポンプ
54 配管

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に設けた排気浄化用触媒を、燃焼式バーナを用いて加熱制御する内燃機関の排気浄化装置の制御方法であって、
    前記触媒の加熱が必要なとき、
    前記触媒の入口温度が所定温度より低い、又は前記触媒の入口温度と出口温度との差である入口出口温度差が所定温度差よりも小さいときは、前記燃焼式バーナを、燃料及び空気を供給して燃焼させ、
    前記触媒の入口温度が前記所定温度以上で、且つ前記触媒の入口出口温度差が前記所定温度差以上のときは、前記燃焼式バーナを、燃焼させずに少なくとも燃料を吐出させるように制御することを特徴とする内燃機関の排気浄化装置の制御方法。
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