JP2005320880A - 排気浄化装置 - Google Patents

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泰州 渡辺
Akira Kawakami
彰 川上
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健三 神頭
Kensuke Sugawara
健祐 菅原
Takayuki Adachi
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Abstract

【課題】 連続再生式ディーゼルパティキュレートフィルタの捕集PMを効率良く燃焼除去する排気浄化装置を提供する。
【解決手段】 エンジンの排気通路15に排気中の未燃成分を触媒作用により燃焼させるDOC(酸化触媒)26を介装するとともに、このDOC26の下流側に排気中のPMを捕集するDPF(パティキュレートフィルタ)25を介装し、DOCに導かれる未燃成分を増やすDPF25の強制再生を行う昇温手段を備える排気浄化装置において、排気通路15のDOC26より上流側に二次空気を供給する二次空気供給手段40、二次空気を加熱するヒータ46と、エンジンの運転状態に応じて算出された二次空気の供給量と二次空気の温度が得られるように二次空気供給手段とヒータの作動を制御するコントローラ20とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ディーゼルエンジンの排気中の粒子状物質(Particulate Matter、以下PMと称する)を除去処理するための排気浄化装置に関する。
近年、ディーゼルエンジンの排気中のPMを低減する排気浄化装置として、上流側から酸化触媒(DOC)とPMを捕集するフィルタ(DPF)が並んで設けられた連続再生式ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、CR−DPFと称する)の開発が注目されている。このCR−DPFは、エンジンの排気中のPMをフィルタに捕集しつつ、その捕集PMを燃焼除去するものである。酸化触媒はフィルタの上流側に設けられ、酸化触媒において排気中のNOをNO2に変換することによりフィルタにおける捕集PMの比較的低い低温域で燃焼させるとともに、酸化触媒における酸化反応熱によりフィルタを加熱するようになっている。
特許文献1に開示された排気浄化装置は、ヒートパイプを用いて酸化触媒を昇温、保温するようになっている。
特許文献2に開示された排気浄化装置は、排気温度等に応じて酸化触媒より上流側の排気通路に二次空気を供給するようになっている。
特許文献3に開示された排気浄化装置は、触媒の低温時等に触媒より上流側の排気通路に酸素を供給するようになっている。
特許文献4に開示された排気浄化装置は、排気圧力、吸気圧力等に応じて酸化触媒より上流側の排気通路に二次空気を供給するようになっている。
特開2002−195023号公報 特開平10−121952号公報 特開2003−314261号公報 特開2003−343245号公報
しかしながら、連続再生式ディーゼルパティキュレートフィルタを備える排気浄化装置において、エンジン本体の温度が低い条件等にて、酸化触媒の温度を速やかにに高めることができないため、強制再生時間が長くかかり、燃費、耐久性の面から改善の余地があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、連続再生式ディーゼルパティキュレートフィルタの捕集PMを効率良く燃焼除去する排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明では、エンジンの排気通路に排気中の未燃成分を触媒作用により燃焼させる酸化触媒を介装するとともに、この酸化触媒の下流側に排気中のPMを捕集するパティキュレートフィルタを介装し、この酸化触媒に導かれる未燃成分を増やしてパティキュレートフィルタの強制再生を行う昇温手段を備えた排気浄化装置において、排気通路の酸化触媒より上流側に二次空気を供給する二次空気供給手段と、二次空気を加熱するヒータとを備え、エンジンの運転状態に応じて算出された二次空気の供給量と二次空気の温度が得られるように二次空気供給手段とヒータの作動を制御するコントローラとを備えた。
