JP4440855B2 - Rz−dpsk光受信回路 - Google Patents

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Description

本発明は、RZ−DPSK光信号を受信して復調する光受信回路に係わる。
光伝送システムにおいて信号を伝送するための技術の1つとして位相変調が広く実用化されている。位相変調では、送信データに応じて搬送波の位相を変化させることにより、データが伝送される。例えば、2値位相シフトキーイング(BPSK:Binary Phase Shift Keying)変調では、各ビットのデータ「0」および「1」に対して、「θ」および「θ+π」が割り当てられる。また、4値位相シフトキーイング(QPSK:Quaternary Phase Shift Keying)変調では、2ビットのデータから構成される各シンボル「00」「01」「11」および「10」に対して、「θ」「θ+π/2」「θ+π」「θ+3π/2」が割り当てられる。ここで、「θ」は任意の位相である。そして、受信装置は、受信信号の位相を検出することにより、送信データを再生できる。
しかし、伝送速度の高速化または伝送路の長距離化を図ろうとすると、受信装置において、光S/N比の劣化が問題となる。
そこで、近年、受信感度を向上させることができる位相変調として、差動位相シフトキーイング(DPSK:Differential Phase Shift Keying)変調の研究および開発が進められている。DPSK(例えば、DBPSK)変調では、先に送信したビットの値(0または1)と次に送信するビットの値(0または1)との間の「変化」に応じて、搬送波の位相(「θ」または「θ+π」)が決定される。したがって、受信装置においてDPSK信号を復調する際には、隣接する2つのビットの位相差を検出することにより、データを再生する。
なお、送信装置において上述のDPSK信号に対してさらに強度変調を加えて伝送するRZ(Return to Zero)−DPSK変調が知られている。RZ−DPSK信号は、搬送波の位相が変化する領域でその光パワーが低く設定されているので、位相変化に起因する信号の劣化が抑制される。
図14は、DPSK信号を復調する従来の受信回路の一例を示す図である。図14において、干渉計(1ビット遅延干渉計)101は、1組の導波路の一方に1ビット遅延素子を備えており、互いに隣接するビット間の位相差に応じた1組の光信号を出力する。バランスドフォトダイオード102は、干渉計101から出力される1組の光信号を強度変調信号に変換する。バランスドフォトダイオード102の出力信号は、アンプ103により増幅され、さらにローパスフィルタ104によりNRZ信号に変換される。そして、そのNRZ信号は、NRZデータ用の再生(CDR:Clock Data Recovery)回路105により「0/1」データが得られる。なお、RZ−DPSK変調の送信回路および受信回路については、例えば、特許文献1〜3に記載されている。また、特許文献4には、CDR回路105の一般的な実施形態として、Bang−Bang位相比較器を利用した構成が記載されている。
しかしながら、特許文献4に記載のCDR回路は、多数のロジック回路が必要であり、20Gbps 以上の高速データを再生することは困難であった。また、このCDR回路は、その用途が特殊であるために大量生産されておらず、高価であった。
図15は、DPSK信号を復調する従来の受信回路の他の例を示す図である。図15において、入力RZ−DPSK信号は、光パワースプリッタ111により分岐され、干渉計101およびフォトダイオード112に導かれる。ここで、干渉計101、バランスドフォトダイオード102、アンプ103、ローパスフィルタ104は、基本的に、図14を参照しながら説明した通りである。フォトダイオード112は、RZ−DPSK信号を電気信号に変換する。この電気信号は、アンプ113により増幅され、さらにバンドパスフィルタ114により雑音が除去される。そして、フリップフロップ回路115は、バンドパスフィルタ114の出力信号をクロックとして利用してローパスフィルタ104の出力信号の論理値を判定する。
しかし、この回路では、光パワースプリッタ111からフリップフロップ回路115までの間の遅延が大きいため、データレートが高いときは、位相差を常に最適に調整することは困難である。このため、受信感度が劣化する問題が生じていた。
特開2001−251250号公報(特許第3625726号) 特開2004−254242号公報 米国公開2004/0081470 米国特許5012494
本発明は、安価な構成で高速のRZ−DPSK信号を感度よく復調できる光受信回路を提供することを目的とする。
本発明のRZ−DPSK光受信回路は、1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備えその1組の光パスを介して入力RZ−DPSK信号を伝搬する干渉計と、前記干渉計から出力される光信号を電気信号に変換する光電回路と、前記RZ−DPSK信号のシンボルレートと同程度のカットオフ周波数を有し前記光電回路の出力信号をフィルタリングするハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタの出力信号を復調するBPSK復調回路を有する。
