JP4439338B2 - 画像変換装置 - Google Patents

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本発明は、ビデオ動画信号から静止画を生成する、または静止画からビデオ動画信号を生成する画像変換装置に関するものである。
近年、家庭用デジタルVTRの規格(DigitalVideo)に基づくデジタルビデオカムコーダ(DVC)には、テープへの動画記録機能だけでなくカードへの静止画(JPEG)記録機能が搭載されている。ビデオ動画信号を扱うDVCのビデオ信号処理から静止画の生成は、一般的に下記のように行われる。
NTSCではフレーム数が30枚/秒、走査線数が525ラインであり、PALでは25枚/秒、625ラインであり、これらの映像信号入力(CCIR勧告 Rec601、4:2:2コンポーネント信号)は、輝度信号13.5MHz、色信号6.75MHz、量子化精度8bitでそれぞれ標本化される。標本化された映像信号の水平有効画素数は輝度信号720、色信号360であり、垂直有効ライン数はNTSC480ライン、PAL576ラインである。これらは4:2:2コンポーネント信号と呼ばれ、4:2:2コンポーネント信号から水平有効画素640、垂直有効ライン480のJPEG画(VGA画角)を生成するには、水平方向は720画素→640画素、垂直方向はPAL576ライン→480ライン(NTSCは480ライン→480ライン)の画像変換が必要である。(これら720画素×480ライン/576ラインを長方画角、640画素×480ラインを正方画角とする。)ただしビデオ動画信号1フレームは2つのフィールドから成り、これらフィールドの時刻は異なる。異なる時刻から生成されたフレームデータから同一時刻の静止画を生成することは行われず、一般的には片フィールド720画素×240ライン/288ラインから、640画素×480ラインが生成される。
また近年DVCには、カードへの静止画記録機能だけでなくカードからの動画表示機能も搭載されている。静止画からビデオ動画信号を生成するには、上記動画→静止画とは逆で、正方画から長方画への変換であり、JPEG画をVGA画角とすると、水平方向は640画素→720画素、垂直方向はPAL480ライン→576ライン(NTSCは480ライン→480ライン)の画像変換が必要である。ただし表示上、ビデオ動画信号の1フレームは2つのフィールドから成り、これらフィールドの時刻は異なる必要があるため、一般的には正方画から片フィールド720画素×240ライン/288ラインが2つ生成され、1フレームの出力となる。
ここで、図10を参照しながら、従来の画像変換装置(静止画−動画変換装置)の構成および動作について説明する。
「NTSC片フィールド→静止画」
NTSC片フィールド720画素×240ラインの長方画から、640画素×480ラインを正方画の生成は以下のように行われる。ここでは垂直方向を考える。
1フィールドのデータはすべて第1のメモリ46に蓄えられる。映像信号入力の各有効ラインの先頭を基準信号として第1のメモリ制御回路43は第1のメモリ46から1ラインづつデータの時系列読み出しを開始/停止する。
ピッチ制御回路44は、各有効ラインの先頭である基準信号毎に0.5づつインクリメントされるカウンタであり、カウント値は整数部と小数部をもち、予め初期値として整数部・小数部を持つことが可能である。前記基準信号単位に前記カウント値の小数部が5のとき、第1のセレクタ47は第1のメモリ46の出力信号を、第2のセレクタ48は第1のラインメモリ50の出力信号を、第3のセレクタ49は第2のラインメモリ51の出力信号を選択する。また、前記小数部が0のとき、第1のセレクタ47は第1のラインメモリ50の出力信号を、第2のセレクタ48は第2のラインメモリ51の出力信号を、第3のセレクタ49は第3のラインメモリ52の出力信号を選択する。第1のメモリ制御回路43は前記カウント値の小数部が5のとき第1のメモリ46からデータを出力し、小数部が0のとき停止する。ただし、小数部が0のときには第1のメモリ制御回路43は前読み出しラインを再度読み出し、また第1のセレクタ47は第1のメモリ46の出力信号、第2のセレクタ48は第1のラインメモリ50の出力信号、第3のセレクタ49は第2のラインメモリ51の出力信号を選択することも考えられる。
係数選択回路45では、前記ピッチ制御回路44のカウント値の小数部により予め決められたテーブル値である係数を第1の乗算器53,第2の乗算器54、第3の乗算器55にそれぞれ出力する。第1の乗算器53は第1のラインメモリ50の出力データとテーブル値を乗算し、第2の乗算器54は第2のラインメモリ51の出力データとテーブル値を乗算し、第3の乗算器55は第3のラインメモリ52の出力データとテーブル値を乗算する。これら乗算器53,54,55からの3つの出力は加算器56で加算され、その加算結果は、係数を決定するときに予め決めた値で除算器58で除算され、第2のメモリ61に入力される。第4のセレクタ57は常時、除算器58の出力を選択する。
このように1フィールド240ラインを第1のメモリ46に蓄え、蓄え終わった次の2つのフィールドで1ラインづつ読み出し/停止し、拡大の処理をして480ラインを第2のメモリ61に書き込む。
「PAL片フィールド→静止画」
PAL720画素×288ラインの長方画から、640画素×480ラインを正方画への垂直方向の変換は、前記ピッチ制御回路44のインクリメントが0.6となる。前記基準信号単位にピッチ制御回路44の小数部が5を超えると、第1のセレクタ47は第1のメモリ46の出力信号を、第2のセレクタ48は第1のラインメモリ50の出力信号を、第3のセレクタ49は第2のラインメモリ51の出力信号を選択する。また、ピッチ制御回路44の小数部が5より小さいと、第1のセレクタ47は第1のラインメモリ50の出力信号を、第2のセレクタ48は第2のラインメモリ51の出力信号を、第3のセレクタ49は第3のラインメモリ52の出力信号を選択する。
第1のメモリ制御回路43は前記カウント値の小数部が5を超えると第1のメモリ46からデータを出力し、小数部が5より小さいなら停止する。その他の処理はNTSCと同様である。
このように最初に1フィールド288ラインを第1のメモリ46に蓄え、次の2つのフィールドで1ラインづつ読み出し/停止し、拡大の処理をして480ラインを第2のメモリ61に書き込む。第4のセレクタ57は常時除算器58出力を選択する。除算器58からの出力は時系列の処理として次の処理をせず、第2のメモリ61への書き込みが終わった後に1ラインづつ読み出してその後の別の処理を行う。
「静止画→NTSC片フィールド」
640画素×480ラインの正方画からNTSC片フィールド720画素×240ラインの長方画の2フィールド生成は、以下のように行われる。ここでは垂直方向を考える。
正方画角のJPEGデータはすべて第1のメモリ46に蓄えられる。映像信号出力の各有効ラインの先頭を基準信号として第1のメモリ制御回路43は第1のメモリ46から1ラインづつデータの時系列読み出しを開始する。
ピッチ制御回路44は、各有効ラインの先頭である基準信号毎に1づつインクリメントするカウンタである。整数部と小数部をもち、予め初期値として整数部・小数部を持つことが可能である。前記基準信号単位に第1のセレクタ47は第1のメモリ46の出力信号を、第2のセレクタ48は第1のラインメモリ50の出力信号を、第3のセレクタ49は第2のラインメモリ51の出力信号をたえず選択する。
係数選択回路45では、前記ピッチ制御回路44のカウント値の小数部により予め決められたテーブル値である係数を第1の乗算器53,第2の乗算器54、第3の乗算器55にそれぞれ出力する。第1の乗算器53は第1のラインメモリ50の出力データとテーブル値を乗算し、第2の乗算器54は第2のラインメモリ51の出力データとテーブル値を乗算し、第3の乗算器55は第3のラインメモリ52の出力データとテーブル値を乗算する。これら乗算器53,54,55からの3つの出力は加算器56で加算され、その加算結果は、係数を決定するときに予め決めた値で除算器58で除算される。
第4のセレクタ57は前記ピッチ制御回路44のカウント値が{初期値+2×N(Nは整数)}となる時のみ第2のメモリ61にデータを出力する。
このように1静止画フレーム480ラインを第1のメモリ46に蓄え、次の2フィールドで1ラインづつ読み出し、縮小の処理をして240ラインを第2のメモリ61に書き込む。次に対フィールド240ラインの生成であるが、初期値を0.5ずらすことで同様の処理を1フレームかけて行う。
「静止画→PAL片フィールド」
640画素×480ラインの正方画からPAL片フィールド720画素×288ラインの長方画への垂直方向の変換は、前記ピッチ制御回路44のインクリメントが5/3となる。第4のセレクタ57は前記ピッチ制御回路44のカウント値が{初期値+(5/3)×N(Nは整数)}となるときのみ第2のメモリ61にデータを出力する。その他の処理はNTSCと同様である。
このように1静止画フレーム480ラインを第1のメモリ46に蓄え、次の2つのフィールドで1ラインづつ読み出し、第2のメモリ61への書き込み/停止する縮小の処理をして240ラインを第2のメモリ61に書き込む。メモリへの書き込み/停止は第4のセレクタ57で制御する。除算器58からの出力は時系列の処理として次の処理をせず、両フィールドの第2のメモリ61への書き込みが終わった後に1ラインづつ読み出して次の処理を行う。
またJPEG規格で入出力データを圧縮伸張する圧縮伸張器が、例えば特許文献1に開示されている。この圧縮伸張器は、フレームメモリに記憶されたNTSC信号のディジタルデータを、設定された圧縮率で圧縮して出力し、また例えば光ディスクから再生された圧縮データを、設定された伸張率で伸張してフレームメモリへ出力している。
特開平5−284454号公報
しかしながら、上記従来の画像変換装置の構成では、動画から静止画生成において、変換前にフィールドメモリ(第1のメモリ46)を有することで、リアルタイムに入力される動画に対して、時系列にリアルタイムに静止画を生成することができない。つまり、静止画ができるまで3フィールド必要で、入力動画が1フィールド入力される時間では静止画1フレームを生成することができない。またフィールドメモリと静止画フレームメモリ(第2のメモリ61)が両方必要となるという課題を有していた。
また静止画から動画生成においては、変換後にフレームメモリを有し、静止画フレームメモリ上のデータを時系列に読み出し処理するため、これを縮小・フィルタ処理の入力として映像信号出力を時系列にリアルタイムに出力することができない。つまり、1フレームの動画を生成するのに2フレーム必要で、静止画1フレームを読み出して縮小処理し動画を1フレーム出力することができない。またフレームメモリと静止画フレームメモリが両方必要となるという課題を有していた。
また特許文献1の圧縮伸張器は、フレームメモリに記憶されたNTSC信号のディジタルデータを処理しているために、同様に、リアルタイムに入力される動画に対して、時系列にリアルタイムに静止画を生成することができないという課題を有していた。
そこで、本発明は、リアルタイムに映像信号入力1フィールド期間で1静止画フレームを生成することができ、またリアルタイムに静止画フレームをビデオアウト出力に映像信号として出力することができる画像変換装置を提供することを目的としたものである。
上記課題を解決するために、第1の発明の画像変換装置は、所定の映像信号データに基づく基準信号単位に2回処理を行い予め設定された拡大倍率の逆数をインクリメントまたはホールドするカウンタを有し、画素補間位置を生成するピッチ制御回路と、前記基準信号単位でインクリメントするカウンタを有し、前記映像信号データのライン数をカウントするライン制御回路と、前記ピッチ制御回路とライン制御回路の2つのカウンタのカウント値を比較し差分を出力する比較回路と、静止画フレームデータまたは静止画フィールドデータを記憶する静止画メモリと、前記所定の映像信号データの垂直拡大用補間フィルタのタップを構成する1組のラインメモリと、前記ピッチ制御回路により生成された画素補間位置に応じて、前記1組のラインメモリのラインメモリ出力データのフィルタリング処理を行う2組のフィルタリング処理手段と、前記ピッチ制御回路のカウンタのインクリメントまたはホールドを決定し、かつ前記2組のフィルタリング処理手段の処理結果を前記静止画メモリへ書き込むか否かを決定するための値が前記垂直拡大用補間フィルタのタップの数に応じて予め決められているテーブルを用いて、前記比較回路より出力された差分をデコードすることで、前記ピッチ制御回路のカウンタのインクリメントまたはホールドを決定しさらに前記2組のフィルタリング処理手段の処理結果前記静止画メモリへ書き込むか否かを決定するデコード回路と、前記デコード回路の決定に基づいて前記2のフィルタリング処理手段の処理結果を前記静止画メモリに書き込むか否かを選択するセレクタを備えたことを特徴としたものである。
また上記第1の発明は、前記各フィルタリング処理手段としてそれぞれ、前記1組のラインメモリのそれぞれのラインメモリ出力データの乗算器と、これら乗算器の乗算結果を加算する加算器と、この加算器の加算結果を予め設定された値で除算する除算器を設け、
前記ピッチ制御回路により生成された画素補間位置から前記各フィルタリング処理手段の前記各乗算器にそれぞれ別の補間位置を示す係数を与える係数選択回路を備えたことを特徴としたものである。
また、第2の発明の画像変換装置は、所定のメモリ映像データに基づく出力基準信号単位に予め設定された縮小倍率の逆数をインクリメントするカウンタを有し、画素補間位置を生成するピッチ制御回路と、前記出力基準信号単位でインクリメントまたはホールドするカウンタを有し、ラインカウント値を出力するライン制御回路と、前記ピッチ制御回路と前記ライン制御回路のカウンタのカウント値を比較し差分を出力する比較回路と、静止画フレームデータが蓄えられた静止画メモリと、前記所定のメモリ映像データの垂直縮小用補間フィルタのタップを構成する1組のラインメモリと、前記ピッチ制御回路により生成された画素補間位置に応じて、前記1組のラインメモリのラインメモリ出力データのフィルタリング処理を行うフィルタリング処理手段と、前記ライン制御回路のカウントにより前記静止画メモリから読み出す第1の映像信号データ及び第2の映像信号データを決定し、読み出すべく静止画メモリを制御するメモリ制御回路と、前記1組のラインメモリへそれぞれ入力する映像信号データを選択するセレクタと、前記ライン制御回路のカウンタのインクリメントまたはホールド、およびインクリメント値を決定し、かつ前記セレクタにおいて選択する映像信号データを決定するための値が前記垂直縮小用補間フィルタのタップの数に応じて予め決められているテーブルを用いて、前記比較回路より出力された差分をデコードすることで、前記ライン制御回路のカウンタのインクリメントまたはホールド、およびインクリメント値を決定し、さらに前記セレクタにおいて選択する映像信号データを決定するデコード回路を備えたことを特徴としたものである。
また第2の発明は、前記フィルタリング処理手段として、前記1組のラインメモリのそれぞれのラインメモリ出力データの乗算器と、これら乗算器の乗算結果を加算する加算器と、この加算器の加算結果を予め設定された値で除算する除算器を設け、前記ピッチ制御回路により生成された画素補間位置から前記各乗算器にそれぞれ別の補間位置を示す係数を与える係数選択回路を備えたことを特徴としたものである。
さらに第2の発明は、前記1組のラインメモリとして、第1のラインメモリと第2のラインメモリと第3のラインメモリを備え、前記セレクタとして、前記第1のラインメモリの入力として、前記第1の映像信号データまたは前記第2の映信号データまたは第1のラインメモリの出力データを選択する第1のセレクタと、前記第2のラインメモリの入力として、前記第2の映像信号データまたは第1のラインメモリの出力データまたは第2のラインメモリの出力データを選択する第2のセレクタと、前記第3のラインメモリの入力として、前記第1のラインメモリの出力データまたは前記第2のラインメモリの出力データまたは前記第3のラインメモリの出力データを選択する第3のセレクタを備えたこと特徴としたものである。
本発明の画像変換装置は、上記構成を有し、ビデオ動画信号から静止画生成において、リアルタイムに入力される映像信号入力に対してバッファ(フィールドメモリ)を使用せず動画から静止画生成の拡大・フィルタリング処理を行い、前記映像信号入力1フィールド期間で1静止画フレームを生成することで、また静止画から動画生成において、生成された動画に対するバッファ(フレームメモリ)を使用せず静止画から動画生成の縮小・フィルタリング処理を行い、リアルタイムにビデオアウト出力に映像信号として出力することで、メモリ不要によるコストの削減、省電力化を実現することができ、さらに処理速度が速いことにより、容易な時系列の処理となり、ASICのLSI等に容易に実装することができる、という効果を有している。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1における画像変換装置のブロック図である。
本実施の形態1の画像変換装置は、
ビデオ映像信号データに基づく有効先頭ライン信号毎に2回処理を行い予め設定された拡大倍率の逆数をインクリメントまたはホールドするカウンタを有し、拡大画素補間位置を生成するピッチ制御回路(ピッチカウンタ)1と、
有効先頭ライン信号毎に1づつインクリメントするカウンタを有し、ビデオ映像信号データのライン数をカウントするライン制御回路(入力ラインカウンタ)2と、
これらピッチ制御回路1とライン制御回路2の2つのカウント値を比較し差分を出力する比較回路4と、
JPEGデータ(静止画フレームデータあるいは静止画フィールドデータ)を記憶するメモリ(静止画メモリ)24と、
比較回路4から出力された差分に基づいて、後述する図2のテーブルにより、ピッチ制御回路1のカウンタの予め設定された拡大倍率の逆数のインクリメントまたはホールド、および後述する第1のセクタ22と第2のセクタ23からのメモリ24へのデータ書き込みの判断を行うデコード回路5と、
予め設定された拡大画素補間位置の画素補間フィルタ係数を後述する各乗算器10〜15へ出力する係数選択回路3と、
1ライン分の入力ビデオ映像信号データを蓄える第1のラインメモリ7と、
有効先頭ライン信号毎に第1のラインメモリ7の入力ビデオ映像信号データを遅延させる(入力ビデオ映像信号データを1ライン分遅延させる)第2のラインメモリ8と、
有効先頭ライン信号毎に第2のラインメモリ8の入力ビデオ映像信号データを遅延させる(入力ビデオ映像信号データを2ライン分遅延させる)第3のラインメモリ9と、
拡大されたラインを生成するための第1のフィルタリング処理手段を構成する、各ラインメモリ7,8,9の出力データと係数選択回路3から出力された拡大画素補間位置のフィルタ係数をそれぞれ乗算する第1の乗算器10,第2の乗算器11,第3の乗算器12、これら乗算器10,11,12の乗算結果を加算する第1の加算器16、およびこの第1の加算器16の加算結果を係数決定とともに予め設定された値で除算する第1の除算器17と、
第1の書き込みOFF18と、
拡大されたラインを生成するための第2のフィルタリング処理手段を構成する、各ラインメモリ7,8,9の出力データと係数選択回路3から出力された拡大画素補間位置のフィルタ係数をそれぞれ乗算する第4の乗算器13,第5の乗算器14,第6の乗算器15、これら乗算器13,14,15の乗算結果を加算する第2の加算器20、およびこの第2の加算器20の加算結果を係数決定とともに予め設定された値で除算する第2の除算器21と、
第2の書き込みOFF19と、
第1のフィルタリング処理後の生成ライン、すなわち第1の除算器17の除算結果を、デコード回路5の上記書き込みの判断に基づいてメモリ24に書き込むかどうかを選択する、すなわち第1の除算器17の除算結果または第1の書き込みOFF18のOFFデータの一方を選択する第1のセレクタ22と、
第2のフィルタリング処理後の生成ライン、すなわち第2の除算器21の除算結果を、デコード回路5の上記書き込みの判断に基づいてメモリ24に書き込むかどうかを選択する、すなわち第2の除算器21の除算結果または第2の書き込みOFF19のOFFデータの一方を選択する第2のセレクタ23と、
デコード回路5の上記書き込みの判断に基づいて前記第1のセレクタ22または第2のセレクタ23からメモリ24へフィルタリング処理後の生成ラインが書き込まれる際、そのアドレスの制御をするメモリ制御回路6
により構成されている。
なお、本実施の形態1のビデオ映像信号データは本発明の映像信号データに対応し、本実施の形態1の有効先頭ライン信号は本発明の基準信号単位に対応する。また、本実施の形態1のビデオ映像信号データは4:2:2コンポーネント信号データである有効水平720画素を640画素に縮小したデータであることも考えられる。
つぎに、本実施の形態1の画像変換装置の動作について説明する。
「NTSC片フィールド→静止画」
NTSCビデオ映像信号データの垂直有効240ライン(1フィールド)から、JPEG静止画VGA画角480ラインへの拡大において垂直方向の動作を考える。NTSCビデオ映像信号データは時系列に入力されるデータであり、有効ラインの先頭には基準信号として有効先頭ライン信号が存在する。垂直方向240ライン→480ラインは拡大であり、拡大率の逆数である240/480=0.5をピッチとして、ピッチ制御回路1のカウンタのインクリメント値とする。ライン制御回路2のカウンタのインクリメント値は1である。
ピッチ制御回路1のカウンタのカウントアップ・ホールドはデコード回路5にあるテーブル値により決められ、カウントアップまたはホールドの判断は1有効先頭ライン信号につき2回行われる。図2はデコード回路5の参照テーブルを示す。
ピッチ制御回路1のカウント値からライン制御回路2のカウント値を引き算し、その値(差分)をテーブルによりデコードすることで、ピッチ制御回路1のカウンタのインクリメントまたはホールドを決定する。差分が0.5以上のときピッチ制御回路1のカウンタのホールドを決定し、差分がそれ以外のとき、ピッチ制御回路1のカウンタのインクリメントを決定している。1回の有効先頭ライン信号でタイミングを変えて2回この判断を行う。1回目と2回目の判断間は2つの補間フィルタの動作が開始するまでに行う必要があり、できるだけ短い時間が望まれる。1回目の判断は第1の乗算器10、第2の乗算器11、第3の乗算器12、第1の加算器16、第1の除算器17で構成される第1のフィルタリング処理に用いられ、2回目の判断は第4の乗算器13、第5の乗算器14、第6の乗算器15、第2の加算器20、第2の除算器21で構成される第2のフィルタリング処理に用いられる。
係数選択回路3では垂直拡大用補間フィルタの係数を予め用意し、ピッチ制御回路1からの補間位置での係数を各乗算器10〜15に与える。各フィルタリング処理を構成するそれぞれの乗算器10〜15はラインメモリ7または8または9からのデータと係数を乗算し、乗算結果を加算し、係数に伴い予め決定された値で除算を行う。2つの除算結果をメモリ24へ書き込み可能を決定するには、1回目の判断に対応する第1のフィルタリング処理と2回目の判断に対応する第2のフィルタリング処理それぞれについてデコード回路5において図2を用いて決定される。差分が0.5以上のときメモリ24への書き込み可能をNGと決定し、差分がそれ以外のとき、メモリ24への書き込み可能を許可と決定している。メモリ24へ書き込むアドレス管理はメモリ制御回路6で制御を行う。
より具体的に説明するために、図3を参照しながらより詳しく説明する。なお、図3は、本実施の形態1の画像変換装置の動作を説明するためのタイミング図(NTSC)である。
図3は有効先頭ライン信号を時系列に表し、ピッチ制御回路1のカウント値、ライン制御回路2のカウント値、これらカウント値の差分、第1のフィルタリング処理出力(第1の除算器17の除算結果)のメモリ24への書き込み許可、第2のフィルタリング処理出力(第2の除算器21の除算結果)のメモリ24への書き込み許可の有効先頭ライン信号毎の変化を表したものである。
各カウンタの初期値を0とすると、図2のテーブルに従い、1回目の判断では差分は0となりピッチ制御回路1のカウンタはカウントアップする。2回目の判断では0.5となりピッチ制御回路1のカウンタはホールドする。
図2に従い、1回目の判断に伴う第1のフィルタリング処理結果である第1のセレクタ22の出力はメモリ24に静止画先頭ライン(第0ライン)として書き込まれる。また2回目の判断に伴う第2のフィルタリング処理結果である第2のセレクタ23の出力はメモリ24への書き込みが停止される。
次の有効先頭ライン信号ではライン制御回路2のカウンタはインクリメントし、ピッチ制御回路1のカウンタはホールドされているため1回目の判断では−0.5となる。2回目の判断では0となり、図2に従い、1回目の判断に伴う第1のセレクタ22の出力はメモリ24に静止画第1ラインとして書き込まれる。また2回目の判断に伴う第2のセレクタ23の出力はメモリ24に静止画第2ラインとして書き込まれる。後の有効先頭ラインにおいても同様の動作となり、これを繰り返し、240ラインのNTSCビデオ映像信号データの画像変換を行いJPEG静止画VGA画角480ラインが得られる。
「PAL片フィールド→静止画」
PALフィールドビデオ映像信号データの垂直有効288ラインから、JPEG静止画VGA画角480ラインへの拡大において垂直方向の動作を考える。NTSCとの違いは、拡大率の逆数である288/480=0.6をピッチとして、ピッチ制御回路1のインクリメント値とする点にある。
より具体的に説明するために、NTSCの図3に対応するPALの図4も参照しながらより詳しく説明する。なお、図4は、本実施の形態1の画像変換装置の動作を説明するためのタイミング図(PAL)であり、動作は図2のテーブルに従う。
各カウンタの初期値を0とすると、図2に従い、1回目の判断では差分は0となりピッチ制御回路1のカウンタはカウントアップする。2回目の判断では0.6となり、ピッチ制御回路1のカウンタはホールドする。図2に従い、1回目の判断に伴うセレクタ22の出力はメモリ24に静止画先頭ライン(第0ライン)として書き込まれる。また2回目の判断に伴う第2のセレクタ23の出力はメモリ24への書き込みが停止される。
次の有効先頭ライン信号ではライン制御回路2のカウンタはインクリメントし、ピッチ制御回路1のカウンタはホールドされているため1回目の判断では−0.4となる。2回目の判断では0.2となり、図2に従い、1回目の判断に伴う第1のセレクタ22の出力はメモリ24に静止画第1ラインとして書き込まれる。また2回目の判断に伴う第2のセレクタ23の出力はメモリ24に静止画第2ラインとして書き込まれる。後の有効先頭ラインにおいても同様の動作となり、これを繰り返し、288ラインのPALビデオ映像信号データの画像変換を行いJPEG静止画VGA画角480ラインが得られる。
以上のように、本実施の形態1によれば、垂直拡大用補間フィルタのTapを構成する1組のラインメモリ7,8,9に対して、2つのフィルタリング処理手段を設け、すなわちラインメモリ7,8,9の一度の読み出しに対してフィルタの構成要素である乗算器・加算器・除算器を2組用意してそれぞれに別の補間位置を示す係数を与え、拡大補間位置を生成するピッチ制御回路1のカウンタとライン制御回路2のカウンタでメモリ24への書き込みを制御することにより、リアルタイムに入力される映像信号入力に対してバッファ(フィールドメモリ)を使用せず、動画から静止画生成(拡大処理)を行い、映像信号入力1フィールド期間で1静止画フレームを生成することができ、また処理速度が速いことにより容易な時系列の処理となり、ASICのLSI等に容易に実装することができる。
なお、上記実施の形態1では、フィルタリング処理に用いられるフィルタは3Tapであり、それに伴いラインメモリ・乗算器・加算器・除算器が構成されているが、NTapのフィルタリング処理としての構成も考えられる。また、図2で用いた差分の領域を分けた0.5の値は、対象とするフィルタの係数が奇数Tapのためであり、偶数Tapを考えると、0.5は1.0である構成も考えられる。
[実施の形態2]
図5は、本発明の実施の形態2における画像変換装置のブロック図を示すものである。
本実施の形態2の画像変換装置は、
JPEG静止画フレームデータが蓄えられたメモリ31と、
ビデオ映像信号データに基づく有効先頭ライン信号毎に処理を行い、予め設定された縮小倍率の逆数をインクリメントするカウンタを有し、縮小画素補間位置を生成するピッチ制御回路25と、
有効先頭ライン信号毎にインクリメントまたはホールドするカウンタを有し、ラインカウント値を出力するライン制御回路26と、
これら2つのピッチ制御回路25とライン制御回路26のカウンタのカウント値を比較し差分を出力する比較回路27と、
比較回路27より出力された差分に基づいて、後述する図6のテーブルにより、ライン制御回路26のカウンタのインクリメントまたはホールド、およびインクリメント値を判断し、後述するセレクタ32,33,34が選択する映像信号データを判断するデコード回路28と、
予め設定された縮小画素補間位置のフィルタ係数を後述する乗算器38,39,40に出力する係数選択回路29と、
ライン制御回路26のカウンタのカウント値によりメモリ31から読み出す第1の映像信号データ(a)及び第2の映像信号データ(b)を決定し読み出すべくメモリ31を制御するメモリ制御回路30と、
メモリ31からの映像信号データを蓄える第1のラインメモリ35、第2のラインメモリ36、および第3のラインメモリ37と、
第1のラインメモリ35への入力として、メモリ31からの第1の映信号データ(a)または第2の映信号データ(b)または第1のラインメモリ35の出力データ(c)を選択する第1のセレクタ32と、
第2のラインメモリ36への入力として、第2の映像信号データ(b)または第1のラインメモリ35の出力データ(c)または第2のラインメモリ36の出力データ(d)を選択する第2のセレクタ33と、
第3のラインメモリ37への入力として、第1のラインメモリ35の出力データ(c)または第2のラインメモリ36の出力データ(d)または第3のラインメモリ37の出力データ(e)を選択する第3のセレクタ34と、
縮小されたラインを生成するためのフィルタリング処理を行うフィルタリング処理手段を構成する、各ラインメモリ35,36,37の出力データと係数選択回路29から出力された縮小画素補間位置のフィルタ係数を乗算する第1の乗算器38,第2の乗算器39,第3の乗算器40、これら乗算器38,39,40の乗算結果を加算する加算器41、および加算器41の加算結果を、係数決定とともに予め設定された値で除算する除算器42と
により構成されている。
なお、本実施の形態2の出力であるビデオ映像信号データは本発明のメモリ映像データに対応し、本実施の形態2の有効先頭ライン信号は本発明の出力基準信号単位に対応する。また、本実施の形態2の出力であるビデオ映像信号データは4:2:2コンポーネント信号データである有効水平640画素であることも考えられる。
つぎに、本実施の形態2の画像変換装置の動作について説明する。
「静止画→NTSCフレームデータ」
JPEG静止画VGA画角480ラインからNTSCビデオ映像信号データの垂直有効240ラインへの縮小において垂直方向の動作を考える。ビデオフレームとして生成するために240ラインのフィールド画を2枚生成する。メモリ31にはJPEG静止画フレームデータ(ただしVGA画角)が蓄えられている。
垂直方向480ライン→240ラインは縮小であり、縮小率の逆数である480/240=2.0をピッチとして、ピッチ制御回路25のカウンタのインクリメント値とする。ライン制御回路26のカウンタのインクリメント値は1または2である。ライン制御回路26のカウンタのカウントアップ・ホールドはデコード回路28にあるテーブル値により決められ、カウントアップまたはホールドの判断は出力有効先頭ライン信号単位で行われる。図6にデコード回路参照テーブルを示す。
ピッチ制御回路25のカウンタのカウンタ値からライン制御回路26のカウンタのカウンタ値を引き算し、その値(差分)を図6のテーブルによりデコードすることで、ライン制御回路26のカウンタのインクリメントまたはホールド、及びインクリメント値を決定する。差分が0.5以上のときライン制御回路26のカウンタをインクリメントし、そのインクリメント値を2、差分が−0.5〜0.5のときライン制御回路26のカウンタをインクリメントし、そのインクリメント値を1、差分が−0.5以下のときライン制御回路26のカウンタをホールドすると決定している。
また各セレクタ32,33,34のデータの選択は図6のテーブルに従い行う。差分が0.5以上のとき、第1のセレクタ32が選択するデータを第1の映信号データ(a)、第2のセレクタ33が選択するデータを第2の映信号データ(b)、第3のセレクタ34が選択するデータを第1のラインメモリ35の出力データ(c)とし、差分が−0.5〜0.5のとき、第1のセレクタ32が選択するデータを第1の映信号データ(a)、第2のセレクタ33が選択するデータを第2の映信号データ(b)または第1のラインメモリ35の出力データ(c)、第3のセレクタ34が選択するデータを第2のラインメモリ36の出力データ(d)とし、差分が−0.5以下のとき、第1のセレクタ32が選択するデータを第1の映信号データ(a)または第1のラインメモリ35の出力データ(c)、第2のセレクタ33が選択するデータを第2の映信号データ(b)または第2のラインメモリ36の出力データ(d)、第3のセレクタ34が選択するデータを第3のラインメモリ37の出力データ(e)とすると決定している。選択するデータで、”または”の後ろのアルファベットに相当するルートを選択するとメモリ制御回路30がメモリ31の読み出しを行わなくて良い。
またメモリ制御回路30はライン制御カウント値からメモリ31から読み出す第1の映信号データはライン制御カウント値と同じであり、第2の映信号データは{(ライン制御カウント値)−1}(ただし整数値)となるようにメモリ31の制御を行う。
また第1の乗算器38、第2の乗算器39、第3の乗算器40、第1の加算器41、第1の除算器42で構成されるフィルタリング処理は垂直縮小用補間フィルタに用いられる。係数選択回路29では垂直縮小用補間フィルタの係数を予め用意し、ピッチ制御回路25からの補間位置での係数を各乗算器38,39,40に与える。フィルタリング処理を構成するそれぞれの乗算器はラインメモリからのデータと係数を乗算する。乗算結果を加算し、係数に伴い予め決定された値で除算が行われる。除算結果は出力され、後に水平方向の画角変換を行うことにより、4:2:2コンポーネント信号となる。
より具体的に説明するために、図7を参照しながらより詳しく説明する。なお、図7は、本実施の形態2の画像変換装置の動作を説明するためのタイミング図(NTSC)である。
図7は出力有効先頭ライン信号を時系列に表し、ピッチ制御回路25のカウント値、ライン制御回路26のカウント値、これらカウント値の差分、メモリ31から読み出される第1のビデオ映像信号のライン{第1の映信号データ(a)}、メモリ31から読み出される第2のビデオ映像信号のライン{第2の映信号データ(b)}の出力有効先頭ライン信号毎の変化を表したものである。
各カウンタの初期値を0とすると、図6に従い、1回目の判断では差分は0となり両カウンタは共にカウントアップする(ライン制御回路26のインクリメント値は1)。なお、ピッチ制御回路25のインクリメント値は2.0である。
2回目の判断では差分は1.0となり、両カウンタは共にカウントアップする(ライン制御回路26のインクリメント値は2)。3回目の判断では1.0となり、両カウンタは共にカウントアップする(ライン制御回路26のインクリメント値は2)。4回目の判断では1.0となり、両カウンタは共にカウントアップする(ライン制御回路26のインクリメント値は2)。
メモリ31から読み出されるラインは、第1の映信号データ(a)は0,1,3,5・・・と奇数ラインを、第2の映信号データ(b)は0,0,2,4・・・と偶数ラインの読み出しとなる。メモリ31から読み出す映像信号データを2本とし、縮小フィルタへのTapの更新を早めるために変化させることにより、縮小処理のリアルタイム映像出力を実現する。後の出力有効先頭ラインにおいても同様の動作となり、これを繰り返し、JPEG静止画VGA画角480ラインの画像変換を行いNTSCフィールドビデオ映像信号240ラインが得られる。また、以上と同様の処理を1フィールド繰り返すことにより、1フレームの有効映像信号(480ライン)を生成する。
「静止画→PALフレームデータ」
JPEG静止画VGA画角480ラインからPALフィールドビデオ映像信号データの垂直有効288ラインへの縮小において垂直方向の動作を考える。NTSCとの違いは、縮小率の逆数である480/288≒1.7をピッチとして、ピッチ制御回路25のカウンタのインクリメント値とする。
より具体的に説明するために、NTSCの図に対応するPALの図8も参照しながらより詳しく説明する。なお、図8は、本実施の形態2の画像変換装置の動作を説明するためのタイミング図(PAL)であり、動作は図6のテーブルに従う。
各カウンタの初期値を0とすると、図6に従い、1回目の判断では差分は0となり、両カウンタは共にカウントアップする(ライン制御回路26のインクリメント値は1)。なお、ピッチ制御回路25のインクリメント値は1.7である。
2回目の判断では差分は0.7となり、両カウンタは共にカウントアップする(ライン制御回路26のインクリメント値は2)。3回目の判断では0.4となり、両カウンタは共にカウントアップする(ライン制御回路26のインクリメント値は1)。4回目の判断では1.1となり、両カウンタは共にカウントアップする(ライン制御回路26のインクリメント値は2)。
メモリ31から読み出されるラインは、第1の映信号データ(a)は0,1,3,4、6・・・、第2の映信号データ(b)は0,0,2,3、5・・・の読み出しとなる。メモリ31から読み出す映像信号データを2本とし、縮小フィルタへのTapの更新を早めるために変化させることにより、縮小処理のリアルタイム映像出力を実現する。後の出力有効先頭ラインにおいても同様の動作となり、これを繰り返し、JPEG静止画VGA画角480ラインの画像変換を行いPALフィールドビデオ映像信号288ラインが得られる。また、以上と同様の処理を1フィールド繰り返すことにより、1フレームの有効映像信号(576ライン)を生成する。
以上のように、本実施の形態2によれば、1つのフィルタリング処理に対してメモリ31からの入力部を2本設け、すなわちフィルタのTapを構成しているラインメモリ35,36,37への入力を2本用意し、縮小補間位置を生成するピッチ制御回路25のカウンタと読み出しライン制御回路26のカウンタでメモリ31からの読み出しを制御し、フィルタのTapを構成するメモリであるラインメモリ35,36,37の更新を早めるよう変化させることにより、リアルタイムに出力される出力映像信号に対してバッファ(フレームメモリ)を使用せず、リアルタイムにビデオアウト出力に映像信号として出力することができ、よって映像信号1フィールド期間に縮小することができ、処理速度が速いことにより容易な時系列の処理となり、ASICのLSI等に容易に実装することができる。
なお、上記実施の形態2では、フィルタリング処理に用いられるフィルタは3Tapであり、それに伴いラインメモリ・乗算器・加算器・除算器が構成されているが、NTapのフィルタリング処理としての構成も考えられる。また、図で用いた差分の領域を分けた0.5の値は、対象とするフィルタの係数が奇数Tapのためであり、偶数Tapを考えると、0.5は1.0である構成も考えられる。
[実施の形態3]
図9は、本発明の実施の形態3における画像変換装置のブロック図である。
この図9に示す画像変換装置は、上記実施の形態1の画像変換装置の構成、および上記実施の形態2の画像変換装置の構成を有する構成としており、詳細な説明は省略する。
この構成によれば、動画から静止画、静止画から動画をリアルタイムで得ることができ、すなわちNTSCフィールドビデオ映像信号またはPALフィールドビデオ映像信号からJPEG静止画VGA画像データをリアルタイムで得ることができ、さらにJPEG静止画VGAデータからNTSCフィールドビデオ映像信号またはPALフィールドビデオ映像信号をリアルタイムで得ることができ、このような動画と静止画変換においてフィールドメモリまたはフレームメモリを削減することができる。
本発明にかかる画像変換装置は、動画と静止画変換においてフィールドメモリまたはフレームメモリを削減した、またバッファメモリを使用しないことによる処理速度が速いことにより容易な時系列の処理となるという効果を有し、ASICのLSIにおける実装の分野等で有用である。
本発明の実施の形態1における画像変換装置のブロック図である。 同画像変換装置におけるテーブル図である。 同画像変換装置におけるタイミング図(NTSC)である。 同画像変換装置におけるタイミング図(PAL)である。 本発明の実施の形態2における画像変換装置のブロック図である。 同画像変換装置におけるテーブル図である。 同画像変換装置におけるタイミング図(NTSC)である。 同画像変換装置におけるタイミング図(PAL)である。 本発明の実施の形態3における画像変換装置のブロック図である。 従来の画像変換装置のブロック図である。
符号の説明
1,25,44 ピッチ制御回路
2,26 ライン制御回路
3,29,45 係数選択回路
4,27 比較回路
5,28 デコード回路
6,30 メモリ制御回路
7,35,50 第1のラインメモリ
8,36,51 第2のラインメモリ
9,37,52 第3のラインメモリ
10,38,53 第1の乗算器
11,39,54 第2の乗算器
12,40,55 第3の乗算器
13 第4の乗算器
14 第5の乗算器
15 第6の乗算器
16,20,41,56 加算器
17 第1の除算器
18,19,59 書き込みOFF
21 第2の除算器
22,32,47 第1のセレクタ
23,33,48 第2のセレクタ
24,31 メモリ
34,49 第3のセレクタ
57 第4のセレクタ
42,58 除算器
43 第1のメモリ制御回路
46 第1のメモリ
60 第2のメモリ制御回路
61 第2のメモリ

Claims (13)

  1. 所定の映像信号データに基づく基準信号単位に2回処理を行い予め設定された拡大倍率の逆数をインクリメントまたはホールドするカウンタを有し、画素補間位置を生成するピッチ制御回路と、
    前記基準信号単位でインクリメントするカウンタを有し、前記映像信号データのライン数をカウントするライン制御回路と、
    前記ピッチ制御回路とライン制御回路の2つのカウンタのカウント値を比較し差分を出力する比較回路と、
    静止画フレームデータまたは静止画フィールドデータを記憶する静止画メモリと、
    前記所定の映像信号データの垂直拡大用補間フィルタのタップを構成する1組のラインメモリと、
    前記ピッチ制御回路により生成された画素補間位置に応じて、前記1組のラインメモリのラインメモリ出力データのフィルタリング処理を行う2組のフィルタリング処理手段と、
    前記ピッチ制御回路のカウンタのインクリメントまたはホールドを決定し、かつ前記2組のフィルタリング処理手段の処理結果を前記静止画メモリへ書き込むか否かを決定するための値が前記垂直拡大用補間フィルタのタップの数に応じて予め決められているテーブルを用いて、前記比較回路より出力された差分をデコードすることで、前記ピッチ制御回路のカウンタのインクリメントまたはホールドを決定しさらに前記2組のフィルタリング処理手段の処理結果前記静止画メモリへ書き込むか否かを決定するデコード回路と、
    前記デコード回路の決定に基づいて前記2のフィルタリング処理手段の処理結果を前記静止画メモリに書き込むか否かを選択するセレクタ
    を備えたことを特徴とする画像変換装置。
  2. 前記各フィルタリング処理手段としてそれぞれ、前記1組のラインメモリのそれぞれのラインメモリ出力データの乗算器と、これら乗算器の乗算結果を加算する加算器と、この加算器の加算結果を予め設定された値で除算する除算器を設け、
    前記ピッチ制御回路により生成された画素補間位置から前記各フィルタリング処理手段の前記各乗算器にそれぞれ別の補間位置を示す係数を与える係数選択回路を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像変換装置。
  3. 記映像信号データはNTSC4:2:2コンポーネント信号データであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像変換装置。
  4. 記映像信号データはPAL4:2:2コンポーネント信号データであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像変換装置。
  5. 前記所定の映像信号データの各ラインの水平有効画素数が640であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像変換装置。
  6. 前記ラインメモリはN個であり、
    前記係数選択回路からの出力される係数は2×N個存在し、
    前記乗算器は2×N個であり、
    前記乗算器のN個の出力がそれぞれ加算器により加算されること
    を特徴とする請求項2記載の画像変換装置。
  7. 所定のメモリ映像データに基づく出力基準信号単位に予め設定された縮小倍率の逆数をインクリメントするカウンタを有し、画素補間位置を生成するピッチ制御回路と、
    前記出力基準信号単位でインクリメントまたはホールドするカウンタを有し、ラインカウント値を出力するライン制御回路と、
    前記ピッチ制御回路と前記ライン制御回路のカウンタのカウント値を比較し差分を出力する比較回路と、
    静止画フレームデータが蓄えられた静止画メモリと、
    前記所定のメモリ映像データの垂直縮小用補間フィルタのタップを構成する1組のラインメモリと、
    前記ピッチ制御回路により生成された画素補間位置に応じて、前記1組のラインメモリのラインメモリ出力データのフィルタリング処理を行うフィルタリング処理手段と、
    前記ライン制御回路のカウントにより前記静止画メモリから読み出す第1の映像信号データ及び第2の映像信号データを決定し、読み出すべく静止画メモリを制御するメモリ制御回路と、
    前記1組のラインメモリへそれぞれ入力する映像信号データを選択するセレクタと、
    前記ライン制御回路のカウンタのインクリメントまたはホールド、およびインクリメント値を決定し、かつ前記セレクタにおいて選択する映像信号データを決定するための値が前記垂直縮小用補間フィルタのタップの数に応じて予め決められているテーブルを用いて、前記比較回路より出力された差分をデコードすることで、前記ライン制御回路のカウンタのインクリメントまたはホールド、およびインクリメント値を決定し、さらに前記セレクタにおいて選択する映像信号データを決定するデコード回路
    を備えたことを特徴とする画像変換装置。
  8. 前記フィルタリング処理手段として、前記1組のラインメモリのそれぞれのラインメモリ出力データの乗算器と、これら乗算器の乗算結果を加算する加算器と、この加算器の加算結果を予め設定された値で除算する除算器を設け、
    前記ピッチ制御回路により生成された画素補間位置から前記各乗算器にそれぞれ別の補間位置を示す係数を与える係数選択回路を備えたこと
    を特徴とする請求項7に記載の画像変換装置。
  9. 前記1組のラインメモリとして、第1のラインメモリと第2のラインメモリと第3のラインメモリを備え、
    前記セレクタとして、前記第1のラインメモリの入力として、前記第1の映像信号データまたは前記第2の映信号データまたは第1のラインメモリの出力データを選択する第1のセレクタと、前記第2のラインメモリの入力として、前記第2の映像信号データまたは第1のラインメモリの出力データまたは第2のラインメモリの出力データを選択する第2のセレクタと、前記第3のラインメモリの入力として、前記第1のラインメモリの出力データまたは前記第2のラインメモリの出力データまたは前記第3のラインメモリの出力データを選択する第3のセレクタを備えたこと
    を特徴とする請求項7または請求項8に記載の画像変換装置。
  10. メモリ像データはNTSC4:2:2コンポーネント信号データであることを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の画像変換装置。
  11. メモリ像データはPAL4:2:2コンポーネント信号データであることを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載の画像変換装置。
  12. 前記ラインメモリはN個であり、
    前記係数選択回路からの出力される係数はN個存在し、
    前記乗算器はN個であり、
    前記乗算器のN個の出力が前記加算器で加算されること
    を特徴とする請求項8記載の画像変換装置。
  13. 請求項1に記載の画像変換装置の構成、および請求項9に記載の画像変換装置の構成を備えたことを特徴とする画像変換装置。
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