本発明によると、例えば排気低温強制再生時に二次空気を供給するとともに、ヒータを駆動することにより、酸化触媒を加熱し、強制再生によって導かれる未燃成分が酸化触媒にて燃焼することを促し、パティキュレートフィルタの捕集PMを効率良く燃焼除去することができる。
例えば排気高温強制再生時に、二次空気を供給するとともに、ヒータの駆動を停止することにより、強制再生時にポスト噴射等によって供給される未燃成分を酸化触媒にて有効に燃焼させ、DPFの捕集PMを効率良く燃焼除去することができる。
こうして強制再生時間が短縮されることにより、エンジンの燃費及び耐久性を改善し、未燃成分の大気への放出を抑えられるとともに、未燃成分がエンジン潤滑油へ混入することを抑えられる。
本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1において、10はディーゼルエンジンであり、このエンジン10の吸気通路11にターボ過給機12のコンプレッサ12a、インタクーラ13、吸気絞り弁36が介装される。吸気通路35に吸気絞り弁36が介装される。エンジン10の排気通路15にターボ過給機12のタービン12b、排気絞り弁16、CR−DPF17が介装される。吸気通路35と排気通路15を結ぶEGR通路37にEGRバルブ14が介装される。
CR−DPF(連続再生式ディーゼルパティキュレートフィルタ)17は、DOC(酸化触媒)26とDPF25(パティキュレートフィルタ)とから構成される。排気通路15にはDOC26の下流側にDPF25が介装される。
DPF25は、コジェライト、SiC等からなるハニカム構造体に形成され、その格子状に区画される流路(セル)の入口と出口が交互に目封じされる。DPF25は、入口の目封じされる流路と出口の目封じされる流路とが交互に隣接され、これらを区画する多孔質の隔壁が排気の通過を許容するようになっている。この例においては、隔壁に捕集されるPMの燃焼可能な着火温度を低めに設定するため、プラチナ等の触媒付きパティキュレートフィルタが採用される。
DOC26は、触媒と、この触媒を担持するハニカム構造体とを備え、ハニカム構造体の格子状に区画される流路を通過する排気の未燃成分を酸化処理するものであり、DOC26における酸化反応熱によりDPF25が加熱されるとともに、排気中のNOをNO2に変換することによりDPF25におけるPMの酸化反応が促される。
排気浄化装置は排気通路15のDOC26より上流側に二次空気を供給する二次空気供給手段40を備える。この二次空気供給手段40は、エンジン10によって駆動されるエアーコンプレッサ41と、このエアーコンプレッサ41から吐出される加圧空気を排気通路15へと導く二次空気供給通路42とを備える。二次空気供給通路42の途中にはサージタンク43、コントロールバルブ44、ワンウェイバルブ45が直列に介装される。
エアーコンプレッサ41は図示しないエアクリーナを介して吸い込んだ外気を二次空気供給通路42に吐出し、サージタンク42の圧力を所定値に高める。
コントロールバルブ44はその開度がコントローラ20によって制御され、二次空気供給通路42から排気通路15へ導入される二次空気供給量を調節する。
ワンウェイバルブ45は排気通路15の排気が二次空気供給通路42へと逆流することを止める。
二次空気供給手段40は、DOC26の予熱手段として、二次空気を加熱する電熱ヒータ46が二次空気供給通路42の途中に介装される。このヒータ46は、コントロールバルブ44とワンウェイバルブ45の間に配置され、ワンウェイバルブ45を介して排気通路15に導入される二次空気を加熱する。ヒータ46の作動はコントローラ20によって制御される。
さらに、排気浄化装置はDOC26の予熱手段として、EGRバルブ14、吸気絞り弁36または排気絞り弁16、ターボ過給機12の可変ノズル機構(VNT)が用いられる。コントローラ20はこれらの予熱手段を介してエンジン10の排気温度を高める制御を行う。
エンジン10はコモンレール式燃料噴射装置22を備える。この燃料噴射装置22は、コモンレールに燃料を蓄圧する高圧ポンプと、このコモンレールを介して導かれる加圧燃料を各気筒に噴射する燃料噴射ノズルとを備え、この燃料噴射ノズルの開閉作動がコントローラ20によって制御される。
