JP4423800B2 - バッテリ容量判定方法及び判定装置並びに電力授受制御方法及び制御装置 - Google Patents

バッテリ容量判定方法及び判定装置並びに電力授受制御方法及び制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリ容量判定装置に係り、特に、電気機器と電力の授受を行い得るバッテリの容量を判定するバッテリ容量判定方法及び判定装置、並びに、バッテリと電気機器との電力授受を制御する電力授受制御方法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開2000−258513号公報に開示される如く、車両に搭載されるバッテリの開放電圧からそのバッテリの容量(充電状態)を判定する装置が知られている。一般に、バッテリには、開放電圧と容量との間に相関関係が認められる。そこで、上記従来の装置では、予め定められた相関関係からバッテリの開放電圧に対応したバッテリ容量が判定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両を始動すべくイグニションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替わった後、バッテリ容量を判定するコンピュータが有効に立ち上がるまでには、ある程度の時間を要する。このため、イグニションスイッチがオン状態になった直後にバッテリ容量が判定されるものとすると、コンピュータが不安定であり有効に機能しないので、バッテリ容量が誤判定されるおそれがある。また、バッテリは所定の電気機器との間で電力の授受を行うが、かかる電力授受が行われている際にバッテリ容量が判定されても、バッテリ電圧は変動するため、バッテリ容量を正確に判定することはできない。この点、上記従来の装置では、バッテリ容量の判定が正確に行われているものとは言えなかった。
【0004】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、システム起動時におけるバッテリ容量の誤判定を防止することが可能なバッテリ容量判定方法及び判定装置並びに電力授受制御方法及び制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、所定の電気機器と電力の授受を行い得る第1バッテリの容量をコンピュータに判定させるバッテリ容量判定方法であって、前記コンピュータは、前記第1バッテリとは異なる第2バッテリからの電力供給により立ち上がると共に、前記コンピュータが有効に立ち上がった後かつ前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受が許可される前に、該コンピュータに該第1バッテリの容量を判定させることを特徴とするバッテリ容量判定方法により達成される。
【0006】
また、所定の電気機器と電力の授受を行い得る第1バッテリ、該第1バッテリの容量を判定する容量判定手段を有するコンピュータと、を備えるバッテリ容量判定装置であって、前記コンピュータは、前記第1バッテリとは異なる第2バッテリからの電力供給により立ち上がると共に、前記容量判定手段は、前記コンピュータが有効に立ち上がった後かつ前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受が許可される前に、該第1バッテリの容量を判定することを特徴とするバッテリ容量判定装置によっても達成される。
【0007】
この態様の発明において、第1バッテリの容量判定は、その容量を判定するコンピュータが第2バッテリからの電力供給により有効に立ち上がった後かつ第1バッテリと電気機器との電力の授受が許可される前に行われる。このため、システムの立ち上がりに起因するバッテリ容量の誤判定が防止されると共に、電力変動に起因するバッテリ容量の誤判定が防止されるので、バッテリ容量の判定を正確に行うことが可能となる。
【0008】
この場合、上記したバッテリ容量判定方法において、前記第1バッテリの容量判定、前記コンピュータが有効に立ち上がるのに要する第1の所定時間が経過した後に行わることとすれば、電力変動に起因するバッテリ容量の誤判定が確実に防止される。
【0009】
また、上記したバッテリ容量判定方法において、前記第1バッテリの容量判定、前記第1の所定時間が経過した後かつ前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受が許可される第2の所定時間が経過する前に行わることとすれば、また、記第2の所定時間が経過した時点で、前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受が許可されることとすれば、電気機器との電力授受に伴う電力変動に起因するバッテリ容量の誤判定が確実に防止される。
【0011】
また、上記の目的は、第1バッテリと電気機器との電力授受を制御する電力授受制御方法であって、前記第1バッテリの容量を判定するコンピュータが該第1バッテリとは異なる第2バッテリからの電力供給により有効に立ち上がりかつ該第1バッテリの容量判定た後に、前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受を許可することを特徴とする電力授受制御方法により達成される。
【0012】
また、電気機器と、前記電気機器と電力の授受を行う第1バッテリと、を備え、前記第1バッテリと前記電気機器との電力授受を制御する電力授受制御装置であって、前記第1バッテリの容量を判定するコンピュータが該第1バッテリとは異なる第2バッテリからの電力供給により有効に立ち上がりかつ該第1バッテリの容量判定た後に、前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受を許可する電力授受制御手段を備えることを特徴とする電力授受制御装置によっても達成される。
【0013】
この態様の発明において、第1バッテリと電気機器との電力の授受は、バッテリの容量を判定するコンピュータが第2バッテリからの電力供給により有効に立ち上がりかつ第1バッテリの容量判定た後に許可される。すなわち、第1バッテリの容量が判定される前は禁止される。この場合には、バッテリ容量の判定時に電気機器への電力授受による電力変動が生ずることはなく、電力変動に起因するバッテリ容量の誤判定は防止される。このため、バッテリ容量の判定を正確に行うことが可能となる。
【0014】
この場合、上記した電力授受制御方法において、前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受前記コンピュータが有効に立ち上がりかつ前記第1バッテリの容量を判定するのに要する所定の時間が経過した時点で許可ることとしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例であるシステムの構成図を示す。本実施例のシステムは、車両の動力装置として機能するエンジン10及びモータ・ジェネレータ(以下、M/Gと称す)12を備えている。エンジン10の出力軸およびM/G12の出力軸は、それぞれ、遊星歯車機構14を介して、車輪に連結するクランクシャフト16に連結されている。車両は、エンジン10の出力とM/G12の出力とを適宜組み合わせて動力を発生する。
【0016】
エンジン10には、該エンジン10を始動させるスタータ18が取付けられている。スタータ18には、第1バッテリ20が接続されている。スタータ18は、車両のイグニションスイッチがスタータオンになることにより第1バッテリ20を電源にして駆動し、エンジン10を始動させる。すなわち、第1バッテリ20は、電源としてエンジン10のスタータ18に電力を供給する機能を有している。第1バッテリ20は、直列に接続された複数のバッテリセルから構成されており、例えば12V程度の低出力電圧を有するニッケル水素バッテリである。
【0017】
また、M/G12には、インバータ22を介して第2バッテリ24が接続されている。インバータ22は、モータ駆動用パワートランジスタを内蔵しており、モータ駆動用パワートランジスタのスイッチング動作に応じて第2バッテリ24の直流電力をM/G12の交流電力に変換する。M/G12は、第2バッテリ24を電源にして駆動し、所定のトルクを発生する。すなわち、第2バッテリ24は、電源としてM/G12に電力を供給する機能を有している。第2バッテリ24は、直列に接続された複数のバッテリセルから構成されており、例えば上記した第1バッテリ20の出力電圧よりも高い36V程度の高出力電圧を有するニッケル水素バッテリである。
【0018】
M/G12は、車両の回生制動時および第2バッテリ24の容量低下時において車両の運動エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能を有している。インバータ22は、また、ジェネレータ用パワートランジスタを内蔵しており、ジェネレータ用パワートランジスタのスイッチング動作に応じてM/G12の交流電力を第2バッテリ24の直流電力に変換する。第2バッテリ24は、インバータ22がオン状態にある状況下でM/G12が発電することにより電力の供給を受け、充電される。
【0019】
第2バッテリ24には、直流−直流変換器(以下、DC/DCコンバータと称す)26を介して上記した第1バッテリ20が接続されている。DC/DCコンバータ26は、パワートランジスタを内蔵しており、パワートランジスタのスイッチング動作に応じて第2バッテリ24の直流電力を第1バッテリ20の直流電力に変換する。第2バッテリ24は、DC/DCコンバータ26がオン状態にある場合に第1バッテリ20に電力を供給し、第1バッテリ20を充電する。すなわち、第1バッテリ20は、第2バッテリ24から電力の供給を受けて充電される。
【0020】
インバータ22及びDC/DCコンバータ26には、マイクロコンピュータにより構成された電子制御ユニット(以下、ECUと称す)30が接続されている。ECU30には、イグニションスイッチ(以下、IGスイッチと称す)32を介して、上記した第1バッテリ20が接続されている。IGスイッチ32は、車両乗員が操作可能なエンジン10の始動・停止を制御するためのスイッチであり、OFF状態、アクセサリ状態、ON状態、及びスタータON状態の各状態に応じた信号を出力する。ECU30は、IGスイッチ32がON状態になった場合に第1バッテリ20から電力の供給を受けることにより立ち上がり、以後、第1バッテリ20を電源にして作動状態となる。
【0021】
