JP4455959B2 - 油圧システム - Google Patents

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Description

本発明は、優先されるアクチュエータを含む複数のアクチュエータに圧油を分流供給することができる負荷圧感応型の優先弁を用い、前記優先されるアクチュエータへの分流を優先して行うことのできる油圧システムに関し、特に、フォークリフト、トラック等の産業車両に好適に用いられる油圧システムに関するものである。
従来この種の油圧システムにおいては、優先弁機構を用いることによって、例えばステアリングの駆動操作用のアクチュエータに対して圧油を優先的に分流し、その余剰流を優先されない他のアクチュエータへ供給することができる構成となっている。優先されるアクチュエータに対して圧油を優先的に供給するための構成として、優先弁と他のアクチュエータとの接続管路上に、切換制御弁を介在させた回路構成が数多く用いられている。この回路構成では、優先弁から他のアクチュエータに対して出力された圧油は、接続管路途中に配した切換制御弁により、ドレイン管路に切換えられてタンクに排出され、他のアクチュエータに供給されることが制限されている。
優先弁と他のアクチュエータとの接続管路上に配設した切換制御弁と同様の作用を奏する緊急弁を用い、同緊急弁に接続したアンロード経路を介して、前記優先弁と他のアクチュエータとの接続管路をタンクラインに切換え接続できる多連バルブ装置(特許文献1参照。)が提案されている。
図3に示すように、特許文献1に記載された多連バルブ装置では、図示せぬ油圧ポンプから供給された圧油を優先弁機構80によって優先流と余剰流とに分流する。優先弁機構80は、内部に油圧経路を形成した本体に優先弁本体87等の種々のバルブを一体的に組み込んで構成されており、図示せぬ油圧ポンプから供給された圧油を優先流と余剰流とに分流する。
優先弁機構80から吐出された優先流は、優先弁機構80を作動させる圧油として使用されるとともに、ステアリング操作用の圧油としてポート101から図示せぬステアリング操作補助回路に供給される。また、ステアリング操作回路の負荷圧102とステアリングポンプポート101との差圧が、所定の圧力以上に上昇すると、同差圧により優先弁機構80のスプール位置が切換えられ、図示せぬ油圧ポンプから供給された圧油の一部を余剰流として使用することができる。
優先弁機構80から吐出された余剰流は、優先弁機構に接続される複数の切換弁機構81A、81Bに導かれる。即ち、余剰流は、パラレルライン83を通じて前記切換弁機構81A、81Bにおける切換弁82A、82Bの入力ポートにそれぞれ導かれる。
パラレルライン83とタンクライン84とは、緊急弁ブロック85に設けたアンロード経路91を介して接続している。同アンロード経路91上に設けた緊急弁90が開弁することにより、パラレルライン83は切換弁93、流量制御弁94を通じてタンクライン84と連通する。
切換弁機構81A、81Bは、内部に油圧経路を形成したバルブセクション88A、88Bに3入力3出力方式の切換弁82A、82B等を一体的に組み込んで構成されている。一方の切換弁機構82Aは、リフトシリンダ96に接続される出力ポート97を具備している。切換弁82Aはリフトレバー95の手動操作により内部経路が切換わり、リフトシリンダ96の作動制御を行うことができる。
他方の切換弁機構81Bは、チルトシリンダ98に接続されるそれぞれ2つの出力ポート99A、99Bを具備している。切換弁82Bはチルトレバー100の手動操作によって内部経路が切換わり、チルトシリンダ98の作動制御を行うことができる。
緊急弁90は電磁弁であり、緊急弁ブロック85の内部油圧経路のうち、タンクライン84を構成する油圧経路とパラレルライン83を構成する油圧経路とを連通するアンロード経路91上に配置されている。電磁弁93が開くことにより、緊急弁90が開弁して流量制御弁94を通じて、パラレルライン83とタンクライン84とを連通する。
特開2001−99108号公報
特許文献1に記載されているような多連バルブ装置では、パラレルライン83を通じて優先弁機構80から切換弁82A、82Bの入力ポートに接続し、パラレルライン83とタンクライン84とは、緊急弁ブロック85に設けたアンロード経路91を介して接続している。これにより、パラレルライン83の余剰流を切換弁82A、82Bを介してリフトシリンダ96、チルトシリンダ98に導く前に、緊急弁90を開弁することにより全てアンロードすることができる。
