JP4432076B2 - 容器素体連結体 - Google Patents

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本発明は、複数の容器素体を、容易に分離できる構造で、一体に連結した構成でブロー成形した容器素体連結体関するものである。
使用単位量の内容物を密封収納する容器体が、化粧料、保険試薬料、衛生試薬料等の容器や携帯用容器として、広い分野で利用されおり、この容器体に個々に成形される複数の容器素体を、容易に分離できる構造で、一体に連結成形した容器素体連結体が知られている(特許文献1)。
特開2002−362526号公報
この特許文献1に開示された容器素体連結体(樹脂成形容器連結体)は、その公報の図2に示されているように、各容器素体(樹脂成形容器)を、その開口部を開口させ、かつ容易に分離できる構造で、一体に連結させて成形される。
また、ダイレクトブロー成形品である容器体に、斜めを含む横縞状模様を形成することを可能とする技術としては、横縞状模様を表面に描いた装飾用シートをインサート材としてブロー金型に組付け、このブロー金型で容器体の本体部分をダイレクトブロー成形する技術が知られている(特許文献2)。
特開2000−177063号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された従来技術にあっては、容器素体連結体は、各容器素体を容易に分離できる構造で、一体に連結させて成形されているので、離型後の取扱い、すなわち容器素体連結体の空容器状態での梱包と搬送等において、容器素体間の連結程度が劣化し易く、この連結不良による不良品の発生率が高くなる、と云う問題があった。
また、上記した容器素体間の連結の不本意な劣化発生を阻止すべく、予め、各容器素体間の連結程度を、充分に強固なものとすることが考えられるが、この場合、連結状態にある複数の容器体の中から、一つの容器体を分離するのに、強い操作力を要することになり、容器体の分離が容易ではなくなる、と云う不具合が発生することになる。
さらに、各容器素体は、並列に連結された状態のまま、密封容器である容器体に成形することを可能とするために、偏平に押し潰されて溶着シールされる下端開口部を先細状に成形する必要があり、これにより成形される容器体の全体構造やシール部の形状が制限される、と云う問題があった。
また、上記した特許文献2に開示された従来技術にあっては、ダイレクトブロー成形操作に先立って、ブロー金型に対して、装飾用シートを、正確に位置だしした状態で組付ける必要があると共に、この位置だしされた組付きを不動に保持する必要があることがら、装飾用シートの取扱いがきわめて面倒となり、これにより容器体の生産効率がきわめて低いものとなる、と云う問題があった。
特に、特許文献2に開示された従来技術を、多数個取りのダイレクトブロー成形技術に採用することは、装飾用シートの取付けを、各成形部分別に行う必要があることから、ブロー金型に対する装飾用シートの取付け操作がきわめて煩雑となり、これにより装飾用シートの取付けが不正確となり、成形される容器体の品質の均等化が難しい、と云う問題が生じる。
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、ブロー成形された容器素体連結体の、搬送時等における各容器素体間の連結力を充分に高めること、また各容器素体を連通状態に保持することが可能であるようにすることを技術的課題とし、もって容易に分離できる連結状態を安定して維持することができ、また必要に応じて各容器素体の連通状態を選択維持することが可能である、容器素体連結体を提供することを目的とする。
また、ダイレクトブロー成形操作により、複数の容器素体に対して、直接に横縞状模様を成形可能とすることを目的とする。
さらに、容器体のシール部を、容器体の主体部分となる容器素体に高度な加工を施すことなく成形した、容器体を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
筒状パリソンからブロー成形される容器素体連結体であること、
一つの主管片から複数の分岐管片を分岐させた連通管体を有すること、
この連通管体の各分岐管片の先端に、拡径して連設された筒状の胴部を有する有底筒形状に成形された複数の容器素体を有すること、
にある。
この請求項1記載の発明にあっては、ブロー成形された容器素体連結体の各容器素体は、連通管体により、内部が連通された状態で連結されている。
この各容器素体を連結する連通管体は、容器素体と同じブロー成形品であるので、基本的には容器素体と同程度の機械的強度を有しており、このため各容器素体は、連通管体と連結している限り、相互間の連結は、強固に維持されていることになる。
また、各容器素体への内容物の収納は、各容器素体別に、連通管体の分岐筒片と分離して開放された分岐開口部から行う手法と、各容器素体に連通している連通管体を共通した供給路として、各容器素体に同時に行う手法との、何れかを選択して利用することが可能である。
連通管体から分離させて容器素体に内容物を収納する場合は、各容器素体別に所望する内容物を所望する量だけ無駄なく収納させることが可能であり、また連通管体で連結した状態のまま各容器素体に内容物を収納する場合は、各容器素体への内容物の収納処理動作が簡単であると共に、容器素体間の高い連結強度を維持したままであるので、取扱いの高い安全性を維持することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の手段に、容器素体を、分岐管片の先端に、拡径して連設された筒状の胴部の先端に肩部を連設し、この肩部の縮径した先端に、破断が容易な破断部を有する口筒部を介して、この口筒部を閉鎖するモギリ栓を一体に連設して構成し、隣り合った容器素体間を、破断が容易な連結片で一体に連結したこと、を加えたものである。
この請求項2記載の発明にあっては、モギリ栓により密閉されていると共に、モギリ栓のもぎ取りにより簡単に開口される口筒部を有するので、分岐管片との分断箇所である分岐開口部を、単純にシール密閉することが許容される。
また、連結片を有しているので、容器素体を容器体に成形した後も、複数の容器体を一体に連結させておくことができ、これにより複数の容器体の取扱いが容易となると共に、一つの容器体の分離使用が容易である。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の手段に、パリソンの押し出し方向と交差する姿勢となった容器素体を、パリソンの押し出し方向に沿って複数並列に配列したこと、を加えたものである。
この請求項3記載の発明にあっては、各容器素体は、パリソンの押し出し方向に沿って成形される連通管体の主管片に対して交差する姿勢で位置することになり、それゆえ一つの主管片に連通連結される一定寸法の容器素体の数は、パリソンの押し出し成形長さに従って設定することが可能となり、一つの主管片により多くの容器素体を連通連結させるのに有利である。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の手段に、パリソンの押し出し方向との交差角度を略直角としたこと、を加えたものである。
この請求項4記載の発明にあっては、複数の容器素体が、そのレベル位置を同一にして、並列に配列されることになるので、分岐管片の分断による、容器素体の連通管体からの分離や、連結片による容器素体間の適正な連結等の、容器素体の取扱いが、行い易くなる。
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の発明の手段に、パリソンを、本体部と、この本体部と色または/および透明度の異なる所望数の縦帯状部とで構成し、各容器素体に、縦帯状部による横縞状模様を形成したこと、を加えたものである。
この請求項5記載の発明にあっては、各容器素体が、パリソンの押し出し方向に対して交差した姿勢となっているので、押し出し成形品であるパリソンに簡単に成形することのできる、パリソンの押し出し方向に沿って延びた縦帯状部は、そのまま各容器素体に、色または/および透明度の異なる横縞状模様を形成することになる。
請求項6記載の発明は、請求項3または4記載の発明の手段に、パリソンを、このパリソンの大半の周域を形成し、少なくとも容器素体を成形する本体部と、パリソンの一部の周域を形成する、本体部の成形樹脂材料と相溶性の低い成形樹脂材料製の易剥離材部とにより構成し、本体部と易剥離材部との境界である分断線を分岐管片の途中に設けたこと、を加えたものである。
この請求項6記載の発明にあっては、パリソンの押し出し方向に対して、各容器素体の姿勢が交差しているので、各分岐管片もパリソンの押し出し方向に対して交差する姿勢となっており、このため分断線は、分岐管片を横切る平面に沿って形成されることになる。
特に、各分岐管片がパリソンの押し出し方向に対して直交する姿勢となっていいる場合には、分断線は、分岐管片を直角に横切る平面に沿って形成されることになる。
また、分断線は、相溶性の低い成形樹脂材料製の本体部製部分と易剥離材部製部分との境界として形成されるものであるので、分岐管片はこの分断線で容易に分断することになる。
請求項7記載の発明は、請求項1または2記載の発明の手段に、パリソンの押し出し方向と略平行姿勢となった容器素体を、パリソンの押し出し方向に略直交する方向に沿って複数並列に配列したこと、を加えたものである。
この請求項7記載の発明にあっては、各容器素体は、パリソンの押し出し方向と略平行姿勢に位置するので、パリソンの押し出し成形長さを調整することにより、各容器素体の長さ、すなわち容積を変更設定することができる。
なお、容器体の第1の構成手段は、
本体部と、この本体部と色または/および透明度の異なる所望数の縦帯状部とで構成されたパリソンにより、筒状の胴部の先端に、縮径した口筒部を連設した有底筒形状にブロー成形されること、
縦帯状部が形成する、色または/および透明度の異なる、斜めを含む横縞状模様を有すること、
合成樹脂製ブロー成形品であること、
にある。
容器体の第1の構成手段にあっては、合成樹脂製ブロー成形品である容器体に、パリソンの本体部と色または/および透明度の異なる縦帯状部により形成される、斜めを含む横縞状模様が、ブロー成形操作の完了と同時に成形されるので、横縞状模様成形のための後加工を要することが全くない。
また、横縞状模様は、本体部と、この本体部と色または/および透明度の異なる所望数の縦帯状部とで構成されたパリソンを、通常のブロー成形操作により、容器体に成形することにより、必然的に成形されるので、その成形処理がきわめて簡単である。
容器体の第2の構成手段は、
筒状の胴部の先端に肩部を連設すること、
この肩部の縮径した先端に、破断が容易な破断部を有する口筒部を介して、この口筒部を閉鎖するモギリ栓を一体に連設すること、
胴部の基端に、この胴部に対し縮径した筒片状の底筒部を付設すること、
この底筒部の少なくとも一部を、溶着シールしてシール部に形成すること、
にある。
容器体の第2の構成手段にあっては、ブロー成形用流体(例えば、ブローエアー)の供給通路を形成する分岐管片の一部を残存させて、シール部形成のための底筒部としたので、容器体の主体部分を構成する容器素体の構造を簡単化することが可能となり、形状の自由度も高くなる。
底筒部は、胴部に比べて径が小さいので、偏平に押し潰す等してシール部を形成した際に、形成されたシール部の側端部が、容器体の側方に大きく突出することがない。
容器体を開放して内容物を取り出すには、モギリ栓を、ちぎるようにして、破断部で破断して口筒部から除去することにより、この口筒部を開放し、次いで容器体を略倒立姿勢に保持した状態で、胴部を押圧スクイズ変形させて、内容物を押し出す。
この容器体は、複数を、連結片で一体に並列連結させて、一体物として取扱うようにすることも可能で、この場合、使用したい容器体を、他の容器体から、連結片を肉薄部で破断することにより分離して、使用する。
容器体の第2の構成手段には、本体部と、この本体部と色または/および透明度の異なる所望数の縦帯状部とで構成されたパリソンによりブロー成形され、縦帯状部が形成する、色または/および透明度の異なる、斜めを含む横縞状模様を有すること、を加えることができる
このものにあっては、合成樹脂製ブロー成形品である容器体に、パリソンの本体部と色または/および透明度の異なる縦帯状部により形成される、斜めを含む横縞状模様が、ブロー成形操作の完了と同時に必然的に成形されるので、横縞状模様を、後加工を要することなく、簡単に成形することができる。
容器体には、体を、バリヤー層を有する積層壁構造に構成したこと、を加えることができる
このものにあっては、容器体がブロー成形品であるので、その壁構造を積層構造に構成することが容易であり、このように壁構造を、バリヤー層を有する積層構造とすることにより、高い品質保持能力を有する状態で、内容物を密封収納することができる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、各容器素体間の連結状態を安定して維持するので、連通管体を除去するまでの容器素体連結体を安全に取扱うことができ、これにより取扱いによる不良品の発生を大幅に低下させることができる。
また、各容器素体への内容物の収納は、各容器素体別に行うことも、各容器素体に同時に行うこともでき、収納する内容物の種類および組合せに応じて、適当に選択することができ、内容物に応じた適正な生産性を得ることができる。
請求項2記載の発明にあっては、得られる容器体の密閉シールを簡単に行うことができると共に、連結片で連結された複数の容器体の取扱いが簡単となり、複数の容器体の好ましい携帯取扱いを得ることができる。
請求項3記載の発明にあっては、一体成形できる一定寸法の容器素体の数を、パリソンの押し出し成形長さに従って設定することができるので、成形する容器素体の数の設定およびその増減設定が容易である。
請求項4記載の発明にあっては、分岐管片の分断による、容器素体の連通管体からの分離や、連結片による容器素体間の適正な連結等の、容器素体の取扱いが行い易く、容器体の高い生産性を得ることができる。
請求項5記載の発明にあっては、各容器素体が、パリソンの押し出し方向に対して交差した姿勢となっているので、パリソンの押し出し方向に沿って延びた縦帯状部は、そのままブロー成形品である各容器素体に、色または/および透明度の異なる横縞状模様を形成することになり、ブロー成形品に横縞状模様を簡単に一体成形することができる。
請求項6記載の発明にあっては、易剥離性を発揮する分断線が、各分岐管片に対して横切る形態で位置するので、必要時に、各分岐管片を分断線で分断して、各容器素体を連通管体から簡単に分離させることができる。
請求項7記載の発明にあっては、パリソンの押し出し成形長さを調整することにより、各容器素体の容積を変更設定することができるので、成形される容器体の容量の変更設定が容易である。
容器体の第1の構成にあっては、斜めを含む横縞状模様を有するブロー成形品である容器体を、通常のブロー成形操作により、簡単に得ることができる。
また、ブロー成形品である容器体に、斜めを含む横縞状模様を一体に形成したので、新規な外観体裁を有するブロー成形品を提供することができる。
容器体の第2の構成にあっては、容器素体連結体の分岐管片の一部を残存させて、シール部に形成される底筒部としたので、容器素体に、シール部形成のための専用の構造部分を設ける必要がなく、その分、容器素体の構造を簡単化し、容器体の製造コストの低減化を得ることができる。
また、底筒部は、胴部に比べて径が小さいので、偏平に押し潰す等してシール部を形成した際に、シール部の側端部が、容器体の側方に大きく突出することがなく、容器体全体の外観体裁をシンプルで好ましいものとすることができる。
さらに、容器体は、複数を、連結片で一体に並列連結させて、一体物として取扱うようにすることもできるので、複数の容器体を一体的に取扱うことが容易であり、この場合、複数の容器体を、紛失、分散の発生が殆どない状態で、取扱うことが可能となる。
容器体の第2の構成に対しては、ブロー成形品である容器体に、斜めを含む横縞状模様を、簡単に成形することができ、またブロー成形品である容器体に、斜めを含む横縞状模様を一体に形成したので、新規な外観体裁を有するブロー成形品を提供することができる。
容器体に対しては、容器体の壁構造を、バリヤー層を有する積層構造とすることにより、高い品質保持能力を有する状態で、内容物を密封収納することができる。
以下、本発明による容器素体連結体の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1ないし図4は、本発明による容器素体連結体1の第一の実施例を示すもので、容器素体連結体1は、パリソンPの押し出し方向kと略直交する姿勢となって、押し出し方向kに沿って複数(図示の場合、5個)並列に配列された容器素体2と、押し出し方向kに延びた主管片4に、各容器素体2を分岐管片5で連結連通させた連通管体3とから構成されている。
容器素体2は、楕円筒状となった胴部9の先端(図1において、左側)に肩部12を連設し、この肩部12の縮径した先端(図1において、左側)に、途中に容易に破断できる薄肉構造となった破断部14を形成し、先端(図1において、左端)に、偏平板片状のモギリ栓15を一体設した、短円筒状の口筒部13を設け、胴部9の基端には、胴部9よりも縮径した分岐管片5が連結連通している。
隣接した容器素体2間は、容易に破断できる連結片16を介して連結されているが、この連結片16は、隣接した容器素体2の胴部9間と、モギリ栓15間とに設けられており、このように二箇所で連結することにより、隣接する容器素体2間の連結片16による連結を安定させるようにしている。
連通管体3は、パリソンPの押し出し方向kに延びた主管片4から、容器素体2の胴部9基端に連結連通する分岐管片5を延出設して構成され、主管片4の始端開口部6から圧入したブロー成形用流体により、それ自体がブロー成形されると共に、ブロー成形用流体を、分岐管片5から容器素体2に供給することにより、各容器素体2をブロー成形する。
この第一の実施例において、パリソンPの押し出し方向kと略直交する姿勢となった容器素体2を、パリソンの押し出し方向kに沿って複数並列に配列したので、一体に連結連通成形される一定寸法の容器素体2の数を増やすには、ブロー金型の増大した寸法に対応させて、パリソンの押し出し長さを大きくするだけで良く、一体に成形する容器素体2の数の増減変更が容易である。
図5は、本発明による容器素体連結体1の第二の実施例における正面図を示すもので、容器素体連結体1は、パリソンPの押し出し方向kと略平行姿勢となった容器素体2を、パリソンPの押し出し方向kに略直交する方向に沿って複数(図5においては、2個)並列に配列したもので、各容器素体2は、連通管体3の主管片4と同じく、押し出し方向kに略平行姿勢となる。
なお、この第二の実施例における各容器素体2の構造は、第一の実施例における容器素体2と同じであるので、その説明は省略する。
この第二の実施例において、各容器素体2は、パリソンの押し出し方向kに略平行姿勢で成形されるので、各容器素体2の長さ寸法を増減変更するには、ブロー金型の増大した寸法に対応させて、パリソンの押し出し長さを変更することにより対応することができ、各容器素体2の長さ寸法、すなわち容量の増減変更が容易である。
図6は、本発明による容器素体連結体1の第三の実施例における第一つの構成例の正面図を示すもので、容器素体連結体1は、パリソンPの押し出し方向kと直交する姿勢となって、押し出し方向kに沿って複数(図示の場合、3個)並列に配列された容器素体2と、押し出し方向kに延びた主管片4に、各容器素体2を分岐管片5で連結連通させた連通管体3とから構成されている。
容器素体2は、円筒状となった胴部9の先端(図6において、左側端)に肩部12を連設し、この肩部12の縮径した先端に分岐管片5を連結連通した、有底円筒形状に構成されている。
この第三の実施例における第一の構成例の容器素体連結体1を成形するパリソンPは、主体部P1と、この主体部P1とは色または/および透明度の異なる所望数(図6の場合、片側に6個で合計12個)の縦帯状部P2とから構成されている。
このパリソンPによる容器素体連結体1のブロー成形は、押し出されたパリソンPを、両側の縦帯状部P2がブロー金型の型締め方向に沿って正対向するように、一対のブロー金型(図示省略)により挟み込み、ブロー成形流体を供給することにより達成される。
この際、各縦帯状部P2が容器素体2部分に位置するように、パリソンPにおける各縦帯状部P2の位置が設定されており、この縦帯状部P2により容器素体2に、リング状の横縞状模様mが形成されることになる。
図7は、本発明による容器素体連結体1の第三の実施例における第二の構成例の正面図を示すもので、容器素体連結体1は、パリソンPの押し出し方向kに対して略45°傾斜した姿勢となって、押し出し方向kに沿って複数(図示の場合、3個)並列に配列された容器素体2と、押し出し方向kに延びた主管片4に、各容器素体2を、この容器素体2と同じ角度に傾斜した分岐管片5で連結連通させた連通管体3とから構成されている。
この第三の実施例における第二の構成例の容器素体連結体1を成形するパリソンPは、第三の実施例における第一の構成例の容器素体連結体1を成形するパリソンPと全く同じ構成であるが、各容器素体2が押し出し方向kに対して傾斜しているので、各容器素体2に形成される横縞状模様mは、押し出し方向kに対する容器素体2の傾斜角度だけ傾いたリング状となる。
この第三の実施例における容器素体2としては、図6および図7に示されたものに限定されることはなく、図1に示したものであってもよい。
図8は、本発明による容器素体連結体1の第四の実施例の正面図を示すもので、容器素体連結体1は、パリソンPの押し出し方向kと直交する姿勢となって、押し出し方向kに沿って複数(図示の場合、5個)並列に配列された容器素体2と、押し出し方向kに延びた主管片4に、各容器素体2を分岐管片5で連結連通させた連通管体3とから構成されている。
この第四の実施例の容器素体連結体1を成形するパリソンPは、パリソンPの大半の周域を形成する主体部P1と、パリソンPの一部の周域を形成し、本体部P1の成形樹脂材料と相溶性の低い成形樹脂材料製の易剥離材部P3とから構成されている。
このパリソンPによる容器素体連結体1のブロー成形は、押し出されたパリソンPを、主体部P1と易剥離材部P3の境界がブロー金型の型締め方向に沿って正対向するように、かつ主体部P1が、容器素体2の全部と分岐管片5の一部を成形するように、一対のブロー金型(図示省略)により挟み込み、ブロー成形流体を供給することにより達成される。
各分岐管片5が押し出し方向kに対して直角姿勢となっていること、およびパリソンPの主体部P1と易剥離材部P3の境界線は、押し出し方向kに沿って形勢されることから、各分岐管片5には、この分岐管片5を直角に横切る、主体部P1と易剥離材部P3の境界線である分断線5aが形成される。
この分断線5aは、相溶性の低い主体部P1と易剥離材部P3の境界であるので、この分断線5aでの各分岐管片5の分断は容易であり、これにより容器素体連結体1からの容器素体2の分離処理がきわめて容易となる。
例えば、パリソンPの本体部P1および易剥離材部P3の成形樹脂材料としては、本体部P1の成形樹脂材料が、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートである場合には、易剥離材部P3の成形樹脂材料は、ナイロンやスチレン系樹脂が適当であり、また主体部P1と易剥離材部P3の一方を、ポリエチレンまたはポリプロピレンとし、他方をポリエチレンテレフタレートとする組合わせも採用することができる。
なお、この第四の実施例における容器素体2としては、図11に示された構造に限定されることはなく、図6に示した構造のものであってもよい。
また、多数の縦帯状部P2の内、分岐管片5の途中に位置するものを、易剥離材部P3とすることにより、すなわち易剥離材部P3が形成するパリソンPの一部の周域を、分岐管片5の途中に位置する縦帯状部P2とすることにより、横縞状模様mで分断線5aを成形することが可能となる。
各容器素体2への内容物の収納は、各容器素体2を連通管体3に連結した状態のままでも、または各容器素体2を連通管体3から切断分離させた状態でも、行うことができる。
連通管体3に連結されたままの各容器素体2に内容物を収納する場合は、連通管体3の主管片4の始端開口部6から、主管片4および分岐管片5を通して各容器素体2に内容物を、同時に送入供給する。
この場合、複数の容器素体2に、内容物を、単一の供給ノズルにより、一度に供給することができるので、容器素体2に対する内容物の供給収納が、きわめて効率良く達成される。
なお、本発明における容器素体連結体1の第一の実施例の場合は、直線状の主管片4に略直角姿勢で各容器素体2が位置することになるので、注出口を各分岐管片5に対向させることが可能な供給ノズルを主管片4内に進退動可能に位置させ、この供給ノズルを移動させながら、各容器素体2に内容物を順に送入供給すること等が可能である。
また、各容器素体2を連通管体3から切断分離させた状態で、各容器素体2に内容物を収納する場合は、図9に示すように、連通管体3の分岐管片5の端部を容器素体2に残存させた状態で、各分岐管片5で容器素体2と連通管体3とを分断し、この分断により容器素体2に残存された分岐管片5に形成される分岐開口部7から、各容器素体2別に、内容物を送入供給する。
この場合、各容器素体2別に内容物の送入供給を行うので、内容物に無駄を生じることなく、かつ各容器素体2別に、所望量の内容物を収納させた状態で、内容物の供給収納を達成することができる。
図10および図11は、器体8の第一の構成例を示すもので、図10は、複数(図示構成例では、2個)の容器体8を、連結片16を介して一体に連結した例を示しており、使用時には、必要とする容器体8を、他の容器体8から、連結片16の肉薄部17を破断することにより分離し、モギリ栓15をひねって口筒部13を破断部14で破断することにより開放し、密封収納されていた内容物を押し出して使用する。
この容器体8は、楕円筒状をした胴部9の先端(図10および図11において、上方)に、テーパ筒状の肩部12を介した、途中に薄肉となって破断し易い破断部14を設けた短円筒状の口筒部13を連設し、この口筒部13の先端(図10および図11において、上端)に、横長板状のモギリ栓15を、口筒部13を閉鎖する構成で、一体に連設し、また胴部9の基端(図10および図11において、下端)には、容器素体連結体1の分岐管片5の一部の残存物である底筒部10があり、この底筒部10を偏平に押し潰して密に溶着してシール部11を形成している。
容器体8はブロー成形品であるので、図11に示すように、その壁構造を、内側から順に、内層aとバリヤー層bと外層cと云うような積層構造に成形することが容易であり、このように壁構造を、バリヤー層bを有する積層構造とすることにより、安全性および密封保持能力の高い容器体8とすることができる。
この容器体8の積層壁構造としては、例えば、内層aと外層cとをポリエチレンで、バリヤー層bをエチレン−ビニルアルコール共重合体で構成し、各層間に接着層を設けたものが考えられる。
図12および図13は、器体8の第二の構成例を示すもので、有底円筒状の胴部9の上端に肩部12を連設し、この肩部12の縮径した上端に連結残存させた分岐管片5の一部を、口筒部13とした構成となっていて、この口筒部13を、容器体8の第一の構成例の場合のように、密に溶着シールするか、適当なキャップ体(図示省略)で開閉する。
図12に示した構成例の容器体8は、水平方向に沿った横縞状模様mを形成したもので、多色の色縞模様として装飾効果を高めることができるのは当然のこととして、一番上位の内容物の入れ目線が位置すると思われる部分の横縞状模様mを透明とすることにより、内容物の充填量の良否を、容器体8の外部から視認することが可能となる。
図12に示した構成例の容器体8は、傾斜した横縞状模様mを形成したもので、多色の色縞模様とし、かつ斜め縞模様とすることにより装飾効果を高めることができるのは当然のこととして、横縞状模様mの一部もしくは全部を透明とすることにより、内容物の量を、容器体8の外部から視認することが可能となる。
なお、容器体8に形成される横縞状模様mは、リング状に限定されることはなく、例えば半周毎に、端部の位置が上下にずれた線模様としてもよい。
本発明の容器素体連結体の第一の実施例を示す、全体正面図である。 図1に示した実施例の、左側面図である。 図1に示した実施例の、右側面図である。 図1示した実施例の、平面図である。 本発明の容器素体連結体の第二の実施例を示す、全体正面図である。 本発明の容器素体連結体の第三の実施例の第一構造例を示す、全体正面図である。 本発明の容器素体連結体の第三の実施例の第二構造例を示す、全体正面図である。 本発明の容器素体連結体の第四の実施例を示す、全体正面図である。 内容物収納時の容器素体連結体の構成例を示す、全体正面図である。 器体の第一構成例を示す、全体正面図である。 器体の壁構造例を示す、全体正面図である。 器体の第二構成例の第一構造例を示す、全体正面図である。 器体の第二構成例の第二構造例を示す、全体正面図である。
符号の説明
1 ; 容器素体連結体
2 ; 容器素体
3 ; 連通管体
4 ; 主管片
5 ; 分岐管片
5a; 分断線
6 ; 始端開口部
7 ; 分岐開口部
8 ; 容器体
9 ; 胴部
10; 底筒部
11; シール部
12; 肩部
13; 口筒部
14; 破断部
15; モギリ栓
16; 連結片
17; 肉薄部
a ; 内層
b ; バリヤー層
c ; 外層
k ; 押し出し方向
m ; 横縞状模様
P ; パリソン
P1; 本体部
P2; 縦帯状部
P3; 易剥離材部

Claims (7)

  1. 筒状パリソン(P)からブロー成形される容器素体連結体(1)であって、一つの主管片(4)から複数の分岐管片(5)を分岐させた連通管体(3)と、前記各分岐管片(5)の先端に、拡径して連設された筒状の胴部(9)を有する有底筒形状に成形された複数の容器素体(2)と、から構成された容器素体連結体。
  2. 容器素体(2)を、分岐管片(5)の先端に、拡径して連設された筒状の胴部(9)の先端に肩部(12)を連設し、該肩部(12)の縮径した先端に、破断が容易な破断部(14)を有する口筒部(13)を介して、該口筒部(13)を閉鎖するモギリ栓(15)を一体に連設して構成し、隣り合った前記容器素体(2)間を、破断が容易な連結片(16)で一体に連結して成る請求項1記載の容器素体連結体。
  3. パリソン(P)の押し出し方向(k)と交差する姿勢となった容器素体(2)を、前記押し出し方向(k)に沿って複数並列に配列した請求項1または2記載の容器素体連結体。
  4. パリソン(P)の押し出し方向(k)との交差角度を略直角とした請求項3記載の容器素体連結体。
  5. パリソン(P)を、本体部(P1)と、該本体部(P1)と色または/および透明度の異なる所望数の縦帯状部(P2)とで構成し、各容器素体(2)に、前記縦帯状部(P2)による横縞状模様(m)を形成した請求項3または4記載の容器素体連結体。
  6. パリソン(P)を、該パリソン(P)の大半の周域を形成し、少なくとも容器素体(2)を成形する本体部(P1)と、前記パリソン(P)の一部の周域を形成する、前記本体部(P1)の成形樹脂材料と相溶性の低い成形樹脂材料製の易剥離材部(P3)とにより構成し、前記本体部(P1)と易剥離材部(P3)との境界である分断線(5a)を分岐管片(5)の途中に設けた請求項3または4記載の容器素体連結体。
  7. パリソン(P)の押し出し方向(k)と略平行姿勢となった容器素体(2)を、前記押し出し方向(k)に略直交する方向に沿って複数並列に配列した請求項1または2記載の容器素体連結体。
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