JP4435055B2 - 自動二輪車の車体フレーム - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の車体フレームに関し、特に、左右のレール部とクロス部とをアルミダイキャスト等によって一体に成形したリヤフレームを有している自動二輪車の車体フレームに関する。
下記特許文献1には、自動二輪車のシートを装着するリヤフレーム(シートレール)に関する技術が開示されている。このリヤフレームは、前後方向に延びる左右のレール部と、左右レール部を連結する複数のクロス部とを有しており、左右レール部とクロス部とを鋳造で一体に成形したものとなっている。
特許第2706956号公報
自動二輪車のリヤフレームには、搭載部品のなかでは比較的重量の大きなバッテリーを搭載することがある。バッテリー等の重量物は、自動二輪車の重心にできるだけ近づけることが望ましく、一般に、自動二輪車の重心はリヤフレームよりも前側にあるので、バッテリーはリヤフレームの前部に搭載するのが好ましい。また、バッテリーは、クロス部を支持部材として取り付けるのが一般的である。
一方、リヤフレームの前部には、燃料タンクの後部が配置されており、該燃料タンクの後部は、リヤフレームのクロス部を用いて支持されることがある。従って、前述のように、リヤフレームの前部にバッテリーを配置すると、バッテリーと燃料タンクとが互いに接近することになるが、この場合、バッテリーと燃料タンクとを支持するために、如何にクロス部を用いるかが課題となる。
ここで、バッテリーと燃料タンクとを、リヤフレームの前部に設けた同一のクロス部で支持した場合、クロス部に高い強度が要求され、荷重を支える部分を厚肉化する等の対応が必要となる。しかし、クロス部は、左右のレール部と一体に成形されるため、クロス部を部分的に厚肉化することは湯流れの点で難があり、また、重量増加の原因にもなる。
バッテリーと燃料タンクとをそれぞれ別々のクロス部に支持する場合、各クロス部は互いに接近して配置されることになる。しかし、各クロス部を、例えば前後にオーバーラップする程度にまで接近して配置することは、成形の際の型抜きの点で難がある。そのため、各クロス部をある程度前後に離さなければならず、その分バッテリーが後方に配置され、重心から遠くなる。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、リヤフレームに、バッテリーや燃料タンク等の複数の備品を接近して取り付けることを可能とし、且つ、支持部を左右のレール部間に容易に設けることができる自動二輪車の車体フレームを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、左右のレール部(31、31)と該左右のレール部(31、31)を連結するクロス部とを有するリヤフレームを備えている、自動二輪車の車体フレームにおいて、前記クロス部は、上下型を用いて前記左右のレール部(31,31)と一体成形され、前記左右のレール部(31,31)間に、前記リヤフレームに取り付けられる備品を支持する2つの支持部(32,61)を架設して備え、該各支持部(32,61)が、互いに上下方向に離れて配置されるとともに前後方向にオーバーラップして配置されており、一方の前記支持部(32)が前記上下型を用いて前記左右のレール部(31,31)及び前記クロス部と一体成形され、他方の前記支持部(61)が前記左右のレール部(31,31)と別体に形成されており、前記左右のレール部(31、31)と一体成形された一方の前記支持部(32)に、前記備品を保持する保持筒(41)を、前記リヤフレームの側方から見て、円弧状に形成すると共に上下方向の一方に突出するように設け、
該保持筒(41)の筒内部に連通する開口(40)を、一方の前記支持部(32)に、上下方向に貫通して形成していることを特徴とする。
これによれば、一方の支持部を左右レール部と一体成形し、他方の支持部を左右レール部と別体に形成しているので、2つの支持部を、互いに接近した位置(前後方向にオーバーラップした位置)に設けることができ、それぞれに備品を支持することが可能となる。しかも、2つの支持部のうち一方だけが左右レール部と一体成形されるので、当該一方の支持部と左右レール部との一体成形を容易に行うことができ、他方の支持部は、ボルト等の固定手段を用いることにより容易に左右のレール部に固定することができる。