しかし、余剰流をアンロードするためには、パラレルライン83を延長させなければならず、緊急弁90としての切換弁、流量制御弁94を別途設けなければならなかった。しかも、余剰流を流すためには緊急弁90として大流量の圧油を切換えることのできる切換弁を用いなければならないといった問題があった。
本願発明では、これらの問題点を解決し、大流量の切換を行うことのできる切換弁を用いることなく、簡単な構成で優先されるアクチュエータへの分流を優先的に行うことのできる油圧システムを提供することにある。
本願発明の課題は請求項1〜3に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように負荷圧感応型の優先弁を用いた油圧システムにおいて、優先されるアクチュエータと少なくとも1以上の他のアクチュエータとに分流し、前記優先されるアクチュエータへの分流を優先して行う負荷圧感応型の優先弁を用い、前記優先弁を作動させる作動圧力のうち、前記他のアクチュエータへの分流を停止する切換え位置側に切換える第1作動圧力として、第1検知圧及びバネの付勢力を作用させ、前記他のアクチュエータへの分流を行う切換え位置側に切換える第2作動圧力として、前記優先弁からの出力圧の検知圧である第2検知圧を作用させ、前記第1検知圧が、前記優先弁からの出力圧の検知圧と切換制御弁を介して取り出した前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧との合流圧であり、前記優先弁からの出力圧が、絞りを介して優先されるアクチュエータの負荷検知圧に合流してなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項2に記載したように、請求項1における第1検知圧及び第2検知圧の代わりに、第1検知圧として前記優先弁からの出力圧の検知圧と前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧との合流圧を用い、第2検知圧として前記優先弁からの出力圧の検知圧と切換制御弁を介して取り出した前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧との合流圧を用い、第1検知圧における優先弁からの出力圧が、絞りを介して優先されるアクチュエータの負荷検知圧に合流しており、第2検知圧における優先弁からの出力圧が、絞りを介して切換制御弁を介して取り出した優先されるアクチュエータの負荷検知圧に合流していることを最も主要な特徴となしている。
さらに、本願発明では請求項3に記載したように、前記切換制御弁を制御する制御信号の出力部を特定したことを主要な特徴となしている。
本願第1発明では、優先されない他のアクチュエータへの給油停止状態、即ち、他のアクチュエータに対してポンプ回路が閉じた状態を、切換制御弁を切換制御して作ることができる。
前記切換制御弁を開弁すると、前記優先弁からの出力圧の検知圧と前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧とが合流して第1検知圧となる。これにより、第1検知圧を前記負荷検知圧とすることができる。
このとき、他のアクチュエータへの分流を停止する切換え位置側に優先弁を切換える第1作動圧力としては、前記負荷検知圧と前記付勢力とが作用する。また、他のアクチュエータへの分流を行う切換え位置側に優先弁を切換える第2作動圧力としては、前記優先弁からの出力圧の検知圧が作用する。これにより、優先弁としては通常の優先弁としての機能を奏することができる。
この状態から前記切換制御弁を切り換えて閉弁すると、即ち、前記第1検知圧を優先弁からの出力圧を検知した検知圧とすると、前記優先弁からの出力圧を検知した検知圧が、第1検知圧及び第2検知圧となって優先弁に作用する。
このため、優先弁は前記第1作動圧力におけるバネの付勢力によって、他のアクチュエータへの給油を停止する位置に切換わる。このとき、優先弁は他のアクチュエータへの給油が停止し、優先されるアクチュエータに対してのみ給油できる状態が維持される。
