JP4441591B2 - 私書箱ユニット及びそのユニットを利用した私書箱管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、駅の構内等の任意の場所に設置可能な私書箱ユニットと、そのユニットを利用して郵便物等の受け渡しを可能とする私書箱管理システムとに関する。
【0002】
【従来の技術】
郵便物の受け取りには、郵便局に設置される私書箱を利用する場合がある。しかし、この私書箱を利用するには郵便局まで足を運ぶ必要があって必ずしも至便とは言えない。そこで、特許文献1には、駅やコンビニエンスストア等の場所に、インターネット等を通じて利用契約できる個人用私書箱を簡易的に設置し、手紙等が届いた時点で契約者の電子メールアドレスや携帯電話に連絡するようにした簡易私書箱システムの発明が提示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−46828号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に係るシステムは、郵便物を自分に都合の良い場所とタイミングで受け取れるという至便性はあるものの、私書箱が人通りのある場所で開放状態で設置されているため、私書箱自体への悪戯や、郵便物の出し入れの際の盗難や個人情報の漏洩といったおそれがあり、セキュリティ上の問題があった。また、宅配物等の荷物の受け取りや受け渡しができないものでもあった。
【0005】
そこで、本発明は、郵便局外の設置による至便性は維持しつつ、安心して郵便物や宅配物等の物品の受け取りが可能となる私書箱ユニットと、そのユニットを利用した私書箱管理システムとを提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、相対向する一方の面に配達口を、他方の面に扉で開閉可能な取出口を夫々有する個別ボックスを縦及び横方向へ複数列結合した私書箱ボックスと、その私書箱ボックスを前記配達口を外側に開放させた状態で取り囲む壁体と、その壁体に設けられ、ドアによって開閉可能な入口と、前記ドアを施錠可能な第1施錠機構と、前記個別ボックスの扉を個別に施錠可能な第2施錠機構と、携帯電話機と通信可能な電話機能を備えると共に、通信ネットワークへ接続可能な送受信部と、利用者の携帯電話機と前記送受信部とにより通信することで該携帯電話機の電話番号情報を取得する入力手段と、利用者の携帯電話機の電話番号情報を記憶可能な記憶手段と、前記第1施錠機構が施錠された状態で前記入力手段により携帯電話機の電話番号情報を取得すると共に、該取得した電話番号情報と、前記記憶手段に記憶された利用者の携帯電話機の電話番号情報とを比較して、両者が一致した場合に前記第1施錠機構を解錠し、前記第1施錠機構が解錠された状態で前記入力手段により携帯電話機の電話番号情報を取得すると共に、該取得した電話番号情報と、前記記憶手段に記憶された利用者の携帯電話機の電話番号情報とを比較して、両者が一致した場合に前記第2施錠機構を解錠する制御手段と、前記各個別ボックス内の郵便物を検出する検出手段と、前記検出手段により郵便物が検出されると、その検出情報結果を利用者の携帯電話機に送信する到着情報送信手段とを備えてなる私書箱ユニットとしたものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明に加えて、前記到着情報送信手段は、予め定められた報知時間に前記検出手段による検出情報を利用者に送信することを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の発明に加えて、前記制御手段は、前記第2施錠機構が解錠された後、前記検出手段により郵便物が取り出されたことが確認されると、前記第2施錠機構を施錠することを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの発明に加えて、第3施錠機構を有する扉によって開閉可能な複数のロッカーからなる受け渡しボックスを、前記扉側を外側にして壁体に設け、前記制御手段は、前記入力手段により携帯電話機の電話番号情報を取得すると共に、該取得した電話番号情報と、前記記憶手段に記憶された利用者の携帯電話機の電話番号情報とを比較して、両者が一致した場合に前記第3施錠機構も解錠可能としたものである。