JP4447117B2 - 色彩回復剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般家庭で使用することができる色柄物衣料の色彩を回復させるための色彩回復剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
色柄物衣料は、洗濯/着用を繰り返すうちに水道水中の塩素や太陽光の影響で色褪せが進行する。これを回復する方法として本出願人らは特開平3−180578号公報にエアゾール繊維濃色化剤を開示している。このような組成物はスプレーすることにより、衣類が机や椅子などの硬質表面と擦れによって生じたテカリをなくし濃色化することを可能とするものである。
【0003】
また、特開昭53−111192号公報、特開昭55−26232号公報には、染色した布帛に対して低屈折率化合物を吸着させ熱処理や湿熱処理等を行うことにより、工業的に布帛を深色化させる方法が開示されている。
【0004】
一方特開平10−96172号公報にはシリコーンを繊維に吸着させる方法が開示されている。また、特表平5−508889号公報にはアミノ変性シリコーンを含有した布帛柔軟剤組成物が開示されている。しかしながらこれらは布のすべり性や撥水性を付与することが目的であり、衣料の色彩を改善するものではない。
【0005】
また、特開昭62−174298号公報には、褪色した衣料の色彩を回復させるためにセルラーゼを含有する水溶液で処理することが記載されているが、その効果は十分でない。
【0006】
本発明の目的は、洗濯の繰り返し等により褪色した衣料の色彩を一般家庭で容易に回復させることのできる剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)25℃における屈折率が1.20〜1.45の水不溶性重合体(以下、(a)成分という)、(b)下記(i)及び(ii)から選ばれる1種以上の化合物(以下、(b)成分という)、(c)水(以下、(c)成分という)、並びに(d)非水性溶媒(以下、(d)成分という)を含有し、(a)/(b)が重量比3/1〜100/1である色彩回復剤を提供するものである。
(i)分子中にアミド基、エステル基、4級アンモニウム基又は3級アミノ基から選ばれる1つ以上と炭素数10〜36のアルキル基又はアルケニル基を1つ以上有する分子量300〜1000の化合物
(ii)アミド基、カルボン酸基、ヒドロキシル基、4級アンモニウム基又は3級アミノ基から選ばれる1種以上の基を有するエチレン性不飽和化合物の1種以上から誘導される重合体あるいは共重合体。
【0008】
なお、ここでいう「屈折率」はアッペ屈折計を用いて測定されるものであり、また「水不溶性」とは20℃のイオン交換水1Lに溶解する量が1g以下であることをいう。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の(a)成分は25℃における屈折率が1.20〜1.45、好ましくは1.25〜1.45、特に好ましくは1.30〜1.43の水不溶性重合体である。屈折率がこの範囲であると十分な色彩回復効果が得られ、また色彩も適正となる。なお、水に溶解する重合体では、本発明の水不溶性の重合体のような満足できる色彩回復効果を得ることができない。
【0010】
上記性質を満足する重合体としては、含フッ素系重合体及びシリコーン化合物が好ましく、特に含フッ素系重合体が良好である。含フッ素系重合体は、トリフルオロエチルアクリレート(又はメタクリレート)、ペンタデカフルオロオクチルアクリレート(又はメタクリレート)、テトラフルオロエチレン、トリフルオロクロロエチレン、トリフルオロエチルアクリレート(又はメタクリレート)、ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレンオキシド、ヘキサフルオロプロピレンオキシドから選ばれる単量体の1種以上を重合又は共重合させたものか、又は後述するフロロアルキル基、フロロアルキレン基もしくはフロロアリール基を含む有機基を有する変性シリコーン(以下フッ素変性シリコーンとする)が好ましい。これらは、ポリスチレンを標準とし、ジメチルホルムアミドを展開溶媒とした時のゲル浸透型液体クロマトグラフィーによって求められる重量平均分子量が1000〜1000000、好ましくは1500〜500000のものが色彩回復効果の点から良好である。
【0011】
上記フッ素系重合体は、単量体がエチレン性不飽和化合物の場合は通常のラジカル重合反応で、またアルキレンオキシド化合物の場合は通常の付加反応で、それぞれ得ることができる。ラジカル重合反応方法としては、塊重合、溶液重合あるいは乳化重合などを用いることができる。また、重合開始剤としては2、2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)、アゾビスイソブリロニトリル、ジ−t−ブチルパーオキシド、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、過酢酸、過安息香酸、過酸化ラウロイル、過硫酸塩を使用することができる。