また、前記優先弁からの出力圧が、絞りを介して優先されるアクチュエータの負荷検知圧に合流しているので、前記優先弁からの出力圧を、前記絞りを介して優先されるアクチュエータの負荷検知圧検知ラインに供給できる。これにより、絞りで減圧した前記優先弁からの出力圧を、優先されるアクチュエータの負荷検知圧として使用することができる。
本願第2発明では、優先されない他のアクチュエータへの給油停止状態、即ち、他のアクチュエータに対してポンプ回路が閉じた状態を、切換制御弁を切換制御して作ることができる。
前記切換制御弁を開弁すると、優先されるアクチュエータの負荷検知圧と優先弁からの出力圧の検知圧とが合流して第2検知圧となる。このとき、第2検知圧としては優先されるアクチュエータの負荷検知圧となる。第1検知圧としては、優先弁からの出力圧の検知圧と前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧との合流圧となり、優先されるアクチュエータの負荷検知圧が第1検知圧となっている。このため、第1検知圧と第2検知圧とは同じ圧力となる。
これにより、優先弁は第1作動圧力として優先弁に作用しているバネの付勢力によって、他のアクチュエータへの給油を停止する位置に切換わる。優先弁としては他のアクチュエータへの給油を停止して、優先されるアクチュエータに対してのみ給油できる状態が維持される。
前記切換制御弁を閉弁すると、第2検知圧は優先弁からの出力圧の検知圧となり、第1検知圧は前記切換制御弁を開弁した場合と同様に優先されるアクチュエータの負荷検知圧となる。
これにより、他のアクチュエータへの分流を停止する切換え位置側に優先弁を切換える第1作動圧力としては、前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧と前記バネの付勢力とが作用する。また、他のアクチュエータへの分流を行う切換え位置側に優先弁を切換える第2作動圧力としては、前記優先弁からの出力圧の検知圧が作用する。このため、優先弁としては通常の優先弁としての機能を奏することができる。
このように本願発明が構成されているので、従来のように優先されない他のアクチュエータに対して出力圧を閉じるために必要とした、優先弁から他のアクチュエータに供給される出力圧をドレインする回路構成が不要となる。しかも従来のように、優先弁からの出力圧をそのままタンクに戻すような、無駄な油の浪費を防止できる。
また、従来のように優先弁から他のアクチュエータへ出力された圧油をそのままタンクに戻すために配設した切換制御弁では、大流量の切換制御を行うことのできる切換制御弁を用いなければならなかった。これに対して、本願発明においては切換制御弁において切り換える流量は、負荷検知圧として流れている小流量である。そのため、本願発明では小流量用の切換制御弁を用いることができる。
これにより、切換制御弁を配設する場積も小さくてすみ、切換制御弁としての応答性を向上させることができる。しかも、大流量の切換制御を行う切換制御弁に比べてコスト的にも低価格の切換制御弁を使用することができる。
本願請求項3に記載した構成とすることにより、例えばフォークリフトの運転において作業者が運転席を離れた状態では、仮に作業機レバーを操作したとしても作業機が動かない状態にしておくことができる。この状態での優先弁は、優先されるアクチュエータのみに給油することができる切換位置に維持されている。また、優先されるアクチュエータとして、例えば、ステアリングを駆動操作するアクチュエータを設定しておき、他のアクチュエータとして作業機のアクチュエータ等を設定しておくこともできる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明の油圧システムの構成としては、以下でフォークリフトにおける油圧システムを例にとって説明を行うが、本願発明の油圧システムとしてはフォークリフトの油圧システムに限定されるものではなく、本願発明の油圧システムを適用することができる各種油圧システムに対して適用することができるものである。
図1は、本発明の第1実施形態に係わる油圧回路図である。図では、フォークリフトのステアリングを駆動操作するアクチュエータを優先されるアクチュエータとし、フォーク昇降用のリフトシリンダ13A、13B及びマストの前後傾動用のチルトシリンダ20A、20Bを他のアクチュエータとした油圧回路を示している。優先されるアクチュエータと他のアクチュエータへの分流は、負荷圧感応型の優先弁3により行うことができる。