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の1または複数の私書箱ユニットと、その私書箱ユニットの利用者の電話番号情報を発信可能な携帯電話機と、前記私書箱ユニットと携帯電話機とが通信ネットワークを介して接続される管理コンピュータとからなる私書箱管理システムであって、前記管理コンピュータは、前記各私書箱ユニットにおける個別ボックスの使用情報を前記携帯電話機に対して提供可能とすると共に、前記携帯電話機から前記管理コンピュータへの接続時に前記個別ボックスの選択と電話番号情報の入力とによる利用契約を可能とする情報提供手段と、その情報提供手段において前記携帯電話機から前記個別ボックスの利用契約がなされた場合に、その利用契約情報を選択された私書箱ユニットへ送信する契約情報送信手段と、前記利用契約情報に従って利用者に前記個別ボックスの使用料金を請求する使用料金請求手段とを備えることを特徴とする私書箱管理システムである。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5の発明に加えて、前記管理コンピュータは、前記個別ボックスの使用料金を前記携帯電話機の電話番号に対して請求する構成としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の私書箱ユニットの一実施例を示すもので、私書箱ユニット(以下「ユニット」という。)1は、四方を壁体2,2…で囲まれたスペース内に、一対の私書箱ボックス3,3を相対向させて平行に配置してなり、施錠機構を備えたドア4によって開閉される入口5からユニット1内に出入りできるようになっている。私書箱ボックス3は、ここでは縦に8段、横に8列の個別ボックス6,6…が区画形成された金属製の箱体で、各個別ボックス6における相対向する一方の面側には、郵便物の配達口7が開口形成されて各ボックス番号が表示されている。また、各個別ボックス6の他方の面側には、郵便物の取出口が形成されるが、この取出口には、施錠機構を有して同様に各ボックス番号が表示された横開きの扉8が夫々設けられている。9は扉8に設けられたガラス窓、10は扉8の施錠状態を示すランプで、各個別ボックス6内には、郵便物の検出手段としてのセンサ(ここでは赤外線センサ)が設けられている。この私書箱ボックス3,3は、配達口7が設けられる面がユニット1の外部に露出して壁体2の一部となるように設置される。
【0013】
一方、入口5側の壁体2には、宅配物等の物品の受け渡しボックス11が、正面を外部に向けて私書箱ボックス3と同様に壁体2の一部となる格好で設けられている。この受け渡しボックス11には、コントロールパネル12と、一定の大きさの物品を収納でき、施錠機構を備えた大小複数のロッカー13,13…とが設けられている。各ロッカー13の表面には、空き状態を知らせるランプ14が設けられ、内部には、物品の有無を検出するセンサ(ここでは赤外線センサ)が設けられている。このユニット1は、駅や空港、バスターミナル等の交通施設を始め、公共施設、ショッピングセンターやコンビニエンスストア等の利便性のある場所に一箇所或いは複数箇所に設置される。
【0014】
図2は、ユニット1の制御システムを示すブロック図で、まずコントロールパネル12には、カレンダー機能やタイマー機能等を備えて各種の演算処理を行うCPU(中央演算処理装置)16及び、CPU16が動作するための各種プログラムの他、ID情報等の各種データが格納可能なメモリ(記憶手段)17からなる制御手段としての制御部15と、CPU16に接続され、電話機能を有して携帯電話機19等との通信手段となる送受信部18とが設けられている。この送受信部18は、通信ネットワークとしてのインターネット20を介して外部のデータセンター21に設けられた管理コンピュータ22にアクセス可能ともなっている。