【0012】
アルキレンオキシド化合物の付加反応では通常用いられる水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリや3弗化ホウ素などのルイス酸を触媒として容易に反応を行うことができる。
【0013】
本発明では上記含フッ素単量体以外の共重合可能な単量体を含む共重合体であっても差し支えないが、含フッ素単量体/全単量体がモル比で0.5以上、好ましくは0.6以上であることが色彩回復効果の点で好ましい。
【0014】
フッ素変性シリコーンを用いる場合には25℃における粘度が10〜20万mm2/s、好ましくは50〜10万mm2/s、特に好ましくは5百〜8万mm2/sのものが色彩回復効果の点で好ましい。
【0015】
本発明では(a)成分としてシリコーン化合物を用いることもできる。シリコーン化合物は、前記特定の屈折率範囲と溶解性の性質を有するオルガノポリシロキサンオイルであり、具体的には、ジメチルポリシロキサンオイル(以下、ジメチルシリコーンとする)又はジメチルシリコーンオイルの側鎖もしくは末端のメチル基の一部がヒドロキシ基になっているオルガノポリシロキサンオイル(以下、ヒドロキシシリコーンとする)の他に、前記ジメチルシリコーン又はヒドロキシシリコーンのメチル基(好ましくは側鎖のメチル基)の一部が“メチル基以外の有機基”になっているオルガノポリシロキサンオイル(以下、変性シリコーンとする)が挙げられる。変性シリコーンはシリコーンハンドブック(伊藤邦雄編集、日刊工業新聞社発行、1990年8月31日、初版1刷)の第6章を中心に例示されている。メチル基以外の有機基としては、アミノ基を含む有機基、アミド基を含む有機基、ポリエーテル基を含む有機基、エポキシ基を含む有機基、カルボキシ基を含む有機基、アルキル基を含む有機基又はハロゲノアルキル基、ハロゲノアルキレン基もしくはハロゲノアリール基を含む有機基の他に、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)鎖を含む有機基が挙げられる。本発明では、好ましくはアミノ基を含む有機基を有する変性シリコーン(以下アミノ変性シリコーン)、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)鎖を含む有機基を有する変性シリコーン又はハロゲノアルキル基、ハロゲノアルキレン基もしくはハロゲノアリール基を含む有機基を有する変性シリコーン(ハロゲノ変性シリコーン)であり、より好ましくはアミノ当量が1500〜40000g/mol、さらには2500〜20000g/mol、特には3000〜10000g/molのアミノ変性シリコーン又はハロゲノ変性シリコーンであり、最も好ましくはフッ素原子のハロゲノ変性シリコーンであるフッ素変性シリコーンである。
【0016】
なお、本発明において、水溶性の有機基を有する変性シリコーンを用いる場合は、変性率は20℃でのイオン交換水1L当たりの溶解性が1gを越えないものが選択される。
【0017】
本発明のシリコーン化合物(フッ素変性シリコーンを除く)は、ポリスチレンを標準とし、クロロホルムを展開溶媒とした時のゲル浸透型液体クロマトグラフィーによって求められる重量平均分子量が、1千〜100万のものが好ましく、3千〜50万のものがより好ましく、5千〜25万のものが最も好ましい。またB型粘度計を用い、25℃、ローターNo.2、60r/minの条件下で測定した粘度が、好ましくは10〜10万mm2/s、より好ましくは500〜5万mm2/s、最も好ましくは1千〜4万mm2/sのものである。
【0018】
本発明の(a)成分は水に不溶であるため、色彩回復剤中で均一に乳化、分散させる目的で乳化剤を配合することが好ましい。乳化剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキシド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤、アミンオキシド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、トリ長鎖アルキル4級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤を挙げることができる。
【0019】
本発明で特に好ましい乳化剤は一般式(1)の非イオン界面活性剤である。
1−O−(R2O)p−H (1)
〔式中、R1は、炭素数8〜22、好ましくは10〜20のアルキル基又はアルケニル基であり、R2は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。また、pは2〜200、好ましくは5〜100、特に好ましくは5〜80の数を示す。〕
一般式(1)の化合物の具体例としては以下の化合物を挙げることができる。
3−O−(C24O)r−H
〔式中、R3は炭素数10〜18のアルキル基であり、rは5〜60、好ましくは5〜40の数である。〕
3−O−(C24O)s(C36O)t−H
〔式中、R3は上記と同じであり、s及びtは、それぞれ独立に2〜40、好ましくは2〜40の数であり、sとtの合計は5〜60の数である。エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダム付加でもブロック付加でもよい。〕。
【0020】
本発明では乳化剤/(a)成分の重量比が、好ましくは1/1000〜2/1、より好ましくは5/1000〜1/1、特に好ましくは1/100〜1/1であることが、乳化、分散安定性の点から好ましい。また、色彩回復剤中の乳化粒子の粒径は0.02μm〜4μm、好ましくは0.02〜3μm、特に好ましくは0.01〜1μmが色彩回復性の点から好ましい。
【0021】
本発明の(b)成分は下記(i)又は(ii)から選ばれる化合物である。
(i)分子中にアミド基、エステル基、4級アンモニウム基又は3級アミノ基から選ばれる1つ以上と炭素数10〜36のアルキル基又はアルケニル基を1つ以上有する分子量300〜1000の化合物
(ii)アミド基、カルボン酸基、ヒドロキシル基、4級アンモニウム基又は3級アミノ基から選ばれる1種以上の基を有するエチレン性不飽和化合物の1種以上から誘導される重合体あるいは共重合体。
【0022】
(i)の化合物としては、特に、(i−1)下記一般式(2)の4級アンモニウム塩、(i−2)下記一般式(3)又は(4)の3級アミン化合物、(i−3)炭素数2〜10の多価アルコールと炭素数10〜20の脂肪酸エステル化合物、(i−4)多価カルボン酸と炭素数10〜20のアルキル基を有する2級アミンとのアミド化合物、(i−5)炭素数10〜20の脂肪酸とアルキレンジアミン、ジアルキレントリアミンもしくはヒドロキシアルキルアルキレンジアミンとのアミド化合物が好ましい。
【0023】
【化1】
Figure 0004447117
【0024】
〔式中、R4は炭素数10〜36、好ましくは10〜24、特に好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R6、R7は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR4−(X−R5)n−である。R8は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Xは−COO−、−OCO−、−CONR9−、−NR9CO−から選ばれる基であり、R5は炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。R9は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。nは1又は0の数であり、Y-は無機又は有機の陰イオン、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、特に好ましくはハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオンである。〕
【0025】
【化2】
Figure 0004447117
【0026】
〔式中、R10は炭素数10〜36、好ましくは10〜24、特に好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R12、R13は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR10−(X−R11)m−である。Xは−COO−、−OCO−、−CONR9−、−NR9CO−から選ばれる基であり、R11は炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。mは1又は0の数である。R9は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。〕
【0027】
【化3】
Figure 0004447117
【0028】
〔式中、R14、R15、R18、R21、R22は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR23−(W−R24)l−であり、R14、R15、R18、R21、R22のうち、少なくとも1つはR23−(W−R24)l−である。ここでR23は炭素数10〜36のアルキル基であり、R24は炭素数1〜5のアルキレン基である。Wは−COO−、−OCO−、−CONR25−、−NR25CO−、−O−であり、各N原子に結合しているR23−(W−R24)l−間のW及びR24は同一又は異なっていてもよい。また、R25は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。R16、R17、R19、R20は炭素数1〜5のアルキレン基であり、l、mは0、1又は2の数である。Y、Zは−COO−、−OCO−、−CONR26−、−NR26CO−、−O−、−CH(OR27)−から選ばれる基であり、これらは同一あるいは異なっていてもよい。R26、R27は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基である。kは平均0〜10の数である。〕。
【0029】
(i−3)の炭素数2〜10の多価アルコールと炭素数10〜20の脂肪酸エステル化合物としては、炭素数10〜22、好ましくは10〜20、より好ましくは12〜18の飽和又は不飽和の脂肪酸とグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールのモノ、ジ、トリ及び/又はテトラエステル体又はそれらの混合物や、炭素数10〜20、好ましくは12〜18のアルコールが少なくとも1つ付加したグリセリルエーテル又はジグリセリルエーテルあるいはこれらの混合物、あるいは炭素数10〜20、好ましくは12〜18の脂肪酸と炭素数1〜20、好ましくは1〜18のアルコールとのエステル化合物等が挙げられる。これらの中でもグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトールと炭素数12〜18の脂肪酸とのエステル化合物又はこれらの混合物が好ましい。
【0030】
(i−4)の多価カルボン酸と1級アミンとのアミド化合物としては、蓚酸、グルタール酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、吉草酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、ブラシル酸、ドデカンジ酸、トリカルバリン酸、1,2,3−プロパンジカルボン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸から選ばれる多価カルボン酸と炭素数10〜20、好ましくは12〜18の1級アミンとのアミド化合物を挙げることができる。
【0031】
(i−5)の炭素数10〜20の脂肪酸とエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヒドロキシエチルエチレンジアミンとのアミド化合物も良好である。これらは全部もしくは部分的にアミド化されていてもよい。
【0032】
本発明の(i)に属する化合物としては、特に(i−1)、(i−2)及び(i−3)が色彩回復効果の点で好ましく、特に(i−1)及び(i−2)が良好である。
【0033】
また、(ii)としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、クロトン酸アミド、ビニルピロリドンのアミド系モノマー、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸のカルボン酸系モノマー、ポリビニルアルコールのヒドロキシル系モノマー、アクリロイルアミノプロピルトリアルキルアンモニウム塩、メタクリロイルアミノプロピルトリアルキルアンモニウム塩、アクリロイルオキシエチルトリアルキルアンモニウム塩、メタクリロイルオキシエチルトリアルキルアンモニウム塩、ジアルキルジアリルアンモニウム塩、トリアルキルアリルアンモニウム塩の4級アンモニウム系モノマー、アクリロイルアミノプロピルジアルキルアミン、メタクリロイルアミノプロピルジアルキルアミン、アクリロイルオキシエチルジアルキルアンモニウム塩、メタクリロイルオキシエチルジアルキルアミンのアミン系モノマーの1種以上を用いて通常行われる重合反応により得られた重量平均分子量(ポリエチレングリコール基準、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定)1000〜200万、好ましくは3000〜150万の重合体あるいは共重合体が好ましく、特に上記アミド系モノマー及び/又は4級アンモニウム系モノマーの1種以上を重合体中に20〜100モル%、好ましくは40〜100モル%含有する重量平均分子量5千〜150万、好ましくは1万〜100万の重合体もしくは共重合体が好ましい。
【0034】
上記(ii)は、上記エチレン性不飽和モノマーと共重合可能な不飽和モノマーとの共重合体でも差し支えなく、このような不飽和モノマーとしては(メタ)アクリル酸アルキルエステル、エチレン、プロピレン、ブタジエン、スチレン、脂肪酸ビニルなどを挙げることができる。このような共重合可能な不飽和モノマーは(ii)の共重合体中に50モル%未満、好ましくは30モル%未満、特に好ましくは10モル%未満が色彩回復効果の点で好ましい。