コントローラ20の制御に必要な検出手段として、エンジン回転数Neを検出する回転センサ(クランク角センサを兼ねる)およびエンジン負荷qを検出する負荷センサのほか、排気の酸素濃度を検出するO2センサ32、CR−DPF17の入口圧力と大気圧(出口圧力)との差圧を検出する差圧センサ30、排気通路15のターボ過給機12より上流側と下流側の温度をそれぞれ検出する温度センサ33a、33b、DOC26の入口温度を検出する温度センサ31aとDOC26の出口温度(DPF25の入口温度)を検出する温度センサ31bとDPF25の出口温度を検出する温度センサ31c、吸気流量を検出するエアフローセンサ等が設けられる。
コントローラ20は、燃料の噴射制御を行うのにあたり、通常の制御マップと、強制再生用の昇温マップが格納されている。
コントローラ20は、通常運転時にエンジン回転数Neとエンジン負荷qとから通常の制御マップに基づいて燃料噴射ノズルへの燃料噴射信号(噴射量の指令および噴射時期の指令)を決定する。
コントローラ20は、DPF25の強制再生が必要な時期を判定し、強制再生時に通常の制御マップから強制再生用の昇温マップに切換え、CR−DPF17の雰囲気温度が所定値(例えば、180℃)を下回るときは、二次空気供給手段40のヒータ46を駆動するとともに、排気昇温手段である排気絞り弁16、EGRバルブ14、吸気絞り弁36等を駆動する。一方、コントローラ20は、CR−DPF17の雰囲気温度が所定値(例えば、180℃)以上のときは、昇温マップに基づいて燃料のメイン噴射に続いて燃焼可能なタイミングでアフタ噴射を行う燃料噴射信号を決定する。CR−DPF17の雰囲気温度が所定値(例えば、250℃)以上のときは、昇温マップに基づいてメイン噴射後、大幅に遅れるタイミングでポスト噴射を行う燃料噴射信号を決定する。コントローラ20において、このポスト噴射を行う制御がDOC26に導かれる未燃成分を増やす強制再生を行う昇温手段に相当する。
DPF25の強制再生が必要な強制再生時期の判定については、DPF25のPM堆積量(推定量)が所定値以上のときにDPF25の強制再生時期を判定する判定手段と、DPF25前後の差圧(またはCR−DPF17の入口圧力)が所定値以上のときにDPF25の強制再生時期を判定する判定手段と、PM堆積量に基づく強制再生の完了から計測される運転時間(または運転距離)が強制再生用に設定のインターバルに達するとその間に強制再生の履歴がないときにDPF25の強制再生時期を判定する判定手段と、運転時間(または運転距離または強制再生の回数)がPM堆積量を定期的に初期化する0リセット強制再生用のインターバルに達すると強制再生を判定する第二判定手段とが設定されている。
DPF25の強制再生時期はこのような複数の異なる方法に基づいて判定される。コントローラ20は、これら何れかの判定を受けると、そのときの判定方法に対応する強制再生モードとしてPM堆積量に応じた強制再生温度および強制再生時間を設定する。
そして本発明の要旨とするところであるが、CR−DPF17の捕集PMを効率良く燃焼除去するため、コントローラ20は、DOC26に流入する排気温度が例えば180℃以下の排気低温条件にて強制再生を行う排気低温強制再生時を判定し、予め設定されたマップに基づき所定の二次空気量と二次空気温度が得られるように、コントロールバルブ44及びヒータ46の作動を制御して、ヒータ46を駆動して、DOC26を加熱する制御を行う。
さらに、コントローラ20は、DOC26に流入する排気温度が例えば180℃より高い排気高温条件にて強制再生を行う排気高温強制再生時を判定し、予め算出されたマップに基づき所定の二次空気量と二次空気温度が得られるように、コントロールバルブ44及びヒータ46の作動を制御して、DOC26に導かれる酸素量を増やす。
さらに、コントローラ20は、強制再生を行わない通常運転時にてDOC26に流入する排気温度が450℃より高くなり、かつDPF25のPM捕集量が所定値以下の異常燃焼防止領域を判定した場合に、予め設定されたマップに基づき所定の二次空気量と二次空気温度が得られるように、コントロールバルブ44及びヒータ46の作動を制御して、DOC26を冷却する制御を行う。
図2、図3のフローチャートはDPF25の強制再生を行う制御ルーチンの例を示しており、これはコントローラ20において一定周期毎に実行される。
これについて説明すると、まず、ステップ1にて、エンジン運転状況を読み込み、システムのハード面及びソフト面にて何らかの異常が生じたか否かを判定する。ここで異常が生じたと判定された場合、ステップ2に進んで警告ランプ等を点灯して運転者に異常を知らせる。