優先弁3は3ポート23A〜23Cを有し、ポート23Cは管路30を介して可変容量ポンプ1に接続している。ポート23Aは、管路38を通って第1方向切換弁8のポート24Eに接続するとともに、チェック弁16を介して第2方向制御弁17のポート25Dに接続している。ポート23Bは、管路32を介して図示せぬステアリングを駆動操作するアクチュエータと接続されており、可変容量ポンプ1の吐出圧油を優先されるアクチュエータ用として供給することができる。
優先弁3は、第1位置3−1から第3位置3−3までの3位置に切換えることができる。第1位置3−1は、他のアクチュエータへの供給管路である管路38への出力圧の供給を停止し、かつ優先されるアクチュエータへの供給管路である管路32への出力圧の供給を行える位置である。
第2位置3−2は、管路38と管路32とに出力圧の供給を行える位置である。第3位置は、管路38への出力圧の供給を行えるとともに、管路32に対しては絞りを介して出力圧を供給する位置である。
優先弁3から管路32に出力された出力圧は、優先されるアクチュエータである図示せぬステアリングの駆動操作アクチュエータに供給される。同管路32内の圧力は、それぞれパイロット管路33、パイロット管路34に配設した絞り52、絞り50を介して検知圧として検知される。
また、管路32内の前記出力圧は、パイロット管路34−1、絞り57を介して負荷圧検知ライン35に連通している。絞り57によって減圧された管路32内の出力圧は、優先されるアクチュエータの負荷検知圧となることができる。
パイロット管路34は、負荷圧検知ライン35から分岐したパイロット管路36と合流し、絞り51を介して優先弁3の一端に接続している。同絞り51を通った圧油は、第1検知圧となってバネ4の付勢力とともに優先弁3に作用している。第1検知圧とバネ4の付勢力とが第1作動圧力となり、優先弁3を図1における第1位置3−1側に切換えることができる。
パイロット管路36には電磁切換制御弁5が配設され、電磁切換制御弁5の磁気コイル7を励磁又は非励磁することで、開弁状態と閉弁状態とに切り換えることができる。図1では、電磁コイル7が非励磁状態となり電磁切換制御弁5がパイロット管路36を閉じた状態を示している。
パイロット管路33に配した絞り52を介して得られる第2検知圧は、前記第1検知圧とは反対に、優先弁3を図1における第3位置3−3側に切換えるように作用している。電磁切換制御弁5が開弁状態にあるときには、パイロット管路34の検知圧は、負荷検知圧ライン35内の負荷検知圧と等しくなる。
このとき、優先弁3を第1位置3−1側に切換える第1作動圧力としては、負荷検知圧ライン35内の負荷検知圧とバネ4の付勢力とが作用している。また、優先弁3を第3位置3−3に切換える第2作動圧力としては、ステアリングの駆動操作アクチュエータに供給される管路32内の出力圧が第2検知圧として作用している。
第2作動圧力と第1作動圧力との差圧が、ステアリングの駆動操作アクチュエータを駆動するために予め設定した差圧以上となると、同差圧に応じて優先弁3は第2作動圧により第2位置3−1から第2位置3−2、第3位置3−3に切換わる。これにより、ステアリングの駆動操作アクチュエータを駆動するに必要な流量以上の圧油は、管路38からリフトシリンダ13A、13B及び/又はチルトシリンダ20A、20Bに供給することができる。
また、この状態から電磁切換制御弁5を切り換えて閉弁状態、即ち、パイロット管路36と負荷圧検知ライン35とを非導通状態とすると、第1検知圧及び第2検知圧は共に管路32内のパイロット圧となり、等しい圧力となる。
このため、優先弁3は、バネ4の付勢力により第1位置3−1に切換わり、同第1位置3−1状態が維持されることになる。これにより、優先弁3は、他のアクチュエータであるリフトシリンダ13A、13B及び/又はチルトシリンダ20A、20Bへの給油を停止した状態となる。また、優先弁3は、優先されるアクチュエータに対してのみ給油することのでき、管路32のみと連通した状態を維持されている。
電磁切換制御弁5の切換制御としては、例えば、運転席に設置した着座確認スイッチにより切換制御を行わせることができる。即ち、運転者が運転席に着座していることを前記着座確認スイッチにより検出しているときには、電磁切換制御弁5の電磁コイル7を励磁状態として導通状態となし、パイロット管路36と負荷圧検知ライン35とを導通状態としておくことができる。
