JP4450455B2 - 盗難防止具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動販売機、倉庫、自転車、オートバイ等に使用する盗難防止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図8(A)に示すようなチェーン11やスチールワイヤーロープ等に錠部材を設け、図8(B)に示すように一端を自動販売機12の本体や倉庫の建家等に連結し、他端を扉等に取り付けて鍵を掛ける盗難防止具が使用されている。また、自転車やオートバイ等では、タイヤとフレームとの間でチェーンやスチールワイヤーロープ等を環状に連結して鍵を掛ける盗難防止具が使用されている。
【0003】
しかしながら、このような従来の盗難防止具はチェーンやスチールワイヤーロープを使用しているため、ワイヤーロープカッター、ボルトクリッパー、ノコギリ、サンダー等によって簡単に切断可能であり、必ずしも盗難防止の役目を果たしていないのが現状である。例えばチェーンを使用した盗難防止具の場合、通常のものに代えて焼き入れ品を使用したとしてもあまり盗難防止効果はなく、特にボルトクリッパーを用いると4秒から5秒程度で切断されてしまう。そのため、無人で数多く設置されている自動販売機の被害は深刻であり、ある調査によれば10台のうち1台が盗難被害に会っているという。
【0004】
したがって、盗難手口のうち、ガスによって溶断したり、サンダー等の電動工具を用いたり、自動販売機や自転車ごと盗難されるような事態は仕方がないとしても、ノコギリや、より簡単に切断できるワイヤーロープカッターまたはボルトクリッパーを使用した場合に、切断不可能であるか、少なくとも従来のチェーンよりも切断に時間が必要で効果的な盗難防止具が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来の盗難防止具を改良したものであって、少なくとも切断に相当の時間が必要となり、盗難を断念させることのできる盗難防止具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであって、第1の要旨は、線状本体の端部に錠部材を設けてなる盗難防止具であって、前記線状本体が、弾性を有する中空円筒部材からなる内層と、内層側から順に、繊維強化層一層と、繊維固定層一層と、スチールワイヤー層一層と、をそれぞれスパイラル状に編み上げて積層された中間層と、弾性材料を被覆してなる外層と、から構成されたものであり、好ましくは、前記繊維強化層が、スチールワイヤー層の編み上げ角度と線状本体に対して反対の角度で編み上げられたものである。
【0008】
そして、特に好ましくは、線状本体の外周面上に、複数の金属スリーブを被せたものであって、前記複数の金属スリーブが、雌スリーブと雄スリーブとを交互に並べたものからなり、雌スリーブ両端の内面は、テーパー状または円弧状に形成され、雄スリーブ両端の外面は、前記雌スリーブ両端の内面形状に対応する形状に形成されており、前記雌スリーブの端部に前記雄スリーブの端部が挿入された盗難防止具に係るものである。なお、前記金属スリーブの肉厚は、1mm以上10mm以下であることが好ましく、また、前記中空円筒部材の内部に、塗料または臭気物質を加圧封入することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明における第1の盗難防止具は、線状本体の端部に錠部材を設けたものであって、線状本体は、弾性を有する中空円筒部材からなる内層、繊維層とスチールワイヤー層とからなる中間層および弾性材料を被覆してなる外層から構成されたものである。また、第2の盗難防止具の線状本体は、弾性を有する中空円筒部材の内部にワイヤーロープを挿入したものである。このうち、弾性を有する中空円筒部材からなる内層は、ワイヤーロープカッターやボルトクリッパーの力が加わった際に潰れるように変形して力を逃がし、切断し難くなるようにされたものである。したがって、材質は弾性を有するものであれば何でも良く、NBR等のゴム、ナイロンやポリエステル等の樹脂材料が使用できる。なお、中空円筒部材の内径が大きいと結果として線状本体の外径が大きくなり、特に第1の盗難防止具において柔軟性に影響を及ぼすので、内径は6mmから15mmの範囲とすることが好ましい。
