JP4445335B2 - 金型装置及びシリンダブロックの製造方法 - Google Patents

金型装置及びシリンダブロックの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、柱状穴部を形成するための分割式中子を備える金型装置と、該金型装置をシリンダブロックの製造に適用したシリンダブロックの製造方法に関する。
エンジンのシリンダブロックにおけるボア部のような柱状穴部を有する鋳造成型品を製作する場合に、鋳造型のキャビティ部に中子を挿入した状態で鋳造を行い、溶湯が固化した後に中子を抜いて離型させて柱状穴部を得ることができる。この際、中子をスムーズに離型させるためには、中子に所定の抜き勾配を設ける必要があるが、ボア部は勾配のない円柱形でなければならいために抜き勾配に応じた切削加工を行う必要がある。抜き勾配が大きい場合、又は柱状穴部が深い場合には切削加工時の加工しろが大きくなり、加工時間が長く、しかも切削屑が多く発生して材料利用率が低下する。また、一般的に鋳造成型品は、表面から深い部分ほど鋳巣が多く発生する傾向があるため、切削加工しろが大きい場合には切削後の表面に鋳巣が多く表れるおそれがある。
このように切削加工しろは小さいことが好ましく、中子の抜き勾配は0であることが望ましい。この目的のため、インナ部材と、その両側面にテーパ面を介して摺動自在に指示されたアウタ部材とを備えたコアを中子として用いる金型装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この金型装置によれば、中子としてのコアを製品の空間部における底壁との干渉を避けてスムーズに離型させることができて好適である。
特許第3406266号公報
前記の金型装置は、中子の一部であるサイドコアのみを内径側に移動させて離型させるものであり、該サイドコアの外周部には抜き勾配が不要であって好適である。しかしながら、柱状穴部が深い場合にはサイドコアだけが離型可能であっても、他の部分の離型が困難な場合があり、これらの他の部分に抜き勾配を設ける必要が生じる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、鋳造品の柱状穴部を形成するための分割式中子を備える金型装置において、抜き勾配を設けることなく分割式中子をスムーズに離型させて柱状穴部を形成することができる金型装置及び該金型装置を用いたシリンダブロックの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る金型装置は、鋳造品の柱状穴部を形成するために鋳造型のキャビティ部に挿入される分割式中子を備える金型装置において、前記分割式中子は、前記柱状穴部の軸部に直交する断面上で前記軸部から離間する方向に向かって少なくとも先端部が先細り形状である複数の第1分割コアと、前記軸部からみて複数の前記第1分割コアの各間に設けられた複数の第2分割コアと、前記軸部を含み、少なくとも前記第1分割コアを前記軸部から離間する方向に向って押し出しながら位置決めを行うインナコアと、を有し、前記インナコアにより前記第1分割コアが位置決めされた際、前記第2分割コアの両端部は隣接する前記第1分割コアの前記先端部にそれぞれ当接し、前記第1分割コアの外周面及び前記第2分割コアの外周面が前記柱状穴部の内周面形状を形成することを特徴とする。
このように、第1分割コアと第2分割コアにより柱状穴部の内周面を形成し、キャビティに溶湯を注入した後に第1分割コア及び第2分割コアを軸部側に移動させることによって、第1分割コア及び第2分割コアに抜き勾配を設けることなく、分割式中子をスムーズに離型させて抜き取ることができる。また、第1分割コアの先端部は先細り形状であることから、第1分割コアは第2分割コアに干渉することなく内側へ移動させることができ、第1分割コアの移動後に第2分割コアを移動させることができる。
この場合、前記第1分割コア及び前記第2分割コアが前記柱状穴部の底部の方向へ移動することを制限する第1ストッパを有し、前記第1分割コアは、前記底部へ向かって前記軸部に接近する内側傾斜面を備え、前記インナコアは、前記内側傾斜面と対向し且つ同角度の傾斜である外側傾斜面を備え、前記インナコアが前記底部の方向へ押し出されることによって、前記第1分割コアは、前記内側傾斜面が前記インナコアの前記外側傾斜面と摺動しながら前記軸部から離間する方向に押し出されて位置決めされるようにするとよい。
これにより、インナコアを底部の方向へ移動させるという簡便な操作によって第1分割コアが適切に位置決めされ、しかも第1分割コアはインナコアに対して広い面積で当接して安定する。また、第2分割コアの両端部は隣接する第1分割コアの前記先端部にそれぞれ確実に当接する。
前記第1ストッパは、前記第1分割コア及び前記第2分割コアに対して前記底部の側で接する先端中子とすると、底部の面をばりのないスムーズな形状に成型可能である。
また、前記第1分割コア及び前記第2分割コアが前記柱状穴部から抜かれることを制限する第2ストッパを有し、前記第1分割コア及び前記インナコアの一方に、前記底部へ向かって前記軸部に接近する第1係合溝を備え、他方に、該第1係合溝に係合しながら移動可能な第1係合片を備え、前記第2分割コア及び前記インナコアの一方に、前記底部へ向かって前記軸部に接近する第2係合溝を備え、他方に、該第2係合溝に係合しながら移動可能な第2係合片を備え、前記キャビティ部に溶湯を注入した後に、前記インナコアを引くことによって、前記第1係合片及び前記第2係合片は前記第1係合溝内及び前記第2係合溝内を移動し、前記第1分割コア及び前記第2分割コアはそれぞれ前記軸部の方向に引き寄せられるようにして製品部から離型させるとよい。
これにより、インナコアを引くという簡便な操作によって第1分割コア及び第2分割コアを製品部から離型させることができる。
さらに、前記インナコアを引く以前に、前記第1係合溝と前記第1係合片が係合する各係合面の間、及び前記第2係合溝と前記第2係合片が係合する各係合面の間には隙間部が設けられ、前記インナコアが引かれる際に、前記第1係合溝と前記第1係合片が係合した後に前記第2係合溝と前記第2係合片が係合すると、第1分割コアの離型と第2分割コアの離型を時間的にずらすことができ、容易に離型可能となり、しかもインナコアを引くための駆動力は小さい。
また、本発明に係るシリンダブロックの製造方法は、前記金型装置を用い、前記柱状穴部はシリンダブロックのボア部であり、前記キャビティ部に溶湯を注入する第1工程と、前記インナコアを引いて前記第1分割コア及び前記第2分割コアを前記軸部へ向けて移動させ、前記溶湯が固化した製品部から離型させる第2工程と、前記分割式中子を前記溶湯が固化した製品部から抜き取って前記ボア部を形成する第3工程と、前記ボア部の内面を切削加工する第4工程と、を有することを特徴とする。
前記金型装置を用いることにより、抜き勾配のないボア部を形成することができ、第4工程における切削加工しろが小さく、加工時間の短縮、切り屑低減による材料利用率の向上を図ることができる。また、加工面に表れる鋳巣が表れることが抑制され、高品質なシリンダブロックが得られる。
本発明に係る金型装置によれば、鋳造品の柱状穴部を形成するための分割式中子を備える金型装置において、キャビティに溶湯を注入した後に第1分割コア及び第2分割コアを軸部側に移動させることによって、抜き勾配を設けることなく中子をスムーズに離型させて柱状穴部を形成することができる。
また、本発明に係るシリンダブロックの製造方法によれば、前記金型装置を用いることにより、抜き勾配のないボア部を形成することができ、その後の切削工程における切削加工しろを小さく設定することができる。
以下、本発明に係る金型装置及びシリンダブロックの製造方法について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図14を参照しながら説明する。本実施の形態に係るシリンダブロックの製造方法は、単気筒のシリンダブロックを鋳造成型するための方法である。このシリンダブロックはシリンダヘッド一体型であるためボア部Bが有底の深い柱状穴形状となっており、このようなボア部Bを形成するために本実施の形態に係る金型装置10が用いられる。
図1に示すように、金型装置10はキャビティ12の外周部を形成するための型部14と、キャビティ12に挿入される分割式中子16と、該分割式中子16を進退駆動する駆動機構部18とを有する。
型部14は、シリンダブロックにおけるシリンダヘッド部分を形成するための固定型20と、シリンダブロックの周囲形状を形成する第1摺動型22及び第2摺動型24と、クランクケース側の部分を形成する可動型26とを有する。固定型20の下面には、アルミニウム合金等の溶湯(半凝固状態のスラリーを含む)を注入する湯口28が設けられ、溶湯が図示しない射出ピストンによりチューブから押し出されて湯口28を介してキャビティ12内に注入される。固定型20の上面には上方に延在する2本のステー30が設けられ、該ステー30の上面からガイドピン32がそれぞれ突出している。
駆動機構部18は、ハウジング34と、該ハウジング34の下部に設けられたベース板36と、ハウジング34の中央部に設けられた第1シリンダ38と、ハウジング34を昇降させる第2シリンダ40(図1ではロッド部のみ示す)とを有する。第1シリンダ38のロッド38aは、ボア部Bとして形成される部分の軸中心(軸部)Cと同軸に配置され、先端が分割式中子16におけるインナコア42の上部に接続されてインナコア42を昇降させることができる。ベース板36は、可動型26と接続されており、第2シリンダ40の作用下にハウジング34が昇降するとき、ハウジング34及びベース板36と一体的に昇降する。また、第1シリンダ38及び分割式中子16も一体的に昇降する。
なお、金型装置10の構成に関して図1〜図5を用いた説明では、ロッド38aが延出してストッパ62がばね受け部材86に当接している状態を例にして説明する。
ベース板36の下面にはガイドピン32が嵌合するガイド穴36aが設けられており、ハウジング34はガイドピン32に案内されて鉛直方向に正確に昇降する。ベース板36の下部には可動型26が接続されており、ベース板36の円柱孔36b及び可動型26の円柱孔26aが上下方向に連通している。円柱孔26a及び円柱孔36bの内壁面には縦溝部26b及び36c(図4参照)が上下方向に連通して設けられ、これらの縦溝部26b及び36cに懸架部材64が横断して設けられている。
図2〜図4に示すように、分割式中子16は、キャビティ12内の中央部で軸中心Cに沿って延在するインナコア42と、該インナコア42の周囲を囲むように設けられた2個の第1分割コア46及び2個の第2分割コア50と、これらの第1分割コア46及び第2分割コア50の下端側の略全面を覆うように設けられた先端中子(第1ストッパ)54とを有する。先端中子54は、傘型であり軸方向高さの低い円柱部54aと、該円柱部54aの下面側に設けられて下方に縮径する円錐台部54bとからなり、先端中子54の上面中央部には上方に向かって延在するポール55が接続されている。先端中子54の上面とインナコア42の下面との間には多少の隙間が設けられている。円錐台部54bは隅部が丸みを帯びた滑らかな形状であって、シリンダの燃焼室に適合する形状である。キャビティ12内には分割式中子16の他にシリンダブロックにウォータジャケット部を形成するための砂中子56が第1摺動型22及び第2摺動型24に一部が固定されて設けられている。
インナコア42は、キャビティ12の底部12aに向かって先端先細りのテーパ形状で、軸中心Cに直交する断面(以下、単に断面という)上において略正方形であって、一対の第1外側傾斜面42aと、一対の第2外側傾斜面42bとを有する。インナコア42の断面中央部にはポール55が挿通する中心孔58が設けられている。インナコア42の略中間高さ部から上方に向かっては、各第1外側傾斜面42aから連続的に一組の上部側面対60が延在しており、これらの上部側面対60の上端は円盤状のストッパ62を介してボルト63によりロッド38aに接続されている。ロッド38aは、ストッパ62がばね受け部材86に当接するまで下降することができる。
第1分割コア46と第2分割コア50は、インナコア42の周囲に交互に設けられており、第1シリンダ38の作用下にインナコア42が底部12aの方向に最大に突出したときには第1分割コア46と第2分割コア50は円柱形を形成する。各第1分割コア46及び各第2分割コア50は、それぞれ軸方向に延在する等しい高さの略柱形状であって、その上部は可動型26の円柱孔26aに挿入されている。なお、インナコア42が引かれたときには、第1分割コア46及び第2分割コア50は所定の時間差をもって、第1係合片67及び第2係合片66によって軸中心Cの方向に引き寄せられるが、この詳細な動作については後述する。
各第1分割コア46は、外方側面46aと、内側傾斜面46bと、周方向側面46c、46dとを有する。外方側面46aは、軸中心Cに対する角度が略20°の円弧形状である。周方向側面46c、46dは軸中心Cから離間する方向に向かって互いに接近する面であって、断面上において、第1分割コア46は外方に向かって先端先細りの略台形となっている。第1分割コア46は少なくとも先端部が先細り形状であればよい。
各第2分割コア50は、外方側面50aと、内側中心傾斜面50bと、前記周方向側面46cに当接する内方第1側面50cと、前記周方向側面46dに当接する内方第2側面50dとを有する。外方側面50aは軸中心Cに対する角度が略160°の円弧形状である。断面上において、第2分割コア50は断面略半月形である。
第1分割コア46の内側傾斜面46b及び第2分割コア50の内側中心傾斜面50bは、それぞれ底部12aへ向かって軸中心Cに接近するように緩やかに傾斜しており、その傾斜角度はインナコア42の第1外側傾斜面42a及び第2外側傾斜面42bの傾斜角度と等しく、該第1外側傾斜面42aと内側傾斜面46b、及び第2外側傾斜面42bと内側中心傾斜面50bは当接している。内側傾斜面46bには底部12aへ向かう方向に延在し内側傾斜面46bと平行な第1係合溝48が設けられており、同様に、内側中心傾斜面50bには、底部12aへ向かう方向に延在し内側中心傾斜面50bと平行な第2係合溝52が設けられている。第1係合溝48及び第2係合溝52は、それぞれ奥の部分が左右二手に分岐した断面T字形状である。
インナコア42の先端近傍における各第1外側傾斜面42aには、第1係合溝48に係合する断面T字状の第1係合片67が一部埋め込まれた状態でボルト69により固定されている。同様に、インナコア42の先端近傍における各第2外側傾斜面42bには、第2係合溝52に係合する断面T字状の第2係合片66が一部埋め込まれた状態でボルト69により固定されている。
図5に示すように、第1係合片67と第1係合溝48との間には、T字横方向延在部において外径方向の第1外側隙間部68及び内径方向の第1内側隙間部70が存在する。また、第2係合片66と第2係合溝52との間には、T字横方向延在部において外径方向の第2外側隙間部72及び内径方向の第2内側隙間部74が存在する。第1内側隙間部70の幅A1は第2内側隙間部74の幅A2よりも小さい。
第1分割コア46の内側傾斜面46bはインナコア42の第1外側傾斜面42aと当接しており、第1分割コア46はインナコア42によって外径方向にやや押圧されている。また、第1分割コア46の上部は可動型26の円柱孔26aの内面に当接して位置決めされている。
第2分割コア50は、内側中心傾斜面50bがインナコア42の第2外側傾斜面42bと当接するとともに、内方第1側面50c及び内方第2側面50dが第1分割コア46の周方向側面46c及び46dと当接しており、第2分割コア50はインナコア42及び第1分割コア46によって外径方向にやや押圧されて位置決めされている。つまり、インナコア42は下方に向かって先細りテーパ形状であることから該インナコア42が下方に向かって押し出される際に、第1分割コア46は第1外側傾斜面42aによって外方に押し出され、該第1分割コア46が外径方向に向かって先細り形状であることから、第2分割コア50は第1分割コア46が移動する方向と直交する方向に押し出される。このように、第2分割コア50の内方第1側面50c及び内方第2側面50dは第1分割コア46の周方向側面46cと摺動しながら外径方向に押し出され、内方第1側面50cと周方向側面46c、及び内方第2側面50dと周方向側面46dとはそれぞれ隙間なく確実に当接することとなり、第1分割コア46と第2分割コア50は、外周面における継ぎ目に隙間の少ない円柱を形成することができる。
なお、図6に示す分割式中子16aのように、インナコア42の第2外側傾斜面42bと第2分割コア50の内側中心傾斜面50bとの間に隙間部76を設けることにより、第2分割コア50は第1分割コア46によってのみ外径方向に押し出されるようにしてもよい。これにより、第1分割コア46と第2分割コア50は一層確実に当接し、外周面における継ぎ目の隙間がより少なくなる。図6及び後述する図13、図14において分割式中子16と同じ箇所には同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
また、第1係合片67及び第1係合溝48が設けられる位置は逆でもよい。つまり、第1係合片67が第1分割コア46の内側傾斜面46bから内方に向かって突出するように設け、第1係合溝48をインナコア42の第1外側傾斜面42aに設けてもよい。この場合、第1係合片67は内側傾斜面46bにおける上部に設けられているとよい。第2係合片66と第2係合溝52についても同様に逆の位置に設けられていてもよい。
各第1分割コア46及び各第2分割コア50の上面には中心四角孔78aを有するリング(第2ストッパ)78の下面が当接しており、該リング78の上部には等間隔の位置に4つのピン80が圧入されてそれぞれ上方に延在している。中心四角孔78aにはインナコア42が挿通している。
リング78は、第1分割コア46及び第2分割コア50の上部とともに円柱孔26aに挿入されており、可動型26よりも上方にやや突出している。
ポール55の上面には懸架部材64の中央部がボルト81により締結されており、該懸架部材64は2つの上部側面対60に挟まれた部分からリング78の上面凹部78bを介して両水平方向に突出している。懸架部材64の両端部は、それぞれ縦溝部26b及び縦溝部36cに挿入されており、該縦溝部26b、36cに沿って昇降可能である。懸架部材64の両端部はボルト82によって可動型26に固定されている。懸架部材64の下面とリング78の上面との間には隙間が設けられている。
ベース板36の上面には、2つの略半円状のばね受け部材86がやや離間して設けられ、インナコア42を中心として直径方向に割れた円を形成し、円柱孔36bの上面を略塞いでいる。各ばね受け部材86は、外周部が複数のボルト65によってベース板36に固定されている。
ばね受け部材86の内径側の部分には上下方向の4つの貫通孔86aが設けられ、それぞれ前記ピン80の一部が挿入されている。ピン80のまわりにはばね88が設けられ、ばね受け部材86の下面とリング78の上面により圧縮されてリング78を下方へ押圧している。各ピン80の上端面はばね受け部材86の上面よりやや低い位置に設定されている。
次に、このように構成される金型装置10を用いて、シリンダブロックを製造する方法について説明する。以下の説明では、表記したステップ番号順に処理が実行されるものとする。
図7のステップS1において、第1摺動型22及び第2摺動型24をスライド移動させるとともに第2シリンダ40の作用下に可動型26を下降させ、固定型20、第1摺動型22、第2摺動型24及び可動型26によってキャビティ12を形成する。
また、先端中子54、第1分割コア46及び第2分割コア50を有する分割式中子16は円柱孔36b及び円柱孔26aを通ってキャビティ12内に挿入される。第1分割コア46及び第2分割コア50はばね88の作用によって下方に押圧されて先端中子54の上面に当接する。
ステップS2において、第1シリンダ38の作用下に、ストッパ62がばね受け部材86に当接するまでロッド38aを下降させ、インナコア42をキャビティ12内に押し出す。第1分割コア46及び第2分割コア50は、先端中子54によって底部12aの方向へ移動することが制限されながらインナコア42によって外方に押し出されることから円柱形となり、ボア部Bの内周面形状を形成する。この円柱形の外径は、詳細には、後述するステップS10の切削加工における切削加工しろと、溶湯が固化する際の収縮率を考慮して設定されている。該円柱の外周面は、従来の中子における抜き勾配に相当する傾斜がない形状となっている。
ステップS3において、湯口28からキャビティ12内に溶融を注入する。この溶湯が冷却、固化することによりシリンダブロックとしての製品部Wが鋳造成型される。このとき、シリンダヘッドの燃焼室に相当する部分には、先端中子54のみが設けられていることから、ばりのないスムーズな形状の燃焼室が得られる。
第1分割コア46及び第2分割コア50は、抜き勾配のない円柱形であることからボア部Bのまわりは不必要に肉厚となることがなく、溶湯が固化する際に、いわゆるひけ巣が生じにくい。
第1分割コア46と第2分割コア50との隙間、先端中子54と第1分割コア46との隙間及び先端中子54と第2分割コア50との隙間には溶湯が僅かに入り込んでばりが発生するが、このような円柱部外周側面に発生するばりは後述するステップS10において容易に除去される。
ステップS4において、第1シリンダ38の作用下にインナコア42を引く。これにより、第1内側隙間部70を挟んで対向する第1係合片内径側係合面67aと第1係合溝48の第1係合溝内径側係合面48aが接近して当接する(図8参照)。
ところで、第1係合片内径側係合面67aと第1係合溝内径側係合面48aとの当初の幅A1は、第2係合片内径側係合面66aと第2係合溝内径側係合面52aとの当初の幅A2よりも小さいことから、第1係合片内径側係合面67aと第1係合溝内径側係合面48aとが当接するときには、第2係合片内径側係合面66aと第2係合溝内径側係合面52aとの隙間は0ではなく、離間している。
ステップS5において、第1係合片内径側係合面67aと第1係合溝内径側係合面48aが当接した後、インナコア42をさらに引くことによって第1係合片67は第1係合溝48内を上方に移動する。一方、第1分割コア46は上面をリング78及びばね88によって弾性的に押圧されているため、キャビティ12から抜かれることが制限され、しかも第1係合溝48は上方に向かって外径側に向かって傾斜しているため、結果として、第1分割コア46は第1係合片67から軸中心C方向に向かう力を受けて引き寄せられ、外方側面46aが製品部Wから離型する(図8参照)。
この時点では第2分割コア50には第2係合片66から力を受けることがないため移動することはなく、第2分割コア50の外方側面50aは製品部Wから離型していない。また、第1分割コア46の周方向側面46cと第2分割コア50の内方第1側面50cとの間、及び周方向側面46dと内方第2側面50dとの間に隙間ができる。
ステップS6において、図9に示すように、インナコア42をさらに引くことによって、第2係合片66は第2係合溝52内を上方に移動して、第2係合片内径側係合面66aが第2係合溝内径側係合面52aに当接する。第2分割コア50は第1分割コア46と同様に上面をリング78及びばね88によって弾性的に押圧されているためにキャビティ12から抜かれることが制限され、しかも第2係合溝52は上方に向かって外径側に傾斜しているため、結果として、第2分割コア50は第2係合片66から軸中心C方向に向かう力を受けて引き寄せられ、外方側面50aが製品部Wから離型する(図10参照)。なお、図9においては、煩雑となることを避けるため、製品部Wをキャビティ12と同様に中空部として図示している。
ところで、鋳造処理が終了した段階(つまりステップS3)では、第1分割コア46の外方側面46a及び第2分割コア50の外方側面50aは製品部Wに対して固着するように接しており、離型させるためにはこの固着力にうち勝つ力を要する。金型装置10においては、第1分割コア46が離型(ステップS5)した後に多少の時間差をもって第2分割コア50が離型する(ステップS6)ため、ステップS5では第1分割コア46の外方側面46aの面積に応じた固着力にうち勝つ力で足り、ステップS6では第2分割コア50の外方側面50aの面積に応じた固着力にうち勝つ力で足りる。つまり、離型に要する力が時間的に分散されるために容易に離型が可能となり、しかもインナコア42を駆動する第1シリンダ38は小駆動力のもので足りる。
なお、幅A1を幅A2よりも小さく設定する(図5参照)という手段に限らず、例えば、幅A1と幅A2を等しく設定しておき、第1外側傾斜面42a及び内側傾斜面46bの傾斜角度と、第2外側傾斜面42b及び内側中心傾斜面50bの傾斜角度とを異なる角度に設定することによっても第1分割コア46を第2分割コア50よりも先に離型させることができる。
また、第1分割コア46が離型する際には、該第1分割コア46の周方向側面46c及び46dは内方第1側面50c及び内方第2側面50dから離間するためこれらの面同士が摺動することなく、摺動にともなう摩擦力を受けずにスムーズに離型可能である。
第2分割コア50が離型する際には、第1分割コア46が移動した後であって、第1分割コア46と第2分割コア50との間に移動しろとしての隙間が形成されており、第2分割コア50は内径方向に移動することができる。
さらに、第1分割コア46及び第2分割コア50は、内径方向に移動するため、いわゆる抜き勾配が不要であって、製品部Wには傾斜のない円柱形のボア部が形成される。
第1分割コア46及び第2分割コア50は、リング78及びばね88によって弾性的に押圧されていることから、離型時にはかじりなくスムーズに作動することができる。つまり、分割式中子16は縦方向の作動を横方向に変換する作用を奏するが、コアを斜めに傾けようとする力によりコア作動時にかじったり、その結果作動が止まるという事態をばね88によって防止することができる。このような事態を回避することが充分に検証されている場合にはばね88を省略してリング78を固定してもよいことはもちろんである。
説明の便宜上、前記ステップS4〜ステップS6はステップ番号を分けて説明したが実際上は連続的に行われる1つの工程であって、インナコア42を引くという簡便な操作により行うことができる。
また、この時点では第1分割コア46及び第2分割コア50はすでに製品部Wから離型していることから、ボア部Bの深さにかかわらずに分割式中子16と製品部Wとの間に、いわゆるかじりが生じることがない。
ステップS7において、インナコア42を充分上方まで引いた後、第1シリンダ38の駆動を停止させるとともに、第2シリンダ40を駆動してハウジング34及び可動型26を上方に引く。これにより、分割式中子16が製品部Wから抜き取られる。このとき、先端中子54が製品部Wから離型するが、該先端中子54の円柱部54aは軸方向高さが充分に低いため、この部分に抜き勾配を設けても後述するステップS10における切削加工しろは小さい。また、円錐台部54bはその形状自体が勾配を有するため、容易に離型可能であって、しかも先端中子54の下面には継ぎ目がないことから燃焼室部分が滑らかな形状に形成される。
ステップS8において、第1摺動型22及び第2摺動型24をスライド移動させて製品部Wの外周面から離型させるとともに、製品部Wを固定型20から取り外す。また、湯口28内で固化した溶湯は不要部として製品部Wにつながっているが、この不要部を所定の手順によって除去する。
ステップS9において、エア、サンドブラスト又はウォータジェット等を吹き付けることにより、砂中子56を粉砕、除去してウォータジャケット部を形成する。
ステップS10において、図11に示すように、製品部Wのボア部Bの内周面を工具89によって切削加工する。ボア部Bは金型装置10によって予め勾配のない円柱型に成型されていることから、ステップS10における切削加工しろは小さくて足りる。仮にボア部Bに勾配があるとすると、図12Aに示すように、ボア部Bの開口部の切削加工しろは小さくて済むが、底部に向かうに従って切削加工しろが厚くなる。また、鋳造成型品は、表面90から深い部分ほど鋳巣92が多く発生する傾向があるため、抜き勾配の角度が大きい場合には切削加工しろが大きい部分があり切削後の表面94に鋳巣92が多く表れるおそれがある。
金型装置10を用いたシリンダブロックの製造方法では、図12Bに示すように、鋳造後のボア部Bに勾配がないために切削加工しろが小さく、切削後の表面94に鋳巣92がほとんど表れないため、シリンダブロックの品質が向上する。また、加工時間が短縮されるとともに、切り屑等の発生が少なく材料が節約される。前記の鋳造工程において第1分割コア46と第2分割コア50との継ぎ目部に発生した小さなばりは、この切削加工によって容易に除去される。
なお、このステップS10における切削加工とは工具の種類によらずにボア部Bの表面を削る加工のことを示し、例えば、研削加工等を含む。
ステップS11において、ボア部Bに対してめっき又は溶射等の硬質膜被覆処理を行い、ボア部Bを保護する。このとき、ボア部Bの内周面には鋳巣92がほとんど表れていないため、硬質膜被覆処理が適正に行われて表面が高品質になるとともに歩留まりが向上する。
上述したように、本実施の形態に係る金型装置10及びシリンダブロックの製造方法では、第1分割コア46及び第2分割コア50が内径側に移動するようにしたため、ボア部Bの形状に抜き勾配が不要であって、特にシリンダヘッド一体型のシリンダブロックにおける有底の深いボア部Bを形成する際に好適である。
また、ボア部Bには抜き勾配がないことからステップS10における加工しろが小さく、鋳巣92が切削加工後の面に表れにくい。
上記の金型装置10における分割式中子16は、2つの第1分割コア46及び2つの第2分割コア50からなる4分割式(インナコア42を除く)であるが、例えば、図13に示す分割式中子16bのように、第1分割コア100と第2分割コア102が交互に3つずつ配置された6分割式であってもよい。また、基本的には第1分割コアの数と第2分割コアの数とを同数とした8分割式、10分割式…等でも同様の効果を奏する。
さらに、上記の分割式中子16は断面円形であるがこの断面は用途に応じた任意の形状に設定可能であって、例えば、図14に示す分割式中子16cのように断面四角としてもよい。この分割式中子16cは、4つの角部にそれぞれ第1分割コア104が配置され、残る4辺部に第2分割コア106が配置される8分割式であって、前記分割式中子16と略同様に、先ず第1分割コア104が内径側に移動した後に第2分割コア106が移動することとなる。なお、図示を省略するが断面三角である場合には、6分割式とすると好適である。
分割式中子16におけるインナコア42、先端中子54、ポール55等に冷却通路を設けて、鋳造中に冷却液を流すことにより冷却を行い、ボア部Bの表面品質を向上させるようにしてもよい。また、金型装置10は、単気筒式のシリンダブロックに対して適用するものとして説明したが、例えば、複数気筒のシリンダブロックに対して適用する場合には、気筒数に応じて分割式中子16を並べた構成にすればよいことはもちろんである。
本発明に係る金型装置及びシリンダブロックの製造方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る金型装置の一部断面側面図である。 インナコアが押し出された状態における固定型、摺動型、可動型及び分割式中子の断面側面図である。 分割式中子の分解斜視図である。 分割式中子とシリンダのロッドとの接続部の分解斜視図である。 インナコアが押し出された状態における分割式中子の断面平面図である。 第1の変形例に係る分割式中子の断面平面図である。 本実施の形態に係るシリンダブロックの製造方法の手順を示すフローチャートである。 第1の分割コアのみが離型した状態の分割式中子の断面平面図である。 インナコアが引かれた状態における固定型、摺動型、可動型及び分割式中子の断面側面図である。 第1の分割コア及び第2分割コアが離型した状態の分割式中子の断面平面図である。 ボア部を切削加工する工程を示す模式図である。 図12Aは、鋳造成型品に抜き勾配がある場合の鋳巣の分布を示す模式断面図であり、図12Bは、鋳造成型品に抜き勾配がない場合の鋳巣の分布を示す模式断面図である。 第2の変形例に係る分割式中子の断面平面図である。 第3の変形例に係る分割式中子の断面平面図である。
符号の説明
10…金型装置 12…キャビティ
14…型部 16、16a〜16c…分割式中子
20…固定型 22…第1摺動型
24…第2摺動型 26…可動型
38、40…シリンダ 38a…ロッド
42…インナコア 42a…第1外側傾斜面
42b…第2外側傾斜面 46、100、104…第1分割コア
46a、50a…外方側面 46b…内側傾斜面
46c、46d…周方向側面 48、52…係合溝
50、102、106…第2分割コア 50b…内側中心傾斜面
50c…内方第1側面 50d…内方第2側面
54…先端中子 66、67…係合片
78…リング 78b…上面凹部
80…ピン 88…ばね
92…鋳巣
A1、A2…幅 B…ボア部
C…軸中心 W…製品部

Claims (6)

  1. 鋳造品の柱状穴部を形成するために鋳造型のキャビティ部に挿入される分割式中子を備える金型装置において、
    前記分割式中子は、前記柱状穴部の軸部に直交する断面上で前記軸部から離間する方向に向かって少なくとも先端部が先細り形状である複数の第1分割コアと、
    前記軸部からみて複数の前記第1分割コアの各間に設けられた複数の第2分割コアと、
    前記軸部を含み、前記第1分割コア及び前記第2分割コアそれぞれ前記軸部から離間する方向に向って押し出しながら位置決めを行うインナコアと、
    前記第1分割コア及び前記第2分割コアが前記柱状穴部の底部の方向へ移動することを制限する第1ストッパと、
    前記第1分割コア及び前記第2分割コアが前記柱状穴部から抜かれることを制限する第2ストッパと、
    を有し、
    前記インナコアの位置決めにより前記第1分割コアが位置決めされた際、前記第2分割コアの両端部は隣接する前記第1分割コアの前記先端部にそれぞれ当接し、前記第1分割コアの外周面及び前記第2分割コアの外周面が前記柱状穴部の内周面形状を形成し、
    前記キャビティ部に溶湯を注入した後に、前記インナコアを引くことによって、前記第1分割コア及び前記第2分割コアはそれぞれ前記軸部の方向に引き寄せられて製品部から離型することを特徴とする金型装置。
  2. 請求項1記載の金型装置において、
    前記第1分割コアは、前記底部へ向かって前記軸部に接近する内側傾斜面を備え、
    前記インナコアは、前記内側傾斜面と対向し且つ同角度の傾斜である外側傾斜面を備え、
    前記インナコアが前記底部の方向へ押し出されることによって、前記第1分割コアは、前記内側傾斜面が前記インナコアの前記外側傾斜面と摺動しながら前記軸部から離間する方向に押し出されて位置決めされることを特徴とする金型装置。
  3. 請求項1記載の金型装置において、
    前記第1ストッパは、前記第1分割コア及び前記第2分割コアに対して前記底部の側で接する先端中子であることを特徴とする金型装置。
  4. 請求項1記載の金型装置において、
    前記第1分割コア及び前記インナコアの一方に、前記底部へ向かって前記軸部に接近する第1係合溝を備え、他方に、該第1係合溝に係合しながら移動可能な第1係合片を備え、
    前記第2分割コア及び前記インナコアの一方に、前記底部へ向かって前記軸部に接近する第2係合溝を備え、他方に、該第2係合溝に係合しながら移動可能な第2係合片を備え、
    前記キャビティ部に溶湯を注入した後に、前記インナコアを引くことによって、前記第1係合片及び前記第2係合片は前記第1係合溝内及び前記第2係合溝内を移動することを特徴とする金型装置。
  5. 請求項4記載の金型装置において、
    前記インナコアを引く以前に、前記第1係合溝と前記第1係合片が係合する各係合面の間、及び前記第2係合溝と前記第2係合片が係合する各係合面の間には隙間部が設けられ、前記インナコアが引かれる際に、前記第1係合溝と前記第1係合片が係合した後に前記第2係合溝と前記第2係合片が係合することを特徴とする金型装置。
  6. 請求項1記載の金型装置を用い、
    前記柱状穴部はシリンダブロックのボア部であり、
    前記キャビティ部に溶湯を注入する第1工程と、
    前記インナコアを引いて前記第1分割コア及び前記第2分割コアを前記軸部へ向けて移動させ、前記溶湯が固化した製品部から離型させる第2工程と、
    前記分割式中子を前記製品部から抜き取って前記ボア部を形成する第3工程と、
    前記ボア部の内面を切削加工する第4工程と、
    を有することを特徴とするシリンダブロックの製造方法。
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