JP4451261B2 - 車椅子車載構造 - Google Patents

車椅子車載構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4451261B2
JP4451261B2 JP2004293638A JP2004293638A JP4451261B2 JP 4451261 B2 JP4451261 B2 JP 4451261B2 JP 2004293638 A JP2004293638 A JP 2004293638A JP 2004293638 A JP2004293638 A JP 2004293638A JP 4451261 B2 JP4451261 B2 JP 4451261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
vehicle
seat
engaging
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004293638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006102214A (ja
Inventor
兼司 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004293638A priority Critical patent/JP4451261B2/ja
Publication of JP2006102214A publication Critical patent/JP2006102214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4451261B2 publication Critical patent/JP4451261B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

本発明は、車椅子を自動車等の車両に搭載するための車椅子車載構造に関する。
自動車等の車両に設けられ、車室内を車幅方向に延在するガイドレールと、ガイドレールに沿って摺動する移動装置と、移動装置に取り付けられた車椅子載置アームとを有する車椅子車載装置がある。この車椅子車載装置において車椅子を車載する場合には、折り畳まれた状態の車椅子を、まず人手によりその車輪を車椅子載置アームに係合させるようにして車椅子載置アーム上に載せる。そして、この状態で移動装置をガイドレールに沿って移動させることで車椅子載置アームを車椅子ごと持ち上げて車両に積み込むようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−108770号公報
上記のように、車椅子載置アームがその上に車椅子を載せた状態で車椅子を持ち上げる構造であると、車椅子を人手により持ち上げて、車椅子載置アーム上に載せたり、車椅子載置アームから降ろしたりする必要があり、手間および労力が必要になってしまうという問題があった。また、車椅子の全重量を持ち上げる必要があることから装置全体が大型化してしまうという問題もあった。
したがって、本発明は、車椅子の昇降のための手間および労力を軽減することができ、全体を小型化することができる車椅子車載構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両(例えば実施形態における車両11)の車室(例えば実施形態における車室10)内を車幅方向に延在するレール部(例えば実施形態におけるガイドレール部35)と、前記レール部に沿って摺動する摺動部(例えば実施形態におけるスライダ部36)と、前記摺動部に取り付けられ上下方向に回動可能なアーム部(例えば実施形態におけるアーム部47)とを有する車椅子車載構造であって、前記アーム部に、車椅子(例えば実施形態における車椅子20)の車体(例えば実施形態における車体フレーム63)の車椅子側係合部(例えば実施形態における係合部70)に係合する係合部(例えば実施形態における係合部56)が形成されており、該係合部に前記車椅子側係合部を係合させた状態で前記摺動部を前記レール部に沿って移動させることで前記アーム部が前記車椅子をその車輪(例えば実施形態における車輪64)を車両に接触させ転動させながら昇降させることになり、車両のフロア(例えば実施形態におけるフロア22)に車両前後方向に摺動可能に設けられたシート(例えば実施形態における二列目シート13)に前記レール部が設けられていることを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記レール部はシートの座部(例えば実施形態における座部26)の下方に設けられ、前記座部は上下に回動可能であることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、アーム部の係合部に車椅子の車体の車椅子側係合部を係合させた状態で摺動部をレール部に沿って車幅方向に移動させると、アーム部が車椅子をその車輪を車両に接触させ転動させながら昇降させることになる。このようにアーム部が車椅子をその車輪を車両に接触させ転動させながら昇降させることから、昇降時にはアーム部に車椅子の車体を係合または係合解除させれば良く、人手によりアーム部に対し車椅子を載せたり降ろしたりする必要がなくなる。したがって、車椅子の昇降のための手間および労力を軽減することができる。また、上記のようにアーム部が車椅子をその車輪を車両に接触させ転動させながら昇降させることから、車椅子の全重量を支持する必要がなくなる。したがって、全体を小型化することができる。
