JP4424962B2 - クロメン化合物 - Google Patents
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Description
R 1 、及びR 2 は、R 1 及びR 2 が互いに結合してインデノ(2,1−f)ナフト(1,2−b)ピラン構造の13位にスピロ結合する環であって、下記式
R 3 、及びR 4 は、それぞれ独立に、非置換のアリール基、アルコキシ基を有するアリール基、ジアルキルアミノ基を有するアリール基、モルホルノ基を有するアリール基、又は2,6−ジメチルピペリジノ基を有するアリール基であり、
R 5 は、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシ基を有するアリール基、ジアルキルアミノ基を有するアリール基、およびシアノ基から選ばれるHammett数σ p の絶対値が0.01以上の置換基であり、
R 7 は、水素原子、又はアルキル基であり、
R 14 は、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシ基を有するアリール基、又はジアルキルアミノ基を有するアリール基である。}
で示されるクロメン化合物である。
で示されるインデノ(2,1−f)ナフト(1,2−b)ピラン構造を基本骨格として有し、該インデノ(2,1−f)ナフト(1,2−b)ピラン構造の8位の炭素原子に、Hammett数σpの絶対値が0.01以上の置換基{当該置換基は前記式(1)におけるR5に相当する。}を有することを特徴とする。ある特定の置換基「X」のHammett数σpはp位に置換基Xが結合したp−置換安息香酸の解離定数Ka、置換基Xを有しない安息香酸の解離定数基準K0及び反応定数ρ用いて下記式
log(Ka/K0)=ρσp
で定義されるものであり、様々な置換基についてのσpがこれまでに調べられている(例えば、稲本直樹著、「化学セミナー10 ハメット則−構造と反応性−」、昭和58年6月20日、丸善株式会社発行、付録Iの付表1参照。)。
R 1 、及びR 2 は、R 1 及びR 2 が互いに結合してインデノ(2,1−f)ナフト(1,2−b)ピラン構造の13位にスピロ結合する環であって、下記式
R 3 、及びR 4 は、非置換のアリール基、アルコキシ基を有するアリール基、ジアルキルアミノ基を有するアリール基、モルホルノ基を有するアリール基、又は2,6−ジメチルピペリジノ基を有するアリール基であり、
R 5 は、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシ基を有するアリール基、ジアルキルアミノ基を有するアリール基、およびシアノ基から選ばれるHammett数σ p の絶対値が0.01以上の置換基であり、
R 7 は、水素原子、又はアルキル基であり、
R 14 は、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシ基を有するアリール基、又はジアルキルアミノ基を有するアリール基である。}
で示されるクロメン化合物である。
(a)ジアルキルアミノ基を有するアリール基、2,6−ジメチルピペリジノ基を有するアリール基、
(b)モルホリノ基を有するアリール基。
で示されるヒドロキシ−フルオレノン誘導体と下記式(7)
で示されるプロパギルアルコール誘導体とを酸触媒存在下で反応させる方法である。
で示されるカルボン酸誘導体を、Curtius転位、Hofmann転位、Lossen転位等の方法によりカルボン酸をアミンに変換し、のちにSandmeyer反応等によりジアゾニウム塩からブロマイドに変換し、得られたブロマイドをマグネシウムやリチウム等と反応させ有機金属試薬を調製し、これを下記式(9)
で示されるケトンと−10〜70℃で10分〜4時間反応させて、下記式(10)
で示されるアルコール体を得、その後、該アルコール体を中性〜酸性条件下で、10〜120℃で10分〜2時間反応させ、アルコールをスピロ化することにより合成できる。
下記の5−ヒドロキシ−(7H)ベンゾ(c)フルオレン誘導体
実施例1と同様にして表1、表2及び表3に示したクロメン化合物を合成した。得られた生成物について、実施例1と同様な構造確認の手段を用いて構造解析した結果、表1、2及び3に示す構造式で示される化合物であることを確認した。また、表4にこれらの化合物の元素分析値、各化合物の構造式から求めた計算値及び1H−NMRスペクトルの特徴的なスペクトルを示した。
実施例1で得られたクロメン化合物は重合性単量体と混合後、レンズ基材表面に塗布し重合したのち、物性を評価した。フォトクロミック重合性組成物としては、ラジカル重合性単量体である2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシペンタエトキシフェニル)プロパン/ポリエチレングリコールジアクリレート(平均分子量532)/トリメチロールプロパントリメタクリレート/ポリエステルオリゴマーヘキサアクリレート(ダイセルユーシービー社、EB−1830)/グリシジルメタクリレートをそれぞれ50重量部/10重量部/10重量部/10重量部/10重量部の配合割合で配合した。このラジカル重合性単量体の混合物90重量部に対して、実施例1で得られたクロメン化合物1重量部を添加し十分に混合した後に、重合開始剤である1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを0.5重量部、安定剤であるビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケートを5重量部、シランカップリング剤であるγ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランを7重量部、およびN−メチルジエタノールアミンを3重量部添加し、十分に混合した。
Claims (4)
- 下記式(1)で示されるクロメン化合物。
R 1 、及びR 2 は、R 1 及びR 2 が互いに結合してインデノ(2,1−f)ナフト(1,2−b)ピラン構造の13位にスピロ結合する環であって、下記式
R 3 、及びR 4 は、それぞれ独立に、非置換のアリール基、アルコキシ基を有するアリール基、ジアルキルアミノ基を有するアリール基、モルホルノ基を有するアリール基、又は2,6−ジメチルピペリジノ基を有するアリール基であり、
R 5 は、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシ基を有するアリール基、ジアルキルアミノ基を有するアリール基、およびシアノ基から選ばれるHammett数σ p の絶対値が0.01以上の置換基であり、
R 7 は、水素原子、又はアルキル基であり、
R 14 は、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシ基を有するアリール基、又はジアルキルアミノ基を有するアリール基である。} - 請求項1に記載のクロメン化合物を含有するフォトクロミック組成物。
- その内部に請求項1に記載のクロメン化合物が分散した高分子成型体を構成部材として有するフォトクロミック光学物品。
- 少なくとも1つの面の全部又は一部が請求項1に記載のクロメン化合物が分散した高分子膜で被覆された光学基材を構成部材として有する光学物品。
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