JP4450415B2 - ローラ塗装機における塗装補助装置及び塗装補助方法 - Google Patents

ローラ塗装機における塗装補助装置及び塗装補助方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4450415B2
JP4450415B2 JP2004268517A JP2004268517A JP4450415B2 JP 4450415 B2 JP4450415 B2 JP 4450415B2 JP 2004268517 A JP2004268517 A JP 2004268517A JP 2004268517 A JP2004268517 A JP 2004268517A JP 4450415 B2 JP4450415 B2 JP 4450415B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
liquid
coating
cleaning
storage tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004268517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006081992A (ja
Inventor
元司 恩田
益二 津田
正敏 田中
年宏 津志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Asahi Sunac Corp
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Asahi Sunac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd, Asahi Sunac Corp filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2004268517A priority Critical patent/JP4450415B2/ja
Publication of JP2006081992A publication Critical patent/JP2006081992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4450415B2 publication Critical patent/JP4450415B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

本発明は、ローラ塗装機における塗装補助装置及び塗装補助方法に関するものである。
ローラ塗装機において塗装ローラに対する塗装補助工程としては、塗装前に塗装ローラに含浸させた液状塗料を均一化するためのならし処理と、塗装後に塗装ローラに含浸されている液状塗料を除去する洗浄処理と、塗装の途中で塗装ローラに含浸されている液状塗料の乾燥を防止するための保湿処理が必要である。
ならし処理においては、塗装ローラの外周に接触しつつ回転するしごきローラが必要である。洗浄処理においては、塗装ローラに付着している塗料をしごき取るためのしごきローラと、塗装ローラに付着している塗料を洗い流すための洗浄液体が必要である。保湿処理においては、塗装ローラに含浸されている塗料が乾燥するのを防止するために塗装ローラを浸漬させておく液体が必要である。尚、塗装ローラを洗浄する手段として、特許文献1に開示されているものがある。
特開平8−10682号公報
従来は、各処理で必要とされるものが異なっていたため、各処理を専用の装置で行っており、1つの塗装ローラに対して塗装補助を行うために3つの装置が必要とされていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、塗装補助に必要な装置の数を減少させることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、塗装ローラに含浸させた液状の塗料を均一化するためのならし処理と、前記塗装ローラに含浸されている塗料を除去する洗浄処理と、前記塗装ローラに含浸されている塗料の乾燥を防止するための保湿処理を行うためのローラ塗装機における塗装補助装置であって、液体を貯留可能な貯留槽と、前記貯留槽内に配置され、前記塗装ローラの外周面を接触させることで、その塗装ローラを回転させるしごきローラと、前記貯留槽に液体を供給する給液手段と、前記貯留槽内の液体を排出する排液手段と、前記塗装ローラに洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを備えてなり、ならし処理の際には、液体を前記塗装ローラ及び前記しごきローラに接触させない状態で、前記塗装ローラと前記しごきローラを接触させ、洗浄処理の際には、前記塗装ローラに洗浄液を供給しつつ若しくは前記貯液槽内に貯留されている液体に前記塗装ローラを浸漬しつつ、前記塗