また、車両のフロアに車両前後方向に摺動可能に設けられたシートにレール部が設けられているため、フロアに設けられる場合のようにシートのスライド量に影響を与えることがない。また、シートスライドしてもレール部が大きく露出することがなく外観性が良くなる。
請求項に係る発明によれば、シートの上下回動可能な座部の下方にレール部が設けられているため、レール部を使用する場合つまり車椅子を車載する場合に座部を上方に回動させて車椅子の車載スペースを作るとともにレール部と車椅子とを接近可能とする一方、レール部を使用しない場合には座部を下方に回動させて通常のシートとして使用することができる。また、座部の下方にレール部が設けられているため、レール部を使用しない場合には座部でレール部を隠すことができるので外観性が良くなる。
本発明の一実施形態の車椅子車載構造を図面を参照して以下に説明する。
図1は、本実施形態の車椅子車載構造を構成する車椅子車載装置1が設けられた自動車つまり車両11を示す側面図であって、この車両11の車室10内には、車両前後方向の前から順に、一列目シート12、二列目シート(シート)13および三列目シート14が設けられており、一列目シート12に対する乗員の乗降はヒンジ式のフロントドア15を介して行われ、二列目シート13および三列目シート14に対する乗員の乗降はスライド式のリアドア16を介して行われる。そして、二列目シート13の下部に、車幅方向の運転席側である右側のリアドア開口部17を介して図2に示す車椅子20を車両11に対し搭載したり降ろしたりする車椅子車載装置1が設けられている。
本実施形態の車椅子車載装置1は、二列目シート13の下部かつ前部に設けられている。ここで、図3に示すように、車室10内のフロア22には車両前後方向にシートレール23が延設されており、二列目シート13は、シートレール23にスライド可能に支持されるシートスライダ24と、シートスライダ24に固定されるシートフレーム25とを有している。そして、二列目シート13は、このシートフレーム25に座部26が、背部27近傍の回動軸28を中心に、略水平に沿う着席可能状態(図3に二点鎖線で示す状態)と車両前後方向の前部を跳ね上げた跳上状態(図3に実線で示す状態)との間で回動可能となっている。
シートフレーム25は、それぞれシートスライダ24に取り付けられる図4に示すスライダ取付部31a,31bと、一方のスライダ取付部31aと一体に設けられた側板部34aと、他方のスライダ取付部31bに対し車幅方向外側に離間して設けられた側板部34bと、車幅方向両側の側板部34a,34b同士を車両前後方向の前部で連結させる前部連結ビーム部32と、側板部34a,34b同士を車両前後方向の後部で連結させる後部連結ビーム部33とを有している。ここで、スライダ取付部31bは前部連結ビーム部32と後部連結ビーム部33とに連結されている。
そして、車椅子車載装置1は、車両11の車室10内を車幅方向に延在する姿勢で両側の側板部34a,34bの前端部同士を連結させるようにこれらおよび前部連結ビーム部32に取り付けられるガイドレール部(レール部)35と、図5に示すように、ガイドレール部35の上下に長さ方向に沿って形成された溝29に案内されるボール30を保持しガイドレール部35に沿って摺動するスライダ部(摺動部)36と、スライダ部36をガイドレール部35に沿って摺動させる図4に示す駆動機構部37とを有しており、これらガイドレール部35、スライダ部36および駆動機構部37は、図3に示すように、略水平に沿う着席可能状態にある座部26の下方に設けられている。
図4に示すように、駆動機構部37は、ガイドレール部35と平行に延在する姿勢でシートフレーム25の側板部34a,34bに回転可能に支持されたボールネジ40と、このボールネジ40を回転させる駆動モータ41と、ボールネジ40を挿通させるようにスライダ部36に取り付けられるブラケット42と、ブラケット42に固定されるとともにボールネジ40に螺合されるナット部43とを有している。そして、駆動機構部37は、駆動モータ41がボールネジ40を回転させることでナット部43をボールネジ40に沿って移動させ、駆動機構部37は、このナット部43にブラケット42を介して固定されたスライダ部36をガイドレール部35に沿って車幅方向に移動させる。
スライダ部36は、その車両前後前方の後部においてガイドレール部35に摺動可能に支持されており、その車幅方向の外側に車両前後前方に延出するように回動軸46が設けられている。そして、車椅子車載装置1は、このスライダ部36の回動軸46にその軸線を中心に回転可能となるように取り付けられたアーム部47を有している。