運転者が運転席から離れたことを前記着座確認スイッチにより検出したときには、図1に示すように電磁切換制御弁5の電磁コイル7を非励磁状態とすることにより、バネ6により電磁切換制御弁5のスプールを移動させて閉弁状態とすることができる。このとき、パイロット管路36と負荷圧検知ライン35とは非導通状態となり、第1検知圧と第2検知圧とが略等しい圧力となって、優先弁3はバネ4の付勢力によって第1位置3−1に維持されることになる。これにより、運転者が運転席から離れた状態では、作業機を作動できない状態にしておくことができる。
負荷圧検知ラインとパイロット管路36とを導通状態及び非導通状態とする切換制御弁としては、電磁切換制御弁に限定されるものではなく、他の切換制御弁を使用することができる。また、ON信号により切換制御弁を導通状態とすることもOFF信号により切換制御弁を導通状態とすることもできる。
また、電磁切換制御弁5を制御する制御信号は、運転席に配した着座確認スイッチによるものに限定されるものではなく、他の検出スイッチによる検出信号を電磁切換制御弁用の制御信号として使用することも、他の制御信号を用いて電磁切換制御弁用の制御を行わせることもできる。
可変容量ポンプ1から管路30に吐出した圧油は、パイロット管路31を通ってポンプ容量制御弁2の一端面に作用している。また、ポンプ容量制御弁2の他端面には、ステアリングを駆動操作するアクチュエータの負荷圧、リフトシリンダ13A、13Bの負荷圧及びチルトシリンダ20A、20Bの負荷圧のうちで一番高圧となった負荷圧が、最高負荷圧検知ライン48を通って作用している。
これにより、管路30の油圧とアクチュエータの負荷圧のうちで最高負荷圧との差圧に応じて、前記ポンプ容量制御弁2を制御することができ、同差圧に応じて前記可変容量ポンプ1の突出流量を制御することができる。
チルトシリンダ20A、20Bの負荷圧検知ライン45と、リフトシリンダ13A、13Bの負荷圧検知ライン44、46とのうちで高圧側の圧油を、シャトル弁21により負荷圧検知ライン47に導出する。同導出した負荷圧検知ライン47とステアリングを駆動操作するアクチュエータの負荷圧検知ライン35とのうちで高圧側の油圧を、シャトル弁22により最高負荷圧検知ライン48に導出する。これによりアクチュエータの負荷圧のうちで最高負荷圧をポンプ容量制御弁2に対して作用させることができる。
第1方向切換弁8は23A〜24Gの7ポートを備え、第1スプール11Aと第2スプール11Bとに2分割されたスプールを有している。第1方向切換弁8のポート24B及びポート24Dは下流側で合流し、パイロットチェック弁12を介して管路39を通りリフトシリンダ13A、13Bに接続している。
ポート24Aは、パイロットチェック弁12の圧油室と電磁切換制御弁15とを介して接続しているポートである。パイロットチェック弁12には、ステアリングの負荷圧検知ライン35から分岐したパイロット管路37が接続しており、第1方向切換弁8のポート24Bから出力された油圧が、ステアリングの負荷検知圧以上で、現在加わっているリフトシリンダ13A、13Bの負荷圧以上となった時に、ポート24Bから出力された油圧をリフトシリンダ13A、13Bに供給することができる。
また、ポート24Cは、第1方向制御弁8が第1位置8−1にあるとき、リフトシリンダ13A、13Bに供給する出力圧を、パイロット圧としてパイロット管路46を介してシャトル弁21に供給することができるポートとなっている。
ポート24E、24Gは、リフトシリンダ13A、13Bから排出される背圧をドレイン管路43に排出するポートとして使用されるとともに、同背圧をパイロット圧として前記第2スプール11Bに作用させるポートとして使用される。ポート24E、24Gからの前記パイロット圧に基づいて、第2スプール11Bをバネ10の付勢力に抗して図1の左側に移動させることができる。
即ち、第1方向切換弁8のリフト操作レバー9を操作して、第1方向切換弁8を第3位置8−3に切り換え、電磁切換制御弁15を制御してパイロット管路44を第1方向切換弁8のポート24Aと連通させる。このとき、ポート24G、24Eからドレイン管路43に排出する背圧によって、ポート24Dを閉じる方向、言い換えると、第2スプール11Bを図1の左側に移動させる制御を行うことができる。
