JP4450890B2 - 枚葉紙輪転印刷機 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相前後して配置されている複数のユニットを有していて、少なくとも１つのユニットがオフセット印刷ユニットまたはニス引きユニットであって、枚葉紙を搬送する第１の胴とこの胴と向き合う別の胴とを有しており、第１の胴と別の胴とが互いに離すことができるように支持されている枚葉紙輪転印刷機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
場合によってニス引きユニットが後ろに配置されているこのような多色刷印刷機において、枚葉紙はしばしば第１の印刷ユニットにおいてのみインキで印刷される。当該印刷ジョブが要請された場合、すなわち機械に装備されている最大数のインキが必要とされないか、顧客がニス引きを所望しない場合には、後続の印刷ユニットまたはニス引きユニットは「空転状態」で一緒に作動する。
【０００３】
この「空転運転」では、たとえばオフセット印刷ユニットのゴムブランケット胴またはニス引きユニットのニスブランケット胴が対応する圧胴から離されている間に、直前に印刷された枚葉紙が後続のユニットを通して搬送される。すなわち、枚葉紙は圧胴に設けられたくわえ爪によって前端部を把持され、圧胴に接しながらこのとき生じた圧胴とゴムブランケット胴もしくはニスブランケット胴との間の小さい隙間を通って搬送される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、高い機械速度のため、枚葉紙は各圧胴から持ち上がり、枚葉紙の直前に印刷された側がゴムブランケットまたはニスブランケットに接触して、そこに塗布されているインキが付着して汚れる。このことは、印刷物がある程度の剛性を有している場合には比較的低い速度でも起こり得る。なぜならば、重い紙種は遠心力により、また剛性のある厚紙の場合には、さらに、まっすぐな状態になろうとする結果として圧胴から持ち上がり、圧胴とゴムブランケット胴との間の約５ｍｍの狭い隙間内でゴムブランケット胴に裏移りする傾向が生じるからである。
【０００５】
この問題を回避するために、たとえば独国特許発明第４３１８７７７号明細書では、印刷隙間の通過時に直前に印刷された枚葉紙を送風空気で押さえ付けることが提案されている。独国特許発明第６８９６３２号明細書および同４４４３４９３号明細書では、曲がりにくい材料が圧胴から持ち上がる問題を一般的に扱い、印刷されるべき枚葉紙の縁部に機械的に作用する円錐体またはシリンダローラを設け、それによって印刷されるべき枚葉紙を押さえ付けることが提案されている。しかしこれらの手段は重要な箇所に、すなわちゴムブランケットまたはニスブランケットを離して取りのけた後に生じる圧胴とゴムブランケット胴もしくはニスブランケット胴との間の約５ｍｍの狭い隙間に問題なく配置することはできない。
【０００６】
本発明の目的は、枚葉紙輪転印刷機の、停止した印刷ユニットもしくはニス引きユニットを枚葉紙が裏移りしないように通過することを可能にすることにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項１に記載した特徴を有する枚葉紙輪転印刷機もしくは請求項１５に記載された方法によって達成される。有利な実施態様が従属請求項に記載され、添付の図面に基づいて説明されている。
【０００８】
本発明は、第１の胴、すなわち圧胴と、この胴に対応している別の胴、すなわちたとえばゴムブランケット胴またはニスブランケット胴との間の隙間を、両胴を離す時、所定の寸法を越えて拡大すると、非常に簡単に裏移りを回避できるという認識から出発している。このことは、別の胴、すなわちゴムブランケット胴またはニスブランケット胴が停止させられ、および場合によってはゴムブランケットもしくはニスブランケットを取り除いた後で、胴のセグメントまたは部分領域が移動させられることによって行われることが好都合である。この移動は、胴の当該部分領域もしくは当該セグメントを取り除くことによって、すなわち取り外すか、または特に合理的には単純に胴内部に移動させることによって行うことができる。