アーム部47は、回動軸46を挿入させるとともに回動軸46の突出部分に螺合されるナット48で抜け止めされることで回動軸46に回動可能に連結される略円筒状の連結部50と、この連結部50の軸線方向の中央位置に固定されこの連結部50と直交する方向に延出する略円筒状の延出部51と、この延出部51の連結部50とは反対側に連結部50と平行をなすように中間部において固定された略円筒状の保持部52とを有しており、回動軸46から車椅子20の昇降側である右側のリアドア開口部17側に延出部51を延出させる向きで設けられている。また、アーム部47は、保持部52の軸線方向の両端部に保持部52から同軸をなして突出するように固定された、保持部52よりも小径の係合軸53と、各係合軸53の保持部52とは反対に同軸かつ回転可能に支持された、係合軸53よりも大径の保持ローラ54とを有している。アーム部47は、保持部52の車両前後方向前側の端部、同側の係合軸53および同側の保持ローラ54で構成される係合部56と、保持部52の車両前後方向後側の端部、同側の係合軸53および同側の保持ローラ54で構成される係合部56とで、車椅子20に係合することになる(後述する)。これら係合部56間の距離は保持部52の長さで決められている。
以上により、車両11のフロア22に車両前後方向に摺動可能に設けられた二列目シート13に、ガイドレール部35を含む車椅子車載装置1が設けられている。
ここで、スライダ部36の下側には、車両前後方向前方に延出し、所定の高さ位置にあるアーム部47の下面に当接することによりアーム部47のこの所定の高さ位置より下方への回動を規制する規制部59が設けられている。アーム部47は、この規制部59により下方への回動が規制される位置よりも上側の範囲で回動軸46を中心に上下方向に回動する。
上記のように、規制部59で下方への回動が規制されたアーム部47は、全体として車両のフロア22より上側に位置している。また、アーム部47は、スライダ部36が車椅子20の昇降側である右側のリアドア開口部17側に位置したときにその保持部52つまり係合部56がリアドア開口部17から外方に突出する。なお、車室内側のフロア22は、図6に示すように、リアドア開口部17の下縁部まで略面一のいわゆる掃き出しフロアとなっている。
上記した車椅子車載装置1によって車両11に搭載され降ろされる車椅子20は、折り畳み式のもので、図2に示すように、その車幅方向両側に一対の車体フレーム63が間の折畳フレーム67を介して互いに近接および離間可能に連結されており、これら車体フレーム63のそれぞれの車幅方向外側に車輪64が互いに同軸をなすように取り付けられている。また、車体フレーム63には、上部かつ後部に介助者により握られる介助ハンドル部65が設けられており、車輪64よりも車体前後方向前側に水平旋回可能なキャスタ66が設けられている。ここで、車輪64は、図6に示すように、車体フレーム63に対し、車体前後方向後方から下方にかけて連続的に突出するように設けられている。
そして、各車体フレーム63には、アーム部47の係合部56に係合する係合部(車椅子側係合部)70が下部に設けられている(言い換えれば、アーム部47に車椅子20の車体フレーム63の係合部70に係合する係合部56が設けられている)。これらの係合部70が車椅子車載装置1とともに本実施形態の車椅子車載構造を構成する。
ここで、本実施形態において、車椅子20は、車体フレーム63同士を近接させた折畳状態とされ、しかも両介助ハンドル部65を下側にするように車体フレーム63を回転させた状態で車輪64側(通常使用時の下側)を前側として車椅子車載装置1の係合部56に係合されることになるが、ここでは、このときの上下および前後を用いて各係合部70について説明する。なお、図8に示すように、折畳状態の車椅子20の一方の係合部70と車椅子車載装置1の一方の係合部56との係合と、他方の係合部70と他方の係合部56との係合とが同時に行えるように、係合部56間の距離つまり保持部52の長さと折畳状態の車椅子20の係合部70間の距離とが合わせられている。
係合部70は、車体フレーム63の前部の車輪64の中心よりも上側位置から前方に突出するように取り付けられた係合ベース72と、図7に示すように、係合ベース72に車幅方向に沿う軸線を中心として回動可能となるように支持されたフック73と、フック73を付勢するスプリング74と、フック73の回動を規制するストッパ75とを有している。ここで、係合ベース72には前面から後方に凹むとともに開口側ほど拡大する形状の凹部77が形成されており、この凹部77に対し上側かつ後側に設けられた車幅方向に沿う支持軸78にフック73が回転可能に支持されている。フック73の支持軸78よりも前側には、これを下方に付勢する上記したスプリング74が係合ベース72との間に介装されており、またフック73に当接して回動を規制する上記したストッパ75が係合ベース72に設けられている。フック73は、基端側が支持軸78に回転可能に支持されるとともに、ストッパ75に当接した状態において先端側が凹部77の上側に位置するように前方に延出する延出部80と、延出部80の先端部から下方に突出して凹部77内に突出する爪部81と、延出部80の先端側からさらに前方に突出して係合ベース72から突出する操作片部82とを有している。また、爪部81には先端側に上側ほど前側に位置するように傾斜する傾斜面83が形成されている。
