JP4437864B2 - 往復動圧縮機の吸入・吐出弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、往復圧縮機の吸入・吐出弁に係わり、更に詳しくは、LNG気化ガス等の往復動圧縮機の吸入・吐出弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
往復圧縮機(reciprocating compressor)の本体は、回転運動を往復運動に変換するクランク機構と、クランク機構に連結されガスを圧縮するピストン機構から構成される。クランク機構は、クランク室、クランク軸、連接棒、主軸受、クランクピン軸受、ピストン軸受等からなり、ピストン機構は、シリンダ、シリンダカバー、吸込弁、吐出し弁、ピストン等からなる。
【0003】
図6に示す対向釣合い形往復圧縮機の場合、内燃機関、電動機等の駆動機1によりクランク軸2を回転駆動し、連接棒3(コネクティングロッド)及びピストンロッド4を介してピストン5を往復駆動し、I段シリンダ6の両側で圧縮されたガスを更にII段シリンダ6の両側に供給して圧縮し外部に吐出するようになっている。
【0004】
図6の各シリンダ6は、ピストン5の両側でガスを吸入および吐出するようになっており、吸入口には吸入弁、吐出口には吐出弁が設けられている。図7(A)は、吐出弁の原理図である。この図に示すように、吐出弁は、弁受け7a、弁板7b、弁座7c、弁ばね7d等からなる。弁受け7aは図示しないシリンダ6の吐出口(図で下側)に該弁受け外周面をシールし固定され、複数の貫通孔8aを有する。弁座7cは、弁受け7aの流路部上面に一定の間隙を保持して該弁受け7aとを一体的に固定され、前記間隙の間に弁板7bを挟持し、弁座7c部に弁ばね7dを設け弁受け7a方向に付勢している。
【0005】
この構成により、吐出弁が取付けられたシリンダ内の圧力が低いとき(例えば吸入時)には、弁板7bが弁受け7a上面に弁ばね7dにより押付けられ、弁受け7aの貫通孔8aが閉塞され吐出弁7が閉じた状態となる。逆にピストン内の圧力が高いとき(例えば吐出時)には、弁ばね7dの付勢力に抗して弁板7bをわずかに浮上させ、その隙間から弁座、弁板及び弁受けに設けられた貫通孔8aを通して加圧ガスを外部に吐出する。従って、吐出弁は一種の逆止弁(又はチェック弁)として機能する。
【0006】
同様に吸入弁も、図7(B)に示すように、弁受け7a、弁板7b、弁座7c、弁ばね7d等からなる。吸入弁の場合には、弁ばね7dが弁受け7aに組み込まれ、弁板7bを弁座7cに向けて付勢し、貫通孔8aが閉塞されガスシールする。また、ガスの流れが吐出弁と逆方向であり、シリンダ内の圧力が高いときに閉じ、低いときに開いて外部から低圧のガスを吸引するようになっている。以下、特に断らない限り、吐出弁と吸入弁を合わせて「吸入・吐出弁」と呼ぶ。
【0007】
更に、吸引抵抗および(または)吐出抵抗を低減し圧縮機の駆動機の負荷を低減するために、主として吸入口(又は吐出口)を必要に応じて開放状態に保持するアンローダ付き吸入弁が提案されている。このアンローダ付き吸入弁は、図8に示すように、弁座7cの貫通孔8cを貫通するヨーク棒9を備え、図示しない開閉駆動機構により該ヨーク棒9を必要に応じて下方に移動して弁板7bを弁ばね7dに抗して下方に移動し、弁板7bと弁座7cの間に隙間を形成し、この隙間を介してシリンダを開放状態に保持する。なお、同様の機構によるアンローダ付き吐出弁を必要により構成することもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の吸入・吐出弁において、弁板7bは、シリンダ内部と外部との圧力差、ガスの流れによって生じる力、弁ばねの付勢力、弁板自体の慣性などにより激しく弁受け及び弁座に衝突して開閉する。そのため、弁板は繰返し衝撃荷重を受けるため、強靱且つ疲労強度の高い特殊鋼(ニッケルクロム鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼、ステンレス鋼)等が用いられてきた。
一方、常温から150℃域では衝撃荷重を低減させる対策として、弁板の慣性重量を低減するために合成樹脂材(ナイロン、ポリアミド)等が用いられた。
【0009】
しかし、かかる吸入・吐出弁をLNG気化ガス等の低温ガスに適用した場合、以下の問題点があった。
(1)LNG気化ガス等の低温ガスは、例えば約−150℃前後の低温であり、潤滑油は全く使用できない。そのため、ニッケルクロム鋼、ニッケルクロムモリブデン鋼等の特殊鋼は、無潤滑下では摩耗が多く寿命が給油式に比べ低下する。また、低温による低温脆性が著しく低下し、運転中の弁板と弁シートの衝突による衝撃荷重により疲労破壊しやすい。更に、金属同士の衝突による騒音が激しい。
(2)ステンレス鋼は無潤滑で使用できるが、疲労破壊と騒音は回避できない。
(3)弁板を樹脂に替えることで、衝撃荷重が低減することにより疲労破壊を回避し騒音を低減することはできるが、その反面、耐圧強度が低いため、弁ばね7dやヨーク棒9の当たり面が面圧で摩耗やすく、長時間の連続運転(例えば年間8000時間以上)には耐えられない。
(4)また、樹脂は特殊鋼に比べて曲げ剛性が低くたわみやすい。そのため、弁ばね7dやヨーク棒9の間で隙間が生じ、ガスリークが発生しやすい。
【0010】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、低温による疲労破壊を抑制し、弁板の衝突による騒音を低減し、弁ばねやヨーク棒の当たりによる摩耗を低減して、長時間の連続運転を可能にしかつガスリークを低減することができる往復動圧縮機の吸入・吐出弁を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、シリンダの吸入口又は吐出口に外周面をシールして取付けられた弁受け(12)と、該弁受けの面上から一定の間隙を保持する弁座(14)と、弁受けと弁座の間に軸心に沿って移動可能であり−150℃前後の低温ガス雰囲気下で使用可能な耐冷樹脂製の弁板(16)と、弁受け又は弁座に設けられた複数の凹孔部内に位置し弁板を反ばね方向に付勢する弁ばね装置(18)とを備え、弁ばね装置(18)は、弁板をほぼ均等に付勢するように放射状に45度間隔で配設され、かつ弁板との面圧を低減するように円形状の当接部材(18a)とこれを付勢する弁ばね(18b)とからなり、前記弁受け(12)と弁板(16)は、同一位置に複数の円弧状貫通孔(12a,16a)を有し、該円弧状貫通孔は前記複数の弁ばね装置(18)の当接面を回避した部分に位置し、かつ円周方向に延び半径方向に互いに間隔を隔てて配置されており、前記弁座(14)は、隣接して位置する前記円弧状貫通孔(12a,16a)間の平面部に、円周方向に延び半径方向に互いに間隔を隔てた円弧状貫通孔(14a)が配列されており、さらに、弁座の円弧状貫通孔(14a)を貫通して弁板(16)に当接可能なヨーク棒(20)を備え、該ヨーク棒の当接端面が、円弧状貫通孔(14a)を貫通して延びるとともに円弧状貫通孔(14a)に沿って延び両端が丸い長円柱形状に形成されアンロード機能を有している、ことを特徴とする往復動圧縮機の吸入・吐出弁が提供される。前記弁板(16)は、ガラス入りポリエーテルエーテルケトンがよい。
【0012】
上記本発明の構成によれば、弁ばね装置(18)が、弁板(16)をほぼ均等に付勢するように放射状に複数輪等配に配設されているので、弁ばね装置間の間隔をほぼ均一に押圧することができ、弁板のたわみを低減することかできる。従って、樹脂製の弁板を用いる場合、弁板の厚みを大きくするだけで、弁ばね装置間のたわみを最小限に抑え且つ均一に押圧出来るのでガスリークを防止することができる。
また、樹脂製の弁板を用いることにより、弁板の軽量化による衝突荷重が軽減でき、金属性弁板に比較して弁開閉時の衝撃力が半減し騒音を激減することができる。
更に、弁ばね装置(18)を大径の円形状の当接面を有した当接部材(18a)とこれを付勢する弁ばね(18b)とで構成するので、当接部材(18a)と弁板との接触面積を大きくして面圧を下げ、樹脂製の弁板の弁ばねによる摩耗を無くし、長寿命化することができる。
【0014】
また、弁座(14)の円弧状貫通孔(14a)が、弁板(16)の円弧状貫通孔(16a)と異なる部分に位置するので、弁板が弁座に押付けられたときに、その間の貫通孔が閉じ、弁を全閉することができる。また、弁受け(12)と弁板(16)は、同一位置に円弧状貫通孔(12a,16a)を有するので、弁板が弁座から離れたときには、弁受けと弁板の貫通孔と弁座の貫通孔(14a)を通してシリンダを開放することができる。従って、この構成によりこの吸入・吐出弁を吸入弁として機能させることができる。更に、弁座の円弧状貫通孔(14a)を貫通して弁板(16)に当接可能なヨーク棒(20)を備えているので、このヨーク棒(20)により弁板(16)を下方に移動させて、この吸入・吐出弁を常時開放状態(アンロード状態)にすることができる。また、このヨーク棒の当接端面が、円弧状貫通孔(14a)に沿って延び両端が丸い長円柱形状に形成されているので、弁板が弁座に押付けられたときの貫通孔の間のシール幅を保持したままで、従来の円形に比べて数倍の面積を持たせることができ、ヨーク棒の当たり部の面圧を低減してその摩耗をなくし、長時間の連続運転を可能にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の往復動圧縮機の吸入・吐出弁の吸入弁全体断面図である。この図において本発明の吸入・吐出弁10は、吸入弁であり、弁受け12、弁座14、弁板16、及び弁ばね装置18、ヨーク棒20等からなる。
【0016】
弁受け12は、図示しないシリンダの吸入口に周囲をシールして組み込まれている。弁座14は、弁受け12の外面(図で上面)から間隙hを保持し、図示しない弁押さえ具を介して弁受け12と一括してシリンダに固定される。弁板16は、この例では、樹脂製であり、弁受け12と弁座14の該間隙に軸心方向のみに移動可能に組み込まれている。弁板16は−200℃前後の低温ガス雰囲気下で経時変化の少ないガラス入りポリエーテルエーテルケトンがよい。また、弁板16のたわみと面圧による摩耗・破断を低減するように、より150℃前後のガス雰囲気での弁板に比較して厚いことが望ましく、例えば従来の金属製の2mm前後に対して、本発明の装置により検証結果樹脂製の場合に6mm程度にするのがよい。
【0017】
また、図1に示すように、弁ばね装置18は、弁板16との面圧を低減するように相対的に大径の円形当接部材18aとこれを付勢する弁ばね18bとからなる。この弁ばね装置18は、この例では弁受け12に設けられた凹孔部内に位置し、弁板16を弁座方向(上方)に付勢する。
【0018】
上述した構成により、シリンダ内の圧力が高いときに弁ばね装置18により弁板16を弁座14に向けて付勢し、その間をガスシールすることができる。また、逆にシリンダ内の圧力が低いときには、その負圧により弁板16が下がり流路が開いて外部から低圧のガスを吸引することができる。
【0019】
更に、図1に示すように、本発明の吸入・吐出弁10は、弁座14の円弧状貫通孔14aを貫通して弁板16に当接可能なヨーク棒20を備えている。このヨーク棒20の上端は、ヨークプレート21に固定され、このヨークプレート21は、ヨークロッド22を介してダイヤフラム抑え23に連結されている。また、2組のばね24a,24bによりヨークプレート21及びこれに固定された複数のヨーク棒20が上方に付勢されている。
【0020】
この構成により、空気圧によりダイヤフラム抑え23を下方に移動することにより、ヨーク棒20の先端(図で下端)で弁板16を内方(図で下方)に移動させて、この吸入弁を常時開放状態(アンロード状態)にすることができる。
【0021】
図2は、図1の弁受け12の平面図である。この図に示すように、弁ばね装置18は、弁板16(この図に二点鎖線で示す)をほぼ均等に付勢するように放射状に複数配設されている。すなわち、一例として、弁板外径300mm程度において総計20組の弁ばね装置18のうち12個が直交方向にそれぞれ3個づつ配置され、更に45°づれた4方向に2個づつ計8個が配置されている。この構成により、隣接する弁ばね装置18の間の間隔を従来の約120〜130mmから約75mmに縮めた配置とした。
また、弁受け12は、複数の円弧状貫通孔12aを有する。この円弧状貫通孔12aは前記複数の弁ばね装置18以外の部分に位置し、かつ円周方向に延び半径方向に互いに間隔を隔てて配置されている。この半径方向の間隔は、この例では、15mm位である。
【0022】
図3は弁板16の平面図である。この図に示すように、弁板16は、弁受け12と同一位置に複数の円弧状貫通孔16aを有している。この円弧状貫通孔16aは複数の弁ばね装置18以外の部分に位置し、かつ円周方向に延び半径方向に互いに間隔を隔てて配置されてている。すなわち、複数の弁ばね装置18に当接する部分は、孔のない平面になっている。
更に、図2及び図3に示すように、弁受け12と弁板16は、その中心孔の周辺の同一位置に円形の貫通孔12b,16bを有し、この貫通孔を通るガイドピンにより軸線を中心とする回転を防止して常に円弧状貫通孔12a,16aが同一位置に位置するようになっている。
【0023】
弁座14は、弁受け12と弁板16の円弧状貫通孔12a,16aと異なる部分に、円周方向に延び半径方向に互いに間隔を隔てた円弧状貫通孔14a(図5参照)を有している。また、前記ヨーク棒20は、弁板16をほぼ均等に付勢するように放射状に複数が配設されている。更に、ヨーク棒20の先端形状(当接端面)が従来の円形ではなく、円弧状貫通孔14aに沿って延び両端が丸い長円柱形状に形成されている。
【0024】
図5は、弁受け、弁板、及び弁座の位置関係を示す断面図であり、(A)は通常の使用時、(B)はアンロード時を示している。
通常の使用時(A)には、上述した構成により、弁座14の円弧状貫通孔14aが、弁板16の円弧状貫通孔16aと異なる部分に位置するので、弁板16に差圧が作用していないとき、或いはシリンダ内が高圧のときには、弁板16が弁ばね装置により弁座14に押付けられ、その間の貫通孔が閉じ、弁を全閉する。また、弁受け12と弁板16は、同一位置に円弧状貫通孔12a,16aを有するので、弁板16に差圧(負圧)が作用し弁板16が弁座14から離れたときには、弁受け12と弁板16の貫通孔と弁座14の貫通孔を通してシリンダを開放することができる。
【0025】
また、図5(B)に示すように、ヨーク棒20により弁板16を内方に移動させて、この吸入・吐出弁を常時開放状態(アンロード状態)にすることができる。
【0026】
図5(A)(B)において、ヨーク棒の当接端面が、円弧状貫通孔14aに沿って延び両端が丸い長円柱形状に形成されているので、弁板16が弁座14に押付けられたときの貫通孔の間のシール幅(この例では約1.5mm)を保持したままで、従来の円形(直径4mm)に比べて約3〜4倍の面積を持たせることができ、ヨーク棒の当たり部の面圧を低減してその摩耗をなくし、長時間の連続運転を可能にできる。
【0027】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更できることは勿論である。例えば、上述の例では、吸入弁について詳述したが、吐出弁にも同様に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】
上述したように、本発明の往復動圧縮機の吸入・吐出弁は、衝撃力を激減することにより低温による疲労破壊をも回避し、弁板の衝突による騒音を低減し、弁ばねやヨーク棒の当たりによる摩耗を低減して、長時間の連続運転を可能にしかつ弁シール面がメタルタッチに比較して柔軟性がありガスリークを低減することができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の往復動圧縮機の吸入・吐出弁の吸入弁全体断面図である。
【図2】図1の弁受けの平面図である。
【図3】図1の弁板の平面図である。
【図4】図1の弁座の平面図である。
【図5】弁座、弁板、及び弁受けの位置関係を示す断面図である。
【図6】対向釣合い形往復圧縮機の模式図である。
【図7】吐出弁と吸入弁の原理図である。
【図8】アンローダ付き吸入弁の原理図である。
【符号の説明】
1 駆動機、2 クランク軸、3 連接棒(コネクティングロッド)、
4 ピストンロッド、5 ピストン、6 シリンダ、
7a 弁受け、7b 弁板、7c 弁座、7d 弁ばね、
8a,8c 貫通孔、9 ヨーク棒、
10 吸入・吐出弁、12 弁受け、12a 円弧状貫通孔、
14 弁座、16 弁板、16a 円弧状貫通孔、
18 弁ばね装置、18a 当接部材、18b 弁ばね、
20 ヨーク棒、20a 当接端面、
21 ヨークプレート、22 ヨークロッド、
23 ダイヤフラム抑え、24a,24b ばね
Claims (2)
- シリンダの吸入口又は吐出口に外周面をシールして取付けられた弁受け(12)と、該弁受けの面上から一定の間隙を保持する弁座(14)と、弁受けと弁座の間に軸心に沿って移動可能であり−150℃前後の低温ガス雰囲気下で使用可能な耐冷樹脂製の弁板(16)と、弁受け又は弁座に設けられた複数の凹孔部内に位置し弁板を反ばね方向に付勢する弁ばね装置(18)とを備え、弁ばね装置(18)は、弁板をほぼ均等に付勢するように放射状に45度間隔で配設され、かつ弁板との面圧を低減するように円形状の当接部材(18a)とこれを付勢する弁ばね(18b)とからなり、
前記弁受け(12)と弁板(16)は、同一位置に複数の円弧状貫通孔(12a,16a)を有し、該円弧状貫通孔は前記複数の弁ばね装置(18)の当接面を回避した部分に位置し、かつ円周方向に延び半径方向に互いに間隔を隔てて配置されており、前記弁座(14)は、隣接して位置する前記円弧状貫通孔(12a,16a)間の平面部に、円周方向に延び半径方向に互いに間隔を隔てた円弧状貫通孔(14a)が配列されており、
さらに、弁座の円弧状貫通孔(14a)を貫通して弁板(16)に当接可能なヨーク棒(20)を備え、該ヨーク棒の当接端面が、円弧状貫通孔(14a)を貫通して延びるとともに円弧状貫通孔(14a)に沿って延び両端が丸い長円柱形状に形成されアンロード機能を有している、ことを特徴とする往復動圧縮機の吸入・吐出弁。 - 前記弁板(16)は、ガラス入りポリエーテルエーテルケトンからなる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の往復動圧縮機の吸入・吐出弁。
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