装ローラと前記しごきローラとを接触させ、保湿処理の際には、前記塗装ローラを液体中に浸漬した状態とする構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記貯留槽内の液面高さが、前記塗装ローラを部分的に浸漬させる洗浄レベルに達しているか否かを検出する洗浄用液面センサを設け、前記洗浄液供給手段が、前記塗装ローラの中心軸側から外周面側へ洗浄液を供給する構成となっており、前記洗浄用液面センサからの検出信号に基づいて前記貯留槽内の液体を排出することで、前記貯留槽内の液面高さを前記洗浄レベルに保つ構成としたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記貯留槽内の液面高さが、前記しごきローラ及び前記塗装ローラよりも低い低液面レベルに達しているか否かを検出する低液面用センサを設けたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、塗装ローラに含浸させた液状の塗料を均一化するためのならし処理と、前記塗装ローラに含浸されている塗料を除去する洗浄処理と、前記塗装ローラに含浸されている塗料の乾燥を防止するための保湿処理を行うローラ塗装機における塗装補助方法であって、液体を貯留可能な貯留槽と、前記貯留槽内に配置され、前記塗装ローラの外周面を接触させることで、その塗装ローラを回転させるしごきローラと、前記貯留槽に液体を供給する給液手段と、前記貯留槽内の液体を排出する排液手段と、前記塗装ローラに洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを設けた上で、ならし処理の際には、液体を前記塗装ローラ及び前記しごきローラに接触させない状態で、前記塗装ローラと前記しごきローラを接触させ、洗浄処理の際には、前記塗装ローラに洗浄液を供給しつつ若しくは前記貯液槽内に貯留されている液体に前記塗装ローラを浸漬しつつ、前記塗装ローラと前記しごきローラとを接触させ、保湿処理の際には、前記塗装ローラを液体中に浸漬した状態とするところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記貯留槽内の液面高さが、前記塗装ローラを部分的に浸漬させる洗浄レベルに達しているか否かを検出する洗浄用液面センサを設け、前記洗浄液供給手段を、前記塗装ローラの中心軸側から外周面側へ洗浄液を供給する構成とした上で、前記洗浄用液面センサからの検出信号に基づいて前記貯留槽内の液体を排出することで、前記貯留槽内の液面高さを前記洗浄レベルに保つところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項4または請求項5に記載のものにおいて、低液面用センサにより、前記貯留槽内の液面高さが、前記しごきローラ及び前記塗装ローラよりも低い低液面レベルに達しているか否かを検出するところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項4の発明>
しごきローラと給液手段と排液手段と洗浄液供給手段は、いずれも、ならし処理と洗浄処理と保湿処理のうちのいずれかの処理に必要な手段であるから、本発明の塗装補助装置及び方法を用いれば、ならし処理と洗浄処理と保湿処理の全ての処理を行うことができる。
<請求項2及び請求項5の発明>
洗浄液を塗装ローラの中心軸側から外周面側へ供給することにより、塗装ローラの中心側に含浸されている塗料を外周側へ押し出すことができるので、洗浄効率に優れている。また、貯留槽内の液体を塗装ローラに接触させることで、塗装ローラの外周面に残っている塗料を液体中に放散させることができるので、洗浄効率が高められている。
さらに、しごきローラは塗装ローラの外周に接触するときに、摩擦によって塗装ローラを回転させつつ塗料をしごき取るのであるが、塗装ローラの全体が液体中に浸漬してしまうと、塗装ローラとしごきローラとの間で滑りが生じて、塗装ローラが円滑に回転しなくなって洗浄効果の低下が懸念される。しかし本発明によれば、塗装ローラは部分的に液体に浸かるだけであるから、塗装ローラとしごきローラとの間で滑りが生じることはなく、塗装ローラを確実に回転させて塗料を効率良く除去することができる。
<請求項3及び請求項6の発明>
ならし処理においては、塗装ローラとしごきローラを液体と接触しないようにする必要があることから、貯留槽内の液体を完全に排出した状態でならし処理を行うことが考えられるが、そうすると、塗装ローラから落下した液状の塗料が貯留槽の底面において乾燥、硬化してしまうことが懸念される。その点、本発明では、低液面センサを設けたので、貯留槽内に塗装ローラ及びしごきローラとは接触しない低い液面高さで液体を貯留しておくことができる。これにより、塗装ローラとしごきローラを液体に接触させることに起因してならし処理に支障を来すことなく、落下した塗料の乾燥、硬化を防止することができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明する。本実施形態の塗装補助装置は、ローラ塗装機の塗装ローラ30に含浸させた水性の塗料を均一化するためのならし処理と、塗装ローラ30に含浸されている塗料を除去する洗浄処理と、塗装ローラ30に含浸されている塗料の乾燥を防止するための保湿処理を行うためのものである。以下、その構造について説明する。