【0010】
また、中空円筒部内に塗料または臭気物質を加圧封入しておけば、ワイヤーロープカッターやボルトクリッパーの刃先が内層に達して中空円筒部材の一部を破断させたときに塗料等が噴出し、盗難者を汚す等して目印にできるだけでなく、盗難を断念させることを期待できる。この場合、塗料としては、赤、黄等の目立つ色彩や蛍光塗料、発光塗料で容易に落とせないものとすることが好ましい。また、塗料に代えて、または塗料と共に、異臭を発生する物質を用いれば、より効果的なものとなる。
【0011】
次に、第1の盗難防止具における中間層は、繊維層およびスチールワイヤー層を順不同で巻き付けて積層したものである。ここで繊維層を挿入するのは、ワイヤーロープカッター等の力を緩和させるクッションの役目を果たさせるためであり、また、スチールワイヤー層をスパイラル状に編み上げる場合のねじれを防止する役目を果たさせるためである。したがって、繊維層は線状本体が潰れ変形する限りにおいて何層積層しても良いが、潰れ易さと経済性を考慮すれば、クッション等の役目を果たす繊維強化層一層と当該繊維強化層を固定するための繊維固定層一層とから構成することが好ましい。
【0012】
繊維層の材質は特に限定されるものではないが、繊維強化層としては、アラミド繊維、ポリエステル繊維等が使用でき、繊維固定層としては、ポリエステル繊維等が使用できる。また、繊維強化層が線状本体の長手方向となす編み上げ角度は、スチールワイヤー層をスパイラル状に編み上げる場合、製造時にねじれが生じない角度とされ、スチールワイヤー層が一層の場合には、その編み上げ角度と線状本体に対して反対の角度とされる。
【0013】
スチールワイヤー層は、線状本体の主たる強化部材となるものである。すなわち、引張り強力を担うとともに、ワイヤーロープカッター等による切断を防止し得る主要部材である。ただし、本発明が切断防止効果を奏する最大の理由は、線状本体が潰れ変形することによってワイヤーロープカッター等の力が逃げることにある。したがって、スチールワイヤー層は複数スパイラルに積層してもワイヤーブレード構造としても良いが、潰れ易さと経済性を考慮すれば、スパイラルの一層とすることが好ましい。
【0014】
スチールワイヤー層としては、引張り強力の大きいものが好ましく、硬鋼線等が使用できる。また、スチールワイヤー層が線状本体の長手方向となす編み上げ角度は、線状本体の引張り強度と曲げ易さを考慮して、45°から60°の範囲とすることが好ましい。
【0015】
中間層における繊維層とスチールワイヤー層との積層順序は特に限定されるものではないが、ワイヤーロープカッター等の力が作用した際に繊維層がスチールワイヤー層のクッションとなるように、スチールワイヤー層の下側を繊維層とすることが好ましい。すなわち、内層側から順に、繊維強化層、繊維固定層、スチールワイヤー層とすることが好ましい。
【0016】
第1の盗難防止具における外層は、繊維層やスチールワイヤー層を保護するためのものであって、弾性材料を被覆して構成される。この外被の材質は弾性を有するものであれば何でも良いが、耐候性や耐摩耗性を有することが好ましく、ポリウレタン、ナイロン等の樹脂材料や、CR等のゴムが使用できる。なお、ワイヤーロープカッター等の刃への食い付きを減少させるには、ナイロン等の滑りの良いものを外被とすることが好ましく、また、難燃性を付与するためにポリウレタン等に難燃剤を配合したものを使用することもできる。
【0017】
続いて、第2の盗難防止具における中空円筒部材の内部に挿入されるワイヤーロープは、第1の盗難防止具のスチールワイヤー層と同様に、線状本体の主たる強化部材となるものである。すなわち、引張り強力を担うとともに、ワイヤーロープカッター等による切断を防止し得る主要部材である。なお、ワイヤーロープの存在よりも線状本体の潰れ変形が切断防止効果の主たる理由である点も第1の盗難防止具の場合と同様である。ただし、第2の盗難防止具によれば、ワイヤーロープが中心部に存在することとなるので、第1の盗難防止具よりも曲げ応力を小さくできるという利点がある。
【0018】
ワイヤーロープとしては、引張り強力の大きいものが好ましく、硬鋼線等を7×19構造等とした外径2mmから10mmのものを使用することができる。外径が2mmより小さいと盗難防止具として必要な引張り強力が得られず、10mmより大きくしても切断防止効果が向上しなくなるからである。なお、ワイヤーロープの両端部は錠部材に固定されるようになっている。
【0019】
また、第1の盗難防止具および第2の盗難防止具とも、線状本体の切断を一層困難なものとするために、外層上に金属スリーブを被せることが好ましい。この金属スリーブは、線状本体が屈曲可能なように、短いものを複数使用し、特に、スリーブ両端の内面をテーパー状または円弧状に形成した雌スリーブと、スリーブ両端の外面をテーパー状または円弧状に形成した雄スリーブとを交互に並べ、雌スリーブの端部に雄スリーブの端部を挿入すれば、線状本体の柔軟性を確保しつつ、外層を全長に渡って隙間なく金属スリーブで覆うことが可能となる。そして、焼き入れ等の熱処理をしない場合でも、金属スリーブの肉厚を3mm以上とすれば、線状本体に対して最も過酷な条件となるワイヤーロープカッターを使用した場合であっても、線状本体の切断を不可能とすることができる。なお、金属スリーブの肉厚を10mmより厚くしても、切断が困難であることは変わりがない一方で、線状本体の重量増やコスト高を招くこととなり、意味がない。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面により説明する。
図1は、本発明の盗難防止具における第一実施例の線状本体10の一部を切り欠いた図である。図1において、中空円筒部材1からなる内層としては、内径が13.4mm、外径が16.0mmのナイロン(宇部興産株式会社 3035JL)の内管を使用している。また、内管上にアラミド繊維(日本アラミド株式会社 トワロン1670dt T−1000)を3×25本、編み上げ角度θ1=54°で巻き付けて外径が16.6mmの繊維強化層2とし、その上にポリエステル繊維(東レ株式会社 100−192−0−702C grade A)を24本、編み上げ角度θ1=−54°で巻き付けて外径16.8mmの繊維固定層3としている。さらに、繊維固定層上に硬鋼線(株式会社ブリヂストン MX40HT)を77本、編み上げ角度θ1を繊維固定層3と同じ−54°で巻き付けて外径17.6mmのスチールワイヤー層4としている。そして、外層6としてポリウレタン(日本ミラクトン株式会社 E390PXMW)を被覆して外径18.6mmの線状本体を構成している。
【0021】
図2は、本発明の盗難防止具における第二実施例の線状本体10の一部を切り欠いた図である。第二実施例は、第一実施例の繊維固定層3を省略したもので、その他は外径を除いて第一実施例と同様のものである。
【0022】
図3は、本発明の盗難防止具における第三実施例の線状本体10の一部を切り欠いた図である。第三実施例は、スチールワイヤー層を二層としており、一層目4の編み上げ角度θ1=−54°、二層目5の編み上げ角度θ1=54°としたもので、その他の材質等は第一実施例と同様である。
【0023】
図4は、本発明の盗難防止具における第四実施例の線状本体の一部切欠き側面図である。第四実施例は、第一実施例の線状本体の外層6上に金属スリーブを被せたものである。ここで、金属スリーブは材質がS35Cで肉厚が3mmの円筒状の雌スリーブ7と雄スリーブ8とを交互に並べ、雌スリーブ7の端部に雄スリーブ8の端部を挿入したものである。なお、雌スリーブ7は、全長=13mm、外径=27.5mm、内径=21.5mm、テーパー角度θ2=30°であり、雄スリーブ8は、全長=13mm、外径=25.5mm、内径=19.5mm、テーパー角度θ3=30°である。また、上記した第四実施例における金属スリーブの肉厚を2mmとしたものを第五実施例、同じく肉厚を2.5mmとしたものを第六実施例とした。
【0024】
図5は、本発明の盗難防止具における第七実施例の線状本体の一部切欠き側面図である。第七実施例は、中空円筒部材1として、内径が12.7mm、外径が18.7mmの高圧ゴムホース(ブリヂストンフローテック株式会社 PF1408)を使用し、その内部にワイヤーロープ9を挿入したものである。ここで、ワイヤーロープ9としては、ステンレス鋼線を7×19構造で外径5mmとしたJIS−G3540に規定のものを使用している。
【0025】
また、中空円筒部材1の外周面上には全長にわたって金属スリーブが被せられている。ここで、金属スリーブは材質がS35Cで肉厚が3mmの円筒状の雌スリーブ7と雄スリーブ8とを交互に並べ、雌スリーブ7の端部に雄スリーブ8の端部を挿入したものである。なお、雌スリーブ7は、全長=15mm、外径=27mm、内径=21mm、円弧部の半径R1=8mmであり、雄スリーブ8は、全長=15mm、外径=25mm、内径=19mm、円弧部の半径R2=12mmである。
【0026】
線状本体の端部に、錠部材となる金具をかしめにより取り付けて盗難防止具とし、図1に示す第一実施例と、図8(A)に示す従来例であるチェーン11(線径=8mm、内長L=38mm、内幅W=12mm)の引張り強度を測定した。その結果、第一実施例では1500kgfで金具が抜けることとなった(線状部材単体の計算破断荷重は5200kgf)のに対し、チェーンは1300kgfで破断した。
【0027】
また、図1に示す第一実施例、図3に示す第三実施例、図4に示す第四実施例および第四実施例における金属スリーブの肉厚を2mmとした第五実施例、同じく肉厚を2.5mmとした第六実施例、さらに図5に示す第七実施例と、従来例のチェーン、第一実施例のスチールワイヤー層を省略した第一比較例、第一実施例のスチールワイヤー層のみを6層積層した第二比較例について、ワイヤーロープカッター(呼び寸法=800mm)およびボルトクリッパー(呼び寸法=1050mm)で切断試験を実施した。試験方法は、図6に示すように、手で持つ所の片側を地面につけ、もう片側に一人の成人男性が体重をかけ、反動をつけて、線状本体10の切断時間を測定した。なお、図6は、ボルトクリッパー13を使用した試験方法を示しているが、ワイヤーロープカッターを使用した場合も全く同様である。また、第二実施例については、第一実施例とほぼ同様の結果が得られるものと予想できる(繊維固定層は繊維強化層を固定するためのものであるので、繊維固定層を省略しても試験結果にはほとんど影響しない)ため、切断試験を省略した。
【0028】
図7は、切断試験の結果を示すものである。図7から明らかな通り、本発明の実施例では、ボルトクリッパーによる切断は実質的に困難である。すなわち、従来例のチェーンが4秒で切断されてしまったのに対し、第一実施例では60秒でも切断できなかった。そのため、一人がボルトクリッパーに体重をかけ、もう一人が線状本体を回転させる、二人がかりの切断を試みたところ、どうにか12秒で切断できた。
【0029】
また、ボルトクリッパーに対し、一層切断が容易なワイヤーロープカッターを使用した場合でも、第四実施例および第七実施例では切断が困難となっている。したがって、本発明の実施例は、いずれも従来例に対し盗難防止効果が優れており、さらに、盗難防止の要求レベルに応じて、いずれかの実施例を選択することができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、線状本体の端部に錠部材を設けてなる盗難防止具であって、その第1の構成は、前記線状本体が、弾性を有する中空円筒部材からなる内層と、繊維層およびスチールワイヤー層を順不同で巻き付けて積層した中間層と、弾性材料を被覆してなる外層と、からなるものであり、また、第2の構成は、前記線状本体が、弾性を有する中空円筒部材と、円筒部材の内部に挿入されたワイヤーロープと、からなるものであるので、ともにボルトクリッパー等の力が加わった際に線状本体が潰れるように変形して力が逃げ、切断し難いものとなる。
【0031】
また、第1の構成における中間層が、内層側から順に、繊維強化層一層と、繊維固定層一層と、スチールワイヤー層一層と、をそれぞれスパイラル状に編み上げ、前記繊維強化層が、スチールワイヤー層の編み上げ角度と線状本体に対して反対の角度で編み上げられたものであれば、潰れ易く経済的であり、かつ、スチールワイヤー層をスパイラル状に編み上げる場合のねじれを防止することができる。
【0032】
さらに、第1の構成、第2の構成とも、線状本体の外周面上に、複数の金属スリーブを被せれば、ワイヤロープカッターを使用した場合でも、切断不能とすることができ、前記中空円筒部材の内部に塗料または臭気物質を加圧封入すれば、ワイヤロープカッター等の刃先が内層に達して中空円筒部材の一部を破断させたときに塗料等が噴出し、盗難者を汚して目印にできるだけでなく、盗難を断念させることを期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の盗難防止具における第一実施例の線状本体の一部を切り欠いた図である。
【図2】図2は、本発明の盗難防止具における第二実施例の線状本体の一部を切り欠いた図である。
【図3】図3は、本発明の盗難防止具における第三実施例の線状本体の一部を切り欠いた図である。
【図4】図4は、本発明の盗難防止具における第四実施例の線状本体の一部切り欠き側面図である。
【図5】図5は、本発明の盗難防止具における第七実施例の線状本体の一部切り欠き側面図である。
【図6】図6は、切断試験方法を示す図である。
【図7】図7は本発明の実施例と、比較例、従来例の切断時間を示す図である。
【図8】図8は、従来の自動販売機の盗難防止方法と使用チェーンを示す図である。
【符号の説明】
1‥中空円筒部材
2‥繊維強化層
3‥繊維固定層
4‥スチールワイヤー層
5‥2層目のスチールワイヤー層
6‥外層
7‥金属スリーブ(雌)
8‥金属スリーブ(雄)
9‥ワイヤーロープ
10‥線状本体
11‥チェーン
12‥自動販売機
13‥ボルトクリッパー
θ1‥編み上げ角度
θ2‥雌スリーブのテーパー角度
θ3‥雄スリーブのテーパー角度
R1‥雌スリーブの円弧部の半径
R2‥雄スリーブの円弧部の半径

Claims (6)

  1. 線状本体の端部に錠部材を設けてなる盗難防止具であって、
    前記線状本体が、
    弾性を有する中空円筒部材からなる内層と、
    内層側から順に、繊維強化層一層と、繊維固定層一層と、スチールワイヤー層一層と、をそれぞれスパイラル状に編み上げて積層された中間層と、
    弾性材料を被覆してなる外層と、
    から構成されたものであることを特徴とする盗難防止具。
  2. 前記繊維強化層が、スチールワイヤー層の編み上げ角度と線状本体に対して反対の角度で編み上げられたものであることを特徴とする請求項1に記載の盗難防止具。
  3. 線状本体の外周面上に、複数の金属スリーブを被せたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の盗難防止具。
  4. 前記複数の金属スリーブが、雌スリーブと雄スリーブとを交互に並べたものからなり、雌スリーブ両端の内面は、テーパー状または円弧状に形成され、雄スリーブ両端の外面は、前記雌スリーブ両端の内面形状に対応する形状に形成されており、前記雌スリーブの端部に前記雄スリーブの端部が挿入されたものであることを特徴とする請求項3に記載の盗難防止具。
  5. 前記金属スリーブの肉厚が、1mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の盗難防止具。
  6. 前記中空円筒部材の内部に、塗料または臭気物質を加圧封入したことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の盗難防止具。
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