入力RZ−DPSKは、干渉計(1ビット遅延干渉計)により、互いに相補的な1組の強度変調光信号に変換される。この強度変調光信号は、光電回路により電気信号に変換される。このとき、光電回路は、1組の光信号に対応する1組の電気信号の差分を表す信号(差動信号)を出力する。この差動信号は、NRZ強度変調成分およびBPSK変調成分を含んでいる。ハイパスフィルタは、送信データのビットレートよりも低い周波数成分を除去する。この結果、NRZ強度変調成分が除去され、BPSK信号が得られる。したがって、BPSK復調回路を用いてデータを再生できる。
BPSK復調回路を利用してRZ−DPSK信号を復調できるので、光受信回路の構成が簡単になり、低コスト化が図れる。また、差動信号を利用するので、受信感度が向上する。
本発明の光受信回路は、DMPSK(Differential M Phase Shift Keying )信号を受信して復調する。ここで、「M」は、「2n(n=1、2、...)」である。すなわち、DMPSKは、DBPSK(n=1)およびDQPSK(n=2)を含む。なお、以下では、「DMPSK」のことを、単に「DPSK」と呼ぶことにする。また、本発明の光伝送システムでは、DPSK信号は、さらにRZ(Return to Zero)変調されて伝送される。以下では、RZ変調されたDPSK信号のことを「RZ−DPSK信号」と呼ぶことにする。
図1は、送信データに対応するRZ−DPSK信号を生成して送信する光送信回路の構成を示す図である。図1において、DPSKプリコーダ1は、送信データを差動符号化データに変換する。位相変調器2は、例えば、CW(Continuous Wave )光を差動符号化データで位相変調することにより、DPSK信号を生成する。強度変調器3は、DPSK信号に対して強度変調を行うことにより、RZ−DPSK信号を生成する。そして、このRZ−DPSK信号は、光ファイバを介して光受信装置へ送信される。
図2は、光送信回路の動作を説明する図である。ここでは、DBPSK変調でデータが伝送されるものとする。なお、DBPSKで変調は、1シンボルで1ビットのデータを伝送するので、データレートとシンボルレートは同じである。
差動符号化データの各ビットは、その差動符号化データの直前のビットのデータと、送信データの対応するビットのデータとの「差分」により決定される。図2(a)に示す例では、例えば、差動符号化データの第d0番目のビットが「1」であり、送信データの第s1番目のビットは「1」である。すなわち、これらのデータは互いに一致している。この場合、この実施例では、差動符号化データの第d1番目のビットは「1」になる。続いて、差動符号化データの第d1番目のビットは「1」であり、送信データの第s2番目のビットは「0」である。すなわち、これらのデータは互いに異なっている。この場合、この実施例では、差動符号化データの第d2番目のビットは「0」になる。
DPSK信号は、差動符号化データで搬送波の位相を変化させることにより得られる。図2(a)に示す例では、差動符号化データが「0」であれば搬送波の位相は「0」に設定され、差動符号化データが「1」であれば搬送波の位相は「π」に設定されている。すなわち、DPSK信号では、ビット毎に「0」または「π」が割り当てられている。
RZ−DPSK信号は、図2(b)に示すように、送信データのビットレート(又は、シンボルレート)に相当する周期でDPSK信号の光パワーを低下させることにより得られる。よって、RZ−DPSK信号の光パワーは、送信データのビットレート(又は、シンボルレート)と同じ周波数で変動することになる。なお、RZ変調によって搬送波の位相は変わることはない。すなわち、RZ−DPSK信号の各ビットの位相は、「0」または「π」である。
図3は、本発明の実施形態の光受信回路の構成を示す図である。図3に示す光受信回路10は、上述のようにして生成されたRZ−DPSK信号を受信して復調する。なお、以下の説明では、DBPSK変調データを受信するものとする。また、光受信回路10に入力されるRZ−DPSK信号の各ビットの位相は、「ππ0π0000π0...」であるものとする。
干渉計(1ビット遅延干渉計)11は、例えばマッハツェンダ干渉計であり、上側アーム11aに1ビット遅延素子11cが設けられている。1ビット遅延素子11cは、送信データの1ビットに相当する時間だけRZ−DPSK信号を遅延させる。なお、1ビット遅延素子11cは、例えば、下側アーム11bに対して上側アーム11aの光路長を所定長だけ伸ばすことにより実現される。
バランスドフォトダイオード12は、1組のフォトダイオード12a、12bを含んで構成される。フォトダイオード12aは、干渉計11の出力ポート11eから出力される光信号に対応する電流を生成する。一方、フォトダイオード12bは、干渉計11の出力ポート11fから出力される光信号に対応する電流を生成する。そして、バランスドフォトダイオード12は、フォトダイオード12a、12bが生成する電流の差分を表す信号(差動受信信号)を出力する。
ハイパスフィルタ13は、バランスドフォトダイオード12から出力される差動受信信号をフィルタリングする。ここで、ハイパスフィルタ13のカットオフ周波数は、図4に示すように、概ね送信データのデータレート(f0 )と同程度である。例えば、送信データの速度が20Gbps であれば、ハイパスフィルタ13のカットオフ周波数は20GHz程度に設定される。そして、ハイパスフィルタ13は、差動受信信号からf0Hzよりも低い周波数成分を除去する。この結果、送信データに対応するBPSK信号が得られる。BPSK信号が得られる理由については、後で説明する。
BPSK復調回路14は、クロックを再生するクロックリカバリ部14a、およびハイパスフィルタ13から出力されるBPSK信号を復調して送信データを再生する復調部14bを備える。なお、BPSK復調回路14は、無線受信機において広く利用されている復調器と同じ構成のものを利用することができる。よって、光受信回路10の小型化、および低コスト化を図ることができる。
図5は、光受信回路10の動作を説明する図である。ここでは、図5(a)に示すRZ−DPSK信号が送信装置から送信され、光受信回路10が光ファイバを介してそのRZ−DPSK信号を受信するものとする。なお、図5(a)に示す波形は、RZ−DPSK信号の光パワーを表している。また、「0」および「π」は、RZ−DPSK信号の搬送波の位相を表している。
干渉計11は、1ビット遅延素子11cを備えている。このため、干渉計11に入力される各ビットのRZ−DPSK信号は、それぞれその1ビット前のRZ−DPSK信号と干渉する。このとき、互いに干渉するRZ−DPSK信号の搬送波の位相差が「0」であれば、「1」を表す強度変調信号が生成される。一方、互いに干渉するRZ−DPSK信号の搬送波の位相差が「π」であれば、「0」を表す強度変調信号が生成される。
図5(a)に示す例では、第0番目のビットの搬送波の位相が「π」であり、第1番目のビットの搬送波の位相も「π」である。すなわち、位相差は「0」である。この場合、干渉計11は、図5(b)に示すように、「1」を表す光信号を出力する。続いて、第1番目のビットの搬送波の位相が「π」であり、第2番目のビットの搬送波の位相は「0」である。すなわち、位相差は「π」である。この場合、干渉計11は、「0」を表す光信号を出力する。以下同様に、各ビットについて、搬送波の位相差に対応する光信号が干渉計11から出力される。
干渉計11から出力される光信号は、「100011100...」を表す強度変調信号である。すなわち、干渉計11から出力される光信号は、図2(a)に示した送信データを表すRZ−強度変調信号である。なお、干渉計11は、出力ポート11eおよび出力ポート11fを介して互いに相補的な1組の光信号を出力する。
バランスドフォトダイオード12は、干渉計11の出力ポート11eから出力される光信号に対応する電流と、干渉計11の出力ポート11fから出力される光信号に対応する電流との差分を表す信号(差動受信信号)を出力する。ここで、干渉計11は、互いに相補的な1組の光信号を出力する。よって、差動受信信号の電圧波形は、図5(c)に示すようになる。すなわち、干渉計11の出力が「1」であるときは、「A(正の値)」を中心として所定の振幅を持った波形が得られる。一方、干渉計11の出力が「0」であるときは、「−A」を中心として所定の振幅を持った波形が得られる。この結果、バランスドフォトダイオード12により生成される差動受信信号は、各ビットの論理値(0または1)に依存するNRZ強度変調成分を含んでいる。また、各ビットの論理値(0または1)が変化すると、差動受信信号のクロック位相は反転する(換言すれば、πだけシフトする)。すなわち、差動受信信号は、各ビットの論理値(0または1)に応じてクロック位相が反転するBPSK変調成分を含んでいる。
図6は、バランスドフォトダイオード12の出力信号についてのシミュレーション結果を示す図である。図6(a)は、差動受信信号の波形を示し、図6(b)は、差動受信信号のアイパターンを示している。このように、差動受信信号は、各ビットの論理値(0または1)に依存するNRZ強度変調成分、および各ビットの論理値に応じてクロック位相が反転するBPSK変調成分を含んでいる。
上述のようにして生成された差動受信信号は、ハイパスフィルタ13によりフィルタリングされる。ここで、ハイパスフィルタ13のカットオフ周波数は、図4に示すように、概ね送信データのデータレート(f0 )と同程度である。すなわち、ハイパスフィルタ13は、差動受信信号からf0Hzよりも低い周波数成分を除去する。
図7は、ハイパスフィルタ13の出力信号についてのシミュレーション結果を示す図である。図7(a)は、信号の波形を示し、図7(b)は、アイパターンを示している。
図6(a)および図7(a)の信号波形を比較すると、ハイパスフィルタ13によって差動受信信号からNRZの振幅変調成分が除去されていることがわかる。この理由は、NRZ強度変調のスペクトルの大部分が送信データのデータレート(f0 )よりも低い周波数領域に存在することに起因するものと考えられる。
また、ハイパスフィルタ13の出力信号の位相は、差動受信信号の論理値が変化したときに、「π」だけシフトしている。すなわち、差動受信信号が「1」のときのハイパスフィルタ13の出力信号の位相を「θ」とすると、差動受信信号が「0」のときのハイパスフィルタ13の出力信号の位相は「θ+π」になる。すなわち、ハイパスフィルタ13の出力信号の中にBPSK変調成分が残っている。この理由は、BPSK変調のスペクトルは、送信データのデータレート(f0 )を中心に存在するからであると考えられる。
このように、差動受信信号は、ハイパスフィルタ13によってフィルタリングされることにより、BPSK信号に変換される。よって、ハイパスフィルタ13の出力信号をBPSK復調回路で復調すれば、送信データを再生することができる。
図8は、BPSK復調回路14の構成を示す図である。ここで、BPSK復調回路14は、ハイパスフィルタ13から出力される信号を復調する。
電圧制御発振器(VCO:Voltage Control Oscillator)21は、クロック信号を生成する。このクロック信号の周波数は、ローパスフィルタ28から与えられる制御電圧に従って変化する。移相器22は、電圧制御発振器21により生成されるクロック信号の位相を90度シフトさせる。これにより、互いに直交する1組のクロック信号(サイン波クロック信号およびコサイン波クロック信号)が得られる。
乗算器23は、入力信号にサイン波クロック信号を乗算する。また、乗算器24は、入力信号にコサイン波クロック信号を乗算する。ローパスフィルタ25、26は、それぞれ乗算器23、24の出力信号をフィルタリングする。乗算器27は、ローパスフィルタ25、26の出力信号を互いに乗算する。そして、ローパスフィルタ28は、乗算器27の出力を平滑化することにより制御電圧を生成し、それを電圧制御発振器21に与える。
上記構成のBPSK復調回路において、例えば、乗算器27の出力(θi −θ0 )をゼロにするようにフィードバック制御を行えば、クロック信号の周波数は、入力信号の周波数と一致する。すなわち、クロックが再生されることになる。また、この場合、ローパスフィルタ25の出力は、復調ビットストリーム(再生された送信データ)となる。
このように、BPSK復調回路14は、ハイパスフィルタ13から出力される信号を復調することにより、クロックおよび送信データを再生することができる。
なお、図8に示すBPSK復調回路は、無線受信機において広く実用化されているものであり、その構成および動作は公知である。そして、BPSK復調回路14としてそのような広く実用化されている回路を使用すれば、光受信回路10の低コスト化を図ることができる。また、上述のBPSK回路は、回路構成が簡単なので、光受信回路10の小型化にも寄与する。
このように、本発明の光受信回路は、干渉計、バランスドフォトダイオード、ハイパスフィルタを利用してRZ−DPSK信号をBPSK信号に変換し、BPSK復調回路を利用してそのBPSK信号を復調する。ここで、バランスドフォトダイオードを利用して光信号を検出する構成は、よく知られているように、1個のフォトダイオードを用いて光信号を検出する構成と比べて、感度が3dB改善される。したがって、本発明によれば、安価な構成で高速のRZ−DPSK信号を感度よく復調できる。
<第1の実施例>
図9は、第1の実施例の光受信回路の構成を示す図である。なお、干渉計11、バランスドフォトダイオード12、ハイパスフィルタ13、BPSK復調回路14は、上述した通りである。
アンプ31は、バランスドフォトダイオード12とハイパスフィルタ13との間に設けられ、バランスドフォトダイオード12により得られる差動受信信号を増幅する。アンプ31を設けることにより受信感度が改善する。
ローパスフィルタ32は、アンプ31により増幅された差動受信信号をフィルタリングする。なお、ローパスフィルタ32のカットオフ周波数は、例えば、送信データのデータレート(f0 )の70パーセント程度である。ローパスフィルタ32を設けることによりノイズの除去および波形の改善が図れる。
識別回路33は、例えばDフリップフロップであり、BPSK復調回路14が生成するクロック信号の立上りエッジタイミングで、ローパスフィルタ32の出力信号の論理値を識別する。すなわち、ローパスフィルタ32の出力信号が閾値を超えていれば「1」を出力し、ローパスフィルタ32の出力信号がその閾値以下であれば「0」を出力する。このとき、識別回路33の出力は、再生された送信データである。なお、識別回路33に与えられるクロック信号は、図8の電圧制御発振器21により生成される。
この構成においては、BPSK復調回路14は、クロック信号を再生するために動作する。そして、識別回路33は、上記クロック信号を利用して、ローパスフィルタ32で整形されたNRZ信号の論理値を識別する。すなわち、クロックを再生するための回路およびデータを識別するための回路は、いずれも電気回路なので、クロックとデータとの間の位相合せが容易である。
<第2の実施例>
図10は、第2の実施例の光受信回路の構成を示す図である。なお、干渉計11、バランスドフォトダイオード12、ハイパスフィルタ13、BPSK復調回路14、アンプ31、ローパスフィルタ32、識別回路33は、上述した通りである。
可変遅延回路41は、BPSK復調回路14から識別回路33に与えられるクロック信号を遅延させる。可変遅延回路41の遅延量は、制御回路43が生成する制御信号によって調整される。排他的論理和回路42は、BPSK復調回路14から出力されるデータストリームと、識別回路33から出力されるデータストリームとの排他的論理和を演算して出力する。制御回路43は、排他的論理和データに従って、可変遅延回路41の遅延量を調整するための制御信号を生成する。
上記構成の光受信回路において、BPSK復調回路14により得られるクロック信号の位相が識別回路33の入力信号の位相に対して適切に設定されていれば、識別回路33から出力されるデータは正しく再生される。例えば、図11において、クロック信号1の立上りエッジは、識別回路33の入力信号の各ビットの中心に位置しているので、識別回路33はデータを正しく再生できる。ところが、クロック信号2の立上りエッジは、識別回路33の入力信号の各ビットの端部に位置している。この場合、データの論理値を誤って判定する可能性がある。
第2の実施例の光受信回路は、上述のクロック信号の位相を動的に調整する機能を備えている。識別回路33から出力されるデータは、BPSK復調回路14から識別回路33に与えられるクロック信号の位相が適切であれば、正しく再生される。すなわち、そのクロック信号の位相が適切であれば、BPSK復調回路14から出力されるデータおよび識別回路33から出力されるデータは、互いに一致するはずである。そして、BPSK復調回路14から出力されるデータおよび識別回路33から出力されるデータが互いに一致していれば、排他的論理和回路42の出力は「0」である。したがって、制御回路43は、排他的論理和回路42の出力の平均値が「0」に近づくように、あるいは排他的論理和回路42の出力の平均値を最小化するように、可変遅延回路41の遅延量をフィードバック制御する。これにより、識別回路33の入力信号の位相に対してクロック信号の位相が最適化されるので、送信データを再生する際のビットエラーが低下する。
<第3の実施例>
図12は、第3の実施例の光受信回路の構成を示す図である。なお、干渉計11、バランスドフォトダイオード12、ハイパスフィルタ13、BPSK復調回路14、アンプ31、ローパスフィルタ32、識別回路33、排他的論理和回路42は、上述した通りである。
リミッタアンプ51は、動的に調整可能な識別点(閾値レベル)を利用して、ローパスフィルタ32の出力信号を所定のリミット値まで増幅する。なお、識別点が変化すると、それに応じてリミッタアンプ51の出力信号の波形も変化する。識別回路33は、BPSK復調回路14から与えられるクロック信号を利用して、リミッタアンプ51により増幅された信号の論理値を識別する。そして、制御回路52は、排他的論理和回路42の出力に基づいて、リミッタアンプ51の識別点を制御する。ここで、識別回路33においてデータが正しく再生されると、上述したように、排他的論理和回路42の出力は「0」になる。よって、制御回路52は、排他的論理和回路42の出力の平均値が「0」に近づくように、あるいは排他的論理和回路42の出力の平均値を最小化するように、リミッタアンプ51の識別点をフィードバック制御する。これにより、ビットエラーの低下が期待される。
なお、識別回路33においてデータの論理値を識別するための閾値を動的に調整することが可能であれば、制御回路52からの制御信号を利用して、データエラー率が最小になるようにその閾値をフィードバック制御するようにしてもよい。
また、上述の第1〜第3の実施例の光受信回路において、BPSK復調回路14および識別回路33の出力を利用して、受信特性をモニタするようにしてもよい。受信特性としては、例えば、BPSK復調回路14から出力されるデータおよび識別回路33から出力されるデータが互いに異なっているビットの割合をモニタすることにより、エラー率を検出するようにしてもよい。このとき、受信特性をモニタする回路は、BPSK復調回路14が生成するクロック信号に同期して動作する。
<第4の実施例>
図13は、第4の実施例の光受信回路の構成を示す図である。第5の実施例の光受信回路は、RZ−DQPSK信号を受信して復調する。
図13において、光パワースプリッタ71は、受信したRZ−DQPSK信号を分岐する。なお、光パワースプリッタ71により得られる1組のRZ−DQPSK信号は、受信回路80および受信回路90に導かれる。
受信回路80は、干渉計81、バランスドフォトダイオード82、ハイパスフィルタ83、BPSK復調回路84を備え、RZ−DQPSK信号(#1)を復調する。ここで、干渉計81、バランスドフォトダイオード82、ハイパスフィルタ83、BPSK復調回路84の構成および動作は、基本的には、上述した干渉計11、バランスドフォトダイオード12、ハイパスフィルタ13、BPSK復調回路14と同じである。
ただし、干渉計81は、上側アーム81aに1シンボル遅延素子81cを備え、また、下側アーム81bにπ/4移相器81dを備える。1シンボル遅延素子81cは、1シンボル時間だけRZ−DPSK信号を遅延させる。なお、QPSKでは、1シンボルで2ビットのデータを伝送するので、1シンボル時間は、送信データの1ビット時間の2倍の長さになる。また、π/4移相器81dは、RZ−DQPSK信号の搬送波の位相を「π/4(或いは、π/4+2nπ(nは、整数))」だけシフトさせる。
また、ハイパスフィルタ83のカットオフ周波数は、概ねRZ−DPSK信号のシンボルデータと同程度である。例えば、送信データの速度が40Gbps (すなわち、20Gシンボル/秒)であれば、ハイパスフィルタ83のカットオフ周波数は20GHz程度に設定される。
受信回路90は、干渉計91、バランスドフォトダイオード92、ハイパスフィルタ93、BPSK復調回路94を備え、RZ−DQPSK信号(#2)を復調する。ここで、干渉計91、バランスドフォトダイオード92、ハイパスフィルタ93、BPSK復調回路94の構成および動作は、基本的には、上述した干渉計81、バランスドフォトダイオード82、ハイパスフィルタ83、BPSK復調回路84と同じである。ただし、干渉計91は、π/4移相器81dに代わりに−π/4移相器91dを備える。−π/4移相器91dは、RZ−DQPSK信号の搬送波の位相を「−π/4(或いは、−π/4−2nπ(nは、整数))」だけシフトさせる。
ロジック処理回路72は、BPSK復調回路84およびBPSK復調回路94により得られる1組の復調データ(DATA1、DATA2)を多重化することにより送信データを再生する。このとき、ロジック処理部72は、DATA1およびDATA2を多重化する際、ビットの順序入換え等を行う。このように、第4の実施例の光受信回路は、1組のBPSK受信回路を利用してRZ−DQPSK信号を復調できる。なお、第4の実施例の光受信回路の各受信回路80、90として、第1〜第3の実施例の構成を導入することも可能である。
なお、上述の実施例では、ハイパスフィルタ13を用いて、バランスドフォトダイオード12の出力信号からビットレートまたはシンボルレートよりも低い周波数成分を除去しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、他の回路でハイパスフィルタ13の機能を実現するようにしてもよい。例えば、アンプ31として、ビットレートまたはシンボルレートよりも低い周波数領域においてゼロまたは十分に小さい利得を有する増幅器を使用することにより、ハイパスフィルタ13と同等の機能を実現するようにしてもよい。また、BPSK復調回路14として、ビットレートまたはシンボルレートよりも低い周波数領域で動作しない構成を導入すれば、ハイパスフィルタ13と同等の機能が実現される。
(付記1)
1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備え、その1組の光パスを介して入力RZ−DPSK信号を伝搬する干渉計と、
前記干渉計から出力される光信号を電気信号に変換する光電回路と、
前記RZ−DPSK信号のシンボルレートと同程度のカットオフ周波数を有し、前記光電回路の出力信号をフィルタリングするハイパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタの出力信号を復調するBPSK復調回路、
を有するRZ−DPSK光受信回路。
(付記2)
前記干渉計は、互いに相補的な1組の光信号を出力し、
前記光電回路は、前記1組の光信号をそれぞれ電気信号に変換する1組のフォトダイオードを備え、それら1組のフォトダイオードにより得られる1組の電気信号の差動信号を出力する
ことを特徴とする付記1に記載のRZ−DPSK光受信回路。
(付記3)
前記光電回路と前記ハイパスフィルタとの間に設けられ、その光電回路の出力信号を増幅する増幅器をさらに有する
ことを特徴とする付記1に記載のRZ−DPSK光受信回路。
(付記4)
前記BPSK復調回路は、
互いに直交する1組のクロック信号を生成する発振回路と、
前記ハイパスフィルタの出力信号と前記1組のクロック信号とをそれぞれ乗算する1組の乗算器と、
前記1組の乗算器の出力に基づいて前記発振回路が生成するクロック信号の周波数を制御する制御回路、を有する
ことを特徴とする付記1に記載のRZ−DPSK光受信回路。
(付記5)
前記BPSK復調回路により再生されるクロック信号を利用して、前記光電回路の出力信号の電圧に応じてデータの論理値を識別する識別回路をさらに有する
ことを特徴とする付記1に記載のRZ−DPSK光受信回路。
(付記6)
前記識別回路の前段に設けられ、前記光電回路の出力信号をフィルタリングするローパスフィルタをさらに有する
ことを特徴とする付記5に記載のRZ−DPSK光受信回路。
(付記7)
前記BPSK復調回路により得られるデータと前記識別回路により得られるデータとの比較結果に応じて制御信号を生成する制御回路と、
前記BPSK復調回路から前記識別回路に与えられるクロック信号の位相を前記制御信号に従って調整する調整回路、をさらに有する
ことを特徴とする付記5に記載のRZ−DPSK光受信回路。
(付記8)
前記識別回路の前段に設けられ、前記光電回路の出力信号を増幅するリミッタ増幅器と、
前記BPSK復調回路により得られるデータと前記識別回路により得られるデータとの比較結果に応じて制御信号を生成する制御回路、をさらに有し、
前記リミッタ増幅器は、前記制御信号に従って前記光電回路の出力信号を増幅する
ことを特徴とする付記5に記載のRZ−DPSK光受信回路。
(付記9)
1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備え、その1組の光パスを介して入力RZ−DPSK信号を伝搬する干渉計と、
前記干渉計から出力される光信号を電気信号に変換する光電回路と、
前記光電回路の出力信号から前記RZ−DPSK光信号のシンボルレートよりも低い周波数成分を除去する除去手段と、
前記除去手段によりシンボルレートよりも低い周波数成分が除去された信号を復調するBPSK復調回路、
を有するRZ−DPSK光受信回路。
(付記10)
前記除去手段は、前記シンボルレートよりも低い周波数においてゼロまたは十分に小さい利得を有し、前記光電回路の出力信号を増幅する増幅器である
ことを特徴とする付記9に記載のRZ−DPSK光受信回路。
(付記11)
RZ−DQPSK信号を分岐することにより第1および第2のRZ−DQPSK信号を生成する光スプリッタと、
1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備えると共に、その1組の光パスの他方に前記第1のRZ−DQPSK信号の搬送波の位相をπ/4だけ進める移相器を備え、前記1組の光パスを介して前記第1のRZ−DQPSK信号を伝搬する第1の干渉計と、
前記第1の干渉計から出力される光信号を電気信号に変換する第1の光電回路と、
前記RZ−DQPSK光信号のシンボルレートと同程度のカットオフ周波数を有し、前記第1の光電回路の出力信号をフィルタリングする第1のハイパスフィルタと、
前記第1のハイパスフィルタの出力信号を復調する第1のBPSK復調回路と、
1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備えると共に、その1組の光パスの他方に前記第1のRZ−DQPSK信号の搬送波の位相をπ/4だけ遅らせる移相器を備え、前記1組の光パスを介して前記第2のRZ−DQPSK信号を伝搬する第2の干渉計と、
前記第2の干渉計から出力される光信号を電気信号に変換する第2光電回路と、
前記RZ−DQPSK光信号のシンボルレートと同程度のカットオフ周波数を有し、前記第2の光電回路の出力信号をフィルタリングする第2のハイパスフィルタと、
前記第2のハイパスフィルタの出力信号を復調する第2のBPSK復調回路と、
前記第1および第2のBPSK復調回路の出力からデータストリームを再生する信号処理回路、
を有するRZ−DQPSK光受信回路。
RZ−DPSK信号を生成して送信する光送信回路の構成を示す図である。 光送信回路の動作を説明する図である。 本発明の実施形態の光受信回路の構成を示す図である。 ハイパスフィルタの特性を示す図である。 光受信回路の動作を説明する図である。 バランスドフォトダイオードの出力信号についてのシミュレーション結果を示す図である。 ハイパスフィルタの出力信号についてのシミュレーション結果を示す図である。 BPSK復調回路の構成を示す図である。 第1の実施例の光受信回路の構成を示す図である。 第2の実施例の光受信回路の構成を示す図である。 第2の実施例の光受信回路の動作を説明する図である。 第3の実施例の光受信回路の構成を示す図である。 第4の実施例の光受信回路の構成を示す図である。 DPSK信号を復調する従来の受信回路の一例を示す図である。 DPSK信号を復調する従来の受信回路の他の例を示す図である。
符号の説明
1 DPSKプリコーダ
2 位相変調器
3 強度変調器
10 光受信回路
11、81、91 干渉計
11a 上側アーム
11b 下側アーム
11c 1ビット遅延素子
11e、11f 出力ポート
12、82、92 バランスドフォトダイオード
12a、12b フォトダイオード
13、83、93 ハイパスフィルタ
14、84、94 BPSK復調回路
31 アンプ
32 ローパスフィルタ
33 識別回路
41 可変遅延回路
42 排他的論理和回路
43、52 制御回路
51 リミッタアンプ
71 光パワースプリッタ
72 ロジック処理回路
81c 1シンボル遅延素子
81d π/4移相器
91d −π/4移相器

Claims (10)

  1. 1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備え、その1組の光パスを介して入力RZ−DPSK信号を伝搬する干渉計と、
    前記干渉計から相補的に出力される光信号を電気信号に変換する1組のフォトダイオードを備え、それら1組のフォトダイオードから得られる電気信号を出力する光電回路と、
    前記RZ−DPSK信号のシンボルレートと同程度のカットオフ周波数を有し、前記光電回路の出力信号をフィルタリングするハイパスフィルタと、
    前記ハイパスフィルタの出力信号を復調するBPSK復調回路、
    を有するRZ−DPSK光受信回路。
  2. 前記光電回路は、前記1組のフォトダイオードにより得られる1組の電気信号差動信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のRZ−DPSK光受信回路。
  3. 前記BPSK復調回路は、
    互いに直交する1組のクロック信号を生成する発振回路と、
    前記ハイパスフィルタの出力信号と前記1組のクロック信号とをそれぞれ乗算する1組の乗算器と、
    前記1組の乗算器の出力結果を互いに乗算し、乗算された結果がゼロになるように、前記発振回路が生成するクロック信号の周波数を制御する制御回路、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のRZ−DPSK光受信回路。
  4. 前記BPSK復調回路により再生されるクロック信号を利用して、前記光電回路の出力信号の電圧に応じてデータの論理値を識別する識別回路をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のRZ−DPSK光受信回路。
  5. 前記識別回路の前段に設けられ、前記光電回路の出力信号をフィルタリングするローパスフィルタをさらに有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のRZ−DPSK光受信回路。
  6. 前記BPSK復調回路により得られるデータと前記識別回路により得られるデータとの比較結果に応じて制御信号を生成する制御回路と、
    前記BPSK復調回路から前記識別回路に与えられるクロック信号の位相を前記制御信号に従って調整する調整回路、をさらに有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のRZ−DPSK光受信回路。
  7. 前記識別回路の前段に設けられ、前記光電回路の出力信号を増幅するリミッタ増幅器と、
    前記BPSK復調回路により得られるデータと前記識別回路により得られるデータとを排他的論理和演算する回路の出力平均値がゼロに近づくように制御信号を生成する制御回路、をさらに有し、
    前記リミッタ増幅器は、前記制御信号に従って前記光電回路の出力信号を増幅する
    ことを特徴とする請求項4に記載のRZ−DPSK光受信回路。
  8. 1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備え、その1組の光パスを介して入力RZ−DPSK信号を伝搬する干渉計と、
    前記干渉計から相補的に出力される光信号を電気信号に変換する1組のフォトダイオードを備え、それら1組のフォトダイオードから得られる電気信号を出力する光電回路と、
    前記光電回路の出力信号から前記RZ−DPSK光信号のシンボルレートよりも低い周波数成分を除去する除去手段と、
    前記除去手段によりシンボルレートよりも低い周波数成分が除去された信号を復調するBPSK復調回路、
    を有するRZ−DPSK光受信回路。
  9. RZ−DQPSK信号を分岐することにより第1および第2のRZ−DQPSK信号を生成する光スプリッタと、
    1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備えると共に、その1組の光パスの他方に前記第1のRZ−DQPSK信号の搬送波の位相をπ/4だけ進める移相器を備え、前記1組の光パスを介して前記第1のRZ−DQPSK信号を伝搬する第1の干渉計と、
    前記第1の干渉計から相補的に出力される光信号を電気信号に変換する1組のフォトダイオードを備え、それら1組のフォトダイオードから得られる電気信号を出力する第1の光電回路と、
    前記RZ−DQPSK光信号のシンボルレートと同程度のカットオフ周波数を有し、前記第1の光電回路の出力信号をフィルタリングする第1のハイパスフィルタと、
    前記第1のハイパスフィルタの出力信号を復調する第1のBPSK復調回路と、
    1組の光パスの一方に1シンボル遅延素子を備えると共に、その1組の光パスの他方に前記第1のRZ−DQPSK信号の搬送波の位相をπ/4だけ遅らせる移相器を備え、前記1組の光パスを介して前記第2のRZ−DQPSK信号を伝搬する第2の干渉計と、
    前記第2の干渉計から相補的に出力される光信号を電気信号に変換する1組のフォトダイオードを備え、それら1組のフォトダイオードから得られる電気信号を出力する第2光電回路と、
    前記RZ−DQPSK光信号のシンボルレートと同程度のカットオフ周波数を有し、前記第2の光電回路の出力信号をフィルタリングする第2のハイパスフィルタと、
    前記第2のハイパスフィルタの出力信号を復調する第2のBPSK復調回路と、
    前記第1および第2のBPSK復調回路の出力からデータストリームを再生する信号処理回路、
    を有するRZ−DQPSK光受信回路。
  10. 前記識別回路の前段に設けられ、前記光電回路の出力信号を増幅するリミッタ増幅器と、
    前記BPSK復調回路により得られるデータと前記識別回路により得られるデータとが互いに異なっているビットの割合をモニタすることにより、互いに異なっている割合が最小になるように制御信号を生成する制御回路、をさらに有し、
    前記リミッタ増幅器は、前記制御信号に従って前記光電回路の出力信号を増幅する
    ことを特徴とする請求項4に記載のRZ−DPSK光受信回路。
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