これにより、ポート24Dから排出される圧油の流量が、第2スプール11Bに作用する前記パイロット圧によって制御されることになる。即ち、第1方向切換弁8内にポート24Dに対する流量制御特性を持たせることが可能となり、リフトシリンダ13A、13Bの下降を第1方向制御弁8にて制御することができる。
リフトシリンダ13Aとリフトシリンダ13Bとの間は、管路40に配した下降セフティ弁14を介して接続されている。下降セフティ弁14は、例えば、管路39等が破損した場合にリフトシリンダ13Aが下降した場合であっても、リフトシリンダ13Bが下降するのを停止するように機能する。
図1においては、流量制御弁機能を第1方向制御弁8に持たせた例を示しているが、管路39に流量制御弁を配設することで、リフトシリンダ13Aとリフトシリンダ13Bとの負荷圧が大きな状態において、前記フォークを下降させるときにフォークの下降速度が過大となるのを防止しておくこともできる。
チルトシリンダ20A、20Bの作動制御は、優先弁3から出力された管路38内の圧油を、第2方向切換弁17におけるポート25Dからポート25A又はポート25Bに切り換えることにより行える。チルトシリンダ20A、20Bから排出される圧油は、管路41又は管路42を通り、ドレイン管路43からタンク27に戻すことができる。
図2は、本願発明に係わる第2実施例における油圧回路図を示している。実施例2における構成のうち実施例1と同様の構成については、実施例1において用いた部材符号と同じ部材符号を用いることでその説明を省略する。
実施例2においては、負荷圧検知ライン35に電磁切換制御弁5を介して接続したパイロット管路67と、管路32内の出力圧を検知圧としたパイロット管路66とが合流し、絞り60を介して第2検知圧として優先弁3に接続している。
また、管路32内の出力圧を検知圧としたパイロット管路69と負荷圧検知ライン35に接続したパイロット管路68とが合流し、絞り58を介して第1検知圧として優先弁3に接続している。
パイロット管路66とパイロット管路67との合流部より上流側のパイロット管路66には絞り59が配されており、パイロット管路69には絞り54が配されている。実施例2における他の構成は、実施例1における構成と同様となっている。
図2においては電磁切換制御弁5が開弁状態となっているときを示している。いま電磁コイル7を励磁して電磁切換制御弁5が開弁すると、パイロット管路66における絞り60の上流側における圧力は、負荷検知圧ライン35内の負荷検知圧と等しくなる。即ち、このとき第2検知圧としては、負荷圧検知ライン35の負荷検知圧となる。
一方、パイロット管路69と負荷圧検知ライン35とはパイロット管路68によって連通しているので、パイロット管路69内の圧力は負荷圧検知ライン35の負荷検知圧と等しくなる。このため、第1検知圧と第2検知圧とが同じ圧力となり、優先弁3はバネ4の付勢力により作動することになる。
これにより、優先弁3は、バネ4の付勢力により第1位置3−1に切換わり、切換わった第1位置3−1状態が維持されることになる。優先弁3は、他のアクチュエータであるリフトシリンダ13A、13B及び/又はチルトシリンダ20A、20Bへの給油を停止した状態となり、優先されるアクチュエータに対してのみ給油することのでき、管路32と連通した状態を維持しておくことができる。
電磁コイル7が非励磁状態となり電磁切換制御弁5が、バネ6の付勢力により閉弁すると、パイロット管路66に連通していた負荷圧検知ライン35との連通状態が遮断され、パイロット管路66内における圧力は管路32の出力圧を検知圧とした圧力となる。これにより、優先弁3は第3位置3−3に切換える第2作動圧力としては、管路32内の出力圧がパイロット管路66に導かれて第2検知圧として作用することになる。
これに対して、パイロット管路69は負荷圧検知ライン35と連通状態となっているため、パイロット管路69内の圧力は負荷圧検知ライン35の負荷検知圧と等しい圧力となっている。これにより、第1作動圧力としては、負荷圧検知ライン35の負荷検知圧とバネ6の付勢力が作用することになる。従って、優先弁3としては通常の優先弁として正常に機能することになる。
即ち、第2作動圧力と第1作動圧力との差圧が、ステアリングの駆動操作アクチュエータを駆動するために予め設定した差圧以上となると、同差圧に応じて優先弁3は第2作動圧により第2位置3−1から第2位置3−2、第3位置3−3に切換わることになる。これにより、ステアリングの駆動操作アクチュエータを駆動するのに必要な流量以上の圧油は、管路38からリフトシリンダ13A、13B及び/又はチルトシリンダ20A、20Bに供給することができる。