異常が生じていないと判定された場合、ステップ3に進んで、PM堆積量(推定値)を算出する。ここでは、このPM堆積量は予め設定されたマップに基づきエンジン10の回転数等の運転状態に応じてPM排出量を算出し、このPM排出量から加速度補正等の各補正を行い、さらに温度センサ31bによって検出される排気温度に応じて算出された自己再生量を差し引いて求められる。
続くステップ4に進んで、強制再生が必要な時期に達したか否かを判定する。ここでは、PM堆積量が閾値を超えるか、走行距離や走行時間が閾値を超えるか、あるいは排気圧力(CR−DPF17の前後差圧)が閾値を超える強制再生が必要な時期を判定する。
ステップ4で強制再生が必要な時期に達していると判定された場合、ステップ9にてDPF25の入口温度が所定値(例えば180℃)より低い排気低温領域にあるか否かを判定する。
ここで、強制再生が必要な時期に達しており、かつ排気低温領域にあると判定された場合、ステップ10に進んでヒータ46を駆動するとともに、二次空気を供給する。このとき、エンジン回転数Neとエンジン負荷qと燃料噴射特性等の運転情報から排気の熱量と、CO、HC、NOx、PMの排出量とをそれぞれ算出し、これらの算出値に応じて必要な酸素量及び排気温度を上昇させるための必要熱量を算出し、二次空気供給量とヒータ46の発熱量をそれぞれ制御し、二次空気によってDOC26を加熱する。続くステップ11にてDPF25の入口温度が所定値(例えば180℃)より高い排気低温領域にあるか否かを判定する。
ステップ9またはステップ11にてDPF25の入口温度が所定値(例えば180℃)以上と判定された場合には、続くステップ12に進んで、通常の制御マップに基づいて燃料噴射制御を行う捕集モードから、強制再生用の昇温マップに基づいて燃料噴射制御を行う強制再生モードに移行し、DPF25の強制再生が行われる。
DPF25の強制再生が行われれている間、ステップ13に移行し、DPF25の入口温度が所定値(例えば250℃)を超えているか否かを判定する。
DPF25の入口温度が所定値(例えば250℃)より低い場合は、ステップ15に進み、エンジン回転数Neとエンジン負荷qと燃料噴射特性等の運転情報から排気の熱量と、CO、HC、NOx、PMの排出量とをそれぞれ算出し、これらの算出値に応じて必要な酸素量及び排気温度を上昇させるための必要熱量を算出する。これにより、二次空気供給量とヒータ46の発熱量をそれぞれ制御し、二次空気によってDOC26を適温に保つ。
続くステップ16に進み、強制再生時間が所定値を超えるか、またはPM堆積量が所定値を下回った場合には、強制再生モードが解除される。
ステップ17にてイグニッションスイッチがOFFになったエンジン停止時に、本ルーチンを終了する。
一方、ステップ4で強制再生が必要な時期に達していないと判定された場合、ステップ5〜8に進み、通常の制御マップに基づいて燃料噴射制御を行う捕集モードに切り換えられ、PMをDPF25に捕集しつつ、その捕集PMを燃焼除去するDPF25の連続再生が行われるとともに、DPF25が過熱されないように二次空気を供給する制御が行われる。これは、まずステップ5にてDPF25の入口温度が所定値(例えば450℃)より高い排気高温領域か否かを判定する。ステップ6にてPM堆積量が閾値より少ない異常燃焼防止領域にあるか否かを判定する。ここで、排気高温領域にあり、かつ異常燃焼防止領域にあると判定された場合、ステップ7に進んで二次空気を供給する。このとき、エンジン回転数Neとエンジン負荷qと燃料噴射特性等のエンジン運転情報から排気の熱量と、CO、HC、NOx、PMの排出量とをそれぞれ算出し、これらの算出値に応じて排気温度を低下させるための二次空気供給量を算出し、二次空気供給量を制御し、二次空気によって冷却されるDOC26の温度を適正に保つ。これにより、DPF25の異常燃焼を防止しながら、PTの捕集が行われる。
以上のように、コントローラ20は、DOC26に流入する排気温度が例えば180℃以下の排気低温条件にて強制再生を行う排気低温強制再生時を判定し、二次空気を供給するとともに、ヒータ46を駆動して、DOC26を加熱する。
このとき、エンジン回転数Neとエンジン負荷qと燃料噴射特性等のエンジン運転情報から排気の熱量と、CO、HC、NOx、PMの排出量とをそれぞれ算出し、これらの算出値に応じて必要な酸素量及び排気温度を上昇させるための必要熱量を算出し、二次空気供給量とヒータ46の発熱量をそれぞれ制御することにより、加熱された二次空気によってDOC26を有効に加熱する。
こうして例えばアイドル運転等の排気低温条件にて強制再生を行う排気低温強制再生時に、二次空気を供給するとともに、ヒータ46を駆動することにより、DOC26を有効に加熱して触媒を活性化させ、強制再生時にポスト噴射等によって供給される未燃成分がDOC26にて燃焼することを促し、DPF25の捕集PMを効率良く燃焼除去することができる。
コントローラ20は、DOC26に流入する排気温度が例えば180℃より高い排気高温条件にて強制再生を行う排気高温強制再生時を判定し、二次空気を供給するとともに、ヒータ46の駆動を停止して、DOC26に導かれる酸素量を増やすとともに、DOC26を冷却する。
このとき、エンジン回転数Neとエンジン負荷qと燃料噴射特性等のエンジン運転情報から排気の熱量と、CO、HC、NOx、PMの排出量とをそれぞれ算出し、これらの算出値に応じて必要な酸素量及び排気温度を低下させるための必要熱量を算出し、二次空気供給量を制御することにより、DOC26及びDPF25における燃焼効率を有効に高める。
こうして排気高温条件にて強制再生を行う排気高温強制再生時に、二次空気を供給するとともに、ヒータ46の駆動を停止して、DOC26に導かれる酸素量を増やすことにより、強制再生時にポスト噴射等によって供給される未燃成分をDOC26にて有効に燃焼させ、DPF25の捕集PMを効率良く燃焼除去することができる。こうして強制再生時間が短縮されることにより、エンジン10の燃費及び耐久性を改善し、未燃成分の大気への放出を抑えられるとともに、未燃成分がエンジン潤滑油へ混入することを抑えられる。
コントローラ20は、強制再生を行わない通常運転時にてDOC26に流入する排気温度が450℃より高くなり、かつDPF25のPM捕集量が所定値以下の異常燃焼防止領域を判定した場合に、二次空気を供給するとともに、ヒータ46の駆動を停止して、DOC26を冷却する。
このとき、エンジン回転数Neとエンジン負荷qと燃料噴射特性等のエンジン運転情報から排気の熱量と、CO、HC、NOx、PMの排出量とをそれぞれ算出し、これらの算出値に応じて必要な酸素量及び排気温度を低下させるための必要熱量を算出し、二次空気供給量を制御することにより、DOC26を有効に冷却する。
こうして異常燃焼防止領域にある運転時にて、二次空気を供給してDOC26を冷却することにより、燃料中の硫黄成分がサルフェルトとして排出されることを抑制する。このとき、DPF25のPM捕集量が所定値以下であるため、供給される二次空気によってDPF25の捕集PMが大量に燃焼することが防止され、DPF25が過熱されることを回避できる。
次に図4に示す他の実施形態を説明する。なお、前記実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
排気通路15の酸化触媒26より上流側にプラズマ発生装置50を設ける。プラズマ発生装置50は電源53から供給される電力によってパルスを発生するパルス発生装置52と、このパルスを増圧するパルス増圧装置51とを備え、排気中に放電してプラズマを発生させる。
この場合、例えばアイドル運転等の排気低温条件にて強制再生を行う排気低温強制再生時に、ヒータ46を駆動して二次空気を供給するとともに、プラズマ発生装置50を駆動し、プラズマ発生装置50による放電で排気中に活性の高い排気ガス励起成分を生成し、DOC26を有効に加熱して触媒を活性化させるとともに、DPF25の捕集PMを効率良く燃焼除去することができる。
次に図5に示す他の実施形態を説明する。なお、前記実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
排気通路15のDPF25より下流側に排気中の窒素酸化物(NOx)を還元除去する選択還元型触媒(NOx低減手段)61とアンモニアスリップ触媒62を並んで介装し、選択還元型触媒61より上流側に尿素噴射装置63を設ける。尿素噴射装置63は尿素タンク64に貯留された尿素を選択還元型触媒61に供給するようになっている。コントローラ20は温度センサ34によって検出されるアンモニアスリップ触媒62を通過した排気温度等に応じて尿素噴射装置63の作動を制御する。
この場合、尿素噴射装置63から排気通路15に噴射される尿素は、アンモニアとなってNOxを効率よく還元することができる。
さらに、他の実施形態として、図6に示すように、排気通路15に二次空気供給手段40、プラズマ発生装置50、尿素噴射装置63、選択還元型触媒61、酸化触媒26を並んで介装してもよい。
さらに、他の実施形態として、図7に示すように、排気通路15に二次空気供給手段40、酸化触媒26、尿素噴射装置63、選択還元型触媒61、アンモニアスリップ触媒62を並んで介装してもよい。
なお、NOx低減手段として、前記各実施形態における選択還元型触媒61にかえてNOx吸蔵還元触媒を設けてもよい。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の排気浄化装置は、ディーゼルエンジンの排気中のPMを連続再生式ディーゼルパティキュレートフィルタを介して除去処理するものに利用できる。
本発明の実施形態を示す排気浄化装置のシステム図。 同じく制御内容を示すフローチャート。 同じく制御内容を示すフローチャート。 本発明の他の実施形態を示す排気浄化装置のシステム図。 本発明の他の実施形態を示す排気浄化装置のシステム図。 本発明の他の実施形態を示す排気浄化装置のシステム図。 本発明の他の実施形態を示す排気浄化装置のシステム図。
符号の説明
10 エンジン
15 排気通路
17 CR−DPF
19 燃料噴射装置
20 コントローラ
22 燃料噴射装置
25 DPF(パティキュレートフィルタ)
26 DOC
31a,31b,31c 温度センサ
40 二次空気供給手段
41 エアーコンプレッサ
42 二次空気供給通路
44 コントロールバルブ
46 ヒータ
50 プラズマ発生装置
61 選択還元型触媒(NOx低減手段)
63 尿素噴射装置

Claims (7)

  1. エンジンの排気通路に排気中の未燃成分を触媒作用により燃焼させる酸化触媒を介装するとともに、この酸化触媒の下流側に排気中のPMを捕集するパティキュレートフィルタを介装し、この酸化触媒に導かれる未燃成分を増やしてパティキュレートフィルタの強制再生を行う昇温手段を備えた排気浄化装置において、
    前記排気通路の酸化触媒より上流側に二次空気を供給する二次空気供給手段と、二次空気を加熱するヒータと、前記エンジンの運転状態に応じて算出された二次空気の供給量と二次空気の温度が得られるように二次空気供給手段とヒータの作動を制御するコントローラとを備えたことを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記コントローラは酸化触媒に流入する排気温度が所定値以下の排気低温条件にて前記パティキュレートフィルタの強制再生が行われる排気低温強制再生時を判定する排気低温強制再生時判定手段と、この排気低温強制再生時に二次空気を供給するとともに前記ヒータを駆動する強制再生時加熱手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記コントローラは、酸化触媒に流入する排気温度が所定値より高い排気高温条件にて前記パティキュレートフィルタの強制再生が行われる排気高温強制再生時を判定する排気高温強制再生時判定手段と、この排気高温強制再生時に二次空気を供給する強制再生時冷却手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記コントローラは、酸化触媒に流入する排気温度が所定値より高い排気高温条件にて前記パティキュレートフィルタのPM捕集量が所定値以下である異常燃焼防止領域を判定する異常燃焼防止領域判定手段と、この異常燃焼防止領域にある運転時に二次空気を供給する冷却手段とを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  5. 前記コントローラは、エンジン運転条件に応じて排気の熱量と排気の成分とをそれぞれ算出する手段と、これらの算出値に応じて二次空気供給量とヒータの発熱量を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  6. 前記排気通路の前記酸化触媒より上流側に排気中に放電してプラズマを発生させるプラズマ発生装置を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
  7. 前記排気通路に窒素酸化物を還元除去するNOx低減手段と、尿素をこのNOx低減手段に供給する尿素噴射装置とを備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の排気浄化装置。
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