ECU30は、第1バッテリ20から電力が供給されている状況下、常態でインバータ22をオフ状態に維持する一方、第2バッテリ24からM/G12へ電力を供給する場合にインバータ22のモータ駆動用パワートランジスタに対して駆動信号を供給しインバータ22をオン状態にする。この場合、M/G12は、第2バッテリ24から電力が供給されることでECU30の指令に応じたトルクを発生する。また、ECU30は、M/G12から第2バッテリ24へ電力を供給する場合には、インバータ22のジェネレータ用パワートランジスタに対して駆動信号を供給しインバータ22をオン状態にする。この場合、第2バッテリ24は、M/G12から電力が供給されることで充電される。
【0022】
ECU30は、また、常態でDC/DCコンバータ26をオフ状態に維持し、第1バッテリ20を充電する必要がある場合にDC/DCコンバータ26のパワートランジスタに駆動信号を供給しDC/DCコンバータ26をオン状態にする。この場合、第1バッテリ20は、第2バッテリ24から電力が供給されることで充電される。
【0023】
第2バッテリ24の正負端子間には、電圧センサ34が配設されている。電圧センサ34は、第1バッテリ20を電源にして第2バッテリ24の端子間電圧に応じた信号を出力する。電圧センサ34の出力信号は、ECU30に供給されている。ECU30には、A/Dコンバータ(図示せず)が内蔵されている。ECU30は、A/Dコンバータにおいて電圧センサ34の出力信号をデジタル量からアナログ量に変換し、その信号に基づいて第2バッテリ24の端子間電圧(以下、バッテリ電圧Vと称す)を検出する。
【0024】
次に、本実施例の動作について説明する。本実施例において、ECU30は、第2バッテリ24の容量(すなわち、第2バッテリ24の充電状態;以下、バッテリ容量SOCと称す)を判定するための、バッテリ容量SOCと、そのバッテリ容量SOCと相関関係にあるバッテリ電圧Vとの関係を示したマップを記憶している。ECU30は、電圧センサ34の出力信号に基づいて検出したバッテリ電圧Vに基づいて、記憶しているマップを参照することにより第2バッテリ24のバッテリ容量SOCを判定する。例えば、第2バッテリ24が満充電状態にある場合にはバッテリ容量SOCが100%にあると判定し、第2バッテリ24の充電量がゼロにある場合にはバッテリ容量SOCが0%にあると判定する。
【0025】
ところで、車両を始動すべくIGスイッチ32がオフ状態からオン状態に切り替わった場合、その後にバッテリ容量SOCを判定するECU30が有効に立ち上がるまでには、ある程度の時間が必要となる。このため、IGスイッチ32がオン状態になった直後にECU30が電圧センサ34の出力信号に基づいてバッテリ電圧Vを検出し、その値に基づいて第2バッテリ24のバッテリ容量SOCを判定することとしても、ECU30が不安定状態にあり、有効に機能しないため、そのバッテリ容量SOCが誤判定されるおそれがある。また、第2バッテリ24が第1バッテリ20に電力供給を行っている状況下またはM/G12との間で電力授受を行っている状況下においてバッテリ容量SOCを判定することとしても、第2バッテリ24が充放電状態にあり、バッテリ電圧Vが変動するため、そのバッテリ容量SOCを正確に判定することはできない。
【0026】
従って、バッテリ電圧Vに基づいてバッテリ容量SOCの判定を正確に行うためには、ECU30が有効に立ち上がっていると共に、第2バッテリ24が第1バッテリ20への電力供給を行っておらず、かつ、M/G12との間で電力授受を行っていない充放電停止状態にあることが必要である。すなわち、車両の始動時においてバッテリ容量SOCを判定するうえでは、ECU30に内蔵されたA/Dコンバータが電圧センサ34の出力信号をデジタル量からアナログ量へ変換できるようにオン状態になった後、インバータ22及びDC/DCコンバータ26がオン状態になる前にその判定を行うことが適切である。そこで、本実施例のシステムは、第2バッテリ24のバッテリ容量SOCの判定をかかる時期に行う点に特徴を有している。以下、図2及び図3を参照して、本実施例の特徴部について説明する。
【0027】
図2は、本実施例においてバッテリ容量SOCの判定時期を説明するためのタイムチャートを示す。尚、図2(A)〜(C)には、それぞれ、IGスイッチ32、ECU30内のマイクロコンピュータ、A/Dコンバータ、ECU30の検出するバッテリ電圧V、DC/DCコンバータ26、及び、インバータ22の各タイムチャートが示されている。
【0028】
車両乗員が車両を始動すべくIGスイッチ32を操作することによりIGスイッチ32がON状態になると(図2(A))、その後、バッテリ容量SOCを判定するECU30のマイクロコンピュータ及びA/Dコンバータが立ち上がり(図2(B)及び(C))、本実施例のシステムが起動する。本実施例のシステムは、ECU30のA/Dコンバータが立ち上がった後、電圧センサ34の出力信号が安定し(図2(D))、ECU30がその出力信号に基づいてバッテリ電圧Vを安定して検出できると判断できる所定時間aが経過したか否かを判別する。そして、その所定時間aが経過したと判別した後、電圧センサ34の出力信号に基づいて検出したバッテリ電圧Vに基づいて、所定のマップを参照することによりバッテリ容量SOCの判定を行う。
【0029】
また、本実施例のシステムは、ECU30のA/Dコンバータが立ち上がった後、バッテリ容量SOCの判定が終了すると判断できる所定時間bが経過したか否かを判別する。そして、その所定時間bが経過したと判別した場合に、第2バッテリ24から第1バッテリ20への電力供給を許容すべくDC/DCコンバータ26をオン状態に起動すると共に、第2バッテリ24とM/G12との間における電力の授受を許容すべくインバータ22をオン状態に起動する(図2(E)及び(F))。
【0030】
すなわち、かかる構成においては、第2バッテリ24のバッテリ容量SOCの判定が、ECU30が有効に機能する状況下で、かつ、第1バッテリ20との電力授受の影響及びM/G12との電力授受の影響を共に受けない状況下で行われる。すなわち、第2バッテリ24と第1バッテリ20との電力授受、および、第2バッテリ24とM/G12との電力授受が、第2バッテリ24のバッテリ容量SOCが判定された後に行われる。このため、本実施例のシステムによれば、車両始動時におけるシステムの立ち上がりに起因するバッテリ容量SOCの誤判定を防止することができると共に、第2バッテリ24の電力変動に起因するバッテリ容量SOCの誤判定を防止することができる。これにより、バッテリ容量SOCの判定を精度よく行うことが可能となる。
【0031】
図3は、上記の機能を実現すべく、本実施例においてECU12が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3に示すルーチンは、その処理が終了する毎に起動されるルーチンである。図3に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0032】
ステップ100では、車両始動時においてECU30に内蔵されたA/Dコンバータが立ち上がったか否かが判別される。具体的には、IGスイッチ32がON状態になった後、一定時間が経過したか否かが判別される。本ステップ100の処理は、A/Dコンバータが立ち上がったと判別されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ102の処理が実行される。
【0033】
ステップ102では、上記ステップ100において肯定判定がなされた後、所定時間aが経過したか否かが判別される。尚、所定時間aは、IGスイッチ32がオン状態になることによりECU30のA/Dコンバータが立ち上がった後、第1バッテリ20を電源とする電圧センサ34の出力信号が安定し、ECU30が電圧センサ34の出力信号に基づいてバッテリ電圧Vを安定して検出できると判断できる時間である。本ステップ102の処理は、所定時間aが経過すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ104の処理が実行される。
【0034】
ステップ104では、バッテリ容量SOCの判定を開始する処理が実行される。具体的には、本実施例では、上記した所定時間aが経過した後に電圧センサ34が出力する出力信号に基づいて、予め定められたマップに従ってバッテリ容量SOCの判定を行う。
【0035】
ステップ106では、上記ステップ100において肯定判定がなされた後、所定時間bが経過したか否かが判別される。尚、所定時間bは、IGスイッチ32がオン状態になることによりECU30のA/Dコンバータが立ち上がった後、第2バッテリ24のバッテリ容量SOCの判定が終了すると判断できる時間である。本ステップ106の処理は、所定時間bが経過すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ108の処理が実行される。
【0036】
ステップ108では、バッテリ容量SOCの判定を終了する処理が実行される。また、ステップ110では、第2バッテリ24から第1バッテリ20への電力供給が許容されるようにDC/DCコンバータ26をオン状態に起動すると共に、第2バッテリ24とM/G12との間における電力授受が許容されるようにインバータ22をオン状態に起動する処理が実行される。本ステップ110の処理が実行されると、以後、第2バッテリ24と第1バッテリ20及びM/G12との電力授受が許容されることとなる。本ステップ110の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0037】
上記の処理においては、第2バッテリ24のバッテリ容量SOCの判定が、ECU30のA/Dコンバータが立ち上がった後、DC/DCコンバータ26及びインバータ22が起動する前に行われる。この場合、バッテリ容量判定は、ECU30が有効に機能する状況下において行われると共に、第2バッテリ24が第1バッテリ20との電力授受の影響及びM/G12との電力授受の影響を共に受けない充放電停止状態にある状況下において行われる。すなわち、第2バッテリ24と第1バッテリ20との電力授受、及び、第2バッテリ24とM/G12との電力授受は、第2バッテリ24のバッテリ容量SOCが判定された後に行われる。
【0038】
このため、本実施例によれば、車両始動時のシステムの立ち上がりに起因するバッテリ容量SOCの誤判定を防止できると共に、第2バッテリ24が充放電状態にあることに起因するバッテリ容量SOCの誤判定を防止できる。従って、本実施例のシステムによれば、システム起動時における第2バッテリ24のバッテリ容量SOCの誤判定を確実に防止することができ、これにより、バッテリ容量SOCの判定を正確に行うことが可能となっている。
【0039】
尚、上記の実施例においては、第1バッテリ20及びM/G12が特許請求の範囲に記載された「電気機器」に、第2バッテリ24が特許請求の範囲に記載された「バッテリ」に、所定時間aが特許請求の範囲に記載された「第1の所定時間」に、所定時間bが特許請求の範囲に記載された「第2の所定時間」及び「所定の時間」に、第1バッテリ20が特許請求の範囲に記載された「起動用バッテリ」に、それぞれ相当している。
【0040】
また、上記の実施例においては、ECU30が、図3に示すルーチン中において、ステップ110の処理を実行する前にバッテリ容量SOCを判定することにより特許請求の範囲に記載された「容量判定手段」が、バッテリ容量SOCを判定した後にステップ110の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載された「電力授受制御手段」が、それぞれ実現されている。
【0041】
ところで、上記の実施例においては、第1及び第2バッテリ20,24としてニッケル水素バッテリを用いたシステムに適用しているが、ニッケル水素バッテリに代えて鉛バッテリ等の他の蓄電池を用いたシステムに適用することも可能である。
【発明の効果】
上述の如く、発明によれば、システム起動時におけるバッテリ容量の誤判定を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシステムの構成図である。
【図2】本実施例において、バッテリ容量の判定時期を説明するためのタイムチャートを示す図である。
【図3】本実施例において、バッテリ容量を判定すべく実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【符号の説明】
10 エンジン
12 モータ・ジェネレータ(M/G)
18 スタータ
20 第1バッテリ
22 インバータ
24 第2バッテリ
26 DC/DCコンバータ
30 電子制御ユニット(ECU)
34 イグニションスイッチ
V バッテリ電圧
SOC バッテリ容量

Claims (8)

  1. 所定の電気機器と電力の授受を行い得る第1バッテリの容量をコンピュータに判定させるバッテリ容量判定方法であって、
    前記コンピュータは、前記第1バッテリとは異なる第2バッテリからの電力供給により立ち上がると共に、
    前記コンピュータが有効に立ち上がった後かつ前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受が許可される前に、該コンピュータに該第1バッテリの容量を判定させることを特徴とするバッテリ容量判定方法。
  2. 請求項1記載のバッテリ容量判定方法において、
    前記第1バッテリの容量判定、前記コンピュータが有効に立ち上がるのに要する第1の所定時間が経過した後に行わることを特徴とするバッテリ容量判定方法。
  3. 請求項2記載のバッテリ容量判定方法において、
    前記第1バッテリの容量判定、前記第1の所定時間が経過した後かつ前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受が許可される第2の所定時間が経過する前に行わることを特徴とするバッテリ容量判定方法。
  4. 請求項3記載のバッテリ容量判定方法において、
    記第2の所定時間が経過した時点で、前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受が許可されることを特徴とするバッテリ容量判定方法。
  5. 所定の電気機器と電力の授受を行い得る第1バッテリ、該第1バッテリの容量を判定する容量判定手段を有するコンピュータと、を備えるバッテリ容量判定装置であって、
    前記コンピュータは、前記第1バッテリとは異なる第2バッテリからの電力供給により立ち上がると共に、
    前記容量判定手段は、前記コンピュータが有効に立ち上がった後かつ前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受が許可される前に、該第1バッテリの容量を判定することを特徴とするバッテリ容量判定装置。
  6. 第1バッテリと電気機器との電力授受を制御する電力授受制御方法であって、
    前記第1バッテリの容量を判定するコンピュータが該第1バッテリとは異なる第2バッテリからの電力供給により有効に立ち上がりかつ該第1バッテリの容量判定た後に、前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受を許可することを特徴とする電力授受制御方法。
  7. 請求項記載の電力授受制御方法において、
    前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受前記コンピュータが有効に立ち上がりかつ前記第1バッテリの容量を判定するのに要する所定の時間が経過した時点で許可ることを特徴とする電力授受制御方法。
  8. 電気機器と、前記電気機器と電力の授受を行う第1バッテリと、を備え、前記第1バッテリと前記電気機器との電力授受を制御する電力授受制御装置であって、
    前記第1バッテリの容量を判定するコンピュータが該第1バッテリとは異なる第2バッテリからの電力供給により有効に立ち上がりかつ該第1バッテリの容量判定た後に、前記第1バッテリと前記電気機器との電力の授受を許可する電力授受制御手段を備えることを特徴とする電力授受制御装置。
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