【0015】
また、制御部15は、ドア4の第1施錠機構23、各個別ボックス6ごとの扉8の第2施錠機構24、各ロッカー13ごとの第3施錠機構25を夫々個別に動作制御可能で、各個別ボックス6内の第1センサ26,26…及び各ロッカー13内の第2センサ27,27…の検出信号が入力可能となっている。なお、CPU16は、第1、第2センサ26,27からの検出信号の有無、すなわち、個別ボックス6やロッカー13の利用状況を確認して、送受信部18を介して当該利用状況データを管理コンピュータ22に送信すると共に、後述する私書箱管理システムに従って郵便物の到着を会員にも知らせることができる。
【0016】
また、コントロールパネル12には、テンキー28と、液晶等の表示装置29と、スピーカー30と、プリンタ31とが配置されて、夫々制御部15と接続されている。同様に各個別ボックス6及びロッカー13のランプ10,14も制御部15に接続されている。なお、このテンキー28、表示装置29、スピーカー30は、ユニット1内の壁体2に設けた操作パネル32にも設置されて、夫々制御部15に接続されている。
【0017】
ここで使用される携帯電話機19は、インターネットが利用可能な携帯電話機であり、ID情報として自己の電話番号を発信できるものである。すなわち、携帯電話機19に設けられたディスプレイ33とテンキー34とを利用した入力操作によって、インターネット接続サービス等の各種オンラインサービスが利用できるのに加え、他の携帯電話機やパーソナルコンピュータとの間でいわゆるe−mail (電子メール)が送受信可能なものである。このような携帯電話機としては、例えば、株式会社NTTドコモが提供するiモード(登録商標)対応のものが使用できる。勿論PHS(Personal Handyphone System)も含まれる。
【0018】
以上の如く構成されたユニット1を利用した私書箱管理システム(以下「本システム」という。)を図3,4のフローチャートに従って説明する。まず、郵便物や物品の受け取りのために本システムの利用を希望する者は、予めデータセンター21の図示しないサーバ装置がインターネット上に情報提供手段として提供するウェブサイトにおいて、住所、氏名、携帯電話機の電話番号、金融機関の口座番号、クレジット番号等を登録し、会員(利用者)となることができる。また、このウェブサイト上では、1箇所または複数箇所に設置されたユニット1と、そのユニット1で未契約の個別ボックス6及びロッカー13との情報が提供されているため、会員は、携帯電話機19若しくはパーソナルコンピュータによって希望する個別ボックス6を選択して所定期間(月ごとや年ごと等)の利用契約を結ぶことができる(S1)。さらに、使用料金は、月ごと或いは年ごとの料金として、携帯電話機19の電話番号に対して請求される(使用料金請求手段)。具体的な支払いは、指定された金融機関の口座からの自動引き落としや振り込みによって行われる。
【0019】
利用契約が結ばれると、S2では、データセンター21から会員の携帯電話機の電話番号や契約ボックス番号等の必要な情報が、選択されたユニット1の制御部15に送受信部18を介して送られ(契約情報送信手段)、メモリ17に記憶される。こうして自分用の私書箱(個別ボックス6)を得た会員は、郵便物の配達場所を予めユニット1のボックス番号に指定しておけば、郵便物は指定された個別ボックス6の配達口7に投入されることになる。そして、S3の判別で第1センサ26によって郵便物が確認され、S4で予め定められた報知時間(複数の定時間や所定時間おき等)になると、CPU16は、S5で送受信部18から当該個別ボックス6を使用する会員に郵便物の到着を知らせる(到着情報送信手段)。この連絡は、会員の携帯電話機19や携帯情報端末機、パソコン等に音声や文字等によって行われる。
【0020】
連絡を受けた会員は、該当するユニット1まで出向き、コントロールパネル12の表示装置29或いは入口5付近に表示される解錠用の電話番号へ携帯電話機19で電話をする(S6)。すると、当該携帯電話機19の電話番号がID情報として送受信部18へ送信されるため、CPU16は、S7で、受信した電話番号がメモリ17に記憶されている電話番号か否かを判別し、電話番号が一致すれば、続くS8で、表示装置29での表示かスピーカー30からの音声案内等で、私書箱ボックス3と受け渡しボックス11との何れを利用するかを選択するように、利用者にテンキー28若しくは携帯電話機19のテンキー34の押し操作(例えば私書箱ボックス3なら「1#」、受け渡しボックス11なら「2#」等)を促す。なお、S7の判別で電話番号が一致しなければ、解錠を行わず、表示装置29への表示か音声案内等でその旨を通知する(S9)。そして、S8で私書箱ボックス3の利用が選択されると、S10でCPU16は、第1施錠機構23を解錠させて入口5のドア4を開放可能として、電話回線を切断する。よって、会員はユニット1内に入室することができる。
【0021】
ユニット1内に入室した会員は、ここでもう一度S6と同じ電話番号へ携帯電話機19で電話をする(S11)。よって、当該携帯電話機19の電話番号を得たCPU16は、S12で、記憶されている電話番号と照合し、電話番号が一致すれば、S13で操作パネル32の表示装置29での表示か音声案内等で、利用する個別ボックス6の番号を入力するように、利用者にテンキー28または34の操作を促す。ここで電話番号が一致しなければ、S14で利用不能として、表示装置29等でその旨を通知しても良いが、入室の際に一度確認済みであるので、再度の電話を促しても良い。
【0022】
S13で個別ボックス6の番号が入力されると、S15では、そのボックス番号が利用契約した会員のボックス番号か否かを判別し、同じボックス番号であれば、S16でCPU16は、当該ボックス6の第2施錠機構24を解錠すると共に、電話回線を切断する。なお、ボックス番号が不一致であれば、S17で解錠を行わずに表示装置29等で再操作を促す。この場合、不一致が複数回(例えば2回)続くと利用不能とするのが望ましい。
【0023】
次に、S18で、会員が個別ボックス6の扉8を開けて郵便物を取出し、扉8を閉めると、CPU16は、S19で郵便物の取出しを第1センサ26で確認し、確認されるとS20で第2施錠機構24を動作させて当該個別ボックス6を施錠する。なお、解錠から所定時間内に郵便物の取出しがなされない場合は、表示装置29での表示か音声案内等で郵便物の取出しを促し、それでも取り出されない場合は扉8を施錠する。郵便物の取出し確認と同時にCPU16は、その取出し情報を送受信部18を介して管理コンピュータ22へ通知し、管理コンピュータ22に記録させる。こうして郵便物を取り出した会員はユニット1から退室する。なお、入口5のドア4は、内部からは手動で解錠させて開くことができ、ドア4の閉動作と共に第1施錠機構23が自動的に作動するオートロックとなっている。
【0024】
続いて、受け渡しボックス11を利用する場合の基本的な手順を説明する。まず、図3におけるS8の判別で受け渡しボックス11の利用を選択した場合、図4のS31で、物品の入庫と出庫との何れかの番号(例えば入庫なら「01#」、出庫なら「02#」等)を選択するよう会員にテンキー28若しくは34の操作を促す。ここで入庫の指示がなされると、S32で使用されていない空きロッカー13のランプ14を点滅させて、使用できるロッカー13を知らせる。
【0025】
よって、S33で会員が使用したいロッカー13の番号をテンキー28若しくは34で指定すると、CPU16は、指定されたロッカー13の第3施錠機構25を解錠するため、会員は、当該ロッカー13の扉を開けて物品を入れることができる(S35)。なお、ロッカー13の利用に係る基本料金は、S34での解錠に伴い、携帯電話機19の電話番号に対して課金される。次に、S36で第2センサ27によって物品の入庫を確認したCPU16は、S37で第3施錠機構25によって当該ロッカー13を施錠すると共に、時間制料金の課金を開始して携帯電話機19との間の電話回線を切断する。なお、解錠から所定時間内に入庫が確認されない場合は、表示装置29での表示等で物品の入庫を促し、それでも入庫がない場合は、第3施錠機構25を動作させる。
【0026】
次に、会員は、表示装置29及び音声の指示に従って受取人の指定を行う(S38)。例えば、受取人が自分の場合には「11#」、第三者の場合には「12#」というようにテンキー28での操作を促す。ここで受取人が第三者の場合は、会員はテンキー28によって受取人のID情報として、電話番号またはe−mailアドレスを入力しておく(S39)。なお、受取人は、物品の転送のために、予め電話番号やe−mailアドレスを管理コンピュータ22に登録させた提携業者を指定することもできる(「13#」)。こうして受取人の指定が行われると、S40で、利用日時や預入人、受取人、ロッカー番号等の利用記録がメモリ17に記録されてプリンタ31で印刷され、同時に送受信部18からこれらの利用記録が管理コンピュータ22にも送られる。そして、管理コンピュータ22は、指定された受取人の携帯電話機またはコンピュータ等の端末に、インターネットを介して、物品が預けられたユニット1の場所や、受け渡しボックス11及びロッカー番号等の情報を通知する。
【0027】
一方、出庫の場合、物品の預入通知を受け取った受取人(受取人が自分の場合も同じ)は、指定されたユニット1へ出向き、図3で説明したS6〜S8の手順によって携帯電話機19によってユニット1に電話し、S31で出庫の指示を行う。よって、S41の判別で、CPU16は、通知された電話番号と記録されている受取人の電話番号とを照合し、それが一致した場合には、受取人に利用するロッカー13の番号の入力を促す。S42でロッカー番号が入力され、続くS44の判別でそれが記録されたロッカー番号と一致すれば、当該ロッカー13の第3施錠機構25を解錠して課金を停止し、電話回線を切断する(S45)。なお、S41で電話番号が一致しない場合や、S44で利用ロッカーの番号が一致しない場合は、その旨を表示装置29に表示して出庫不能とする(S43,46)。
【0028】
S47で受取人がロッカー13から物品を取出し、扉を閉めると、CPU16はS48で第2センサ27によって物品の取出しを確認する。取出しが確認されると、S49で当該ロッカー13を施錠し、受け取り日時、預入人、受取人、ロッカー番号等の利用記録をプリンタ31で印刷し、同時に送受信部18からこれらの利用記録を管理コンピュータ22に通知する。なお、受取人が預入人と異なる場合は、管理コンピュータ22は預入人に対して、受取人によって物品が取り出されたことをe−mail等によって通知する。
【0029】
このように上記形態のユニット1及びそれを利用した本システムによれば、郵便局外での設置による至便性に加え、外部と区画されたスペース内で郵便物の取り出しが可能となるため、利用者は安心して郵便物を受け取ることができる。また、ユニット1への入室はID情報の照合で許容されるため、セキュリティ上の効果はより高くなる。特に、本システムにおいては、通信端末機で個別ボックスの利用契約を行えると共に、郵便物の到着情報を定期的に会員へ送信することができるため、ユニット1をより簡単且つ効率的に利用できる。
【0030】
また、各個別ボックス6内の郵便物を検出する第1センサ26と、インターネットへ接続可能な送受信部18とを備えているから、本システムへの利用に好適なユニット1となっている。また、ID情報を利用者の携帯電話機の電話番号としているから、ID情報の受け渡しに係る利用者の至便性がより高くなっている。また、ユニット1に受け渡しボックス11を設けて、制御部15は、ID情報の照合によってロッカー25の第3施錠機構25も解錠可能としているから、郵便物に加えて宅配物等の物品も同一箇所で受け取り可能となり、利用者の至便性がより向上すると共に、私書箱ボックス3との制御部の共通化によって構成の合理化も可能となっている。
【0031】
そして、通信端末機を携帯電話機19として、管理コンピュータ22は、個別ボックス6の使用料金を携帯電話機19の電話番号に対して請求する構成であるから、個別ボックス6の使用料金の請求を容易に行うことができる。
【0032】
なお、本発明は、上記実施の形態の態様に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば以下のように変更可能である。(1)ユニット内に設ける私書箱ボックスの数を増減する。或いは私書箱ボックスに設ける個別ボックスの数を増減する。また、ユニット内での私書箱ボックスの数や配置によっては、ユニット内部に仕切を設けたり、郵便物の開封のためにユニット内でさらに個室を設けたりすることもできる。勿論ユニットの平面形状も矩形に限らず、L型や凸型としたり、片面に私書箱ボックスを直線上に並べて一方向に長くしたり等しても差し支えない。(2)ユニットへの入口と出口とを別にする。人の出入りがスムーズになって使い勝手が良くなる。(3)コントロールパネルや操作パネルにカードリーダーを設けて、各施錠機構の解錠をJIS−2規格カード等の読み取りによる認証で行う。(4)ユニットに天井や床を一体に設けたり、壁体の一部又は全部をガラス張りにしたりする。特にガラス張りにすれば、ユニット内部での悪戯や犯罪行為等の防止に繋がる。また、ガラス張りに代えて、ユニット内に監視カメラを設けて、常時或いは入室時に作動するようにしても良い。
【0033】
(5)郵便物や物品の検出手段として、赤外線センサ以外に接触型のセンサや重量センサ等の他のセンサを用いる。(6)利用料金の課金は、電話番号に対して行うものに限らず、カードリーダによるクレジットカードの読み込みとテンキーでの暗証番号の入力操作とによって行うようにしても良い。(7)受け渡しボックスは会員のみに限定して利用させるものに限らず、不特定多数のものにも携帯電話機を用いた認証によって利用可能とすることもできる。また、ウェブサイト上で空きロッカー情報の提供と予約とを可能にしたり、任意のロッカーを私書箱ボックスと同様に月極等で利用契約を結んで一定期間パーソナルボックスとして使用することも可能である。(8)ID情報としては、携帯電話機の電話番号以外に所定の桁数の暗証番号等も使用できる。(9)携帯電話機の電話番号の認証は、ユニットへの入室の際と個別ボックスの解錠の際とに2回行うものに限らず、ユニットへの入室の際の認証で同時に該当する個別ボックスの施錠機構も解錠させるようにすることもできる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、郵便局外での設置による至便性に加え、外部と区画されたスペース内で郵便物の取り出しが可能となるため、利用者は安心して郵便物を受け取ることができる。また、私書箱ユニットへの入室は電話番号情報の照合で許容されるため、セキュリティ上の効果はより高くなる。特に、私書箱管理システムにおいては、携帯電話機で個別ボックスの利用契約を行えると共に、郵便物の到着情報を定期的に会員へ送信することができるため、私書箱ユニットをより簡単且つ効率的に利用可能となる。
【0035】
また、各個別ボックス内の郵便物を検出する検出手段と、通信ネットワークへ接続可能な通信手段とを備えたことで、管理システムへの利用に好適な私書箱ユニットを得ることができる。また、利用者の携帯電話機の電話番号情報に係る利用者の至便性がより高くなっている。また、前記受け渡しボックスを設けて、制御手段は電話番号情報の照合によって第3施錠機構も解錠可能としているから、郵便物に加えて宅配物等の物品も同一箇所で受け取り可能となり、利用者の至便性がより向上すると共に、私書箱ボックスとの制御部の共通化によって構成の合理化も可能となっている。
【0036】
また、管理コンピュータは、個別ボックスの使用料金を携帯電話機の電話番号等に対して請求することで、個別ボックスの使用料金の請求を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 私書箱ユニットの全体図である。
【図2】 私書箱ユニット及び私書箱管理システムの制御ブロック図である。
【図3】 私書箱管理システムのフローチャートである。
【図4】 受け渡しボックスでの物品の受け渡し手順のフローチャートである。
【符号の説明】
1…私書箱ユニット
2…壁体
3…私書箱ボックス
5…入口
6…個別ボックス
7…配達口
8…扉
11…受け渡しボックス
12…コントロールパネル
13…ロッカー
15…制御部
16…CPU
17…メモリ
18…送受信部
19…携帯電話機
20…インターネット
21…データセンター
22…管理コンピュータ
23…第1施錠機構
24…第2施錠機構
25…第3施錠機構
28…テンキー
29…表示装置
32…操作パネル
Claims (6)
- 相対向する一方の面に配達口を、他方の面に扉で開閉可能な取出口を夫々有する個別ボックスを縦及び横方向へ複数列結合した私書箱ボックスと、
その私書箱ボックスを前記配達口を外側に開放させた状態で取り囲む壁体と、
その壁体に設けられ、ドアによって開閉可能な入口と、
前記ドアを施錠可能な第1施錠機構と、
前記個別ボックスの扉を個別に施錠可能な第2施錠機構と、
携帯電話機と通信可能な電話機能を備えると共に、通信ネットワークへ接続可能な送受信部と、
利用者の携帯電話機と前記送受信部とにより通信することで該携帯電話機の電話番号情報を取得する入力手段と、
利用者の携帯電話機の電話番号情報を記憶可能な記憶手段と、
前記第1施錠機構が施錠された状態で前記入力手段により携帯電話機の電話番号情報を取得すると共に、該取得した電話番号情報と、前記記憶手段に記憶された利用者の携帯電話機の電話番号情報とを比較して、両者が一致した場合に前記第1施錠機構を解錠し、
前記第1施錠機構が解錠された状態で前記入力手段により携帯電話機の電話番号情報を取得すると共に、該取得した電話番号情報と、前記記憶手段に記憶された利用者の携帯電話機の電話番号情報とを比較して、両者が一致した場合に前記第2施錠機構を解錠する制御手段と、
前記各個別ボックス内の郵便物を検出する検出手段と、
前記検出手段により郵便物が検出されると、その検出情報結果を利用者の携帯電話機に送信する到着情報送信手段と、
を備えてなる私書箱ユニット。 - 前記到着情報送信手段は、予め定められた報知時間に前記検出手段による検出情報を利用者に送信することを特徴とする請求項1に記載の私書箱ユニット。
- 前記制御手段は、前記第2施錠機構が解錠された後、前記検出手段により郵便物が取り出されたことが確認されると、前記第2施錠機構を施錠することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の私書箱ユニット。
- 第3施錠機構を有する扉によって開閉可能な複数のロッカーからなる受け渡しボックスを、前記扉側を外側にして壁体に設け、前記制御手段は、前記入力手段により携帯電話機の電話番号情報を取得すると共に、該取得した電話番号情報と、前記記憶手段に記憶された利用者の携帯電話機の電話番号情報とを比較して、両者が一致した場合に前記第3施錠機構も解錠可能とした請求項1乃至3の何れかに記載の私書箱ユニット。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の1または複数の私書箱ユニットと、その私書箱ユニットの利用者の電話番号情報を発信可能な携帯電話機と、前記私書箱ユニットと携帯電話機とが通信ネットワークを介して接続される管理コンピュータとからなる私書箱管理システムであって、
前記管理コンピュータは、前記各私書箱ユニットにおける個別ボックスの使用情報を前記携帯電話機に対して提供可能とすると共に、前記携帯電話機から前記管理コンピュータへの接続時に前記個別ボックスの選択と電話番号情報の入力とによる利用契約を可能とする情報提供手段と、
その情報提供手段において前記携帯電話機から前記個別ボックスの利用契約がなされた場合に、その利用契約情報を選択された私書箱ユニットへ送信する契約情報送信手段と、
前記利用契約情報に従って利用者に前記個別ボックスの使用料金を請求する使用料金請求手段と、
を備えることを特徴とする私書箱管理システム。 - 前記管理コンピュータは、前記個別ボックスの使用料金を前記携帯電話機の電話番号に対して請求する請求項5に記載の私書箱管理システム。
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