また、左右のレール部と一方の支持部とを上下の成形型によって成形する場合に、水平方向のスライド型を用いることなく、保持筒を前記上下の成形型によって支持部と一体に成形することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記リヤフレームと一体に成形される支持部は、前記クロス部の一つである。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記保持筒により、燃料タンクの後端部が支持されている。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の発明において、前記リヤフレームとは別体の前記支持部により、バッテリーが支持されている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の発明において、前記リヤフレームの前端部には、メインフレームに対する取付部が形成されており、該取付部には上下一対の取付孔が形成され、前記左右のレール部に対する他方の前記支持部の取付位置は、前記リヤフレームの前記一対の取付孔の上下方向の中間に配置されている。
請求項6記載の発明は、左右のレール部(31、31)と該左右のレール部(31、31)を連結するクロス部とを有するリヤフレームを備えている、自動二輪車の車体フレームにおいて、前記クロス部は、上下型を用いて前記左右のレール部(31,31)と一体成形され、前記左右のレール部(31,31)間に、前記リヤフレームに取り付けられる備品を支持する支持部(32)を架設して備え、前記支持部(32)が前記上下型を用いて前記左右のレール部(31,31)及び前記クロス部と一体成形され、前記支持部(32)に、前記備品を保持する保持筒(41)を、前記リヤフレームの側方から見て、円弧状に形成すると共に上下方向の一方に突出するように設け、該保持筒(41)の筒内部に連通する開口(40)を、前記支持部(32)に、上下方向に貫通して形成している。
これによれば、左右のレール部と支持部とを上下の成形型によって成形する場合に、水平方向のスライド型を用いることなく、備品保持用の保持筒を前記上下の成形型によって支持部と一体に成形することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動二輪車の車体フレームにおいて、前記リヤフレームと一体に成形される支持部は、前記クロス部の一つであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の自動二輪車の車体フレームにおいて、前記保持筒により、燃料タンクの後端部が支持されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の自動二輪車の車体フレームにおいて、前記リヤフレームとは別体の前記支持部により、バッテリーが支持されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の自動二輪車の車体フレームにおいて、前記リヤフレームの前端部には、メインフレームに対する取付部が形成されており、該取付部には上下一対の取付孔が形成され、前記左右のレール部に対する他方の前記支持部の取付位置は、前記リヤフレームの前記一対の取付孔の上下方向の中間に配置されていることを特徴とする
[発明の効果]
要するに本発明によれば、リヤフレームに複数の備品を接近して取り付けることができ、さらに、支持部を左右のレール部間に容易に設けることができる。
〔自動二輪車の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。自動二輪車10は、車体フレーム12、エンジン13、スイングアーム22等を有する車体11と、該車体11の外面を覆うカウリング14とを有している。車体フレーム12は、メインフレーム15と、スイングアームブラケット16と、リヤフレーム17とによって、側方からみて略Y字状に構成されている。メインフレーム15は、ヘッドパイプ18から後下がり状に延びており、スイングアームブラケット16は、メインフレーム15の後端部から下方突出状に延びている。メインフレーム15とスイングアームブラケット16とは一体的に形成されている。リヤフレーム17は、メインフレーム15の後端部に固定され、後上がり状に延びている。前記ヘッドパイプ18にはフロントフォーク19が支持され、フロントフォーク19の上端部にはハンドル20が設けられ、フロントフォーク19の下端部には前輪21が支持されている。
スイングアームブラケット16には、スイングアーム22が前端部で上下揺動自在に支持されており、スイングアーム22の後端部には後輪23が支持されている。スイングアーム22と車体フレーム12との間には、概ね直立姿勢のリヤサスペンション24が伸縮可能に介装されている。車体フレーム12の上側には燃料タンク25、シート26及び後部シート27が前側から順に設けられている。メインフレーム15の下側にはエンジン13が配置されている。
エンジン13のシリンダヘッドには排気管30が接続されている。該排気管30は、エンジン13の前側を下方に延びると共に後方へ湾曲し、エンジン13の下側を通過したのち、エンジン13の後方で上向きに立ち上がり、リヤフレーム17の下側で後方に湾曲している。排気管30の後端部には、マフラー31が連結されている。
〔リヤフレーム17の構造〕
図2は、リヤフレーム17の左側面図、図3は、リヤフレーム17の平面図(図2のIII矢視図)、図4は、図2のIV−IV矢視断面図である。図3において、リヤフレーム17は、左右のレール部31,31と、左右レール部31,31を連結する複数のクロス部32,33,34,35とを有している。左右のレール部31,31及びクロス部32,33,34,35は、鋳造物、鍛造物、又はダイキャスト成型物等の一体成形物となっている。本実施形態では、左右のレール部31,31及びクロス部32,33,34,35は、上下一対の成形型を用いて、アルミダイキャストにより一体成形されている。
なお、本明細書において、自動二輪車10全体を見た場合の前後方向は水平な進行方向であり、上下方向は、進行方向に垂直な方向であるが、リヤフレーム17単独で見た場合の前後方向とは、図2に示すように、リヤフレーム17の下面に沿った方向Xをいい、リヤフレーム17の上下方向とは、リヤフレーム17の下面に垂直な方向Yをいう。したがって、以下の説明では、特に区別して表す必要がある場合に、前後方向、上下方向にそれぞれ符号X,Yを付している。なお、リヤフレーム17の上下方向Yは、上下一対の成形型を用いてリヤフレーム17を成形した場合の型抜き方向となる。
左右レール部31,31の前端部には、メインフレーム15に対する取付部36が形成されている。該取付部36は、上下一対の取付孔37,38を備え、該取付孔37,38に挿入したボルト(図示略)によって各レール部31,31がメインフレーム15に固定されている。
左右レール部31,31は、図4に示すように、上部側が車幅中心O1に近づき下部側が車幅中心O1から離れるように、略末広がり状(八の字状)に傾斜している。したがって、リヤフレーム17の左右幅は、上側が狭く、下側が広くなっており、上下の成形型の型抜きを容易に行えるようになっている。また、図2に示すように、左右レール部31,31は、後端から前方へ向かうに従って上下幅が拡大しており、前端の取付部36の上下幅が最も広くなっている。
クロス部は、取付部36の直後に設けられた第1クロス部32と、左右レール部31,31の前後方向中間部であって、第1クロス部32の後側に設けられた第2クロス部33と、左右レール部31,31の前後方向中間部であって、第2クロス部33の後側に設けられた第3クロス部34と、左右レール部31,31の後端に設けられた第4クロス部35とを備えている。各クロス部32,33,34,35の左右端部は、左右レール部31,31の上端縁に接続されている。
図2に示すように、第1クロス部32は、燃料タンク25の後端部を支持する支持部(燃料タンク用支持部)として用いられている。第1クロス部32の上面には保持筒41が突設されている。保持筒41は、側面視略円弧状であり、左右方向に貫通する孔を備えている。また、図4に示すように、第1クロス部32には、保持筒41内と連通する開口42が形成されるとともに、保持筒41の左右両側に雌ねじ孔43が形成されている。
図4に示すように、保持筒41の内部には、開口42を上から塞ぐ帯状のカバー板44が挿入されている。カバー板44の両端部にはボルト45が挿通され、該ボルト45を雌ねじ孔43に螺合することによって、カバー板44が第1クロス部32に固定されている。さらに、保持筒41内には、ゴムや樹脂等よりなる弾性支持体46が挿入されている。弾性支持体46は、保持筒41の内面形状に合致する外面形状を有し、内部に左右方向に貫通する孔が形成されている。
図6は、リヤフレーム17及び燃料タンク25を分解して示す斜視図である。燃料タンク25の後端部には、左右一対の取付片48,48が設けられている。燃料タンク25は、図4及び図6に示すように、左右の取付片48,48の間に保持筒41及び弾性支持体46を挿入し、左右取付片48,48及び弾性支持体46にボルト49を貫通し、該ボルト49の先端にナット50を螺合することによって、第1クロス部32に取り付けられている。
また、第1クロス部32は、図2に示すように、シート26の前部を支持するためにも用いられている。第1クロス部32の上面の、保持筒41の後側には、支持体51が突設され、この支持体51に、シート26の前部が左右方向の軸心回りに回動自在に支持されている。図3において、第1クロス部32は、保持筒41や支持体51を形成した部位で前後幅が大きく、その左右両側の左右レール部31,31との接続部で前後幅がやや小さくなっている。
第2クロス部33は、シート26の後部を支持する機能を有している。図3に示すように、第2クロス部33の左右中央部には、シート26の後部を引っ掛けて支持する突起52が形成されている。また、第2クロス部33は、突起52を形成した部分の前後幅が小さく、その両側の前後幅が左右レール部31,31へ向かうに従い拡大している。
図2に示すように、第3クロス部34は、後部シート27の前部を支持する機能を有し、第4クロス部35は、後部シート27の後部を支持する機能を有している。第3クロス部34は、上方に膨らむように円弧状に湾曲している。
図2に示すように、左右レール部31,31には、第1クロス部32の前後両側に、サイドカバー取付用の取付孔53,53が形成され、その後側に、リヤステップ54(図1参照)用の取付孔55が形成されている。図5は、図2のV−V矢視断面図であり、左右のレール部31,31は、リヤステップ54用の取付孔55が形成された部分が左右2重構造(略H型)となっている。
図4及び図6に示すように、リヤフレーム17の下側には、リヤフェンダー57が取り付けられている。リヤフェンダー57は、リヤフレーム17に略対応する大きさの板材により形成され、大部分が左右レール部31,31間に収まるとともに、一部が左右レール部31,31から左右外側に膨出する。リヤフェンダー57の上面には、板状の立壁58が多数設けられており、この立壁58を利用して各種備品が配置されるようになっている。
リヤフェンダー57の前部側には、後方に開放した平面視コ字状の立壁58Aが設けられ、この立壁58Aで囲まれるようにバッテリー60が配置されている。そして、バッテリー60は、左右レール部31,31に架設されたバッテリー用支持部61によってリヤフェンダー57とともに下側から支持されている。
図4に示すように、バッテリー用支持部61は、左右方向に延びる帯板状の支持体62と、支持体62の両端から上方に延びる被取付体63,63とを備え、支持体62と被取付体63,63とは、板材を折曲することによって一体に形成されている。左右被取付体63,63の左右内面には、雌ねじを形成したナット部材64が取り付けられている。バッテリー用支持部61の支持体62は、リヤフェンダー57の下側に配置され、被取付体63は、リヤフェンダー57の左右外側及び左右レール部31の左右内側に配置されている。左右各レール部31,31には、左右方向に貫通する取付孔65が形成され、該取付孔65に左右外側からボルト66を挿通するとともに、被取付体63のナット部材64に螺合することによって、バッテリー用支持部61がリヤフレーム17に取り付けられている。なお、図2では、リヤフェンダー57の図示が省略されている。
図3に示すように、バッテリー用支持部61は、第1クロス部(燃料タンク用支持部)32と前後方向Xにオーバーラップした配置となっている。また、図4に示すように、バッテリー60は、燃料タンク用支持部32とバッテリー用支持部61と、左右レール部31とによって囲まれた範囲に配置されている。図2に示すように、左右レール部31,31に対するバッテリー用支持部61の取付位置(取付孔65の位置)は、上下方向Yに関して、上下の取付孔37,38の中間に配置されている。
〔本実施形態の作用効果〕
(1)リヤフレーム17の左右レール部31,31間には、燃料タンク25を支持するための燃料タンク用支持部(第1クロス部)32と、バッテリー60を支持するためのバッテリー用支持部61とが架設され、燃料タンク用支持部32とバッテリー用支持部61とは、上下方向Yに離れて配置されるとともに前後方向Xにオーバーラップして配置されている。したがって、燃料タンク25とバッテリー60とを、共にリヤフレーム16の前部側の互いに接近した位置で支持することができ、特に、バッテリー60を自動二輪車10の重心位置に近づけることができる。
(2)バッテリー用支持部61を左右レール部31,31と別体に形成しているので、燃料タンク用支持部32を左右レール部31,31と容易に一体成形することができるとともに、燃料タンク用支持部32とバッテリー用支持部61とを、容易に前後方向Xにオーバーラップした配置にすることができる。
(3)燃料タンク25とバッテリー60とをそれぞれ別の支持部32,61を用いて支持しているので、1つの支持部で燃料タンク25及びバッテリー60を支持する場合に比べて、各支持部32,61の強度が要求されず、各支持部32,61の軽量化、薄肉化を図ることができる。したがって、左右レール部31,31と一体の燃料タンク用支持部32の成形も、湯流れ等が問題となることなく良好に行える。
(4)図2に示すように、メインフレーム15に対するリヤフレーム17の取付部36には、リヤフレーム17自身の荷重や搭乗者の荷重がかかり、特に、下側の取付孔38付近に応力が集中しやすくなっている。本実施形態では、左右レール部31,31に対するバッテリー用支持部61の取付位置(取付孔65)を、上取付孔37と下取付孔38との上下方向Yの中間に配置することによって、当該取付位置(取付孔65)を下側の取付孔38から離すことができ、バッテリー60の荷重に起因する下取付孔38付近への応力集中を防止している。
(5)図4及び図6に示すように、バッテリー用支持部61は、左右方向のボルト66を介して左右レール部31,31に取り付けられ、バッテリー60の荷重をボルト66への剪断力として受けるようになっているので、バッテリー60の支持強度を十分に確保することができる。
(6)図4に示すように、第1クロス部32には、保持筒41の下側に開口42が形成されているので、左右方向のスライド型を用いることなく上下の成形型によって第1クロス部32に保持筒41を一体成形することができる。
(7)図5に示すように、左右レール部31,31は、リヤステップ54用の取付孔53,53を形成した部分が左右2重構造となっているので、リヤステップ54からの荷重に対する剛性を高めるとともに、応力集中を防止することができる。
〔他の実施形態〕
上記実施形態では、リヤフレーム17にバッテリー60を搭載する例を示したが、それ以外の部品(備品)、例えば、ABSユニットや工具箱等を搭載する場合にも適用することができる。
本発明は、一般用又はレース用のモーターサイクル等、各種自動二輪車に適用することができる。
本発明の実施形態にかかる自動二輪車の右側面図である。 リヤフレームの側面図である。 図2のIII矢視図である。 図2のIV−IV矢視断面図である。 図2のV−V矢視断面図である。 燃料タンク、リヤフレーム、リヤフェンダー等を分解して示す斜視図である。
符号の説明
10 自動二輪車
17 リヤフレーム
31 左右のレール部
32 燃料タンク用支持部(第1クロス部)
60 バッテリー
61 バッテリー用支持部

Claims (6)

  1. 左右のレール部(31、31)と該左右のレール部(31、31)を連結するクロス部とを有するリヤフレームを備えている、自動二輪車の車体フレームにおいて、
    前記クロス部は、上下型を用いて前記左右のレール部(31,31)と一体成形され、
    前記左右のレール部(31,31)間に、前記リヤフレームに取り付けられる備品を支持する2つの支持部(32,61)を架設して備え、
    該各支持部(32,61)が、互いに上下方向に離れて配置されるとともに前後方向にオーバーラップして配置されており、
    一方の前記支持部(32)が前記上下型を用いて前記左右のレール部(31,31)及び前記クロス部と一体成形され、
    他方の前記支持部(61)が前記左右のレール部(31,31)と別体に形成されており、
    前記左右のレール部(31、31)と一体成形された一方の前記支持部(32)に、前記備品を保持する保持筒(41)を、前記リヤフレームの側方から見て、円弧状に形成すると共に上下方向の一方に突出するように設け、
    該保持筒(41)の筒内部に連通する開口(40)を、一方の前記支持部(32)に、上下方向に貫通して形成していることを特徴とする、自動二輪車の車体フレーム。
  2. 前記リヤフレームと一体に成形される支持部(32)は、前記クロス部の一つであることを特徴とする、請求項1に記載の自動二輪車の車体フレーム。
  3. 前記保持筒(41)により、燃料タンク(25)の後端部が支持されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の自動二輪車の車体フレーム。
  4. 前記リヤフレームとは別体の前記支持部(61)により、バッテリー(60)が支持されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動二輪車の車体フレーム。
  5. 前記リヤフレームの前端部には、メインフレームに対する取付部(36)が形成されており、該取付部(36)には上下一対の取付孔(37,38)が形成され、
    前記左右のレール部(31,31)に対する他方の前記支持部(61)の取付位置(65)は、前記リヤフレームの前記一対の取付孔(37,38)の上下方向の中間に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の自動二輪車の車体フレーム。
  6. 左右のレール部(31、31)と該左右のレール部(31、31)を連結するクロス部とを有するリヤフレームを備えている、自動二輪車の車体フレームにおいて、
    前記クロス部は、上下型を用いて前記左右のレール部(31,31)と一体成形され、
    前記左右のレール部(31,31)間に、前記リヤフレームに取り付けられる備品を支持する支持部(32)を架設して備え、
    前記支持部(32)が前記上下型を用いて前記左右のレール部(31,31)及び前記クロス部と一体成形され、
    前記支持部(32)に、前記備品を保持する保持筒(41)を、前記リヤフレームの側方から見て、円弧状に形成すると共に上下方向の一方に突出するように設け、
    該保持筒(41)の筒内部に連通する開口(40)を、前記支持部(32)に、上下方向に貫通して形成していることを特徴とする、自動二輪車の車体フレーム。
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