このことは、上記の胴のセグメントもしくは部分領域を相応に回転させることによって、あるいはまたセグメントを圧胴から離れるようにゴムブランケット胴もしくはニスブランケット胴の内部に移動させる直線運動によって行うことができる。この場合、後に続く印刷において、この別のゴムブランケット胴もしくはニスブランケット胴は、たとえば連結器によって印刷機の駆動手段から連結を解除されて、取り除かれたセグメントまたは移動したセグメントは圧胴と向き合う位置に留まっている。このように構成することによって、圧胴とゴムブランケット胴もしくはニスブランケット胴との間の間隔は、裏移りの危険が著しく減少し、もしくは印刷速度および印刷物の剛性に応じて十分に回避される程に大きく拡大することができる。
【０００９】
この目的のためにゴムブランケットもしくはニスブランケットを張るために必要な張り渡し手段が当該胴のギャップ内に移動させられるのが有利である。これは、ギャップ内部品を取り除くか、または特に合理的には、胴軸線に対して平行な軸線を中心にして胴内部に揺動させることによって行われる。合理的と言うのは、後者の措置は、適当な構成であれば迅速かつ簡単に実施でき、もしくは自動化できるからである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図１〜６に基づいて詳細に説明する。
【００１１】
図１には、直列構造の枚葉紙オフセット印刷機が概略示されており、参照符号１を付けている。この印刷機は給紙装置２を有しており、この給紙装置２によってパイル３の枚葉紙が第１の印刷ユニット６に搬送される。この印刷ユニット６と後続の３つの印刷ユニット７、８および９とで、枚葉紙が順次に４色刷りされ、次いでニス引きユニット１０に到達し、ここで全面的なニス皮膜が塗布され、それからここには示されていない乾燥・パウダースプレーユニットを通過後、排紙装置４によって排紙パイル５上に載せられる。
【００１２】
印刷ユニット６〜９およびニス引きユニット１０で枚葉紙を搬送する胴は、ここでは図示されていない平歯車によって互いに連結され、主駆動モータ４２によって一緒に駆動される。
【００１３】
図２のやや詳細な表現に見られるように、印刷ユニット９はオフセット印刷ユニットであり、版胴１６およびゴムブランケット胴１５を有している。渡し胴１１および１２により搬送され圧胴１７に供給された枚葉紙は、このゴムブランケット胴１５によってインキで印刷される。版胴１６上の刷版にインキを塗る働きをするインキユニットは、ここでは図示されていない。印刷ユニット９内の圧胴１７の後ろには別の３つの渡し胴１３、１４および２１が続き、枚葉紙をさらに搬送してニス引きユニット１０内の圧胴２２に渡す。枚葉紙はここでニスブランケット胴２３に張り渡されたニスブランケットによって全面的にニス引きされ、それから排紙装置４の搬送チェーンに設けられたくわえ爪ブリッジ１８に渡される。ニスブランケット胴２３に張り渡されたニスブランケットへのニス着けは、２つのローラ２４および２５によって行われ、ローラ２４はニス着けローラであり、ローラ２５はニス壷内で回転するニス出しローラである。２つのローラの間の隙間が、インキ量を調量する働きをする。
【００１４】
図３にはニス引きユニット１０のニスブランケット胴２３が、枚葉紙４０へのニス着けに適した構成において拡大した断面図で示されている。ニスブランケット胴２３はリブで補強した金属鋳造体からなり、その胴外套面は２８で示された箇所でいわゆるギャップにより中断されている。上記の実施例では、このギャップは以下に説明する理由から、同様にほぼ円柱形状を有しているが、ニスブランケット胴２３の外套面より直径が小さい。しかしそうでなくともよく、本質的なのはギャップ２８が組み込み部品の揺動のための十分な場所を提供することである。ギャップ２８によって形成されたニスブランケット胴２３のこの部分領域では、そこに組み付けられている支持体３３上に２つの張り渡し用レール３５および３６が固定されている。これらの張り渡し用レール３５、３６にはニスブランケット２６の端部が、使用されるニスブランケットのタイプに応じて、図３に示されているようにクランプバー３７および３８によって把持されるか、または張り渡し用レール３５、３６の溝５８および５９内に引っ掛けられている。
【００１５】
支持体３３はニスブランケット胴２３の両端面で、対応する軸ジャーナルによって３４で示した軸線を中心にして揺動可能に支持されている。支持体３３は次の目的を有している。
【００１６】
図３に略示されているのとは異なり、くわえ爪３９によって圧胴２２上で保持され印刷ユニット６〜９で４色刷りされた枚葉紙４０に全面的にニス引きしない場合には、以下に図４に基づいて説明するように、枚葉紙は、機能を停止させられたニス引きユニット１０において圧胴２２とニスブランケット胴２３との間の隙間を通される。この隙間をできるだけ大きく拡大するために、予めニスブランケット胴２３が圧胴２２から離されてニスブランケット２６が取り除かれた後に、印刷機１の主駆動装置４２の停止時にニスブランケット胴２３のギャップ２８が圧胴２２のギャップ６２と向き合う位置（図３）で、ギャップ内部品２９が支持体３３と一緒に軸線３４を中心にして揺動する。次に、ニスブランケット胴２３は連結器４１を介して印刷機１の歯車列４７から駆動上分離される。このときニスブランケット胴２３は図４に示す位置に留まっている。この際に、張り渡し用レール３５および３６のための支持体３３の下側に固定された枚葉紙誘導部材３０が、圧胴２２の表面に対して同軸に配置されている固定された２つの枚葉紙誘導板３２と３１との間のブリッジを形成する。
【００１７】
枚葉紙誘導部材３０の半径は、圧胴２２の半径より少し大きく、かつ圧胴２２とほぼ同軸で向き合うように寸法設計されている。約１８０°回転した図示の位置で、支持体３３は図７に４３で示した機構によってロックされる。このロックは、作業員が、たとえば印刷機の側壁４６内の開口部４４から手を入れて内部品を回すことによって行うか、あるいは適当なアクチュエータを設けている場合には機械によって自動的に行うことができる。図４に示す位置では、圧胴２２上の枚葉紙４０と枚葉紙誘導部材３０の同軸面との間には、従来慣用のように単にニスブランケット胴２３が離され、すなわち全体で約２ｍｍ移動させられてニスブランケットが取り外されたにすぎない場合と比べてはるかに多くのスペースがある。さらに、ギャップ内部品の代わりに配置された枚葉紙誘導部材３０を枚葉紙誘導板３１および３２と組み合わせることにより、枚葉紙４０から数センチメートルの間隔を置いて事実上連続した平滑な対向表面が生じるので、圧胴２２から持ち上がる傾向のある比較的剛性のある枚葉紙、たとえば厚紙においても、直前に印刷された枚葉紙４０の表面の裏移りが事実上排除される。なぜならば、この場合、枚葉紙誘導板と枚葉紙誘導部材とによって形成された上記連続面は、枚葉紙の持ち上げられた後縁部を印刷されていない縁部範囲で案内するので、枚葉紙が印刷された箇所でどこかに当たる可能性がないからである。
【００１８】
上記の実施例では、支持体３３はギャップ内部品と一緒に回転もしくは揺動する。上述のようにギャップ内部品を揺動によって胴の内部に移動させる代わりに、これに対して代案としてギャップ内部品を完全に取り除くことも可能である。これは例えば、支持体３３をギャップから取り外して、適切に形成された枚葉紙誘導部材で置き換えることによって行われる。
【００１９】
図５には、さらに別の実施例が示されている。ここではギャップ内部品はニスブランケット１２６を張るために慣用の位置に留まっているか、もしくはそこでギャップ内に固定して組み付けられている。その代わりに、ニスブランケット胴１２３の胴外套のセグメント１２９が、図３および図４に示す支持体３３と類似に、軸線１３４を中心にして揺動可能に支持されている。軸線１３４はニスブランケット胴１２３の軸線１６０に対して平行に延びており、胴外套面１２７もしくはその延長部とニスブランケット胴１２３の回転軸線１６０との間に配置されている。セグメント１２９が１８０°揺動した後では、通常は外側に位置しているセグメントの凸状の胴表面１４７が内側に向かってニスブランケット胴１２３の中空室１２８内に移動し、その代わりに、セグメントの別の側の凹状の枚葉紙誘導面１３０が胴表面１４７の位置を占める。この枚葉紙誘導面１３０はその半径ｒ２で同様に圧胴１２２の表面の半径ｒ１に対して同軸に位置調整されており、ｒ１とｒ２との差によって達成可能な圧胴の表面とニスブランケット胴との間の大きな間隔により、ニス引きしないで搬送される枚葉紙１４０がニス引きユニットを通過することを保証する。その他の点では、図３と同じ部材は図５では１００多い参照符号を付けており、ここでは再度説明しない。図５に示された位置でニスブランケット胴１２３を位置決めするまでの個々の段階が、図３に示すニスブランケット胴２３の位置決めの場合と同じであることは明らかである。