電磁切換制御弁5の切換制御としては、実施例1において説明したように、運転席に設置した着座確認スイッチ等により検出した検出信号、あるいは制御装置からの制御信号等により切換制御を行わせることができる。
本願発明は、優先弁を用いた油圧システムに対して、本願発明の技術思想を適用することができる。
油圧回路図である。(実施例1) 油圧回路図である。(実施例2) 油圧回路図である。(従来例)
符号の説明
1 可変容量ポンプ
2 ポンプ容量制御弁
3 優先弁
5 電磁切換制御弁
7 電磁コイル
8 第1方向切換弁
11A 第1スプール
11B 第2スプール
12 パイロットチェック弁
13A、13B リフトシリンダ
14 下降セフティ弁
15 電磁切換弁
17 第2方向切換弁
20A、20B チルトシリンダ
23A〜23C ポート
24A〜24G ポート
27 タンク
28 リリーフ弁
29 チェック弁
30 管路
32 管路
33、34 パイロット管路
34−1 管路
35 負荷圧検知ライン
36、37 パイロット管路
43 ドレイン管路
48 最高負荷圧検知ライン
80 優先弁機構
81A、81B 切換弁機構
82A、82B 切換弁
83 パラレルライン
84 タンクライン
85 緊急弁ブロック
87 優先弁本体
88A、88B バルブセクション
89A、89B 操作端部
90 緊急弁
91 アンロード経路
92 パイロット経路
94 流量制御弁
96 リフトシリンダ
97 出力ポート
98 チルトシリンダ
102 負荷圧
3−1 第1位置
3−2 第2位置
3−3 第3位置
8−1 第1位置
8−2 第2位置
8−3 第3位置

Claims (3)

  1. 優先されるアクチュエータと少なくとも1以上の他のアクチュエータとに分流し、前記優先されるアクチュエータへの分流を優先して行う負荷圧感応型の優先弁を用い、
    前記優先弁を作動させる作動圧力のうち、前記他のアクチュエータへの分流を停止する切換え位置側に切換える第1作動圧力として、第1検知圧及びバネの付勢力を作用させ、
    前記他のアクチュエータへの分流を行う切換え位置側に切換える第2作動圧力として、前記優先弁からの出力圧の検知圧である第2検知圧を作用させ、
    前記第1検知圧が、前記優先弁からの出力圧の検知圧と切換制御弁を介して取り出した前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧との合流圧であり、
    前記優先弁からの出力圧が、絞りを介して優先されるアクチュエータの負荷検知圧に合流してなることを特徴とする油圧システム。
  2. 優先されるアクチュエータと少なくとも1以上の他のアクチュエータとに分流し、前記優先されるアクチュエータへの分流を優先して行う負荷圧感応型の優先弁を用い、
    前記優先弁を作動させる作動圧力のうち、前記他のアクチュエータへの分流を停止する切換え位置側に切換える第1作動圧力として、第1検知圧及びバネの付勢力を作用させ、
    前記他のアクチュエータへの分流を行う切換え位置側に切換える第2作動圧力として、第2検知圧を作用させ、
    前記第1検知圧が、前記優先弁からの出力圧の検知圧と前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧との合流圧であり、
    前記第1検知圧における前記優先弁からの出力圧が、絞りを介して優先されるアクチュエータの負荷検知圧に合流してなり、
    前記第2検知圧が、前記優先弁からの出力圧の検知圧と切換制御弁を介して取り出した前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧との合流圧であり、
    前記第2検知圧における前記優先弁からの出力圧が、絞りを介して前記切換制御弁を介して取り出した前記優先されるアクチュエータの負荷検知圧に合流してなることを特徴とする油圧システム。
  3. 前記切換制御弁が、運転席に配した着座確認検出スイッチにより制御されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の油圧システム。

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