以上に述べた本実施形態において、車椅子20を車両11に搭載する場合には、図1に示すように、リアドア16をスライドさせてリアドア開口部17を開放し、二列目シート13の座部26を跳上状態にするとともに、図示せぬ操作部を操作して車椅子車載装置1の駆動機構部37を駆動し、図4に示すように、スライダ部36をガイドレール部35に沿ってリアドア開口部17(図3においては図示略)側に移動させる。すると、スライダ部36に支持されたアーム部47がその係合部56側をリアドア開口部17から外側に突出させる(図6参照)。このとき、アーム部47は規制部59によって所定の高さ位置よりも下方への回動が規制されており、この所定の高さ位置に維持されている。
そして、車椅子20を車体フレーム63同士を近接させて折畳状態とし、車輪64に対し車体フレーム63を後側に倒して介助ハンドル部65を下側にする姿勢にする。この姿勢で、車両11の車幅方向側方から車椅子20をその車輪64を転動させながら前進させて車椅子車載装置1のアーム部47に近づける。そして、各係合部56の係合軸53にそれぞれ対応する係合部70の爪部81の傾斜面83を当接させ、この状態で車椅子20をさらに前進させると、係合軸53からの押圧力で係合部70のフック73がスプリング74の付勢力に抗して支持軸78を中心に上方に移動する。そして、係合軸53がフック73の爪部81を越えるとフック73がスプリング73の付勢力で元に戻り、フック73の爪部81と係合ベース72の凹部77とで係合軸53を挟持する(図7参照)。これにより、一方の係合部70と車椅子車載装置1の一方の係合部56とが係合されるとともに他方の係合部70と他方の係合部56とが係合されることになる。
ここで、この係合の間に、図6に示すように、車椅子20の介助ハンドル部65が地面85との間に若干の隙間をあけた状態を維持できるように、係合部56および係合部70の高さ位置が設定されている。また、上記のように、折畳状態の車椅子20の一方の係合部70と車椅子車載装置1の一方の係合部56との係合と、他方の係合部70と他方の係合部56との係合とが同時に行えるように、係合部56間の距離と折畳状態の車椅子20の係合部70間の距離とが設定されている。さらに、係合部70と係合部56とが係合しても車輪64は拘束されず回転可能な状態が維持される。
次に、図示せぬ操作部を操作して図4等に示す車椅子車載装置1の駆動機構部37を駆動しスライダ部36をガイドレール部35に沿ってリアドア開口部17とは反対側に移動させる。すると、車椅子20は、図6に示すように、アーム部47の各係合部56にそれぞれ対応する係合部70を係合させていることから折畳状態が維持されたまま、アーム部47で車両11側に引かれて、車両11のサイドシル87の外側のシルガーニッシュ88に車輪64において当接し、車輪64をシルガーニッシュ88に接触させこの部分で転動させながら上昇した後、さらにフロア22に接触させフロア22で転動させながら、図8および図9に示すように、車両11のフロア22上の一列目シート12と二列目シート13との間に引き上げられる。この引き上げの初期において、図6に示すように、係合部70の位置が車輪64の中心よりも上側となっていることから、車椅子20は車輪64の転動とともに介助ハンドル部65を上側に位置させるように車体フレーム63を回転させながら、フロア22上に引き上げられることになり、このときの係合部70の昇降に合わせてアーム部47が回動する。
そして、スライダ部36が最もリアドア開口部17とは反対側に位置すると、車椅子20は全体が車室10内に入り、図9にも示すように、車室10内に介助ハンドル部65を上側にした状態で格納される。このとき、アーム部47は図3に示す規制部59で規制される所定の高さ位置よりも上側に回動した状態となる。ここで、図6に示すように、アーム部47の連結部50側にはアーム部47の延出部51の連結部50側を覆うように弾性材料からなる付勢部60が設けられており、この付勢部60はアーム部47を下方つまり規制部59に当接させる方向に付勢している。よって、アーム部47は、この付勢部60の付勢力で車椅子20をフロア22に上から押し付けることになる。また、図8に示すように、各係合部56にそれぞれ対応する係合部70が係合していることから、車椅子20は折畳状態が維持される。
他方、車椅子20を降ろす場合は、リアドア16をスライドさせてリアドア開口部17を開放し、図示せぬ操作部を操作して車椅子車載装置1の駆動機構部37を駆動しスライダ部36をガイドレール部35に沿ってリアドア開口部17側に移動させる。すると、スライダ部36に支持されたアーム部47に係合する車椅子20がアーム部47で押されて、その車輪64をフロア22に接触させこのフロア22上で転動させた後、サイドシル87の外側に接触させこの部分で転動させて、上記した車載時とは逆に、介助ハンドル部65を下側に位置させるように車体フレーム63を回動させながらリアドア開口部17から外側に降ろされる。そして、アーム部47が最もリアドア開口部17に移動すると、車椅子20は介助ハンドル部65を下側に位置させた状態で地面85に降ろされる。この状態から図7に示す係合部70のフック73の操作片部82を上側に引けば、フック73が回動し凹部77から爪部81が退避することになり、係合軸53が凹部77から抜き出され、係合部70がアーム部47の係合部56から離れる。このようにして、車椅子20が車両11から降ろされる。