【００２０】
さらに、枚葉紙とニスブランケット胴との間にスペースを作るために、セグメント１２９は別の仕方で、たとえば図６に示されているような仕方で移動できる。ここではニスブランケット胴２２３の胴外套面２２７の２２９で示したセグメントは、直線ガイド２３１ａ／２３１ｂを利用してニスブランケット胴２２３の内部に数センチメートル引っ込められる。これは、たとえばギアードモータとして形成されたアクチュエータを用いて行われ、このアクチュエータは印刷機の操作卓から相応の指令によって操作される。同じことは図３に示す実施例における支持体３３にも当てはまる。すなわち、これも電動により１８０°回転させることができる。
【００２１】
この実施例では本発明は図１に示す印刷機のニス引きユニット１０に準拠して示されている。しかし同様に印刷ユニット７、８または９が停止している場合でも、ニスブランケット胴２３の代りにニス引きユニット１０について説明した措置を当該印刷ユニットにおけるゴムブランケット胴１５に対して、あるいはニスブランケット胴２３に加えてゴムブランケット胴１５に対しても講じることによって、たとえば印刷ユニット６で印刷された枚葉紙を、裏移りを生じさせずに通過させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 複数の印刷ユニットと１つのニス引きユニットとを有する直列構造の印刷機の概略的な側面図である。
【図２】 紙搬送もしくは印刷のために用いる胴を有する、図１に示す印刷機のユニット９および１０の詳細な側面図である。
【図３】 図２に示すニス引きユニット１０のニスブランケット胴２３の横断面図である。
【図４】 図３と同じ横断面図であるが、ニスブランケット胴は離され、ニスブランケットは取り除かれ、そしてギャップ内部品は揺動させられている。
【図５】 図２に示すニス引きユニット１０の第２の実施例によるニスブランケット胴の横断面図である。
【図６】 図２に示すニス引きユニット１０の第３の実施例によるニスブランケット胴の横断面図である。
【図７】 ニスブランケット胴と圧胴との間の印刷隙間の範囲における図２に示すニス引きユニット１０の著しく概略化された縦断面図である。
【符号の説明】
１ 枚葉紙印刷機
２ 給紙装置
３ 給紙パイル
４ 排紙装置
５ 排紙パイル
６、７、８、９ 印刷ユニット
１０ ニス引きユニット
１１、１２、１３、１４ 渡し胴
１５ ゴムブランケット胴
１６ 版胴
１７ 圧胴
１８ くわえ爪ブリッジ
２１ 渡し胴
２２、１２２、２２２ 圧胴
２３、１２３、２２３ ニスブランケット胴
２４ ニス引きローラ
２５ ニス調量ローラ
２６、１２６、２２６ ニスブランケット
２７、１２７、２２７ ニスブランケット胴の表面
２８、１２８ ニスブランケット胴のギャップ
２９、１２９ ギャップ内部品
３０、１３０ 枚葉紙誘導部材
３１、３２ 枚葉紙誘導板
３３ 支持体
３４ １３４ 揺動軸線
３５、３６、１３５、１３６ 張り渡し用レール
３７、３８ 締付け具
３９、１３９、２３９ くわえ爪
４０、１４０、２４０ 枚葉紙
４１ 連結器
４２ 主駆動モータ
４４ 側壁内の穴
４５、４６ 機械側壁
４７ 歯車列
４８、４９、５０、５１ 胴ジャーナル
５８、５９ 溝
６０、１６０、２６０ 圧胴回転軸線
６２、１６２、２６２ 圧胴のギャップ
１４７ 胴外套セグメントの表面
２３１ａ、２３１ｂ ガイド
２５０ アクチュエータ

Claims (13)

1. 相前後して配置されているユニット（６、７、８、９、１０）を有していて、少なくとも１つの該ユニット（１０）が、枚葉紙を搬送する第１の胴（２２）とこの胴（２２）と向き合う別の胴（２３）とを有し、
   前記第１の胴（２２）と前記別の胴（２３）は互いに離すことができるように支持されており、
   前記別の胴（２３）は停止可能であり、かつ、当該胴（２３、１２３、２２３）の、外側に位置している部分領域（２９、１２９、２２９）を移動可能にする装置を有し、
   前記別の胴（２３、１２３、２２３）の、移動させられる前記部分領域（２９、１２９、２２９）は、当該胴（２３）の胴張り（２６、１２６、２２６）のための張り渡し手段（３５、３６）を有しているか、または、当該胴（１２３、２２３）の円形の胴外套面（１２７、２２７）の一部である、枚葉紙輪転印刷機。
2. 前記少なくとも１つのユニットは印刷ユニット（９）またはニス引きユニット（１０）である、請求項１記載の枚葉紙輪転印刷機。
3. 枚葉紙を搬送する前記胴（２２、１２２、２２２）は圧胴であり、前記別の胴（２３）はオフセット印刷ユニットまたはニス引きユニットのゴムブランケット胴またはニスブランケット胴である、請求項１または２記載の枚葉紙輪転印刷機。
4. 前記別の胴（２３、１２３、２２３）は連結器（４１）によって印刷ユニットまたはニス引きユニット（１０）の駆動手段（４６、４７）から連結を解除することができる、請求項１ないし３のいずれか１項記載の枚葉紙輪転印刷機。
5. 前記別の胴（２３、１２３、２２３）は、外側に位置している移動可能な前記部分領域（２９、１２９、２２９）が前記第１の胴（２２、１２２、２２２）と向き合う位置で停止可能である、請求項１ないし４のいずれか１項記載の枚葉紙輪転印刷機。
6. 前記別の胴（２３）の、移動可能な前記部分領域は当該胴（２３）に取り外し可能に固定されている、請求項１ないし５のいずれか１項記載の枚葉紙輪転印刷機。
7. 前記別の胴（２３、１２３、２２３）の、外側に位置している前記部分領域（２９、１２９、２２９）は胴内部に移動可能である、請求項１ないし５のいずれか１項記載の枚葉紙輪転印刷機。
8. 前記別の胴（２３、１２３）の、移動可能な前記部分領域（２９、１２９）は、当該胴の回転軸線（６０、１６０）に対して平行に向けられている第２の軸線（３４、１３４）を中心にして揺動可能に支持されている、請求項７記載の枚葉紙輪転印刷機。
9. 移動させられる前記部分領域（２９、１２９）は、外方に揺動可能な枚葉紙案内部材（３０、１３０）を備えている、請求項８記載の枚葉紙輪転印刷機。
10. 前記枚葉紙案内部材（３０、１３０）の表面が、外方に移動させられた位置で前記第１の胴（２２、１２２）の表面に対して同軸に延びている、請求項９記載の枚葉紙輪転印刷機。
11. 前記別の胴（２２３）の前記部分領域（２２９）は、第２の前記胴の内部に向かう方向に直線的に移動可能である、請求項１記載の枚葉紙輪転印刷機。
12. 枚葉紙輪転印刷機（１）の、機能を停止可能な印刷ユニットまたはニス引きユニット（１０）を通して枚葉紙（４０、１４０）を搬送する方法であって、
    前記枚葉紙（４０、１４０）を搬送する第１の胴（２２、１２２、２２２）と向き合う別の胴（２３、１２３、２２３）を、該別の胴（２３、１２３、２２３）の、外側に位置している可動な部分領域（２９、１２９、２２９）が前記第１の胴（２２、１２２、２２２）と向き合う位置で停止させ、
    前記別の胴（２３、１２３、２２３）の、外側に位置している可動な前記部分領域（２９、１２９、２２９）を取り除くか、または胴内部に向かう方向に移動させ、
    前記別の胴は、オフセット印刷ユニット（９）またはニス引きユニット（１０）の、ブランケット張り渡し手段（３５、３６）を有するゴムブランケット胴またはニスブランケット胴（１５、２７）であり、前記ブランケット張り渡し手段（３５、３６）を取り外し、または、胴内部に移動させ、もしくは引っ込め、
    または、前記別の胴の、凸状の胴外套面（１２７）のセグメント（１２９）を取り外し、または内方に移動させる、方法。
13. まず、ゴムブランケットもしくはニスブランケット（２６、１２６）を前記別の胴（２３、１２３）から取り外し、
    次に、前記別の胴（２３、１２３)を、当該胴の、外側に位置する可動な前記部分領域（２９、１２９）が前記第１の胴（２２、１２２）のギャップ６２、１６２）と向き合うように位置決めし、
    最後に、外側に位置する可動な前記部分領域（２９、１２９）を前記別の胴（２３、１２３）の回転軸線（６０、１６０）に対して平行な軸線（３４、１３４）を中心にして揺動させる、請求項１２記載の方法。

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