JP4436888B1 - 近赤外線吸収粘着剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジイモニウム塩(A1)を溶媒(S1)に対して0.01質量%の割合で混合した混合液を調整し、この混合液を30分間超音波にかけた後、1時間以上静置し、その後、この混合液の上澄み液を光路長1mmのセルに入れて紫外可視分光光度計により350nm以上1500nm以下の範囲で測定された上記上澄み液のλmaxでの吸光度(X)が、0.5以下であるジイモニウム塩(A1)と計算ガラス転移点が0℃以下である樹脂(B)と、溶媒(S2)とを含有する近赤外線吸収粘着剤組成物。
【選択図】なし
Description
(1)炭素数が1以上12以下であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル:60質量%以上99.9質量%以下。
(2)官能基含有モノマー:0.1質量%以上20質量%以下。
(3)その他共重合可能な単量体:0質量%以上30質量%以下。
本発明に用いられるジイモニウム塩(A1)は、後述される方法で測定される上澄み液のλmaxでの吸光度(X)が0.5以下である。
本発明に用いられるジイモニウム塩(A2)は、後述される方法で測定される溶解度(Y)が0.01質量%未満である。
溶媒(S1)は、ジイモニウム塩の上澄み液の上記吸光度(X)を測定する際に用いられる。また溶媒(S1)は、近赤外線吸収粘着剤組成物に含まれていてもよい。
この吸光度(X)の測定では、ジイモニウム塩を溶媒(S1)に対して0.01質量%の割合で混合した混合液を調整し、この混合液を30分間超音波にかけた後、1時間以上静置した。その後、この混合液の上澄み液を光路長1mmのセルに入れて測定がなされる。光路長1mmのセルは、石英製である。測定は、紫外可視分光光度計により行われる。この紫外可視分光光度計として、島津製作所製のUV−3100が用いられる。測定範囲は、350nm以上1500nm以下とされる。λmaxは、測定された波長範囲において吸光度が最大となる波長を意味する。吸光度は、透過率をT(%)とするとき、下記式により求められる。
吸光度=−log(T/100)
溶媒(S2)は、粘着剤組成物に含まれうる。この溶媒(S2)は、粘着剤組成物の粘度を調整するための希釈溶媒として用いられても良い。溶媒(S2)により、粘着剤組成物の粘度が、基材等への塗布に適した粘度に調整される。この粘度により、粘着剤組成物層の厚みが調整されうる。
好ましい粘着剤組成物は、溶媒(S3)と、この溶媒(S3)に対する溶解度(Y)が0.01質量%未満であるジイモニウム塩とを含む。この溶媒(S3)は、溶解度(Y)の測定に用いられる。
ジイモニウム塩の含有割合が0.01質量%、0.1質量%、1.0質量%、2.0質量%及び5.0質量%である5種類のサンプルを調整して、それぞれ超音波攪拌する。攪拌時間は30分以上とされ、溶媒の温度は25℃とされる。次に、各サンプルのそれぞれについて、残渣があるか否かを確認する。残渣は、ろ過後のろ紙上に残渣があるか否かを目視で観察することにより確認する。残渣の有無によって、溶解度(Y)が決定される。5.0質量%のサンプル(及び他のサンプル)に残渣が確認されなかった場合、「溶解度(Y)が5質量%以上である」と判断される。0.01質量%のサンプル(及び他のサンプル)に残渣が確認された場合、「溶解度(Y)が0.01質量%未満である」と判断される。0.1質量%のサンプルに残渣が確認され且つ0.01質量%のサンプルに残渣が確認されなかった場合、「溶解度(Y)が0.01質量%以上0.1質量%未満である」と判断される。
近赤外線吸収粘着剤組成物には、希釈溶媒が含まれていてもよい。この希釈溶媒は、上記溶媒[溶媒(S1)、(S2)、(S3)、(S4)及び(Sm)]のいずれかであってもよい。この希釈溶媒は、上記溶媒(S1)、(S2)、(S3)、(S4)及び(Sm)から選ばれる2種以上であってもよい。また、希釈溶媒は、上記溶媒[溶媒(S1)、(S2)、(S3)、(S4)及び(Sm)]以外の溶媒であってもよい。希釈溶媒により、粘着剤組成物の粘度が、基材等への塗布に適した粘度に調整されうる。この粘度により、粘着剤組成物層の厚みが調整されうる。
本発明の近赤外線吸収粘着剤組成物の製造方法は、ジイモニウム塩と溶媒(Sm)とが混合されて混合物(M1)が作製される第一工程と、この混合物(M1)が樹脂(B)(後述)に混合される第二工程とを含むのが好ましい。好ましい溶媒(Sm)は、上記溶媒(S1)又は上記溶媒(S3)である。ジイモニウム塩の耐久性の観点から、この溶媒(Sm)は、トルエン及び/又は酢酸エチルであるのが好ましいことが判明した。また、ジイモニウム塩の耐久性の観点から、この溶媒(Sm)は、近赤外線吸収粘着剤組成物の希釈溶媒と同じであるのが好ましい。
本発明に係る樹脂(B)は、ガラス転移温度が0℃以下のものであれば特に限定されない。本発明に係る樹脂(B)は、粘着性を有している。この粘着性は、近赤外線吸収粘着剤組成物と被着体との直接的な接着を可能とする。接着剤を介在させることなく、近赤外線吸収粘着剤組成物と被着体とが接着されうる。本願において、この樹脂(B)を粘着剤樹脂ともいう。
被着体への粘着性を付与する観点から、粘着剤樹脂(B)のガラス転移温度は、0℃以下が好ましく、−10℃以下がより好ましく、−20℃以下がより好ましく、さらに好ましくは−30℃以下である。0℃よりも高い場合、粘着性が不足することがある。ガラス転移温度は示差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter)や動的粘弾性測定により損失正接(tanδ)の極大値温度を求めることでも得られるが、本願にいうガラス転移温度は、下記のFoxの式により求められる計算ガラス転移温度を意味する。樹脂(B)の重合に使用される単量体は、下記式で表されるFoxの式を用いて計算された計算ガラス転移温度Tgが所定の値を満足していれば特に限定されない。
1/(Tg+273)=Σ[Wi/(Tgi+273)] : Foxの式
Tg(℃) : 計算ガラス転移温度
Wi : 各単量体の重量分率
Tgi(℃) : 各単量体成分の単独重合体のガラス転移温度
粘着剤樹脂(B)には、被着体との密着性向上および粘着力アップを目的として、アクリル酸等のカルボキシル基含有単量体が共重合されるのが一般的である。ただし、カルボキシル基等の官能基はジイモニウム色素を劣化させるため、粘着剤樹脂(B)の酸価は300以下が好ましく、100以下がより好ましく、80以下が更に好ましい。ジイモニウム塩の耐久性の観点から、粘着剤樹脂(B)の酸価は、0以上が好ましく、5以上がより好ましく、10以上が更に好ましい。「酸価」とは、粘着剤樹脂1gを中和するのに必要な水酸化カリウムのmg量を言う。酸価の測定方法の詳細は、後述される。
(反応1)Na+ + H2O → NaOH + H+(ガラス内部へ)
粘着剤樹脂(B)の計算溶解性パラメータが高い場合にはジイモニウム色素の耐久性が劣る場合があるため、溶解性パラメータは10.2以下であることが好ましい。計算溶解性パラメータは、「POLYMER ENGINEERING AND SCIENCE」(1974年、Vol.14、No.2)の147ページから154ページ記載の方法によって計算される値である。以下にその方法を概説する。
δ=(Σ△ei/Σ△vi)1/2
△ei: i成分の原子または原子団の蒸発エネルギー
△vi: i成分の原子または原子団のモル体積
粘着剤樹脂(B)は、共重合体でもよい。粘着剤樹脂(B)は、水酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステルと他の化合物との共重合体であるのが好ましい。更には、ジイモニウム色素の耐久性の観点から、粘着剤樹脂(B)は、脂環式、多環性脂環式、芳香環式または多環性芳香環式のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルが5〜40質量%共重合された共重合体であるのが好ましい。ジイモニウム色素の耐久性が向上する理由は不明であるが、これら脂環式、多環性脂環式、芳香環式、多環性芳香環式のアルキル基部分とジイモニウム色素がスタッキング構造を採ることにより、耐熱性や耐湿熱性を向上させるものと考えられる。
(p1)炭素数が1以上12以下であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
(p2)官能基含有モノマー
(p3)その他共重合可能な単量体
(m1)脂環式、多環性脂環式、芳香環式または多環性芳香環式のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル。
(m2)アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル。ただし、このアルキル基は、直鎖型または分岐型であり、このアルキル基の炭素数は1以上10以下である。
(m3)官能基含有モノマー
(m4)その他共重合可能な単量体。
本発明の近赤外線吸収粘着剤組成物では、上記吸光度(X)又は上記溶解度(Y)が考慮されたジイモニウム色素が用いられているため、近赤外線吸収能の持続性に優れる。また、この近赤外線吸収粘着剤組成物は、可視領域の透明性に優れる。本発明の近赤外線吸収粘着剤組成物は、粘着性を有する樹脂を含有するので、被着体に対して容易に接着されうる。
上記式(ア)において、官能基A1からA16のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。置換されていてもよい炭素原子数1〜20個のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、等の直鎖、分岐又は環状のアルキル基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数1〜20個のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、iso−プロピルオキシ基、n−ブチルオキシ基、iso−ブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、等の直鎖、分岐又は環状のアルコキシ基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数6〜20個のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数6〜20個のアリールオキシ基としては、フェノキシ基、ナフトキシ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数7〜20個のアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基、ジフェニルメチル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数7〜20個のアラルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、ジフェニルメチルオキシ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数1〜20個のアルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、iso−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、iso−ブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ基、シクロヘキシルチオ基、n−ヘプチルチオ基、n−オクチルチオ基、2−エチルヘキシルチオ基等の直鎖、分岐又は環状のアルキルチオ基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数6〜20個のアリールチオ基としては、フェニルチオ基、ナフチルチオ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数7〜20個のアラルキルチオ基としては、ベンジルチオ基、フェネチルチオ基、ジフェニルメチルチオ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数1〜20個のアルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、iso−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、iso−ブチルスルホニル基、sec−ブチルスルホニル基、t−ブチルスルホニル基、n−ペンチルスルホニル基、n−ヘキシルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニル基、n−ヘプチルスルホニル基、n−オクチルスルホニル基、2−エチルヘキシルスルホニル基、等の直鎖、分岐又は環状のアルキルスルホニル基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていても良い炭素原子数6〜20個のアリールスルホニル基としては、フェニルスルホニル基、ナフチルスルホニル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよいアラルキルスルホニル基としては、ベンジルスルホニル基、フェネチルスルホニル基、ジフェニルメチルスルホニル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数1〜20個のアシル基としてはメチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、iso−プロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、iso−ブチルカルボニル基、sec−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル基、n−ヘキシルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、n−ヘプチルカルボニル基、n−オクチルカルボニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基等の直鎖、分岐又は環状のアルキルカルボニル基、ベンジルカルボニル基、フェニルカルボニル基等のアリールカルボニル基、ベンゾイル基等のアラルキルカルボニル基が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数2〜20個のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロピルオキシカルボニル基、iso−プロピルオキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、iso−ブチルオキシカルボニル基、sec−ブチルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、n−ヘプチルオキシカルボニル基、n−オクチルオキシカルボニル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数7〜20個のアリールオキシカルボニル基としては、フェノキシカルボニル、ナフチルカルボニル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数8〜20個のアラルキルオキシカルボニル基としては、ベンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニル基、ジフェニルメチルオキシカルボニル基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数2〜20個のアルキルカルボニルオキシ基としては、アセチルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、iso−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、iso−ブチルカルボニルオキシ基、sec−ブチルカルボニルオキシ基、t−ブチルカルボニルオキシ基、n−ペンチルカルボニルオキシ基、n−ヘキシルカルボニルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基、n−ヘプチルカルボニルオキシ基、3−ヘプチルカルボニルオキシ基、n−オクチルカルボニルオキシ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数7〜20個のアリールカルボニルオキシ基としては、ベンゾイルオキシ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数8〜20個のアラルキルカルボニルオキシ基としては、ベンジルカルボニルオキシ基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。置換されていてもよい炭素原子数2〜20個の複素環基としては、ピロール基、イミダゾール基、ピペリジン基、モルホリン基等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
上記式(ア)において、官能基A1からA16の置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアミノスルホニル基、置換されていてもよいアミノカルボニル基への置換基としては、水素原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等の直鎖、分岐又は環状のアルキル基;フェニル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;アセチル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、iso−プロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、iso−ブチルカルボニル基、sec−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル基、n−ヘキシルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基、n−ヘプチルカルボニル基、3−ヘプチルカルボニル基、n−オクチルカルボニル基等の直鎖、分岐又は環状のアルキルカルボニル基;ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基等のアリールカルボニル基;ベンジルカルボニル基等のアラルキルカルボニル基などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、これらの置換基はさらに置換基で置換されていても良い。これらの置換基は0個、1個または2個存在していてもよく、2個存在する場合にはお互いが同種若しくは異種のいずれであってもよく、同種の場合においても同一若しくは異なっていても良い。また、置換基が2個の場合、置換基同士が連結基を介して繋がっていてもよい。
本発明に係る近赤外線吸収材は、前記近赤外線吸収粘着剤組成物を含む。本発明の近赤外線吸収材は、前記近赤外線吸収粘着剤組成物をフィルム状に成形したものであってもよいし、透明基材上に前記近赤外線吸収粘着剤組成物を含む塗膜を積層したものであってもよい。
試験体を80℃の恒温恒湿器中に1000時間静置し、試験前後での350〜1500nmの透過スペクトルを測定した。透過スペクトルの測定にはUV−3700(島津製作所製)を使用した。得られた試験前後の透過スペクトルから、λmaxにおける色素残存率(%)を評価した。また、得られた試験前後の透過スペクトルから色差を計算し、b*の変化(△b*)を評価した。なお、λmaxは、試験前の測定結果に基づいて決定された。この評価結果が下記の表に示される。また、試験前後の透過スペクトルに基づき、ΔTが算出された。このΔTは、耐熱試験後の透過率(%)から耐熱試験前の透過率(%)を引いた値(%)である。このΔTは、波長1000nmにおける透過率の変化である。このΔTが下記の表に示される。
試験体を60℃で且つ90%RHの恒温恒湿器中に1000時間静置し、試験前後での350〜1500nmの透過スペクトルを測定した。透過スペクトルの測定にはUV−3700(島津製作所製)を使用した。得られた試験前後の透過スペクトルから、λmaxにおける色素残存率(%)を評価した。また、得られた試験前後の透過スペクトルから色差を計算し、b*の変化を評価した。なお、λmaxは、試験前の測定結果に基づいて決定された。この評価結果が下記の表に示される。また、試験前後の透過スペクトルに基づき、ΔTが算出された。このΔTは、耐湿熱試験後の透過率(%)から耐湿熱試験前の透過率(%)を引いた値(%)である。このΔTは、波長1000nmにおける透過率の変化である。このΔTが下記の表に示される。
スガ試験機社製の「SX2−75 スーパーキセノンウェザーメーター」にて、63℃で且つ50%RHの環境下、試験片に、300〜400nmにおける照射強度が60W/m2である光を100時間照射した。この試験前後のそれぞれにおいて、350〜1500nmの光の透過スペクトルを測定した。透過スペクトルの測定にはUV−3700(島津製作所製)を使用した。得られた試験前後の透過スペクトルから、λmaxにおける色素残存率(%)を評価した。また、得られた試験前後の透過スペクトルから色差を計算し、b*の変化を評価した。なお、λmaxは、試験前の測定結果に基づいて決定された。この評価結果が下記の表に示される。また、試験前後の透過スペクトルに基づき、ΔTが算出された。このΔTは、耐光性試験後の透過率(%)から耐光性試験前の透過率(%)を引いた値(%)である。このΔTは、波長1000nmにおける透過率の変化である。このΔTが下記の表に示される。
Px=(Ax/Bx)×100
前述した方法により測定された。
5種類のサンプルを用いた前述の測定方法により測定された。
樹脂0.5gを精秤し、トルエン50gを加えて均一に溶解させた。指示薬としてフェノールフタレイン/アルコール溶液を2〜3滴加え、0.1N水酸化カリウム/アルコール溶液で滴定し、液の赤みが約30秒で消えなくなったときを終点とした。このときの滴定量と樹脂の固形分から酸価を求めた。酸価は、樹脂固形分1gを中和するのに必要な水酸化カリウムのmgで表される。
[ジイモニウム化合物a1の合成及び近赤外線吸収混合物1の作製]
ジメチルホルムアミド(DMF)36部中に、N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ(iso−ブチル)アミノフェニル)−p−フェニレンジアミン6部を加え、60℃に加熱溶解した。その後、トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メタン58.4%水溶液10.1部を加えた。次に、DMF35部に溶解した硝酸銀2.32部を加え、30分間加熱撹拌した。不溶解分を濾別した後、反応液に水を加え、析出した結晶を濾過、メタノール洗浄、水洗及び乾燥して、8.4部のトリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチド酸−N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ(iso−ブチル)アミノフェニル)−p−フェニレンジイモニウム(以下、化合物a1ともいう)を得た。この化合物a1は、上記式(2)における、R1〜R8が全てiso−ブチル基であり且つ上記式(2)におけるZ−が[(CF3SO2)3C−]であるジイモニウム塩である。この化合物a1の上記吸光度(X)は、溶媒がトルエンの場合が0.138(λmaxは1096nm)であり、溶媒が酢酸エチルの場合が0.239(λmaxは1081nm)であった。この化合物a1の上記溶解度(Y)を測定したところ、溶媒がトルエンの場合が0.01質量%未満であり、溶媒が酢酸エチルの場合が0.01質量%未満であった。
[近赤外線吸収混合物2の作製]
9.5部の酢酸エチルに代えて9.5部のトルエンが用いられた他は合成例1と同様にして、近赤外線吸収混合物2を得た。
[ジイモニウム化合物b1の合成及び近赤外線吸収混合物3の作製]
DMF30部中に、N,N,N’,N’−テトラキス(アミノフェニル)−p−フェニレンジアミン3.8部、iso−ブチルブロミド21部及び炭酸カリウム15部を加え、80℃で1時間、更に90℃で7時間、更に130℃で1時間反応させた。冷却後、濾過し、この反応液(濾液)にイソプロパノール30部を加え、5℃以下で1時間撹拌した。生成した結晶をメタノールで洗浄した後、乾燥し、薄茶色の結晶状化合物2.5部を得た。DMF10部中に上記結晶状化合物1部を加え、60℃に加熱してこの結晶状化合物を溶解させた液体A1を得た。DMF10部に六フッ化アンチモン酸銀0.78部を溶解させて得られた液体B1を、上記液体A1に加え、30分反応させた。冷却後、析出した銀を濾別した。この反応液(濾液)に水10部をゆっくりと滴下し、滴下後15分撹拌した。生成した黒色結晶を濾過し、50部の水で洗浄し、得られたケーキ(残渣)を乾燥して、0.5部のヘキサフルオロアンチモン酸−N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ(iso−ブチル)アミノフェニル)−p−フェニレンジイモニウム(以下、化合物b1ともいう)を得た。この化合物b1は、上記式(2)における、R1〜R8が全てiso−ブチル基であり且つ上記式(2)におけるZ−が[SbF6 −]であるジイモニウム塩である。この化合物b1の上記吸光度(X)を測定したところ、溶媒がトルエンの場合が0.070(λmaxは1088nm)であり、溶媒が酢酸エチルの場合が0.113(λmaxは1069nm)であった。この化合物b1の上記溶解度(Y)を測定したところ、溶媒がトルエンである場合0.01質量%未満であり、溶媒が酢酸エチルである場合0.01質量%未満であった。
[近赤外線吸収混合物4の作製]
上記化合物a1に代えて、商品名「CIR−1085」(日本カーリット社製のジイモニウム色素)が用いられた他は合成例2と同様にして、近赤外線吸収混合物4を得た。
モノマーとして、360.6gの2−エチルヘキシルアクリレート、60gのブチルアクリレート、156gのシクロヘキシルメタクリレート、18gのアクリル酸及び5.4gのヒドロキシエチルアクリレートを秤量し、十分に混合して、重合性モノマー混合物(1)を得た。
モノマーとして、264.6gの2−エチルヘキシルアクリレート、150gのブチルアクリレート、180gのシクロヘキシルメタクリレート及び5.4gのヒドロキシエチルアクリレートを秤量し、十分に混合して、重合性モノマー混合物(2)を得た。上記重合性モノマー混合物(1)に代えて、この重合性モノマー混合物(2)が用いられた他は樹脂製造例1と同様にして、計算ガラス転移温度(Tg)が−35℃、計算溶解性パラメータが9.57である樹脂(2)を得た。この樹脂(2)は、粘着剤樹脂であった。樹脂(2)の重量平均分子量(Mw)は44万であり、樹脂(2)の酸価は0であった。
架橋剤であるコロネートL−55E(日本ポリウレタン社製)を酢酸エチル溶液に溶解して、固形分2.75%の架橋剤溶液1を調整した。樹脂製造例1で得られた樹脂(1)、合成例1で得られた近赤外線吸収混合物1及び架橋剤溶液1を、固形分重量比で100/1/0.25となるように混合し、固形分が25%となるように希釈溶剤としての酢酸エチルで希釈して、近赤外線吸収粘着剤組成物A1を得た。なお、この固形分重量比は、(樹脂(1)/近赤外線吸収混合物1/架橋剤溶液1)の順で表記されている。
近赤外線吸収混合物1に代えて近赤外線吸収混合物2が用いられ、希釈溶媒が酢酸エチルからトルエンに変更された他は実施例1と同様にして、実施例2に係る試験体を得た。この試験体について、耐熱試験、耐湿熱試験及び耐光試験を行った。この評価結果が下記の表に示される。
近赤外線吸収混合物1に代えて近赤外線吸収混合物3が用いられた他は実施例1と同様にして、実施例3に係る試験体を得た。この試験体について、耐熱試験、耐湿熱試験及び耐光試験を行った。この評価結果が下記の表に示される。
樹脂(1)に代えて樹脂(2)が用いられた他は実施例2と同様にして、実施例4に係る試験体を得た。この試験体について、耐熱試験、耐湿熱試験及び耐光試験を行った。この評価結果が下記の表に示される。
樹脂(1)に代えて樹脂(2)が用いられ、近赤外線吸収混合物1に代えて近赤外線吸収混合物3が用いられた他は実施例1と同様にして、実施例3に係る試験体を得た。この試験体について、耐熱試験、耐湿熱試験及び耐光試験を行った。この評価結果が下記の表に示される。
近赤外線吸収混合物1に代えて近赤外線吸収混合物4が用いられ、希釈溶媒が酢酸エチルからトルエンに変更された他は実施例1と同様にして、比較例1に係る試験体を得た。この試験体について、耐熱試験、耐湿熱試験及び耐光試験を行った。この評価結果が下記の表に示される。
1.重合性ポリシロキサン(M−1)の合成
攪拌機、温度計および冷却管を備えた300mlの四つ口フラスコにテトラメトキシシラン144.5部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン23.6部、水19.0部、メタノール30.0部およびアンバーリスト15(商品名:オルガノ社製の陽イオン交換樹脂)5.0部を入れ、65℃で2時間攪拌し、反応させた。反応混合物を室温まで冷却した後、冷却管に代えて蒸留塔、これに接続させた冷却管および流出口を設け、常圧下でフラスコ内温約80℃まで2時間かけて昇温し、メタノールが流出しなくなるまで同温度で保持した。さらに、2.67×10kPaの圧力下90℃の温度で、メタノールが流出しなくなるまで保持し、反応を更に進行させた。再び、室温まで冷却した後、アンバーリスト15を濾過し、数平均分子量が1,800の重合性ポリシロキサン(M−1)を得た。
攪拌機、滴下口、温度計、冷却管およびN2ガス導入口を備えた1リットルのフラスコに、有機溶剤として酢酸n−ブチル260部を入れ、N2ガスを導入し、攪拌しながら、フラスコ内温を110℃まで加熱した。ついで重合性ポリシロキサン(M−1)12部、tert−ブチルメタクリレート19部、ブチルアクリレート94部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート67部、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ライトエステルFM−108、共栄社化学社製)48部および2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)2.5部を混合した溶液が、滴下口より3時間かけて滴下された。滴下後も同温度で1時間攪拌を続けた後、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.1部を30分おきに2回添加し、さらに2時間加熱して共重合を行なった。その結果、数平均分子量が12,000であり重量平均分子量が27,000である有機ポリマー(P−1)が酢酸n−ブチルに溶解した溶液を得た。得られた溶液の固形分は48.2%であった。
攪拌機、2つの滴下口(滴下口αと滴下口β)、温度計を備えた500mlの四つ口フラスコに、酢酸n−ブチル200部およびメタノール500部を入れておき、内温を40℃に調整した。ついでフラスコ内を攪拌しながら、有機ポリマー(P−1)の酢酸n−ブチル溶液10g、テトラメトキシシラン30部および酢酸n−ブチル5部の混合液(原料液A)を滴下口αから2時間かけて滴下すると同時に、25%アンモニア水5部、脱イオン水10部およびメタノール15部の混合液(原料液B)を滴下口βから2時間かけて滴下した。滴下後、冷却管に代えて蒸留塔、これに接続させた冷却管および流出口を設け、40kPaの圧力下、フラスコ内温を100℃まで昇温し、アンモニア、メタノールおよび酢酸n−ブチルを固形分が30%となるまで留去して、有機ポリマー複合無機微粒子が酢酸n−ブチルに分散した分散体(S−1)を得た。この分散体(S−1)において、上記有機ポリマー複合無機微粒子中の無機微粒子と有機ポリマーとの比率は、70/30であった。この比率は、重量比である。得られた有機ポリマー複合無機微粒子の平均粒子径は23.9nmであった。なお、有機ポリマー複合無機微粒子中の無機微粒子と有機ポリマーの比率は、有機ポリマー複合微粒子分散体を1.33×10kPaの圧力下、130℃で24時間乾燥したものについて元素分析を行ない、灰分を有機ポリマー複合無機微粒子含有量として求めた。また、平均粒子径は、有機ポリマー複合無機微粒子分散体(S−1)1部を酢酸n−ブチル99部で希釈した溶液を用いて、透過型電子顕微鏡により粒子を撮影し、任意の100個の粒子の直径を読み取り、その平均を平均粒子径として求めた。
ジぺンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPE−6A、共栄社化学社製)8部およびペンタエリスリトールトリアクリレート(PE−3A、共栄社化学社製)2部を混合し、メチルエチルケトン40部に溶解した溶液を作製した。この溶液に、光重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー社製)0.5部をメチルエチルケトン2部に溶解した溶液を加え、ハードコート層塗布液を調製した。
Claims (15)
- ジイモニウム塩(A1)を溶媒(S1)に対して0.01質量%の割合で混合した混合液を調整し、この混合液を30分間超音波にかけた後、1時間以上静置し、その後、この混合液の上澄み液を光路長1mmのセルに入れて紫外可視分光光度計により350nm以上1500nm以下の範囲で測定された上記上澄み液のλmaxでの吸光度(X)が0.5以下であるジイモニウム塩(A1)と、計算ガラス転移点が0℃以下である樹脂(B)と、溶媒(S2)とを含有し、
上記溶媒(S1)と上記溶媒(S2)とが同じであり、
上記ジイモニウム塩(A1)は、溶媒(S3)に対する溶解度(Y)が0.01質量%未満であり、
この溶媒(S3)と上記溶媒(S1)とが同じである近赤外線吸収粘着剤組成物。 - 上記溶媒(S1)がトルエン及び/又は酢酸エチルであり、上記溶媒(S2)がトルエン及び/又は酢酸エチルである請求項1に記載の近赤外線吸収粘着剤組成物。
- 上記樹脂(B)の酸価が0以上300以下である請求項1又は2に記載の近赤外線吸収粘着剤組成物。
- 上記樹脂(B)の計算溶解度パラメータが10.2以下である請求項1から3のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着剤組成物。
- 上記樹脂(B)が、下記配合のモノマー混合物を重合して得られる請求項1から4のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着剤組成物。
(1)炭素数が1以上12以下であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル:60質量%以上99.9質量%以下。
(2)水酸基含有モノマー又はカルボキシル基含有モノマー:0.1質量%以上20質量%以下。
(3)その他共重合可能な単量体:0質量%以上30質量%以下。 - 上記樹脂(B)が、下記配合のモノマー混合物を重合して得られる請求項1から4のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着剤組成物。
(1)炭素数が1以上12以下であるアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル:60質量%以上99.9質量%以下。
(2)カルボキシル基含有モノマー:0.1質量%以上20質量%以下。
(3)その他共重合可能な単量体:0質量%以上30質量%以下。 - 上記樹脂(B)が、下記配合のモノマー混合物を重合して得られる請求項1から4に記載の近赤外線吸収粘着剤組成物。
(m1)脂環式、多環性脂環式、芳香環式または多環性芳香環式のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル:5質量%以上40質量%以下。
(m2)アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル:60質量%以上95質量%以下。ただし、このアルキル基は、直鎖型または分岐型であり、このアルキル基の炭素数は1以上10以下である。
(m3)水酸基含有モノマー又はカルボキシル基含有モノマー:0.1質量%以上20質量%以下。
(m4)その他共重合可能な単量体:0質量%以上20質量%以下。 - 上記ジイモニウム塩(A1)が、トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチド酸−N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ(iso−ブチル)アミノフェニル)−p−フェニレンジイモニウム又はヘキサフルオロアンチモン酸−N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ(iso−ブチル)アミノフェニル)−p−フェニレンジイモニウムである請求項1から7のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着剤組成物。
- 請求項1から8のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着剤組成物を含む近赤外線吸収材。
- 請求項1から8のいずれかに記載の近赤外線吸収粘着剤組成物が透明基材に積層されてなる請求項9に記載の近赤外線吸収材。
- 上記溶媒(S2)が揮発した状態の上記近赤外線吸収粘着剤組成物が上記透明基材に積層されている請求項9又は10に記載の近赤外線吸収材。
- 上記樹脂(B)がカルボキシル基を含み、上記透明基材がガラスである請求項10又は11に記載の近赤外線吸収材。
- 近赤外線吸収粘着剤組成物用の近赤外線吸収混合物であって、
ジイモニウム塩(A1)を溶媒(Sm)に対して0.01質量%の割合で混合した混合液を調整し、この混合液を30分間超音波にかけた後、1時間以上静置し、その後、この混合液の上澄み液を光路長1mmのセルに入れて紫外可視分光光度計により350nm以上1500nm以下の範囲で測定された上記上澄み液のλmaxでの吸光度(X)が0.5以下であるジイモニウム塩(A1)と、上記溶媒(Sm)とを含有しており、
上記ジイモニウム塩(A1)は、上記溶媒(Sm)に対する溶解度(Y)が0.01質量%未満である近赤外線吸収混合物。 - 上記溶媒(Sm)がトルエン及び/又は酢酸エチルである請求項13に記載の近赤外線吸収混合物。
- 上記ジイモニウム塩(A1)が、トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチド酸−N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ(iso−ブチル)アミノフェニル)−p−フェニレンジイモニウム又はヘキサフルオロアンチモン酸−N,N,N’,N’−テトラキス(p−ジ(iso−ブチル)アミノフェニル)−p−フェニレンジイモニウムである請求項13又は14に記載の近赤外線吸収混合物。
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