以上に述べた本実施形態によれば、アーム部47の係合部56に車椅子20の車体フレーム63の係合部70を係合させた状態でスライダ部36をガイドレール部35に沿って車幅方向に移動させると、アーム部47が車椅子20をその車輪64を車両11に接触させ転動させながら昇降させることになる。このようにアーム部47が車椅子20をその車輪64を車両11に接触させ転動させながら昇降させることから、昇降時にはアーム部47に車椅子20の車体フレーム63を係合または係合解除させれば良く、人手によりアーム部47に対し車椅子20を載せたり降ろしたりする必要がなくなる。したがって、車椅子20の昇降のための手間および労力を軽減することができる。
また、上記のようにアーム部47が車椅子20をその車輪64を車両11に接触させ転動させながら昇降させることから、車椅子車載装置1が車椅子20の全重量を支持する必要がなくなる。したがって、車椅子車載装置1の全体を小型化することができる。
さらに、車両11のフロア22に車両前後方向に摺動可能に設けられた二列目シート13にガイドレール部35を含む車椅子車載装置1が設けられているため、車椅子車載装置1がフロア22に設けられる場合のように二列目シート13のスライド量に影響を与えることがない。また、シートスライドしてもガイドレール部35が大きく露出することがなく外観性が良くなる。
加えて、二列目シート13の上下回動可能な座部26の下方にガイドレール部35を含む車椅子車載装置1が設けられているため、この車椅子車載装置1を使用する場合つまり車椅子20を車載する場合に座部26を上方に回動させて車椅子20の車載スペースを作るとともに車椅子車載装置1と車椅子20とを接近可能とする一方、車椅子車載装置1を使用しない場合には座部26を下方に回動させて通常の二列目シート13として使用することができる。また、座部26の下方に車椅子車載装置1が設けられているため、車椅子車載装置1を使用しない場合には座部26で車椅子車載装置1を隠すことができるので外観性が良くなる。
さらに、アーム部47の係合部56に車椅子20の係合部70を係合させると、アーム部47の係合部56および保持部52で車椅子20を折畳状態に維持することができるため、車椅子20を折畳状態に維持するように別途のベルト等で縛る必要がなくなる。
加えて、アーム部47が規制部59によって所定位置より下方への回動が規制されているため、車椅子20を係合させる際に、下がってしまったアーム部47を人手により持ち上げるという作業が不要になる。また、係合作業時に下向きの力がアーム部47に加わった場合でも規制部59が回動を規制するため、人手により押さえたりする必要がなくなる。したがって、車椅子20の昇降のための手間および労力をさらに低減することができる。
さらに、アーム部47が付勢部60によって下方に付勢されているため、車両11への車椅子20の搭載時にはアーム部47を介して車椅子20を車両11のフロア22側に押し付けて固定することができ、フロア22に対し別途のベルト等で止める必要がなくなる。
なお、以上の実施形態においては、係合軸53を有する係合部56を車椅子車載装置1側に設け、フック73を有する係合部70を車椅子20側に設ける場合を例にとり説明したが、逆に係合軸53を有する係合部56を車椅子20側に設け、フック73を有する係合部70を車椅子車載装置1側に設けても良い。さらには、車椅子20側に係合専用の係合部を設けることなく、車椅子20のすでにある所定部分を係合部としこれに係合するフック式の係合部を車椅子車載装置1側に設けても良い。
本発明の一実施形態の車椅子車載構造が適用された車両の側面図である。 本発明の一実施形態の車椅子車載構造で車載される車椅子の斜視図である。 本発明の一実施形態の車椅子車載構造が適用された車両の二列目シートを示す側面図である。 本発明の一実施形態の車椅子車載構造における車椅子車載装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の車椅子車載構造における車椅子車載装置のガイドレール部およびスライダ部等の断面図である。 本発明の一実施形態の車椅子車載構造によって車椅子を車載する場合および降ろす場合の車椅子の軌跡を示す車両後方から見た図である。 本発明の一実施形態の車椅子車載構造における係合部の係合状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態の車椅子車載構造によって車椅子を車載した状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態の車椅子車載構造によって車椅子を車載した状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 車室