【0035】
本発明の色彩回復剤は、(a)成分を1〜30重量%、更に2〜20重量%、(b)成分を0.1〜10重量%、更に0.2〜5重量%含有することが色彩回復効果の点から好ましい。また、(a)/(b)重量比は、好ましくは3/1〜100/1であり、より好ましくは3/1〜50/1、最も好ましくは4/1〜25/1である。
【0036】
本発明の(c)成分としては重金属イオンや硬度成分を除去した水が好ましく、イオン交換水や蒸留水が好ましい。本発明の色彩回復剤は、(c)成分を40重量%〜95重量%、更に50〜90重量%、特に60〜90重量%含有することが貯蔵安定性の点から望ましい。
【0037】
本発明の(d)成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、プロパノールから選ばれる1種を配合することが色彩回復効果、及び貯蔵安定性の点で好ましい。本発明の色彩回復剤は、(d)成分を0.1〜20重量%、更に0.5〜10重量%含有することが好ましい。
【0038】
本発明の色彩回復剤は、上記(a)、(b)及び(d)成分を水〔(c)成分〕によって希釈した分散液の形態で用いられる。
【0039】
また、本発明の色彩回復剤のpH(20℃)は2〜9、好ましくは3〜8.0が貯蔵安定性及び色彩回復効果の点から好ましい。
【0040】
本発明の色彩回復剤は、褪色衣料を浸け置きする方法以外に、中性洗剤のみならず一般に使用されている弱アルカリ性洗剤とともに衣料の洗浄の際に添加してもよく、また洗剤で衣料を洗浄後、すすぎ水に添加して用いられることにより、簡便に色柄物衣料の色彩を回復させることができる。洗剤とともに用いられる場合は洗濯液中の色彩回復剤の濃度は0.01〜2重量%が好ましく、特に0.033〜0.5重量%が好ましい。また、すすぎ水に添加して用いられる場合はすすぎ液中の色彩回復剤の濃度は0.001〜0.3重量%が好ましく、特に0.01〜0.2重量%が効率よく色彩回復効果を得るために好ましい。
【0041】
【実施例】
<色彩回復剤の調製>
下記(a−1)〜(e−1)成分を用いて表1の組成物を調製した。調製に際し、各色彩回復剤は、配合成分を全重量が200gとなるように表1の割合で200mlビ−カ−に入れ、直径30mmのステンレス製攪拌羽で300r/minの攪拌速度で室温にて4時間攪拌して混合調製した。各色彩回復剤の乳化物の粒径は0.02〜2μmの範囲内であった。なおこの粒径は大塚電子(株)製光散乱光度計ELS−800を用いて測定した。
(a−1):ポリテトラフルオロエチルアクリレート(アゾビスイソブチロニトリルを開始剤として用いてテトラフルオロエチルアクリレートをラジカル重合させたもの、屈折率1.37、分子量170000)
(a−2):ポリオキシヘキサフルオロプロピレン(屈折率1.30、日本モンテジソンフォンブリンY25、平均分子量3000)
(a−3):フッ素変性シリコーン(屈折率1.38、東レ・ダウコーニング社製SH1265、粘度10000mm2/s)
(a’−1):ポリエーテル基を有する有機基を有する変性シリコーン(屈折率1.46、東レ・ダウコーニング社製TFS4453、粘度1000mm2/s)
(a’−2):ポリメチルメタクリレート(アゾビスイソブチロニトリルを開始剤として用いてアクリル酸メチルをラジカル重合させたもの、屈折率1.49、分子量150000)
(b−1):N−ステアロイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
(b−2):N−ミリスチロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
(b−3):下記製造例1によって得られた下記式の化合物
R−NH−(C24NH)n−H〔R:パーム核組成の炭化水素基〕
<製造例1>
2L4つ口フラスコに硫酸ジエチル21.4g(0.139モル)と2−オキサゾリン1.39モルを脱水した酢酸エチル700gに溶解し、窒素雰囲気下5時間加熱環流した。次にパーム核油由来のアルキル組成を持つ1級アミンの50%酢酸エチル溶液を444g(1.11モル)加え、10時間加熱環流した後、反応混合物中の酢酸エチルを減圧留去した。次に得られた化合物400gのアミド結合を加水分解し、副生したプロピオン酸を除去し化合物(b−3)を得た。平均重合度8モル、収率95%であった。
(b−4):ジメチルジアリルアンモニウムクロリド重合体(分子量20万、カルゴン社製マーコート100)
(b−5):グリセリン1モルと硬化牛脂組成の脂肪酸2モルとの脱水エステル化反応生成物
(b−6):クエン酸1モルとステアリルアミン2モルとの脱水アミド化反応生成物
(b−7):ヒドロキシエチルエチレンジアミン1モルと硬化牛脂組成の脂肪酸2モルとの脱水縮合反応生成物
(d−1)エチレングリコール
(e−1)ラウリルアルコールにエチレンオキシドを3モルプロピレンオキシドを3モルエチレンオキシドを2モルをこの順にブロック状に付加したもの。
【0042】
<褪色衣料の調製>
市販の黒色の木綿ポロシャツ2枚を弱アルカリ性洗剤を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0667重量%、水道水30L使用、水温20℃、10分間洗浄、1分間脱水後、30Lの水道水を注水して5分間すすぎを行った)。この操作を5回繰り返した衣料は初期の色合が失われ全体的に白っぽくなっていた。これを褪色衣料として用いた。なお、ここで用いた弱アルカリ性洗剤は、平均粒径500μm(粒径125μm以下の粒子及び粒径1000μm以上の粒子を除去したもの)、見かけ嵩密度700g/cm3であり、組成は、直鎖アルキル(炭素数12と13の混合)ベンゼンスルホン酸ナトリウム22重量%、ラウリル硫酸エステルナトリウム5重量%、ミリスチン酸ナトリウム4重量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド平均付加モル数8)5重量%、1号ケイ酸ナトリウム8重量%、ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量1万)5重量%、A型ゼオライト15重量%、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)15重量%、炭酸カリウム3重量%、プロテアーゼ(ノボノルディスク社製のサビナーゼ12.0T type−W)0.5重量%、セルラーゼ(花王株式会社製のKAC500)0.5重量%、無水硫酸ナトリウム17重量%(重量%は、揮発分7重量%を除いた洗剤中のもの)である。
【0043】
<処理方法1>
上記褪色衣料の1枚を、表1の色彩回復剤濃度が0.3重量%の水溶液に4分間浸漬後、1分間脱水し、次いで2分間すすぎと1分間脱水を2回繰り返した後、再度脱水し湿度50%、25℃の恒温室で12時間乾燥した。処理後の衣料の色彩回復の程度を、処理前の褪色衣料を対照として、10人(30代男性)のパネラーにより白色蛍光燈下で比較し、下記の基準で評価した。平均点が1未満を○、1以上〜1.5未満を△、1.5以上を×として表1に示した。
評価基準
0;新品衣料に近い色合
1:対照より色が鮮やかに見える
2:対照と同等である
3:対照より色が褪せて見える。
【0044】
<処理方法2>
上記褪色衣料を弱アルカリ性洗剤(褪色衣料の調製で用いたものと同じもの、洗剤濃度0.0667重量%)及び表1の色彩回復剤(0.3重量%)を併用して洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、水道水30L使用、水温20℃、10分間洗浄、1分間脱水後、30Lの水道水を注水して5分間すすぎを行った)。この操作を5回繰り返した褪色衣料と、表1の色彩回復剤を使用せずに5回洗浄した褪色衣料(対照)とを比較し、処理方法1と同様に評価した。結果を表1に示した。
【0045】
【表1】
Figure 0004447117
【0046】
(注)pHは、0.1N酢酸水溶液又は0.1N水酸化ナトリウム水溶液で調整した。また、各色彩回復剤の乳化状態の粒子の粒径は、0.02〜2μmの範囲内であった。また、比較品1、2は、便宜的にa’−1又はa’−2との重量比を(a)/(b)として示した。
【0047】
<処理方法3>
上記褪色衣料の1枚を、上述と同様の方法で洗浄/すすぎを行い、ためすすぎ▲2▼の開始時に表1の本発明品1〜7の色彩回復剤20gを添加し2分間撹拌した。その後、脱水し湿度50%、25℃の恒温室で12時間乾燥した。この操作を7回繰り返した褪色衣料と、表1の色彩回復剤を使用せずに7回洗浄した褪色衣料(対照)について、処理方法1の評価基準に従って評価したところ、処理方法1と同様に優れた色彩回復効果が得られた。

Claims (1)

  1. (a)25℃における屈折率が1.301.43の水不溶性含フッ素系重合体であって、含フッ素単量体/全単量体がモル比で0.6以上である水不溶性含フッ素系重合体、(b)下記(i)及び(ii)から選ばれる1種以上の化合物、(c)水並びに(d)非水性溶媒を含有し、(a)/(b)が重量比で3/1〜100/1である衣料用色彩回復剤。
    (i)分子中にアミド基、エステル基、4級アンモニウム基又は3級アミノ基から選ばれる1つ以上と炭素数10〜36のアルキル基又はアルケニル基を1つ以上有する分子量300〜1000の化合物
    (ii)アミド基、カルボン酸基、ヒドロキシル基、4級アンモニウム基又は3級アミノ基から選ばれる1種以上の基を有するエチレン性不飽和化合物の1種以上から誘導される重合体あるいは共重合体
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