JP4439629B2 - 包装用袋体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開封用の弱め線を有する包装用袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9(a)の正面図及び図9(b)の展開図で示されるような包装用袋体が知られている。この包装用袋体100は、開封作業を容易にするために袋体100の対向する一対の面にミシン目状或いは変形ミシン目状の弱め線(以下この互いに対向する一方の面100Aに設けられる弱め線を「第一弱め線200」、他方の面100Bに設けられる弱め線を「第二弱め線300」という)を設けたものである。例えば、実用新案登録第2566444号には変形ミシン目状の弱め線を設けた包装用袋体が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9(a)及び図9(b)に示すような従来の包装用袋体100は、第一弱め線200及び第二弱め線300の部分から引き裂くことにより開封作業を容易に行うことができる反面、図10(a)に示すように開封後にできる袋体100の開封口400が密着した状態で閉じ易く、必要な時にこの開封口400を速やかに開口して袋体100中の被包装物を容易に取り出すことが困難であるという不具合がある。
【0004】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、開封作業が容易で、かつ開封後の開封口の開閉も容易に行うことのできる包装用袋体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意研究を重ねた結果、上記課題の要因は、従来の包装用袋体100は図10(b)に展開図で示すように、開封後にできる袋体100の開封口400において、その開封口400を形成している第一弱め線200に沿った縁部分500と第二弱め線300に沿った縁部分600とが互いに密着し易いため開封口400が容易に閉じ易く、一旦閉じてしまうとその縁部分500又は600の一方を指先でつまむことが容易にできなくなっていることが大きく影響していることを見出した。そして、これを解決するためには、開封後にできる開封口に、指でつまむことのできる部分(以下「つまみ部分」という)を形成することにより、開封口の閉口後にもそのつまみ部分を利用して開封口を容易に開口できるようになることを見出した。
【0006】
すなわち、本発明の包装用袋体は、対向する一対の面の一方に設けられた開封用の第一弱め線と、他方の面に設けられた開封用の第二弱め線とを有する包装用袋体において、第一弱め線が、第二弱め線に対して第二弱め線の垂直方向にずれを有して配置されていることを特徴とするものである。
【0007】
上記のように第一弱め線と第二弱め線とがずれを有するように配置されることにより、開封後の開封口にこのずれの部分に基づき第一弱め線に沿う縁部分又は第二弱め線に沿う縁部分のいずれか一方が突出してつまみ部分が形成されることとなり、このつまみ部分を利用して開封口の開閉が容易に行えることとなる。
【0008】
ここで「弱め線」とは、包装用袋体を形成する包装材に直線状又はミシン目状の切れ目加工等を施して形成されたものであり、これにより刃物を用いなくても容易に包装用袋体を切り裂いて開封できるものを示す。なお、直線状の切れ目加工とは包装材に僅かの厚みを残して直線状の溝が連続的に施されるものであり、ミシン目状の切れ目加工とは包装材にスリット又は溝が所定の間隔において連続的に施されるものである。
【0009】
また、上記の第一弱め線が設けられている面を「第一面」、第二弱め線が設けられている面を「第二面」として以降の説明に記述することとする。また、「第一弱め線が、第二弱め線に対して第二弱め線の垂直方向にずれを有して配置されている」状態とは、包装用袋体を第一面及び第二面の法線方向から見るとともに、第一面上の第一弱め線をこの法線方向に第二面上に平行移動した場合において、第一弱め線と第二弱め線とが第二面上で重なること無くずれを有して配置されている状態を示すこととする。また、上記の弱め線に対して、開封作業中に包装用袋体が引き裂かれて第一面と第二面とに実際にできる切り口の縁を「引き裂き線」として以降の説明に記述することとする。
【0010】
上記のように第一弱め線と第二弱め線とがずれを有するように配置して開封後のつまみ部分を形成することにより、予め特別なつまみ部分を形成して想定される開封口付近に付設する必要が無い。
【0011】
また、本発明の包装用袋体においては、第一弱め線の第二弱め線側の縁と、第二弱め線の第一弱め線側の縁との間隔が、1〜10mmであることが好ましい。これにより、開封後の開封口に形成されるつまみ部分の面積が十分に確保され、指でより容易につまむことが可能となる。
【0012】
また、本発明の包装用袋体においては、第一弱め線と第二弱め線の形状が変形ミシン目状であることが好ましい。弱め線をこのような形状にすることにより、後述するように開封の際にこの弱め線に沿ってできる実際の引き裂き線が所望の方向に形成されることとなる。特に本発明のように第一弱め線と第二弱め線とがずれを有する場合においては、引き裂きの際に弱め線部分にかかる力により上記の切り裂き線が所望の引き裂き方向からずれてしまうことを防止する点において有効である。
【0013】
なお、ここで「変形ミシン目状」とは、実用新案登録第2566444号に記載されているような略ハ字形、略Y字形、略くの字形、略円弧状等の形状の切れ目が所定の間隔で連続的に形成されたものを示すこととする。例えば、略ハ字形の切れ目とは、2つのミシン目状の切れ目を対にして略ハ字形をなすように傾斜させて形成したもので、通常は所望の切り裂き方向に対して略ハ字形の切れ目の拡がった側を向けて所定の間隔で連続的に形成されるものである。このようにすることにより、この略ハ字形の切れ目の拡がった側から入る実際の引き裂き線は、切れ目の狭められた側から出ることになり、所望の切り裂き方向に収束するようにコントロールされることとなる。なお、この略ハの字の切れ目の拡がった側を「引き裂き側」以降の説明に使用することとする。
【0014】
また、本発明の包装用袋体においては、第一弱め線と第二弱め線とがそれぞれ、1〜10本の弱め線からなる集合体として形成されていることが好ましい。このようにすることにより引き裂きの際に弱め線部分にかかる力により切り裂き線が所望の引き裂き方向からずれてしまうことなく確実に所望の引き裂き方向に形成されるとともに開封後のつまみ部分が十分に確保されることとなる。なお、先に述べた第一弱め線の第二弱め線側の縁と第二弱め線の第一弱め線側の縁との間隔は、この場合においては、第一弱め線を構成する弱め線の中で第二弱め線に最も近い位置に形成されている線と、第二弱め線を構成する弱め線の中で第一弱め線に最も近い位置に形成されている線との間隔を示すものとし、これをもって「第一弱め線と第二弱め線との間隔」として以降の説明に記述することとする。
【0015】
また、本発明の包装用袋体は、第一弱め線の端部、第二弱め線の端部、あるいは第一弱め線の端部と第二弱め線の端部との間の部位に形成された開封用の切り込みを更に備えることが好ましい。このように切り込みを備えることにより、開封作業をよりスムーズに開始することができるとともに、弱め線以外の部位が引き裂かれること無く弱め線の部位を確実に利用して包装用袋体を引き裂いて開封することができることとなる。
【0016】
また、本発明の包装用袋体は、被包装物を気密状態で安定に保持する少なくとも1つの密閉層と、第一弱め線及び/又は第二弱め線を有する少なくとも1つの層とから構成される複合包装材により形成されていることが好ましい。このように積層構造を有する複合包装材から包装用袋体を形成することにより、包装用袋体の強度を高めることができるとともに、被包装物を袋体内に保存するための条件に応じて各層の材質を選択することができる。さらに、密閉層により開封前において被包装物を所望の密封保存状態に保持しておくことができる。これは、被包装物として医薬品、食品等のような揮発性の構成成分を含むもの、品質が水分の含有量に大きく依存するもの、空気中の酸素との酸化反応により容易に品質劣化が起こるもの等が選択される場合に特に有効である。なお、ここで「密閉層」とは、被包装物を気密状態で保存できる材質の層を示し、より好ましくは被包装物に対して化学的に安定な表面を有するか或いは化学的に安定な表面加工を施された層であるとともに被包装物の構成成分に対する吸着性及び透過性が殆ど無く、さらに外部の空気成分及び水分に対する透過性が殆ど無い層であり、被包装物の変質や劣化を防止して被包装物をほぼ初期の状態で安定に保持することのできる層を示すこととする。
【0017】
また、本発明の包装用袋体は、密閉層が、アルミニウム層であることを特徴とすることが好ましい。アルミニウム箔は気密性に優れ表面の酸化皮膜により化学的に安定であり、しかも軽量で引き裂き易いので密閉層として適している。特に揮発性成分を多量に含むパップ剤などにあっては、シート状構成材料としてこの揮発性成分を透過させることのないアルミニウム箔やガスバリヤ性の材料、揮発性成分を吸着することのないアクリロニトリルフィルム、或いはこれらを層構成中に含む積層材料を利用することが望ましい。
【0018】
また、本発明の包装用袋体は、開封後の開封口を密封するシール手段を更に備えることが好ましい。これにより、開封後においても再び開封口を完全に閉口することができ、未使用の被包装物を密閉状態で保持しておくことが可能となる。ここで「シール手段」とは、プラスチックファスナー等の開封口を密閉するための部材を示す。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について更に詳しく説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を付することとし、図中の包装用袋体及びその一部分は全て開封口の形成される側を上方にして示すこととする。
【0020】
図1は本発明の包装用袋体の好適な実施形態の正面図を示しており、図2は図1の包装用袋体を外表面の側から見た場合の展開図を示しており、図3は図1の包装用袋体の拡大概略断面図を示している。
【0021】
図1及び図2に示すとおり、本実施形態の包装用袋体10は、矩形状の積層構造を有する複合包装材18を2枚重ね合わせてそれぞれの外縁部を圧着加工等によりシールした四方シールの形態を有している。また、この包装用袋体10の第一面10Aの上方部側には、第一面10Aの短手方向に平行に開封用の第一弱め線20が形成されている。一方、第二面10Bにも開封用の第二弱め線30が、第一弱め線20に平行にかつ第一弱め線20に対してさらに包装用袋体10の上方部側に所定の間隔W20-30をあけて形成されている。
【0022】
また、第一弱め線20は、略ハの字型の変形ミシン目状の弱め線22、24、26がそれぞれ上方から平行に3本形成された集合体である。第二弱め線30も、略ハの字型の変形ミシン目状の弱め線32、34、36がそれぞれ下方から平行に3本形成された集合体である。これらの弱め線22〜26、32〜36は、先に述べたように略ハ字形の切れ目の引き裂き側から引き裂き線が入るように引き裂き方向L50に沿って配置されている。そして、これらの弱め線のうち第一弱め線20のの中で第二弱め線30に最も近い位置に形成されている弱め線22の引き裂き側の端部には、開封作業をスムーズに開始するためのノッチ50(切り込み)が第一面10Aから第二面10Bにかけて貫通するように形成されている。さらに、包装用袋体10の内部には、開封後にできる開封口を開閉するためのプラスチックファスナー40(シール手段)が第一弱め線20に平行にかつ第一弱め線20の下方側に設けられている。
【0023】
なお、この第一弱め線20と第二弱め線30との間隔W20-30は、第一弱め線20の中で第二弱め線30に最も近い位置に形成されている弱め線22と、第二弱め線30の中で第一弱め線20に最も近い位置に形成されている弱め線32とのそれぞれの中心軸間の距離を示すものとする。そして開封時において、実際の引き裂き線はこの第一弱め線20と第二弱め線30の領域内にそれぞれ形成されることとなり、開封口を形成することとなる。
【0024】
以下に図1〜図6に基づいて各構成要素の詳細を説明する。
【0025】
包装用袋体10を形成する複合包装材18は、図3に示すように外側から内側の方向にかけて弱め線の形成された層として紙12と、弱め線の形成されていない密閉層としてプラスチックフイルム14、アルミニウム箔16、プラスチックフイルム14とが積層された4層構造を有する複合ラミネートフィルム18が使用される。ここで、先に述べたように軽量で引き裂き易く、気密性、化学的安定性に優れている点からアルミニウム箔が密閉層の一つとして好ましく用いられる。この複合ラミネートフィルム18は、ドライラミネ−ション法、ウエットラミネ−ション法、ホットメルトラミネ−ション法、エクストル−ジョンラミネ−ション法等の既知の製造法を用いて製造することができる。なお、弱め線の切れ目が、弱め線が形成される層を貫通せずに僅かの厚みを有して形成される場合には、密閉層にも弱め線が形成されていてもよい。
【0026】
また、この複合包装材18の各層の構成材料は特に限定されず、弱め線の形成如何にかかわらず、紙、不織布、アルミニウム、セロハン、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、オレフィン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレン、エチレンビニルアルコ−ル共重合体、エチレンアクリル共重合体等から適宜選択することが可能である。さらにこれらに印刷インキ、接着剤などを塗布したもの、或いは蒸着又はスパッタリングなどの方法で薄膜を設けたものであってもよい。薄膜としては、アルミニウムなどの金属の他、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどのガスバリヤ性と透明性の高い薄膜が好適である。いずれにしてもシート状構成材料としては、包装袋としての十分な柔軟性を有するものが望ましい。
【0027】
図2及び図3に示すように、第一弱め線20と第二弱め線30は第一面10Aと第二面10Bに所定の間隔W20-30を有して互いに平行に配置されるとともに、それぞれの引き裂き側を引き裂き線が入る方向L50に向けて配置されている。また、図3に示すように、第一弱め線20と第二弱め線30の切れ目は、複合包装材18の最外層のプラスチックフイルム12にのみ形成されている。
【0028】
このように第一弱め線20と第二弱め線30を配置することにより、図4に示すように、開封時において第一弱め線20及び第二弱め線30にかかる引き裂きの力により、第一弱め線20の領域内に形成される引き裂き線L20と第二弱め線30の領域内に形成される引き裂き線L30は、第一弱め線20と第二弱め線30の間隔W20-30に基づいて包装用袋体10の上下方向にずれることになる。この時、例えば、弱め線34の一つの略ハの字型の切れ目を通過した引き裂き線が、力のかかり具合により所望の引き裂き方向L50から逸れる方向に進行しても、その進行方向に対して次に位置する弱め線32〜36のいずれかの略ハの字型の切れ目が所要角度Dの拡がりを持った引き裂き側を向けて待ち構えているので、ここでその方向を修正され所望の引き裂き方向L50から大きく逸れること無く進行してゆくこととなる(図4中、引き裂き線L20及びL30を参照)。そして最終的に所望の引き裂き方向L50に平行にコントロールされながら包装用袋体10を引き裂いてゆくこととなる。その結果、図5及び図6に示すように、開封後の開封口60には、引き裂き線L30に沿った縁部分70が引き裂き線L20に対して突出する格好となり、この部分が開封口60のつまみ部分70となる。
【0029】
開封作業において、第一弱め線20及び第二弱め線30を上述のように理想的に機能させて十分なつまみ部分70を確保するために、図4に示す第一弱め線20と第二弱め線30との間隔W20-30、弱め線の切れ目の形状(本実施例においては略ハノ字型の変形ミシン目)、第一弱め線20と第二弱め線30とを構成する弱め線の本数、弱め線の切れ目の長さW1、切れ目間の間隔W2、第一弱め線20及び第二弱め線30を構成する各弱め線間の間隔W3、所望の引き裂き方向L50に対する略ハの字型の切れ目の角度Dが使用される複合包装材18の強度を考慮しつつ設定されることとなる。
【0030】
このような観点から、第一弱め線20と第二弱め線30との間隔W20-30は1〜10mmの範囲が好ましく、2〜6mmが特に好ましい。これは、第一弱め線20と第二弱め線30との間隔W20-30が1mm未満となると開封後にできるつまみ部分の面積が小さくなり、指先でつまみにくくなる傾向があり、他方、10mmを越えると、開封時に引き裂きにくくなるので大きな引き裂きの力をかけることになり、引き裂き線が所望の引き裂き方向L50より逸れ易くなるとともに、大きな引き裂きの力により第一弱め線20及び第二弱め線30の領域内で方向を修正できず、第一弱め線20及び第二弱め線30の領域外に引き裂きが進行してしまう傾向が大きくなるからであり、また、このように引き裂き線の方向をコントロールできない場合には、開封後の引き裂き線がきれいな水平線でなく著しい凹凸や不必要な裂け目ができてしまい、開封口の見た目が悪くかつつまみ部分70が形成されるにもかかわらず不必要な裂け目のため指でつまみにくくなる不具合も生じ易くなるからである。
【0031】
また、第一弱め線20と第二弱め線30を構成する弱め線の本数はそれぞれ、1〜10本が好ましく、より好ましくは2〜4本である。弱め線の本数が、10本を越える場合には製造の手間がかかるとともに引き裂きにより切り捨てられる包装用袋体の部位が大きくなり好ましくない。また、弱め線を複数本備えることにより、各引き裂き線L20及びL30の方向を所望の方向L50に修正しながら引き裂きを確実に進行させることができる。特に第一弱め線20と第二弱め線30を構成する弱め線の本数が2〜4本の場合は、十分なつまみ部分70が形成されるとともに、引き裂き線が凹凸無く水平にきれいに形成されるので、開封後の開封口の美観もよくなる傾向がある。
【0032】
ノッチ50は、開封時の引き裂きの開始点となる。そのため、有効な引き裂きが可能な位置、すなわち所望の引き裂き方向L50に対応して形成されている第一弱め線20と第二弱め線30が有効に機能する位置に形成されることが重要である。この観点からノッチ50は、図2に示すように第一弱め線20の引き裂き側の端部と第二弱め線30の引き裂き側の端部とを含むシール部分10a及びシール部分10bの領域R50に形成されることが好ましく、R50内の第一弱め線20と第二弱め線30の間の領域に形成されることがより好ましく、第一弱め線20を構成する弱め線のうち最も第二弱め線30に近い弱め線22の中心軸上か又は第二弱め線30を構成する弱め線のうち最も第一弱め線20に近い弱め線32の中心軸上に形成されることがさらに好ましい。これは、上記以外の部位にノッチ50を形成し引き裂きを開始した場合、各引き裂き線L20とL30とが、それぞれ形成されるべき第一弱め線20と第二弱め線30との領域内に有効に進行することができない傾向が大きくなるからである。
【0033】
本実施形態においては図4に示すようにノッチ50は、第一弱め線20を構成する弱め線のうち最も第二弱め線30に近い弱め線22の中心軸上に形成されている。このようにすることにより、開封作業において弱め線22を利用してスムーズに引き裂きを開始することができる。また、引き裂き開始点が第一弱め線20の領域と第二弱め線の領域の中にあるので、実際の引き裂き線は常にこの領域の内部から進行し始めることができ、引き裂き作業中にかかる力により所望の引き裂き方向L50からずれても外側に形成された他の弱め線により捉えられて確実に所望の引き裂き方向L50に修正されることとなる。また、このノッチ50の切り込みの深さは、開封前の包装用袋体10の密封状態を保持できるようにシール部分10a及びシール部分10bの幅より小さく設定されている。なお、このノッチ50の形状は特に限定されるものではなく、例えばいわゆるIノッチ、Vノッチであってもよい。
【0034】
また、本実施形態の包装用袋体10においては、第二弱め線30が第一弱め線20に対して包装用袋体10の上方に配置されているので、開封後には、図5に示すように第二弱め線30内にできる引き裂き線L30に沿う縁部分70が、第一弱め線20内にできる引き裂き線L20よりも上方に突出してつまみ部分70となり開封口60の開閉に使用される。従って、これらの引き裂き線L20及びL30をそれぞれ第一弱め線20及び第二弱め線30の領域内に凹凸無く水平に形成することができれば、第一弱め線20と第二弱め線30とのずれを有効に利用することになり、開封口60にできるつまみ部分70の大きさが十分にとれるとともに開封口の美観もよりよいものとなる。
【0035】
このように引き裂き線L20及びL30をきれいに形成する方法の一つとして、本実施形態の包装用袋体10においては、使用者が第一弱め線20と第二弱め線30の配置に適した引き裂きの開始方向S50を選択できるように誘導する工夫を施すことが有効である。ここで第一弱め線20と第二弱め線30の配置に適した引き裂きの開始方向S50とは、図1及び図3に示すように、第二弱め線30の配置されている第二面10Bから第二弱め線30に対して下方に位置する第一弱め線20の配置されている第一面10Aの方向にねじる方向を示す。
【0036】
このように引き裂きの開始方向S50をとって第二面10Bから第一面10Aの方向へとねじるように引き裂き始めることにより、図3に示すように、第一弱め線20が第二弱め線30よりも下方部に位置しているため、引き裂かれて切り取られる第二面10Bの上方部の大きさが引き裂かれて切り取られる第一面10Aの上方部の大きさよりも小さいので、引き裂かれて切り取られる第二面10Bの上方部は、切り裂かれた後に残る第一面10Aに阻害されること無く引き裂かれることとなる。そして、この時の引き裂きに要する力は僅かな力で済むので、各引き裂き線L20及びL30は所望の引き裂き方向L50から殆どずれず、従って包装用袋体10をきれいに引き裂くことができるとともに十分なつまみ部分70を確保できる傾向が大きくなる。
【0037】
一方、図3において第一面10Aから第二面10Bの方向(図3中のS50の反対方向)に向けてねじるように引き裂きを開始すると、第一弱め線20が第二弱め線30よりも下方部に位置しているため、引き裂かれて切り取られる第一面10Aの部分が、開封作業中に徐々に形成される第二面10Bのつまみ部分70により支持される格好となり、つまみ部分70により引き裂きの動作が阻害されることとなる。この時、特に包装用袋体10を形成する包装材18が弾力性に乏しい場合には、つまみ部分70に阻害されることにより引き裂きにかかる力が大きくなり、引き裂き線が所望の引き裂き方向L50(図1参照)に対してずれる傾向が大きくなる可能性がある。そしてその結果、各引き裂き線L20及びL30が水平に形成されにくく、凹凸が激しくなり、開封後にできる開封口の縁部の美観が悪くなる不具合が生じる傾向が大きくなる可能性がある。
【0038】
以上のような使用者が開封の際に第一弱め線20と第二弱め線30の配置に適した引き裂きの開始方向S50を選択できるための具体的な誘導方法としては、例えば、第一面10Aの側のノッチ50の形成された弱め線22に沿うようにして引き裂きの開始方向S50を明示する挿し絵等を入れたマークを施しておく方法等がある。
【0039】
プラスチックファスナー40は、図3に示すようにオス部40Aが第一面10Aの内側のプラスチックフィルム層13上に配設されており、メス部40Bはオス部40Aに対向するように第二面20Bの内側のプラスチックフィルム層13上に配設されている。このプラスチックファスナー40のオス部40Aとメス部40Bをかみ合わせることにより、包装用袋体10の開封後においても、包装用袋体10内に残る未使用の被包装物を所望の密封状態で保持しておくことができる。
【0040】
また、包装用袋体に収納される被包装物は特に限定されないが、開封後に未使用物を密封保存することとその未使用物を必要な時に容易に取り出すことが望まれる被包装物に対して使用する場合に特に有効である。例えば、シップ剤、テ−プ剤を含む医薬品、食料品、化粧品、トイレタリ−、封筒等の被包装物に適している。
【0041】
以下図1〜図6に基づき図1に示す本実施形態に係る包装用袋体10の使用方法を説明する。
【0042】
先ず、図1及び図3に示すように、包装用袋体10のノッチの形成されている部位を軽くつまみ、引き裂き開始方向S50の方向にねじるようにして引き裂き始める。図4に示すように、包装用袋体10をノッチ50から開封を開始して引き裂き始めると、シール部分10a及び10bの領域は、第一面10Aと第二面10Bは一体化しているのでこの領域内において引き裂き線は弱め線22に沿って進行する一本の線であるが、さらに引き裂きが進みこのシール領域を過ぎると、第一面10Aに向かう引き裂き線L20と第二面10Bに向かう引き裂き線L30とに分岐する。その後このL20とL30は、引き裂きのために加えられる力によって、第一面10A及び第二面10Bの引き裂き易い部位、すなわち第一弱め線20の部位と第二弱め線30の部位に向けてそれぞれ進行し、さらに第一弱め線20の部位と第二弱め線30の部位に到達する。ここで、先に延べたように弱め線の機能により、引き裂き線L20及びL30はそれぞれ所望の引き裂き方向L50の方向と平行となるように徐々にコントロールされ、やがてノッチ50に対向する包装用袋体50の縁に到達することとなるので、使用者は、包装用袋体10の開封作業をさしたる注意も払わずにスムーズにしかもきれいに行うことができる。そして開封後の開封口60にできるつまみ部分70を指でつまむことにより、開封後においても容易に包装用袋体10を開閉することができる。例えば、高齢者や子供等の指先で器用な作業を行うことが不得意な使用者でもつまみ部分70をつまむことにより容易に包装用袋体10の開閉作業を行うことができる。また、プラスチックファスナー40が備え付けられているので、未使用の被包装物も密封状態で保存しておくことができる。
【0043】
図7は本発明に係る包装用袋体10の第二の実施形態を示す模式断面図であり、図8は本発明に係る包装用袋体10の第三の実施形態を示す展開図である。
【0044】
図7に示す包装用袋体10は、図1〜図3に示した包装用袋体10の構成に対してプラスチックファスナー40の形状が以下の点において異なるものである。
【0045】
図7に示すようにプラスチックファスナー40のオス部40Aの基板の幅W40Aが、上方側に大きく延ばされ、基板の上方側の縁が第一弱め線20を構成する弱め線22に沿って平行になるように設定されている。一方メス部40Bの基板の幅W40Bも上方側に大きく延ばされ、基板の上方側の縁が第二弱め線30を構成する弱め線32に沿って平行になるように設定されている。その結果、このオス部40Aの基板の幅W40Aとメス部40Bの基板の幅W40Bとの差によるずれが第一弱め線20と第二弱め線30の間隔W20-30に一致することとなる。これにより、開封作業において、かかる引き裂きの力が、第一弱め線20の部位とプラスチックファスナー40のオス部40Aの弱め線に沿う縁部分の接触部と第二弱め線30の部位とプラスチックファスナー40のメス部40Bの弱め線に沿う縁部分の接触部とにかかるようになり、このプラスチックファスナー40のオス部40Aとメス部40Bの弱め線に沿う縁部分が引き裂き線の形成に対してガイドの役目を果たし、所望の引き裂き方向によりきれいに引き裂き線が形成され易くなることとなる。
【0046】
図8に示す包装用袋体10は、図1〜図3に示した包装用袋体10の構成に対して第一弱め線20と第二弱め線30の形状が以下の点において異なるものである。
【0047】
図8に示すように第一弱め線20と第二弱め線30が、直線状の切れ目加工により形成されており、予め開封後の引き裂き線が直線的にきれいにできるように設定されている。このようにすることは、使用する包装材の材質等により所望の引き裂き方向に比較的引き裂き易い包装用袋体の場合に有効である。なお、この場合にも各弱め線の数は必要に応じて1〜10本形成されることが好ましい。
【0048】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、略ハの字型の弱め線のハの字の切れ目は、引き裂き方向に対して対象に配置されずに、互い違いに非対称に配置されていてもよい。また、第一弱め線と第二弱め線は先に述べたずれを有していれば非平行に形成されていてもよい。また、第一面と第二面に対するプラスチックファスナーのオス部とメス部の配置は上記の実施形態の包装用袋体における配置と逆であってもよい。また、第一弱め線と第二弱め線は先に述べたずれを有していれば非平行に形成されていてもよい。また、複合包装材を構成する弱め線の形成された層は、複合包装材の最も外側に積層されずに内部の層として形成されていてもよい。また、複合包装材を構成する各層の積層の順序も上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、弱め線の形成された層としてプラスチックフィルム層を最も外側に積層してもよい。
【0049】
また、ここでは包装用袋体を形成する包装材として4層構造を有する複合包装材を用いたものについて説明したが、本発明に係る包装用袋体は、被包装物とその保存の条件に応じて層の数及び層を構成する材質が適宜選択可能であり、特に限定されるものではなく、例えば、単一層の包装材から形成されたものであってもよい。
【0050】
また、ここでは4方シールの形態の包装用袋体について説明したが、本発明に係る包装用袋体の形態は、この形態に限定されるものではなく、例えば、3方シールの形態であってもよい。
【0051】
さらに、ここではノッチを形成した形態の包装用袋体について説明したが、ノッチを形成しない形態であってもよい。
【0052】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の包装用袋体の内容をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0053】
(実施例1)
矩形の複合ラミネートフィルム(4層を合わせた厚み;100μm)として外側から紙、プラスチックフィルム(ポリエチレン)、アルミニウム箔、プラスチックフィルムの4層で積層したのものを2枚作製しそれぞれ第一面及び第二面とした。次に、図2に示したように、この包装用袋体の第一面と第二面にそれぞれ第一弱め線と第二弱め線とを第一弱め線が下方側に位置するように形成した。ここで、第一弱め線と第二弱め線はそれぞれ3列の平行な略ハの字形の弱め線(切れ目の幅;1.0mm、切れ目間の幅;0.4mm 弱め線の中心軸方向に対する切れ目の角度;20°、各弱め線間の間隔;1.9mm)の集合体として形成した。また、第一弱め線と第二弱め線の間隔(図2中のW20-30に相当)は3.0mmとした。また、第一弱め線の下方部にはプラスチックファスナーを設けた。そしてこの2枚の複合ラミネートフィルムを重ね合わせてその四周をシ−ルして四方シ−ルの形態を有する包装用袋体を作製した。なお、その内部には被包装物として、シップ剤を収納した。
【0054】
(実施例2)
第一弱め線と第二弱め線の間隔を5.0mmとし、第一弱め線と第二弱め線を構成する弱め線をそれぞれ2本ずつにした以外は実施例1と同様にして包装用袋体を作製した。
【0055】
(実施例3)
第一弱め線と第二弱め線の間隔を11.0mmとした以外は実施例1と同様にして包装用袋体を作製した。
【0056】
(実施例4)
第一弱め線と第二弱め線の間隔を0.8mm、第一弱め線と第二弱め線を構成する弱め線をそれぞれ1本とした以外は、実施例1と同様にして包装用袋体を作製した。
【0057】
(実施例5)
第一弱め線と第二弱め線の間隔を10.5mm、第一弱め線と第二弱め線を構成する弱め線をそれぞれ1本とした以外は実施例1と同様にして包装用袋体を作製した。
【0058】
(比較例1)
第一弱め線と第二弱め線の間隔をなくし、第一弱め線と第二弱め線がずれることなく完全に重なった状態とした以外は実施例1と同様にして包装用袋体を作製した。
【0059】
[開封後における開封口の開閉の容易性及び美観の評価試験]
実施例1〜5及び比較例1に示したサンプルを30人のユーザーにそれぞれ1枚ずつ配布して弱め線の部分により開封してもらい、これらのサンプルの開封後にできる開封口の開閉について、開封後にできるつまみ部分のつまみ易さを尺度することにより容易に開閉できるか否かについての評価を得た。また、併せて開封口の美観についての評価も得た。
【0060】
これらのサンプルの試験結果を、開封後における開封口の開閉の容易性及び美観について、5;第一弱め線及び第二弱め線の部位にできる引き裂き線がほぼ水平できれいに引き裂けており、つまみ部分が十分な大きさを有していて指でつまみ易く、開封口の美観にも優れる、4;第一弱め線及び第二弱め線の部位にできる引き裂き線に凹凸が見られ開封口の美観がやや劣るが、つまみ部分が十分な大きさを有していて指でつまみ易い、3;第一弱め線及び第二弱め線の部位にできる引き裂き線に凹凸が顕著に見られ開封口の美観が劣り、つまみ部分も十分な大きさを有していないためやや指でつまみにくい、2;第一弱め線及び第二弱め線の部位にできる引き裂き線の間隔が小さく、つまみ部分が十分な大きさを有していないためやや指でつまみにくい、1;引き裂き線が完全に一致していてつまみ部分が全く形成されず非常に指でつまみにくい、とした評価基準に基づいて表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
表1に示した結果から明らかな通り、実施例1〜5の本発明の包装用袋体は、第一弱め線を第二弱め線に対して垂直方向にずらして配置しているので、開封後において開封口部につまみ部分が突出するように形成され、指先でこのつまみ部分をつまむことができ、開封口を容易に開閉できることが確認された。
【0063】
特に、第一弱め線と第二弱め線との間隔をそれぞれ3mm,5mm、第一弱め線と第二弱め線を構成する弱め線をそれぞれ2本,3本とした本発明の好適な実施形態に対応する実施例1,2に示す包装用袋体は、開封口を容易に開閉できるとともに引き裂き線がきれいに形成されるので開封口の美観もよい事が確認された。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の包装用袋体によれば、第一弱め線と第二弱め線とのずれの部分に基づき開封後の包装用袋体の開封口において適度なつまみ部分が形成されることとなり、このつまみ部分を容易に指先でつまむことが可能となるので、開封作業が容易で、かつ開封後の開封口の開閉作業も容易に行うことのできる包装用袋体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用袋体の好適な一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す包装用袋体の展開図である。
【図3】図1に示す包装用袋体の各弱め線の方向に対して垂直な方向から見た場合の拡大概略断面図である。
【図4】図1に示す包装用袋体を開封する際に第一弱め線と第二弱め線の部分に形成される実際の切り取り線(引き裂き線)を示す模式図である。
【図5】図1に示す包装用袋体の開封後の状態を示す正面図である。
【図6】図5に示す開封後の包装用袋体の展開図である。
【図7】本発明の包装用袋体の第二の実施形態を示す展開図である。
【図8】本発明の包装用袋体の第三の実施形態を示す模式断面図である。
【図9】(a)〜(b)はそれぞれ従来の包装用袋体の開封前の状態を示す正面図及びその展開図である。
【図10】(a)〜(b)はそれぞれ従来の包装用袋体の開封後の状態を示す正面図及びその展開図である。
【符号の説明】
10…包装用袋体、10A…包装用袋体の第一面、10B…包装用袋体の第二面、10a…包装用袋体の第一面10Aのシール部分、10b…包装用袋体の第二面10Bのシール部分、12…弱め線の形成された紙、14…プラスチックフィルム(密閉層)、16…アルミニウム箔(密閉層)、18…複合包装材、20…第一弱め線(変形ミシン目加工の場合)、22〜26…第一弱め線を構成する弱め線の列、30…第二弱め線(変形ミシン目加工の場合)、32〜36…第二弱め線を構成する弱め線の列、40…プラスチックファスナー(シール手段)、40a…プラスチックファスナーのオス部、40b…プラスチックファスナーのメス部、50…ノッチ(切り込み)、60…開封口、70…開封後にできるつまみ部分、L20…開封時に第一弱め線の部位にできる引き裂き線、L30…開封時に第二弱め線の部位にできる引き裂き線、L50…包装用袋体の引き裂き方向、S50…包装用袋体の引き裂き開始方向、X…包装用袋体を展開する際の中心軸、W1…弱め線の切れ目の幅、W2…弱め線の継ぎ目の幅、W3…第一弱め線または第二弱め線を構成する各弱め線間の間隔、W20-30…第一弱め線の第二弱め線側の縁と第二弱め線の第一弱め線側の縁との間隔、W40A…プラスチックファスナーのオス部の幅、W40B…プラスチックファスナーのメス部の幅、100…従来の包装用袋体、100A…従来の包装用袋体100の第一面、100B…従来の包装用袋体100の第二面、200…従来の包装用袋体100の第一弱め線(ミシン目加工の場合)、300…従来の包装用袋体100の第二弱め線(ミシン目加工の場合)、400…開封口、500…開封後の第二弱め線200に沿った縁部分、600…開封後の第二弱め線300に沿った縁部分。
Claims (5)
- 対向する一対の面の一方に設けられた開封用の第一弱め線と、他方の面に設けられ、前記第一弱め線と平行に延びる開封用の第二弱め線とを有する包装用袋体において、
前記第一弱め線が、前記第二弱め線に対して前記第二弱め線の垂直方向にずれを有して配置されており、
前記第一弱め線と前記第二弱め線とがそれぞれ、複数本の弱め線からなる集合体として形成されており、
前記第一弱め線の端部に形成された開封用の切り込みを備え、
前記第一弱め線の前記第二弱め線側の縁と、前記第二弱め線の前記第一弱め線側の縁との間隔が、1〜10mmであることを特徴とする、包装用袋体。 - 前記第一弱め線と前記第二弱め線の形状が変形ミシン目状であることを特徴とする請求項1に記載の包装用袋体。
- 前記包装用袋体が、被包装物を気密状態で安定に保持する少なくとも1つの密閉層と、前記第一弱め線及び/又は前記第二弱め線を有する少なくとも1つの層とから構成される複合包装材により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装用袋体。
- 前記密閉層がアルミニウム層であることを特徴とする請求項3に記載の包装用袋体。
- 開封後の開封口を密封するシール手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の包装用袋体。
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