床面10に設置された架台11には、上面が開放された方形箱形の貯留槽12が載置されている。貯留槽12の内部には、左右一対のしごきローラ13が、軸線を前後方向(水平)に向けた状態で互いに平行に且つ互いに同じ高さに配置された状態で回転可能に支持されている。しごきローラ13は駆動軸14にゴム製のローラ本体15一体回転可能に固着したものであり、両しごきローラ13の外径は同じ寸法(本実施形態では、直径50mm)となっている。
貯留槽12の外壁面にはモータ16が固定されている。モータ16の出力軸17には前後一対の駆動プーリ18が固着され、これらの駆動プーリ18と、両しごきローラ13の駆動軸14に固着した従動プーリ19との間にはベルト20が掛け回されている。モータ16が作動すると、2つのしごきローラ13が互いに同じ方向へ同じ回転速度(本実施形態では、100rpm)で回転駆動されるようになっている。
貯留槽12におけるモータ16とは反対側の外壁には、3つのセンサ、即ち高液面用センサ21Hと洗浄用液面センサ21Mと低液面用センサ21Lが取り付けられている。この3つのセンサ21H,21M,21Lのうち高液面用センサ21Hは、図3に示すように、貯留槽12内に貯留されている水W(本発明の構成要件である液体)の高さが所定の高液面レベル22H(即ち、後述する塗装ローラ30がしごきローラ13の上方に位置している状態において、その塗装ローラ30の上端よりも更に高い位置)に達しているか否かを検出する。洗浄用液面センサ21Mは、図2に示すように、貯留槽12内に貯留されている水Wの高さが所定の洗浄レベル22M(即ち、しごきローラ13の上端部のみが水面上へ突出し、且つしごきローラ13に載置するように接触している塗装ローラ30の下端部のみが水中に浸漬される高さ)に達しているか否かを検出する。低液面用センサ21Lは、図1に示すように、貯留槽12内に貯留されている水Wの高さが所定の低液面レベル22L(即ち、貯留槽12の底面よりも高く、且つしごきローラ13の下端よりも下方の高さ)に達しているか否かを検出する。
貯留槽12におけるセンサ21H,21M,21Lが取り付けられている外壁には、給液手段23が接続されている。給液手段23は、貯水タンク(図示せず)と、下向きに開口して貯留槽12内に臨む給水口23aと、貯水タンクと給水口との間に配索された給水路(図示せず)と、給水路の途中に設けられたポンプ(図示せず)と、給水路における給水口23aの近傍に設けられた開閉弁23bとから構成される。ポンプを駆動して開閉弁23bを開弁すると、貯留槽12内に水Wが貯留され、ポンプを停止して開閉弁23bを閉弁すると貯留槽12内への水Wの供給が停止されようになっている。
貯留槽12の底壁には、排液手段24が設けられている。排液手段24は、貯留槽12の底壁に開口させた排水口24aと、底壁の下面側に取り付けられた開閉弁24bとから構成される。開閉弁24bを閉弁した状態では、貯留槽12内に貯留されている水Wは排出されることなく、貯留槽12内に貯留されたままとなり、開閉弁24bを開弁すると、貯留槽12内の水Wが排水口24aから排出されるようになっている。
次に、塗装ローラ30について説明する。塗装ローラ30は、塗装ロボットのアーム(図示せず)の先端にブラケット40を介して取り付けられており、アームの移動により被塗物(図示せず)の表面に沿って回転しながら液状の塗料を塗布するようになっている。塗装ローラ30は、図5及び図6に示すように、円柱形をなすローラ本体31と、ローラ本体31の外周に固定された筒体32と、筒体32の外周に取り付けられたウール製の筒状をなす刷毛33とからなる。尚、本実施形態では、塗装ローラ30(刷毛33の外周面)の直径は、66mmである。ローラ本体31の内部には、その両端面から長さ方向中央側へ穿孔した形態の円形孔34がローラ本体31と同心状に形成されており、円形孔34の開口部には、同心円筒形をなす軸体35が固着され、この軸体35の突出端がブラケット40の軸受部41に回転自在に嵌合されている。これにより、塗装ローラ30はその軸方向両端においてブラケット40に対して自由に回転し得るように支持されている。
この塗装ローラ30には、洗浄水供給手段36(本発明の構成要件である洗浄液供給手段)が設けられている。洗浄水供給手段36は、ローラ本体31の円形孔34と、円形孔34からローラ本体31の外周面へ径方向に貫通する複数の放射孔37と、ローラ本体31の外周に放射孔37と連通するように形成された複数の周方向の連通溝38と、筒体32の内周から外周へ貫通するとともに連通溝38に連通する複数の連通孔39とから構成される。
この塗装ローラ30の洗浄水供給手段36は、塗装ローラ30に塗料を供給するための塗料供給手段を兼ねている。即ち、円形孔34は、軸体35と、軸受部41に取り付けたL字形のポート42と、供給ホース(図示せず)を介して切換弁(図示せず)に接続され、さらに、切換弁には、ポンプと塗料タンクとからなる塗料圧送装置(図示せず)と、ポンプと洗浄水タンクとからなる洗浄水圧送装置(図示せず)とが分岐して接続されている。そして、切換弁を切り換えることで、塗装を行う際には、上記経路を介して塗料を塗装ローラ30に供給し、洗浄の際には上記経路を介して洗浄水(本発明の構成要件である洗浄液)を塗装ローラ30に供給することができるようになっている。
さて、塗装ローラ30の円形孔34に供給された塗料または洗浄水は、放射孔37、連通溝38、連通孔39を介して刷毛33内に含浸される。つまり、塗料と洗浄水は、塗装ローラ30の中心軸側から外周面側へ供給される。塗装を行う際には、刷毛33に含浸された塗料が、刷毛33の表面に滲み出して被塗面に塗着される。また、洗浄の際には、塗装ローラ30の中心軸側から外周面側へ送り込まれる洗浄水が、刷毛33内に含浸されている塗料を刷毛33の表面側へ押し出し、刷毛33の表面には洗浄水と塗料が混じり合った液体が滲み出すようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
塗装を開始する前の準備としては、まず、貯留槽12内には給液手段23によって水Wを供給しておく。水Wの供給量(液面高さ)は、低液面用センサ21Lからの検出信号に基づいて制御される。即ち、水面が上昇し、水面が低液面センサで検出される高さに達したところで、低液面用センサ21Lからの検出信号によって給水が停止する。これにより、水Wがしごきローラ13と塗装ローラ30のいずれにも接触することがないように、貯留槽12内の液面は所定の低液面レベル22Lに保たれる(図1を参照)。
一方、塗装ローラ30には所定量の塗料を供給し、刷毛33に塗料を染み込ませておき、その塗装ローラ30を一対のしごきローラ13の上に載置する。このとき、塗装ローラ30は、しごきローラ13と平行に姿勢で両しごきローラ13の中間に位置し、2つのしごきローラ13の双方に対して刷毛33が均等に押し付けられるようにする。この状態でモータ16を駆動して両しごきローラ13を回転駆動させると、塗装ローラ30が、刷毛33としごきローラ13の外周のゴムとの間の摩擦抵抗により連動して回転し、刷毛33に供給された塗料が全体に亘って均一に含浸する状態となる。以上のようにして、ならし処理が行われる。
尚、刷毛33がしごきローラ13でしごかれるため、刷毛33に含浸されている塗料の一部が滴下する恐れがあるが、滴下した塗料は貯留槽12に貯留されている水Wの中に落下するため、滴下した塗料が貯留槽12の底面で乾燥、硬化することはない。
また、塗装を一時的に停止する場合には、刷毛33に含浸されている塗料が硬化するのを防ぐために、塗装ローラ30を保湿処理する。この場合、予め、貯留槽12に水Wを供給して高液面レベル22Hまで溜めておくが、この液面は高液面用センサ21Hからの検出信号に基づいて制御される。即ち、液面が上昇し、水面が高液面用センサ21Hで検出される高さに達したところで、高液面用センサ21Hからの検出信号によって給水が停止する。これにより、液面が貯留槽12の上端の近くの高液面レベル22Hに達するまで、水Wが貯留される(図3を参照)。
この状態から、塗装ローラ30を貯留されている水Wの中に浸漬させるが、このとき、塗装ローラ30はしごきローラ13とは非接触の状態、即ちしごきローラ13よりも高い位置に塗装ローラ30を保持する。この状態で、塗装ローラ30はその全体が水没する。したがって、刷毛33に含浸されている塗料が空気に触れることによって乾燥したり、硬化したりすることが防止される。尚、2つのしごきローラ13もその全体が水の中に浸漬される。
保湿処理の後、再び、塗装を開始する際には、排液手段24により貯留槽12内の水Wを排出し、液面を徐々に下げていく。そして、その液面が低液面用センサ21Lで検出されると、排液手段24による排水動作が停止し、液面がしごきローラ13と塗装ローラ30のいずれとも接触しない低液面レベル22Lに保たれる。この後、塗装ローラ30に塗料が供給されるとともに、塗装ローラ30が両しごきローラ13に接触する位置まで下降し、上記と同様の要領でならし処理が行われる。
また、塗装工程が終了して塗装ローラ30を洗浄する際には、貯留槽12の液面を洗浄レベル22Mとなるように調整する。即ち、液面が低液面レベル22Lにあるときには、貯留槽12に水Wを供給し、液面が高液面レベル22Hにあるときには、貯留槽12内の水Wを排出する。そして、液面が洗浄用センサ21Mによって検出される高さに達すると、水Wの供給または排出が停止し、液面が洗浄レベル22Mに保たれる。
この状態で、塗装ローラ30を両しごきローラ13に載置する。このとき、ならし処理のときと同様に、塗装ローラ30は、しごきローラ13と平行に姿勢で両しごきローラ13の中間に位置し、刷毛33が2つのしごきローラ13の双方に対して刷毛33が均等に押し付けられるようにする(図2を参照)。すると、しごきローラ13の上端部を除いた大部分と、塗装ローラ30の下端部のみが、水Wに浸かった状態となる。また、塗装ローラ30としごきローラ13との接触部分も、水面近くで水Wに浸かった状態となる。
次に、塗装ローラ30に洗浄水を供給しながら、モータ16の駆動により両しごきローラ13を回転駆動させ、塗装ローラ30を、刷毛33としごきローラ13の外周のゴムとの間の摩擦抵抗により連動して回転させる。すると、塗装ローラ30の中心軸側から刷毛33の外周面側へ流れる洗浄水が、刷毛33の内部に含浸されている塗料を外周面側へ押し出す。刷毛33の表面では、洗浄水と一緒にしみ出した塗料がしごきローラ13によってしごき取られ、貯留槽12に貯留されている水Wの中に放散される。尚、塗装ローラ30への洗浄水の供給量は、本実施形態では、300〜500ml/minである。
また、塗装ローラ30に供給された洗浄水は貯留槽12内に貯留されていくため、そのままでは、液面が上昇していくのであるが、本実施形態では、洗浄用液面センサ21Mの検出信号に基づいて、貯留槽12内の水Wが洗浄水の供給流量とほぼ同じ流量で排出されるので、貯留槽12内の液面は洗浄レベル22Mに保たれる。以上のようにして、洗浄処理が行われる。
上記のように本実施形態のローラ塗装機における塗装補助装置に設けられているしごきローラ13と給液手段23と排液手段24と洗浄水供給手段36は、いずれも、ならし処理と洗浄処理と保湿処理のうちのいずれかの処理に必要な手段であるから、本実施形態の塗装補助装置及び方法を用いれば、ならし処理と洗浄処理と保湿処理の全ての処理を行うことができる。
また、洗浄水を塗装ローラ30の中心軸側から外周面側へ供給するようにしたので、塗装ローラ30の中心側に含浸されている塗料を外周側へ押し出すことができ、洗浄水を上から塗装ローラへ散布する場合に比べて、洗浄効率が高い。
また、貯留槽12内の液面が塗装ローラ30を部分的に浸漬させる洗浄レベル22Mに達しているか否かを検出する洗浄用液面センサ21Mを設けたことにより、貯留槽12内の水Wを塗装ローラ30に接触させて、塗装ローラ30の外周面に残っている塗料を水中に放散させることができるようにしたので、洗浄効率が高められている。
また、しごきローラ13は塗装ローラ30の外周に接触するときに、摩擦によって塗装ローラ30を回転させつつ刷毛33の表面の塗料をしごき取るのであるが、塗装ローラ30の全体が水中に浸漬してしまうと、塗装ローラ30としごきローラ13との間で滑りが生じて、塗装ローラ30が円滑に回転しなくなって洗浄効果の低下が懸念される。しかし本実施形態によれば、塗装ローラ30は部分的に水Wに浸かるだけであるから、塗装ローラ30としごきローラ13との間で滑りが生じることはなく、塗装ローラ30を確実に回転させて塗料を効率良く除去することができる。
また、ならし処理においては、塗装ローラ30としごきローラ13を水Wと接触しないようにする必要があることから、貯留槽12内の水Wを完全に排出した状態でならし処理を行うことが考えられるが、そうすると、塗装ローラ30から落下した液状の塗料が貯留槽12の底面において乾燥、硬化してしまうことが懸念される。その対策として、本実施形態では、貯留槽12内の液面がしごきローラ13及び塗装ローラ30よりも低い低液面レベル22Lに達しているか否かを検出する低液面用センサ21Lを設けたので、貯留槽12内に塗装ローラ30及びしごきローラ13とは接触しない低い液面で水Wを貯留しておくことができる。これにより、塗装ローラ30としごきローラ13を水Wに接触させることに起因してならし処理に支障を来すことなく、落下した塗料の乾燥、硬化を防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではしごきローラを2つ設けたが、本発明によれば、しごきローラの数は1つ、または3つ以上でもよい。
(2)上記実施形態では複数のしごきローラを同じ高さに並べて配置したが、本発明によれば、複数のしごきローラを互いに異なる高さに配置してもよい。
(3)上記実施形態では塗装ローラをしごきローラよりも上方に位置させた状態でならし、洗浄及び保湿の各処理を行ったが、本発明によれば、塗装ローラをしごきローラよりも低い位置やしごきローラと同じ高さに位置させて各処理を行ってもよい。
(4)上記実施形態では洗浄水供給手段として、塗装ローラの中心軸側から外周面側へ洗浄水を供給するようにしたが、本発明によれば、洗浄水供給手段として、貯留槽内に貯留した水中に塗装ローラを浸漬させてその貯留槽内の水を洗浄水として使用してもよく、塗装ローラの上方から洗浄水を散布してもよい。
(5)上記実施形態ではならし処理の際に貯留槽に低水位で水を貯留したが、本発明によれば、貯留槽内の水を完全に排出してもよい。
(6)上記実施形態では塗装ローラが塗装ロボットに取り付けられるものである場合について説明したが、本発明は、作業者が手で掴んで塗装を行う塗装ローラにも適用できる。
(7)上記実施形態では塗料が水性塗料であり、貯留槽に供給される液体及び洗浄液が水である場合について説明したが、本発明は、塗料が溶剤型であり、貯留槽に供給される液体及び洗浄液が溶剤である場合にも適用できる。
(8)上記実施形態では洗浄処理の際に、塗装ローラに洗浄液を供給しつつ塗装ローラとしごきローラとを接触させたが、本発明によれば、洗浄処理の際に、貯液槽内に貯留されている液体に塗装ローラを浸漬しつつ、塗装ローラとしごきローラとを接触させてもよい。
ならし処理を行っている状態をあらわす断面図 洗浄処理を行っている状態をあらわす断面図 保湿処理を行っている状態をあらわす断面図 平面図 塗装ローラの拡大横断面図 塗装ローラの一部切欠正面図
符号の説明
12…貯留槽
13…しごきローラ
21M…洗浄用液面センサ
21L…低液面用センサ
21M…洗浄用液面センサ
23…給液手段
24…排液手段
30…塗装ローラ
36…洗浄水供給手段(洗浄液供給手段)

Claims (6)

  1. 塗装ローラに含浸させた液状の塗料を均一化するためのならし処理と、前記塗装ローラに含浸されている塗料を除去する洗浄処理と、前記塗装ローラに含浸されている塗料の乾燥を防止するための保湿処理を行うためのローラ塗装機における塗装補助装置であって、
    液体を貯留可能な貯留槽と、
    前記貯留槽内に配置され、前記塗装ローラの外周面を接触させることで、その塗装ローラを回転させるしごきローラと、
    前記貯留槽に液体を供給する給液手段と、
    前記貯留槽内の液体を排出する排液手段と、
    前記塗装ローラに洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを備えてなり、
    ならし処理の際には、液体を前記塗装ローラ及び前記しごきローラに接触させない状態で、前記塗装ローラと前記しごきローラを接触させ、
    洗浄処理の際には、前記塗装ローラに洗浄液を供給しつつ若しくは前記貯液槽内に貯留されている液体に前記塗装ローラを浸漬しつつ、前記塗装ローラと前記しごきローラとを接触させ、
    保湿処理の際には、前記塗装ローラを液体中に浸漬した状態とすることを特徴とするローラ塗装機における塗装補助装置。
  2. 前記貯留槽内の液面高さが、前記塗装ローラを部分的に浸漬させる洗浄レベルに達しているか否かを検出する洗浄用液面センサを設け、
    前記洗浄液供給手段が、前記塗装ローラの中心軸側から外周面側へ洗浄液を供給する構成となっており、
    前記洗浄用液面センサからの検出信号に基づいて前記貯留槽内の液体を排出することで、前記貯留槽内の液面高さを前記洗浄レベルに保つ構成としたことを特徴とする請求項1記載のローラ塗装機における塗装補助装置。
  3. 前記貯留槽内の液面高さが、前記しごきローラ及び前記塗装ローラよりも低い低液面レベルに達しているか否かを検出する低液面用センサを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のローラ塗装機における塗装補助装置。
  4. 塗装ローラに含浸させた液状の塗料を均一化するためのならし処理と、前記塗装ローラに含浸されている塗料を除去する洗浄処理と、前記塗装ローラに含浸されている塗料の乾燥を防止するための保湿処理を行うローラ塗装機における塗装補助方法であって、
    液体を貯留可能な貯留槽と、
    前記貯留槽内に配置され、前記塗装ローラの外周面を接触させることで、その塗装ローラを回転させるしごきローラと、
    前記貯留槽に液体を供給する給液手段と、
    前記貯留槽内の液体を排出する排液手段と、
    前記塗装ローラに洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを設けた上で、
    ならし処理の際には、液体を前記塗装ローラ及び前記しごきローラに接触させない状態で、前記塗装ローラと前記しごきローラを接触させ、
    洗浄処理の際には、前記塗装ローラに洗浄液を供給しつつ若しくは前記貯液槽内に貯留されている液体に前記塗装ローラを浸漬しつつ、前記塗装ローラと前記しごきローラとを接触させ、
    保湿処理の際には、前記塗装ローラを液体中に浸漬した状態とすることを特徴とするローラ塗装機における塗装補助方法。
  5. 前記貯留槽内の液面高さが、前記塗装ローラを部分的に浸漬させる洗浄レベルに達しているか否かを検出する洗浄用液面センサを設け、
    前記洗浄液供給手段を、前記塗装ローラの中心軸側から外周面側へ洗浄液を供給する構成とした上で、
    前記洗浄用液面センサからの検出信号に基づいて前記貯留槽内の液体を排出することで、前記貯留槽内の液面高さを前記洗浄レベルに保つことを特徴とする請求項4記載のローラ塗装機における塗装補助方法。
  6. 低液面用センサにより、前記貯留槽内の液面高さが、前記しごきローラ及び前記塗装ローラよりも低い低液面レベルに達しているか否かを検出することを特徴とする請求項4又は請求項5記載のローラ塗装機における塗装補助方法。
JP2004268517A 2004-09-15 2004-09-15 ローラ塗装機における塗装補助装置及び塗装補助方法 Expired - Fee Related JP4450415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004268517A JP4450415B2 (ja) 2004-09-15 2004-09-15 ローラ塗装機における塗装補助装置及び塗装補助方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004268517A JP4450415B2 (ja) 2004-09-15 2004-09-15 ローラ塗装機における塗装補助装置及び塗装補助方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006081992A JP2006081992A (ja) 2006-03-30
JP4450415B2 true JP4450415B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=36160919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004268517A Expired - Fee Related JP4450415B2 (ja) 2004-09-15 2004-09-15 ローラ塗装機における塗装補助装置及び塗装補助方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4450415B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5172475B2 (ja) * 2008-05-30 2013-03-27 京楽産業.株式会社 遊技媒体洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006081992A (ja) 2006-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4784029B2 (ja) 洗濯機
US6871370B2 (en) Method for controlling washing in washing machine
CA2969045C (en) Draining device for a wet cleaning apparatus and preassembled unit including the draining device
EP0548064A2 (en) Drum type washing apparatus
JP2014184779A (ja) ドラム洗浄装置
KR20090073580A (ko) 세탁기의 제어방법
JP2018511360A (ja) 回転軸の周りで回転可能な掃除ローラを有する掃除機
KR20080081521A (ko) 세탁기 및 그 제어방법
CN109477273B (zh) 具有控制器的衣物护理器具
JP4450415B2 (ja) ローラ塗装機における塗装補助装置及び塗装補助方法
JP2007202638A (ja) ドラム式洗濯機
CN102851916B (zh) 滚筒式洗衣机及其清洗控制方法
JP2007202636A (ja) ドラム式洗濯機
KR20050061701A (ko) 드럼 세탁기의 구동 모터 제어 방법
JP5534737B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP2006081993A (ja) 塗装ローラの洗浄装置及び洗浄方法
CN102851914A (zh) 滚筒式洗衣机及其清洗控制方法
US8943628B2 (en) Washing machine and a method of controlling the same
JP4728440B2 (ja) 洗濯乾燥機
US20240041198A1 (en) Paint roller cover cleaning
JP4542594B2 (ja) 洗濯乾燥機
KR20020000924A (ko) 강판 코팅롤의 수분 제거장치
JP2671925B2 (ja) リネン洗濯物の洗濯・脱液・乾燥洗濯機
JPH0347229A (ja) 掃除機
KR0164642B1 (ko) 콘덴서 주조기의 벨트 세정장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20061201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100121

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees