JP4440824B2 - 触媒コンバータの劣化検出装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排気系に設けられ、排気の浄化を行う触媒コンバータの劣化を検出する劣化検出装置に関する。
内燃機関の排気系に触媒コンバータを設け、排気を浄化することは広く行われている。触媒コンバータは、長期間使用するとその浄化性能が劣化してくるので、その劣化を検出する手法が、従来より種々提案されている。
例えば機関運転中に強制的に空燃比を変化させ、触媒コンバータの下流側に配置された酸素濃度センサの出力に基づいて劣化を判定する手法は、広く知られているが、空燃比の強制変更は、トルクの変動や排気特性の悪化を招くおそれがある。
特許文献1には、触媒コンバータの入口付近の温度を検出する温度センサと、触媒コンバータの内部または出口の温度を検出する温度センサとを設け、2つの温度センサの出力値に基づいて触媒の劣化を判定する手法が示されている。
この手法によれば、内燃機関の停止時点から所定時間経過した時点において、2つの温度センサにより検出される温度の差が、所定値より小さいとき、触媒が劣化したと判定される。
特開平7−180536号公報
上記従来の手法は、機関停止時に判定を行うものであるため、機関作動中に空燃比を強制変更する場合の不具合を解消することができる。しかしながら、温度センサにより検出される温度は、触媒コンバータの劣化状態だけでなく、機関停止時の触媒温度や外気温にも影響されるため、判定精度の点で改善の余地があった。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、機関作動中に劣化判定を行う場合の不具合を解消し、かつ判定精度を向上させることができる触媒コンバータの劣化検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関(1)の排気系(4)に設けられた、排気を浄化する触媒コンバータ(11)の劣化を検出する、触媒コンバータ(11)の劣化検出装置において、前記触媒コンバータ(11)の近傍に設けられた酸素濃度センサ(23)と、前記機関の停止後に前記酸素濃度センサ(23)により検出される酸素濃度(OXYC)に応じて、前記触媒コンバータ(11)の劣化を判定する劣化判定手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置において、前記劣化判定手段は、前記機関の停止後における前記酸素濃度の時間変化率(ALT)に応じて、前記判定を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置において、前記劣化判定手段は、前記機関の停止後における前記酸素濃度の最小値(Lm)に応じて、前記判定を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置において、前記劣化判定手段は、前記機関の停止時点から、前記酸素濃度が上昇して所定値(LTH)に達する時点までの時間(TR)に応じて、前記判定を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置において、前記劣化判定手段は、前記機関の停止後における前記酸素濃度の積分値(INT)に応じて、前記判定を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置において、前記劣化判定手段は、前記機関の停止直前に前記触媒コンバータに燃焼物を供給することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、機関の停止後に、触媒コンバータの近傍に設けられた酸素濃度センサにより検出される酸素濃度に応じて、触媒コンバータの劣化が判定される。機関停止直後においては、触媒コンバータ内に残っている未燃燃料成分の酸化反応がおきるため、触媒コンバータ近傍の酸素濃度が低下する傾向があり、触媒コンバータが劣化するほど酸素濃度の低下量が減少することが確認されている。したがって、触媒コンバータ近傍における酸素濃度の変化傾向を監視することにより、劣化判定を正確に行うことができる。また機関停止後に判定が行われるので、機関作動中の劣化判定を行う場合の不具合を解消できる。
請求項2に記載の発明によれば、機関の停止後における酸素濃度の時間変化率に応じて、前記判定が行われる。酸素濃度の時間変化率(絶対値)は、触媒コンバータが劣化するほど減少する傾向がある。したがって、酸素濃度の時間変化率を監視することにより、触媒コンバータの劣化を正確に判定できる。
請求項3に記載の発明によれば、機関の停止後における酸素濃度の最小値に応じて、前記判定が行われる。機関の停止後における酸素濃度の最小値は、触媒コンバータが劣化するほど大きくなる傾向がある。したがって、酸素濃度の最小値を監視することにより、触媒コンバータの劣化を正確に判定できる。
請求項4に記載の発明によれば、機関の停止時点から、酸素濃度が上昇して所定値に達する時点までの期間に応じて、前記判定が行われる。酸素濃度が上昇して所定値に達する時点までの時間は、触媒コンバータが劣化するほど短くなる傾向がある。したがって、酸素濃度が上昇して所定値に達する時点までの期間を監視することにより、触媒コンバータの劣化を正確に判定できる。
請求項5に記載の発明によれば、機関の停止後における酸素濃度の積分値に応じて、前記判定が行われる。酸素濃度の積分値は、触媒コンバータが劣化するほど増加する傾向がある。したがって、酸素濃度の積分値を監視することにより、触媒コンバータの劣化を正確に判定できる。
請求項6に記載の発明によれば、機関の停止直前に触媒コンバータに燃焼物が供給される。機関停止時の触媒温度が高いときは、触媒コンバータ内の吸着剤の吸着作用が低下するため、機関作動中に吸着した燃料成分(HC)を保持できなくなる。その結果、触媒コンバータが劣化していないにも拘わらず、検出酸素濃度が高くなり、劣化していると誤判定する可能性がある。機関停止直後に燃焼物を供給することにより、このような高温時の誤判定を防止することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる触媒コンバータを備えた内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、シリンダ内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、各気筒に燃料噴射弁16が設けられている。燃料噴射弁16は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)20に電気的に接続されており、燃料噴射弁16の開弁時間及び開弁時期は、ECU20により制御される。
エンジン1は、吸気管2、排気管4、及び過給機8を備えている。過給機8は、排気の運動エネルギにより駆動されるタービン10と、タービン10により回転駆動され、吸気の圧縮を行うコンプレッサ9とを備えている。
タービン10は、複数の可変ベーン(図示せず)を備えており、可変ベーンの開度を変化させることにより、タービン回転数(回転速度)を変更できるように構成されている。タービン10のベーン開度は、ECU20により電磁的に制御される。
吸気管2内の、コンプレッサ9の下流には加圧された空気を冷却するためのインタークーラ5及び吸入空気量を制御するインテークシャッタ(スロットル弁)3が設けられている。インテークシャッタ3は、図示しないアクチュエータを介してECU20により、開閉制御される。
排気管4のタービン10の上流側と、吸気管2のインテークシャッタ5の下流側との間には、排気を吸気管2に還流する排気還流通路6が設けられている。排気還流通路6には、排気還流量を制御するための排気還流制御弁(以下「EGR弁」という)7が設けられている。EGR弁7は、ソレノイドを有する電磁弁であり、その弁開度はECU20により制御される。
排気管4の、タービン10の下流側には、排気中の酸素濃度OXYCを検出する酸素濃度センサ23と、排気を浄化する触媒コンバータ11と、ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下「DPF」という)12とが上流側からこの順序で設けられている。
酸素濃度センサ23は、触媒コンバータ11の近傍に設けられている。触媒コンバータ11は、排気中に含まれる炭化水素及び一酸化炭素の酸化を促進するための酸化触媒を内蔵する。ただし、触媒コンバータ11は、酸素蓄積能力を有しないことが望ましい。なお、触媒コンバータ11は、NOxを吸着するNOx吸着剤及びNOxの還元作用が付加されたものであってもよい。
DPF12は、排気がフィルタ壁の微細な孔を通過する際、排気中の炭素(C)を主成分とするパティキュレートであるスート(soot)を、フィルタ壁の表面及びフィルタ壁中の孔に堆積させることによって捕集する。フィルタ壁の構成材料としては、例えば、炭化珪素(SiC)等のセラミックスや金属多孔体が使用される。DPF12に堆積したパティキュレートを燃焼させる再生処理が適時実行される。再生処理は、例えばポスト噴射(排気行程での燃料噴射)を実行することにより行われる。すなわち、触媒コンバータ11の酸化触媒によりポスト噴射された燃料の酸化が促進され、DPF12に流入する排気温が上昇し、堆積したパティキュレートが燃焼する。
さらにエンジン1のクランク軸の回転角度を検出するクランク角度位置センサ22、エンジン1の吸入空気流量GAを検出する吸入空気流量センサ21、エンジン1の冷却水温を検出する冷却水温センサ(図示せず)などが設けられており、これらのセンサの検出信号が、ECU20に供給される。エンジン1の回転数NEは、クランク角度位置センサの出力から算出される。
ECU20は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁16、EGR弁7などに制御信号を供給する出力回路から構成される。
次に図2を参照して、本実施形態における触媒コンバータ11の劣化判定手法を説明する。エンジン1の停止直後においては、触媒コンバータ11の吸着剤に吸着されている炭化水素の酸化反応がおきるため、図2に実線(浄化率CE=99%)で示すように、酸素濃度センサ23により検出される、触媒コンバータ11近傍の酸素濃度OXYCが、時間経過とともに徐々に減少する。図2において時刻t0がエンジン1の停止時点である。
吸着されていた炭化水素の酸化が終わると、酸素濃度OXYCは徐々に増加し、もとのレベルに戻る。図2の破線は、触媒コンバータ11が劣化した状態(浄化率CE=60%)の特性を示す。このように、触媒コンバータ11が劣化すると、エンジン停止後の酸素濃度OXYCの低下量が減少することが確認されている。
そこで本実施形態では、計測された酸素濃度OXYC(図2に細い実線で示す)の最小値Lmを下記式(1)に適用して、浄化率CEを算出し、浄化率CEが判定閾値CETH(例えば65%)以下となったとき、触媒コンバータ11が劣化したと判定するようにしている。
CE={(Lm−L99)/(L60−L99)}(60−99)+99
(1)
ここでL60は、浄化率60%まで劣化した触媒コンバータに対応する酸素濃度OXYCの最小値であり、L99は浄化率99%の触媒コンバータに対応する酸素濃度OXYCの最小値である。
図3は、上述した判定手法を用いて触媒コンバータ11の劣化判定を行う手順を示すフローチャートである。
ステップS11では、劣化判定実行条件が成立するか否かを判別する。具体的には、エンジン1の作動中において、エンジン冷却水温、排気温、吸気温、吸入空気量、エンジン回転数、車速(エンジン1で駆動される車両の走行速度)などの運転パラメータが所定範囲内にあり、かつ酸素濃度センサ23の異常が検出されておらず、かつエンジン1の停止時間が所定範囲内にあるとき、劣化判定実行条件が成立する。劣化判定実行条件が成立していないときは、直ちに本処理を終了する。
ステップS11の答が肯定(YES)であって、劣化判定実行条件が成立しているときは、エンジン1が停止しているか否かを判別する。エンジン1の作動中は直ちに本処理を終了し、エンジン1が停止していれば、ステップS13以下を実行する。
ステップS13では、インテークシャッタ3を閉じて、外部から空気が流入しないようにする。ステップS14では、酸素濃度センサ23により酸素濃度OXYCを計測する。ステップS15では、酸素濃度OXYCの最小値Lmを、前記式(1)に適用し、浄化率CEを算出する。
ステップS16では、浄化率CEが判定閾値CETH以下か否かを判別し、浄化率CEが判定閾値CETH以下であるときは、触媒コンバータ11が劣化したと判定する(ステップS17)。一方、浄化率CEが判定閾値CETHより大きいときは、触媒コンバータ11は正常と判定する(ステップS18)。
以上のように本実施形態では、触媒コンバータ11の上流側近傍に配置された酸素濃度センサ23により、エンジン1の停止後に検出される酸素濃度OXYCの最小値Lmに基づいて、触媒コンバータ11の浄化率CEが算出され、浄化率CEが判定閾値CETH以下であるとき、触媒コンバータ11が劣化したと判定される。このようにエンジン1の停止後に判定を行うことにより、エンジン作動中の劣化判定を行う場合の不具合を解消することができる。また触媒コンバータ11近傍における酸素濃度に応じて判定を行うことにより、従来の手法に比べて判定精度を向上させることができる。
(変形例)
図4は、触媒コンバータ11の温度(以下「触媒温度」という)TCATを変化させたときの、エンジン停止後の酸素濃度OXYCの経時変化を示すタイムチャートである。ただし、図2に比べて時間軸が拡大されており、図4に示される時間範囲は、図2より狭くなっている。ラインL1は、触媒コンバータが無いときの特性を示し、ラインL3及びL4は、それぞれ触媒温度TCATが150℃及び200℃の状態における特性を示す。またラインL2は、触媒温度TCATが300℃の状態における特性を示す。この特性から明らかなように、触媒温度TCATが高くなると、酸素濃度の低下量が減少し、触媒コンバータ11が劣化したのと同じような特性を示す。これは、触媒温度TCATが高くなると、触媒コンバータ11の吸着剤の吸着能力が低下し、燃料の未燃成分(未燃HC)を保持できなくなるためと考えられる。
そこで、本変形例では、触媒温度TCATを検出する触媒温度センサを触媒コンバータ11に取付け、触媒温度センサにより検出される触媒温度TCATが高いときは、エンジン1の停止直前に炭化水素(燃焼物)を触媒コンバータ11に供給し、酸化反応が起きやすくなるようにして、劣化判定を行うようにしている。
図5は、図3に示すフローチャートにステップS21、S22及びS23を追加したものである。ステップS21では、エンジンスイッチがオフされたか否かを判別し、この答が否定(NO)であるときは、直ちに本処理を終了する。エンジンスイッチがオフされたときは、触媒温度TCATが所定温度TCATH(例えば250℃)以上であるか否かを判別し、この答が否定(NO)であるときは、直ちにステップS11に進む。ステップS22の答が肯定(YES)であって、触媒温度TCATが高いときは、EGR弁7を開弁することにより、排気還流通路6内に残っている未燃燃料成分を触媒コンバータ11に供給する(ステップS23)。なお、これだけでは燃焼物量が不十分であるときは、燃料噴射弁16により微量の燃料噴射を実行して、触媒コンバータ11に燃料を供給することが望ましい。
本変形例によれば、触媒温度TCATが300℃の状態でも、図4にラインL5で示すように、酸素濃度OXYCが十分に低下するので、正常であるのに劣化していると誤判定することを防止することができる。
(その他の変形例)
上述した実施形態では、エンジン停止後に検出される酸素濃度OXYCの最小値Lmに応じて浄化率CEを算出するようにしたが、以下に説明するような手法により、浄化率CEを算出するようにしてもよい。
図6(a)に示すように時刻t0から、検出される酸素濃度OXYCが所定濃度LTHに復帰するまでの復帰時間TR(TR60:浄化率60%の場合,TR99:浄化率99%の場合)と、浄化率CEとは、図7に示すようにほぼ比例するので、時刻t0から酸素濃度OXYCが所定濃度LTHに復帰するまでの復帰時間TRを求め、図7に示す関係を用いて浄化率CEを求めるようにしてもよい。
また、酸素濃度変化特性の時間微分値の絶対値(以下「傾きパラメータ」という)ALTは、時刻t0の直後において最大となり、図6(b)に示すように、触媒コンバータ11の浄化率が高いほど、傾きパラメータALTは大きくなる。この傾きパラメータALTも、浄化率CEとほぼ比例する関係を有するので、傾きパラメータALTに応じて、図7に示す関係を用いて浄化率CEを求める。
また、図6(c)に示すように所定積分期間TINT内において検出される酸素濃度OXYCの時間積分値に相当するパラメータ(以下「積分値パラメータ」という)INTを求め、積分値パラメータINTに応じて浄化率CEを求めるようにしてもよい。例えば、図6(c)に示すハッチング領域の面積が、浄化率99%の場合の積分値パラメータINTに相当する。
浄化率CEが高くなるほど、積分値パラメータINTは減少する傾向があるため、積分値パラメータINTと、浄化率CEとの関係を予め実験的に求めて、テーブルとしてECU20の記憶回路に記憶しておき、計測される積分値パラメータINTに応じて、テーブル検索により浄化率CEが求められる。
また上述した判定パラメータ、すなわち酸素濃度の最小値Lm、復帰時間TR、傾きパラメータALT、または積分値パラメータINTを、浄化率CEに変換することなく、これらの判定パラメータに対応した判定閾値をそれぞれ設定して、判定パラメータと、対応する判定閾値との関係から、触媒コンバータ11の劣化を判定するようにしてもよい。すなわち、最小値Lmを判定パラメータとして用いる場合には、最小値Lmが対応する判定閾値LmTH以上であるとき、触媒コンバータ11が劣化したと判定し、復帰時間TRを判定パラメータとして用いる場合には、復帰時間TRが対応する判定閾値TRTH以下であるとき、触媒コンバータ11が劣化したと判定し、傾きパラメータALTを判定パラメータとして用いる場合には、傾きパラメータALTが対応する判定閾値ALTTH以下であるとき、触媒コンバータ11が劣化したと判定し、積分値パラメータINTを判定パラメータとして用いる場合には、積分値パラメータINTが対応する判定閾値ALTTH以上であるとき、触媒コンバータ11が劣化したと判定する。
上述した実施形態では、ECU20が劣化判定手段を構成する。具体的には、図3または図5に示す手順を実行する演算処理が劣化判定手段に相当する。
なお、酸素濃度センサ23は、触媒コンバータ11の下流側近傍に設けるようにしてもよい。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンの排気系に設けられる触媒コンバータの劣化検出にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 触媒コンバータの劣化判定手法を説明するためのタイムチャートである。 劣化判定の手順を示すフローチャートである。 触媒コンバータの温度の影響を説明するためのタイムチャートである。 図3に示す手順の変形例のフローチャートである。 他の変形例を説明するためのタイムチャートである。 判定パラメータ(TR,ALT)と、触媒コンバータの浄化率(CE)との関係を示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
4 排気管
11 触媒コンバータ
20 電子制御ユニット(劣化判定手段)
23 酸素濃度センサ

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気系に設けられた、排気を浄化する触媒コンバータの劣化を検出する、触媒コンバータの劣化検出装置において、
    前記触媒コンバータの近傍に設けられた酸素濃度センサと、
    前記機関の停止後に前記酸素濃度センサにより検出される酸素濃度に応じて、前記触媒コンバータの劣化を判定する劣化判定手段とを備えることを特徴とする触媒コンバータの劣化検出装置。
  2. 前記劣化判定手段は、前記機関の停止後における前記酸素濃度の時間変化率に応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置。
  3. 前記劣化判定手段は、前記機関の停止後における前記酸素濃度の最小値に応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置。
  4. 前記劣化判定手段は、前記機関の停止時点から、前記酸素濃度が上昇して所定値に達する時点までの時間に応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置。
  5. 前記劣化判定手段は、前記機関の停止後における前記酸素濃度の積分値に応じて、前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置。
  6. 前記劣化判定手段は、前記機関の停止直前に前記触媒コンバータに燃焼物を供給することを特徴とする請求項1に記載の触媒コンバータの劣化検出装置。
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