11 車両
13 二列目シート(シート)
20 車椅子
22 フロア
26 座部
35 ガイドレール部(レール部)
36 摺動部(スライダ部)
47 アーム部
52 保持部(保持部)
56 係合部(保持部)
59 規制部
60 付勢部
63 車体フレーム(車体)
64 車輪
70 係合部(車椅子側係合部)

Claims (2)

  1. 車両の車室内を車幅方向に延在するレール部と、
    前記レール部に沿って摺動する摺動部と、
    前記摺動部に取り付けられ上下方向に回動可能なアーム部とを有する車椅子車載構造であって、
    前記アーム部に、車椅子の車体の車椅子側係合部に係合する係合部が形成されており、該係合部に前記車椅子側係合部を係合させた状態で前記摺動部を前記レール部に沿って移動させることで前記アーム部が前記車椅子をその車輪を車両に接触させ転動させながら昇降させることになり、
    車両のフロアに車両前後方向に摺動可能に設けられたシートに前記レール部が設けられていることを特徴とする車椅子車載構造。
  2. 前記レール部はシートの座部の下方に設けられ、前記座部は上下に回動可能であることを特徴とする請求項記載の車椅子車載構造。
JP2004293638A 2004-10-06 2004-10-06 車椅子車載構造 Expired - Fee Related JP4451261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004293638A JP4451261B2 (ja) 2004-10-06 2004-10-06 車椅子車載構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004293638A JP4451261B2 (ja) 2004-10-06 2004-10-06 車椅子車載構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006102214A JP2006102214A (ja) 2006-04-20
JP4451261B2 true JP4451261B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=36372584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004293638A Expired - Fee Related JP4451261B2 (ja) 2004-10-06 2004-10-06 車椅子車載構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4451261B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006102214A (ja) 2006-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20240191550A1 (en) Overtravel hinge
JP3157143B1 (ja) 車両用昇降装置
WO1999011488A1 (fr) Siege pivotant pour vehicule
JP2007168567A (ja) スライド式アームレスト
JP5771538B2 (ja) 自動車に用いる折りたたみシート
JP4451261B2 (ja) 車椅子車載構造
JP5105262B2 (ja) 車椅子収納兼移乗用補助装置及び車両
JP4678674B2 (ja) 車両用運転席シート
JP3941751B2 (ja) 車両用シート
JP2004175339A (ja) 車両用昇降ステップ装置
JP4848902B2 (ja) 車両用シート
JP4496414B2 (ja) 車両用シート
JPH0585239A (ja) 自動車のシ−ト構造、自動車のシ−ト構造を用いた装置及び自動車のシ−ト構造を用いた装置の使用方法
JP2006137371A (ja) 昇降装置のフラッパ
EP4122437A1 (en) Adjustable automobile cabin floor, wheelchair access system, and automobile
JP4247677B2 (ja) 車両用昇降装置
JP5428182B2 (ja) 自動車のシート格納構造
JPS632334Y2 (ja)
JPH051565U (ja) パワーシートスライド装置
KR200201337Y1 (ko) 자동차용 접이식 시트 구조
JP4019687B2 (ja) 車両用リフト装置
JP3915751B2 (ja) 車両用シート
JP2024061809A (ja) 車室内用支持ユニット及び車両
JP2005034326A (ja) シート装置およびこれを用いた車両用シート
JP2002096674A (ja) 自動車の同乗者乗車または荷物積載装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees