JP4726593B2 - 自立袋 - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製のフィルム等にて構成されるパウチの代替に適する金型成形した薄肉の自立袋に関するものである。
従来から表裏の合成樹脂製胴部シートと、合成樹脂製底部シートを貼り合せた袋本体を形成するパウチが一般的に知られており、パウチに収容された内容剤を注出するための開封予定部にノッチを設ける等によって引裂き又はちぎれを容易にしたものがある(特許文献1参照)。これに対して、胴部と底部からなる合成樹脂製の袋本体を金型成形した自立袋においては、袋本体に成形された注出口形成部が立体形状であり、注ぎ口を形成するための開封予定部を切除する際にはさみのすべりを防止して容易に開封すべく、開封予定部に凹部を設けたものがある(特許文献2参照)。また、胴部と胴部に連接して形成された首部を備えるブロー成形容器の開封予定部を、手でひきちぎることによって開封可能とすべく、首部に周回した切込み部を開封予定部として形成し、切込み部に隣接した摘み片を形成したものがある(特許文献3参照)。
特開2001−213448号公報 特開2004−131101号公報 特開2000−318721号公報
従来の詰め替え容器のうち、複数の合成樹脂製シートを貼り合わせて形成する特許文献1等に記載のパウチは、製造工程が複雑である。さらに、パウチはシートを貼り合わせて形成するため、貼り合わせ部分であるシール部分にノッチ等の切れ込みを形成することによって手で容易に切離して開口部を形成できるが、シートの平面的な貼り合わせ部分を開口部とするから、開口部が閉塞し易い。この閉塞を防止するためには、張り合わせて形成された開口部にストロー等を挟みこむ必要がある。
一方、薄肉の金型成形された自立袋は立体的に成形できるから、パウチのように開口部が閉塞する問題はない。しかし、特許文献2の如くの自立袋では、鋏等により開口部を切断する方法をとり、道具を用いるため開封が容易でない。これに対して特許文献3の如く、首部に切れ込み部と切れ込み部に隣接する摘み片を形成することによって、摘み片を引っ張る応力により首部の切れ込み部をひきちぎり可能にして開封を容易とする容器がある。しかし、容器の材質が薄肉の合成樹脂の場合には、ひきちぎろうとする応力によって摘み片の周囲が延伸するため開封を困難とする。
本発明は、金型成形された自立袋によって、開口部を立体的に形成できると共に、内容剤の充填前、及び廃棄時に扁平に折りたたみ可能な程度の薄肉の合成樹脂からなる自立袋であって、開口部を形成するために注出口形成部の易破断部をひきちぎる又は引裂く等により破断する際に、ひきちぎり又は引裂きの応力による切除予定部等の延伸を防止することにより、開口部を形成するための破断を容易なものとする自立袋を提供することを目的とする。
本発明は、底部と注出口形成部を備える胴部からなる合成樹脂製の袋本体を金型成形してなり、袋本体の全体を折りたたみ誘導線によって略平坦に折りたたみ可能とする薄肉の自立袋であって、注出口形成部の易破断部より先端域の切除予定部を切り離すことによって注出口を形成可能とし、前記切除予定部が陥没部又は***部を注出口形成部の周方向において不連続に備える自立袋を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の底部と注出口形成部を備える胴部からなる合成樹脂製の袋本体を金型成形した自立袋によれば、袋本体の全体が折りたたみ可能な程度に薄肉に成形されているから、内容剤の充填前段階においても、内容剤を注ぎ出した後の廃棄時等においても折り畳みが可能であり、さらに、折りたたみ誘導線を備えるから予定外の部分が折られることによる合成樹脂の白化等による破袋を防止することができる。そして、折り畳み可能な薄肉袋であっても、注出口形成部の易破断部より先端域の切除予定部に陥没部又は***部を備え、該陥没部又は***部が注出口形成部の周方向において不連続に設けられているから、前記切除予定部に破断時の応力がかかっても延伸しにくく、易破断部を容易且つスムーズに破断することができる。
以下に、図面を用いて本発明の好ましい実施形態について説明をする。
図1及び図2は、本実施形態の自立袋10を示したものである。本実施形態によれば、自立袋10は、胴部20と底部30からなる合成樹脂製の袋本体11を立体状(3次元状)にブロー成形し、袋本体11への内容剤の充填前段階においても袋本体11を折りたたみ可能にしたものである。
本実施形態の自立袋10は、ダイレクトブロー成形又はインジェクションブロー成形等の金型成形により製造できる。
本実施形態の自立袋10を製造するダイレクトブロー成形は、パリソンを押出し、パリソンの内部への空気の吹き込みにより円周方向の延伸を行って袋本体11を形成する。本実施形態の自立袋10を製造するインジェクションブロー成形は、インジェクション成形にてプリフォームを成形し、ついで加熱したプリフォームの口部を固定し、口部の内側を固定した治具から杵状の突き出し棒を突き出してプリフォームを突き出すことにより縦方向に延伸し、次に空気の吹き込みにより円周方向の延伸を行って袋本体11を成形する。
そして、本実施形態の自立袋10を構成する袋本体11は、胴部20と底部30によって囲まれる内容剤の収容部21を備え、胴部20の上縁部の全巾又は全巾近くに渡る広巾の開口を有し、該開口に内容剤のための充填口22Aを形成するための充填口形成部22を有し、収容部21と充填口形成部22とを、胴部20の上方部分の肩部23により滑らかにつなぐように、収容部21、充填口形成部22及び肩部23の全体がブロー成形される。尚、図2に示すように、自立袋10の肩部23は、自立袋10の側面視(充填口形成部22のシール部22Bの長手方向に沿って見る方向)で、収容部21の側から充填口形成部22の側に向けて逆V字状をなす如くに狭巾化される。
そして、本実施形態の自立袋10は、充填口22Aから内容剤を充填した後、充填口形成部22の正面部20Aと背面部20Bをシールバーにより挟圧し、正面部20Aと背面部20Bをヒートシールまたは超音波シール等により融着して封止される。これにより、充填口形成部22はシール部22Bになる。
本実施形態の自立袋10を構成する袋本体11の胴部20は、正面部20Aと背面部20B、及び両側面部20Cからなり、正面部20Aと両側面部20Cの境界に稜線部41を設け、背面部20Bと両側面部20Cの境界に稜線部42を設けて成形される。さらに、自立袋10の袋本体11は、胴部20の正面部20Aと底部30の境界に稜線部43を設け、背面部20Bと底部30の境界に稜線部44を設け、両側面部20Cと底部30の境界に稜線部45を設け、両側面部20Cの長手方向に沿う中央部に稜線部46を設け、その稜線部46に連続する底部30の中央部に稜線部47を設けて成形される。尚、自立袋10の袋本体11は、底部30の折りたたみを容易にすべく、稜線部47に沿って袋本体11の内部に窪む凹部(又は溝部)を底部30に設けて成形される。
本実施形態の自立袋10の袋本体11は側面部20Cの長手方向に沿う中央部にブロー成形金型のパーティングラインに沿う稜線部46を設けている。ここで、ブロー成形金型のパーティングラインは他の部分より肉厚になるため、内側におり曲げられる折りたたみ誘導線上にパーティングラインを設けると、パーティングラインの部分を内側におりにくいため、袋本体11を平坦におりたたみにくくなる。本実施形態の自立袋10の袋本体11においては、底部30を稜線部47に沿って袋本体11の内側におり易くするため、ブロー成形金型による底部30のパーティングラインは稜線部47を避けて稜線部47と略平行に設けることによって、底部30の内側への折りたたみ誘導線となる稜線部47の樹脂の肉厚化を防止している。
本実施形態の自立袋10は、稜線部41〜47を折りたたみ誘導線として、胴部20と底部30を重ね合わせて袋本体11を略平坦に折りたたむことができる程度に薄肉に成形するための軟質の合成樹脂材料として、LDPE(低密度ポリエチレン)、L−LDPE(直鎖状低密度ポリチレン)、OPP(延伸ポリプロピレン)等のポリオレフィン系樹脂、又はPET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル系樹脂等の合成樹脂を単層として採用することができ、又はこれらの合成樹脂と他の合成樹脂との積層樹脂を採用する。例えば、LDPE又はL−LDPEを内側層とし、外側層をHDPEとするものや、EVOH樹脂(エチレンビニルアルコール共重合樹脂)、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)、ナイロン樹脂等を積層樹脂として採用することができるほか、EVA、EVOH、ナイロン等の樹脂をPE(ポリエチレン)等の樹脂とブレンドした樹脂を採用することができる。
本実施形態の自立袋10は、稜線部41〜47を折りたたみ誘導線として、胴部20と底部30を重ね合わせて袋本体11を略平坦に折りたたむことができる程度に薄肉に成形され、軟質の合成樹脂材料を選択するほか、材質の一部又は全部に植物由来のバイオマス樹脂等の生分解性樹脂を用いることができる。化学合成系の生分解性樹脂としては、例えばポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)、ポリ(ブチレンサクシネート/テレフタレート)、ポリ(ブチレンアジペート/テレフタレート)、ポリ(テトラメチレンアジペート/テレフタレート)、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート/テレフタレート)、ポリエチレンサクシネートを採用できる。微生物産生産系の生分解性樹脂としては、例えばポリヒドロキシブチレートを採用できる。また、成形された袋本体11の内表面及び/又は外表面に水分或いはガスの透過を防止する無機膜層を蒸着処理等により設けることも可能である。この無機膜層としては、例えば、カーボン、SiO2、SiC、アルミナ(Al23)を採用できるが、この場合には、充填口形成部22のシール部22Bとして融着される部分の内表面には、無機膜層を蒸着させないように、マスキング等をする。
そして、本実施形態の自立袋10は、折りたたみ誘導線により折りたたみ可能な程度に、金型成形により薄肉に成形され、例えば700μm以下の厚さ、さらに好ましくは500μm以下の厚さで成形され、自立性を確保する観点から100μm以上の厚さで成形されることが好ましい。本実施形態の自立袋10はこのように薄肉の合成樹脂で成形されるため、可撓性があり、次に説明をする折りたたみ誘導線を折ることによって袋本体11を略平坦に折りたたむことができる。
自立袋10の袋本体11は、稜線部41〜47のいずれかを折りたたみ誘導線として採用することができる。また、自立袋10の折りたたみ誘導線は、稜線部分として成形するほか、略線状の薄肉部分によって成形したり、略線状の袋内部に向かう凹状部(又は溝)によっても成形することができる。この折りたたみ誘導線が成形されることによって、自立袋10の袋本体11を折りたたむ際に予定外の部分が折られることによる合成樹脂の白化を防止することができる。
ここで、本実施形態の自立袋10に形成された稜線部41〜47の少なくとも一部を折りたたみ誘導線として、袋本体11を略平坦な形態に折りたたむ方法としては、例えば、下記の(a)又は(b)の如くの方法がある。
(a)胴部20の両側面部20Cにおける稜線部46を外側に折ることで胴部20を平らにし、底部30の中央の稜線部47を袋の内側に折り、底部30の周縁にある稜線部43、44、45を袋の外側に張りだすように折ることで、底部30の稜線部47を境にした両側部分31、31をつき合わせて重ね、胴部20の内側に底部30を収めて袋本体11を略平坦に折りたたむ(図3)。
(b)胴部20の両側面部20Cにおける稜線部46を内側に折り、胴部20の正面部20A、背面部20Bと両側面部20Cの境界の稜線部41、42を外側に折ることで胴部20を略平坦とし、底部30の中央の稜線部47を袋の外側に張り出すようにして、底部30の稜線部47を境にした両側部分31、31の袋内部の面をつき合わせて重ねて折りたたみ、袋本体11を略平坦に折りたたむ(図4)。
本実施形態の自立袋10は、図1に示す如く、例えばブロー成形時に、胴部20の上縁部の一部に注出口24Aを形成するための注出口形成部24を成形する。注出口形成部24は、胴部20の上縁部の一部から袋本体11の斜め上方(又は上方向又は横方向)に突出する袋本体11よりも細い頸部25に設けられ、頸部25において易破断部24Bによって区画された切除予定部24Cが形成される。切除予定部24Cは、先端が閉塞しており、例えば先端部分がドーム形状をなして形成される。そして、注出口形成部24は、側面部20Cにおける稜線部46(図1)又は、正面部20Aと背面部20Bの境界の稜線部48(図8)の延長線上に設けることが好ましい。
本実施形態の自立袋10の注出口形成部24は、図1に示す如く切除予定部24Cから延在するつまみ部24Dが形成され、つまみ部24Dを図5(a)に示すY方向に引っ張ることで易破断部24Bが引きちぎられ、又は引きさかれ、注出口形成部24における切除予定部24Cが袋本体11から切り離されると、その切り口が注出口24Aとして開口される。
ここで、注出口形成部24の易破断部24Bは、袋本体11の一部として突出する頸部25に環状に取りまく溝状をなす凹部をなして成形される。そして、注出口形成部24におけるつまみ部24Dを引っ張ると、その引っ張り応力が注出口形成部24における易破断部24Bの凹部の最深部、又は溝をなす二つの面が交わる接線部分近傍に集中し、そこから引きちぎり、又は引きさかれて易破断部24Bが切り離されて切除予定部24Cが袋本体11から切除される。かかる易破断部24Bの頸部25を環状にとりまく溝状をなす凹部は、細溝にて形成され(図5(c))、略V字状の細溝をなすことが好ましく、易破断部24Bの溝状をなす凹部の最深部又は溝状をなす二つの面が交わる接線部分が薄肉となるように形成されることが好ましい。尚、易破断部24Bの溝状をなす凹部は例えばブロー成形時に成形するほか、ブロー成形後の後加工による薄肉化によっても形成することができる。
そして、本実施形態の注出口形成部24の易破断部24Bによって区画された切除予定部24Cには、図1及び図5(a)に示すように、陥没部24Eが、注出口形成部24の周方向において不連続に設けられている。陥没部24Eは、自立袋10の例えばブロー成形時に切除予定部24Cに形成され、図5(b)に示すように、袋本体11の内部に向かう凹状をなす形状に設けられる。本実施形態では、陥没部24Eは、例えば側面部20Cの稜線46と連続して注出口形成部24の切除予定部24Cに形成されたパーティングライン24Fと、つまみ部24Dとを結んだ切除予定部24Cの断面の縦方向中心線を挟んだ両側に各々1箇所設けるものでも良く、2箇所(合計4箇所)設けるものであっても良い。図5(b)に示すように、陥没部24Eは、周方向に間隔をおいて不連続に設けられていると共に、切除予定部24Cの断面の縦方向中心線とこの縦方向中心線と垂直な横方向中心線とで区画された4つの周面に各々設けることによって合計4箇所設けることが好ましい。これによって、切除予定部24Cの全周に4箇所の陥没部24Eが概ね等間隔で形成されることになり、切除予定部24Cの全体が延伸しにくくなる。
本実施形態の切除予定部24Cに形成された陥没部24Eは、図5に示す形状に限定されることはないが、注出口形成部24につまみ部24Dを介して方向Yの引っ張り力を加えたときに、切除予定部24Cが延伸することを防止する観点から、注出口形成部24の周方向、及び/又は易破断部24Bと略平行な周方向に不連続に成形されることが必要とされる。また、注出口形成部24につまみ部24Dを介して方向Yの引っ張り力を加えたときに、易破断部24Bにおけるつまみ部24Dの近傍に応力が集中する観点から、応力が集中するつまみ部24Dの近傍、易破断部24Bの近傍に設けることが好ましい。尚、本実施形態の切除予定部24Cに形成された陥没部24Eは、袋本体11の内部に向かって陥没した底面緩やかな曲面状をなして成形され、例えば陥没した部分が略半円球状やドーム形状等をなすものが好ましい。
切除予定部24Cに陥没部24Eによる凹凸が形成されていない場合には、つまみ部24Dを介して切除予定部24Cに引っ張り力がかけられると、切除予定部24Cは延伸しやすくなるが、切除予定部24Cに陥没部24Eが設けられた構造体を採用することによって切除予定部24Cは延伸しにくくなる。尚、陥没部24Eを注出口形成部24の周方向に連続的に設けた場合には、例えば蛇腹形状では引っ張り力によって周方向に連続的な陥没部が延伸するため、易破断部24Bをちぎりにくくなる。
本実施形態の切除予定部24Cに設けられたつまみ部24Dは、その基部が切除予定部24Cと連続して延在する板状をなし、易破断部24Bより袋本体11側では間隔をおいた不連続な状態、又は破断が容易なように例えば薄肉やミシン目にて連続した状態で、切除予定部24Cの上方において易破断部24Bを跨いで袋本体11側に延在する。本実施形態におけるつまみ部24Dは、切除予定部24Cの先端部から易破断部24Bの近傍までを切除予定部24Cと連続する基部とし、手指によるつまみ保持性を向上させるためにエンボス加工部又は凹凸面が設けられている。図1、及び図5〜図7に示すつまみ部24Dは、袋本体11と反対側の周縁部24Gに手指のすべり止めとなる凸部がつまみ部24Dの手指で把持する面(本実施形態では正面と背面)から突出して形成されている。
尚、つまみ部24Dは、注出口形成部24の上方向に限らず、あらゆる方向に延在させることができるが、自立袋10のブロー成形金型のパーティングラインに沿って設けられることが好ましく、例えば、一対の金型により挟圧されて成形されるバリ状の平板状体にて構成することができる。 また、つまみ部24Dに設けた手指のすべり止めとなる凸部は、つまみ部24Dの周縁部24Gに設けることが好ましいが、つまみ部24Dの全周に設ける必要はなく、例えば、つまみ部24Dの引っ張り方向(図5(a)の方向Y)の周縁部にのみ設けることも可能である。
本実施形態の注出口形成部24は、切除予定部24Cの少なくとも上縁部に連続するつまみ部24Dを設けたから、手指でつまみ部24Dを保持して充填口22から切除予定部24Cの方向に引っ張った場合には(例えば図5(a)の引っ張り方向Y)、その引っ張り応力はつまみ部24Dと切除予定部24Cとが連続する基部の近傍の易破断部24Bにかかる剪断力となり、つまみ部24Dの基部の近傍から易破断部24Bのひきちぎり、又は引きさきを容易とする。
尚、本実施形態の注出口形成部24の易破断部24Bを境とした切除予定部24Cと反対側(袋本体11側)に、図6に示すように、易破断部24Bの近傍から易破断部24Bと交わることなく袋本体11側に延在する立体罫線26を設けることができる。立体罫線26は、袋本体11の内部に向かう凹形状、又は袋の外側に向かう凸形状の横断面の直線又は曲線のライン状に設けられ、引っ張り方向Y、又は注出口に向かう流路に概ね沿う方向に設けられる。立体罫線26を設けることにより、切除予定部24Cを切除する際に捻り力が加えられた場合にも、袋本体11より細い頸部25や注出口形成部24が捻り力に抗してその形状を保持可能とし、易破断部24Bを容易に破断することができる。
さらに、本実施形態の切除予定部24Cには、図7に示すように、自立袋10の例えばブロー成形時に、陥没部24Eに代えて、袋本体11の外側に凸の***部24Hを成形することも可能である。本実施形態の***部24Hは、例えば側面部20Cのパーティングラインによる稜線46と連続して注出口形成部24の切除予定部24Cに形成されたパーティングライン24Fと、つまみ部24Dとを結んだ切除予定部24Cの断面の縦方向中心線を挟んだ両側に各々2箇所(合計4箇所)、周方向に間隔をおいて不連続に設けられていると共に、切除予定部24Cの断面の縦方向中心線と垂直な横方向中心線を挟んだ上下に、各々2箇所設けられている。これによって、上方の2箇所の***部24Hは、つまみ部の周囲に配置されると共に、下方の2箇所の***部24Hは、切除予定部24Cにおける金型成形時のパーティングライン24Fの周囲に形成されることになる。
尚、切除予定部24Cに成形される***部24Hは、図7に示す形状に限定されることはなく種々の形状を採用することができるが、切除予定部24Cのつまみ部24Dに方向Yの引っ張り力を加えたときに切除予定部24Cが延伸することを防止する観点から、切除予定部24Cの易破断部24Bと略平行な周方向に不連続に成形されることが必要とされる。また、本実施形態の切除予定部24Cに形成された***部24Hは、袋本体11の外側に向かって凸状をなした面が緩やかな曲面状態をなして成形され、例えば半球形状等が好ましい。
図8及び図9は、本発明の他の実施形態に係る自立袋10を示すものである。図8及び図9に示す自立袋10によれば、図1に示す自立袋10と略同様の構成に成形される一方で、自立袋10の胴部20の断面形状が正面視及び背面視が広幅で側面視が狭幅の楕円形状(又は瞳の形状、又は雫の形状)とする扁平な筒状をなし、側面部を備えておらず、胴部20の正面部20Aと背面部20Bとの境に稜線部48が成形されている。そして、図8及び図9に示す自立袋10によれば、胴部20の正面部20Aと底部30との境界に稜線部43を設け、胴部20の背面部20Bと底部30との境界に稜線部44を設け、底部30の略中央部に稜線部47を設けて成形されている。
このような自立袋10によれば、胴部20の正面部20Aと背面部20Bの境に設けられた稜線部48を外側に張り出すようにして正面部20Aと背面部20Bを近接させて胴部20を略平坦に折りたたみ、底部30の中央に形成された稜線部47を袋本体11の内部に折りこんで、底部30の稜線部47を境にした両側部分31、31をつきあわせて胴部20の内側にたたみこんで、袋本体11の全体を略平坦にたたむことができる。
そして図8及び図9に示す自立袋10においても、図1に示す自立袋10と略同様の注出口形成部24を形成し、切除予定部24Cに陥没部24E或いは***部24Hが形成されることにより、図1に示す自立袋10と同様の作用効果が奏される。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、注出口形成部24に設けられたつまみ部24Dは、自立袋10の上縁部に設けるだけでなく、注出口形成部24の切除予定部24Cに連続するものであれば、注出口形成部24の周囲に突出するものであれば良く、また、つまみ部24Dは板状であるものに限られず、例えば、図10に示すようなひだをなす形状や(図10(a))、引っ張り方向Yに略垂直な面を備える形状(図10(b))等の立体的な形状や、又はリング形状(図10(c))であっても良い。さらに、注出口形成部24に成形された易破断部24Bは、手で引きちぎる(又は引きさく)ことができるものであれば、溝状の凹部の形状を問わない。
本発明の好ましい一実施形態に係る自立袋を模式的に示す斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る自立袋を模式的に示す、図1の右側から見た側面図である。 自立袋の折りたたみ形態を例示する模式図である。 自立袋の折りたたみ形態を例示する模式図である。 (a)は注出口形成部の拡大斜視図、(b)は(a)のX−Xに沿った断面図、(c)は(a)のZ−Zに沿った断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る自立袋の他の形態を模式的に示す斜視図である。 (a)は注出口形成部の他の形態を例示する拡大斜視図、(b)は(a)のX’−X’に沿った断面図である。 本発明の好ましい他の実施形態に係る自立袋を模式的に示す正面図である。 本発明の好ましい他の実施形態に係る自立袋を模式的に示す、図8の右側から見た側面図である。 (a)〜(c)は、つまみ部の他の形態を例示する拡大斜視図である。
符号の説明
10 自立袋
11 袋本体
20 胴部
20A 胴部の正面部
20B 胴部の背面部
20C 胴部の側面部
21 収容部
22 充填口形成部
23 肩部
24 注出口形成部
24A 注出口
24B 易破断部
24C 切除予定部
24D つまみ部
24E 陥没部
24F 切除予定部に形成されたパーティングライン
24G つまみ部の周縁部
24H ***部
25 頸部
30 底部
31 底部の両側部分
41,42,43,44,45,46,47,48 稜線部

Claims (4)

  1. 底部と注出口形成部を備える胴部からなる合成樹脂製の袋本体を金型成形してなり、袋本体の全体を折りたたみ誘導線によって略平坦に折りたたみ可能とする薄肉の自立袋であって、
    前記注出口形成部は、前記袋本体から突出して立体形状に形成されていると共に、易破断部によって区画された先端が閉塞する切除予定部を有しており、
    該切除予定部には、前記易破断部と交差する方向に延在するつまみ部が設けられており、該つまみ部を前記袋本体側から前記切除予定部側に引っ張ることで、前記注出口形成部の前記易破断部より先端域の前記切除予定部を切り離すことによって注出口を形成可能とし、
    前記切除予定部が、前記つまみ部の周囲に、陥没部を前記注出口形成部の周方向において不連続に備えてなる自立袋。
  2. 底部と注出口形成部を備える胴部からなる合成樹脂製の袋本体を金型成形してなり、袋本体の全体を折りたたみ誘導線によって略平坦に折りたたみ可能とする薄肉の自立袋であって、
    前記注出口形成部は、前記袋本体から突出して立体形状に形成されていると共に、易破断部によって区画された先端が閉塞する切除予定部を有しており、
    該切除予定部には、前記易破断部と交差する方向に延在するつまみ部が設けられており、該つまみ部を前記袋本体側から前記切除予定部側に引っ張ることで、前記注出口形成部の前記易破断部より先端域の前記切除予定部を切り離すことによって注出口を形成可能とし、
    前記切除予定部が、前記つまみ部の周囲に、***部を前記注出口形成部の周方向において不連続に備えてなる自立袋。
  3. 前記つまみ部が、前記切除予定部から前記易破断部を跨いで前記袋本体側に延在して設けられている請求項1又は2に記載の自立袋。
  4. 前記切除予定部の断面の縦方向中心線と該縦方向中心線と垂直な横方向中心線で区画された4つの周面の各々において前記陥没部又は前記***部を形成してなる請求項1〜3のいずれかに記載の自立袋。
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